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地方選挙・地方政治
1390
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/01/17(水) 16:05:08
助走 07年知事選まで7カ月
【下】「第3極」】
台風の目 なりうるか
2006年12月26日 朝日群馬
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000360612260003
4159%(91年)、53・74%(95年)、4015%(99年)、37・41%(03年)。
小寺弘之知事が立候補した過去の知事選での投票率の推移だ。顔ぶれは、参院選と重なった年以外はいずれも同じ。新鮮味に欠けると言われ、事実上、小寺知事の信任投票的な色合いが濃かった。
4選時の小寺知事の得票、約44万6千票は全有権者数の3割に満たない。一方で、小寺知事と4度戦った対立候補は9万2千票(91年)から14万余票(03年)に得票を伸ばしており、「ほろ苦4選」「有権者にしらけムード」など、新聞の見出しには小寺知事に厳しい文字が躍った。
今回は、小寺知事と政策面で協調してきた自民党が対決する構図になった。しかし、「しょせん、大沢氏と小寺氏では同じどんぶりの中の争いだ」と漏らす自民党関係者も少なくない。
では、これまで眠ってきたとみられる無党派層や選挙に行かなかった人々の票は、誰がつかむのか。第3、第4の選択肢が生まれることで、県内有権者の関心は高まるのだろうか。
「脱・官僚」を掲げ、7月に運動をスタートさせた元県議・山本龍氏。自民党員で、党県連の支援を求めていたが、大沢正明県議会議長が擁立され、期待できなくなった。意に介さず、「浮動票の受け皿は自分しかない」と自信を見せる。
ほぼ毎朝、街頭や駅前での手ぶりで活動を始めるが、行き交う車の中で反応があるのは数十台に1台。県民の無関心さも含めて「現職の強さだ」ととらえている。
04年夏の参院選で保守王国群馬にも「風」を吹かせた民主党は、会計問題を巡って内部対立が長引き、知事選どころか統一地方選への対応もやっと始まったところだ。多選候補と、自民党の支援候補者との相乗りを禁じる党本部の方針に従えば現段階では自主投票の公算が大きい。
その中で、最大の協力団体・連合群馬は10月、早々に小寺知事の推薦を決め、再選を目指す現職県議にも、小寺知事支持を表明する者が現れた。ただこの現職は区割り変更で保守色の強い郡部に切り込む県議選で有利に戦う狙いもあり、別の思惑も働いているようだ。
自民党県連からアプローチを受けながら「政策が出てから吟味して対応を決める」とする公明、最終判断を下していない社民県連、協力団体とともに独自候補擁立を検討する共産県委員会。
適任者を模索する動きは、年明けから加速することになりそうだ。
◇
(この連載は熊井洋美、雨宮徹、奈良岡勉が担当しました)
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