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地方選挙・地方政治
2113
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/01/23(水) 15:16:29
大津市長に目片氏が再選
黄瀬氏、わずか3千6百票差で涙
=いまも続く湖国の地殻変動=
▲激戦を制し、顔面笑みを浮かべる目片信氏(20日 大津市におの浜=高山周治撮影)
◆大津・大津市◆
二十日に投開票された大津市長選は、無所属現職の目片信氏(66)=自民、公明推薦=が約五万票を獲得し、無所属新人でNPO法人代表の黄瀬紀美子氏(55)=民主、社民支持、対話の会推薦=、無所属新人で共産党大津湖西地区副委員長の井上敏一氏(55)=共産推薦=を破って再選を果たした。事実上、目片氏と黄瀬氏との一騎討ちになったが、黄瀬氏が終盤激しく追い上げたものの出遅れをばん回できず、目片氏が約三千六百票差で逃げ切った。 【石川政実】
目片氏は、先の知事選、県議選、参院選で自民党が惨敗した危機感から陣営が締まり、約四百の推薦団体や企業、自治会などを中心に組織型選挙に徹して、市議もフル稼動した。目片氏が前回獲得した約二万九千票に、前回出馬した竹内照夫市議の得票約七千票、公明の約一万四千票をきっちりと上乗せして底力を見せた。自民党にとっては、ようやく県都大津で勝利し、歯止めをかけることに成功した。
黄瀬氏は出馬表明が昨年十二月十一日と大きく出遅れ、民主、連合滋賀、嘉田由紀子知事を支援する「対話の会」の態勢が整ったのは、正月明けになり、事実上、二週間を切る「呉越同舟」の選挙だっただけに、運動量が極端に低かった。戦略面でも、政策論争を避けて、「流れを変えよう」「いかす」などをキャッチフレーズにイメージ選挙に終始し、財政問題などをベースにしたきちんとした争点をつくり出すことができず無党派層の支持を得られなかった。
井上氏は、「市庁舎の新築移転の中止」を全面に打ち出したが、八日の市政記者クラブ主催の合同記者会見で目片氏が市庁舎の新築移転にこだわらない姿勢を示したことで、争点化に失敗した。この時点で、敗北が決まってしまった。また共産党や同党支持の商工団体、労働組合などをきめ細かく回ったが、黄瀬氏同様に出遅れは否めなかった。ただ、高齢者のための巡回バスや中学校給食拡大など、政策面で評価できるものも多かった。
自民党は、自信を回復して二月の草津市長選に向かい、嘉田知事と再び対決姿勢を強めるものと予想されるが、わずか二週間で黄瀬氏が現職と互角に渡り合ったことは、一昨年の知事選以降、湖国政界の地殻変動はいまも続いており、自民県議らがかっての強権体質に先祖帰りすれば、次期衆院選ではすべての議席を失うことになろう。
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n080121.html
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