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地方選挙・地方政治
141
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2005/06/28(火) 19:43:49
県議会自民系4会派 一本化の動き
挙党態勢望む声で軟化
なお確執 段階的合流も
http://www.sannichi.co.jp/DAILY/news.php?y=2005&m=06&d=26&s=3
四つに分裂している山梨県議会の自民系会派の一本化を探る動きが出ている。今月中旬には六月定例会の県側の議案説明を三年ぶりに一堂に会して受けるなど環境整備ともとれる動きも。自民党県連の県連活性化会議などの場で「挙党態勢が組めるのか」などと指摘されたことがある。ただ議長ポストをめぐる確執や主導権争いなどの“後遺症”が残っていることに加え、「大義がない」などと消極的な声があるなど会派間で温度差も生じており、実現できるかどうかは微妙だ。
「久しぶりに顔を見たな」。十六日の議案説明会では、県議会議事堂の一室に、新自民(九人)、自民改革クラブ(現在八人)、改革21(六人)、自民(四人)の四会派に属する県議が顔をそろえた。
自民系会派は二○○二年三月、県立博物館建設の是非をめぐるスタンスの違いから分裂。翌年四月の改選以降も、県連が分裂した知事選のしこりなどもあって割れた状態が続いてきた。
県連の活性化会議や、候補不在が続く衆院山梨1区の候補者選考委員会では「党として一体感がない」「選挙で挙党態勢が組めるのか」などと批判が続出。中島真人会長はこうした声を踏まえ、近く正式に一本化を要請する考えを示す。
一本化に向けては、過去の分裂の背景にあった旧緑友会系(田辺国男元衆院議員系)と久親会系(故金丸信元自民党副総裁系)の対立構図が、国男氏の長男の田辺篤氏の塩山市長選転出に伴う県議辞職で弱まり、環境が整いやすくなるとの見方もある。
こうした中、最大会派である新自民の相馬紀夫代表は「中島会長から要請があれば努力する」と、一本化を受け入れる用意がある考え。県連幹事長も務める自民の前島茂松代表も「個々の主張もあるので無理はできない」としつつ、「六月県議会の会期中に努力したい」と意欲をにじませる。
「議会活動と政党活動は違う」と主張してきた自民改革クの臼井成夫代表も、ここに来て「(一般党員は)いくら説明しても分かってもらえない。一本化するならば、よく議論して方向性を探る」と態度を軟化させつつある。
しかし改革21は、自民党籍を持たない県議も属していて難しい立場。深沢登志夫代表は「会派で意見調整して対応する」と慎重姿勢を崩さない。
一方、若手県議の中には「地方議会では政策や主張、県政へのスタンスの違いで会派が分かれ、活動するのは自然。大義がない一本化は認められない」などの声もある。また「あいつとは一緒になりたくない」と、過去の対立を引きずって感情をむき出しにする県議もいる。
こうした状況もあって、今後の調整は曲折が予想され、「合流しやすい会派から段階的に進めていくのではないか」との見方も出ている。
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