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地方選挙・地方政治

1873片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/07(水) 18:38:28
阿南市長選に向けて/上 
2007年11月07日 朝日徳島
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000711070002

 ◆「優等生」揺らぐ足元


 那賀川の河口、126ヘクタールの中州に県がつくった阿南市の辰巳工業団地の分譲が始まったのは94年だった。前年、すぐ近くに国道55号バイパスも開通したばかり。蛍光灯の発光体メーカーだった日亜化学工業は、手がけたばかりのLED量産の拠点として、ここを選んだ。


 同社に続けと、製紙や機械など計9社の大工場が進出。現在、市内で製造業に従事する約7千人のうち、2千人はこの工業団地で働く。朝夕、通勤の車で起こる長い渋滞は、阿南の豊かさの象徴でもある。市財政課は「今、財政的に優等生と言われるのは、工業団地が成功し、税収が急増したため」と胸を張る。


 国内最大手の製紙会社「王子製紙」(本社・東京都中央区)は、国内に9工場を持つ。県内では、同工業団地の一部を含む富岡工場が稼働中だ。ところが昨年7月、同社が、業界5位の北越製紙を買収する動きを示したことから、従業員や取引会社の間で、「買収が成功すれば、王子は阿南から撤退するのでは」と、うわさが流れた。


 根拠は、毎年のように問題となる渇水。讃岐地方のように降水量が少ないわけではないが、那賀川上流の長安口ダムの貯水量が足りず、夏になると、水の使用量を減らすため、機械の稼働時間を短くしてきた。


 王子製紙の買収計画は失敗した。それでも、不安は消えなかった。今度は富岡工場に500億円を投資し、最新鋭の機械を08年末までに導入する計画が動き出した。自動化が大幅に進み、地元採用の工場要員が減らされる可能性が出てきた。ある従業員は「いつ、『いらない』と言われるか分からない。阿南では、日亜に次ぐいい職場と言われるけれど、安泰じゃない」と心配する。


 阿南公共職業安定所も「大きい工場は近代化、合理化が進み、見かけほど求人は多くない。阿南市での正社員の募集は、実は県内平均以下ではないか。景気のいいイメージほど働くのは簡単じゃない」と分析する。


     ◇


 阿南市役所近くの中心部を貫く「阿南一番街商店街」。約300メートルの通りでは、シャッターが下りたままの空き店舗が目立つ。並行した1本裏の通称「ドブ板通り」は、かつてはスナックなどがひしめく市内で一番の繁華街だった。そのネオンも、すっかりまばらになった。


 商店街の一番の関心事は、市役所の建て替え問題だ。市は05年、老朽化や合併による職員数の増加を理由に、現在の市庁舎を建て替える方針を発表した。総工費60億〜100億円を見込み、06年度までに45億円を積み立てた。


 だが、建設場所は、まだ白紙のまま。市幹部らによる「新庁舎建設推進委員会」は、「慎重に検討してから決めたい」と明言を避けている。


 今年7月、市内有数の規模の阿南医師会中央病院や阿南工業高校がある宝田地区が、「地域活性化につながる」と、新庁舎の誘致を陳情した。それを知った一番街を含む富岡商店街協同組合は、4千人以上の署名を集めて、現在の場所での建て替えを要望した。山本史夫理事長(44)は「市の人口は微減だが、郊外型の大型店が増えて、中心部の空洞化には歯止めがかからない。お年寄りが増える今後、歩いて生活できる町づくりが必要だ」と訴える。焼き鳥店を営む女性(56)は「これで市役所までどこかに行ったら、店をたたむしかない。歴史ある商店街を市が見捨てるつもりなのかしら」と嘆いた。


     ◇


 LEDメーカー最大手に成長した日亜化学に代表される工業の充実で、阿南市は「今、四国で最も潤った市」とも言われる。市民1人当たりの年間所得(04年度調査)は409万円で県内一。市の「貯金」にあたる財政調整基金は昨年度末で78億8千万円。2位の徳島市を54億円以上も引き離すお金持ちの自治体だ。しかし、その豊かさを、すべての市民が実感できているのだろうか。11日告示の市長選を前に、「光のまち」の将来像を探った。


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