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地方選挙・地方政治
1670
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/22(金) 20:16:29
【群馬】
’07知事選 「長期政権の変容」<2> 問われる自民の政策能力
2007年6月21日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20070621/CK2007062102025925.html
「われわれも与党ぼけしていたところがある」。県議会五月臨時会の開会日、控室で自民党県連幹部はつぶやいた。これまで同党から二人出してきた県監査委員に、小寺弘之知事は親知事会派の県議を提案。自民党が反対し否決したが、「自民が数で知事をいじめているという心証を形成された。翻弄(ほんろう)された」と悔しさをにじませた。
五選を目指す小寺氏を容認できない同県連は前県議会議長の大沢正明氏を擁立し、知事選で真っ向から対決することになった。同時に県議会での立場は、これまでの「知事与党」から「知事野党」へ百八十度変わった。
自民の「野党化」は、一月末の本年度当初予算案をめぐるやりとりで象徴的に表れた。これまで執行部側が同県連政調会へ行っていた具体的な金額や新規事業の説明がなくなったのだ。他の会派と同列の“情報”しか渡されなかった。自民はやむを得ず、執行部に異例の約六百五十項目を要望したが、苦々しいやりとりを強いられた。
知事「…全部でいくらぐらいになるのか」
自民「八千億円は超えるだろう」
知事「財源は?」
自民「それは県が考えることだ…」
■栃木に負ける
「いろんな指標で栃木県に負けている。県民は損をしているんです」。自民党公認で出馬する大沢氏は六月に入り、後援会の発会式などで声を張り上げ、小寺氏の手腕を批判する。「トップが県民の要望に応えているのか。群馬はもっと羽ばたけるはずだ」
「県政の問題点、悪い指標を洗い出してほしい」。同党の県議団総会で、こう指示を出した金子泰造・県連幹事長。県議らが知恵を絞り、大沢氏を支える。六月議会で同党県議らは、道路整備の現状、栃木と比較した県税収入の低迷、出生率の低下−と本県のマイナス面を盛んに指摘する。
■なれ合いの責任
だが、この段階での県政批判は自民党自身への批判でもある。議会がチェック機能の役割を果たさなかったことを認めることになるからだ。案の定、小寺氏は六月県議会の一般質問で「議員には審議権限がある。議会と知事は対等。議員にも責任がある」と反論した。
「仕方がないよ。議会は今まで何もしてこなかったんだから」。自民党をばっさりと突き放す財界関係者もいる。「重要なことは事前に根回しされていた。議会はセレモニーに近かった」と、これまでのなれ合いを振り返る声は多い。
「予定調和」がなくなった県政で、いかに政策能力を発揮できるか。最大会派・自民党の真価が問われている。
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