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地方選挙・地方政治
1163
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/12/19(火) 09:24:48
仁坂新知事 職員意識改革に意欲
一夜明け会見 「県民向いて仕事」讀賣和歌山
出直し知事選の投開票から一夜明けた18日、新しい知事に決まった元経済産業省局次長の仁坂吉伸さん(56)は、さっそく上京して国会議員らへのあいさつに回るなど、精力的に動いた。和歌山市内で開いた記者会見では、県職員の意識改革にも取り組む考えを示した。初登庁する20日には、新知事として職員への訓示を行う予定。
午前8時半、仁坂さんは「和歌山を今日の太陽のような明るく元気な県にしようと決意を新たにした」と、すがすがしい表情で心境を語った。職員が県民ではなく木村前知事の方を向いて仕事をしていたとの批判もあることについては、「県民の意見を聞いて自分で問題を探し、それを考えるのがいい職員ということを分かってもらう」と述べた。
正午前には、支援を受けた国会議員らに当選のあいさつをするため、和歌山を出発。午後4時半ごろ、国会に到着すると、県選出の自民党議員らとともに党役員会に出向き、安倍首相らに当選を報告。「しっかり頑張って」などと声をかけられたという。
報告を終えた仁坂さんは「首相にあいさつし、より気持ちが引き締まった。大きな事件を受けての選挙ということで、注目されていたと思う。今後、その期待に応えていきたい」と決意を新たにしていた。
19日は自民党のほか、同様に推薦を受けた公明党などにもあいさつに回る。
「どんどん企業誘致」 一問一答
当選後、読売新聞社の単独インタビューに応じた仁坂さんとの一問一答は次の通り。
――談合防止のシステムづくりを進める委員会の構成は
「独占禁止法の専門家が考えられる。さらに、行政事務に明るい人。法律の専門家、具体的には弁護士とかが中心でしょう。あまり多くなく、5、6人。最も知見のある人に集まってもらって、パンとやってしまう」
――外部の権力が近寄ってこないためにどういうことを考えるか
「談合そのものが割に合わないというシステムを作り、談合すればすぐに見つかる仕掛けもしたい。罰則規定や倫理規定も一つだし、知事の行為を直ちに知ることができる(監視機関のような)ポストを作るのも一つの選択肢」
――談合事件の検証が宙に浮いているが
「あくまで再発防止が目的。徹底的に究明しなければいけないが、それが目的ではなく、システムを作るための一つの材料として行うのが我々の使命」
――企業誘致のためにトップセールスをすると言われているが
「のこのこ行ってお願いしますよ。もちろん、分析、検証したうえで。『あかん』と言われたら、次へどんどん行くんです」
――自身がこれまでの官僚と違うと自負する点は
「(前知事の)木村さんが私と違うと思うのは、人の話を聞こうとしなかったこと。もう一つ、和歌山県のためになるというより、県を代表してちょっと活躍することに精力を使っていたような気がする。和歌山のためにやれることはやらないと。選んでくれたのは県民なのだから」
――35・21%という過去最低の投票率をどう思うか
「誰が(知事に)出てきてもまた同じだろうという気持ちが蔓延(まんえん)している。数字については大変重く受け止めている。実績をどんどん示して『じゃあ信頼して一緒にやろう』という気持ちになってもらわないと。だから、大変重要な指標ですよ」
(聞き手・支局長 古谷禎一)
(2006年12月19日 読売新聞)
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