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地方選挙・地方政治
1038
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/12/02(土) 14:35:08
動く:07年知事選/上 県議選にらみ /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20061202ddlk44010273000c.html
「熟慮した結果、次期知事選出馬を決意しました」。広瀬勝貞知事が1日開会の12月定例県議会で表明した再選出馬。自民党県連幹部は安どの表情を浮かべた。党県連幹部と県幹部が出馬表明の日程や表明の文言を水面下で調整、その答えが示された瞬間だった。自民県連は直ちに推薦を決定。県議選への効果も期待する議員らの思惑もはらみつつ、知事選が慌ただしく始動した。【藤原弘】
◇「野党に先越されるな」−−出馬表明後、自民バタバタの推薦
自民党県連幹部と県三役の1人が先月から、知事の出馬表明を巡り調整を続けていた。9月定例議会で自民議員が次期知事選出馬について一般質問したが、広瀬知事は明言を避けた。「県民党」を掲げる知事にしてみれば、自民議員の質問で表明するのは得策ではない。自民側は、12月議会冒頭での表明を軸に話を進めたが、表明の文言にこだわった。
「表明の中に『9月議会で議員から質問のあった次期出馬について、熟慮した結果』と入れられないか」。自民は、表明に特別な文言を入れ込むことで、他党への優位を示す作戦に出た。
しかし、関係者によると、県側はこの提案を拒否。さらに、広瀬知事が政党・団体に推薦申請をしないとの情報が伝わる。党県連には「表明でこっちの求めたことを言わない、推薦申請もしないと言うのでは、表明を聞かないことには推薦を決められない」(幹部の1人)との声も漏れた。知事サイド主導とも見える流れに、動揺と焦りは隠せなかった。
知事サイドは最後まで最終的な文言を明かさず、自民側が半信半疑のまま迎えた12月定例議会開会。「第3回(9月)定例議会での一般質問をはじめ、多くの方々から心配、激励をいただいた……」と広瀬知事が出馬表明を切り出した。ある自民県議は「自民党への配慮が読み取れた」と、胸をなで下ろした。
自民党県連は閉会後、党所属県議による常任総務会を開き、広瀬知事を推薦する方針を決定。県連幹部がさっそく、墨が生乾きの推薦状を持って知事応接室へと急ぎ、広瀬知事に手渡した。県連は党本部に知事推薦決定を報告する。
バタバタの推薦劇だが、それもそのはず、推薦の方向が固まったのはわずか2日前だった。先月29日午後4時過ぎ、県連会長の衛藤征士郎・衆院議員(大分2区)の東京事務所。県連幹部数人が集まり、広瀬知事の推薦申請がない場合の党としての対応を協議。前回選も推薦した流れから、今回も推薦する方針で意見が一致した。
そこには、知事人気に乗り遅れまいとする胸算用が見え隠れする。ある幹部が明かした。「もし、社民や民主に先に推薦されたら、こっちが窮地に陥る。広瀬知事は県民の好感度が高く、順風が吹いている。推薦せずにわざわざ逆風にして県議選を戦う必要はないだろう」
==============
◇「一党一派に偏しない」−−知事会見要旨
広瀬知事の会見でのやり取りは以下の通り。
−−出馬理由は
「地方の時代に、自主自立できる県をつくらないといけない。その課題に向け、私にやれという声を多くいただいた」
−−県政の課題は
「住民生活では、子育て支援や障害者の自立支援が課題に直面している。行財政改革も道筋はついてきたが、油断せずにやらないといけない」
−−政党への推薦依頼は
「一党一派に偏しないのが基本的立場。選挙だから、いろんな方に支持してもらうのは大事で、その意味での支持、協力はありがたい。議会後に各党へあいさつしたが、改めてお願いすることはない」
−−マニフェストなどを公表するか
「県政の道筋は、長期総合計画で作っているつもり。改めてマニフェストが必要かは考えているが、政策は県民に十分理解してもらっているのではないか」
毎日新聞 2006年12月2日
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