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地方選挙・地方政治

1126片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/12/14(木) 21:38:50
しまね拡大鏡:来春の知事選、選択肢失った有権者 政策論争は蚊帳の外 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20061214ddlk32010585000c.html

 一時は「保守分裂か」と思われた知事選の候補者選び。だが、出馬に意欲を示していた出雲市長の西尾理弘氏(65)が断念し、結局は自民党県連が推す前財務省財務官の溝口善兵衛氏(60)で一本化された。有権者からは「西尾市長は出て民意を問うべきだったのでは?」との白けた声も聞かれる。候補者選定を巡る自民党県連の動きを追った。【酒造唯】

 ◇保守王国・島根の体質如実に

 「西尾さんを推す人は誰もいない。県連は一枚岩だから」。西尾氏が出馬の意向を示した10月末、ある県連幹部はこう話した。

 しかし当時、県連自体も人選は白紙状態。西尾氏の突然の出馬表明に、分裂選挙を危ぐする声も出た。「中選挙区時代、知事選で3人の国会議員が分裂し、後々まで大きな傷が残った」とある県議。「同じ轍(てつ)は踏まない」と、急速に人選の一本化が図られた。

 11月初めに相次いで開いた細田、竹下系県議の会合。県選出の4人の国会議員に人選を「丸投げ」し、トップダウンで人選をすることで決着した。そして青木幹雄県連会長が白羽の矢を立てたのが、溝口氏だった。

 別の県連幹部は「県連が一致して推せる人材が第一条件」と、分裂回避が主体だったことを強調する。

 「私は益田だが、家内は平田の出身。結婚式を挙げたのはここ松江なんです」

 今月7日、県連支部長ら約220人が集まった合同会議であいさつした溝口氏は、ことさら地元との「縁」を強調した。出馬会見では細田博之氏も「バランスある県政運営に適当だ」と援護。出雲と石見の両方に配慮した発言は、党内の「一本化」を象徴するようだった。

 だが、政策については「これから県連のご意見を伺って決めたい」と溝口氏。具体的な内容は語られなかった。

 「自民党の支持が得られなくても、県民党で行く。私には市政の経験がある。広く世論にお願いしたい」

 11月29日、県連が東京で開いた選対委員会で正式に溝口氏の擁立を決めた後も、西尾氏は強気の姿勢を崩さなかった。自民党との「決別宣言」とも取れる内容だった。

 ところが、「合併後の市長職に専念すべき」と、商工会やJAなどが相次いで西尾氏の不支持を表明。市議会最大会派の自民協議会も、県連の意向をそのまま受ける形で、溝口氏の支持を決めた。

 後援会幹部の説得を受け、最終的に西尾氏が不出馬を決断したのは今月1日朝。最初の“出馬意向表明”から1カ月が過ぎていた。

 西尾氏は前回の知事選を控えた02年にも出馬をほのめかすなど、これまでも知事に強い熱意をみせてきた。しかし「なぜ市長ではなく知事なのか」。この答えは具体的には語られておらず、ある県議は「西尾さんは独りで踊っていただけ」と冷ややかだ。

 昨年の出雲市長選。同市出身の自民県議が対立候補として浮上したが、自民党が分裂選挙を避けるべく候補者を西尾氏に一本化した。今回、その自民党によって西尾氏自身が不出馬に追い込まれたのは、皮肉な結末だった。

 党内一本化を目指した結果、擁立が決まった溝口氏。最後まで判断を引き伸ばしながら、自民党を捨てきれなかった西尾氏。今回の擁立劇は「自民党の意向」だけが優先され、政策論争は蚊帳の外に置かれた。結局「すべては自民党で決まる」という保守王国・島根の体質が如実に表れた。

 しかし、5期20年の知事が引退する節目に、個人の政策より党の論理を優先させるような選挙をするなら、有権者の関心は離れるだろう。「白けムード」を招いた責任は重い。最も損害を被ったのは、選択肢を一つ失った有権者自身にほかならない。

毎日新聞 2006年12月14日


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