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地方選挙・地方政治

1917片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/20(火) 15:52:09
明暗分けた多選批判
富士河口湖町長選 大物町長落選に衝撃 讀賣山梨

 多選にノー――。18日投開票の富士河口湖町長選は、旧河口湖町時代を含めて連続6期を目指した現職の小佐野常夫氏(67)を、新人で前町議の渡辺凱保(よしやす)氏(67)が破った。最大の争点は長期政権に対する賛否だったため、結果的に小佐野氏への批判票が渡辺氏を勝利に導いた。一方、「観光カリスマ」として知られ、観光を中心とした街づくりを主導し、横内知事とも太いパイプを持っていた大物町長が政治の表舞台から姿を消すことに、県や観光業界には衝撃が走った。(前田遼太郎、横溝崇)




富士河口湖町の町長席。小佐野町長は19日、登庁しなかった


■■□退庁式はなし


 「残念だが、町民の選択なので仕方ない」

 約1100票差での勝利に、渡辺陣営が喜びを爆発させていた18日午後11時ごろ、小佐野氏は言葉少なに事務所で敗戦の弁を述べた。そして翌19日は町役場に姿を見せなかった。任期満了の12月6日まで登庁しない意向で、本人の希望で退庁式も行わないという。

 今回の選挙の勝敗を分けたのは「多選の是非」だ。渡辺氏は19日の記者会見で、小佐野氏の長期政権を「良識ある町民は受け入れなかった」と分析。小佐野陣営幹部も「政策論争に発展せず、多選批判ペースに巻き込まれたのが最大の敗因」と振り返った。




当選を決め、バンザイをする渡辺氏(18日午後10時半すぎ、同町小立で)(手前)


■□□陣営の誤算


 選挙手法の違いも際立った。小佐野氏は、横内知事のほか、観光や建設業界など数多くの地元団体から支援を取り付け、組織戦を展開した。しかし、観光業界の一部が離反するなど、一枚岩ではなかったのが響いた。

 これに対し、渡辺陣営の主役は若年層や女性層。「変える」をスローガンに、カエルの絵を描いた小旗やのぼりを効果的に使った。皮肉にも知事選で小佐野氏が支持して、勝利した横内知事の「ほっとけない」運動さながらのイメージ戦略に屈した格好となった。渡辺氏は具体的な政策は乏しく、ある選対幹部は「政策論になったら勝てるわけがない」と打ち明けたほどだ。

 知事選や富士吉田市長選など、今年の選挙では組織に依存した候補者が敗れるケースが相次いでいる。小佐野氏を支持した白壁賢一県議は「選挙の常識が変わった」とうなだれた。

□□□落選の波紋

 小佐野氏の観光分野における手腕は多方面から評価されてきた。このため、観光業界では渡辺氏を不安視する声が少なくない。ある旅館の支配人は「小佐野氏落選はショック。渡辺氏がどう町政を運営するのか気になる」と話す。

 小佐野氏を応援した横内知事は渡辺氏当選について「今後への影響はないと思う」と冷静だが、ある県幹部は「しばらくぎくしゃくするだろう」と話す。小佐野氏は富士北ろくの自治体で発言力が強いとされていただけに、合併に積極的な小佐野氏落選で、「富士五湖市」構想の実現が遠のくと見る県幹部も少なくない。富士山の世界文化遺産登録で、富士五湖を資産に入れることについても、渡辺氏が地元住民や観光業界の意見をまとめきれるかも不透明だ。

 渡辺氏は記者会見で「町民の意見を聞いた上で、富士五湖は世界文化遺産に加えたい」「観光は町の目玉」「県とはこれから良い関係を作りたい」などと小佐野路線を継承するとも受け取れる発言をした。早期に町政運営の方針を示すことが求められている。

(2007年11月20日 読売新聞)


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