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地方選挙・地方政治

1995片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/13(木) 03:27:37

 それまで、府議団レベルでは自民、公明、民主の与党3会派の幹部らが「勝負は次の総選挙。知事選は自公民相乗りで楽にやりたい」と内々に話し合いをもった。だが、民主党の動きが全くつかめず、疑心暗鬼が広がる。民主党は平野府連代表を中心に水面下で候補者選考を進め、党内には厳しい箝口令(かんこうれい)が敷かれていたのだ。

 秘密裏に進められる民主党の候補者擁立の動きに、自民党内には「民主は戦うつもりか」との思いが募った。一度はあきらめかけていた橋下氏が改めて立候補の意向を伝えてきたのは、そんな時だった。自民党にとって「渡りに船」(ベテラン府議)だった。

 大阪府選出の同党国会議員は「選挙で勝てる可能性の高い候補を得たことは大きい。結局は自公推薦で勝ち馬に乗る形になる」と話す。

 一方、民主党が熊谷氏に目を付けたのは阪大を拠点に「大阪をサイエンスの街にしてもらいたい」(平野代表)との思いもあった。中小企業の活力を高め、優秀な人材を呼び込む。東京との差別化には、「根っからの大阪人」の熊谷氏は適任というわけだ。

 党関係者は、対立候補が知名度の高い橋下氏というのも有権者にアピールすると見る。府議の一人は「タレント候補を選ぶのか、まじめな人を選ぶのか。熊谷氏はいい人選だ」と自賛した。

 府議会与党会派のこうした動きに、共産党は批判を強める。この日、共産党推薦の弁護士梅田章二氏(57)を支援する約9千人が大阪市の府立体育会館に集まった。

 「知事を支えてきたオール与党は何の反省もない。知名度だけで候補者選びに躍起になっている。同じ弁護士でもえらい違いや」。同党の市田忠義書記局長は開口一番、タレント候補の擁立を批判した。

      ◇

 「悩ましい」。橋下氏の立候補表明と熊谷教授擁立という二つのニュースに、関西財界にはそんな戸惑いの声が広がった。関西経済連合会は11月の大阪市長選で現職候補を支援したが落選。知事選で支援候補が負ける事態は何としても避けたいところだ。自民党が橋下氏を推薦するとなれば、財界には最終的には政権与党の推す候補を支援せざるをえないという空気が強い。

 ただ、橋下氏は弁護士とはいえ、多くのテレビ出演をこなしてきた「タレント候補」のイメージがぬぐえない。それだけに、ある財界幹部は「タレント候補の選挙戦は、できれば避けたかった」とこぼした。企業幹部も「関西空港2期などが実現し、梅田・北ヤード開発も本格化する。この大切な時期にタレント候補とは」と、その行政手腕に疑問を投げかけた。

 一方、民主党の熊谷氏擁立に、別の財界関係者は「困ったなというのが正直なところ」という。

 熊谷氏の兄、信昭氏は元阪大総長。府と大阪市、経済界でつくり、御堂筋パレードなどを主催する「大阪21世紀協会」の会長を務めており、財界とのパイプは太い。熊谷氏について「あの人の弟か」と親近感を持つ経営者が少なくない半面、「お兄さんと財界とのつながりをあてにしての擁立では」との冷めた声も聞こえてくる。

 関経連などの経済団体は、政党の推薦動向などを見極めたうえで、12月下旬にも知事選への態度を明らかにする。太田府政支持を続けてきた経済界だけに、関係者からは「これくらいの顔ぶれなら、やはり太田知事の続投のほうがよかった」との声も漏れている。


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