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地方選挙・地方政治
1913
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/19(月) 18:12:48
ナニワの大激震…次期総選挙に影響? 大阪だけの特殊事情? (1/2ページ)
2007.11.19 08:42
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071119/stt0711190844002-n1.htm
18日投開票された大阪市長選で、戦後初めての民間市長に選ばれた元毎日放送アナウンサー、平松邦夫氏(59)。平松氏を推薦した民主党大阪府連は「これで次期衆院選へ弾みがついた」と意気が上がる一方で、現職の関淳一氏(72)を推した自民・公明両党は「市長選と衆院選は別物」と影響を最小限にとどめようと懸命。ナニワの街で起きた大激震は、中央政界の動向と絡んで波紋を広げそうだ。
「最悪や!」
投票が終わった後の18日午後8時45分ごろ、平松氏の選挙事務所に太田房江・大阪府知事が姿を見せたのを伝え聞いた関氏の陣営幹部はこうはき捨てた。
約30分後には平松氏の当選が早々と確実になり、関氏の選挙事務所に詰めかけた自民・公明両党の関係者に衝撃が走った。
今回の大阪市長選は、これまでの「オール与党vs共産党」の構図が崩れ、44年ぶりの政党対決型選挙に。「自公vs民主」の各党は「衆院選の前哨戦」と位置づけ、各党幹部が続々と来阪する総力戦となった。
激戦を制し、「情報公開を進めて市民が参加しやすくしたい」と当選の抱負を語る平松氏を見ながら、民主党の平野博文・大阪府連会長は「わが党の推薦した候補者が勝ったことが大きい。(次期衆院選に向けて)さらに弾みになる」と話す。
平松氏の陣営幹部は「今年7月に大勝した参院選の勢いと平松氏の人柄、反・関氏の流れが結集した結果」と勝因を分析、告示日の4日に小沢一郎・民主党代表が辞意表明した影響も「最小限度のイメージダウンですんだ」と話す。
この幹部によると、民主党系大阪市議に「それぞれの選挙区で関氏を上回る票を取れ」という大号令が出され、各市議の後援会組織がフル回転。さらに、次期衆院選の立候補予定者が各選挙区内で平松氏に帯同し。党本部から小沢代表や菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長らが応援に駆けつけ、次期衆院選をにらんだ総力戦を展開した。
現在の小選挙区比例代表並立制になった衆院選で、民主党は大阪市内(大阪1〜6区、6区は守口市、門真市を含む)で自公の固い組織票にはばまれ、過去4回で勝てたのは2003年の大阪4区の1勝だけ。
それだけに、今年7月の参院選に続いて大阪市長選を制したことで、「民主党がしっかりしてきたと有権者も認識してくれたのではないか」(陣営幹部)と手ごたえをつかんだ様子だ。
その一方で、関氏を支えた自民・公明両党の足並みがそろわなかったのも事実。平松氏の陣営幹部は「自民・公明両党とも、党としては応援していたようだが、後援会などの動きはかなり鈍い印象があった」と指摘する。
自公両党は、自民・伊吹文明、公明・北側一雄両幹事長が大阪入りしたのをはじめ、両党幹部が次々に応援に駆けつけて国政選挙並みの態勢で臨んできたが、フタを開けてみれば投票率が前回(05年)よりも約10ポイントも跳ね上がり、平松氏に約5万票もの差をつけられてしまった。
自民党の国会議員は「国政へのインパクトがまったくないといえばウソになるが、政権運営への影響は限定的。国政選挙と市長選は別」と強調するが、「党本部が『衆院選の前哨戦』と位置づけ、過去に例がないほど力が入った選挙だけに、落としたショックは大きい」と同党の有力市議が肩を落とす。
対する公明党関係者は「市労働組合連合会と部落解放同盟が息を吹き返す事態は避けたい、と党としても全力で応援にあたったが、選挙運動の量と質で及ばなかった」と答えるのがやっとで、関氏の落選が決まると、さっさと選挙事務所から立ち去ってしまった。
次期衆院選をにらんだ「自公vs民主」のガチンコ対決は、これからが本番だ。
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