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地方選挙・地方政治

1872片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/07(水) 14:45:00
知事決戦前夜<下>
無党派の力警戒 讀賣高知

 「橋本県政を批判していた人が『それなら私が出る』と言ってしかるべきだ」。9月県議会が閉会した10月10日、知事が後継指名した十河清・県政策企画部長の出馬が絶望的となり、知事室で報道各社の取材を受けた橋本知事は、候補者擁立の遅れを強い口調で非難した。奇(く)しくもこの日、知事の退職金を返還するよう求める決議案が可決され、最後まで対立を続けた県議会との象徴的な場面となった。それだけに、知事の言葉には、県議会会派や政党への失望と皮肉が込められていた。

 十河部長は政党や県議会会派、市町村長らが協力して推せる「有力候補」だった。しかし、翻意は難しいとみた県議ら一部のグループは、新たな候補者捜しに奔走する。

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 県議会無所属会派の県政会は、橋本知事と支持基盤の近い広田一・参院議員に立候補を要請。県内の経営者グループは、知事選で2度、知事と戦った松尾徹人・前高知市長の擁立に向け、出馬に賛同する人の署名活動を展開した。しかし、広田議員は民主党に近い所属会派の事情を理由に、松尾前市長は政界引退宣言をしたことや政党関係者の心が離れていることなどを理由に、いずれも出馬を辞退した。

 県議会閉会までに立候補表明していたのは、9月中旬に行った毎日新聞社員(休職中)の関谷徳氏(46)だけ(7月に出馬表明した元会社員はのちに断念)だった。

 十河部長も視野に入れていた共産党県委員会は、部長の出馬がないとみて、あらかじめ打診していた元県労連委員長国松勝氏(68)(無所属、同党推薦)の擁立を決め、同氏は10月10日に出馬を表明。以前から意向を示していた学校法人理事長近森正久氏(54)も同13日、正式に立候補を表明した。

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 タイムリミットが近づくなか、“手持ち”のなくなった県内各党や一部県議らが最後の望みを託したのが、内閣官房副長官秘書官(当時)の尾正直氏(40)だった。県経済界の有志らが早くから出馬を打診していたが、以前から同様に立候補の可能性を探っていた自民党や民主党も、それぞれ幹部らが相次いで上京し、出馬を要請した。ようやく覚悟を決めた尾氏は17日に出向元の財務省に辞職届を提出、19日には正式に立候補を表明した。共産党を除く県内主要政党の県連、県本部は間もなく推薦を決めた。

 各政党が候補者を絞れなかったのは、橋本知事の持つ影響力や、出直し選を含め5回の選挙で政党が無党派知事に敗れてきたことへの警戒の現れとの指摘がある。「(選挙に)金がかからなくて良いのでは」(建設業界関係者)と自嘲(じちょう)気味の声も聞かれたが、無所属新人4人による異例の短期決戦となった「ポスト橋本」を決める選挙に、当の橋本知事は、いずれも支援しない考えを明らかにしている。

(この連載は畑本明義が担当しました)

(2007年11月7日 読売新聞)


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