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地方選挙・地方政治
1431
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/01/28(日) 23:29:59
山梨知事選「ワンフレーズ」奏功
2007年01月28日23時15分
http://www.asahi.com/politics/update/0128/012.html
そのまんま東氏の宮崎県知事選当選が注目を集めた21日、山梨県知事選では、元衆院議員の横内正明氏(64)が初当選を果たした。原動力となったのは、「ほっとけない」のワンフレーズ。守旧派のイメージ払拭(ふっしょく)に成功し、従来型の組織選挙で臨んだ現職を破った。
「ほっとけない」は10月下旬、甲府市内のファミリーレストランで開かれた陣営の選挙対策会議で決まった。集会用のビラの文句をどうするか。「県政刷新」をイメージさせる、いい言葉はないか。最初の案は「こんな県政、このままでは放ってはおけない」。参加者の一人が反対した。「長すぎる」。
陣営幹部の念頭にあったのは「もったいない」の一言だった。昨年7月の滋賀県知事選で嘉田由紀子氏が掲げ、自・民・公の3党相乗りで3選を目指す現職を破った際の決めぜりふだ。「短期間で有権者に浸透するには短い文句が有効だと、あの選挙が教えてくれた」と振り返る。
県の財政悪化や新たなハコものの建設など、現職の県政運営を「ほっとけない」と批判した。
効果は想像以上だった。演説がうまい候補ではないが、この言葉が出るたびに、聴衆がワッと盛り上がった。パンフレット40万部、のぼり旗1500本に「ほっとけない」の文字が躍った。
横内氏は山梨の保守本流の系列だ。「政界のドン」と言われた故金丸信・元自民党副総裁の地盤を引き継ぎ、93年の総選挙で初当選。ただ、03年の知事選、04年の参院選で落選し、今回の知事選では「過去の人」と見られていた。それが「ほっとけない」の連呼で、いつの間にか「改革派」を印象づけることに成功したと陣営は分析する。
再選を逃した現職山本栄彦氏の陣営幹部は悔しがった。「イメージだけの選挙にやられた」
カネと中傷が飛び交い、建設業者がフル稼働して票をたたき出すことで知られる「甲州選挙」。今回は、福島県などで知事の汚職が相次いだことも影響し、これまで現職の勝利を支えてきた建設業者は沈黙した。「ここも組織票にはもう頼れない」。両陣営が「ほっとけない」から得た教訓だった。
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