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地方選挙・地方政治
1078
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/12/08(金) 14:43:35
不戦敗民主、おわび行脚
2006年12月08日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000612080003
抗議電話 県連になお/自共ともに歓迎
17日投開票の出直し知事選は、中盤にさしかかった。告示ぎりぎりまで独自候補の擁立を模索した民主が、結局断念したため、共産推薦の泉敏孝候補(69)と、自民、公明推薦の仁坂吉伸候補(56)の一騎打ちとなった選挙戦。自主投票を決めた民主や連合はどう対応をしているのか。
「大きな期待を頂いたのに、こんな結果になりおわびしたい」
和歌山市内の労組事務所で、〆木佳明・民主党県連幹事長が深々と頭を下げた。11月28日。県連が串本町議の清水和子氏(60)の擁立断念を決めた翌日だった。「県民の選択肢を少なくしてしまい、責任を感じる」
知事選の告示から1週間がたつ今なお、県連事務所には抗議の電話があるという。「今月はおわび行脚を続ける。来春の統一地方選(の準備)どころじゃない」。別の県連幹部は「擁立断念」の反響の大きさに驚く。県連は「お詫(わ)び」と題する文書を、県内の党員・サポーターら約1200人に送った。
立候補が最も期待されていた岸本周平氏は、擁立断念の責任をとって代表を辞職し、選挙期間中は街頭演説や支援者回りで、連日お詫びと釈明を続けている。
◇
県職員労働組合(県職労、約4400人)は連合和歌山の方針に沿って自主投票を決めた。「県民が選んだ知事の姿勢を十分に見た上で、じっくりと労使関係を築いていく」(石塚和夫執行委員長)と、選挙での支持は鮮明にしていない。だが――。
「うちは自主投票になったけど、投票にはぜひ行ってほしい」
民主党県連の幹事を務める労組幹部は先月30日の告示後、連合和歌山加盟の組合支部長に電話で知事選への対応を伝えた。
「県民の義務は果たさないといけない。ただ、うちが共産党の候補を応援することはあり得ない」。別の労組幹部は「要は、仁坂さんを応援するという選択肢しか残っていない」と明かす。
◇
仁坂氏の陣営幹部は、あえて民主や連合側に支援を求めることはしないという。「候補者という冠がなければ、民主も連合の支持者も『ひとりの有権者』。自主投票なら、共産推薦候補を推すことはない」と見切っているからだ。
自民党関係者は言う。「民主の出るべき人が出ず、敵は共産推薦の候補だけ。選挙戦になってからも木村前知事の容疑が次々と出てきて、これまで支えてきた自民党には逆風の選挙になっているだけに、ありがたい」
泉氏の陣営幹部も、民主が不戦敗となった選挙戦を歓迎している。「自民も民主も政策的には同じ。自公の推薦候補との一騎打ちになったことで、我々としては有権者に選挙の争点や構図を、わかりやすく示すことができる。訴えやすくなった」
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