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地方選挙・地方政治

1111片言丸:2006/12/13(水) 10:51:10
「造反組復党」で打撃
県議選 自民 讀賣茨城
 県議選の当選者がほぼ出そろった10日夜。自民党県連事務所で、会長の山口武平はぶぜんとした表情を浮かべた。公認候補の落選者の多さが理由だった。

 前回2002年の改選と同数の39議席を確保できたものの、新旧計10人の公認候補が落選した。前回以降、無所属議員を会派に招き、改選前は44議席を誇ったが、それに比べると5議席も後退したのだ。

 さすがに、脇に控えていた県連幹事長の長谷川大紋も「厳しいよ、厳しい。本当に厳しいということ以外、言葉がない」と落胆を隠さなかった。

 落選の内容もショックだった。水戸ではいずれも当選3回の働き盛り2人が、さらに土浦では当選7回、竜ヶ崎でも当選6回が不覚を取るなど、要所で民主の若手新人らに議席を奪われた。

 衆院議員の中村喜四郎系会派「自民県政クラブ」所属の現職県議のもとに刺客候補を送り込んだ自・自対決4選挙区でも、勝ったのは一つだけだった。

 「風が吹いたとは思えないが、局地的なつむじ風だったかもしれない」。長谷川は首をかしげた。山口も最後は「小泉改革のいろいろなことがかみ合い、空気が悪かった」と敗戦の弁のような感想を漏らした。

 県連はこうした苦戦の予兆を感じていた。選挙戦中盤にさしかかった今月5日だった。「何やっているんだ」「もう自民党は支持できない」。県連に厳しい口調の電話が鳴った。

 党本部がその前日、郵政民営化「造反組」11人の復党を決めたことへの抗議だった。電話は翌日も続いた。

 昨年9月の衆院選で、自民党は各地の造反組に刺客候補を送り、圧倒的な支持を得た。それから1年半もたたないうちに、その造反組を迎え入れた自民に有権者の反発は大きかった。

 読売新聞が9、10両日に行った世論調査でも、安倍内閣への支持率は55・9%と前月から9・2ポイントダウンし、復党反対も67%に上った。

 県連幹部らは「今思えば、県議選を戦うのに、復党は最悪のタイミングだった」と唇をかんだ。そうは言っても、県連自身の見通しの甘さも否定できない。

 県連はこの県議選で、初めて選挙協力を公明党県本部に申し入れた。自・自対決区で支援を受けるのが主な狙いだった。しかし、結果は中村の健在ぶりを際だたせ、自民批判の火に油を注いでしまった。

 自公協力が期待した戦果をもたらさなかったことに、長谷川は「4区それぞれに事情も違うから」とかばってみせたが、実は公明の支持母体の茨城創価学会幹部は選挙前、「自民が全部取ったら、『どうせ公明が裏で動いたからだろう』とささやかれかねない」と懸念していた。

 公明支持層には「国政選で自民に選挙協力したわりには見返りが少ない」との不満がくすぶる。地域のしがらみを無視してまで自民を全面支援し、保守同士の対決に巻き込まれれば、党内外にしこりが残りかねない。公明は必ずしも全力を出し切ったわけではなかった。

 自民は今後、保守系無所属当選者の会派入りを進め、県議会で絶対的勢力の維持を図る。それは可能だが、有権者の前では絶対的存在であり続けられなくなったことが、この選挙で明らかになった。(敬称略)

    ◇

 「保守王国」に動揺があったか、有権者の選択に変化はあったか。各党の総括と関係者の声から県議選を振り返った。

(2006年12月13日 読売新聞)


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