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【解散?】第44回衆院選【任期満了?】

294片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/05(月) 23:40:38
衆院選:党首、都市で”ニアミス” 終盤戦に向け増えそう
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20050906k0000m010118000c.html

 衆院選の投開票まで1週間を切り、各党とも中盤情勢をもとに党首の遊説戦略を組み立てている。各党の重点選挙区が重なるのは確実で、5日にはJR仙台駅前で小泉純一郎首相(自民党総裁)が街頭演説をする直前まで、岡田克也民主党代表が近くのホテルで記者会見を行った。終盤戦に向け、自民、民主両党が重視する都市部を中心に、各党首のニアミスが増えることになりそうだ。

 ◇自民「小泉露出作戦」、民主「地盤死守」

 自民党は徹底して「小泉露出作戦」(党幹部)を展開中。首相は8月30日の公示から5日までに12都府県の33カ所でマイクを握った。外交行事などで9月1日は完全に休んだものの、1日平均の演説回数は4.7回に上り、昨年7月の参院選からほぼ倍増。最終的には03年衆院選の5.8回より多くなる可能性もある。

 自民党がアピールするのは聴衆の多さだ。山本一太遊説局長は「昨年の参院選、2年前の衆院選よりすごい」と強調。3日夕のJR小倉駅前(北九州市)など1万人超が4カ所あったのをはじめ、聴衆はどこでも数千人規模で、報道機関の世論調査での好調な中盤情勢は「小泉効果」を裏付けた形だ。

 首相は都市部を中心にさらにフル稼働する方針。6日は愛知、岐阜、京都の3府県の6カ所、7日は大阪府の6カ所で街頭演説を行う。

 これに対し、民主党は「独自調査で当落線上を戦っている選挙区」(岡田氏)を重視しており、岡田氏は5日までに13都府県の44カ所を回っており、首相に負けじと1日平均の演説回数は6・3回。また、岡田氏は「公明党の準備が整っていない」と周辺に語り、公明党が候補を擁立した9選挙区のうち、すでに6カ所に入ったのも特徴だ。

 今後は中盤情勢で苦戦が目立つ都市部に重点を置く。手始めに6日には、民主党の「金城湯池」とされながら、伸び悩む選挙区も多い愛知県に入り、首相とニアミスすることになる。

 神崎武法公明党代表は9選挙区を中心に回っており、終盤は激戦区と見る東京12区、沖縄1区、神奈川6区には繰り返し入る。自民党との選挙協力の重点区の応援にも駆けつける予定だ。

 志位和夫共産党委員長は解散後、17都道府県の32カ所で演説。党広報部は「比例全ブロックでの議席確保が目標で、それに必要な計画を立てる」と話す。福島瑞穂社民党党首は候補を立てた38選挙区が中心で、比例票獲得を狙い県庁所在地での演説にも力を入れる。綿貫民輔国民新党代表は地元・富山が中心。田中康夫・新党日本代表は首都圏を中心に無党派層の支持獲得に力を注ぐ。
毎日新聞 2005年9月5日 22時12分

295あかかもめ:2005/09/06(火) 00:14:05
>>291
郵政法案反対の代償は想像以上に高くついたという事でしょうね。
これはとはさんの板でも書きましたが解散前の当初の予想と今の情勢が全く違ったものになった最大の要因は自民・民主の両党首の覚悟の差、これに尽きるでしょう。
己の信念を守るために退路を断って勝負に出た小泉と、彼の自爆に期待し郵政法案を政局にしてしまった民主党の小賢しさが見事なコントラストを描いてしまった・・・
こうなると国民の多くが漠然と持っていた民主党に対する改革イメージは一気に消えうせ、気がついたら支持団体の既得権に汲々とする抵抗勢力と言う扱いに落ちぶれてしまった。
こうなっちゃうとどんなすばらしい政策(一般論です)を掲げたところで説得力は全くなくなる。労働組合の既得権保護と言う民主党のウィークポイントを白日の下にさらした小泉の戦略は見事という他ないですね。
選挙後の自民党の路線に関して言えば、時計の針が戻る事はもはやないと思われます。改革路線が国民に支持されている以上はその路線を掲げる事が己の議員生命を保つもっとも効果的な方法なのですから・・・・
具体的な改革のロードマップがマニュフェストに記載されていない為、障害は小さくないでしょうが小泉が政権を担っている限りは、強い意志を持って事を進める限り改革路線が覆る事は困難です。
ただ、問題は小泉後、誰がどのような手順で総裁になるかだと思います。片言丸さんの仰るとおり、改革路線を継承できる人物が見当たらない。強いて言えば安倍でしょうが、彼は最後の切り札でしょうからそうなると浮かんでこない。
しかし、誰がなるにせよ、かつての利権政治路線に戻る事は許されない情勢になっていますから穏健な改革路線で行くんじゃないでしょうかね?甘いかな?

296片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/06(火) 01:14:20
自民、過半数へ30重点区決定=終盤戦へ各党てこ入れ【05衆院選】
2005年 9月 6日 (火) 00:18
http://news.goo.ne.jp/news/jiji/seiji/20050906/050906X831.html

 衆院選終盤を迎えた5日、各党は最後の追い込みに向けた取り組みを一段と強化した。各種世論調査で優勢が伝えられる自民党は、運動の上滑りを警戒。同日夜の選対会議で、公認・推薦候補が当落線上にいる約30選挙区について、重点的にてこ入れすることを決めた。一方、議席減の予想に危機感を強める民主党は、都市部の激戦区を中心に追い上げを図る方針だ。

 自民党は5日夜、小泉純一郎首相も出席して党本部で選対本部幹部会議を開催。首相は、単独過半数獲得の可能性が指摘されていることについて「過去にも1週間前に過半数と報じられ、民主党が躍進したことがある。しっかり気を引き締め万全の態勢を構築してほしい」と指示した。 

 武部勤幹事長も「自民党支持者の5、6割しか固めていない選挙区が散見される。民主党は必死に巻き返しを図っており、情勢は一気に変化しかねない」と強調した。

 執行部は、郵政民営化を最大の争点に据えた戦略が追い風につながっていると判断。終盤は、首相や安倍晋三幹事長代理らを重点区に積極投入する。

 これに先立ち、自民党の二階俊博総務局長は公明党の魚住裕一郎選対委員長と会い、終盤戦対応を協議。公明党側は、同党と民主党などとの激戦が伝えられる東京12区、神奈川6区、大阪3区、兵庫2、8区、沖縄1区の6選挙区について、自民党に支援強化を求めた。

 これに対し民主党の岡田克也代表は5日午後、仙台市内で記者会見し、終盤戦の取り組みについて「秘策は別にない」と指摘。引き続き年金改革や子育て支援などを訴えて、巻き返しを図る考えを示した。同党は6日夜の選対役員会で、岡田氏ら幹部の最終盤の遊説日程を詰める。

 共産党は比例への取り組みを重視し、志位和夫委員長らが全国11ブロックの中核都市を回る予定。社民党は東北や九州ブロックなどでの支持拡大を目指す。

 一方、国民新党は郵政民営化反対を訴えて議席確保を目指し、新党日本は無党派層への浸透を図る。

297片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/06(火) 01:27:09
衆院選終盤、40激戦区に幹部・民主、大都市圏で巻き返し
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20050905AT1E0501705092005.html

 11日投票の衆院選は後半戦に入り、各党は終盤の戦略練り直しに入った。各種世論調査で優勢が伝えられる自民党は5日夜、小泉純一郎首相(党総裁)も出席して選挙対策本部幹部会を開き、楽観論を引き締め、約40の激戦区に首相ら幹部を重点投入する方針を決めた。6日に選対会議を開く民主党は伸び悩みが目立つ東京、愛知、大阪の3大都市圏での巻き返しに重点を置く構えだ。

 首相は幹部会で「言われているような(良い)状況ではない。前回も自民過半数の勢いと報じられたが、結果は民主躍進だった」と指摘。武部勤幹事長も「自民支持層の5、6割しか集められていない選挙区が散見される。無党派層の多くが投票先を決めておらず、情勢は決して甘くない」と分析した。6日に公認候補に引き締めの徹底を求める通達を出す。

 首相や武部氏、安倍晋三幹事長代理が終盤に入る激戦区には菅直人前代表や藤井裕久代表代行ら民主党幹部が立候補している選挙区なども含めて、同党への攻勢を強める。 (00:57)

298片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/06(火) 14:18:12
自民に一層の協力要請=衆院選で公明党
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050906-00000085-jij-pol

 公明党は6日午前の常任役員会で、選挙戦終盤の取り組みについて、接戦が伝えられる沖縄1区や東京12区などの選挙区を中心に幹部が重点的にてこ入れを図っていく方針を決めた。
 役員会ではまた、各地を遊説して回った幹部が、地元での自民党の支援の動きが鈍いと報告。このため自民党の地方組織に一層の協力を求め、小泉純一郎首相ら同党幹部にも公明党が公認候補を擁立しているすべての選挙区に入ってもらうよう要請することを確認した。 (了)
(時事通信) - 9月6日14時3分更新

299片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/06(火) 15:45:39
細木ハリケーン猛威、自民入れなきゃ交通事故に遭う
親友の応援演説で大胆発言
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_09/t2005090601.html

 芸能人の名前を変えるほどの影響力を持つ六星占術の細木数子さん(67)が5日、自民党比例代表候補者の応援のため大阪市入りし、「自民に入れなければ交通事故に遭う」などと冗談交じりの大胆発言を行い、有権者らを爆笑させた。

 細木さんが駆けつけたのは、自民党の近畿ブロック比例代表候補、柳本卓治氏(60)の個人演説会。柳本氏が早大大学院生時代からの付き合いという。

 第1会場となった大正区の小学校体育館には約1000人が殺到。午後6時すぎ、細木氏が壇上にあがると、会場からは一斉に拍手と歓声が上がった。

 これに気を良くしたのか、細木さんは柳本氏を5秒以上、強引にハグ。目を白黒させる柳本氏を尻目に、「この先生、演説が下手だねぇ。まじめすぎんだよ」と一発。さらに「今まで応援したかったんだけど、私が有名じゃなかったからね、でも今はレギュラー番組は日本一」と続けると、会場は爆笑に包まれた。

 柳本氏は、郵政民営化法案の衆院採決で棄権。党本部が処遇を検討している間に、地盤の大阪3区から公明党候補が出馬することになり、自公調整の末、比例代表の近畿ブロックから出馬することになった。

 細木さんは、応援に駆けつけた理由について、「(公示前に)『柳本氏苦境』っていう記事を夕刊フジで読んで、いてもたってもいられなくなって、2週間前に応援を申し入れた」と説明。「会場の人、全員と握手します」と宣言すると、駆け寄った100人近くに「握手した人は自民党に入れなさい。そうじゃなきゃ、交通事故に遭うよ」と大胆発言を繰り広げた。

 続く西成区の小学校体育館。ここには2000人以上が押しかけ、会場に入れない来場者が校庭にまで溢れかえった。

 細木さんは開口一番、「柳本さんは、私がこんなに人気あるのを知らなかった。バカなんだよ」と笑いを誘った後、「私はお金をもらっても応援に行かない。占いの本でお金は嫌ほど入ってくる。それよりも気持ちのいい人のところに行く」と持ち上げてみせた。

 終始、主客転倒の柳本氏を直撃すると、「こんなに人が集まるとは思わなかった…」と、呆然(ぼうぜん)とした表情で話すのがやっとだった。
ZAKZAK 2005/09/06

300片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/06(火) 17:41:07
民主との連立に含み 社民・福島党首が来県 富山・北日本

 衆院選候補者の応援のため来県した社民党の福島瑞穂党首は五日、富山市の自治労とや
ま会館で記者会見し、選挙後の民主党との連立の可能性について「憲法などの課題できち
んと協定を結ぶ必要がある」と述べ、含みを持たせた。

 自民、公明両党が過半数議席を獲得できず、民主党を基軸とした政権樹立の可能性が出
てきた場合の対応について述べたもので、連立政権参加を選択肢に入れ、党の発言力を確
保する狙いがあるとみられる。

 福島党首は目標とする獲得議席について「小泉強権政治に歯止めを掛けるため、比例代
表の各ブロックで議席を獲得し、解散時の六議席を倍増させたい」と述べた。

 富山県など北陸信越ブロックの情勢については「もう少しで一議席獲得に届くとの世論
調査結果もあり、比例票の上積みに努めたい」とした。高岡、富山、魚津市内で街頭演説
し、「自民、民主への投票は憲法改定につながる。社民に力を貸してほしい」と訴えた。

 同日中に富山での日程を終え、長野へ向かった。

301片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/07(水) 03:30:11
(9/6)与野党、重点区テコ入れ・衆院選追い込み
http://www.nikkei.co.jp/senkyo/200509/elecnews/20050906d1e0600206.html

 11日の衆院選投票日に向け、与野党は6日、重点区のテコ入れなど終盤の追い込みに入った。優位に立った与党は接戦が続く公明党の小選挙区候補の支援に全力を挙げる方針を確認。民主党は岡田克也代表が名古屋市で街頭演説するなど都市部巻き返し戦略をスタートした。ただ、台風の影響で与野党とも日程変更が相次ぎ、思うに任せぬ戦いにいら立っている。

 与党は自民党の二階俊博総務局長と公明党の魚住裕一郎選挙対策委員長の合意に沿って公明党が小選挙区に擁立した9候補のうち6人について自民党が支援を徹底する。

 公明党は同日午前、常任役員会を開き、これら重点区に神崎武法代表や浜四津敏子代表代行を投入する方針を確認。自民党との連携を強めるため、自民党候補への支援強化も決める。

 自民党は武部勤幹事長らが公明党に支援強化を要請する選挙区の洗い出しを急いでいる。

 民主党は苦戦の続く3大都市圏への幹部総動員を開始。岡田代表はJR名古屋駅前で「自民党政権が続けば増税を止められないし、年金改革先送りも止められない。NOと言うなら民主党を選んでほしい。皆さんの選択だ」と訴えた。

302片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/07(水) 04:36:30
終盤情勢 自民、引き締め躍起 アナウンス効果を警戒
2005年 9月 7日 (水) 02:59
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20050907/m20050907005.html

 衆院選に関する産経新聞社とFNNの合同世論調査に基づく情勢分析では自民党の優勢ぶりが際立っているが、同党では、選挙の情勢報道が有権者の投票行動に影響を及ぼす「アナウンス効果」への警戒感が強い。

 五日夜の自民党本部。選対幹部会議で小泉純一郎首相ら執行部の手元に、平成十五年衆院選を伝える新聞コピーが配られた。自民党の単独過半数を予想する事前の世論調査の記事と、自民党の過半数割れ、民主党躍進の結果を伝える記事を並べたものだ。選挙結果を伝える記事では、厳しい表情の首相と満面の笑みの菅直人民主党代表(当時)の写真も並ぶ。警戒感を共有し、気分を引き締める狙いだ。

 首相は「自民党の調査によると、思わぬ苦戦を強いられている選挙区も多い。全体として言われるような状況ではない。気を引き締めて終盤、万全の体制を構築してほしい」と指摘。六日には武部勤幹事長の指示で、同じコピーが同党の全候補に送られた。

 六日の閣議後の閣僚懇談会でも「前回も投票一週間前は似たような報道だったが、結果はあの程度」(町村信孝外相)、「選挙結果と整合して当たった例はほとんどない」(麻生太郎総務相)との声が続出した。

 自民党が独自で行っている調査結果も「好調」だ。二階俊博総務局長は最近、知人に電話で「表に出せないくらい(数字が)良い。出ると緩むので」と漏らした。だが、世論調査に基づく予想が覆った例は少なくない。前回衆院選も「自民単独過半数の勢い」と報じられたが、結果は過半数を下回った。ただ、今回は「二十代の関心が高く、都市部の反応は悪くない」(麻生氏)との声も。都市部の無党派層の支持を期待して「投票率は上昇してほしい」(武部氏)との声も多い。

303片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/07(水) 04:38:12
小選挙区制の特性顕著 読めぬ無党派層 揺り戻しも
2005年 9月 7日 (水) 02:59
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20050907/m20050907001.html

 自民党支持率が37・9%と前回衆院選前(平成十五年十一月)とほとんど変わっていないにもかかわらず、世論調査から「与党圧勝」の傾向が読み取れるのはなぜか。

 それは衆院の選挙制度である小選挙区比例代表並立制の特性によるところが大きい。比例代表は、政党支持率との相関関係が強く、小政党でも当選できる確率が高い。

 それに比べ、小選挙区制は、選挙区内のトップ得票者のみが当選する制度のため、得票率のわずかの差が大きな議席差となって表れるケースが多い。日本の並立制では選挙区選出議員が三分の二弱を占めるため小選挙区制の特性の方が強く出る。今回も東京など都市部を中心に自民が民主を圧倒する「ドミノ倒し現象」がみられている。

 だからこそ、投票直前に世論の流れが変われば、結果も変化する可能性がある。「世論と投票行動」を研究する首都大学東京の前田幸男・准教授は「いわゆる無党派層を中心に、選挙直前まで投票先を決めない人がかなりいる。こうした人たちがどちらに振れるかにより、選挙結果が大きく変わってくる」と言う。

 前田氏が民主党が議席を伸ばした前回衆院選と昨年七月の参院選を分析したところ、選挙直前になって民主党が追い上げ、三十、四十代を中心に民主党に票が流れる傾向があったという。

 今回の調査を含め、報道機関による世論調査のほとんどは電話で行われるが、前田氏は「携帯電話しか持っていない若者の声は拾いにくい」と指摘する。

 では、マスコミが事前に選挙予測を発表することが有権者の投票行動に影響を及ぼす「アナウンス効果」はあるのか。

 前田氏は、「アナウンス効果は常に表れるとはかぎらない」としつつ、「選挙結果は一割程度の有権者の動向でがらっと変わる。接戦の場合は、数%の人が動けばひっくり返る。マスコミの選挙報道に敏感に反応する層が、最終段階でどう動くかだ」と語る。

 各党の党首が、選挙運動が終了するまでの四日間、肯定的で前向きなイメージを有権者に与えられるか否かも勝敗を大きく左右しそうだ。

304片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/07(水) 19:14:45
2ポイントアップの62%と予想 衆院選投票率で選管担当
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050907-00000172-kyodo-pol

 各都道府県選管の担当者が推定した今回衆院選の投票率は、全国の有権者数から割り出した平均は62%で、前回2003年の59・86%(選挙区)から2ポイント余り上昇するとみていることが7日、共同通信社の集計で分かった。投票率が上がる理由として、期日前投票の出足が好調な点や、報道機関の世論調査が示す有権者の関心の高さを挙げる回答が目立った。与野党とも選挙の行方を左右するとみて、投票率に注目している。
 前回58・35%の東京は5・7ポイントアップの64%という予想。宮城はさらに高い7・1ポイント増の66%で、投票率が下がるとの見方はほとんどなかった。
 小選挙区比例代表並立制で初めて実施された1996年以来、衆院選の投票率はアップダウンの繰り返し。前々回2000年の62・49%(同)の水準を回復できるかが焦点になりそうだ。
(共同通信) - 9月7日18時1分更新

305片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/07(水) 23:38:58
重点選挙区:自民は35選挙区、民主は約80選挙区を選定
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20050908k0000m010108000c.html

 自民党は衆院選で接戦となっている35の小選挙区を「重点選挙区」に選び、小泉純一郎首相や武部勤幹事長、安倍晋三幹事長代理ら党幹部の集中的な投入を始めた。

 35の重点選挙区は、北海道や埼玉、千葉、愛知各県など23都道府県にまたがる。「郵政分裂区」の中では岐阜4区、京都4区、鳥取2区が含まれ、公明党が与党統一候補になっている沖縄1区も重点区に加えた。

 小泉首相は6日、愛知、岐阜、京都の重点区に入ったほか、7日夜には埼玉の重点区候補を応援。安倍氏は同日、沖縄1区に入った。

 一方、民主党も6日夜、岡田克也代表らが終盤戦の巻き返し策を協議し、当落線上にある首都圏や大阪など約80選挙区を重点選挙区に選定した。同党の情勢分析では、約50選挙区はほぼ勝利し、約30選挙区は当選が有力となっている。しかし、その下に当落線上の選挙区が80あり、ここへのテコ入れを強化することにした。【高山祐、衛藤達生】
毎日新聞 2005年9月7日 21時57分

306片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/07(水) 23:39:23
笹森連合会長:民主党獲得議席「200は見通せた」 
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20050908k0000m010125000c.html

 連合の笹森清会長は7日、札幌市で記者団に対し、衆院選での民主党の獲得議席数について「200までは見通せたと思う」と強気の読みを語った。同党の苦戦を伝えた各種世論調査については「平日の調査では対象者が限られる。先週の金曜日(2日)あたりから流れが変わってきた。小泉劇場に冷めてきた」と述べた。【横田愛】
毎日新聞 2005年9月7日 23時17分

307片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/08(木) 05:41:41
政見放送の冒頭、小泉総裁の部分は映画のようなつくりで、質が高いな。

しかし、某府の女性新人候補はどうよ・・・どれも強烈やな。

308片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/08(木) 22:01:46
556 朝日新聞世論調査 1/2 sage New! 2005/09/08(木) 21:29:54 ID:olkvaAi+
朝日新聞社第6回世論調査 (9/5〜9/6 朝日RDD方式 1093人 55%)
※()内の数字は8/25〜26の第4回、8/29〜30の第5回の数値、9/1〜9/2の
 第6回の数値
※民主の比例区のポイントは7回の調査で最高だが、都市部で伸ばした自民が
 リード拡大(by朝日)

・今回の選挙に関心があるか?
 大いにある54(47-50-54) 少しある33(38-35-34)
 あまりない9(11-11-9) 全くない4(3-3-3)
・支持政党は?
 自民32(31-34-28) 民主14(14-13-14) 公明4(4-3-5)
 共産3(2-3-4) 社民1(1-1-3) 国民0(1-0-0) 日本0(0-0-1)
 その他0(1-0-0) 支持政党なし33(34-35-33)
 答えない・わからない13(13-11-12)
・郵政民営化を判断材料として重視するか?
 重視する50(52-55-50) 重視しない37(34-31-36)
・選挙区でどの政党の候補に投票するか?
 自民31(29-34-29) 民主18(18-13-17) 公明2(3-2-2)
 共産3(3-2-3) 社民1(2-0-1) 無所属1(1-1-1)
 決めていない34(41-41-39) 答えない・わからない10(-6-8)
 ※前回無党派層は自民9%民主6%だったが今回は不明
・比例区で投票する政党は?
 自民27(24-29-23) 民主18(16-14-16) 公明5(6-4-6)
 共産4(3-3-4) 社民2(2-1-3) 答えない・わからない11(7-9-10)
 まだ決めていない33(40-40-38)
 ※大都市(23区+政令市) 前回:自民18民主19 → 今回:自民26民主20
  町村部 前回:自民23民主21 → 今回:自民21民主21
  無党派層 前回:自民7民主8 → 今回:自民6民主11
  無党派層の8割が投票態度を明らかにしていない状況は依然変わらず(by朝日)


557 朝日新聞世論調査 2/2 sage New! 2005/09/08(木) 21:30:48 ID:olkvaAi+
朝日新聞社第6回世論調査 (9/5〜9/6 朝日RDD方式 1093人 55%)
※()内の数字は8/25〜26の第4回、8/29〜30の第5回の数値、9/1〜9/2の
 第6回の数値
※民主の比例区のポイントは7回の調査で最高だが、都市部で伸ばした
 自民がリード拡大(by朝日)

・議席が増えて欲しい政党は?
 自民28(28-29-25) 民主23(25-23-23) 公明3(4-3-3)
 共産4(3-4-4) 社民3(2-3-5)
 答えない・わからない39(36-38-39)
・自民中心政権と民主中心の政権
 自民中心政権39(39-40-37) 民主中心政権28(30-29-31)
・小泉首相の政治姿勢に共感するか?
 共感する40(38-39-35) 共感しない37(39-39-41)
・小泉首相に続投して欲しいか?
 続けて欲しい43(43-43-40) 続けて欲しくない36(37-37-40)
・民主の岡田代表に首相になって欲しいか?
 なって欲しい16(16-16-16) そう思わない64(66-63-65)
・今回の選挙をキッカケに政治が変わって欲しいか?
 変わって欲しい77(77-74-77) そうでもない15(15-17-15)
・首相が強いリーダーシップを発揮することに期待するか?
 期待する58 不安を感じる26

309片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/08(木) 22:50:21
これが都市部の決意・結論だ!

自民好調勢い増す 民主、都市部伸びず 中盤総選挙情勢
2005年09月08日22時42分
http://www.asahi.com/politics/update/0908/005.html

 11日に投票される総選挙に向け、朝日新聞社は5日から8日にかけて、全国300小選挙区のうち激戦区や注目選挙区を中心に140選挙区の有権者を対象に電話調査を実施し、全国取材網の情報も加えて選挙戦中盤の情勢を探った。その結果、「自民が過半数の勢い、民主不振」の情勢だった序盤調査(8月31日〜9月3日)と比べて、(1)自民は好調で勢いを増し、比例区でも優位を保っている(2)民主は都市部で盛り返せず、全体的に伸び悩んでいる(3)公明、共産、社民は大きな変化がない(4)郵政反対組は自民の激しい追い上げを受けている――などの情勢が分かった。ただ、回答者の4割以上を占める無党派層は、まだ半数以上が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて状況はなお流動的だ。

 自民は選挙区では、東京や神奈川、愛知、大阪、福岡などの都市部で攻勢を強め、序盤は接戦だった選挙区でもリードを広げつつある。比例区でも北海道や南関東ブロックで支持が広がるなど堅調で、比例第1党を民主から奪い返す可能性が高まっている。

 全体では、公示前勢力(212議席)を大きく上回り、単独過半数(241議席)を確保し、さらに上積みする勢いだ。

 公明は自公協力の最重点区である東京12区で接戦が続くが、神奈川6区でやや優位となるなど、徐々に浸透しつつある。ただ、比例区と合わせて公示前の34議席を維持できるかどうかは微妙だ。

 自公連立与党では、衆院の全常任委員会の委員長を独占し、委員数でも半数を超える絶対安定多数(269議席)をうかがっている。

 巻き返しを図る民主は、序盤では自民を引き離していた北海道や愛知の選挙区で自民に逆転されたり、追い上げられたりするケースが目立つ。東京や神奈川でも自民との差を詰め切れていない。序盤で自民と接戦だった選挙区で一歩リードできたのは近畿圏の一部にとどまっている。比例区でも上積みは難しそうだ。

 共産、社民は大きな変化がなく、国民新党、新党日本、新党大地はそれぞれ議席を獲得する見通しが強まっている。

 郵政民営化法案への賛否をめぐり自民が分裂した33選挙区では、法案反対組が各地で自民の激しい追い上げを受け、序盤に先行していた選挙区でも接戦に転じているところが多い。

 自民は岐阜4区や奈良2区で接戦から抜け出すなど6選挙区でリードしている。一方、序盤に6選挙区で先行していた反対組は、山梨2区などで接戦に持ち込まれ、優位は2選挙区にとどまっている。残る25選挙区では民主がやや有利な1選挙区を除くと激戦模様だ。

310片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 07:15:55
「対抗馬」応援を優先 首相遊説、公明にも配慮
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050910-00000004-san-pol

 小泉純一郎首相(自民党総裁)は十日、衆院選最後の遊説を千葉、埼玉両県と東京都で締めくくる。首相の遊説を振り返ると、接戦の都市部を重視する一方、自民党が非公認とした郵政民営化反対派と対決する党公認候補や公明党候補への応援を優先させてきた。
 首相は八月二十日以降、二十都道府県で九十七人(十日の予定も含む)を応援。目を引くのは前回平成十五年の衆院選では民主党が好調だった東京、大阪、愛知など都市部での遊説。「郵政民営化解散」効果で、民主党候補としのぎを削る与党候補が多いからだ。十日に首相が入る都内五選挙区の候補は「当選まであと一歩」(党幹部)の元職・新人候補で、最後の一押しをねらう。
 また首相は、郵政民営化反対派が立候補した三十三選挙区のうち、半分以上の十八選挙区の与党候補の応援に入った。国民新党の綿貫民輔代表や亀井静香元自民党政調会長など反対派が強い選挙区には入らなかった。
 公明党の九選挙区のうち六選挙区を応援したのも特徴だ。公明党側が望んだ沖縄1区入りは見送ったものの、自公選挙協力に配慮した格好だ。
 一方、民主党の岡田克也代表は十日は神奈川県や都内で追い込みをかける予定で、首都圏が最後の主戦場となる。
(産経新聞) - 9月10日2時58分更新

311片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 08:05:55
比例区投票先、自民27→30%、民主18→19%
2005年09月10日06時47分
http://www.asahi.com/politics/update/0910/003.html

 朝日新聞社は8、9の両日、11日投票の総選挙に向けて第8回(最終)の連続世論調査を実施した。比例区で投票したい政党は、自民が前回の27%から30%に、民主が18%から19%になり、差は広がった。両党の掲げる改革への「期待」と「不安」を聞いたところ、自民の改革への「期待」は33%、民主の改革への「期待」は23%と、自民が上回るが、ともに「不安」が多数を占めた。この数字は選挙期間中ほぼ一定で、有権者の評価がほとんど変化しなかったことをうかがわせる。

 無党派層の「比例区で投票したい政党」は、前回は自民6%、民主11%だったが、今回は自民10%、民主9%だった。

 連続調査では、さまざまな政治課題などについて、有権者の「期待」と「不安」を聞いた。自民、民主が掲げる改革については、第2回(8月18、19日)、第5回(29、30日)、今回と計3回にわたり同じ質問をした。自民への「期待」が34%→31%→33%なのに対し、民主への「期待」は22→23→23%だった。無党派層では自民が22→17→13%と下がる一方、民主は19→20→20%と、ほぼ変わらなかった。

 「不安」が最も多かったのは「社会保障の将来」で80%、次いで「景気・雇用の先行き」が68%。国の役割を減らして「小さな政府」にしていくことについては、「期待」34%、「不安」43%と差は縮まるが、男性は「期待」(44%)が「不安」(37%)を上回る一方、女性は「期待」25%に対し「不安」が49%もあった。

 「首相が強いリーダーシップを発揮すること」には「期待」が58%、「不安」が26%。すべての年代で「期待」が「不安」を上回り、与党支持層の約7割、民主支持層、無党派層でも約半数が「期待」と答えた。

312片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 17:30:17
選挙違反で25人逮捕=ネット絡みで警告8件−警察庁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050910-00000071-jij-pol

 警察庁は10日、投票日2日前の9日までの衆院選違反取り締まり状況をまとめた。全国の警察本部が摘発した選挙違反は12都府県の計23件で25人を逮捕。前回の衆院選(2003年11月)の同時期に比べ検挙件数は2件、逮捕者は3人増加した。
 検挙事件の容疑は演説妨害など自由妨害21件と選挙事務関係者への暴行など2件。また、9日までの警告件数は2704件で、前回衆院選の同時期より398件減少した。候補者のホームページに投票依頼の文言を掲載したなどとして、インターネット絡みで8件(前回3件)が警告を受けた。 
 各都道府県警は投票日前日の10日に約4万3000人の警察官を動員。米同時多発テロ4周年に当たる当日の11日には前回より約3000人多い約5万人で投・開票所などを警戒警備する。(了)
(時事通信) - 9月10日17時1分更新

313片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 19:09:11
社民CM、オンエア「0回」
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/news/sep/o20050909_20.htm

 社民党の衆院選用CMが、テレビ(地上波)でいまだ一度もオンエアされていないことが9日、分かった。ここまでのオンエアはCS放送内だけ。原因はCM料の高騰だという。ただでさえ苦しい同党の懐ではとても太刀打ちできなかったようだ。

 「自民と民主がなりふり構わず(CM料金を)つり上げている」と嘆く社民党担当者。「予定していた放送枠はあったんですが、予算的に厳しくなって…」と頭を抱えた。関係者によれば、自民党のテレビCM予算は30〜50億円。さらに「民主に放送させてなるものか」と15億円を上乗せし、単価を通常の3〜4倍に設定。民主も負けじと応戦しマネーゲームを繰り広げているという。

 対して、社民党の予算は「数百万出せるかどうか…」(担当者)と悲しいほど雲泥の差。「勝ち組政治には負けません」と福島瑞穂党首(49)は主張するが、前哨戦となる“CM合戦”では、巨大勢力のけた違いの経済力に屈した形となった。

 それでも「大政党のお金にものを言わせるやり方には対抗しない。少ない予算で勝負する!」と担当者は強気だ。CM内容は国会議事堂の前に並ぶ「郵政民営化」「憲法改正」などと書かれた4本の“悪政”のピンを福島党首が倒すボウリングもの。「党首がボールを投げて、それにCGを組み合わせただけ」と制作費も200万円と格安だが、「コンセプトが分かりやすい」と各方面の反応は上々だったという。

 そのできのよさに注目したNHKや民放各局もCM完成時には、報道番組内でこぞって取り上げた。「15秒全部をタダで流してもらえて、元は取れたと思う。狙い通り」と担当者はニヤリ。

 小泉劇場のあおりを受け、議席枠に加え、CM放送枠の確保にも苦しむ社民党。だが、まだオンエアをあきらめてはいない。「あすギリギリまで、粘りますよ」と担当者は「競争が少ない」深夜枠を狙って勝負に出る構えだ。

314片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 19:22:42
「胡散臭い」と検索すると…亀井氏トップ
http://www.nikkansports.com/ns/general/p-so-tp0-050910-0005.html

 広島6区で激戦を繰り広げている国民新党の亀井静香氏(68)が9日、不気味なネット攻撃に見舞われた。ヤフーのホームページ(HP)で「胡散(うさん)臭い」と漢字で検索すると、一番最初に亀井氏の公式HPが出てくるもの。検索結果の順位付けは企業秘密だが、第3者による悪質ないたずらの可能性が高い。亀井氏の敵は、ライバル候補者だけではないようで…。

 亀井氏にとっては、予想もしなかったステルス攻撃だった。ヤフーで「胡散臭い」と検索すると、ヒットした約160万件のHPの中で、亀井氏の公式HPが1番にランクされてしまった。もちろん、亀井氏のHPに「胡散臭い」などという言葉が使われているはずもなく、誰かの悪質ないたずらのようだ。亀井氏の選対本部は「このような事実は知りませんでした。とても驚いています。誰がやったのかは知りませんが、このようなことを仕掛ける方がうさんくさい。うちは正攻法です」と困惑気味に話した。

 被害は亀井氏だけではなく、2番目にランクされたのはキリンビール「極生・生黒」のHPで、3番目はベンチャーセーフネットグループのHP。4番目以降から、やっと「胡散臭い」という言葉が使われたページや、語源のページが出てくる。

 ヤフーでは「検索結果の上位にランクされる方法については企業秘密です。ただ、この検索結果はしかるべく対応を取ります」と答え、削除する方針を明かした。ヤフーによると、検索エンジンは、その用語を含むHPをユーザーが求める有用度をかんがみて結果を表示する。その用語を含むページからリンクをはられていてもカウントするという。今回の場合も、第3者が「胡散臭い」を含む複数のHPから亀井氏の公式HPに無許可でリンクをはったものとみられる。

 IT業界関係者は「頻度の低い言葉を使って検索エンジンの上位にヒットさせるゲームがはやっている」と話す。検索エンジンは、ユーザーにとってどれだけ使い勝手がいいかが勝負なだけに、ヤフーにとっても迷惑ないたずらだった。

 ちなみに「胡散臭い」をマイクロソフトの検索エンジンで検索したところ亀井氏の公式HPは3番目にランクされた。グーグルは上位にヒットしていない。

315片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 19:42:56
解散時勢力確保に自信 公明・神崎代表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050910-00000119-kyodo-pol

 公明党の神崎武法代表は10日午後、都内で記者会見し、衆院選情勢について「目標を達成できると確信している。(解散時の)34議席を確保し、それにプラスできればうれしい」と解散時勢力の確保に自信を見せた。
 自民党との選挙協力に関しては「どの選挙区でも前回よりいい関係ができている」と指摘。自民党の情勢については「当初はマスコミ報道されたように大勝する勢いがあった。問題はアナウンス効果でどの程度目減りするかだが、自民党が勝利する流れは変わらないと思う」と述べた。
(共同通信) - 9月10日18時54分更新

316片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 19:52:53
まあ当日視察は逆転には使えるが、反発もあろうから見送りか。

小泉首相手応え「すごい、いいですね」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2005/09/10/02.html

 小泉純一郎首相は9日、衆院選の手応えについて「すごい、いいですね。(郵政民営化を目指す)おれの意見は暴論じゃない。私の言っていることは正当なんだという反応は感じています」と自信を示した。

 衆院選で勝利し続投が決まった場合、14日からニューヨークで開かれる国連総会特別首脳会合に出席する方向で調整。現地時間15日夕(日本時間16日朝)に演説し、安全保障理事会の拡大を含む国連改革の早期実現を訴える。

 また細田博之官房長官は記者会見で、小泉首相が台風14号で被害を受けた宮崎、鹿児島両県を11日に視察する方向で調整していたことに関し、衆院選後に日程を再検討する考えを示した。

317片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 20:01:34
高投票率は自民に加勢?
60%台前半に回復予想
http://www.chunichi.co.jp/05sousenkyo/050910T1030003.html

 最近の国政選挙は投票率の下落傾向が続いている。ところが、今回の衆院選は「小泉劇場」効果もあって国民の関心も高く、投票率が大きく上昇する可能性が指摘されている。実際にアップすれば選挙結果にどんな影響をもたらすのか−。(政治部・金森篤史)

 投票率は戦後、60%台後半から70%台で推移してきた。それが崩れたのは1996年の衆院選。小選挙区比例代表並立制の導入で制度が複雑になったためか、投票率は一気に59・65%まで降下。これ以降、60%台後半を回復したことはなく、前回2003年は59・86%だった。

 それが今回は「60%台前半」(小林良彰慶応大教授=政治学)、「63−64%」(与党関係者)まで上がる、と予想されている。

 上昇予測の根拠をつくったのはひとえに小泉純一郎首相。「郵政民営化に賛成か反対か」と、争点を郵政民営化一本に絞り、投票の判断基準を単純化した。分かりやすい選挙は投票率が上がるといわれる。

 さらに、郵政民営化法案反対派に対しては、女性著名人らを対立候補として擁立。テレビのワイドショーでは「刺客」「くノ一」など刺激的な言葉が躍り、「小泉劇場」は大入り満員だ。

 過去にも、大平正芳首相が選挙戦中に急逝した80年の衆参同日選や、消費税導入の是非が問われ、土井社会党が躍進した90年衆院選のように、国民の関心を集める要素があれば投票率は上がる。

 では投票率が上がるとどうなるか。

 自民党に批判的な無党派層が増えたとされる90年代以降、投票率のアップは、主に無党派層が投票所に足を運んだ結果であり、これによって組織選挙を展開する自民党の票が相対的に少なくなって自民党には不利−というのが定説だった。

 ところが、今回はその自民党が「上昇してほしい」(武部勤幹事長)と望んでいる。

 本紙が毎回衆院選の公示直前に実施している世論調査をみると、前回2003年は、無党派層の中で「小選挙区では自民に投票するつもりだ」と答えた人は21%で、民主と同率だった。

 一方、比例代表では「民主に投票」が25%で「自民に投票」の21%を上回った。

 それが今回は、小選挙区が自民26%、民主21%で、比例代表も自民26%、民主24%といずれも自民党が上。民主党の岡田克也代表は「基本的に投票率が高い方が(民主党に)有利だと思う」と従来通りの見方を示すが、今回はこうした数字を見る限り、高投票率はやや自民の方に味方しそうだ。

 小林教授によると、自民党支持者が実際に投票に行く“歩留まり率”は従来、民主党支持者より低かった。それが、今回の本紙の調査を見る限り、ほぼ同じになっており、これが投票率を上げる要因にもなるという。

 ただ、投票率は当日の天気にも左右される。雨が降ると投票率は下がるといわれ、実際、79、93年は大きく下げた。

 逆に、快晴でも行楽に出かけてしまい、投票率にはマイナスとも。11日の天気予報は全国的に「曇り」か「曇り時々晴れ」が多い。投票率の足を引っ張ることはなさそうだが、どの党に有利に働くのか−。

318片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 20:38:38
ここに注目:無党派層の行方 今衆院選は国民が主役−−日大・岩井教授に聞く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050908-00000050-mailo-l13
 ◇首相への共感、白紙委任では…−−日大・岩井奉信教授に聞く
 衆院選は11日の投開票に向け、都内での選挙戦も最終盤に入った。毎日新聞など各種メディアが今月初めに実施した世論調査では、東京をはじめ大都市で、自民党支持の広がりが目立っている。これまで、都内で行われたさまざまな選挙の行方を左右してきた無党派層の「風」。今回はどう考え、どう動こうとしているのか、日大の岩井奉信教授(政治学)に聞いた。【益子香里】
 ■関心も知識もある
 近年の選挙の動向は、無党派層が決めると言われている。無党派層は政治に関心がなく選挙に行かないグループと、政治に関心があるものの自分の考えに合う政党がないグループがあり、注目されているのは後者。その時々に引きつけられる要因があれば投票に行き、なければ投票に行かない。知識も豊富で、いろいろなことを見ている層でもある。
 かつて無党派層には、政党政治を壊し、民主主義を破壊するという批判があった。しかし今は、政党支持者が党に追従する傾向にあるのに対して、無党派層は事態を見極める、自律した存在になっている。一方で無党派層は自分に自信がなく、強い行動をして政治に圧力をかけるタイプではない。誰かがやってくれないかな、という時に小泉純一郎首相が出てきた。
 ■痛快さで首相支持
 小泉首相の登場から、無党派層は割と小泉内閣を支持している。
 無党派層は、政治の現状に常に強い不満や不信感を持っている。また疎外感が強く、政治に変化を求めながらも無力感がある。そういった状態に、小泉首相の価値観がフィットした。
 今回は東京に5割いるといわれる無党派層が3割程度まで下がり、広い意味の無党派層が自民支持になっている。郵政民営化のワンフレーズ、勧善懲悪、良くも悪くも小泉ブームを生んだ首相の本来の持ち味に共感したのだろう。また郵政問題が農村部では生活に密着した問題なのに、東京では特に、自分たちの問題ではないという意識もある。
 郵政改革は、自民党が下野した93年の政治改革選挙よりも分かりやすい。93年は制度の問題で難しい部分があったが、今回は自民党総裁が「自民党をぶっ壊す」と言い、党の中の守旧的な人をたたき出したことなどに痛快さを感じているのだろう。強いリーダーを求めているともいえる。非常にテレビ的、メディア的、劇画のようで、漫画のようでもある。しかしあくまでも自民党支持というより、「小泉」と必ず付く自民党を支持していることがポイントだと思う。
 ■不安な時代に
 ヒトラーの時代とまではいえないが、自信喪失して不安な時代には、国民が自虐的になる傾向がある。社会が不安な時は何かに頼りたいと思い、強烈なメッセージを持ったリーダーが現れるとすがりつく。今回もそういう側面はある。
 一方で世論調査の結果を見ると、有権者は非常に合理的な判断をしている。郵政改革は支持しているが、外交面を見るとイラクからの撤退を求めたり、関心ある政策に年金、社会保障を選んだり。現段階で、小泉首相の当面の政治を認めているようだが、年金や社会保障もきちんと進めてほしいし、外交はついていけないというメッセージを出していて、「白紙委任」はしていない。
 ■最後3日で態度決定
 民主党はこれまで攻めの選挙が多かったが、今回は守りの選挙。しかし無党派層は投票前の3日間で態度を決める。政策では民主党は具体的で明快なので、終盤で盛り返してくる可能性もある。
 今回の選挙は、国会で結論を出せなかった問題に、国民が下駄を預けられた。我々がケリをつけてはっきりさせてあげましょうという時。国民が主役中の主役で、国の行き先を国民投票にかけている。そのように考えれば、こんな面白い選挙はない。
………………………………………………………………………………………………………
 ■人物略歴
 ◇いわい・ともあき
 1950年東京都生まれ。慶応大大学院博士課程修了。常磐大人間科学部教授を経て現職。政治学専攻。著書に「立法過程」(東京大学出版会)、「政治改革1800日の真実」(講談社、共著)など。
9月8日朝刊
(毎日新聞) - 9月8日16時33分更新

319片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 20:43:22
票はどこへ:05衆院選/下 無党派層の変化 /茨城
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050909-00000140-mailo-l08
 ◇わかりやすい“大看板”
 近年の選挙で有権者の一定割合を占め、選挙結果に大きな影響を与えてきた無党派層。04年7月の参院選比例代表で、民主党を県内第1党に押し上げる一因となった。その無党派層の動向に変化がみられる。
 「8年前に米国から帰国して以来、投票には行ったことがありません。でも今回は郵政民営化の問題もあるし、何かが変わる気がする。投票に行きますよ」。東京・秋葉原とつくば市を結んで8月24日に開業したつくばエクスプレス(TX)のつくば駅前。「無党派層」を自認する東京都内の不動産会社勤務の男性(44)は笑顔で話した。
 「特定政党に決めず、その都度候補者を選んできた」というサービス会社勤務の男性(37)も「これまでもマニフェスト(政権公約)もあったけれど、争点が明確なようで明確ではなかった。今回は郵政民営化の是非を選挙で決めるということで、一票が今までより重く感じます」と話す。
 TXが開通した茨城3区、6区は、茨城都民が多く、無党派層が多い。今月、毎日新聞が実施した世論調査でも、「支持政党なし」と回答した県内の無党派層は3区で36%、6区で37%と県内全体の34%を上回る。
 県内の無党派層が今回、比例代表で投票する党に挙げたのは、「自民党」(26%)。「民主党」は22%で2位に甘んじている。これは03年衆院選時の同様調査で、「民主党」(36%)が「自民党」(20%)を上回ったのと対照的だ。選挙後の政権の枠組みについても、43%が「民主党を軸とした政権」を選んだ前回に対し、今回は「民主党軸」(35%)、「自民党軸」(33%)と拮抗(きっこう)した。
 変化の最大の要因は自民党が掲げる「郵政民営化」の大看板。筑波大大学院の竹中佳彦助教授(政治学)は「小泉首相が郵政民営化の是非というわかりやすい争点を作ったことが、無党派層を引きつけた」と分析する。
 だが衆院選は、4年任期で国民の代表を選ぶ選挙。竹中助教授は「争点は本来、年金問題や財政改革など幅広いはずだ。有権者は冷静な目で国政を託せる人を選ぶべきだ」と指摘する。
 この企画は高野聡、中田純平、藤田裕伸、三木幸治が担当しました。
9月9日朝刊
(毎日新聞) - 9月9日16時16分更新

320片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:27:19
912 読売世論調査 1/3 sage 2005/09/09(金) 08:02:41 ID:yD+rSCp1
読売新聞第4回世論調査(RDD方式 9/6〜9/8 2090件 有効59.6%)
※()内は8/17〜8/19、8/24〜8/26、8/31〜9/2の調査の数値
※自民堅調。内閣支持率、小選挙区、比例区で支持率増 (by読売)
※無党派層でも自民支持増。ただしまだ6割が投票先未定 (by読売)

・小泉内閣支持
 支持52.6(53.2-53.1-50.8) 不支持34.7(34.1-34.5-36.7)
 その他5.3(6.1-4.0-4.5) 答えない7.4(6.6-8.4-8.0)
・今回の衆院選に関心があるか?
 大いにある63.2(53.5-57.0-60.2) 多少ある26.4(29.1-27.5-27.5)
 あまり無い6.8(12.4-10.8-8.6) 全く無い2.5(3.9-3.8-2.5)
 答えない1.1(1.0-0.9-1.2)
・小選挙区で投票したい政党は?
 自民42.4(39.2-38.0-37.9) 民主19.5(14.1-16.3-19.2) 公明2.3(2.5-2.3-2.2)
 共産2.6(2.1-2.6-2.7) 社民1.2(1.1-1.4-1.1) 国民0.4(0.8-0.5-0.5)
 日本0.2(-0.3-0.3) その他0.1(-0.1-0.1) 無所属1.4(0.9-0.8-1.2) 
 決めていない23.3(33.6-31.4-28.4)※ 答えない6.7(5.3-6.5-6.1)
 ※無党派層
  自民15.0%(-9-12) 民主11.0%(-12-12)
・比例代表で投票したい政党は?
 自民35.9(37.4-36.0-34.0) 民主17.9(15.8-17.9-19.1) 公明7.2(4.0-5.5-6.3)
 共産3.9(2.6-3.0-3.2) 社民2.9(1.8-1.8-2.3) 国民1.1(1.1-0.8-0.7)
 日本0.9(-0.5-0.5) その他0.0(-0.1-0.2)
 決めていない23.7(30.6-27.7-26.7) 答えない6.4(6.7-6.7-6.9)
 ※無党派層(8/8〜8/9分は緊急調査)
  自民12.0(6.0-13.0-9.0-11.0) 民主10.0(11.0-11.0-12.0-11.0)
・9/11の投票に行くか?
 必ず行く77.7(70.8-71.8-76.6) なるべく行く18.5(22.0-22.7-19.0)
 多分行かない1.9(4.2-3.1-2.4) 行かない(棄権)1.8(2.3-2.2-1.7)
 答えない0.1(0.7-0.3-0.3)


913 読売世論調査 2/3 sage 2005/09/09(金) 08:03:38 ID:yD+rSCp1
読売新聞第4回世論調査(RDD方式 9/6〜9/8 2090件 有効59.6%)
※()内は8/17〜8/19、8/24〜8/26、8/31〜9/2の調査の数値
※自民堅調。内閣支持率、小選挙区、比例区で支持率増 (by読売)
※無党派層でも自民支持増。ただしまだ6割が投票先未定 (by読売)

・重視する政策は?
 郵政民営化30.2(30.2-30.9-28.4) 景気雇用8.6(10.7-8.5-10.7)
 財政再建・税制改革9.8(11.8-10.6-12.4) 年金社会保障43.3(39.0-40.4-40.6)
 外交安全保障3.7(3.9-4.2-3.9) その他0.8(0.7-1.0-0.9)
 特に無い1.5(1.7-1.7-1.0) 答えない2.0(2.0-2.9-2.2)
・選挙の後、自民中心政権と民主中心政権のどちらが良い?
 自民中心50.6(51.9-49.5-47.5) 民主29.7(28.2-28.6-31.9)
 その他7.9(7.7-7.0-7.7) 答えない11.8(12.1-14.9-12.9)
・支持政党
 自民44.1(43.6-44.0-42.2) 民主18.0(15.5-17.1-18.5) 公明3.9(3.8-4.3-3.4)
 共産2.5(2.9-2.6-2.7) 社民2.0(1.1-1.5-1.6) 国民0.3(0.5-0.3-0.4)
 日本0.2(-0.1-0.4) 自由連合-(0.1--) その他0.0(--0.1)
 支持無し24.2(28.0-25.7-25.3) 答えない4.5(4.4-4.4-5.5)
・小泉首相の印象
 良い18.4(17.4-16.6-18.4) どちらかと言えば良い27.8(28.0-29.1-28.1)
 どちらかと言えば悪い14.4(15.2-15.9-13.5) 悪い11.7(12.7-13.2-12.5)
 特に無し26.3(24.9-24.0-26.3) 答えない1.4(1.9-1.1-1.3)
・岡田代表の印象
 良い8.8(5.6-7.1-8.5) どちらかと言えば良い20.1(19.1-19.5-20.8)
 どちらかと言えば悪い15.0(16.2-15.8-15.0) 悪い8.2(8.5-7.3-8.2)
 特に無し44.7(46.0-46.9-43.9) 答えない3.3(4.3-3.3-3.6)
・郵政三事業民営化法案に賛成?反対?
 賛成58.9(57.3-61.9-60.4) 反対23.0(22.7-20.9-22.6)
 どちらとも言えない12.9(14.5-13.0-12.3) 答えない5.2(5.5-4.2-4.8)
・小泉首相の反対派に対立候補を立てる政策は良い?良くない?
 良い38.9(37.6-38.0-37.5) 良くない48.6(47.6-48.0-48.3)
 どちらとも言えない8.6(11.0-9.9-9.6) 答えない3.9(3.8-4.0-4.7)


914 読売世論調査 3/3 sage 2005/09/09(金) 08:04:26 ID:yD+rSCp1
読売新聞第4回世論調査(RDD方式 9/6〜9/8 2090件 有効59.6%)

・有権者世帯判明数、有効回答獲得数、回答率
 8/17〜8/19 3276、1914、58.4
 8/24〜8/26 3448、1990、57.7
 8/31〜9/02 3401、2036、59.9
 9/06〜9/08 3506、2090、59.6

321片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:29:39
899 朝日新聞終盤情勢 sage New! 2005/09/09(金) 06:38:32 ID:49X5S+h5
【北海道7区】仲野と北村が横並びのまま終盤戦にもつれ込む。
【北海道9区】岩倉と鳩山が接戦。(同じ接戦だが岩倉の名前が先になる)
【秋田2区】野呂田やや先行、小野激しく追い上げる
【青森1区】津島有利な情勢になりつつある
【福島5区】吉野と吉田泉が横並び
【埼玉9区】大野が五十嵐との競り合いから一歩抜け出す。
【埼玉11区】新井が有利になりつつある。小泉激しく追い上げる。
【東京1区】与謝野が海江田の追い上げを受け、互角の情勢で終盤へもつれ込む
【東京10区】小池が他の候補に水をあけ、有利な戦い。鮫島小林伸び悩む
【東京12区】藤田、太田が互角の激しい戦い。八代は懸命に追い上げる。


900 朝日新聞終盤情勢 sage New! 2005/09/09(金) 06:39:41 ID:49X5S+h5
【茨城5区】岡部が一歩リードし混戦から抜け出す。
【神奈川6区】上田が池田との接戦から一歩リード
【神奈川14区】藤井と赤間が接戦で予断許さず(序盤に比べ藤井の名前が先に)
【千葉1区】田嶋、臼井の互角の戦い続く(序盤に比べ田嶋の名前が先に)
【千葉3区】松野と岡島の競り合い続く
【富山3区】萩山と綿貫が互角の激しい戦い。
【福井1区】松宮が笹木に追いつき、互角の激しい戦い。稲田懸命に追い上げる
【山梨3区】後藤と保坂が互角 小野は懸命に追い上げる(序盤に比べ後藤の名前が先に)
【愛知7区】小林と鈴木の激しい競り合い続く
【静岡7区】片山が混戦からやや抜け出した 城内は激しく追い上げる



901 朝日新聞終盤情勢 sage New! 2005/09/09(金) 06:40:39 ID:49X5S+h5
【岐阜1区】野田が混戦から抜け出しつつある。無党派層の7割、民主支持層の支持堅調
【岐阜4区】接戦から抜け出した金子が、他候補を引き離している
【滋賀3区】三日月と宇野が競り合う展開は変わらず。
【大阪10区】松浪混戦から抜け出す。肥田・辻元懸命に追う。肥田は無党派支持伸ばす
【大阪12区】北川と樽床が横並び。
【大阪16区】北側が混戦模様から一歩リード。樽井無党派支持伸ばしており逆転可能性も
【兵庫1区】石井が盛山との接戦から一歩抜け出した
【奈良2区】高市が勢いを増して優勢。中村懸命に追い上げる。滝苦戦。
【京都4区】中川北神が互角の激しい戦いを続け、田中が追い上げる
【岡山2区】津村と萩原互角の激しい戦い続く。


903 朝日新聞終盤情勢 sage New! 2005/09/09(金) 06:41:20 ID:49X5S+h5
【岡山4区】橋本と柚木が横並びで予断を許さない。
【山口2区】福田が平岡との混戦から一歩抜け出た。
【鳥取2区】赤沢が抜け出しつつある。
【広島6区】亀井逃げ切りに懸命。佐藤は民主支持層をまとめ無党派にも食い込み追い上げる。
【香川1区】平井と小川の激しい競り合い続く
【高知1区】福井と五島が互角の戦いを続ける
【福岡10区】西川がやや優位に立ち、城井・自見が懸命に追う
【佐賀1区】福岡と原口が横並びのまま一歩も譲らず
【大分3区】岩屋がやや優位に横光は無党派支持6割まで伸ばし激しく追う
【沖縄1区】下地と白保が互角の戦い続ける。

322片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:42:38
比例区投票先、自民27→30%、民主18→19%
http://www2.asahi.com/senkyo2005/special/TKY200509100054.html

 朝日新聞社は8、9の両日、11日投票の総選挙に向けて第8回(最終)の連続世論調査を実施した。比例区で投票したい政党は、自民が前回の27%から30%に、民主が18%から19%になり、差は広がった。両党の掲げる改革への「期待」と「不安」を聞いたところ、自民の改革への「期待」は33%、民主の改革への「期待」は23%と、自民が上回るが、ともに「不安」が多数を占めた。この数字は選挙期間中ほぼ一定で、有権者の評価がほとんど変化しなかったことをうかがわせる。

 無党派層の「比例区で投票したい政党」は、前回は自民6%、民主11%だったが、今回は自民10%、民主9%だった。

 連続調査では、さまざまな政治課題などについて、有権者の「期待」と「不安」を聞いた。自民、民主が掲げる改革については、第2回(8月18、19日)、第5回(29、30日)、今回と計3回にわたり同じ質問をした。自民への「期待」が34%→31%→33%なのに対し、民主への「期待」は22→23→23%だった。無党派層では自民が22→17→13%と下がる一方、民主は19→20→20%と、ほぼ変わらなかった。

 「不安」が最も多かったのは「社会保障の将来」で80%、次いで「景気・雇用の先行き」が68%。国の役割を減らして「小さな政府」にしていくことについては、「期待」34%、「不安」43%と差は縮まるが、男性は「期待」(44%)が「不安」(37%)を上回る一方、女性は「期待」25%に対し「不安」が49%もあった。

 「首相が強いリーダーシップを発揮すること」には「期待」が58%、「不安」が26%。すべての年代で「期待」が「不安」を上回り、与党支持層の約7割、民主支持層、無党派層でも約半数が「期待」と答えた。

323片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:43:33
自民好調勢い増す 民主、都市部伸びず 中盤総選挙情勢
http://www2.asahi.com/senkyo2005/special/TKY200509080351.html

 11日に投票される総選挙に向け、朝日新聞社は5日から8日にかけて、全国300小選挙区のうち激戦区や注目選挙区を中心に140選挙区の有権者を対象に電話調査を実施し、全国取材網の情報も加えて選挙戦中盤の情勢を探った。その結果、「自民が過半数の勢い、民主不振」の情勢だった序盤調査(8月31日〜9月3日)と比べて、(1)自民は好調で勢いを増し、比例区でも優位を保っている(2)民主は都市部で盛り返せず、全体的に伸び悩んでいる(3)公明、共産、社民は大きな変化がない(4)郵政反対組は自民の激しい追い上げを受けている――などの情勢が分かった。ただ、回答者の4割以上を占める無党派層は、まだ半数以上が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて状況はなお流動的だ。

 自民は選挙区では、東京や神奈川、愛知、大阪、福岡などの都市部で攻勢を強め、序盤は接戦だった選挙区でもリードを広げつつある。比例区でも北海道や南関東ブロックで支持が広がるなど堅調で、比例第1党を民主から奪い返す可能性が高まっている。

 全体では、公示前勢力(212議席)を大きく上回り、単独過半数(241議席)を確保し、さらに上積みする勢いだ。

 公明は自公協力の最重点区である東京12区で接戦が続くが、神奈川6区でやや優位となるなど、徐々に浸透しつつある。ただ、比例区と合わせて公示前の34議席を維持できるかどうかは微妙だ。

 自公連立与党では、衆院の全常任委員会の委員長を独占し、委員数でも半数を超える絶対安定多数(269議席)をうかがっている。

 巻き返しを図る民主は、序盤では自民を引き離していた北海道や愛知の選挙区で自民に逆転されたり、追い上げられたりするケースが目立つ。東京や神奈川でも自民との差を詰め切れていない。序盤で自民と接戦だった選挙区で一歩リードできたのは近畿圏の一部にとどまっている。比例区でも上積みは難しそうだ。

 共産、社民は大きな変化がなく、国民新党、新党日本、新党大地はそれぞれ議席を獲得する見通しが強まっている。

 郵政民営化法案への賛否をめぐり自民が分裂した33選挙区では、法案反対組が各地で自民の激しい追い上げを受け、序盤に先行していた選挙区でも接戦に転じているところが多い。

 自民は岐阜4区や奈良2区で接戦から抜け出すなど6選挙区でリードしている。一方、序盤に6選挙区で先行していた反対組は、山梨2区などで接戦に持ち込まれ、優位は2選挙区にとどまっている。残る25選挙区では民主がやや有利な1選挙区を除くと激戦模様だ。

    ◇

 〈調査方法〉 全国300の小選挙区のうち、激戦区や注目選挙区を中心に選んだ140選挙区について、70選挙区ずつを5、6日と7、8日のいずれも2日間、比例区分もあわせて、電話(朝日RDD法)による情勢調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。回答者の目標数は小選挙区ごとに400人。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号にかかったのは全国で計9万878件で、うち5万9107人から有効回答を得た。回答率は65%。

324片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:51:11
《中盤の情勢》「郵政分裂」の注目・激戦区
2005年09月09日
http://www2.asahi.com/senkyo2005/special/TKY200509090221.html

 ■秋田2区■

 野呂田がやや先行した序盤の情勢が続き、小野が激しく追い上げている。野呂田は無党派層から6割の支持を維持するが、自民支持層で小野と分け合っていた支持をやや減らした。小野は自民支持層の支持を広げたが、無党派層では伸び悩んでいる。佐々木は民主支持層を取り込み、懸命に追い上げている。

小選挙区の候補者一覧〈秋田2区〉


 ■埼玉11区■

 新井が有利な情勢になりつつあり、小泉が激しく追い上げる展開。新井は自民支持層の7割を固め、公明支持層でも支持を広げる。無党派層でも手堅く、3割をまとめる。小泉は自民支持層に浸透し、民主支持層でも伸ばすが、無党派層の支持は減り気味だ。

小選挙区の候補者一覧〈埼玉11区〉


 ■東京10区■

 小池が他の候補に水をあけ、有利な戦い。鮫島、小林、山本は伸び悩んでいる。小池は自民支持層の支持をさらに伸ばし、公明支持層もほぼまとめた。知名度を生かし、無党派層の半数を取り込む。鮫島は無党派層の支持を3割に増やしたが、小林は減らした。

小選挙区の候補者一覧〈東京10区〉


 ■東京12区■

 藤田、太田が互角の激しい戦いを展開している。八代は懸命に追い上げる。藤田は民主支持層の支持をほぼまとめ、自民支持層の一部にも食い込みつつある。太田は公明支持層を固め切ったうえ、選挙戦中盤に小泉首相らの応援でてこ入れを図り、自民支持層にも支持を広げた。藤田、太田、八代の3人で分け合う形の無党派層の支持動向が、終盤のカギを握る。

小選挙区の候補者一覧〈東京12区〉


 ■山梨3区■

 後藤と保坂が互角で、小野は懸命に追い上げている。後藤は、保守系2人が票を奪い合うなか、民主支持層をさらに固め、公明支持層にも支持を広げている。保坂は、自民支持層にてこ入れし、4割以上まで支持を伸ばした。無党派層は、後藤と保坂で分け合う形。小野は郵政民営化に賛成する層の半数をまとめた。

小選挙区の候補者一覧〈山梨3区〉

 

 ■富山3区■

 萩山と綿貫が互角の激しい戦いを繰り広げている。萩山は自民支持層をほぼ固めた。70歳以上の高年齢層で支持を広げる。綿貫は郵政民営化に反対する人の6割以上を押さえた。民主支持層で支持を拡大、無党派層の半数を取り込んだ。20代での支持が高い。向井は民主支持層の6割を固めたが、苦戦だ。

小選挙区の候補者一覧〈富山3区〉


 ■福井1区■ 

 松宮が笹木に追いつき、互角の激しい戦いとなった。稲田は懸命に追い上げている。

 郵政法案に反対した松宮は、危機感をばねに支援団体が活発に動き、自民支持層の4割、民主支持層の一部にも支持を広げた。笹木は、民主支持層の支持が7割。無党派層からの4割を超える支持を維持している。稲田は、自民支持層の支持が半数にとどまる。

小選挙区の候補者一覧〈福井1区〉

325片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:52:26
 ■岐阜1区■

 野田が混戦から抜け出しつつある。無党派層の支持を7割まで広げ、民主支持層の支持も堅調だ。「自民県連公認」として県議や岐阜市議も支援しており、自民支持層にも食い込む。佐藤は自民支持層の6割を固めるが、無党派層の支持で野田に後れをとっている。小泉首相や武部幹事長らが応援に入っており、追い上げに懸命だ。

小選挙区の候補者一覧〈岐阜1区〉


 ■岐阜4区■

 接戦から抜け出した金子が他候補を引き離している。無党派層の支持を5割近くに伸ばした。小泉首相がてこ入れしたこともあり、藤井の地盤の中濃地方にも浸透している。藤井は、自民支持層に支持が広がらず、厳しい戦いだ。熊谷は民主支持層を固められず苦戦。

小選挙区の候補者一覧〈岐阜4区〉


 ■静岡7区■  

 片山が混戦からやや抜け出した。城内は激しく追い上げている。片山は自民支持層の6割の支持を集め、公明支持層もほぼ固めた。無党派層にも浸透しつつある。自民県連の推薦を受けた城内は、自民支持層の3割以上が支持、無党派層でも4割から支持される。20代女性の支持が高い。阿部は民主支持層をほぼ固めたが、厳しい戦いだ。

小選挙区の候補者一覧〈静岡7区〉


 ■京都4区■ 

 中川、北神が互角の激しい戦いを続け、田中、成宮が追い上げている。6日に小泉首相が来援した中川は、自民支持層の7割を押さえた。北神は民主支持層をまとめ、無党派層でも支持を広げる。田中は自民支持層に食い込めていない。

小選挙区の候補者一覧〈京都4区〉


 ■奈良2区■

 高市が勢いを増して優勢となり、中村は懸命に追い上げている。滝と中野は苦戦。高市は、公示後に小泉首相ら自民党幹部が応援に駆けつけて組織が引き締まり、無党派層からの支持も伸ばした。中村は無党派層への浸透が進まず、郵政法案に反対した滝は自民支持層に食い込めていない。

小選挙区の候補者一覧〈奈良2区〉


 ■鳥取2区■

 序盤ではわずかなリードだった赤沢が、抜けだしつつある。自民支持層の8割近くを固め、都市部で優位に立つほか、郵政民営化に賛成する層にもさらに浸透した。川上は無党派層から半数以上の支持を得るが、都市部で支持を減らした。山内は、郵政民営化に反対する層に浸透している。

小選挙区の候補者一覧〈鳥取2区〉


 ■広島6区■

 従来と違い、選挙中のほとんどを地元で活動する亀井が、無党派層の半分、自民支持層の4割の支持を保ち、逃げ切りに懸命だ。県北部の支持は厚い。ミニ集会を重ねる佐藤は民主支持層をまとめ、無党派層にも食い込んで追い上げる。中盤以降、比例区で公明への投票を呼びかけた堀江は公明支持層を固め、自民支持層から半数の支持も得て、激しく追う。

小選挙区の候補者一覧〈広島6区〉


 ■福岡10区■

 西川がやや優位に立ち、城井、自見が懸命に追い上げている。

 西川は、自民支持層からの7割の支持を保ち、推薦されなかった公明支持層も厚く取り込んでいる。城井は民主支持層のほか、製造・サービス従事者層などで支持を集める。郵政法案に反対した自見は、郵政民営化に反対する層の4割にしか浸透できず、自民支持層の支持も2割程度。

小選挙区の候補者一覧〈福岡10区〉

326片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:54:07
《中盤の情勢》東日本の注目・激戦区
2005年09月09日
http://www2.asahi.com/senkyo2005/special/TKY200509090215.html

 ■北海道7区■

 仲野と北村が横並びのまま、終盤戦にもつれ込んだ。仲野は民主支持層の9割を固め、共産支持層にも支持を広げている。中盤になって新党大地に選挙協力を依頼、支持層の取り込みを狙う。知事や地元市長らが応援に駆けつける北村は、国政とのパイプ役としての実績を強調。序盤に比べて自民、公明各支持層の支持をさらに伸ばした。

小選挙区の候補者一覧〈北海道7区〉


 ■北海道9区■

 岩倉と鳩山が接戦のまま最後まで予断を許さない情勢だ。岩倉は劣勢だった郡部で逆に鳩山を上回る勢い。小泉首相が9日に、人口の多い苫小牧市に応援に入る予定で、無党派層の取り込みに期待する。鳩山は室蘭市での序盤の劣勢をはね返しつつある。陣営は労組など支持団体の引き締めを図っている。

小選挙区の候補者一覧〈北海道9区〉


 ■青森1区■

 序盤では横並びだった津島と横山の争いは、津島が自民支持層からの支持を約7割に伸ばし有利な情勢になりつつある。津島は、農林漁業者層の支持を約7割に増やした。懸命に追い上げる横山は民主支持層の支持を約9割に伸ばした。無党派層でも、引き続き最も支持を得ているが、津島との差は縮まっている。

小選挙区の候補者一覧〈青森1区〉


 ■福島5区■

 吉野と吉田泉が横並びのまま終盤戦にもつれ込んでいる。いわき市、郡部ともに激しい競り合い。無党派層では半数が吉田泉を支持するが、吉野も約3割にまで支持を伸ばし、その差は序盤調査時点より縮まっている。吉田泉は連合傘下の労組の支持をまとめ、同日投開票となるいわき市長選の保守分裂に乗じて自民支持層にも食い込む。

小選挙区の候補者一覧〈福島5区〉


 ■茨城5区■ 

 岡部が自民、公明各支持層をほぼまとめ、無党派層にも支持を広げて大畠を一歩リードし、混戦から抜け出した。昨年末に森派入りした岡部は、6日に安倍晋三党幹事長代理、福田康夫前官房長官の応援も得た。大畠は民主支持層のほとんどをまとめたが、従来地盤にしてきた都市部でも岡部に後れをとっている。

小選挙区の候補者一覧〈茨城5区〉


 ■埼玉9区■

 大野が五十嵐との競り合いから一歩抜け出した。大野は無党派層の約4割の支持を維持。40代で支持を約7割まで伸ばした。五十嵐は民主支持層をほぼ固め、さらに自民、公明各支持層にも食い込むが、序盤調査時は約6割だった無党派層の支持を半数以下に落とした。

小選挙区の候補者一覧〈埼玉9区〉


 ■東京1区■ 

 与謝野が海江田の追い上げを受け、互角の情勢で終盤にもつれ込んだ。与謝野は、序盤では海江田のリードを許した無党派層でほぼ半数まで支持を拡大した。構造改革の継続を強調し、郵政民営化に賛成する層の約7割から支持を得る。海江田は子育て支援策などを中心に訴え、特に20代では約7割にまで支持を伸ばしている。

小選挙区の候補者一覧〈東京1区〉


 ■千葉1区■

 田嶋、臼井の互角の戦いが続く。無党派層では田嶋が序盤調査時からやや支持を伸ばした。臼井は公明支持層や製造・サービス従事者層の支持が高まっている。なお4割の人が態度を明らかにしておらず、民主の岡田代表が4日に続いて9日に、小泉首相は10日に、千葉市入りする予定。

小選挙区の候補者一覧〈千葉1区〉


 ■千葉3区■

 松野と岡島の競り合いが続いている。松野は自民、公明各支持層をほぼまとめ、序盤より女性の支持を伸ばした。主婦層の支持で岡島に水をあけている。岡島は民主支持層の9割以上を固め、無党派層で過半数の支持を維持している。男性からの支持が強めで、自営業者層での支持が伸びた。 

小選挙区の候補者一覧〈千葉3区〉


 ■神奈川6区■ 

 上田が、池田との接戦から一歩リードした。与党統一候補を強調して自民支持層への浸透をさらに進め、約8割の支持。遅れていた無党派層の取り込みでも池田に並んだ。池田は民主支持層を固め、社民支持層にも食い込んでいるが、広がりが見られない。特に60代以上では、上田に水をあけられている。

小選挙区の候補者一覧〈神奈川6区〉


 ■神奈川14区■

 藤井と赤間が接戦の色合いを深め、予断を許さない情勢。藤井は、地元に入る回数を増やすなど追い込み、民主支持層を固めたが、無党派層からの支持は伸び悩んでいる。序盤で浸透していた自民支持層では赤間の巻き返しにあっている。赤間は公明支持層をさらに固めたものの、カギをにぎる無党派層に対しては、浸透がいま一つだ。

小選挙区の候補者一覧〈神奈川14区〉

327片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:56:02
《中盤の情勢》西日本の注目・激戦区
2005年09月09日
http://www2.asahi.com/senkyo2005/special/TKY200509090219.html

 ■愛知7区■

 小林と鈴木の激しい競り合いが続いている。小林は無党派層の支持を6割近くに伸ばし、20代の支持も増えている。民主党の小沢一郎副代表も6日、選挙区入りした。鈴木は自営業者層と主婦層からともに6割を超える支持。森喜朗前首相らが駆けつけ、てこ入れを図る。公明支持層からの支持は、ほぼ固めている。

小選挙区の候補者一覧〈愛知7区〉


 ■滋賀3区■

 三日月と宇野が競り合う展開は変わらない。民主、自民両党の幹部が相次いでてこ入れに入っている。財政再建などを説く三日月は、無党派層から6割以上の支持を得るほか、20、30代の支持が拡大した。宇野は郵政民営化の必要性を訴え、自民、公明各支持層から高い支持を維持している。

小選挙区の候補者一覧〈滋賀3区〉


 ■大阪10区■

 松浪が混戦から抜け出し、肥田、辻元が懸命に追い上げている。松浪は自民支持層の8割以上と公明支持層をほぼまとめた。肥田は序盤調査時から無党派層の支持を伸ばし、民主支持層も着実に取り込みつつある。辻元は無党派層で肥田と競合。浅沼は共産支持層以外に浸透していない。

小選挙区の候補者一覧〈大阪10区〉


 ■大阪12区■

 北川と樽床が横並びのまま終盤戦にもつれこみ、予断を許さない情勢。北川は自民支持層の8割近くの支持を得ている。序盤と比べて無党派層の支持が5割近くに伸び、樽床と並んだ。樽床は民主支持層をほぼまとめたが、無党派層での支持が下がっている。太田は共産支持層以外に広がりが見られない。

小選挙区の候補者一覧〈大阪12区〉


 ■大阪16区■ 

 北側が、序盤の混戦模様から樽井に一歩リードした。北側は推薦を受けた自民支持層の9割を固めた。自民党幹部の応援を相次いで受けるなど、選挙協力が浸透してきた形だ。樽井は民主支持層の支持がやや落ち込む一方、無党派層の支持を伸ばしており、逆転の可能性もある。

小選挙区の候補者一覧〈大阪16区〉


 ■兵庫1区■

 石井が盛山との接戦から頭一つ抜け出した。民主支持層をほぼ固めた石井は、無党派層の5割強まで支持を広げている。20代の支持を多く集めるほか、事務・技術職層に浸透している。激しく追い上げる盛山は自民支持層の7割、公明支持層の8割程度を押さえたが、無党派層の支持に広がりが見られない。

小選挙区の候補者一覧〈兵庫1区〉


 ■岡山2区■

 津村と萩原が互角の激しい戦いを続けている。民主、社民各支持層をまとめる津村は、事務・技術職層で7割の支持を集め、無党派層からの支持は6割を超える。序盤でやや劣勢だった女性の支持も互角に持ち込んだ。萩原は自民、公明各支持層を固めたが、無党派層への浸透で依然津村に水をあけられている。

小選挙区の候補者一覧〈岡山2区〉


 ■岡山4区■

 橋本と柚木が横並びで、予断を許さない情勢だ。橋本は父、龍太郎氏の知名度を生かし、60代以上で高い支持を集め、序盤で弱かった20、30代でも、互角以上にまで盛り返している。柚木は無党派層への浸透で勝り、40、50代で6割前後の支持を集めるが、女性からの支持では橋本に後れをとっている。

小選挙区の候補者一覧〈岡山4区〉


 ■山口2区■ 

 福田が党県議団の支援を受け、平岡との混戦から一歩抜け出た。自民、公明各支持層をほぼ固め、無党派層へも浸透しつつある。高年齢層ほど支持が高く、郵政民営化賛成層の約7割をつかんでいる。平岡は民主支持層をほぼまとめたが、無党派層からの支持は5割強で、伸び悩んでいる。

小選挙区の候補者一覧〈山口2区〉

328片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:56:24
 ■香川1区■

 それぞれの支持層を固めた平井と小川の激しい競り合いが続き、最後まで予断を許さない情勢だ。平井は1日3回のペースで個人演説会を開き支持基盤固めを図る。小川は街頭演説で無党派層の取り込みに力を入れている。序盤は平井と小川が互角だった無党派層の支持をめぐる争いは、小川がリードしている。

小選挙区の候補者一覧〈香川1区〉


 ■高知1区■

 福井と五島が互角の戦いを続けている。福井は自民支持層の支持をさらに伸ばした。公明支持層の支持も厚い。女性からは半数程度の支持を受けている。五島は年金問題などで小泉政権批判を前面に出し、共産支持層にも食い込む。無党派層の支持を5割まで伸ばした。20代、30代のほぼ半数に浸透している。

小選挙区の候補者一覧〈高知1区〉


 ■佐賀1区■

 福岡と原口が序盤から横並びのまま、一歩も譲らない形勢だ。福岡は2日に小泉首相が来援し、ムードが高まった。自営業者層や主婦層の支持が厚く、原口の地盤の市部でも浸透する。原口は民主支持層に加え社民支持層にも浸透し、事務・技術職層から高い支持を受ける。自民基盤の郡部で福岡と競り合う。無党派層は、原口と福岡が分け合っている。

小選挙区の候補者一覧〈佐賀1区〉


 ■大分3区■

 互角の競り合いだった岩屋と横光の一騎打ちは、公明の推薦が効き始めた岩屋がやや優位となっている。岩屋は現職閣僚や党幹部の応援も得て自民支持層をほぼ固めた。社民を離党した横光は民主、社民両支持層をほぼ固め、無党派層の支持も6割以上まで伸ばし、激しく追い上げる。

小選挙区の候補者一覧〈大分3区〉


 ■沖縄1区■

 「反自公」対「自公」の象徴的な選挙戦は、民主などとの協力態勢を築く下地と、自民が全面支援する白保が互角の戦いを続けている。下地は無党派層から半数程度の支持を集め、依然として自民支持層の一部を切り崩している。白保は県議や那覇市議、経済団体が一体となった運動で自民支持層をまとめつつある。

小選挙区の候補者一覧〈沖縄1区〉

329片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:56:55
中盤情勢記事の見方と調査方法
2005年09月09日
http://www2.asahi.com/senkyo2005/special/TKY200509090275.html

 ▼候補者の氏名は原則として本名で、ふだん本名以外で活動している場合は日常使用名。敬称は略した。

 【調査方法】 全国300の小選挙区のうち、激戦区や注目選挙区を中心に選んだ140選挙区について、70選挙区ずつを5、6日と7、8日のいずれも2日間、比例区分もあわせて、電話(朝日RDD法)による情勢調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。回答者の目標数は小選挙区ごとに400人。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号にかかったのは全国で計9万878件で、うち5万9107人から有効回答を得た。回答率は65%。

330片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 21:58:01
期日前投票、672万人に 前回の不在者投票上回る
2005年09月10日
http://www2.asahi.com/senkyo2005/news/TKY200509100249.html

 総務省は10日、衆院選としては今回初めて実施されている期日前投票の9日現在の集計(小選挙区)を発表した。8月31日からの投票者総数は全国で672万5122人に上った。有権者の6.5%が9日までに同制度で投票を済ませたことになる。03年の前回衆院選の不在者投票者数(669万1355人)を、期日前投票期間を1日残した時点で上回った。総務省は「今回の衆院選への有権者の関心が高いのは確かだ」としている。

 全国規模の国政選挙で初めて期日前投票制度が導入された04年の参院選(選挙区)の同時期(576万7775人)と比べても16.6%増。04年参院選では717万1390人が期日前投票を利用したが、うち約140万人が投開票日前日の利用だった。仮に今回の衆院選も同じペースで利用者が伸びたとすれば、最終的な期日前投票者数は836万人を超える。

 04年参院選と比べ、41都道府県で同時期の投票者数を上回っている。伸びが高いのは山形県(55.9%増)、福島県(39.9%増)、富山県(31.4%増)など。最も落ち込んだのは、台風14号の被害の大きかった宮崎県(23.3%減)。

 総務省は、今回の衆院選の投票率は、前回03年の衆院選(59.86%・小選挙区)を上回る可能性が高いとみている。

331片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 22:20:39
「暗殺者戦術」自民が優位 中国・新華社詳報「民主、改選議席割れも」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050909-00000022-nnp-kyu

 【北京8日傍示文昭】中国国営の新華社通信は、衆院選の公示後初めて、選挙情勢を詳しく報道。自民党が郵政関連法案に反対した議員を公認せず、対立候補を擁立した点について「暗殺者戦術」という過激な表現で紹介し、終盤戦の選挙情勢については「自民党が優位に選挙戦を展開しており、劣勢の民主党は改選前の議席さえ確保できない恐れがある」と伝えた。中国主要メディアが今回の総選挙を詳報したのも初めて。

 記事は七日深夜、配信された。選挙戦について、十一日の投票に向け「与党の自民党と最大野党の民主党が、最後の票固めにしのぎを削っている」と紹介。小泉純一郎首相(自民党総裁)が「改革は郵政民営化なしには行えない」と強調しているのに対し、岡田克也民主党代表は「真の改革を行うには政権交代が必要と訴えている」としている。

 終盤の選挙戦で自民党が優位に立っている理由については「暗殺者戦術を使ったからだ」と指摘。一方の民主党は「有権者を引きつける効果的な戦術がなく、自民分裂選挙に伴う『漁夫の利』どころか、もともと優位だった大都市圏の一部でも議席を失う可能性がある」と言及している。

 ただ、「情勢は流動的で、予断を許さない」とも強調。開票結果の予測として(1)自民党が単独で過半数を確保する(2)自公連立で過半数を確保したが自民単独では過半数に届かず、公明党の発言力が増す(3)民主党が過半数を確保し、政権が交代する―の三つの選択肢を列挙している。
(西日本新聞) - 9月9日2時44分更新

332片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/10(土) 22:25:40
自公順調なら「絶対安定多数」も=民主、220台で政権奪取に望み【05衆院選】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050910-00000115-jij-pol

 今回の衆院選は小泉純一郎首相と岡田克也民主党代表が共に進退を懸けて国民の審判を仰ぐ文字通り政権選択の戦いとなった。同時に、自民党候補と激しく競り合う郵政民営化法案反対派の戦いぶりも選挙後の政局に影響を与える可能性があり、目が離せない。衆院選の見どころは−。
 首相は与党による過半数の241議席を1議席でも割れば退陣すると言明している。ただ、公示前勢力は自民党212、公明党34の計246議席で、自民党が伝えられているような優勢を最後まで維持するなら、そのハードルは必ずしも高くはない。
 その場合、与党が全常任委員会で委員長を独占し、委員数で野党と同数か上回る「安定多数」の252議席まで伸ばせるかは1つの目安だ。また、自民党は順調に議席を伸ばせば、単独過半数を獲得。委員数でも過半数を占める「絶対安定多数」の269議席にも手が届く。
 もっとも、前回衆院選の小選挙区で10戦9勝だった公明党は今回、自民党優勢の陰に埋没気味だ。このため、今回、公認候補を立てた9選挙区のうち、とりわけ激戦とされる東京12区や沖縄1区、神奈川6区などの行方が焦点だ。
 また前回、59.86%と過去2番目に低かった投票率は今回、有権者の関心の高まりを反映して、大幅にアップするとの見方もある。そうした中、公明党は創価学会の組織票に大きく依存するだけに、前回25だった比例議席数を確保できるかも注目される。(続)
(時事通信) - 9月10日22時2分更新

自公順調なら「絶対安定多数」も【05衆院選】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050910-00000116-jij-pol

 民主党は単独過半数獲得が目標で、公示前の177議席から一気に64議席の上積みを目指す。岡田代表も「政権を取れなければ代表にとどまるつもりはない」と、背水の陣で選挙戦に臨む考えを強調してきた。単独過半数に達しないまでも、社民党や郵政反対組と連携して政権を狙うには、220台に乗せる必要がありそうだ。
 民主党が自民党と対決するのは過去最多の280選挙区。与党を過半数割れに追い込むには、互角以上の戦いが求められる。だが、民主党は本来は得意な都市部で苦戦しており、選対幹部は「現状はマックスで135議席」と指摘。「投票率が3ポイント上がれば、30議席はひっくり返る」として、都市部での無党派層の後押しに期待を掛ける。
 ◇反対組の戦い、選挙後政局に影響も
 郵政反対組が国民新党と新党日本、無所属に分かれて立候補したのは33選挙区。反対組としては選挙後の政局で一定の存在感を示すため、1議席でも多く議席を得たいところだ。ただ、全体として厳しい戦いを強いられている。
 仮に、国民新党の綿貫民輔代表(富山3区)をはじめ反対組の有力者が相次いで議席を失う事態となれば、小泉政権が衆院選後の特別国会での成立を目指す郵政民営化法案に対し、参院側の反対組が賛成に転じる流れに拍車を掛けることになろう。(了)
(時事通信) - 9月10日22時2分更新

333片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/11(日) 01:00:13
ここの部分は私の興味関心と一致。
「持っていき方」。これで話の半分が尽きちゃうのでは。

http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/whatsnew.html
●会場で、東大助手でテレビと政治を研究している逢坂巌に声をかけられ、場所を換えて飲む(確かめずに家を出たら財布に5000円札1枚しか入っておらず、ご馳走になる)。逢坂巌は自民が勝つにせよ圧勝ではないのでは、との見方。一言で「小泉劇場」というが、それはどんな舞台で、役者や演出家やスタッフは誰で(たとえばマスコミやPR会社もスタッフとして参加)ということを、ちゃんと検証すべき、とはその通り。民主党は読みが甘すぎた、広報戦略全然ダメも、おおむね意見一致。

●そして、いまの若者は「わかりやすさ」「単純さ」「強さ」を求める。二十代に聞けば、イラク自衛隊派遣、靖国参拝、憲法改正いずれもオーケーで、中韓に毅然とした態度をとれと答えるのが多数派。都市の若者は「郵便局? コンビニでいいじゃん」というと思う(坂本注:こう書くと「お前もそれでいいと思っているのだな」と勝手に解釈する人がネット上では少なくないらしく、たまにそんなズレたメールがくる。坂本の考えは、また別)
●小泉純一郎は原稿を読まず、顔を上げて、テーマを絞って演説しますね。子どもたちは小学校のうちから、それができる人には一目置くが、原稿棒読み・何をいっているかわからない・聞いたふうな紋切り型で長い挨拶をする校長や教頭を、徹頭徹尾バカにする。たとえば「サンプロ」を見せれば、30秒か1分で「うん、こいつはいい」「ダメだ、こりゃ」と判断すると思う。郵政関係の公務員30万と外務省6000人を比べるなんてムチャクチャなヘリクツですが、細部は関係ない。それがテレビ選挙であり、小泉純一郎は独特の感覚(ある意味で「天才」といってよい)によって、そのことをよくわかっている。民主党がテレビに出してくる人を見ると、わかっているとは全然思えない。テレビにいわれて幹事長代理を新設するようでは、話になりません。このテレビと政治の問題は、まだおおいに研究の余地があり、私は本の1冊も書こうかと考えています
●さらにいえば、小泉純一郎は人の使い方が妙にうまい。狂牛幹事長はずっとハイ状態で猪突モー進中ですが、まさに適材適所。たとえば安倍晋三では、次があるからあそこまではできない。いわゆる「刺客」も、まんまと受かればしめたもので、落ちても大勢に影響ない者を選んでいる(不倫メーラーも、国防関連から総スカンの勘違い主計も、広島巡業中の自社宣伝チンドン屋も、落ちても誰も困らない)。で、ある人が「永田町の情報は9割が小泉・武部発」といっていたが、まさにそうで、新聞がそっちばかり書く。書かれないほうが書いてもらうためには仕掛けが必要だが、適材が適所にいない(自民党の幹事長補佐はNTT広報部報道担当課長!!だった世耕弘成。勝負にならん)

334片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/11(日) 05:27:02
150事件を捜査へ 公選法違反で全国の警察
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050911-00000006-kyodo-pol

 全国の警察本部は11日の衆院選投票後、買収などの公選法違反容疑で約150事件の捜査に着手し、運動員ら約250人を取り調べ、選挙事務所など約100カ所を家宅捜索する。約150事件の半数は買収。
 警察庁によると、2003年の前回衆院選投票終了直後とほぼ同じ状況という。
 今回の選挙では9日現在、警視庁と11府県警が同容疑で23事件、計27人を摘発。前回同時期より2事件、5人増えた。ポスターを破るなどの「自由妨害」が大半を占めた。
 9日現在の警告は2704件で、前回の同時期と比べ398件減少した。うちインターネット関連は8件で、候補者のホームページ(HP)に投票を依頼する文言を掲載した違反など。
(共同通信) - 9月11日5時12分更新

335片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:29:42
確定投票率は67・51% 現行制度で過去最高
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000166-kyodo-pol

 総務省は12日午前、衆院選の最終確定投票率は小選挙区が67・51%、比例代表が67・46%だったと発表した。2003年の前回衆院選(小選挙区59・86%、比例代表59・81%)をいずれも7・65ポイント上回り、1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、計4回の衆院選で最高の投票率となった。
 67%を超えたのは中選挙区制最後の93年(67・26%)以来で、低落傾向にあった投票率に歯止めがかかった。小泉純一郎首相が郵政民営化法案の採決で反対した議員に対立候補を立てるなど自民党分裂の選挙となり、選挙前の各種調査でも有権者の関心は極めて高かった。
 衆院選では3回目となる比例代表選挙だけ投票できる在外投票の投票率は25・84%で、前回の15・93%を9・91ポイント上回った。
(共同通信) - 9月12日12時7分更新

336片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:32:27
自民圧勝「296」、与党3分の2超…郵政法案成立へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050911-00000103-yom-pol

 第44回衆院選は11日投票が行われ、即日開票された。自民党は絶対安定多数(269)を大きく上回る296議席を獲得し、公明党と合わせた与党全体の議席が総定数の3分の2(320)を超す圧勝となった。

 小泉首相が最大の争点に据えた「郵政民営化」は有権者に信任され、首相の政権基盤は一気に強まった。郵政民営化関連法案が衆院選後の特別国会に再提出され、成立するのは確実だ。民主党は公示前勢力を大きく割り込む惨敗となり、岡田代表は辞任する意向を表明した。今回の自民党の歴史的勝利は、2大政党化の流れや、衆院と参院の関係などにも影響を与えそうだ。

 参院が否決した法案を衆院が再議決して成立させるには、衆院の出席議員の3分の2以上の賛成が必要で、与党は議長を含め、321議席を得ることが求められる。今回、自公両党がこれを上回ったことで、郵政民営化関連法案の成立は確実となった。ほかの法案についても、与党は、参院の動向に影響されず、安定した国会運営が可能となる。憲法改正の発議は「各議院の総議員の3分の2以上」の賛成が必要だ。

 自民党が、衆院選で単独過半数(現在は241)を突破したのは、1990年以来、15年ぶりだ。280の自民・民主対決選挙区で、自民党は214議席を制し、民主党を突き放した。前回2003年衆院選で民主党が強みをみせた首都圏や大阪などの都市部でも圧勝した。比例選では、民主党が前回占めた第1党の座を取り戻した。

 自民党の勝因は、先の通常国会で否決された郵政民営化関連法案の是非を国民に問う、とした小泉首相が、都市部の無党派層から幅広い支持を集めたことだ。反対票組を公認せず、女性や公募新人らを対抗馬に立てる首相の手法が、自民党の刷新を印象づけた。

 公明党は、公認候補を立てた9選挙区のうち、沖縄1区で敗れた。公示前よりも3つ減らし、31議席にとどまった。

 民主党は、公示前よりも64議席減らし、113議席となった。政権公約(マニフェスト)で年金改革などを打ち出したが、改革イメージを示せなかった。

 共産党は公示前と同じ9議席、社民党は公示前を2つ上回る7議席を確保した。国民新党は4議席、新党日本は1議席だった。

 郵政法案をめぐって自民党が事実上の分裂選挙となり、民主党を加えた三つどもえの戦いとなった31選挙区では、自公両党は14、民主党は4、反対票組は13議席をそれぞれ確保した。

 小泉首相は11日夜、報道各社のインタビューで、「国民は、私の郵政民営化を正論だと判断を下した」と語った。

 首相は、20日にも召集される特別国会で首相に選出された後、現在の第2次改造内閣の閣僚を基本的に再任する形で、第3次内閣を発足させる。10月中にも同法案を成立させた後、内閣改造に踏み切る考えだ。

 選出された衆院議員の任期は09年9月までだが、首相はインタビューで、「06年9月(の自民党総裁任期切れ)までが私の任期だ。それ以後(の続投)はない」と語った。

 ◆民主・岡田代表が辞任表明◆

 岡田代表は12日未明、「民主党代表を辞職する。速やかに次のリーダーを選定していただきたい」と語った。今月下旬にも、党大会に代わる両院議員総会を開いて新代表を決める。1996年結党の同党は、00年と03年の衆院選で躍進したが、今回の惨敗で抜本的な建て直しを迫られる。
(読売新聞) - 9月12日11時59分更新

337片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:35:02
国民新党・新党日本が「政党」存続、選挙で要件満たす
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000303-yom-pol

 今回の“郵政解散”で誕生した国民新党と新党日本が、11日投開票の衆院選で政党要件を満たし、いずれも「政党」として存続できることになった。

 国民新党は公示前勢力の4議席を維持し、所属国会議員は、田村秀昭参院議員も含めて5人となった。新党日本の獲得議席は1で公示前から2減となったが、比例選での得票合計は約164万票で、比例全ブロックの投票総数の2%を超えた。

 政党助成法が定める政党要件は、所属する国会議員が5人以上いるか、直近の国政選挙で有効投票総数の2%を超えることで満たされ、政党交付金を受け取ることができる。

 今後の政治活動を続けるうえで、両党にとっては大きな利点となる。

 両党とも、先の通常国会で郵政民営化関連法案に反対した前自民党議員を中心に、衆院選直前に結成されたもので、無所属での立候補の場合に直面する選挙運動での制約や、小選挙区と比例に重複立候補できない「不利」を避ける狙いがあった。

 両党とも、重複立候補によって比例でそれぞれ1人が当選しており、作戦が一定の成果をあげた。
(読売新聞) - 9月12日12時44分更新

338片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:38:29
首相「満願」勝利の余韻、民主は悲壮「分裂避けたい」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000002-yom-pol

 自民党の圧勝という歴史的な衆院選から一夜が明けた。予想以上の大勝に勢いづく自民党、惨敗にぼう然自失の民主党――。

 白熱した選挙戦は、勝者と敗者の明暗をくっきりと分けた。

 小泉首相は12日午前10時半前、首相官邸に出邸した。すっきりした表情で、記者団が「おはようございます」と声をかけると、「おはよう」と手をあげて応えた。

 自民党内では、勝利の余韻がさめやらない。

 武部幹事長は12日午前、「『新しい自民党』に対する期待、『小泉改革チーム』に対する信頼が非常に大きい」と記者団に強調。比例東京ブロックで、大量得票のため自民党の名簿登載者が不足し、みすみす8人目の当選者を社民党に明け渡した異例の事態について、「予想を超える支持をいただいた。残念であるが、重く受け止めてやっていかなければならないと思う」と複雑な表情を見せた。

 小泉首相の求心力は、かつてないほど高まっている。

 「(主張が)分かりやすく、有権者の皆さんが参加できた」。伊藤公介・元国土庁長官は12日朝のテレビ番組で、郵政民営化の是非一本に争点を絞った首相の戦略が勝因だと分析した。

 衆院選を実務面で仕切った二階俊博総務局長も、「首相のリーダーシップで大きく得票が増えた。女性候補は26人全員が当選した。首相の功績は大きい」と首相の手腕を褒めちぎった。

 一方、60議席以上を減らし、岡田代表が辞任を表明した民主党には、悲壮感も漂う。

 「ぐったりと疲れちゃった。とにかく党の態勢を立て直すしかない。2大政党制で1党だけが沈むようなバカなことはない」

 羽田元首相は12日午前、党本部で記者団に語った。

 菅直人・前代表は12日午前のテレビ番組で、「試練の時だ。今までは、追い風の中で都市部で通ってきた議員が多かったが、今回、冷や水がかかった」と述べた。若手からは、「今は何も考えられない」「とにかく党の分裂は避けたい」との声が相次いだ。

 「より魅力ある政党になるため神様が時間を与えてくれたと思って、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)するしかない」

 玄葉光一郎選挙対策委員長は厳しい表情で語った。
(読売新聞) - 9月12日13時53分更新

339片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:41:06
自民、得票率48%で7割強の議席占有=小選挙区制の特性くっきり【05衆院選】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000214-jij-pol

 衆院選の300小選挙区で、自民党は得票率47.8%で219議席を確保し、議席占有率は73.0%となった。得票率、議席占有率とも1996年の現行制度導入以降、最高を記録した。一方、民主党は得票率36.4%に対し、議席占有率はその半分にも満たない17.3%(52議席)だった。 
 小選挙区制では、選挙区で落選した候補者に投じられ、議席に反映されない「死票」の割合が高い。このため、各選挙区での接戦を制して議席に結び付けた自民と、及ばなかった民主の間で、得票率の差を大幅に上回る議席占有率の差が生じる結果となった。
 公明党は得票率1.4%で8議席確保したが、7.3%の共産党は、前々回、前回と同様に議席を獲得できなかった。国民新党は0.6%で2議席、社民党は1.5%で1議席を得た。新党日本は0.2%、議席ゼロだった。
 一方、比例代表では、得票率は自民38.2%、民主31.0%。これに対し、議席占有率はそれぞれ42.8%、33.9%と、小選挙区に比べて「民意」をより忠実に反映した形となった。(了)
(時事通信) - 9月12日15時1分更新

340片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:42:40
自民、民主“基盤”奪う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000017-san-pol
都市部の無党派層 逆1区現象
 第四十四回衆院選で自民党の歴史的大勝となった背景には、全国の都道府県庁所在地がある1区を含む都市部での大幅議席増にある。郵政民営化を二者択一の争点に掲げた小泉純一郎首相の選挙戦略が功を奏し、前回衆院選では民主党躍進を下支えした無党派層の支持が自民党に回ったのだ。そしてこの特徴は都市部のみならず、全国に広がり、小選挙区特有の“ドミノ式”勝利につながった。(半沢尚久)
 「東京、関東は自民が善戦。逆1区現象だ」
 選挙戦終盤、武部勤幹事長が自負した。「1区現象」とは、浮動票が多いとされる各道府県庁所在地で、民主党が確実に票を伸ばしていることから、平成十年の参院選で当時の橋本内閣が惨敗、退陣したあたりから、「永田町用語」として使われていた。
 民主は平成十二年の衆院選で十七、十五年は十九と1区で確実に議席を増やしてきた。だが今回の衆院選では、自民が1区で三十二勝を挙げ、十三勝の民主に大きく水をあけた。つまり浮動票を確実に取り込んでいったのだ。その傾向は1区にとどまらず東京、千葉、埼玉、神奈川の首都圏でも、自民、民主の逆転現象が起きた。
 前回、四都県では民主が三十六議席を獲得、三十三議席の自民に競り勝ったが、今回は自民が六十三議席と圧勝。民主はわずか五議席で、神奈川では一議席も確保できなかった。
 前三重県知事の北川正恭・早稲田大大学院教授は「無党派層とは、次にどんな政権を選ぶのかという点に重点を置く人たち。前回の衆院選は民主に期待したが、今回は自民への期待に変わった。都市部ではその振幅度が大きかった」と話す。
 また産経新聞の出口調査では、三百選挙区で無党派層の37・4%が自民に投票し、民主への投票は45・5%。53%が民主、27%が自民に投票していた前回と比較すると、都市部のみならず、全国的に無党派層が自民支持へと転換したことが浮き彫りになった格好だ。
 つまり「1区現象」としてとらえられてきた無党派層の行動パターンが、雪崩を打つように全国的に広がってきたのが、今回の衆院選だ。
 実際、今回は全都道府県の1区での議席占有率は自民が68%、民主は28%。これは自民、民主が直接対決した二百八十選挙区における議席占有率である自民の76・4%、民主の18・6%と近い。
(産経新聞) - 9月12日15時28分更新

341片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:45:36
圧勝自民は激減、大敗民主は大幅増=小選挙区の死票率【05衆院選】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000218-jij-pol

 今回の衆院選で、候補者落選で小選挙区議席に結び付かなかった「死票」は300選挙区で約3307万票に上り、選挙区候補の得票全体に占める死票率は48.6%(前回48.5%)だった。
 政党別の死票率は、選挙区219議席と圧勝した自民党が前回の33.1%から18.5%に激減。これに対し、民主党は、選挙区当選者が前回の105人から52人に落ち込んだ結果、死票率は51.5%から76.9%へ大幅に上昇した。
 公明党は6.9%(前回11.7%)。選挙区戦績8勝1敗で前回(9勝1敗)より当選率がわずかに下がったものの、死票率は低下した。前回に続き選挙区1議席の社民党は92.8%(前回95.7%)。選挙区候補を前回の62人から38人に絞り込んだが、死票率はあまり変わらなかった。2議席獲得の国民新党は46.6%、選挙区全敗の共産党と新党日本はともに100%だった。 (了)
(時事通信) - 9月12日16時1分更新

342片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:46:36
当選枠譲渡は「不思議な制度」=小泉首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000220-jij-pol

 自民党が衆院選で圧勝した結果、比例代表東京ブロックの名簿登載者数が足りず、同党に配分されるはずの1議席が社民党に割り当てられたことが、12日の与党党首会談で話題となった。
 小泉純一郎首相が「大変なことになったね。(議席を)一つあげたんだから」と水を向けると、会談に同席していた公明党の冬柴鉄三幹事長は「わたしのところに欲しかった」と、本音をポロリ。せめて、与党内に回すことができれば、議席が減った公明党を助けることができたとあって、首相も「不思議な制度だ」と、首をかしげていた。
 これについて、自民党の武部勤幹事長は記者団に「(当選枠の譲渡は)誠に残念だが、想像以上の支持をいただいたと重く受け止めている」と、圧勝を背景に余裕の対応を見せた。(了)
(時事通信) - 9月12日16時1分更新

343片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:52:31
無党派層、自民も受け皿に 民主との差詰まる 出口調査
2005年09月12日10時04分
http://www.asahi.com/politics/update/0912/022.html

 朝日新聞社が総選挙の投票者を対象に実施した出口調査で、自民が選挙区、比例区とも、無党派層から3割を超える得票を集めたことがわかった。自民が比例区で無党派票の3割以上を獲得したのは、小選挙区比例代表並立制が導入された96年の総選挙以降、衆参両院選挙を通じて初めて。03年総選挙、04年参院選で無党派層から5割前後の得票があった民主は今回、選挙区、比例区ともに得票率を大きく減らした。

 無党派層は投票者全体の21%(前回18%)を占めた。自民支持の41%に次ぎ、民主支持の20%とほぼ並ぶ。このうち、選挙区では38%、比例区では33%が自民に投票した。

 自民は「小泉ブーム」で圧勝した01年参院選で、民主を上回る無党派票の最大の受け皿となったが、この時でも無党派からの得票率は比例区で27%にとどまっていた。

 これに対し、民主の無党派層からの得票は今回、選挙区で44%、比例区で37%。いずれも自民を上回ったものの、その差は大きく縮まった。

 一方、自民支持層で自民に投票したのは、選挙区、比例区とも73%。3割近くが他党や無所属の候補に入れたことになり、民主にも選挙区で16%、比例区で13%が流れた。民主支持層では、選挙区で78%、比例区で81%が民主に投票しており、自民に流れた「離反票」は選挙区で13%、比例区で9%だけ。

 自民は公明との選挙協力の影響もあり、民主より離反率が高いが、今回はこれを無党派層の支持が補った形だ。

 また、無党派層で郵政民営化に「賛成」と答えたのは61%に上り、「反対」の31%を大きく引き離した。

◆郵政賛否、選択に直結

 郵政民営化に賛成の人は与党に、反対の人は野党に――。出口調査からは、郵政民営化に賛成の人が6割を超え、民営化への賛否が有権者の選択につながった様子がうかがえる。今回の総選挙を、郵政民営化の是非を問う国民投票と位置づけた小泉首相の戦略が功を奏した形だ。

 郵政民営化に賛成と答えた人は63%。反対の29%の倍以上を占めた。与党が全選挙区に民営化賛成候補(無所属も含む)を立てた小選挙区で、賛成の人の投票先を見ると、64%が自民、2%が公明で、7割近くが与党に投票した。

 一方、反対と答えた人は、60%が民主、14%が共産、3%が社民、1%が国民新党で、約8割が野党に投票した。

 反対派の14%が自民に入れたり、賛成派の24%が民主に入れたりという「ねじれ」はあるものの、おおむね、民営化への賛否と投票行動は一致している。

 比例区でも傾向はほぼ同じだ。賛成派は58%が自民、13%が公明に投票。反対派は54%が民主、15%が共産、9%が社民に入れ、民営化法案に反対した前職らがつくった新党日本と国民新党にはそれぞれ4%が投票した。9割近くが野党を選んだことになる。

 民営化への賛否を都市規模別に見ると、東京23区と指定市では賛成68%、反対27%。指定市以外の市では賛成63%、反対30%、町村では賛成58%、反対33%。規模が小さくなるほど賛成派は減っているが、町村でも6割近くを占めた。年代別では、賛成派が多いのは30代の68%、40代の67%などだった。

◆変化への期待、自民へ

 出口調査からは、「政治が変わる」という有権者の期待の受け皿となったのが、民主より、小泉自民だったことも明らかになった。

 「この選挙で、日本の政治は大きく変わると思うか」と尋ねたところ、「そうは思わない」と答えた人が61%で多数を占めた。

 しかし、「大きく変わると思う」と答えた34%が、小選挙区でどこに投票したかを見ると、61%が自民候補で、民主候補の26%の倍以上だった。「そうは思わない」人の投票先では、自民候補が39%、民主候補が42%で、ほとんど違いはなかった。

 政治が変わると答えた人は、東京23区と指定市で36%。指定市以外の市の34%、町村の31%に比べ、大都市で割合が高い。

 年代別では、60代37%、70歳以上38%と高年齢層で高く、50代34%、20代33%と続く。男女別では、男性が36%で、女性の32%をやや上回る。

 政治が変わると見る有権者の多くが、政権交代につながる民主ではなく、自民に投票した。すべての郵政民営化反対組の選挙区に対立候補を擁立するなど、旧来の自民党の手法を覆した小泉首相が、「改革者」のイメージを印象づけるのに成功したと言えそうだ。

344片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 16:59:52
衆院選:圧勝の自民 惨敗の民主 明暗分かれる
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050912k0000e010064000c.html

 衆院選投票日から一夜明けた12日、東京・永田町は自民党の「296議席ショック」に覆われている。「勝ち過ぎて次の選挙が怖い」と勝って浮かれられない自民党と、あまりの敗北にぼうぜん自失の民主党。明暗がくっきり分かれた。

 ■「勝ち過ぎの反動怖い」「もの言えなくなる」

 自民党の当選者296人の中で、まさかの当選を果たした一人が党事務局次長兼幹事長室長の近江屋信広氏(55)。比例南関東ブロックの名簿33位に事実上の「名義貸し」として登載されていたが、上位の重複立候補組が軒並み小選挙区で当選したため、降ってわいたようにバッジを付けることになった。近江屋氏は「夢の中にいるような感じですが、私は政党人。小泉改革の実現のために頑張りたい」と話した。

 小泉純一郎首相の盟友、山崎拓前副総裁は自民党の大勝を「小泉・郵政マジック。それしかない」と明言したが、マジックだからこそ「実体があるのか」と不安も募る。

 党のベテラン職員は「自民党が300を得た86年には、金一封が出た。今回も出るのかな」と約20年ぶりの大勝を喜びつつ、「なぜこんなに勝つのか分からない」とも。参院幹部は「この反動が2年後に参院選に回ってくる」と懸念を深め、閣僚経験のあるベテラン議員は「勝ったのにどうかと思うけど、怖い。ものが言えなくなってしまう。ファッショだよ」と真顔で語った。

 ■幹部も落選、「ポスト岡田」は本命不在

 一方、衆院選で惨敗を喫した民主党は12日午後、党本部で役員会を開き、辞意を表明した岡田克也代表の後任代表選びに着手する。しかし、藤井裕久代表代行が落選するなど惨敗の影響は幹部にも及び「ポスト岡田」も本命不在の状況だ。菅直人前代表、小沢一郎副代表らベテラン勢を軸に水面下の調整が始まっているが、菅氏は自らの選挙で苦戦し、小沢氏は側近議員が軒並み落選するなどの要素もあり、調整が難航する可能性もある。

 岡田氏は同日午前、「再チャレンジだ。次の選挙に向け今日から新しいスタートを切る」と都内で記者団に語った。この後のパーティーでは「充電しながら若い政治家を育て上げ、民主党政権を作りこの国を変えていく」とあいさつ。しかし、予想外の惨敗に党内の衝撃は強い。
毎日新聞 2005年9月12日 13時36分

345片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 17:01:56
衆院選:NHK選挙特番 9年ぶりに視聴率20%に
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050912k0000e040071000c.html

 テレビの衆院選開票速報番組の平均視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)は、NHKの「衆院選2005開票速報」(20時から60分間)が最高の20.3%で、国政選挙単独の特番としては96年以来9年ぶりに、20%の大台に乗った。

 2位は、筑紫哲也さんと久米宏さんの共演で話題を呼んだTBS「乱!総選挙2005・第1部」(19時58分から152分間)の15.6%だった。前回03年衆院選では、NHK(21時から60分間)の17.6%が最高、2位のフジ(21時24分から96分間)は12.4%で、今回衆院選に対する有権者の関心の高さがうかがわれた。【鈴木英生】
毎日新聞 2005年9月12日 14時46分

346片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 17:03:07
衆院選:造反組「小泉首相への一言」 無言の当選者も
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050912k0000e040070000c.html

 「小泉改革」を旗印にした自民党が圧勝した総選挙だが、郵政民営化法案に反対した候補が出馬した33小選挙区では「刺客」たちと、ほぼ議席を分け合う形になった。造反した人たちは、圧勝という結果を引き寄せた小泉純一郎首相をどんな風に見ているのか。11日夜から12日未明、「首相への一言」を語ってもらった。

 ■「反動は必ず来る」「『小泉翼賛会』だ」

 落選した松宮勲氏(福井1区)は目を赤くはらしながら「国債発行について『この程度の公約を破ることはたいしたことではない』と言った総理。イラクの自衛隊派遣で『自衛隊のいるところが安全地帯』と小学生でもおかしいと思う答弁をした総理。その総理が陣頭指揮を執った結果が福井1区を含めてこうなった。国も福井1区もいい方に進んでほしいが、この反動は必ず来る」

 いったん不出馬表明しながら、比例代表での上位登載の約束を破られたとして無所属で出馬した八代英太氏(東京12区、落選)は敗戦の弁の中で、小泉首相について「政治の非情さを見た思いがしました」。国民新党の綿貫民輔代表も「自民党は小泉党になった。独裁政治の始まりだ」と話す。

 自民党の変質を指摘する声も次々と出た。野呂田芳成氏(当選、秋田2区)は「自民党をぶっ壊してやると言ってましたけど、出てきたのは『小泉党』なんですね」。奈良2区で落選したが、比例で復活した新党日本の滝実氏は「(296議席と)数だけ多くても党として意味はない。この自民党は政党ではなく『小泉翼賛会』だ」と、8月まで所属していた党をばっさり切り捨てた。

 ■「リーダーシップで圧勝、認めざるを得ない」

 一方、今後のことを考えてか、無言を貫く当選組の郵政民営化法案反対派も多かった。野田聖子氏(岐阜1区)は「ありません」ときっぱり。保坂武氏(山梨3区)も「何も言うことないよ」と話しながら「もう、こういう選挙はやりたくないな」と疲れきった表情でポツリ。

 かつて自民党総裁選で小泉氏と戦った藤井孝男氏(岐阜4区、落選)は「大変なリーダーシップを持って、今回の選挙を圧勝したことは認めざるを得ない」と語った。

【まとめ・竹中拓実】
毎日新聞 2005年9月12日 14時34分

347片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 19:10:31
自民、大都市で高支持継続 民主上昇も追いつかず
http://kumanichi.com/news/kyodo/index.cfm?id=20050912000516&cid=senkyo05

 共同通信社が、衆院選での有権者の意識変化を探るため3回連続で実施した全国電話世論調査(トレンド調査)によると、自民党への期待が特に大都市部で民主党を上回る傾向が続き、東京や大阪などでの圧勝を基盤にした自民党の大勝につながる可能性を示していた。

 比例代表で投票する政党に自民党を挙げたのは、大都市部では1回目35・2%、2回目32・0%、3回目31・4%とやや下降気味ながら高水準を維持した。これに対して民主党を挙げたのは1回目12・7%から2回目18・3%、3回目25・0%と上昇したものの、最後まで追いつけなかった。

 実際に民主党が小選挙区で獲得したのは東京、千葉で1議席、大阪で2議席、神奈川では議席ゼロだった。

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 19:19:40
出口調査分析 比例も自民圧勝裏付け 10ブロックで1位獲得  熊本
http://kumanichi.com/feature/shuinsen2005/kiji/index.cfm?id=20050912000032

  共同通信社は十一日投開票の第四十四回衆院選について、全国三百小選挙区と比例代表十一ブロックで、有権者がどの候補者や政党に投票したかを尋ねる出口調査を実施した。単独過半数の議席を獲得した自民党は、比例代表十一ブロックのうち、十ブロックで一位となり、今回の“圧倒的勝利”を裏付けた。かたや民主党は北海道ブロックだけ一位で、他では自民党に水をあけられた。

 比例代表十一ブロックをみると、北海道を除きいずれも自民党が約四割、民主党が約三割を集票。北海道も民主、自民合わせて全体の約七割を占め、二大政党の構図が今回も明確になった。

 比例九州ブロックでは、自民党が39・5%でトップ。次いで民主党31・5%、公明党12・4%、社民党7・6%、共産党5・5%、国民新党3・5%だった。

 県内でも、自民党が比例九州ブロックの投票で43%超を獲得。民主党に10ポイント以上の差をつけた。自民党と民主党がきっ抗した前回の様相から一転した。

 県内四千五百五十七人を対象にした出口調査では、小選挙区で自民党候補に投票したのは58・1%だったのに対し、民主党候補へは34・0%。比例九州ブロックの投票を県内選挙区別にみても、自民党が熊本1〜5区とも一位を独占した。

 県内の有権者が普段支持している政党は、自民党49・9%、民主党19・9%、公明党4・2%、社民党2・4%、共産党1・5%、国民新党0・6%、新党日本0・3%。支持政党なしの無党派層は17・6%。

 比例九州ブロックの投票結果と支持政党の関係を分析すると、民主党支持層の票が自民党に流れたほか、無党派層からも29・3%集まった。

 一方、民主党が獲得した無党派層の票は、自民党に約8ポイントの差をつけたものの37・1%にとどまった。
熊本日日新聞2005年9月12日朝刊

349片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 21:06:13
「日本新党」有効?無効?
各選管で判断分かれる
http://www.chunichi.co.jp/05sousenkyo/050912T1606.html

 「日本新党」は有効か無効か−。12日に投開票があった衆院選の比例票で、新党日本の政党名を「日本新党」と書いた場合の有効、無効判断が各自治体の選管によって分かれた。

 新党日本から東海比例ブロックで出馬した青山丘さんのおひざ元、愛知7区の市町では、瀬戸市、東郷町の各選管は「有効」と判断。日進市も、実際には「日本新党」票はなかったが、あれば有効にする方針だった。これに対して、尾張旭市、大府市は「無効」。尾張旭市選管は「日本新党は過去に存在した政党」と新党日本とは別物と判断した。「日本新党」票は複数票あったという。

 愛知県選管は「総務省に照会し、『日本新党でも有効』との参考意見をもらった。事前に問い合わせがあった市町などには、そう伝えた。しかし、総務省も言っているように、最終的には開票責任者と立会人の判断」と説明する。

 開票途中で「日本新党」票の扱いがバラバラなのに気付いた青山さんの陣営は、あと1歩で議席獲得を逃しただけに「統一見解を出すべきだ」と納得できない様子。「党本部と相談して対応を考えたい」と話した。

350片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 18:39:15
ちょいとアレな記事だが。

小泉自民寄りくっきり 20代のココロ
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050913/mng_____tokuho__000.shtml

 ここまで勝つと(恐らく小泉首相以外は)誰も予想していなかったであろう自民党の大勝。戦後、2番目の60%以上の議席占有率を達成し、与党で参院の否決を乗り越える3分の2以上の議席を確保した背景には、20代の若者の多くが自民党を支持したとのデータも出ている。が、その選択はどこから生まれたのか。ココロを探ってみると。 (大村歩、浅井正智)

 「小泉さんがいいと思ったのは、おれは死んでもいいと言ったこと。格好いいなと思った」

 総選挙から一夜明けた十二日、渋谷センター街はいつもと同じように若い人たちで混雑していた。

 実家は茨城県という飲食店員の女性(22)。「いつその言葉を聞いたのかは忘れたけど…命がけでやってるというのが顔から伝わってきた。だから入れた」

 昨年、大学を中退して今の職に就いた。「やっぱり覚悟っていうの? そういうのが人生には必要でしょ」

 郵政民営化は賛成だが、中身はよく分からない。「でも分からなきゃ投票しちゃいけないってわけじゃないでしょ。ほとんど分からないままじゃないの?」

 最近、やっと念願の設計関係の会社に入社できたという目黒区の男性(25)は「大学を出て三年間、専門学校とか行って勉強してきた。でもなかなか就職の口はなかった」と厳しい就職活動を語る。今までは選挙には行かなかったが、「ネットでみんなが自民党を支持してた。何となく行かなきゃと思って」投票所へ。そして「何となく」自民党の候補者に投票し、比例代表も同党に入れた。

 就職が厳しいのは小泉構造改革のせいで自由競争社会になっているからでは?と問うと「そうなんですかね。自分の努力が足りないからと思っていたけど」。

■「悪い人切るの なんかクール」

 「ぜんっぜん政治には興味ない。テレビ見てるけどバラエティーばっかりだし、ニュースになるとチャンネル変えるし。新聞は一度も読んだことない。悪いけど」と言うのは制服姿でたばこを吸っていたコンビニ店員(21)だ。大田区の実家から通っていて、両親に誘われて「仕方なく」選挙に行ったという。「亀井さんとか自民党の中の悪いのを敵にしてやったんでしょ、今回は。そういうのをズバッと切ったんでしょ。なんかクールっていうか格好いいじゃない」

 日本一の電気街、東京・秋葉原。パソコンやアニメを求める「アキバ族」と呼ばれる若者でにぎわう。

 「小泉さんは負けたら政権を投げ出す覚悟で選挙に臨んでいた。岡田さんも口では『政権を取れなければ党首を辞任する』と言っていたが、小泉さんに比べて本気度が足りないことが透けて見えてしまっていた。手法は強引でも、やっぱり小泉さんの方がリーダーとして頼りがいがある」

 さいたま市の大学一年生(20)は自民党に投票した理由をこう話した。

 声をかけた約三十人のうち自民党に投票したと明言したのはこの大学生だけ。

 練馬区の大学生(20)が「小泉流は気に入らないことがあるとちゃぶ台をひっくり返すような横暴な手法で支持できない」と強調するなど、きちんと意見を話す若者のほとんどが野党の支持者だ。雰囲気から自民党に入れたなと感じられた若者もいたが口は重かった。

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 18:39:34
■比例10ブロック 最多割合占める

 今回の総選挙で、投票日に出口調査を行った共同通信のデータによると、比例代表の全国十一ブロック別投票行動で、二十代前半は北海道を除く十ブロックすべてで自民党が最多割合を占めた。

 これは三十代の八ブロック、四十代の九ブロックに比べても高い“自民寄り”の傾向を示している。

 なぜ若者は小泉政権を選択したのか。学習院大学の藤竹暁名誉教授(メディア社会学)は「今の若者は大学に入りたければ苦労せずに入ることができるし、ニートであってもアルバイトする口はいくらでもある。快楽が簡単に手に入り不満も感じていない。一方で、新しい方向性をほしいとも考えている。そんな若者の気質に小泉的な手法がうまく同調した」と分析する。

 「小泉劇場」に対する警鐘は選挙期間中にもあった。

 世論調査で圧勝ムードが漂い自民党執行部が危機感を募らせる場面もあったが、結果には全く影響を及ぼさなかった。そこには野党側の敵失もあったようだ。

 藤竹氏は「政策を訴えるとしながら、小選挙区でやっていたことは自民党と変わらないドブ板選挙。政策、政策という野党の姿勢が浮いてしまった」とみる。

 「アイドル政治家症候群 慎太郎、真紀子、康夫、純一郎に惹(ひ)かれる心理」の著書がある矢幡心理教育研究所の矢幡洋所長は「オリンピックやサッカー・ワールドカップとか、日本国中がワーッと一方向に燃えるのと、今回の総選挙の自民党支持は質的に似ている」と指摘する。

 矢幡氏によれば、近年は、テレビのバラエティー番組のネタになるようなキャラクターのはっきりした人物を常に求めるような雰囲気がある。ライブドア対ニッポン放送における堀江貴文社長など、すべての事象が「ネタとして面白いかどうか」という同一線上の価値観によって判断されている。週刊誌で取りざたされた女性候補の不倫問題など倫理的な問題でも反響は広がらず、一方で郵政民営化反対派に対する同情も集まらなかった。

 「個人が何か強い決断をするというドラマを好むようになった。特に今の二十代は、いじめ問題をくぐり抜けてきた世代で、目立てばいじめられるため角が立つことに対する恐怖感がある一方で、強い者の決断を、内容を問わずにリスペクト(尊敬)する。つまり思考放棄だ」

■「改革止めるな」言葉が若者化?

 日本青少年研究所の千石保所長は「改革を止めるなっていうキャッチフレーズは若者言葉。元気がいい。ただし中身は問われていない。まさに流行だしファッションなんだが、ある意味小泉首相自身が若者化していると思う」との見方を示す。

 同研究所が二〇〇〇年に行った世界各国の若者に対する調査では、「二十一世紀は希望に満ちた社会になる」と答えたのは米国で85・7%、韓国、フランスでも六割以上に達したのに、日本では33・8%と際だって低かった。

 さらに人生の目標については「楽しんで生きる」が突出しており、一九九〇年代以降、非常に豊かな時代になって先を考えなくても生きていける状況となったことで「今が楽しければいい」という傾向が強まったという。

 千石氏は、岡田克也代表率いる民主党に若者の支持が集まらなかった理由をこう推測する。

 「本来ならば外国との関係はどうするのかや、財政問題はどうかといった、いろんなことを考えた上で投票すべきだが、そんな余計なことを持ち出したってスパッと割り切れないから面白くないと排除されるだけ。民主党がテーマにした年金問題は確かに大事な問題だが、若者向けの言葉になじまなかった」

352片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 18:42:41
【関連】改革期待…でも偏り心配
自民圧勝で街の声
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20050912/eve_____sei_____007.shtml

 ブレーキがなくても大丈夫なの?−。“小泉劇場”の巧みな演出に観客がそろって喝采(かっさい)を送るような結果が出た衆院選。与党は議席の三分の二以上を占める勝ちっぷりを見せ、自民に投票した人たちさえ驚くほどだ。圧勝を歓迎する声がある半面、衆院での当面の政治課題の動きに待ったをかけられる強い野党がいなくなった点を懸念する声も。消費税率引き上げやサラリーマン増税が急浮上することはないのか、憲法改正はどうなるのか。ホントにこれで良かったのか。一夜明けた十二日、東京都内で自民に入れた有権者たちに聞いてみた。 

■浅草

 自民のベテラン深谷隆司氏が東京2区の議席を奪い返した台東区の浅草寺近く。同氏を子どものころから知っていて投票もしたというクリーニング店経営男性(60)は「もう少し、自民と民主の差が小さい方がよかった。自民がこれだけ大きくなると、国民を差し置いて動きだすのでは?」とやや心配そう。

 自営業男性(73)は「深谷さんに投票したことへの後悔はないけど、こんなに勝つとは予想外。ある程度の心配はある」。

 「近所だから」と深谷氏に一票を託した無職女性(84)は「民主がもう少しとればよかった。緊張感がなくなる」。

■下北沢

 世田谷区の下北沢駅周辺。イヤホンで音楽を聴きながら歩く若い男性は投票について問いかけると「興味なし」。コインランドリーにいたジーンズの女性も「投票にいかなかったので」とそっけない。

 コンサルタントが仕事という沢原早苗さん(58)は「他の政党が頼りないので、自民に入れたけれど、ここまで勝つとは。もっと対抗できるしっかりした政党があるといいのだけれど」と口ごもる。「郵政に続く問題は、増税に年金問題に心配なことばかり。勝ち組と負け組に分けてしまうような点が一番不安」

 コンビニエンスストア店長の山田大輔さん(48)はずっと自民支持。「今は自民もよくないけれど、他の党はどうしようもない。自民がましという感じ」という。

 「こんなに勝つとは。びっくりした」とやはり驚くのは、主婦の日野恵子さん(54)。「自民に入れたのは、世の中の流れに乗ったから。強いものでないと、弱い者を救えないと思って入れたのだけれど。与党が強すぎるという偏りが心配。憲法九条の平和の精神だけは守ってほしい」

 中華料理店長の男性(77)は長年自民を支持してきたが「(票を)取りすぎちゃったね。偏り過ぎ。これはえらいことになるよ」とまゆをひそめる。「商売やってきたから自民を支持してきたけれど。年金に消費税にすごい上がるだろうね」

■新橋

 「自民が圧勝してよかった。改革路線を突き進んでほしい」と話したのは、JR新橋駅で時間をつぶしていた東京都港区の不動産業男性(40)。

 同駅近くで世田谷区の会社員村上貞男さん(44)は「小泉自民党の戦略の勝利。圧勝したことで、逆に小泉首相の責任は今までよりも重くなる。これ以上悪い世の中にはならないのでは」と楽観的だ。

 健康食品販売店を営む港区の女性(58)は「改革への期待から、今回は自民の候補に投票した。圧勝してよかった。古い体質の政治家は退場ですよ」と手厳しい。「小泉さんのように命がけで政治をしなければ。マスコミや野党はチェック役として志をもってほしい」と付け加えた。

353片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 23:14:17
政党交付金:圧勝の自民、3億7500万円の増加に
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20050914k0000m010126000c.html

 11日投開票の衆院選の結果を受け、毎日新聞などが05年の政党交付金を試算した結果、圧勝した自民党は3億7500万円増の157億9400万円となる一方、惨敗した民主党は4億1800万円減の117億7300万円となることが13日、分かった。衆院選の明暗が、政党交付金にもくっきりと表れた。
毎日新聞 2005年9月13日 22時42分

354片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/15(木) 21:00:07
自由連合“国政引退” 政党要件失う
鹿県内では政治団体活動
http://373news.com/2000picup/2005/09/picup_20050915_3.htm

 自民王国といわれる鹿児島県で存在感を示してきた政党「自由連合」(徳田虎雄代表)が、国政を舞台にした活動を終えることになった。強烈な個性で党を引っ張ってきた徳田氏の政界引退で「一定の役割を終えた」(党幹部)ことに加え、政党交付金や企業・団体献金を受けるために必要な政党要件を失う見通しとなったためだ。県内での活動は政治団体として今後も続けていくという。
 自由連合は1994年、政党本位の選挙を目指す小選挙区比例代表並立制の導入を受け、徳田氏ら8人で結党。95年には自民党と統一会派を組み、自社さ連立政権の一角を担った。特に徳田氏の地元奄美では系列の首長や地方議員を多く輩出、衆院選鹿児島2区で自民候補を破る原動力となった。
 しかし、党唯一の国会議員だった徳田氏が衆院解散直後に健康上の理由から政界引退を表明。後継の二男・毅氏は無所属で初当選したため、同党は国会議員の在籍を条件とした政党助成法の政党要件を失い、同法に基づく政党交付金を受けられなくなった。
 また企業・団体献金に必要な政治資金規正法の政党要件は「前回の衆院選か、前回または前々回の参院選の得票率が2%以上」となっており、2007年の参院選後には満たせなくなる。こうしたことから同党は国政活動の継続は難しいと判断したようだ。
 自由連合県本部の栄和弘幹事長は「地方の立場に立った政策を提言するなど国政でそれなりの成果を出せた。『弱者のための政治』という党の理念は、毅氏が継いでくれるだろう」と話している。

355片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/19(月) 20:20:40
議員秘書:自民は大量不足、民主は大量失業
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050920k0000m010058000c.html

 衆院選で83人の新人候補を当選させた自民党が、深刻な秘書不足に直面している。議員1人に3人の公設秘書が認められているため、単純計算で240人以上になる新規雇用を満たす供給能力が追いついていない。逆に前職79人が落選した民主党では秘書の「大量失業」が発生。同党の秘書会は再就職のあっせんに乗り出したが、同党の新人当選者は13人にすぎないため、失業秘書を吸収できない状態だ。狭き門を前に「声をかけてくれるなら自民党でもいい」との声も出ている。【高山祐、西田進一郎】

 衆院選が終わって2日後の13日。自民党は83人の新人議員に「代議士秘書雇用にあたって」と題する武部勤幹事長名の通達を出した。選挙を経て「新しい自民党」に生まれ変わったと宣言したうえで「秘書の雇用については、旧来の秘書経験者よりも、未経験者の採用など新しいあり方が望ましい」と記されている。

 党改革と連動した秘書改革を狙い、派閥に秘書の供給を依頼しないよう求めたような文面だ。しかし、党幹部によると「未経験の秘書を採用しても大丈夫、と安心させるためのメッセージ。秘書不足が背景にある」という。新人83人に対し、引退・落選者は計15人。派閥を通じて秘書を融通し合う同党の秘書システムが崩れたための苦肉の通達のようだ。

 議員活動の多くは秘書に支えられる。しかし、宮城1区で初当選した土井亨氏(47)は「秘書がいないまま21日の初登院を迎えなければならないかもしれない」と語り、地元の元衆院議員のつてを頼って秘書探しを続けている。同党秘書会の幹部は「今回3人の公設秘書をそろえられる新人はほとんどいない」とあきらめ顔だ。党秘書会は、未経験の秘書の急増に備えて研修会の開催も検討している。

 一方、64議席減の惨敗を喫した民主党は「秘書余り」に頭を痛めている。党秘書会は党本部に相談窓口を設け、連休明けから「職場」を失った秘書を対象に他の議員を紹介するなど再就職のあっせんに乗り出す予定だ。

 静岡2区で落選した津川祥吾氏の政策秘書だった石田敬高氏(40)も秘書会に履歴書を預けた。民主党は前職が79人も落選したのに、新人の当選者は13人。石田氏は「すでに政策秘書が決まっている新人議員もいて、実際には5、6人の枠しかないようだ」と厳しい現状を話した。

 同党の秘書の間では、「秘書が続けられれば党はこだわらない」(中堅秘書)など他党への転身話も出ている。優秀な秘書ほど政界ネットワークも広く、自民党内には「民主党にいた秘書を雇えば、情報漏えいにつながりかねない」(森派幹部)との懸念もあるが、自民圧勝の選挙結果が与野党を超えた秘書の移動を後押ししそうでもある。
毎日新聞 2005年9月19日 20時09分

356片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/19(月) 20:45:51
京滋の有権者 投票メカニズム探る
衆院選 出口調査から 京都・滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005091900027&genre=A1&area=K00

 自民党の圧勝で終わった衆院選。有権者は何を考え、どのように投票したのか。京都新聞社が実施した出口調査の結果をもとに、同志社大法学部の西澤由隆教授(投票行動論)に分析してもらった。

 「郵政民営化に賛成か、反対かを国民に問いたい」と、選挙期間中に小泉純一郎首相は繰り返した。そして、民営化について一定の判断を国民は下したのだから、今回の衆院選は、確かに「郵政争点選挙」だったと言えそうである。

 その一方で、有権者の小泉氏に対する「期待」の表明にすぎなかったという評価もある。そもそも、郵政民営化の是非の判断はそれほど容易ではない。だからその内容を詳しく説明することより、民営化反対派を「敵」に見立てつつ、自らは国民の代弁者であることをアピールすることで、有権者の支持を小泉氏はうまく勝ち取った。その意味では、「小泉劇場選挙」であったと言うべきかもしれない。

 「郵政争点選挙」、それとも「小泉劇場選挙」だったのか。本来、このような検討をするには、全国規模の世論調査データを分析する必要があるが、京都新聞の出口調査を参考に検証してみた。

 図1は「小泉内閣支持」と「郵政民営化の賛否」の二つの質問に対する回答で、投票した人をグループ分けしたものである。「小泉支持・民営化賛成(右下)」に全体の約4割が集中しており、「自民への風」の大きさが分かる。しかも、その「支持・賛成」グループの8割の人が自民党候補者に投票している。この「山」を作ったこと、そしてその人たちの支持を「票」として獲得したことが、小泉氏の最大の勝因だった。

 ところで、この図からは、民営化賛成だから自民党に投票したのか、それとも小泉支持だから自民党に投票したのかは分からない。そこで、その点を検討するために、重回帰分析という統計手法を用いて、小選挙区での自民党候補への投票メカニズムを探った。

 支持政党・小泉支持・郵政民営化・年齢・職業・性別などの説明要因の中で、お互いに影響が重なる部分を排除しながら、一つ一つの要因の純粋な影響力を示してくれるのがこの統計手法だ。

 分析結果を基に「小泉支持」と「民営化賛否」それぞれの影響力をシミュレーションしてみた。図2を見ていただきたい。図の左側は、民営化についてである。ここでは「仮に投票者全員が民営化に賛成であった場合」と「全員が反対であった場合」の二つの対極的な状況を想定した。そして、それぞれの状況で、投票者1人1人が自民党候補へ投票する確率をまず求め、それを投票者全員について集計した。棒グラフは、それぞれの状況での自民党候補者への投票割合を示している。

 図によると、民営化に全員が賛成だったと仮定したら、44%の人が自民党候補に投票し、反対でも(その他の理由から)28%の人が投票したことになる。つまり、「民営化賛否」には、最大で16ポイント(44%マイナス28%)の人の投票行動を変える影響力があったことになる。

 右側は、全員が小泉氏支持であった場合と不支持であった場合の推定結果である。全員支持の状況のもとでは、58%の人が自民候補に投票し、不支持であれば14%しか投票しなかった。その差は実に44ポイントで、小泉支持が投票行動に与える影響は圧倒的であった。

 「郵政争点選挙」というよりは、「小泉劇場選挙」の様相の方が強かったことを、この出口調査データの分析結果は示している。

 京都新聞社の出口調査 衆院選投票日の今月11日、京都、滋賀の10小選挙区のうち、京都5区、滋賀1区を除く8選挙区で実施し、計8398人から回答を得た。小選挙区と比例代表で投票した候補者名、政党名のほか支持政党、郵政民営化の賛否などを聞いた。

 同志社大法学部・西澤由隆(にしざわ・よしたか)教授 1957年京都市生まれ。同志社大卒、エール大大学院で政治学博士号取得。明治学院大助教授を経て98年から現職。

357片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/19(月) 21:08:10
「劇場型選挙」TV好きは自民に…読売ネットモニター
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050919i212.htm

 衆院選直後に読売新聞社が全国のインターネットの利用者1000人に行った「衆院選ネットモニター」の第3回調査結果が19日、まとまった。

 平日1日あたりのテレビ視聴時間が長い層ほど、おおむね自民党や小泉首相を支持する割合が高いことが分かった。

 先の衆院選では、自民党が、郵政民営化法案に反対票を投じた候補者に対立候補を擁立したことがメディアで注目を集め、「劇場型選挙」とも呼ばれた。テレビの長時間視聴層の多くが実際に自民党を支持していたことが、裏付けられた。

 ■テレビ視聴時間

 衆院選比例選で投票した政党は、全体では、自民党53%、民主党24%、公明党8%、共産党、社民党が各4%、新党日本2%、国民新党1%の順だった。平日1日あたりのテレビ視聴時間別(視聴時間は衆院解散直後の第1回調査で質問)に見ると、30分未満の層では自民党に投票したのは40%だったが、3時間以上の層では57%に達した。

 来年9月で自民党総裁の任期を迎える小泉首相については、全体では、「任期で辞める方がよい」が54%、「引き続き担当する方がよい」46%。テレビ視聴が30分未満の層では、「任期で辞める」67%、「引き続き担当」33%で任期いっぱい退陣論が主流だった。しかし、3時間以上の層では「引き続き担当」が53%に上り、「任期で辞める」は48%にとどまった。

 ◆ネットモニター調査=読売新聞社が衆院解散直後の8月にモニターを募集し、応募者から男女比や地域バランスなどを考慮して1000人に委嘱した。モニターの平均年齢は43・5歳。質問、回答はすべてインターネット上で行った。第3回調査は、衆院選投開票直後の9月13日から16日まで行い、91%が回答した。調査結果は読売新聞のホームページでも紹介する。
(2005年9月19日20時28分 読売新聞)

358片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/20(火) 20:18:12
民主が有効策を打てなかったのが出てる感じ。自民の選対が防いだとも言う。

投票日直前に自民に変更 民主、無党派浸透も不十分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050920-00000160-kyodo-pol

 共同通信社は20日、第44回衆院選で事前調査と結果が異なるなど激戦だった神奈川9区、滋賀1区、福岡11区の3選挙区について、投票日約1週間前に行った全国電話世論調査の回答者を対象に、実際の投票行動を尋ねる事後追跡(パネル)調査を実施、選挙戦後半で有権者の意識がどう変化したかを調べた。
 その結果、約1週間前調査で民主党候補に投票するとした回答者が、自民党候補ら当選者に流れる一方、民主党は頼みにした無党派層からも十分な支持を得られなかった構図が明らかになった。
(共同通信) - 9月20日18時33分更新

359片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/24(土) 18:42:57
「政権交代は十分可能」/公明票除けば自民と互角・岡田前代表
http://www.isenp.co.jp/news/_2005/0924/news01.htm

 二十三日の民主党県連の幹事会に出席した岡田克也前代表は終了後、記者会見し、約一年五カ月の代表就任について「唯一最大の責任が政権交代だったが、(衆院選で)それができなかったのが残念。責任を感じている」と振り返った。その上で、「小選挙区の得票数は、公明を除いた自民と互角。小選挙区という制度上、大きく議席を減らすことになったが、次は逆のこともあり得る。政権交代は十分可能だ」と強調。「前原代表の新執行部を全面的に信頼し、支援していく」と政権交代への意欲をあらためて示した。
 岡田氏は「小選挙区で二千四百八十万人が民主党の名前を書いた。これは非常に重要。自民には公明の票も入っており、それを除けば互角だ」と分析。民主党として自民党と互角の支持を受け、一定の基盤はできつつあるとの見方を示した。その上で、「浮動票が自民に入り、民主が票を増やせなかったのが大きな敗因」と述べ、「浮動票の五割が民主に入れたが、七―八割に支持してもらえるようにしっかり反省したい」と語った。

360片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/24(土) 18:50:19
いかに「期待感」を起こすか、というのが与党にとってのカギである。
実績がそこそこ上がっていても「実績投票」では苦しい。

論客が斬る 小泉改革の実像 <上>
小林良彰慶応大教授
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/jituzou/050921.html
単一争点で無党派獲得

  「八つ当たり解散」「自爆テロ解散」と言われ、ふたを開けてみれば小泉自民党の圧勝に終わった今回の総選挙。地滑り的勝利を呼んだ有権者の心情は、自民党は変わったのか、民主党に回復の余地はあるのか、構造改革の中で地方の未来は−。これから始まる「小泉劇場」第二幕を前に、小林良彰慶応大教授(選挙分析)、山口二郎北大大学院教授(政党政治)、新藤宗幸千葉大教授(地方分権)の三人の論客に「小泉改革の実相」を語ってもらった。


後継、カリスマ性課題
 −選挙結果を踏まえて、今回の選挙の特徴点は何だったのか。

 「メディア戦略の違いで決まったと思う。小選挙区制に移って四回目で、『得票率以上に大きな議席差が出る』制度の特徴が明確に出た。メディア戦略が選挙に大きな影響を与える背景には、各党の組織力の低下、支持者の流動化がある。これに最初に気付いたのは小泉さんではないか。小泉政権下で行われた参院比例選は初めての非拘束名簿式だったが、郵政局を巻き込んで選挙違反まで出した高祖憲治氏でも五十万票足らずしかなかった。今は、政治連盟組織さえ『構成員かける二』、つまり下手をすると本人と奥さんしか投票しない」

 −なるほど。

 「であるなら流動化している都市部の無党派層を取り込んだ方がいい、という選挙観。この政略が〇一年の参院選で改革期待を呼び結実した。〇三年の衆院選は期待に対する実績が問われたので、今選挙は再び期待感を呼び覚ますよう郵政民営化という将来課題をシングルイシュー(単一争点)に設定した。そこが天才的だ。テレビは活字メディアと違って分、秒の視聴率に生きている。そこに低コストで映像化できる素材として『刺客』や『くのいち』が途切れず送り出された」

 −衆院の議席の三分の二を超える圧倒的パワーの与党ができた。これがこれからの政治にどういう影響を与えるのか。

 「自民党のマニフェスト(政権公約)は郵政民営化だけでなく、『百二十の約束』になっている。自民党としては『国民がいいと言ってくれた』と受け取る。これを『粛々(しゅくしゅく)とやる』といったとき、われわれ国民は『聞いていないよ』と言えない。ただ、民主党の小選挙区での得票率は36%台と微減で、投票率が上がった分だけ得票数は増えている。しかし議席占有率は自民党が73%で、民主党は17・3%。国民からすると、何でもできるほどの支持をしたわけではないとも言える。それだけに小泉首相は自制的であるべきだ。郵政でも『国民に聞く』と言ったのだから、もっと関心の高い年金など社会保障、財政再建などは民意をしっかりくんでもらわないといけない」

 −小泉首相は一年の任期で辞めると言っているが、党内からは任期延長論も出ている。首相はどうするのか。また辞める場合、後継者はどうなるのか。

 「小泉さんは郵政民営化に決着をつけ、一年で拍手喝さいの中で辞めるだろう。問題はその後。負担(増税)問題が出てくる。上げてほしくないけども、後継者は取り組まざるを得ない。やはり、今回のマニフェストでは、野党も含めてこの問題を示すべきだった。そういう意味でマニフェストは国民の選択素材として十分に成熟したものになっていない。小泉後継については、その人がどれだけ小泉さん同様のカリスマ性を発揮できるか。派閥は弱まっているようにみえるが、総裁派閥は膨張している。自民党は変わった部分と旧来の部分が混在している。従来の調整型に戻れば、〇七年の参院選では揺り戻しがあるだろう」

361片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/24(土) 18:56:23
↑に追加。もちろん、経済が好調だという前提。ということは、マイナスにとられない実績も必要ということだけど。

山口先生は極端やなぁ。なんでも批判すればいいってもんじゃなかろうに。

論客が斬る 小泉改革の実像 <中>
山口二郎北海道大大学院教授
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/jituzou/050922.html
"一神教"になった自民

民主は「批判野党」目指せ
■首相への「助言」
 −今後予想される自民党の動きは?

 「郵政民営化の後、増税は不人気だし、じゃあ憲法改正でもやろうかという可能性が結構ある。憲法論議は金もかからないし(笑)」

 −国民を束ねるにも、都合がいい。

 「改憲こそ究極の改革、と言いながらね。これは笑いごとではない」

 −自民党は今回の選挙でどう変化したのか。

 「多神教から一神教の世界になった。つまり小泉首相は党の特徴だった多元的均衡を壊し、一元支配を確立した。契約というのは一神教の概念だが、今回、郵政民営化で小泉首相は候補者に契約を強いた。しない者は外にけり出した。ただ長年、政治改革を訴えてきた人間としては何とも評価しにくい」

 −というと。

 「以前、首相公選制の懇談会メンバーとして小泉首相に助言した。『憲法改正を伴うような大がかりなことをしなくても、事実上の公選制はすぐできる。首相が解散を断行して、その際に小泉ビジョンを明らかにし、候補者に、これに従うものだけに公認証を渡す、と言うだけでいい』」

 −まさしくその通りになった(笑)。

 「その意味で長年われわれが望んだ改革を彼は実現した。構造改革や新自由主義はともかく、手続きや仕組みについては『よくやった』と評価せざるを得ない(笑)。わたしが批判するのは(刺客の)手法が残酷だとかいうのでなく、郵政民営化という本流でない争点で大騒ぎして、外交や年金、財政などの大切な問題は何も語らないまま権力を確立するのは、やはり民主主義のルールに反する、今回の選挙は邪道という点だ。リストもカタログもなく、とにかくまかせろでは悪徳商法、独裁と紙一重だ」


■「対小泉軸」を持つ
 −巨大自民党の対抗勢力として、新党首が決まった民主党の今後は?

 「ここまで与党が勝つと、野党の影響力はゼロに近い。だから、下手に建設的な政策論議なんかしない方がいい。どうせ与党の責任で政策が実現するのだから。民主党の仕事はとにかく批判することだ」

 −「小さな政府」論や規制緩和で、ともすると自民と意見を同じくする部分が民主党にはある。

 「わたしはずっと前から言い続けているが、二大政党制ならば、右側に新自由主義の小泉自民党という巨大政党が立ち上がったら、その左側に新自由主義とは違う、社会保障も重視した欧州の社会民主主義のような理念を打ち出す政党がないと、二極化しない。民主党は、日本の政党システムの構造を客観的に分析すべきだ。自民党の左側に大きなスペースが空いていて、そこを民主党が埋めるしかない。それが嫌だったら皆、自民党になればいい」


■政界再編もある
 −今回、民主党代表に選ばれた前原誠司氏は新自由主義に近いし、憲法や安全保障もそう。「対小泉軸」が築けるのか。

 「左側のリーダーが左の理念を立てたら右の人間が逃げる。前原氏は右側だからこそ、ある程度左のスタンスで軸を立てれば民主党もまとまる」

 −前原氏はそれを選ぶか。

 「それが見ものだ」

 −下手をすると、代表選と同じく真っ二つになる。

 「民主党が第二自民党になっても意味がない、というのはもう国民的な常識だ。民主党が『小さな政府だ』なんて言っていたら存在意義がない」

 −自民、民主とも路線の違いを党内に内包している。政界再編はないか。

 「小選挙区制なので、それほど大きい政党の再編が起きるとは思わないが、両党とも矛盾がどんどん累積してくるので、何らかの再編が近い将来起きるのではないか」

362片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 00:21:07
山本一太9/22
http://www.ichita.com/03report/data/1127395695.html

 午後4時30分。総理官邸で飯島秘書官に会った。久々の「アイ・ワイ懇」をやった。約40分の会話の9割は、衆院選挙のこと。今振り返ってみると、自民党にとって何度か「選挙の潮目が変わる」危ない局面があった。これを乗り越えることが出来たのは、飯島氏が「身体を張って」行動したからだ。

363片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 01:50:06
全国総得票、細かいデータを探してますがとりあえず。。。右のページのデータを利用させてもらいます。「約」でしかないですのでご注意を。(大地、計算に入れてなかったし・・・)http://plaza.rakuten.co.jp/oiken/diary/200509130000/
2003年までのデータは例の新書などでご確認を。

自民 小選挙区3251万 候補290 当選219 当選率75.52 議席率73.00 相得率47.8 絶得率31.5
自民 比例代表2588万 候補336 当選77  当選率22.92 議席率42.78 相得率38.4 絶得率25.1
自民 合計      候補346 当選296 当選率85.55 議席率61.67 

民主 小選挙区2480万 候補289 当選52  当選率17.99 議席率17.33 相得率36.4 絶得率24.0
民主 比例代表2103万 候補295 当選61  当選率20.68 議席率33.89 相得率31.2 絶得率20.4
民主 合計      候補299 当選113 当選率37.79 議席率25.54

公明 小選挙区98万  候補9  当選8  当選率88.89 議席率2.67  相得率1.4 絶得率0.9
公明 比例代表898万  候補43  当選23  当選率53.49 議席率12.78 相得率13.3 絶得率8.7
公明 合計      候補52  当選31 当選率59.62 議席率6.46

共産 小選挙区493万  候補275 当選0  当選率0.00  議席率0.00  相得率7.3 絶得率4.8
共産 比例代表491万  候補39  当選9  当選率23.10 議席率5.00  相得率7.3 絶得率4.8
共産 合計      候補292 当選9  当選率3.08  議席率1.88

社民 小選挙区99万  候補38  当選1  当選率2.63  議席率0.33  相得率1.5 絶得率1.0
社民 比例代表371万  候補44  当選6  当選率13.64 議席率3.33  相得率5.5 絶得率3.6
社民 合計      候補46  当選7  当選率15.21 議席率1.46

国民 小選挙区43万  候補10  当選2  当選率20.00 議席率0.67  相得率0.6 絶得率0.4
国民 比例代表118万  候補11  当選2  当選率18.18 議席率1.11  相得率1.8 絶得率1.1
国民 合計      候補14  当選4  当選率28.57 議席率0.83

日本 小選挙区13万  候補6  当選0  当選率0.00  議席率0.00  相得率0.2 絶得率0.1
日本 比例代表164万  候補8  当選1  当選率12.50 議席率0.56  相得率2.4 絶得率1.6
日本 合計      候補8  当選1  当選率12.50 議席率0.21

大地 比例代表43万  候補3  当選1  当選率33.33 議席率0.56  相得率0.6 絶得率0.4

無諸 小選挙区324万  候補75  当選18  当選率----- 議席率6.00  相得率4.8 絶得率3.1

364片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 02:04:27
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1123577547/54-57
自公の小比の差は小さかったですが、民主党の小比の差につき小選挙区のほうがかなり大きくなりましたね。
これは、これまで擁立してなかったところに立てたというのが大きいです。

これまで、全国の票だけ見て、小選挙区自民・比例民主の組み合わせが多いという分析が各所でなされてきましたが、必ずしもそうはいえないということで認識を新たにされるべきところでしょう。

365片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 03:12:21
改正の是非はともかく、重複優遇って確かにそういうふうに使えるなあ。

黒岩宇洋
http://takahiro.025.ne.jp/katudou/event.html
9月23日 考えてみる復活の日

 県内挨拶回り。夕方から懇親会(写真)。今日もいまだ余韻覚めやらぬ自民党圧勝総選挙の話題が取り沙汰されました。
 ここで、小選挙区比例代表並立制という選挙制度に一つ提言を。それは重複立候補による比例復活のあり方についてです。
 元来、この制度は大物議員の小選挙区落選救済措置として盛り込まれました。その是非は兎も角今回の総選挙ではそればかりでなく造反議員の息の根を止める手段に用いられました。例えばある造反無所属候補のいる小選挙区に自民党公認候補を刺客として擁立。ただし、ブロック比例1位の重複立候補で。これは何を意味するか。「選挙を経ず」に「ある特定の選挙区」で自民党の「公認候補の議席獲得」を決定付けるのです。仮に無所属議員が当選してもそこには比例復活した自民党公認支部長が誕生し今後も活動するわけですから無所属議員の復党は絶望的、次回の選挙での当選は至難でしょう。この方式を貫徹すれば2回の選挙で確実に一人の議員を抹殺する事ができます。問題なのはその選挙区の有権者の選択による抹殺ではない事。議員は選挙の洗礼で落選するのならまだ納得できます。
 そこで提案したいのが重複立候補を認めるとしても一つのブロックである順位に重複候補者を載せたら他の重複候補者もその同一順位しか名簿に載せられない方式に改める事です。こうすれば重複候補者の当落は必ず「惜敗率」の洗礼を受けます(今回の東京比例区の例を除く)。重複候補者が名簿搭載即当選という事がなくなります。どうしても当選させたい候補者なら比例名簿単独で。こうすれば特定の小選挙区に党の独断で公認当選者を出す事はできなくなります。また「惜敗率」では不十分とは言えその小選挙区の有権者の民意が反映されるだけマシでしょう。
 党の意向だけで抹殺される側の立場に立ったらたまりませんよ。民主党は比例議員の100人削減を謳っていますが、以上の様な制度改革も謳うべきだと考えます。

366片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 03:43:32
民主候補が前回より自民候補との差を縮めた・勝った選挙区
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/680/1114668039/52

与党の立場から見ると、社民ですが大分2区、無所属ですが沖縄1区も入るでしょうか。

367片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/28(水) 04:57:10
追伸に述べられてる7人が今後のキーパーソンでもあるだろう・・・。

山本一太9/27
http://www.ichita.com/03report/data/1127834555.html

 昼。有楽町マリオン前で「新世代総理を創る会」主催の街頭演説。二ヶ月ぶりに再スタートを切った。参加した若手政治家は4人。菅原一秀氏、大村秀章氏、中山泰秀氏と一緒に「次世代号」のステージに立った。最後の10分間は、予想を上回る数の「聴衆」が出現した。小泉選挙の余韻が残っているせいだ。

 追伸:某週刊誌とのインタビューで次のような話をした。「今回の選挙で与党が大勝した最も大きな理由は、小泉総理の存在そのもの。自民党が勝ったというより、小泉首相が勝ったというほうが正確だ。が、そのことを踏まえた上で、小泉総理のカリスマとメッセージ力を存分に引き出す環境整備をやり、選挙の勝利のために汗をかいた7名の人物(功労者)がいる。」

 ひと息ついてこう続けた。「まずは、選挙の最高責任者として小泉総理の弁慶役を務めた武部勤幹事長。さらに候補者擁立に奔走した二階俊博総務局長。加えて、総理が最も信頼する側近中の側近である飯島勲秘書官。現場サイドから見れば、苛酷なスケジュールで全国の選挙を応援に飛び回った竹中平蔵大臣(*政策のスポークスマンとしても活躍)と安倍晋三幹事長代理。そして、有権者に郵政民営化賛成の『選択肢』(*刺客ではありません)を与えるためにパラシューターの先陣を切った小池百合子大臣。さらに忘れてはならないのが、広報担当の幹事長補佐としてメディア戦略の先頭に立った世耕弘成参院議員。このMー7の貢献は大きかった。」

 「この方々には及ばないが、山本一太も一生懸命頑張った」なんてずうすうしいことはさすがに言えなかった。ね、「勘違い」してないでしょう。(笑)

368片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/29(木) 05:18:13
自公の選挙協力巡り応酬・民主「比例は公明」を問題視
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20050928AT1E2801228092005.html

 28日の衆院本会議の各党代表質問では、衆院選での自民、公明両党の選挙協力のあり方を批判した民主党の前原誠司代表に、公明党の神崎武法代表が激しく反論する一幕があった。

 前原氏は「自民党公認候補が『比例は公明』と連呼した。小選挙区の票の引き換えに比例票を強要する公明党も公明党だ。政党政治の形骸化につながる」と追及した。

 小泉純一郎首相は答弁で「個別候補の判断」と軽く受け流したが、後に質問に立った神崎氏が「民主党大敗北について、無責任な政策の失敗という自覚もなく、自公の連携の強さを批判するとはまさに言語道断」と語気を強めた。そのうえで「(自民候補に票を)強要したことはない」と主張した。 (23:00)

369片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 04:38:43
石田日記より
> 月刊現代の2本の記事、上杉隆『「小泉劇場」36日間の狂乱』、鈴木哲夫『特命チーム”情報戦”工作の全容』は力の入った記事で、自民党の選挙戦略・メディア戦略を分析していて非常に面白い。

自分もこの記事(特に後者)は気になっていた。
今回は緻密な戦略で舞台づくりがなされた。両党の力量の差がそこで顕著にあらわれたと思うからだ。
チェックしておきたい。

370片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:31:29
小泉マジックの正体:/1(その1) 「私たちの当選は必然」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/09/20050930ddm001010074000c.html

 28日夜、自民党の新人女性議員15人が東京・赤坂の日本料理屋に集まった。呼びかけたのは上智大教授から転じた猪口邦子氏(53)。元財務官僚の片山さつき氏(46)、エコノミスト出身の佐藤ゆかり氏(44)らと並んで、元東京都杉並区議ながら大阪7区から勝ち上がった渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)の姿もあった。

 「党改革の象徴」。この夜集った多士済々の面々には自分たちの当選をこう評価する雰囲気がみなぎっていた。渡嘉敷氏は「私たちが当選できたことには必然性がある。政治を変えるパワーになる」と語った。片山氏も「ギトギトした人が減って(党が)スマートになった」と強調した。

 小泉マジック−−。刺客、落下傘、公募など、新人議員の多くが派閥などと無縁にリクルートされ当選した。この夜胸を張った渡嘉敷氏はわずか2カ月前、東京都議選で6000票余しか取れずに惨敗した。「泡まつ候補」だった。

 なぜ勝てたのか。渡嘉敷氏は「それこそ自民党の変化だ」と話す。その変化を大きく左右するのはリーダーであるとも。そして「小泉純一郎首相のブームに沿うように努力し、有権者に認めてもらえた。それを忘れずにいたい」と語る。<5面につづく>

毎日新聞 2005年9月30日 東京朝刊

371片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:32:03
小泉マジックの正体:/1(その2止) 大阪7区の場合 渡嘉敷氏の決断
 <1面からつづく>
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/09/20050930ddm005010001000c.html

 ◇「私も改革に参加したい」

 8月8日夜のテレビニュースを、約1カ月後に衆院議員になる渡嘉敷奈緒美氏(43)は東京都杉並区の自宅で食い入るように見入った。

 「郵政民営化に賛成か反対か国民に問いたい。自民、公明の与党で過半数を獲得できなければ退陣する」。衆院解散を受けた小泉純一郎首相の記者会見だった。

 見ていると胸の奥から熱い思いがわき上がってきた。「私も小泉改革に参加したい……」

 渡嘉敷氏は99年、化粧品会社に勤めながら杉並区議選に立候補し初当選した。2期目の途中の今年7月、都議選に出馬しあえなく落選するが、6年の区議生活で山田宏・杉並区長の行政改革への挑戦を目の当たりにし、自分なりに政治のダイナミズムを実感した。

 山田区長の行革は、全国的にも有名だ。危機的な区財政を立て直すため、学校給食から保育園、特別養護老人ホームに至るまでを民間委託し、職員も600人削減した。

 「例外なく見直しを迫る勢いは、火炎放射器のようだった」と渡嘉敷氏が振り返る「山田行革」の徹底ぶりは、やがて財政好転への糸口を見いだす。民間シンクタンクの関西社会経済研究所は昨年5月、人口10万人以上の市区の財政運営などを調査し、杉並区を総合1位と認定した。

 「小さな政府という流れの中で、地方自治体は財政赤字からいかに抜け出すかを競争している」という山田行革と、「官から民へ」を訴える小泉首相の構造改革。鬼気迫る首相の会見を見ながら、渡嘉敷氏の中でその二つがドッキングした。

 渡嘉敷氏は区議時代、自民党入りの誘いを受けたことがあった。が、保守系無所属で通す。議会活動を通じて感じた同党の古い体質が肌に合わなかった、という理由からだ。しかし、テレビの向こうの小泉首相はまるで違う存在に映った。

 この人なら自民党を変え、政治を変えることができるかもしれない−−。すぐにインターネットで自民党のホームページを検索してみた。すると、同党大阪府連の「候補者公募」の文字が飛び込んできた。即座に「やってみよう」と決断。2日後には、応募に必要な論文や資料を整えてポストに投かんしていた。

 今回の衆院選は、脚本、監督、主演とも、小泉首相とたとえられる。だが、その首相本人でさえ予想だにしなかったところから小泉改革にはせ参じる動きが出て、「小泉マジック」はより威力を増すようになる。

 資料投かんから3日後の13日、大阪府連から渡嘉敷氏の自宅に電話がかかってきた。「書類選考に合格したので、大阪まで面接に来て下さい」。人生の歯車が音を立てて回り始めた。

  □  □  □

 先の衆院選で、自民党は「劇場型選挙」というかつてない手法を繰り出し、83人の「小泉チルドレン」を誕生させて296議席の大勝利を収めた。一体、地盤もカネも知名度もない新人たちがなぜ次々と当選できたのか。大阪7区の「渡嘉敷氏の当選」を手始めに05年衆院選を検証する。=つづく

………………………………………………………………………………………………………

 ◆渡嘉敷氏の得票◆

 (カッコ内は得票率)

 都議選・杉並区 衆院選・大阪7区

 6249    98151

 (3.4%)  (43.4%)

 ※都議選には13人が、衆院選には4人が立候補した

毎日新聞 2005年9月30日 東京朝刊

372片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:32:51
小泉マジックの正体:/2 大阪7区の場合 「地縁なし」が決め手
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051001ddm005010131000c.html

 ◇公募候補に内定、「地縁なし」が決め手

 衆院選の候補者公募に踏み切った自民党大阪府連が、渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)に「書類審査合格」を連絡した3日後の8月16日。大阪市中央区の府連会議室で、幹部による激論が交わされた。

 「大阪に縁のない女性を候補にしてどうするんや」「いや女性の方が浮動票を取れて戦いやすい」。この日実施した面接審査で最高得点になった渡嘉敷氏を、衆院選の候補に内定するかどうかをめぐる議論だった。

 府連が面接したのは、全国から応募した28人のうち書類審査をパスした5人。1人6分の持ち時間でスピーチをさせ、府連幹部ら8人が審査した。化粧品会社でのビジネス経験をアピールし「大阪には宝物がいっぱい埋まっています。大阪の経済が復興すれば日本全体が元気になる」と意気込む渡嘉敷氏は、多くの幹部の目に留まった。

 だが、「即戦力」を重視し、国政選挙への出馬経験を持つ50代の男性を推す声も出た。男性は大阪市出身で、選挙事務所やポスターを自前で用意できる力を持つ「最も無難な候補」(府連幹部)。東京に住み、それこそスーツ一着で大阪にやって来た渡嘉敷氏とは対照的だった。

 幹部の一人は「どうせ落選したら渡嘉敷は東京に帰るんやろう」と、地元候補に強くこだわった。渡嘉敷氏か地元の男性か−−。激論が続いたが、府連選対事務総長の谷川秀善参院議員の発言が流れを作った。「地元のしがらみで分裂選挙を続けてきたじゃないか。大阪出身でなければだめなら全国公募した意味がない」

 大阪7区は00年の衆院選以来、井上一成元郵政相と自民党衆院議員の元秘書、有沢志郎氏の保守系2候補がそれぞれ立候補し、民主党の藤村修氏に負け続けてきた。こうした反省に立って昨年12月、安倍晋三幹事長代理が地元の自民党市議らを大阪市内のホテルに集め、「党改革の立場からも公募でやりたい」と通告。今回はそれを受けての全国公募だった。

 結局、府連幹部の待つ会議室には男性ではなく渡嘉敷氏が呼ばれ、内定が伝えられた。渡嘉敷氏が衆院解散後の首相会見を見て、「私も改革に参加したい」と思い立って9日目。府連が念願の統一候補擁立に成功するとともに、大阪7区の地にも「小泉チルドレン」の卵が生まれた。

 今回の衆院選で自民党の公募に申し込んだのは、党本部分と都道府県分を合わせて計1164人。うち26人が党の公認候補となり、22人が当選を果たして「小泉マジック」の体現者となる。

 渡嘉敷氏自身、候補内定から3日後に実施した自民党の世論調査で、民主党の藤村氏を早くも9ポイント引き離し31%の支持を得ていた。この追い風は一体何だったのか。=つづく

………………………………………………………………………………………………………

 ◆大阪7区の03年衆院選の得票◆

当 藤村修 (民主) 72643

  井上一成(自民) 55234

  有沢志郎(無会) 19949

 ※敬称略。カッコ内の「無会」は無所属の会。3人のほか共産、無所属の候補も立候補した。

毎日新聞 2005年10月1日 東京朝刊

373片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:38:31
小泉マジックの正体:/3 大阪7区の場合 「風」で当選
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051004ddm005010086000c.html
 ◇強力な党首に乗り

 自民党の世論調査で、公示前に民主党現職の藤村修氏を9ポイント引き離していた渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)だったが、本人も周辺もにわかに信じられなかった。街や企業を回ったわけでもなく、何の実感も持てなかったからだ。

 実際、地元の自民党市議は公示日の8月30日、大阪府吹田市の選挙事務所前で開かれた出陣式に出席して青くなる。集まったのは40人足らず。半分は事務所関係者という惨状だった。

 「あんた、ここに来て『しもうた』と思ったんちゃうか」。第一声の後、市議からこう声をかけられた渡嘉敷氏は「ファイトがわいてきました」と気丈に応じたが、知名度ゼロの落下傘候補を包む寒々とした光景だった。

 「渡嘉敷さんを懸命に応援する義理はない」と突き放す市議もいた。公明党も「『比例は公明に』といった取引も成立せず、消極的な支援しかできない」(地元公明党市議)と冷たかった。

 それでも、公示前から投票日直前まで計4回実施した自民党の世論調査で、渡嘉敷氏の支持率は31%→29%→28%→33%と移行し、4回とも22%だった民主党の藤村氏を一貫して上回った。組織選挙でありながら、十分組織が機能しない中での世論の支持。「風」としか言いようがなかった。

 前回は藤村氏に投票し、今回は渡嘉敷氏に入れたスポーツ用品店経営の男性(62)は「小泉(純一郎首相)さんの改革に期待した。手あかがついていない渡嘉敷さんなら、小泉さんとともに新しいことができると思った」と振り返る。

 30年間の自民党支持者で、渡嘉敷氏に投票した食品会社経営の男性(57)も「いつもなあなあで済ます自民党に嫌気が差していたが、今回ばかりは小泉さんの改革姿勢と渡嘉敷さんのフレッシュなイメージが重なった」と話した。

 共通するのは、渡嘉敷氏というフィルターを通した「小泉改革」への期待だ。9月8日、小泉首相が大阪入りした際に集まった聴衆は約4200人。「小泉さ〜ん」の歓声が飛び交い、お目当てが首相であることは一目瞭然(りょうぜん)だった。渡嘉敷陣営も、表面に「小泉改革=郵政民営化の実現へ」のフレーズ、裏面に首相の顔を全面プリントしたビラを配り、小泉効果を最大限に利用した。

 今回の衆院選について駿河台大の成田憲彦副学長(比較政治)は「小選挙区選挙が4回目となり、強力な党首の下で政党を選択するイギリス型選挙に移行した」と分析する。7月の東京都議選で、6000票余りに終わった候補が10万票近い票を得たのは、小泉首相、自民党公認、小選挙区という三つの恩恵を受けた結果に他ならない。

 9月11日。事務所近くの路上に止めた乗用車の中で待機していた渡嘉敷氏の元に、当選確実の一報が入ったのは午後11時半ごろ。だが、歓声を受けて事務所に入っても、渡嘉敷氏は「現実味を感じなかった」という。それは、渡嘉敷氏に敗れた民主党陣営も同じだった。=つづく

毎日新聞 2005年10月4日 東京朝刊

374片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:39:55
小泉マジックの正体:/4 大阪7区の場合 「ハリケーンに負けた」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051005ddm005010052000c.html
 ◇民主の藤村氏

 大阪7区の民主党現職、藤村修氏(55)は8月8日の衆院解散直後に実施した党の世論調査結果に驚いた。藤村氏39%、自民党候補43%−−。自民党が公認候補を決めていない段階で、「姿なき候補」に負けていたのだ。

 藤村氏にとっては「ちょっと変だな」から始まった選挙戦だった。

 大阪7区は吹田市と摂津市にまたがる選挙区。中選挙区時代は村上弘・共産党委員長を出すなど革新色が強く、無党派層も多い。大阪万博(1970年)会場の隣接地で世帯数約4万の千里ニュータウン(吹田市など)は、その典型だ。藤村氏はここで4期連続当選を果たしてきた。

 民主党が大阪7区選対の初会合を開いたのは8月17日。自民党府連はその前日、渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)の擁立を内定するが、藤村陣営は「東京都議選に出て負けた人」程度の受け止めだった。

 世論調査の結果は気掛かりだが、「聴衆がいなくてもマンションの谷間でマイクを握り、じわり浸透させる」という初当選以来のやり方を踏襲すればいい。過去の経験から藤村選対はそう判断した。

 だが投票日の3日前、藤村氏は「民主党の敗北」を直感することになる。小泉純一郎首相と民主党の岡田克也代表(当時)が相次いで大阪7区の応援に入った9月8日だ。郵政一本で攻め続け、約4200人の聴衆の喝さいを浴びる首相と、約350人を前に年金や子育てなどを並べながら「日本はもっと重要な問題に直面している」と訴える岡田氏。勢いの違いは歴然だった。

 それでも藤村陣営は7区での勝利を確信した。選挙戦での手応えは前回より上回り、藤村氏自身、郵政民営化の必要性を公言し、7区では民営化は争点にならないとの読みもあった。陣営内から「渡嘉敷がいい。選挙戦略を見直すべきだ」との意見も出たが、取り合われなかったという。

 結局、藤村氏の直感通り民主党は大敗する。7区で自らは前回を約1万2000票上回る8万4373票を獲得した。吹田市でも約6000票上積みし6万7642票。ただ、それを上回る票が渡嘉敷氏に流れる「異変」が起きたのだ。

 民主党の地元市議は「普段来ないような人が投票所に来て、なだれを打つように渡嘉敷と書いたんだろう」と話した。吹田市で渡嘉敷氏は、前回保守系2候補の合計票に2万票以上を上乗せし7万8774票を取った。

 小選挙区で初黒星を喫した藤村氏(比例で復活当選)は「『地上戦』で反応が良くなっていったが、『雲の上』は全然違ったということ。雲の上のハリケーンに負けた」と振り返る。吹田市の比例代表票が民主党の約1万票減に対し、自民党約3万票増だったのを見ても、「小泉ハリケーン」の激しさがうかがえる。

 「民主党は戦略面で自民党に負け、改革政党のお株を奪われた」。藤村氏は選挙後、そう指摘したが、自民党の戦略は昨年の参院選の敗北などを教訓に周到に準備されたものだった。=つづく

毎日新聞 2005年10月5日 東京朝刊

375片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:41:14
ここは今回の注目点。

小泉マジックの正体:/5 大阪7区の場合 メディア戦略
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051006ddm005010040000c.html
 ◇改革演出、昨年から準備

 渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)が衆院大阪7区の自民党公認候補に決まった8月19日から、大阪府吹田市の選挙事務所には連日、党本部からのファクスが届くようになった。1日1、2通。衆院解散後、党本部内にできた「コミュニケーション戦略チーム」が、メディア報道や党本部に集まる支持者らの声を分析し、「戦い方」を指南する一斉送信文書だった。

 例えば、民主党の岡田克也代表(当時)が「小泉純一郎首相は郵政民営化しか言わない」と攻撃を強めた場面。ファクス通信では「郵政民営化は構造改革の本丸。これを落とすことで他の改革も進みます」との訴え方が指南されていた。マスコミが一斉に「自民党圧勝の勢い」と報じれば、同様に報じられて後退した03年衆院選の記事を送り、引き締めを図った。

 コミュニケーション戦略チーム。NTTの広報部報道担当課長から参院議員に転身した世耕弘成広報本部長代理(幹事長補佐)がトップを務め、首相を先頭に「党一丸の選挙」を演出した自民党初の選挙戦略部隊だ。幹事長室や広報本部の職員に交じり、民間PR会社の社員も加わった。世耕氏は「採用した戦略はすべて昨年9月に出した党改革アクションプランに入っていた。その後も研究を重ねたから、急な解散にも対応できた」と振り返る。

 アクションプランとは、昨年7月の参院選敗北に危機を感じた執行部が、党改革実行本部を組織して作らせた文書。公募を中心とした「候補者選考プロセスの改善」「戦略的広報体制の確立」「無党派層対策の強化」などが提案されていた。

 初の実践の場となった衆院選で、戦略チームがこだわったのは「党の顔」の一本化だ。公認候補が小泉首相の下で結束しているというイメージを作り出し、「改革政党」を印象づける狙いからだった。もう1人の顔、安倍晋三幹事長代理はマスコミへの露出を控え、支持の高い首相を徹底して目立たせた。

 何を訴えるかも検討を加えた。関係者によると「有権者が何を望んでいるのか精密なマーケティング調査をした。郵政への関心が冷め、まずいなという時期があったが、最後は郵政一本で押した方がいいという結論になった」という。

 さらに首相の遊説日程も立案。投票日6日前には首相を交えた選対会議を開き、「接戦選挙区」かつ「面で動ける」という方針で最後の3日間の日程を決めた。「去年の参院選の最終演説は東京の雷門だった。司令塔がないから職員が勝手に決めた」(戦略チーム幹部)が、今回はチームが司令塔となった。

 こうした自民党の動きに、民主党幹部たちは「候補者ではなく、小泉首相本人と戦っているようだった」と口をそろえる。民主党は岡田氏に菅直人元代表、鳩山由紀夫元代表、小沢一郎副代表(当時)を加えたポスターを作るなど、「4枚看板」で対抗しようとしたが、岡田氏をどう有権者に売り込むかという議論はほとんどされなかった。

 衆院解散に打って出た首相の政略と戦略チームの活用、指令通り実践する124人に上る新人候補擁立。「小泉マジック」には幾つもの舞台装置があった。=つづく

毎日新聞 2005年10月6日 東京朝刊

376片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/08(土) 15:44:52
判官びいきで語れる範囲はあまり大きくないようにも思うが。

近聞遠見:選挙に強い議員「10傑」 岩見隆夫
 9・11衆院選からほぼ1カ月がたつ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20051008k0000m070176000c.html

 自民圧勝・民主大敗ショックも一段落、永田町の関心事は、来月に予定される自民党役員人事・内閣改造に移っている。郵政選挙の論功行賞とポスト小泉がからむから、なおさらだ。

 とはいえ、激しかった選挙戦の余韻は当分続く。東京1区で落選した民主党の海江田万里は、特別国会の所信表明演説を、議場でなく、12年ぶりにテレビ中継で見なければならなかった。

 <小泉総理の演説など聞きたくもない、という意識も若干あったが、……カメラはときどき民主党の議員席も映し出していた。気のせいか全員の肩ががっくり落ちているように感じられた>

 と、夕刊紙に連載してきた<国会日記>の最終回で、敗北の悲哀をつづっている。

 自民党は勝ち誇ってばかりかと言うと、そうでもない。内部では、さまざまな葛藤(かっとう)劇も進行中だ。北関東出身の中堅議員がこんなことを言う。

 「うちの選挙区は人間よりウシ、ブタのほうが多いところだから、票はそれほど出ない。得票率のほうをみてくださいよ」

 得票数でなく、それぞれの小選挙区における得票率が高いほど、<選挙に強い>証明になるのは、そのとおりだ。

 今回の結果でみても、高得票率のトップに立つ安倍晋三自民党幹事長代理(山口4区)が73・6%、しかし、安倍より3600票多い14万1000票もとった斉藤斗志二元防衛庁長官(静岡5区)が得票率46・6%で落選している(比例代表で復活当選)。得票数の比較はあまり意味がない。

 だから、当落の一方で、議員の間には得票率へのひそかなこだわりと競争心がある。選挙に強い政治家はだれか。

 00年6月、03年11月と今回の3回の衆院選における得票率の平均を算定して、<強い10傑>を選ぶと、次のようになる。(単位%)

(1)安倍晋三(山口4) 75・0

(2)渡辺喜美(栃木3) 74・0

(3)園田博之(熊本4) 73・7

 小渕優子(群馬5) 73・7

(5)山本公一(愛媛4) 72・6

(6)小泉純一郎(神奈川11)72・2

(7)二階俊博(和歌山3) 69・3

(8)茂木敏充(栃木5) 68・8

(9)加藤紘一(山形3) 66・8

(10)梶山弘志(茨城4) 66・7

 3回の各上位10人のうち、民主党議員は03年の1位、古本伸一郎(愛知11区、89・6%)と今回の5位、玄葉光一郎(福島3区、68・5%)の2人だけで、あとの28人は自民党議員である。ただし、古本は2回当選。

 さて、<強い10傑>の顔ぶれを見てすぐ気づくのは、全員自民党、しかも大半が2世、3世議員で占められていることだ。ほとんどの父親が実力者か首相経験者である。また、大都市圏は小泉だけで、あとは地方出身ばかりだ。

 小泉首相は、

 「自民党をぶっ壊す」

 と繰り返すが、地域ではなおも継承地盤が強固なことを示している。

 だが、自民圧勝をもたらした第一の勝因は、10傑にみられる個々の強さよりも、小泉ブームによる票の上乗せだった。ブームの裏に何が隠されているのか、という論議も続いている。

 民主党の某幹部は、

 「今度の選挙で最大の特徴は、判官びいき(源義経の不遇に人々が同情したことから、弱者や薄幸の者に同情し、味方すること)がなくなったことだ。しかも、弱者まで、弱者を切り捨てそうな強いリーダーを支持し、頼ろうとした。それが小泉ブームを起こした。危なっかしい風潮だ」

 と言う。重要な指摘かもしれない。(敬称略)

毎日新聞 2005年10月8日 0時34分

377片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/15(土) 13:54:56
http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2005/10/10_140005.html

378片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:06:57
このひとは、正直なところがあるから、そういう意味で発言が参考になる。
郵政政局と小泉戦略のありようを伝えてくれる。
これに対して、世耕あたりがメディアに語ることだと、もうちょっとひねって読まなきゃいけないだろう。

小泉マジックの正体:番外編インタビュー 武部勤・自民幹事長/下
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20051022ddm005010032000c.html
 ◇改革にイエスマン必要−−戦略的に行った革命だ

 −−衆院選で自民党圧勝(296議席)の手応えはいつ感じましたか。

 ◆8月23日の(自民党の)世論調査で300を超える数字が出てましたよ。それから毎週やってたんだけどね、次が287、次が283、最後が297。とてもナマの数字は出せないから、大幅修正して(党内関係者に)出した。ナマ数字は徹底的に情報管理して表に出さなかった。

 −−選挙戦略を決めるシステムが機能したことも勝因の一つですか。

 ◆(小泉純一郎)総理と打ち合わせし、総理が「こうだ」と言う。それを効果的にPRする。(選挙のために幹事長補佐にした)竹中(平蔵郵政民営化担当相)さんと世耕(弘成参院議員)さんは感性がいいからね。二階(俊博総務局長)さんは公明党対策をこつこつやった。二階人脈で何人かの候補者集めもした。

 −−誰ですか。

 ◆川条志嘉さん、井脇ノブ子さん、近藤三津枝さん。福岡1区で出た遠藤宣彦さんも。

 −−自民党の伝統的な支持基盤が崩れる心配はなかったですか。

 ◆それを覆したのが小泉劇場だよ。テレビや新聞で……、「刺客」作戦だな。それにやはり郵政民営化。京都の清水鴻一郎さんの選挙区に応援に行ったんだ。介護や医療の専門家だから郵政民営化については何も言わなかった。「医者なんだから医療や介護の専門家というのはみんな知ってるだろ。だから徹底的に郵政民営化を訴えたほうがいい」と注意したんです。「郵政」と言ったとたんに(有権者が)手を振り始めた。

 −−公明党は自民党が勝ちすぎる不安があったのでは。

 ◆自公の与党は「郵政民営化賛成改革派新党」と思って共闘してもらいたい、と公明党に伝えていました。

 −−民主党対策は。

 ◆「小泉改革チームか、岡田反対チームか」です。たまたま岡田(克也・前民主党代表)さんが「小泉自民党か岡田民主党か」と言った。普通だったら向こうに乗らないけど、それに乗れと。

 −−民主党の敗因は。

 ◆郵政民営化に対案を出せなかった。選挙戦に入ってから、郵貯への預金限度額を段階的に500万円にすると言い始め、ぶれた。もう一つは「小泉か岡田か」と向こうはそれに絞ってきた。だから「飛んで火にいる夏の虫」になっちゃったんだね。

 −−「小泉マジックの正体」は何ですか。

 ◆マジックじゃない。戦略的にすべてが予定された流れの中で行われた小泉革命だ。解散のタイミングも含めてね。

 −−昨年の幹事長のサプライズ人事もそうですか。

 ◆解散のために僕を幹事長にしたんじゃないと思うけどね。けれど、小泉改革の総仕上げにはイエスマンがいいに決まっている。ただ、僕は言っている。「武部勤はそんじょそこらのイエスマンじゃない。偉大なるイエスマンだ」と。【聞き手・清宮克良】

毎日新聞 2005年10月22日 東京朝刊

379片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:12:10
自党の機構のありかたに気を配るという党員がほとんどいないことも、今回の選挙戦術に大きくプラスだった。
国民個人個人がひとりひとり参与する政党であれば、なかなかそうも大胆なことはできない。
自民党は日本の政治部門を担う政党であって、日本人が協調して作る政党ではないというか。そんな感じ。

小泉マジックの正体:番外編インタビュー 武部勤・自民幹事長/上
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20051021ddm005010031000c.html
 ◇火星に行き生還した感じ

 ◇極秘に準備、候補者選び

 −−自民党が296議席を獲得した衆院選をどう総括しますか。

 ◆今度のような選挙は生涯、なかなかない。火星探査ロケットに乗って行って帰ってきた感じだ。宇宙へ行って失敗したら死んじゃうからね。よく生きて帰ってこられたもんだ。これはまさに小泉革命なんだよ。

 −−選挙戦略のポイントは。

 ◆「改革を止めるな」というキャッチフレーズですね。「新しい自民党、新しい政治、新しい日本」というコンセプトを解散(8月8日)前に決めていた。公示前に小冊子、パンフレットを数百万部作った。そうした準備を衆院本会議採決(7月5日)が終わってからひそかに段取りした。情報管理を徹底し、誰にも分からないように。

 −−衆院解散で小泉純一郎首相は郵政民営化反対組の全選挙区に候補者擁立を指示したが、幹事長はどう受け止めたのですか。

 ◆総理は「全選挙区に改革賛成派を立てろ」と。しかし、それをハナから言ってしまうとね。造反組は「穏便にやってくれるだろう」と淡い期待を持ってましたから。この人たちに一気に新党でも作られるとまずいと思って、表向きは「全部立てろと言っても、そんな簡単なものじゃない」というスタンスをとった。

 −−比例代表(南関東)に話題の杉村太蔵氏を選んだ理由は。

 ◆杉村君を福岡1区でと山崎拓(前自民党副総裁)先生から推薦があった。総理は会わなかったけれども「若ければいいってもんじゃない。落選してもいいから、郵政民営化をちゃんと語れないとダメだぞ」と言った。それを山崎先生に伝えたんですよ。先生は「なかなかいいやつだ。国体でテニスで優勝してる。どこか(の比例代表)にエントリーしてもらえんか」と。僕も本人と話してみると「選挙区は難しい」と思いながら、女性枠を作って女性候補を比例代表で優遇するから、青年枠があっていいんじゃないか、と彼を立てた。

 −−「刺客」候補の流れを作った東京10区の小池百合子環境相は志願ですか。

 ◆半分志願だよ。実は8月6日、北海道稚内市に一緒に行った時、「こんな時に解散になったら大変だね」って彼女に言った。選挙区の話をしたけど、あんまり兵庫の選挙区の話には乗らなかったから「どうするつもりかなあ」と思った。それで「女性枠を設けようと思っている」と、そんな話をちょろっとした。

 −−岐阜1区から出馬した佐藤ゆかりさん。相手の野田聖子元郵政相は反対組のシンボルです。

 ◆女性に対しては女性がいいんじゃないかと。佐藤さんに会うと「言われた通りどこでも頑張りたい」と言ったから、「それじゃ岐阜1区で」となった。

 −−福岡10区で落選した自見庄三郎元郵政相はかつて山崎派の同志。そこに西川京子さんをぶつけました。

 ◆奥さんのこともよく知ってるしね。つらかったけれど、西川さんはどこかで出なきゃならないんだよ。

 −−大阪7区は。

 ◆渡嘉敷(とかしき)奈緒美さんは府連の公募なんだよ。だけど「自分は候補になれないんじゃないか」と思ってたんだな。「府連が決めた通りに頑張れ」と伝えた。

 −−候補者は武部勤幹事長、二階俊博総務局長、飯島勲首相秘書官のトライアングルで決めたそうですね。

 ◆赤坂プリンスホテルに何度か集まって個別に面接した。それこそ、僕の動きは誰にも知られなかった。裏から入って、部屋に上がったりした。面接した人の中に、今になって後悔している人がいるかもしれんよ。あの時、ウンと言えばよかったと。【聞き手・清宮克良】

毎日新聞 2005年10月21日 東京朝刊

380片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:13:53
小泉マジックの正体:/6 大阪7区の場合 地元との関係
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051007ddm005010031000c.html
 ◇次への戦い、すでに

 自民党の渡嘉敷(とかしき)奈緒美衆院議員(大阪7区)は6日、国会内で開かれた新人議員の研修会に出席した。「君たちが次に当選するには、投票してくれた人を必死に探し、逃さないようにしなければならない」という大島理森前国対委員長の話を聞きながら、すでに次の選挙への戦いが始まっていると痛感した。

 落下傘候補だった渡嘉敷氏にとって、地元との関係づくりはすべてこれからだ。当選後、地元市議の後援会が主催した秋祭り会場を訪れると「頑張りやー」という声援に交じって、こんなひそひそ話も聞こえた。「今回はブームで当選したけど、次は分からへんで」

 住民票を東京から移したのは衆院選公示の8日前だった。今も秘書が決まっておらず、事務所の開設、住居探しなどすべてを地元の府議や市議に頼っているのが実情だ。

 それでも渡嘉敷氏は「大阪7区」から初めて出た政権与党の国会議員。吹田市の建設団体幹部は「必要な公共事業はあるのに、小泉改革で痛めつけられてばかりだ。渡嘉敷さんには国とのパイプ役になってほしい」と期待を込める。選挙中も建設、産廃など幾つもの業者が事務所に出入りし、「渡嘉敷を利用しようとしている」とまゆをひそめる市議もいた。

 そんな中で、渡嘉敷氏は地元にどんな「お返し」をしようとしているのか。少なくとも「利益誘導型やお金のばらまきではない」と言う。東京の杉並区議時代、区内の商店街に「沖縄タウン」をつくり、街を活性化させた経験などをもとに「アイデア次第で新しい地元貢献ができるはず。環境と経済を融合させた街おこしをしたい」と語るが、青写真はこれからだ。

 駿河台大の成田憲彦副学長(比較政治)は、小泉旋風で大量に新人議員を当選させた自民党について「異質なものを抱え込んでいたから環境の変化にも強かった。今回『なあなあ政治』をけ散らしてスカッとしたかもしれないが、組織はむしろ弱体化した可能性がある」と分析する。

 そんな事情を察してか、渡嘉敷氏を支援した地元市議は「次の選挙で小泉ブームはない。小泉改革だけを言って地元をおろそかにするなら、もう応援できない」とクギを刺した。小泉チルドレンであること以上の新たな「価値」を示せなければ、ただの落下傘で終わってしまう、との警鐘でもある。

 7月の東京都議選落選から衆院議員に駆け上がった渡嘉敷氏は、まさに「小泉マジック」の体現者だ。当選から間もなく1カ月。衆院解散という夏の政変を引き起こした郵政民営化法案は6日、再び衆院で審議入りし、渡嘉敷氏はこう決意を語った。

 「小泉改革の遺伝子を持つ者として派閥に入るつもりはない。当選した新人議員同士の横糸を強くし、新しい自民党を作りたい」=つづく

    ◇

 次回からは、小泉純一郎首相が繰り出した「刺客」に敗れた自見庄三郎元郵政相(福岡10区)を取り上げます。

毎日新聞 2005年10月7日 東京朝刊

381片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:15:11
小泉マジックの正体:/7 福岡10区の場合 自民非公認の壁
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051012ddm005010028000c.html
 ◇「地元に損」、推薦激減

 衆院選での自民党大勝を受けてよみがえった郵政民営化法案は11日、賛成338、反対138の圧倒的多数で衆院を通過し、参院に送付された。「5票差」の衆院通過から約3カ月。法案を取り巻く環境は劇的に変化した。

 前回反対票を投じて「造反者」となった自見庄三郎元郵政相(59)=福岡10区=は、この日の本会議場に姿を現すことはなかった。衆院選で自民党から公認を得られず、3万票以上の差をつけられて同党の「刺客」候補に敗れたのだ。刺客を送り込まれた同党非公認組25人のうち敗北を喫したのは13人。当選回数は自見氏の7回が一番上だった。

 「政党がこれほど横暴になるとは思わなかった。親が子を殺すような。何百とある法案の中で1本だけ、しかも前向きな反対をして、こんなことになるなんて……」

 選挙後、国会近くに借りた個人事務所で自見氏は、怒りと無念さを一気に吐きだした。一体、7期当選のベテランがなぜ大差で負けたのか。

 衆院選公示が迫った8月末の夜、自見氏は地元・北九州市に本社のある大手企業「TOTO」の重渕雅敏会長(市商工会議所会頭)から携帯電話で呼び出しを受けた。重渕氏は自見氏の前後援会長。指定された料理屋に行くと、北九州市議会の議長や前議長も同席していた。

 「我々が政府や自民党に弓を引いて、あなたを推せば北九州はどうなるのか」。重渕氏はこれまでのような全面支援は難しいことをにじませた。

 工業都市としての地盤沈下が深刻な地元政財界の共通認識は「北九州にとって不可欠な港湾整備や国際空港開設には、政府・自民党とのパイプは欠かせない」だ。自見氏は、そのためにも「自分が通らなければ」と訴えたが、議長や重渕氏らは自見氏と会う直前、「党に刃向かった候補を応援すれば北九州の損得勘定は損になる」と話していた。

 ただ、この段階で自見氏が刺客候補として比例議員から転身した西川京子氏(60)に敗れるという見方は、地元では皆無に等しかった。北九州に縁がなく、市議の大半が自見氏を支援する中、西川氏はまさに徒手空拳だった。

 ところが、事態は思いも寄らぬ方向に動いていく。自民党福岡県連の中村明彦幹事長から「みかん箱の上に乗って1人で頑張れ」と突き放された西川氏が、それを逆手に取り「みかん箱の選挙」を始めたからだ。これが「劇場型選挙」にマッチした。さらに9月3日の小泉純一郎首相の北九州入りで、西川氏への支持が急速に広がっていく。

 「最初の目標は3万票。でも1週間ぐらいたつと、絶対小選挙区でいけると思った」と西川氏は振り返る。応援に来た首相や安倍晋三幹事長代理が「みかん箱」に乗ったことで、さらに西川氏の知名度は上昇。22年間、自見氏を応援してきた建設業協会も「無所属では陳情にも行けない」と西川氏支援を本格化させるなど、くしの歯が欠けるように企業や団体が自見氏から離れていった。

 「首相の応援で流れが大きく変わった。事務所に来るべき人も来なくなり、この選挙はおかしいと気づいた」と、医学博士の自見氏を支援した北九州市医師連盟幹部は明かす。今回、自見氏を推薦した企業・団体は約250。前回の約400を大きく下回った。それは、自民党本部などから企業を対象にした波状的な自見陣営切り崩しが行われた結果でもあった。=つづく

382片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:16:11
小泉マジックの正体:/8 福岡10区の場合 自見氏切り崩し
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051013ddm005010067000c.html
 ◇中央から重層的圧力

 自見庄三郎氏(59)への「刺客」候補、西川京子氏(60)が北九州市入りする8月16日の朝。同市の片山尹(おさむ)市議(前議長)の携帯電話が鳴った。「西川を応援してほしい。会ってやってくれませんか」。麻生太郎総務相(福岡8区)からだった。

 片山氏が「自見さんとは長年の関係もある」とちゅうちょすると、麻生氏は「自見は無所属。党公認を推してほしい」とたたみかけた。気持ちは揺れたが、その日の昼、「麻生先生から教えられた」と電話をかけてきた西川氏と対面する数時間の間に、自見氏とたもとを分かつ腹を固めた。「自見さんは自分一人で決めて郵政法案に反対した。『反対するから応援してくれんか』の電話一本ぐらいあっても良かったじゃないか」ともいう。

 ポスト小泉候補の一人と目される麻生氏は、地元政財界に大きな影響力を持つ。自見氏を支援した市議は「二十何年も自見さんに世話になった人たちが西川にひっくり返った。義理人情があるから、おれたちゃ麻生さんになんぼ言われてもできん」と悔しがった。

 西川氏周辺は「自民党本部という看板の威力はすごかった。ある程度の企業は全部、東京から声がかかった。麻生先生がそこまでおっしゃるなら、公認候補をやろうという企業も多かった」と明かす。自見陣営の関係者も「衆院選公示後2、3日から一斉に中央から圧力がかかったようだ。(福岡市に本社を置く大手企業でつくる)七社会はおおかただめんなった」と振り返る。

 こんな場面もあった。公示2日前の8月28日に北九州市若松区で開かれた港湾施設完工式。7月に招待を受けていた自見氏が会場に行くと、出馬が決まったばかりの西川氏も出席している。国土交通省から「西川氏を呼んでほしい」と要請された式典主催の北九州市が、急きょ招待者リストに加えたのだ。自見氏は脅威を感じた。

 中央からの重層的な働きかけに、地元有力企業の幹部は「所轄官庁や自民党から言われれば仕方ない。自見さんを応援することで自分の会社のマイナスになるなら応援はしない。そんなの常識だ」と話す。ただし「自民党は勝つために権力を乱用した。自見さんはその犠牲になったんですよ」とも付け加えた。

 福岡10区内の自民党系県議は3人、市議は13人。このうち西川氏支援に回ったのは県議1人と市議3人に過ぎない。だが、うち3人は県連幹事長、北九州市議会議長、前議長の有力者。党本部はこれら地方議員を足場に選挙戦を展開するとともに、麻生氏らが直接企業のトップに連絡を入れ影響力を行使した。

 「中小企業の社長まで、今回はすんなり『自見をやる』と言ってくれなかった」と自見氏周辺は語る。そんな中、陣営内には、かつて激しく敵対した公明党との協力を模索する動きも生まれた。=つづく

毎日新聞 2005年10月13日 東京朝刊

383片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:17:38
小泉マジックの正体:/9 福岡10区の場合 自見氏の誤算
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051014ddm005010058000c.html
 ◇「比例は公明」、逆効果に

 衆院選公示まで3日に迫った8月27日深夜。北九州市戸畑区にある創価学会の会館で、公明党と支持母体・創価学会の福岡10区の選挙担当者が推薦問題を協議した。落下傘で自民党公認になった西川京子氏(60)は地元に足場がなく、小選挙区で応援する見返りに比例票を回してもらう「バーター」が成立しないため対象外。問題は無所属の自見庄三郎氏(59)だった。

 議論のたたき台となったのは、その前日に行われた合馬敬選対本部長ら自見陣営と弘友和夫参院議員(比例)ら公明党側の会談だ。「支持をお願いしたい」と切り出す自見氏側に、公明側は条件を提示した。

 「小選挙区は自見、比例は公明ということで、あらゆる場で発言してほしい。出陣式で自見先生にも言っていただきたい」。自見氏側も「選対本部長クラスが発言する」と応じたが、結論は出ず持ち帰りとなった。

 結局、27日夜の協議で公明党は、自見氏の推薦を見送り自主投票を事実上決定。比例票はほしいが、「自見さんは学会を激しくひぼう中傷した。心にトゲが刺さって抜けないまま選挙協力はできない」など学会側の意見が勝った結果だった。自見氏は96年の衆院選で、当時の新進党から出馬した弘友氏と争い、学会批判を展開。公明党の政権参加に反対する「政教分離を貫く会」の代表世話人を務めたこともあり、敵対視されていた。

 だが、自見陣営には「自主投票はありがたい」との受け止め方も生まれる。福岡10区で3万票と言われる公明票が西川氏に流れるのを食い止められると期待したからだ。30日の出陣式で、自見後援会の最高顧問があいさつで「比例は公明に」と言及。小泉旋風で選挙戦が厳しくなるにつれ、選挙カーでも連呼する場面が目立つようになった。

 こうした動きを冷ややかに見つめていたのが、当の公明党だ。「うちの姿勢は自主投票で変わらないのに、公明票を目当てに『公明』と言い続けた」と地元県議は振り返る。自見氏は否定するが、この県議は「自見さんも1回だけ、弘友議員の地元で言っている」と明かし、「それでも、うちの票の7〜8割は西川さんに行った」と分析した。毎日新聞が9月11日の投票日に実施した出口調査でも、公明支持層の7割以上が「西川氏に投票した」と答えている。

 自見陣営の誤算は、これだけではない。公明シフトで、ポスター張りから電話作戦まで全面支援をしていた立正佼成会の推薦も失った。創価学会に批判的な佼成会側が「宣伝カーで『公明に』と言うのは控えてほしい」と申し入れたにもかかわらず、市内の小倉と門司にある佼成会の教会前を「公明」と叫びながら通り過ぎて行く光景が逆鱗(げきりん)に触れたのだ。

 「公明票がなければ勝てない」と自見陣営は理解を求めた。が、両教会は投票日の4日前、推薦を取り消しすべての支援活動を中止した。「女性会員の半分以上は西川氏に投票した」というのが小倉教会幹部の見方だ。公明票に期待して裏切られ、他の宗教票も失う事態に自見氏を追い込んだのも、また「小泉マジック」だったのかもしれない。=つづく

毎日新聞 2005年10月14日 東京朝刊

384片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:19:19
小泉マジックの正体:/10止 福岡10区の場合 テレビ選挙
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051019ddm005010059000c.html
 ◇「印象だけ、恐ろしい」

 8回目の選挙で初の落選を味わった自見庄三郎氏(59)は、選挙戦を通じて「テレビ選挙」の脅威をいや応なく感じさせられたという。

 「テレビが影響力を増して、『考える選挙』じゃなく『見る選挙』になった。極端に言うと印象だけ。瞬間タッチ。テレビを活用できる人だけが権力を握る傾向が強くなっている。ヒトラーはラジオの発展とともに権力を握ったが、今はテレビだ。独裁的な政権ができる恐ろしさを感じた」

 自見氏の回想だ。郵政民営化法案に反対票を投じたために自民党非公認に追い込まれ、「抵抗勢力」のレッテルを張られる中、自らの主張をパンフレットにして配布したが、活字の訴えを選挙区に浸透させるには時間が足りなかったという。

 「法案賛成はマル、造反はペケ。テレビは(イエスかノーかの)デジタルな思考で押してくる」。そうも指摘した。くしくも自見氏が郵政相時代の98年7月、小渕恵三元首相が小泉純一郎首相らを破った自民党総裁選の事前報道で、テレビ局が「テレゴング」と呼ばれる電話投票を採用し、小泉氏支持が瞬時に集中したことがある。この時、放送行政を所管する自見氏は記者会見でテレゴングを問題視し、波紋を呼んだ。

 もっとも自見氏は今回、選挙開始までこうした「脅威」を感知していたわけではない。郵政法案採決に当たり、所属する山崎派の山崎拓会長からは「もう少し高い立場で考えたらどうか。欠席なら救えても、反対すればどうにもならない」と何度も諭された。それでも「筋を通す」と聞き入れず、執行部には「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」とする弁明書を提出して正当性を訴えた。

 その帰結が自民非公認だった。「負け」を現実のものとして意識できず、改革イメージを刷り込む自民党の巧妙な戦術と、それを増幅させる「刺客」候補・西川京子氏(60)の「みかん箱選挙」が浸透して「異変」に気づいた時は、支援企業も切り崩され、なすすべをなくしていた。

 「刺客が目の前にいるのに対策が一切できなかった。相手が殺しに来ているのに、その人間をどうするか検討がなされなかった」。最後まで自見氏を支援した地元市議は悔しがった。

 落選後、自見氏はほとんどの時間を地元・北九州市の支援者回りに費やしている。今月10日には同市小倉北区で開かれたカラオケ大会に顔を出し、「小倉生まれの小倉育ち。地元のためにこれからも頑張ります」と深々頭を下げた。山崎氏とは反対票を投じて以来一度も会っていないが、派閥幹部を通して「しっかり頭を下げて回れ」というメッセージを受け取ったという。

 とはいえ、福岡10区に新たな自民党議員が誕生した以上、自見氏の再起の道は険しい。後援者の一人は「後援会の中には『(山崎)拓さんがいる』という気持ちがまだある。拓さんにすがって何とか党に復帰できないかと。でも、それは無理だと思うし、無所属では『もう応援できない』となってしまう」と自見氏が置かれた苦境を語った。=おわり

   ■   ■

 この連載は三岡昭博、犬飼直幸、須藤孝、松尾良、平元英治、谷川貴史、田所柳子(いずれも政治部)、阿部浩之(大阪社会部)が担当しました。次回からは関係者のインタビューを掲載します。

毎日新聞 2005年10月19日 東京朝刊

385片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/25(火) 10:05:38
総選挙「おもしろかった」52% 本社世論調査
2005年10月25日06時19分
http://www.asahi.com/politics/update/1025/001.html

 自民党の「歴史的大勝」はなぜ起きたのか。総選挙から1カ月半。有権者の意識を改めて探るため、朝日新聞社が22、23の両日、全国世論調査(電話)を実施した結果、自民候補に投票したと答えた人は、メディアの選挙報道から「影響を受けた」と答えた比率が他党候補に投票した人より高く、一番参考にしたメディアとしてテレビを挙げる割合も高かった。与野党とも、世論を突き動かす「メディア選挙」の深化とともに、その怖さも感じ始めている。

 今回の総選挙を「おもしろかった」と答えた人は52%で、「そうは思わない」の39%を上回った。とりわけ20代では「おもしろかった」が男女とも6割以上だった。

 メディアの選挙報道から「影響を受けた」人は「大いに」と「ある程度」を合わせ53%。影響を受けた人は、70歳以上(49%)を除く各年代で過半数を占めた。自民候補に投票した人では、「影響を受けた」が63%と目立つ。

 総選挙で一番参考にしたメディアは、「テレビ」が51%、「新聞」が40%、「インターネット」が4%だった。自民候補に投票した人では「テレビ」が56%と多く、「新聞」は39%。一方、民主候補に入れた人は「新聞」が48%、「テレビ」が44%と、対照的な結果となった。

 女性では「テレビ」が58%で、「新聞」の34%を引き離し、すべての年代で「テレビ」が上回った。これに対し男性では、「新聞」46%、「テレビ」44%と伯仲。20代〜40代では「テレビ」が多いが、50歳以上では「新聞」が「テレビ」を上回る。

 総選挙でメディアが特定の政党や選挙区ばかりを取り上げている印象を持ったかどうかを聞くと、50%が「持った」と答え、「持たなかった」の41%を上回った。「持った」は民主候補に投票した人で60%と高いのに対し、自民候補に投票した人では「持った」46%、「持たなかった」44%と見方が割れた。

 一方、選挙区の投票先を明らかにした人に、決めた時期を聞くと、68%が「投票日の1週間以上前」と回答。「投票日の少し前」は23%、「投票日当日」は8%だった。この割合は自民候補に投票した人も、民主候補に投票した人もほぼ同じで、急な選挙にもかかわらず、有権者は早々に投票態度を決めていた様子が浮かんだ。

    ◇

 内閣支持率は50%、不支持率は33%。小泉首相の靖国神社参拝直後の緊急調査(17、18日に実施)の支持率55%、不支持率30%と比べ、支持が減った。

386片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/25(火) 12:04:47
郵政「争点設定に失敗」 民主が総選挙大敗で総括案
2005年10月25日06時22分
http://www.asahi.com/politics/update/1025/002.html

 9月の総選挙で大敗した原因などをまとめた民主党の「総選挙総括案」が24日、明らかになった。郵政民営化論議を避けたことを「争点の設定に失敗」と指摘。通常国会での郵政民営化法案への対応のまずさを列挙する厳しい内容で、前原代表の対案路線を下支えするものだ。25日の常任幹事会に素案を示し、12月の党大会で決定する。

 総括案は(1)候補者擁立(2)選挙戦略(3)国会対応(4)都市無党派層の変化への期待感(5)マニフェスト選挙(6)選挙宣伝――の6項目で敗因を分析した。

 総選挙を郵政国会の延長と位置づけ、国会対応にさかのぼって総括したことが特徴。郵政国会での審議拒否や対案を出さなかった対応は「『改革抵抗勢力』と批判する根拠」を与党側に与えたとし、「選挙戦に大きく立ち遅れ、受け身となる要因をつくった」と記す。

 さらに、郵政法案反対を決めた党内の意思決定過程を「党内合意を優先した内向きの意思統一」とした上で、「『労組依存体質』による『抵抗勢力』とのレッテル張りを許す『隙(すき)』を与える」結果になったとしている。総選挙の争点に関しては「郵政民営化よりも『大事なことがある』と主張したが、むしろ争点外しと受け取られた面もあった」と反省する。

 こうした課題を踏まえて、今後の国会対応で「骨太の対案で政策を競い、改革の成果を厳しくチェックする」ことを掲げ、前原氏の対案路線を進める姿勢を強調。「国民の立場を代弁」することが、党再生に欠かせないという考え方だ。

 今国会では、政府の郵政法案や給与法改正案、障害者自立支援法案などに対案を提出。来年の通常国会に向けて、医療制度改革や特別会計改革、三位一体改革の対案の検討も進めている。

 また、「風頼み」にならないよう、後援会組織の整備など日常活動の徹底も促す。

387片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/26(水) 02:26:56
今後もこのキャラでいくしか。

小泉マジックの正体:番外編インタビュー 岡田克也・前民主党代表
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20051025ddm005010043000c.html
 ◇けたぐりで負けた感じ−−「禁じ手」攻撃の影響も

 −−この企画も最終回。岡田さんには敗軍の将として兵を語ってもらいたい。小泉マジックの正体、わかりましたか?

 ◆マジックという前に、結果は民意の反映。重く受け止めます。だから私は責任を取ったし、マジックという言葉に(責任)転嫁しようとは思わない。

 −−「日本を、あきらめない。」という衆院選のキャッチコピー、ネガティブすぎませんでしたか。

 ◆それは小さな話です。こういうものについて必ず賛成反対がある。

 −−では一番の敗因は?

 ◆やはり、首相というのは、ベストと思えるタイミングで衆院を解散できる、ということです。こちらは来年秋以降、ポスト小泉と選挙するつもりでいたから準備不足だった。もちろん小泉さん(純一郎首相)だって全部仕組んだわけでもないだろうしリスクも取った。我々も通常国会で郵政民営化法案を成立させないという戦術目標は達成したが、その後の展開は小泉さんの読みが当たり予想を超えた。政策本位のマニフェスト選挙が、従来と違う、選挙に関心がなかった人たちにも面白い、と思わせる選挙となり、その多くは自民党に投票した。

 −−「面白い選挙」と言われましたが、劇場型選挙をどう総括しますか。

 ◆自民党はなるべく(1対1の)党首討論をしないようにした。政権党として恥ずかしい話で、国民にもっと政策を理解する機会をつくるべきだった。禁じ手も使ったといううわさもあります。ネット社会はいろいろ操作できるから。

 −−「禁じ手」とは?

 ◆うわさですから申し上げません。選挙期間中もテレビは自民党の「刺客」候補中心に放映し、民主党現職は名前だけの紹介だったり、メディアにも自省してもらいたい。異常な選挙で、その影響が国民に及んだことも事実だと思う。

 −−小泉自民党が「民主党は官公労とのしがらみを切れない」と攻撃したが、その影響は。

 ◆禁じ手の一つです。公務員を悪者にしたわけですよ。武部さん(勤幹事長)は「役人天国」と批判しているが、役人天国が現実なら役人の長の小泉さんの責任です。

 −−小泉首相相手で一番やりにくかった点は。

 ◆4年半首相をやり、(支持率が)5割以上の人と戦うということはなかなか厳しかった。党首討論会でも小泉さんはこちらの質問にまともに答えずクリンチばかりする。チャンピオンがそれじゃ困るんだよね。

 −−あえて首相から学ぶべきことはありますか。

 ◆分かりやすさということは言えます。テレビ時代にあったやり方かもしれません。ただ、堂々と四つ相撲を取って負けたという実感はあまりない。けたぐりかなんかで負けたような感じです。それからもう一点、小泉さんが自民党内の抵抗勢力と権力闘争できたのは、公明党がバックアップしたからです。多くの自民候補者が「比例は公明」と言い、自公融合は格段に進んだ。一つの党ならいいけど違う政策を掲げており、民主主義の健全な姿とは思わない。

 −−勝つためにはけたぐりも必要では。

 ◆小泉さんみたいにやれとか、奇襲戦法をやれという人もいたが、私は最後まで政策を訴えた。せっかくのマニフェスト選挙のレベルを元に戻すことになる。そこは妥協しなかった。今回、選挙が面白いと投票した人たちは次の選挙では、より政治に関心を持って成熟した判断を下していただけると期待します。【聞き手・徳増信哉】

毎日新聞 2005年10月25日 東京朝刊

388片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/01/22(日) 18:45:58
変なことになったもんだ。山崎が福岡擁立を拒否した理由が、堀江を見抜いていたからかどうかはわからない。

自民・加藤氏、ライブドア・堀江社長を先の衆院選で支援した党執行部を厳しく批判 フジテレビの「報道2001」で
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20060122/20060122-00000993-fnn-pol.html

自民党の加藤紘一元幹事長は22日朝、フジテレビの「報道2001」に出演し、証券取引法違反の疑いで家宅捜索を受けたライブドアの堀江貴文社長を先の衆院選で党執行部が支援したことについて、厳しく批判した。
加藤氏は「ずっと堀江氏を見てて、やっぱり政治の世界ではおかしいと思った。山崎 拓氏が(堀江氏の)公認を首相官邸にまで行って差し止めた。でもそういう中で、どうしても(堀江氏を支援する)という執行部があった」と述べ、党内の反対の声を押し切って堀江氏を支援した党執行部を厳しく批判した。
さらに、加藤氏は記者団に対し、「公認問題とは別に、幹事長は応援に行ったのだから、そこは『間違えました』と言わないとつじつまが合わない」と述べ、武部幹事長の責任を指摘した。

[22日18時28分更新]

389片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/01/25(水) 11:57:19
そういえばこれって堀江の要請で会ったんだったねぇ。このころはイケイケドンドンだったんだなぁ。

ホリエモン衆院選出馬前に「国民はバカ」
http://www.nikkansports.com/ns/general/p-so-tp0-060125-0002.html

 堀江貴文容疑者が昨年夏、衆院選出馬を表明する前に民主党の岡田克也前代表(52)と会った際「国民はばかだから」と暴言を吐いていたことが24日、分かった。

 日刊スポーツの取材に応じた岡田氏によると、堀江容疑者からの要請で昨年8月16日夜、当時代表だった岡田氏ら民主党幹部との会談が行われた。堀江容疑者は既に自民党からの出馬が取りざたされていたが、岡田氏は「断る理由もない」と応じた。

 「自民党のような、人気者(堀江容疑者)を出して有権者の支持を得るようなやり方は選挙に対してまじめではないと思う」。こう訴えた岡田氏に対し、堀江容疑者は自民党の手法を肯定した上で「国民はばかだから」と、有権者を見下したような発言をしたという。

 岡田氏が「民主党の議員は政権交代を目標にしている。そんな信念を持った人が(候補者に)欲しい」と水を向けると、堀江容疑者は「自分の考えを実現したいので政党はどこでもいい。どの党が政権をとるかが大事だ」と取り合わず「自民党は人材不足」とまで述べた。岡田氏は「あの時、出馬要請の可能性がゼロだったわけではないが、今となっては判断は間違っていなかった。もし(堀江容疑者が)民主党から出ていれば、選挙の構図も変わったかもしれないが、考え方が違う以上は仕方ない」と、淡々と話した。

[2006/1/25/09:04 紙面から]

390片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/03(金) 05:27:15
公認がないだけで、公認と同格の扱いだったのは公然の事実じゃないかな。
公明党候補の街頭演説でも、自公は今や郵政民営化賛成党・改革推進党として全国300選挙区全てに候補を擁立しましたってぶぶたんが言ってたことだし。堀江さんとこでもそれくらい言ってたでしょたぶん。
ま、それ自体はいいんだけど。往生際は悪いわな。

自民党職員が休職し支援…小泉、武部うそクッキリ
堀江立候補、ポスターは首相と同じ印刷会社で作製
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_02/t2006020226.html

 自民党の20代の男性職員が先の総選挙の際に“休職”し、堀江貴文容疑者の選挙事務所の立ち上げなど中核的役割を果たしていたことが2日、分かった。堀江容疑者が自民党丸抱えの候補だったことを裏付けた格好だ。武部勤幹事長は公認も推薦もしていないことを強調し、堀江容疑者との距離を置くことに腐心しているが、一連の発言がウソで塗り固められていた疑惑が強まってきた。

 自民党関係者らによると、この職員は党組織本部に所属、党員管理を担当している。

 選挙の際、広島でマスコミにもみくちゃにされる堀江容疑者の姿が逮捕直後にも繰り返し報道されたが、この映像の中で、「どいて、どいて」とマスコミをかき分けていたのがこの男性職員だ。

 自民党関係者は「党は片山さつき、小野次郎両氏ら新人の選挙区に、選挙のノウハウを知る優秀な職員を派遣した。この男性職員は松浪健太衆院議員の事務所を立ち上げた経験を買われたようだ」と証言。

 「選挙のときに職員が休みを取ることは有り得ない。幹事長が命令もしくは了承していないと、こんなことはできない」と強調した。

 これに関連、先の総選挙を総務局長として仕切った二階俊博経済産業相は2日午前の参院予算委員会で、竹中平蔵総務相による堀江容疑者の選挙応援について、「後で経緯を聞くと、武部幹事長からの要請だったというので、党から要請したことになる」と述べた。

 また、予算委の中で民主党の桜井充氏は、堀江容疑者の選挙ポスターが、小泉純一郎首相や竹中氏と同じ印刷会社で作製されていたと指摘、「自民党か幹事長が紹介したのではないか」と追及した。

ZAKZAK 2006/02/02

391片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/05(火) 11:21:25
街頭演説各所での武部幹事長の決め台詞が、「みなさん、この選挙、自民公明は別の党ではありません。ふたつあわせて、郵政民営化賛成、改革新党なんです」だった。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1123485873/110
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1123486100/284

392片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/19(火) 10:28:20
自民、道8区に中村氏 支部が推薦へ  2006/09/19 08:08 北海道
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&amp;d=20060919&amp;j=0023&amp;k=200609192631

 【函館】自民党道連(会長・橋本聖子参院議員)が次期衆院選に向けて行った候補者公募で、同党北海道第8選挙区支部は十八日、函館市内で選考委員会を開き、弁護士の中村勉氏(46)を道8区(渡島、桧山管内)の候補者として党本部に推薦することを決めた。

 道連と同支部は十九日にも、党本部の公募制度管理委員会に中村氏擁立の意向を伝え、早ければ新内閣組閣の今月二十六日までに正式決定する見通し。

 中村氏は函館市生まれ。函館西高を卒業後、中央大に進学。司法試験に合格した後、一九九四年に検事に任官。東京地検特捜部などを経て、二○○二年から東京を中心に弁護士活動を行っている。

 この日の選考委員会には会長代行の今津寛衆院議員ら道連幹部も同席。道連と支部役員による選考の結果、満場一致で中村氏を擁立する方針を決めた。

 道8区の公募には八人が応募。十七日には中村氏を含め、書類選考で残った四人が道連による面接を受けていた。


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