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地方選挙・地方政治

1816片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/14(金) 09:01:01
刷新への道のり 出直し枚方市長選<上>
強引手法、住民置き去り 讀賣大阪

市幹部らが次々と逮捕され、市長(当時)として記者会見で頭を下げる中司被告(6月7日)

 「私は、カネはもらっていない。小堀さんもだ。断言できる」。5月31日。副市長の小堀隆恒(61)が、地検特捜部に任意同行された。市長(当時)の中司宏(51)は庁舎別館4階の市長室で、絞り出すような声で頭を抱えた。そばにいた副市長の木下誠(60)は「しっかりして下さい」としか声をかけられなかった。

 10万票以上を獲得、圧勝で4選を果たした1か月後。築き上げたワンマン体制が瓦解(がかい)し始めた瞬間だった。この後、小堀に続いて競売入札妨害(談合)罪で起訴、辞職に追い込まれた。

     ◎

 中司の初当選は1995年4月。与野党相乗り候補を破った。39歳という市制施行以来、最年少市長の誕生に「市民の風が吹いた」と沸いた。「他市に比べ遜色(そんしょく)ない立派な街にするため、都市基盤を早急に整備したい。いろいろ教えてほしい」。初当選の翌日未明、対立候補を応援した当時の市議に電話で熱っぽく語った。

 就任前の下水道人口普及率は59・8%だったが今春、89・8%に。普通会計実質収支額の黒字は94年度の1億6000万円から10億4000万円に増加、府内43市町村では25位から箕面市に次いで2位の〈優良自治体〉となり、市内の道路網も急速に整備された。これらの“功績”は、全国紙の政治部記者時代、自民党の大物国会議員らと懇意になったことと無縁ではない。助役を務めた男性は「議長らが陳情で上京する際、永田町の議員会館に電話一本で『よろしく頼みます』と伝えていた」と話す。

     ◎

 実績を強調することで、市幹部や議会の〈封じ込め〉が奏功する一方、3期目ごろから強引とも取れる行政手法が目立つようになった。

 「市長の方針が理解できません」。昨年11月、中司や市幹部と、新成人ら約100人が向き合った市内の会議室で、女性が立ち上がり、中司をにらんだ。10年間続いた「ひらかたパーク」での成人式を市内19中学校での分散開催に変更したのが発端で、「市民の実行委で決めたのに、何の相談もなかった」と反発、約2万人の反対署名を机上に置いての話し合いの場だった。

 「育った地域の人々に迎えられ式を行う方が意味がある」と中司は説いたが受け入れられず、午前中に各中学で行い、午後に市民会館でイベントを開く変則形式に。別の元市議は「すべて市長の命令だった。各中学で市長メッセージが流れるから、知名度が上がるやろ」と打ち明ける。

 この1年前にも、公民館を再編・有料化する案を突然明らかにし、批判を浴びた。再編の是非を問う住民投票を求めて約2万6000人の署名が集まったが、議会は住民投票条例案を否決。市の担当者は「多くの局面で住民への説明不足だった」と暗に、中司の政治姿勢に疑問符を打つ。

 トップダウンの手法にひるみ、反対意見を述べる職員は数少なかった。ある保守系議員は「次こそ、聞く耳を持つ人でないと二の舞いになりかねない」と自戒を込めた。

     ◎

 中核市を目指す人口40万都市のトップが辞職した枚方市。16日告示、23日投開票を前に、市政が抱える諸問題、刷新に向けた課題を探った。

(敬称略)

(2007年9月14日 読売新聞)


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