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地方選挙・地方政治
1598
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/04(月) 07:57:36
■堀さん 現職批判への反応鈍く
堀さんは、青森市桂木の共産党県委員会の事務所で午後8時40分ごろ、険しい表情で支持者らに対し、「県政の転換を求めたが、大きく及ばなかった。県民の期待に応えられず、大変申し訳ない」と敗戦の弁を述べた。次いで、健闘をたたえる声や拍手を送られ、深々と頭を下げた。
堀さんは、医師不足の解消や原子力政策の見直しなどを公約に掲げ、精力的に街頭演説を重ねる選挙手法をとった。三村県政について、「自民党のいいなりで、県民に格差と貧困を広げた」と断じ、現職批判票の取り込みを図った。さらに、候補を立てなかった民主党の支持層への浸透も狙ったが、思うように支持を広げられなかった。
■西谷さん 「反核燃」今後も
西谷さんは、弘前市上瓦ヶ町の多目的ホール「スペースデネガ」で、スタッフとともに開票結果の知らせを待った。午後8時半ごろ、三村さん当選確実を報じるテレビの画面を淡々とした表情で見つめた。
資金面の不安などから出馬表明が遅れた西谷さんは、告示日までに数人しかスタッフが集まらず、候補自らポスターをはることもある草の根選挙を展開。だが、選挙戦で「反核燃」の考えをひたむきに訴え続け、共感した主婦らによるボランティアの輪も広がっていた。それだけに、西谷さんは悔しさをにじませながら、「今後も(日本原燃の使用済み核燃料)再処理工場の本格稼働反対を訴え続ける」などと語った。
■青森朝日放送 「投票締め切り前」当選報道表示
3日投開票された県知事選を巡り、青森朝日放送(本社・青森市)がホームページ上で現職の三村申吾氏の当選を報じた際に、投票締め切り前の3日午後7時54分のニュースとして報道するミスがあった。表示時間通りに報じたとすると、選挙の公正を害する行為として公職選挙法に違反する可能性があるが、同放送の森田栄・報道制作局長は、「実際にネット上にアップした(掲載した)のは午後8時5分ごろ。アップするための送信用サーバーに送った時刻が誤って表示された。意図的なものではない」と説明している。
■投票率は過去最低
投票率は38・45%(男38・18%、女38・70%)で、前回(2003年6月)の52・46%より14・01ポイント低下した。これまでの過去最低記録だった1999年1月の47・46%を下回った上、40%の大台も初めて割り込んだ。
市町村別にみると、佐井村が59・22%(前回比8・74ポイント減)で最も高かった。最も低かったのは八戸市の31・02%(前回比15・89ポイント減)だった。落ち込みは都市部で激しく、青森市が前回比14・87ポイント減の36・13%、弘前市が同11・77ポイント減の33・61%だった。
投票率の低迷は当初から予想されていた。民主党が独自候補の擁立に失敗し、政策論議も深まらなかったためだ。
このため、県選管などは危機感を募らせ、啓発活動を強化。コンビニエンスストアの弁当購入者に配布されるはし袋へのメッセージの印刷(県選管)、プロレスラーらによるトークショー開催(青森市選管)といった取り組みを展開したが、目立った成果を上げることはできなかった。
(2007年6月4日 読売新聞)
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