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【解散?】第44回衆院選【任期満了?】

1片言丸 </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/04/11(月) 22:01:07
きたるべき第44回衆議院議員選挙について

345片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 17:01:56
衆院選:NHK選挙特番 9年ぶりに視聴率20%に
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050912k0000e040071000c.html

 テレビの衆院選開票速報番組の平均視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)は、NHKの「衆院選2005開票速報」(20時から60分間)が最高の20.3%で、国政選挙単独の特番としては96年以来9年ぶりに、20%の大台に乗った。

 2位は、筑紫哲也さんと久米宏さんの共演で話題を呼んだTBS「乱!総選挙2005・第1部」(19時58分から152分間)の15.6%だった。前回03年衆院選では、NHK(21時から60分間)の17.6%が最高、2位のフジ(21時24分から96分間)は12.4%で、今回衆院選に対する有権者の関心の高さがうかがわれた。【鈴木英生】
毎日新聞 2005年9月12日 14時46分

346片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 17:03:07
衆院選:造反組「小泉首相への一言」 無言の当選者も
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050912k0000e040070000c.html

 「小泉改革」を旗印にした自民党が圧勝した総選挙だが、郵政民営化法案に反対した候補が出馬した33小選挙区では「刺客」たちと、ほぼ議席を分け合う形になった。造反した人たちは、圧勝という結果を引き寄せた小泉純一郎首相をどんな風に見ているのか。11日夜から12日未明、「首相への一言」を語ってもらった。

 ■「反動は必ず来る」「『小泉翼賛会』だ」

 落選した松宮勲氏(福井1区)は目を赤くはらしながら「国債発行について『この程度の公約を破ることはたいしたことではない』と言った総理。イラクの自衛隊派遣で『自衛隊のいるところが安全地帯』と小学生でもおかしいと思う答弁をした総理。その総理が陣頭指揮を執った結果が福井1区を含めてこうなった。国も福井1区もいい方に進んでほしいが、この反動は必ず来る」

 いったん不出馬表明しながら、比例代表での上位登載の約束を破られたとして無所属で出馬した八代英太氏(東京12区、落選)は敗戦の弁の中で、小泉首相について「政治の非情さを見た思いがしました」。国民新党の綿貫民輔代表も「自民党は小泉党になった。独裁政治の始まりだ」と話す。

 自民党の変質を指摘する声も次々と出た。野呂田芳成氏(当選、秋田2区)は「自民党をぶっ壊してやると言ってましたけど、出てきたのは『小泉党』なんですね」。奈良2区で落選したが、比例で復活した新党日本の滝実氏は「(296議席と)数だけ多くても党として意味はない。この自民党は政党ではなく『小泉翼賛会』だ」と、8月まで所属していた党をばっさり切り捨てた。

 ■「リーダーシップで圧勝、認めざるを得ない」

 一方、今後のことを考えてか、無言を貫く当選組の郵政民営化法案反対派も多かった。野田聖子氏(岐阜1区)は「ありません」ときっぱり。保坂武氏(山梨3区)も「何も言うことないよ」と話しながら「もう、こういう選挙はやりたくないな」と疲れきった表情でポツリ。

 かつて自民党総裁選で小泉氏と戦った藤井孝男氏(岐阜4区、落選)は「大変なリーダーシップを持って、今回の選挙を圧勝したことは認めざるを得ない」と語った。

【まとめ・竹中拓実】
毎日新聞 2005年9月12日 14時34分

347片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 19:10:31
自民、大都市で高支持継続 民主上昇も追いつかず
http://kumanichi.com/news/kyodo/index.cfm?id=20050912000516&amp;cid=senkyo05

 共同通信社が、衆院選での有権者の意識変化を探るため3回連続で実施した全国電話世論調査(トレンド調査)によると、自民党への期待が特に大都市部で民主党を上回る傾向が続き、東京や大阪などでの圧勝を基盤にした自民党の大勝につながる可能性を示していた。

 比例代表で投票する政党に自民党を挙げたのは、大都市部では1回目35・2%、2回目32・0%、3回目31・4%とやや下降気味ながら高水準を維持した。これに対して民主党を挙げたのは1回目12・7%から2回目18・3%、3回目25・0%と上昇したものの、最後まで追いつけなかった。

 実際に民主党が小選挙区で獲得したのは東京、千葉で1議席、大阪で2議席、神奈川では議席ゼロだった。

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 19:19:40
出口調査分析 比例も自民圧勝裏付け 10ブロックで1位獲得  熊本
http://kumanichi.com/feature/shuinsen2005/kiji/index.cfm?id=20050912000032

  共同通信社は十一日投開票の第四十四回衆院選について、全国三百小選挙区と比例代表十一ブロックで、有権者がどの候補者や政党に投票したかを尋ねる出口調査を実施した。単独過半数の議席を獲得した自民党は、比例代表十一ブロックのうち、十ブロックで一位となり、今回の“圧倒的勝利”を裏付けた。かたや民主党は北海道ブロックだけ一位で、他では自民党に水をあけられた。

 比例代表十一ブロックをみると、北海道を除きいずれも自民党が約四割、民主党が約三割を集票。北海道も民主、自民合わせて全体の約七割を占め、二大政党の構図が今回も明確になった。

 比例九州ブロックでは、自民党が39・5%でトップ。次いで民主党31・5%、公明党12・4%、社民党7・6%、共産党5・5%、国民新党3・5%だった。

 県内でも、自民党が比例九州ブロックの投票で43%超を獲得。民主党に10ポイント以上の差をつけた。自民党と民主党がきっ抗した前回の様相から一転した。

 県内四千五百五十七人を対象にした出口調査では、小選挙区で自民党候補に投票したのは58・1%だったのに対し、民主党候補へは34・0%。比例九州ブロックの投票を県内選挙区別にみても、自民党が熊本1〜5区とも一位を独占した。

 県内の有権者が普段支持している政党は、自民党49・9%、民主党19・9%、公明党4・2%、社民党2・4%、共産党1・5%、国民新党0・6%、新党日本0・3%。支持政党なしの無党派層は17・6%。

 比例九州ブロックの投票結果と支持政党の関係を分析すると、民主党支持層の票が自民党に流れたほか、無党派層からも29・3%集まった。

 一方、民主党が獲得した無党派層の票は、自民党に約8ポイントの差をつけたものの37・1%にとどまった。
熊本日日新聞2005年9月12日朝刊

349片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 21:06:13
「日本新党」有効?無効?
各選管で判断分かれる
http://www.chunichi.co.jp/05sousenkyo/050912T1606.html

 「日本新党」は有効か無効か−。12日に投開票があった衆院選の比例票で、新党日本の政党名を「日本新党」と書いた場合の有効、無効判断が各自治体の選管によって分かれた。

 新党日本から東海比例ブロックで出馬した青山丘さんのおひざ元、愛知7区の市町では、瀬戸市、東郷町の各選管は「有効」と判断。日進市も、実際には「日本新党」票はなかったが、あれば有効にする方針だった。これに対して、尾張旭市、大府市は「無効」。尾張旭市選管は「日本新党は過去に存在した政党」と新党日本とは別物と判断した。「日本新党」票は複数票あったという。

 愛知県選管は「総務省に照会し、『日本新党でも有効』との参考意見をもらった。事前に問い合わせがあった市町などには、そう伝えた。しかし、総務省も言っているように、最終的には開票責任者と立会人の判断」と説明する。

 開票途中で「日本新党」票の扱いがバラバラなのに気付いた青山さんの陣営は、あと1歩で議席獲得を逃しただけに「統一見解を出すべきだ」と納得できない様子。「党本部と相談して対応を考えたい」と話した。

350片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 18:39:15
ちょいとアレな記事だが。

小泉自民寄りくっきり 20代のココロ
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050913/mng_____tokuho__000.shtml

 ここまで勝つと(恐らく小泉首相以外は)誰も予想していなかったであろう自民党の大勝。戦後、2番目の60%以上の議席占有率を達成し、与党で参院の否決を乗り越える3分の2以上の議席を確保した背景には、20代の若者の多くが自民党を支持したとのデータも出ている。が、その選択はどこから生まれたのか。ココロを探ってみると。 (大村歩、浅井正智)

 「小泉さんがいいと思ったのは、おれは死んでもいいと言ったこと。格好いいなと思った」

 総選挙から一夜明けた十二日、渋谷センター街はいつもと同じように若い人たちで混雑していた。

 実家は茨城県という飲食店員の女性(22)。「いつその言葉を聞いたのかは忘れたけど…命がけでやってるというのが顔から伝わってきた。だから入れた」

 昨年、大学を中退して今の職に就いた。「やっぱり覚悟っていうの? そういうのが人生には必要でしょ」

 郵政民営化は賛成だが、中身はよく分からない。「でも分からなきゃ投票しちゃいけないってわけじゃないでしょ。ほとんど分からないままじゃないの?」

 最近、やっと念願の設計関係の会社に入社できたという目黒区の男性(25)は「大学を出て三年間、専門学校とか行って勉強してきた。でもなかなか就職の口はなかった」と厳しい就職活動を語る。今までは選挙には行かなかったが、「ネットでみんなが自民党を支持してた。何となく行かなきゃと思って」投票所へ。そして「何となく」自民党の候補者に投票し、比例代表も同党に入れた。

 就職が厳しいのは小泉構造改革のせいで自由競争社会になっているからでは?と問うと「そうなんですかね。自分の努力が足りないからと思っていたけど」。

■「悪い人切るの なんかクール」

 「ぜんっぜん政治には興味ない。テレビ見てるけどバラエティーばっかりだし、ニュースになるとチャンネル変えるし。新聞は一度も読んだことない。悪いけど」と言うのは制服姿でたばこを吸っていたコンビニ店員(21)だ。大田区の実家から通っていて、両親に誘われて「仕方なく」選挙に行ったという。「亀井さんとか自民党の中の悪いのを敵にしてやったんでしょ、今回は。そういうのをズバッと切ったんでしょ。なんかクールっていうか格好いいじゃない」

 日本一の電気街、東京・秋葉原。パソコンやアニメを求める「アキバ族」と呼ばれる若者でにぎわう。

 「小泉さんは負けたら政権を投げ出す覚悟で選挙に臨んでいた。岡田さんも口では『政権を取れなければ党首を辞任する』と言っていたが、小泉さんに比べて本気度が足りないことが透けて見えてしまっていた。手法は強引でも、やっぱり小泉さんの方がリーダーとして頼りがいがある」

 さいたま市の大学一年生(20)は自民党に投票した理由をこう話した。

 声をかけた約三十人のうち自民党に投票したと明言したのはこの大学生だけ。

 練馬区の大学生(20)が「小泉流は気に入らないことがあるとちゃぶ台をひっくり返すような横暴な手法で支持できない」と強調するなど、きちんと意見を話す若者のほとんどが野党の支持者だ。雰囲気から自民党に入れたなと感じられた若者もいたが口は重かった。

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 18:39:34
■比例10ブロック 最多割合占める

 今回の総選挙で、投票日に出口調査を行った共同通信のデータによると、比例代表の全国十一ブロック別投票行動で、二十代前半は北海道を除く十ブロックすべてで自民党が最多割合を占めた。

 これは三十代の八ブロック、四十代の九ブロックに比べても高い“自民寄り”の傾向を示している。

 なぜ若者は小泉政権を選択したのか。学習院大学の藤竹暁名誉教授(メディア社会学)は「今の若者は大学に入りたければ苦労せずに入ることができるし、ニートであってもアルバイトする口はいくらでもある。快楽が簡単に手に入り不満も感じていない。一方で、新しい方向性をほしいとも考えている。そんな若者の気質に小泉的な手法がうまく同調した」と分析する。

 「小泉劇場」に対する警鐘は選挙期間中にもあった。

 世論調査で圧勝ムードが漂い自民党執行部が危機感を募らせる場面もあったが、結果には全く影響を及ぼさなかった。そこには野党側の敵失もあったようだ。

 藤竹氏は「政策を訴えるとしながら、小選挙区でやっていたことは自民党と変わらないドブ板選挙。政策、政策という野党の姿勢が浮いてしまった」とみる。

 「アイドル政治家症候群 慎太郎、真紀子、康夫、純一郎に惹(ひ)かれる心理」の著書がある矢幡心理教育研究所の矢幡洋所長は「オリンピックやサッカー・ワールドカップとか、日本国中がワーッと一方向に燃えるのと、今回の総選挙の自民党支持は質的に似ている」と指摘する。

 矢幡氏によれば、近年は、テレビのバラエティー番組のネタになるようなキャラクターのはっきりした人物を常に求めるような雰囲気がある。ライブドア対ニッポン放送における堀江貴文社長など、すべての事象が「ネタとして面白いかどうか」という同一線上の価値観によって判断されている。週刊誌で取りざたされた女性候補の不倫問題など倫理的な問題でも反響は広がらず、一方で郵政民営化反対派に対する同情も集まらなかった。

 「個人が何か強い決断をするというドラマを好むようになった。特に今の二十代は、いじめ問題をくぐり抜けてきた世代で、目立てばいじめられるため角が立つことに対する恐怖感がある一方で、強い者の決断を、内容を問わずにリスペクト(尊敬)する。つまり思考放棄だ」

■「改革止めるな」言葉が若者化?

 日本青少年研究所の千石保所長は「改革を止めるなっていうキャッチフレーズは若者言葉。元気がいい。ただし中身は問われていない。まさに流行だしファッションなんだが、ある意味小泉首相自身が若者化していると思う」との見方を示す。

 同研究所が二〇〇〇年に行った世界各国の若者に対する調査では、「二十一世紀は希望に満ちた社会になる」と答えたのは米国で85・7%、韓国、フランスでも六割以上に達したのに、日本では33・8%と際だって低かった。

 さらに人生の目標については「楽しんで生きる」が突出しており、一九九〇年代以降、非常に豊かな時代になって先を考えなくても生きていける状況となったことで「今が楽しければいい」という傾向が強まったという。

 千石氏は、岡田克也代表率いる民主党に若者の支持が集まらなかった理由をこう推測する。

 「本来ならば外国との関係はどうするのかや、財政問題はどうかといった、いろんなことを考えた上で投票すべきだが、そんな余計なことを持ち出したってスパッと割り切れないから面白くないと排除されるだけ。民主党がテーマにした年金問題は確かに大事な問題だが、若者向けの言葉になじまなかった」

352片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 18:42:41
【関連】改革期待…でも偏り心配
自民圧勝で街の声
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20050912/eve_____sei_____007.shtml

 ブレーキがなくても大丈夫なの?−。“小泉劇場”の巧みな演出に観客がそろって喝采(かっさい)を送るような結果が出た衆院選。与党は議席の三分の二以上を占める勝ちっぷりを見せ、自民に投票した人たちさえ驚くほどだ。圧勝を歓迎する声がある半面、衆院での当面の政治課題の動きに待ったをかけられる強い野党がいなくなった点を懸念する声も。消費税率引き上げやサラリーマン増税が急浮上することはないのか、憲法改正はどうなるのか。ホントにこれで良かったのか。一夜明けた十二日、東京都内で自民に入れた有権者たちに聞いてみた。 

■浅草

 自民のベテラン深谷隆司氏が東京2区の議席を奪い返した台東区の浅草寺近く。同氏を子どものころから知っていて投票もしたというクリーニング店経営男性(60)は「もう少し、自民と民主の差が小さい方がよかった。自民がこれだけ大きくなると、国民を差し置いて動きだすのでは?」とやや心配そう。

 自営業男性(73)は「深谷さんに投票したことへの後悔はないけど、こんなに勝つとは予想外。ある程度の心配はある」。

 「近所だから」と深谷氏に一票を託した無職女性(84)は「民主がもう少しとればよかった。緊張感がなくなる」。

■下北沢

 世田谷区の下北沢駅周辺。イヤホンで音楽を聴きながら歩く若い男性は投票について問いかけると「興味なし」。コインランドリーにいたジーンズの女性も「投票にいかなかったので」とそっけない。

 コンサルタントが仕事という沢原早苗さん(58)は「他の政党が頼りないので、自民に入れたけれど、ここまで勝つとは。もっと対抗できるしっかりした政党があるといいのだけれど」と口ごもる。「郵政に続く問題は、増税に年金問題に心配なことばかり。勝ち組と負け組に分けてしまうような点が一番不安」

 コンビニエンスストア店長の山田大輔さん(48)はずっと自民支持。「今は自民もよくないけれど、他の党はどうしようもない。自民がましという感じ」という。

 「こんなに勝つとは。びっくりした」とやはり驚くのは、主婦の日野恵子さん(54)。「自民に入れたのは、世の中の流れに乗ったから。強いものでないと、弱い者を救えないと思って入れたのだけれど。与党が強すぎるという偏りが心配。憲法九条の平和の精神だけは守ってほしい」

 中華料理店長の男性(77)は長年自民を支持してきたが「(票を)取りすぎちゃったね。偏り過ぎ。これはえらいことになるよ」とまゆをひそめる。「商売やってきたから自民を支持してきたけれど。年金に消費税にすごい上がるだろうね」

■新橋

 「自民が圧勝してよかった。改革路線を突き進んでほしい」と話したのは、JR新橋駅で時間をつぶしていた東京都港区の不動産業男性(40)。

 同駅近くで世田谷区の会社員村上貞男さん(44)は「小泉自民党の戦略の勝利。圧勝したことで、逆に小泉首相の責任は今までよりも重くなる。これ以上悪い世の中にはならないのでは」と楽観的だ。

 健康食品販売店を営む港区の女性(58)は「改革への期待から、今回は自民の候補に投票した。圧勝してよかった。古い体質の政治家は退場ですよ」と手厳しい。「小泉さんのように命がけで政治をしなければ。マスコミや野党はチェック役として志をもってほしい」と付け加えた。

353片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/13(火) 23:14:17
政党交付金:圧勝の自民、3億7500万円の増加に
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20050914k0000m010126000c.html

 11日投開票の衆院選の結果を受け、毎日新聞などが05年の政党交付金を試算した結果、圧勝した自民党は3億7500万円増の157億9400万円となる一方、惨敗した民主党は4億1800万円減の117億7300万円となることが13日、分かった。衆院選の明暗が、政党交付金にもくっきりと表れた。
毎日新聞 2005年9月13日 22時42分

354片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/15(木) 21:00:07
自由連合“国政引退” 政党要件失う
鹿県内では政治団体活動
http://373news.com/2000picup/2005/09/picup_20050915_3.htm

 自民王国といわれる鹿児島県で存在感を示してきた政党「自由連合」(徳田虎雄代表)が、国政を舞台にした活動を終えることになった。強烈な個性で党を引っ張ってきた徳田氏の政界引退で「一定の役割を終えた」(党幹部)ことに加え、政党交付金や企業・団体献金を受けるために必要な政党要件を失う見通しとなったためだ。県内での活動は政治団体として今後も続けていくという。
 自由連合は1994年、政党本位の選挙を目指す小選挙区比例代表並立制の導入を受け、徳田氏ら8人で結党。95年には自民党と統一会派を組み、自社さ連立政権の一角を担った。特に徳田氏の地元奄美では系列の首長や地方議員を多く輩出、衆院選鹿児島2区で自民候補を破る原動力となった。
 しかし、党唯一の国会議員だった徳田氏が衆院解散直後に健康上の理由から政界引退を表明。後継の二男・毅氏は無所属で初当選したため、同党は国会議員の在籍を条件とした政党助成法の政党要件を失い、同法に基づく政党交付金を受けられなくなった。
 また企業・団体献金に必要な政治資金規正法の政党要件は「前回の衆院選か、前回または前々回の参院選の得票率が2%以上」となっており、2007年の参院選後には満たせなくなる。こうしたことから同党は国政活動の継続は難しいと判断したようだ。
 自由連合県本部の栄和弘幹事長は「地方の立場に立った政策を提言するなど国政でそれなりの成果を出せた。『弱者のための政治』という党の理念は、毅氏が継いでくれるだろう」と話している。

355片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/19(月) 20:20:40
議員秘書:自民は大量不足、民主は大量失業
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050920k0000m010058000c.html

 衆院選で83人の新人候補を当選させた自民党が、深刻な秘書不足に直面している。議員1人に3人の公設秘書が認められているため、単純計算で240人以上になる新規雇用を満たす供給能力が追いついていない。逆に前職79人が落選した民主党では秘書の「大量失業」が発生。同党の秘書会は再就職のあっせんに乗り出したが、同党の新人当選者は13人にすぎないため、失業秘書を吸収できない状態だ。狭き門を前に「声をかけてくれるなら自民党でもいい」との声も出ている。【高山祐、西田進一郎】

 衆院選が終わって2日後の13日。自民党は83人の新人議員に「代議士秘書雇用にあたって」と題する武部勤幹事長名の通達を出した。選挙を経て「新しい自民党」に生まれ変わったと宣言したうえで「秘書の雇用については、旧来の秘書経験者よりも、未経験者の採用など新しいあり方が望ましい」と記されている。

 党改革と連動した秘書改革を狙い、派閥に秘書の供給を依頼しないよう求めたような文面だ。しかし、党幹部によると「未経験の秘書を採用しても大丈夫、と安心させるためのメッセージ。秘書不足が背景にある」という。新人83人に対し、引退・落選者は計15人。派閥を通じて秘書を融通し合う同党の秘書システムが崩れたための苦肉の通達のようだ。

 議員活動の多くは秘書に支えられる。しかし、宮城1区で初当選した土井亨氏(47)は「秘書がいないまま21日の初登院を迎えなければならないかもしれない」と語り、地元の元衆院議員のつてを頼って秘書探しを続けている。同党秘書会の幹部は「今回3人の公設秘書をそろえられる新人はほとんどいない」とあきらめ顔だ。党秘書会は、未経験の秘書の急増に備えて研修会の開催も検討している。

 一方、64議席減の惨敗を喫した民主党は「秘書余り」に頭を痛めている。党秘書会は党本部に相談窓口を設け、連休明けから「職場」を失った秘書を対象に他の議員を紹介するなど再就職のあっせんに乗り出す予定だ。

 静岡2区で落選した津川祥吾氏の政策秘書だった石田敬高氏(40)も秘書会に履歴書を預けた。民主党は前職が79人も落選したのに、新人の当選者は13人。石田氏は「すでに政策秘書が決まっている新人議員もいて、実際には5、6人の枠しかないようだ」と厳しい現状を話した。

 同党の秘書の間では、「秘書が続けられれば党はこだわらない」(中堅秘書)など他党への転身話も出ている。優秀な秘書ほど政界ネットワークも広く、自民党内には「民主党にいた秘書を雇えば、情報漏えいにつながりかねない」(森派幹部)との懸念もあるが、自民圧勝の選挙結果が与野党を超えた秘書の移動を後押ししそうでもある。
毎日新聞 2005年9月19日 20時09分

356片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/19(月) 20:45:51
京滋の有権者 投票メカニズム探る
衆院選 出口調査から 京都・滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005091900027&amp;genre=A1&amp;area=K00

 自民党の圧勝で終わった衆院選。有権者は何を考え、どのように投票したのか。京都新聞社が実施した出口調査の結果をもとに、同志社大法学部の西澤由隆教授(投票行動論)に分析してもらった。

 「郵政民営化に賛成か、反対かを国民に問いたい」と、選挙期間中に小泉純一郎首相は繰り返した。そして、民営化について一定の判断を国民は下したのだから、今回の衆院選は、確かに「郵政争点選挙」だったと言えそうである。

 その一方で、有権者の小泉氏に対する「期待」の表明にすぎなかったという評価もある。そもそも、郵政民営化の是非の判断はそれほど容易ではない。だからその内容を詳しく説明することより、民営化反対派を「敵」に見立てつつ、自らは国民の代弁者であることをアピールすることで、有権者の支持を小泉氏はうまく勝ち取った。その意味では、「小泉劇場選挙」であったと言うべきかもしれない。

 「郵政争点選挙」、それとも「小泉劇場選挙」だったのか。本来、このような検討をするには、全国規模の世論調査データを分析する必要があるが、京都新聞の出口調査を参考に検証してみた。

 図1は「小泉内閣支持」と「郵政民営化の賛否」の二つの質問に対する回答で、投票した人をグループ分けしたものである。「小泉支持・民営化賛成(右下)」に全体の約4割が集中しており、「自民への風」の大きさが分かる。しかも、その「支持・賛成」グループの8割の人が自民党候補者に投票している。この「山」を作ったこと、そしてその人たちの支持を「票」として獲得したことが、小泉氏の最大の勝因だった。

 ところで、この図からは、民営化賛成だから自民党に投票したのか、それとも小泉支持だから自民党に投票したのかは分からない。そこで、その点を検討するために、重回帰分析という統計手法を用いて、小選挙区での自民党候補への投票メカニズムを探った。

 支持政党・小泉支持・郵政民営化・年齢・職業・性別などの説明要因の中で、お互いに影響が重なる部分を排除しながら、一つ一つの要因の純粋な影響力を示してくれるのがこの統計手法だ。

 分析結果を基に「小泉支持」と「民営化賛否」それぞれの影響力をシミュレーションしてみた。図2を見ていただきたい。図の左側は、民営化についてである。ここでは「仮に投票者全員が民営化に賛成であった場合」と「全員が反対であった場合」の二つの対極的な状況を想定した。そして、それぞれの状況で、投票者1人1人が自民党候補へ投票する確率をまず求め、それを投票者全員について集計した。棒グラフは、それぞれの状況での自民党候補者への投票割合を示している。

 図によると、民営化に全員が賛成だったと仮定したら、44%の人が自民党候補に投票し、反対でも(その他の理由から)28%の人が投票したことになる。つまり、「民営化賛否」には、最大で16ポイント(44%マイナス28%)の人の投票行動を変える影響力があったことになる。

 右側は、全員が小泉氏支持であった場合と不支持であった場合の推定結果である。全員支持の状況のもとでは、58%の人が自民候補に投票し、不支持であれば14%しか投票しなかった。その差は実に44ポイントで、小泉支持が投票行動に与える影響は圧倒的であった。

 「郵政争点選挙」というよりは、「小泉劇場選挙」の様相の方が強かったことを、この出口調査データの分析結果は示している。

 京都新聞社の出口調査 衆院選投票日の今月11日、京都、滋賀の10小選挙区のうち、京都5区、滋賀1区を除く8選挙区で実施し、計8398人から回答を得た。小選挙区と比例代表で投票した候補者名、政党名のほか支持政党、郵政民営化の賛否などを聞いた。

 同志社大法学部・西澤由隆(にしざわ・よしたか)教授 1957年京都市生まれ。同志社大卒、エール大大学院で政治学博士号取得。明治学院大助教授を経て98年から現職。

357片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/19(月) 21:08:10
「劇場型選挙」TV好きは自民に…読売ネットモニター
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050919i212.htm

 衆院選直後に読売新聞社が全国のインターネットの利用者1000人に行った「衆院選ネットモニター」の第3回調査結果が19日、まとまった。

 平日1日あたりのテレビ視聴時間が長い層ほど、おおむね自民党や小泉首相を支持する割合が高いことが分かった。

 先の衆院選では、自民党が、郵政民営化法案に反対票を投じた候補者に対立候補を擁立したことがメディアで注目を集め、「劇場型選挙」とも呼ばれた。テレビの長時間視聴層の多くが実際に自民党を支持していたことが、裏付けられた。

 ■テレビ視聴時間

 衆院選比例選で投票した政党は、全体では、自民党53%、民主党24%、公明党8%、共産党、社民党が各4%、新党日本2%、国民新党1%の順だった。平日1日あたりのテレビ視聴時間別(視聴時間は衆院解散直後の第1回調査で質問)に見ると、30分未満の層では自民党に投票したのは40%だったが、3時間以上の層では57%に達した。

 来年9月で自民党総裁の任期を迎える小泉首相については、全体では、「任期で辞める方がよい」が54%、「引き続き担当する方がよい」46%。テレビ視聴が30分未満の層では、「任期で辞める」67%、「引き続き担当」33%で任期いっぱい退陣論が主流だった。しかし、3時間以上の層では「引き続き担当」が53%に上り、「任期で辞める」は48%にとどまった。

 ◆ネットモニター調査=読売新聞社が衆院解散直後の8月にモニターを募集し、応募者から男女比や地域バランスなどを考慮して1000人に委嘱した。モニターの平均年齢は43・5歳。質問、回答はすべてインターネット上で行った。第3回調査は、衆院選投開票直後の9月13日から16日まで行い、91%が回答した。調査結果は読売新聞のホームページでも紹介する。
(2005年9月19日20時28分 読売新聞)

358片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/20(火) 20:18:12
民主が有効策を打てなかったのが出てる感じ。自民の選対が防いだとも言う。

投票日直前に自民に変更 民主、無党派浸透も不十分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050920-00000160-kyodo-pol

 共同通信社は20日、第44回衆院選で事前調査と結果が異なるなど激戦だった神奈川9区、滋賀1区、福岡11区の3選挙区について、投票日約1週間前に行った全国電話世論調査の回答者を対象に、実際の投票行動を尋ねる事後追跡(パネル)調査を実施、選挙戦後半で有権者の意識がどう変化したかを調べた。
 その結果、約1週間前調査で民主党候補に投票するとした回答者が、自民党候補ら当選者に流れる一方、民主党は頼みにした無党派層からも十分な支持を得られなかった構図が明らかになった。
(共同通信) - 9月20日18時33分更新

359片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/24(土) 18:42:57
「政権交代は十分可能」/公明票除けば自民と互角・岡田前代表
http://www.isenp.co.jp/news/_2005/0924/news01.htm

 二十三日の民主党県連の幹事会に出席した岡田克也前代表は終了後、記者会見し、約一年五カ月の代表就任について「唯一最大の責任が政権交代だったが、(衆院選で)それができなかったのが残念。責任を感じている」と振り返った。その上で、「小選挙区の得票数は、公明を除いた自民と互角。小選挙区という制度上、大きく議席を減らすことになったが、次は逆のこともあり得る。政権交代は十分可能だ」と強調。「前原代表の新執行部を全面的に信頼し、支援していく」と政権交代への意欲をあらためて示した。
 岡田氏は「小選挙区で二千四百八十万人が民主党の名前を書いた。これは非常に重要。自民には公明の票も入っており、それを除けば互角だ」と分析。民主党として自民党と互角の支持を受け、一定の基盤はできつつあるとの見方を示した。その上で、「浮動票が自民に入り、民主が票を増やせなかったのが大きな敗因」と述べ、「浮動票の五割が民主に入れたが、七―八割に支持してもらえるようにしっかり反省したい」と語った。

360片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/24(土) 18:50:19
いかに「期待感」を起こすか、というのが与党にとってのカギである。
実績がそこそこ上がっていても「実績投票」では苦しい。

論客が斬る 小泉改革の実像 <上>
小林良彰慶応大教授
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/jituzou/050921.html
単一争点で無党派獲得

  「八つ当たり解散」「自爆テロ解散」と言われ、ふたを開けてみれば小泉自民党の圧勝に終わった今回の総選挙。地滑り的勝利を呼んだ有権者の心情は、自民党は変わったのか、民主党に回復の余地はあるのか、構造改革の中で地方の未来は−。これから始まる「小泉劇場」第二幕を前に、小林良彰慶応大教授(選挙分析)、山口二郎北大大学院教授(政党政治)、新藤宗幸千葉大教授(地方分権)の三人の論客に「小泉改革の実相」を語ってもらった。


後継、カリスマ性課題
 −選挙結果を踏まえて、今回の選挙の特徴点は何だったのか。

 「メディア戦略の違いで決まったと思う。小選挙区制に移って四回目で、『得票率以上に大きな議席差が出る』制度の特徴が明確に出た。メディア戦略が選挙に大きな影響を与える背景には、各党の組織力の低下、支持者の流動化がある。これに最初に気付いたのは小泉さんではないか。小泉政権下で行われた参院比例選は初めての非拘束名簿式だったが、郵政局を巻き込んで選挙違反まで出した高祖憲治氏でも五十万票足らずしかなかった。今は、政治連盟組織さえ『構成員かける二』、つまり下手をすると本人と奥さんしか投票しない」

 −なるほど。

 「であるなら流動化している都市部の無党派層を取り込んだ方がいい、という選挙観。この政略が〇一年の参院選で改革期待を呼び結実した。〇三年の衆院選は期待に対する実績が問われたので、今選挙は再び期待感を呼び覚ますよう郵政民営化という将来課題をシングルイシュー(単一争点)に設定した。そこが天才的だ。テレビは活字メディアと違って分、秒の視聴率に生きている。そこに低コストで映像化できる素材として『刺客』や『くのいち』が途切れず送り出された」

 −衆院の議席の三分の二を超える圧倒的パワーの与党ができた。これがこれからの政治にどういう影響を与えるのか。

 「自民党のマニフェスト(政権公約)は郵政民営化だけでなく、『百二十の約束』になっている。自民党としては『国民がいいと言ってくれた』と受け取る。これを『粛々(しゅくしゅく)とやる』といったとき、われわれ国民は『聞いていないよ』と言えない。ただ、民主党の小選挙区での得票率は36%台と微減で、投票率が上がった分だけ得票数は増えている。しかし議席占有率は自民党が73%で、民主党は17・3%。国民からすると、何でもできるほどの支持をしたわけではないとも言える。それだけに小泉首相は自制的であるべきだ。郵政でも『国民に聞く』と言ったのだから、もっと関心の高い年金など社会保障、財政再建などは民意をしっかりくんでもらわないといけない」

 −小泉首相は一年の任期で辞めると言っているが、党内からは任期延長論も出ている。首相はどうするのか。また辞める場合、後継者はどうなるのか。

 「小泉さんは郵政民営化に決着をつけ、一年で拍手喝さいの中で辞めるだろう。問題はその後。負担(増税)問題が出てくる。上げてほしくないけども、後継者は取り組まざるを得ない。やはり、今回のマニフェストでは、野党も含めてこの問題を示すべきだった。そういう意味でマニフェストは国民の選択素材として十分に成熟したものになっていない。小泉後継については、その人がどれだけ小泉さん同様のカリスマ性を発揮できるか。派閥は弱まっているようにみえるが、総裁派閥は膨張している。自民党は変わった部分と旧来の部分が混在している。従来の調整型に戻れば、〇七年の参院選では揺り戻しがあるだろう」

361片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/24(土) 18:56:23
↑に追加。もちろん、経済が好調だという前提。ということは、マイナスにとられない実績も必要ということだけど。

山口先生は極端やなぁ。なんでも批判すればいいってもんじゃなかろうに。

論客が斬る 小泉改革の実像 <中>
山口二郎北海道大大学院教授
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/jituzou/050922.html
"一神教"になった自民

民主は「批判野党」目指せ
■首相への「助言」
 −今後予想される自民党の動きは?

 「郵政民営化の後、増税は不人気だし、じゃあ憲法改正でもやろうかという可能性が結構ある。憲法論議は金もかからないし(笑)」

 −国民を束ねるにも、都合がいい。

 「改憲こそ究極の改革、と言いながらね。これは笑いごとではない」

 −自民党は今回の選挙でどう変化したのか。

 「多神教から一神教の世界になった。つまり小泉首相は党の特徴だった多元的均衡を壊し、一元支配を確立した。契約というのは一神教の概念だが、今回、郵政民営化で小泉首相は候補者に契約を強いた。しない者は外にけり出した。ただ長年、政治改革を訴えてきた人間としては何とも評価しにくい」

 −というと。

 「以前、首相公選制の懇談会メンバーとして小泉首相に助言した。『憲法改正を伴うような大がかりなことをしなくても、事実上の公選制はすぐできる。首相が解散を断行して、その際に小泉ビジョンを明らかにし、候補者に、これに従うものだけに公認証を渡す、と言うだけでいい』」

 −まさしくその通りになった(笑)。

 「その意味で長年われわれが望んだ改革を彼は実現した。構造改革や新自由主義はともかく、手続きや仕組みについては『よくやった』と評価せざるを得ない(笑)。わたしが批判するのは(刺客の)手法が残酷だとかいうのでなく、郵政民営化という本流でない争点で大騒ぎして、外交や年金、財政などの大切な問題は何も語らないまま権力を確立するのは、やはり民主主義のルールに反する、今回の選挙は邪道という点だ。リストもカタログもなく、とにかくまかせろでは悪徳商法、独裁と紙一重だ」


■「対小泉軸」を持つ
 −巨大自民党の対抗勢力として、新党首が決まった民主党の今後は?

 「ここまで与党が勝つと、野党の影響力はゼロに近い。だから、下手に建設的な政策論議なんかしない方がいい。どうせ与党の責任で政策が実現するのだから。民主党の仕事はとにかく批判することだ」

 −「小さな政府」論や規制緩和で、ともすると自民と意見を同じくする部分が民主党にはある。

 「わたしはずっと前から言い続けているが、二大政党制ならば、右側に新自由主義の小泉自民党という巨大政党が立ち上がったら、その左側に新自由主義とは違う、社会保障も重視した欧州の社会民主主義のような理念を打ち出す政党がないと、二極化しない。民主党は、日本の政党システムの構造を客観的に分析すべきだ。自民党の左側に大きなスペースが空いていて、そこを民主党が埋めるしかない。それが嫌だったら皆、自民党になればいい」


■政界再編もある
 −今回、民主党代表に選ばれた前原誠司氏は新自由主義に近いし、憲法や安全保障もそう。「対小泉軸」が築けるのか。

 「左側のリーダーが左の理念を立てたら右の人間が逃げる。前原氏は右側だからこそ、ある程度左のスタンスで軸を立てれば民主党もまとまる」

 −前原氏はそれを選ぶか。

 「それが見ものだ」

 −下手をすると、代表選と同じく真っ二つになる。

 「民主党が第二自民党になっても意味がない、というのはもう国民的な常識だ。民主党が『小さな政府だ』なんて言っていたら存在意義がない」

 −自民、民主とも路線の違いを党内に内包している。政界再編はないか。

 「小選挙区制なので、それほど大きい政党の再編が起きるとは思わないが、両党とも矛盾がどんどん累積してくるので、何らかの再編が近い将来起きるのではないか」

362片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 00:21:07
山本一太9/22
http://www.ichita.com/03report/data/1127395695.html

 午後4時30分。総理官邸で飯島秘書官に会った。久々の「アイ・ワイ懇」をやった。約40分の会話の9割は、衆院選挙のこと。今振り返ってみると、自民党にとって何度か「選挙の潮目が変わる」危ない局面があった。これを乗り越えることが出来たのは、飯島氏が「身体を張って」行動したからだ。

363片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 01:50:06
全国総得票、細かいデータを探してますがとりあえず。。。右のページのデータを利用させてもらいます。「約」でしかないですのでご注意を。(大地、計算に入れてなかったし・・・)http://plaza.rakuten.co.jp/oiken/diary/200509130000/
2003年までのデータは例の新書などでご確認を。

自民 小選挙区3251万 候補290 当選219 当選率75.52 議席率73.00 相得率47.8 絶得率31.5
自民 比例代表2588万 候補336 当選77  当選率22.92 議席率42.78 相得率38.4 絶得率25.1
自民 合計      候補346 当選296 当選率85.55 議席率61.67 

民主 小選挙区2480万 候補289 当選52  当選率17.99 議席率17.33 相得率36.4 絶得率24.0
民主 比例代表2103万 候補295 当選61  当選率20.68 議席率33.89 相得率31.2 絶得率20.4
民主 合計      候補299 当選113 当選率37.79 議席率25.54

公明 小選挙区98万  候補9  当選8  当選率88.89 議席率2.67  相得率1.4 絶得率0.9
公明 比例代表898万  候補43  当選23  当選率53.49 議席率12.78 相得率13.3 絶得率8.7
公明 合計      候補52  当選31 当選率59.62 議席率6.46

共産 小選挙区493万  候補275 当選0  当選率0.00  議席率0.00  相得率7.3 絶得率4.8
共産 比例代表491万  候補39  当選9  当選率23.10 議席率5.00  相得率7.3 絶得率4.8
共産 合計      候補292 当選9  当選率3.08  議席率1.88

社民 小選挙区99万  候補38  当選1  当選率2.63  議席率0.33  相得率1.5 絶得率1.0
社民 比例代表371万  候補44  当選6  当選率13.64 議席率3.33  相得率5.5 絶得率3.6
社民 合計      候補46  当選7  当選率15.21 議席率1.46

国民 小選挙区43万  候補10  当選2  当選率20.00 議席率0.67  相得率0.6 絶得率0.4
国民 比例代表118万  候補11  当選2  当選率18.18 議席率1.11  相得率1.8 絶得率1.1
国民 合計      候補14  当選4  当選率28.57 議席率0.83

日本 小選挙区13万  候補6  当選0  当選率0.00  議席率0.00  相得率0.2 絶得率0.1
日本 比例代表164万  候補8  当選1  当選率12.50 議席率0.56  相得率2.4 絶得率1.6
日本 合計      候補8  当選1  当選率12.50 議席率0.21

大地 比例代表43万  候補3  当選1  当選率33.33 議席率0.56  相得率0.6 絶得率0.4

無諸 小選挙区324万  候補75  当選18  当選率----- 議席率6.00  相得率4.8 絶得率3.1

364片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 02:04:27
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1123577547/54-57
自公の小比の差は小さかったですが、民主党の小比の差につき小選挙区のほうがかなり大きくなりましたね。
これは、これまで擁立してなかったところに立てたというのが大きいです。

これまで、全国の票だけ見て、小選挙区自民・比例民主の組み合わせが多いという分析が各所でなされてきましたが、必ずしもそうはいえないということで認識を新たにされるべきところでしょう。

365片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 03:12:21
改正の是非はともかく、重複優遇って確かにそういうふうに使えるなあ。

黒岩宇洋
http://takahiro.025.ne.jp/katudou/event.html
9月23日 考えてみる復活の日

 県内挨拶回り。夕方から懇親会(写真)。今日もいまだ余韻覚めやらぬ自民党圧勝総選挙の話題が取り沙汰されました。
 ここで、小選挙区比例代表並立制という選挙制度に一つ提言を。それは重複立候補による比例復活のあり方についてです。
 元来、この制度は大物議員の小選挙区落選救済措置として盛り込まれました。その是非は兎も角今回の総選挙ではそればかりでなく造反議員の息の根を止める手段に用いられました。例えばある造反無所属候補のいる小選挙区に自民党公認候補を刺客として擁立。ただし、ブロック比例1位の重複立候補で。これは何を意味するか。「選挙を経ず」に「ある特定の選挙区」で自民党の「公認候補の議席獲得」を決定付けるのです。仮に無所属議員が当選してもそこには比例復活した自民党公認支部長が誕生し今後も活動するわけですから無所属議員の復党は絶望的、次回の選挙での当選は至難でしょう。この方式を貫徹すれば2回の選挙で確実に一人の議員を抹殺する事ができます。問題なのはその選挙区の有権者の選択による抹殺ではない事。議員は選挙の洗礼で落選するのならまだ納得できます。
 そこで提案したいのが重複立候補を認めるとしても一つのブロックである順位に重複候補者を載せたら他の重複候補者もその同一順位しか名簿に載せられない方式に改める事です。こうすれば重複候補者の当落は必ず「惜敗率」の洗礼を受けます(今回の東京比例区の例を除く)。重複候補者が名簿搭載即当選という事がなくなります。どうしても当選させたい候補者なら比例名簿単独で。こうすれば特定の小選挙区に党の独断で公認当選者を出す事はできなくなります。また「惜敗率」では不十分とは言えその小選挙区の有権者の民意が反映されるだけマシでしょう。
 党の意向だけで抹殺される側の立場に立ったらたまりませんよ。民主党は比例議員の100人削減を謳っていますが、以上の様な制度改革も謳うべきだと考えます。

366片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/25(日) 03:43:32
民主候補が前回より自民候補との差を縮めた・勝った選挙区
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/680/1114668039/52

与党の立場から見ると、社民ですが大分2区、無所属ですが沖縄1区も入るでしょうか。

367片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/28(水) 04:57:10
追伸に述べられてる7人が今後のキーパーソンでもあるだろう・・・。

山本一太9/27
http://www.ichita.com/03report/data/1127834555.html

 昼。有楽町マリオン前で「新世代総理を創る会」主催の街頭演説。二ヶ月ぶりに再スタートを切った。参加した若手政治家は4人。菅原一秀氏、大村秀章氏、中山泰秀氏と一緒に「次世代号」のステージに立った。最後の10分間は、予想を上回る数の「聴衆」が出現した。小泉選挙の余韻が残っているせいだ。

 追伸:某週刊誌とのインタビューで次のような話をした。「今回の選挙で与党が大勝した最も大きな理由は、小泉総理の存在そのもの。自民党が勝ったというより、小泉首相が勝ったというほうが正確だ。が、そのことを踏まえた上で、小泉総理のカリスマとメッセージ力を存分に引き出す環境整備をやり、選挙の勝利のために汗をかいた7名の人物(功労者)がいる。」

 ひと息ついてこう続けた。「まずは、選挙の最高責任者として小泉総理の弁慶役を務めた武部勤幹事長。さらに候補者擁立に奔走した二階俊博総務局長。加えて、総理が最も信頼する側近中の側近である飯島勲秘書官。現場サイドから見れば、苛酷なスケジュールで全国の選挙を応援に飛び回った竹中平蔵大臣(*政策のスポークスマンとしても活躍)と安倍晋三幹事長代理。そして、有権者に郵政民営化賛成の『選択肢』(*刺客ではありません)を与えるためにパラシューターの先陣を切った小池百合子大臣。さらに忘れてはならないのが、広報担当の幹事長補佐としてメディア戦略の先頭に立った世耕弘成参院議員。このMー7の貢献は大きかった。」

 「この方々には及ばないが、山本一太も一生懸命頑張った」なんてずうすうしいことはさすがに言えなかった。ね、「勘違い」してないでしょう。(笑)

368片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/29(木) 05:18:13
自公の選挙協力巡り応酬・民主「比例は公明」を問題視
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20050928AT1E2801228092005.html

 28日の衆院本会議の各党代表質問では、衆院選での自民、公明両党の選挙協力のあり方を批判した民主党の前原誠司代表に、公明党の神崎武法代表が激しく反論する一幕があった。

 前原氏は「自民党公認候補が『比例は公明』と連呼した。小選挙区の票の引き換えに比例票を強要する公明党も公明党だ。政党政治の形骸化につながる」と追及した。

 小泉純一郎首相は答弁で「個別候補の判断」と軽く受け流したが、後に質問に立った神崎氏が「民主党大敗北について、無責任な政策の失敗という自覚もなく、自公の連携の強さを批判するとはまさに言語道断」と語気を強めた。そのうえで「(自民候補に票を)強要したことはない」と主張した。 (23:00)

369片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 04:38:43
石田日記より
> 月刊現代の2本の記事、上杉隆『「小泉劇場」36日間の狂乱』、鈴木哲夫『特命チーム”情報戦”工作の全容』は力の入った記事で、自民党の選挙戦略・メディア戦略を分析していて非常に面白い。

自分もこの記事(特に後者)は気になっていた。
今回は緻密な戦略で舞台づくりがなされた。両党の力量の差がそこで顕著にあらわれたと思うからだ。
チェックしておきたい。

370片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:31:29
小泉マジックの正体:/1(その1) 「私たちの当選は必然」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/09/20050930ddm001010074000c.html

 28日夜、自民党の新人女性議員15人が東京・赤坂の日本料理屋に集まった。呼びかけたのは上智大教授から転じた猪口邦子氏(53)。元財務官僚の片山さつき氏(46)、エコノミスト出身の佐藤ゆかり氏(44)らと並んで、元東京都杉並区議ながら大阪7区から勝ち上がった渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)の姿もあった。

 「党改革の象徴」。この夜集った多士済々の面々には自分たちの当選をこう評価する雰囲気がみなぎっていた。渡嘉敷氏は「私たちが当選できたことには必然性がある。政治を変えるパワーになる」と語った。片山氏も「ギトギトした人が減って(党が)スマートになった」と強調した。

 小泉マジック−−。刺客、落下傘、公募など、新人議員の多くが派閥などと無縁にリクルートされ当選した。この夜胸を張った渡嘉敷氏はわずか2カ月前、東京都議選で6000票余しか取れずに惨敗した。「泡まつ候補」だった。

 なぜ勝てたのか。渡嘉敷氏は「それこそ自民党の変化だ」と話す。その変化を大きく左右するのはリーダーであるとも。そして「小泉純一郎首相のブームに沿うように努力し、有権者に認めてもらえた。それを忘れずにいたい」と語る。<5面につづく>

毎日新聞 2005年9月30日 東京朝刊

371片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:32:03
小泉マジックの正体:/1(その2止) 大阪7区の場合 渡嘉敷氏の決断
 <1面からつづく>
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/09/20050930ddm005010001000c.html

 ◇「私も改革に参加したい」

 8月8日夜のテレビニュースを、約1カ月後に衆院議員になる渡嘉敷奈緒美氏(43)は東京都杉並区の自宅で食い入るように見入った。

 「郵政民営化に賛成か反対か国民に問いたい。自民、公明の与党で過半数を獲得できなければ退陣する」。衆院解散を受けた小泉純一郎首相の記者会見だった。

 見ていると胸の奥から熱い思いがわき上がってきた。「私も小泉改革に参加したい……」

 渡嘉敷氏は99年、化粧品会社に勤めながら杉並区議選に立候補し初当選した。2期目の途中の今年7月、都議選に出馬しあえなく落選するが、6年の区議生活で山田宏・杉並区長の行政改革への挑戦を目の当たりにし、自分なりに政治のダイナミズムを実感した。

 山田区長の行革は、全国的にも有名だ。危機的な区財政を立て直すため、学校給食から保育園、特別養護老人ホームに至るまでを民間委託し、職員も600人削減した。

 「例外なく見直しを迫る勢いは、火炎放射器のようだった」と渡嘉敷氏が振り返る「山田行革」の徹底ぶりは、やがて財政好転への糸口を見いだす。民間シンクタンクの関西社会経済研究所は昨年5月、人口10万人以上の市区の財政運営などを調査し、杉並区を総合1位と認定した。

 「小さな政府という流れの中で、地方自治体は財政赤字からいかに抜け出すかを競争している」という山田行革と、「官から民へ」を訴える小泉首相の構造改革。鬼気迫る首相の会見を見ながら、渡嘉敷氏の中でその二つがドッキングした。

 渡嘉敷氏は区議時代、自民党入りの誘いを受けたことがあった。が、保守系無所属で通す。議会活動を通じて感じた同党の古い体質が肌に合わなかった、という理由からだ。しかし、テレビの向こうの小泉首相はまるで違う存在に映った。

 この人なら自民党を変え、政治を変えることができるかもしれない−−。すぐにインターネットで自民党のホームページを検索してみた。すると、同党大阪府連の「候補者公募」の文字が飛び込んできた。即座に「やってみよう」と決断。2日後には、応募に必要な論文や資料を整えてポストに投かんしていた。

 今回の衆院選は、脚本、監督、主演とも、小泉首相とたとえられる。だが、その首相本人でさえ予想だにしなかったところから小泉改革にはせ参じる動きが出て、「小泉マジック」はより威力を増すようになる。

 資料投かんから3日後の13日、大阪府連から渡嘉敷氏の自宅に電話がかかってきた。「書類選考に合格したので、大阪まで面接に来て下さい」。人生の歯車が音を立てて回り始めた。

  □  □  □

 先の衆院選で、自民党は「劇場型選挙」というかつてない手法を繰り出し、83人の「小泉チルドレン」を誕生させて296議席の大勝利を収めた。一体、地盤もカネも知名度もない新人たちがなぜ次々と当選できたのか。大阪7区の「渡嘉敷氏の当選」を手始めに05年衆院選を検証する。=つづく

………………………………………………………………………………………………………

 ◆渡嘉敷氏の得票◆

 (カッコ内は得票率)

 都議選・杉並区 衆院選・大阪7区

 6249    98151

 (3.4%)  (43.4%)

 ※都議選には13人が、衆院選には4人が立候補した

毎日新聞 2005年9月30日 東京朝刊

372片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:32:51
小泉マジックの正体:/2 大阪7区の場合 「地縁なし」が決め手
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051001ddm005010131000c.html

 ◇公募候補に内定、「地縁なし」が決め手

 衆院選の候補者公募に踏み切った自民党大阪府連が、渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)に「書類審査合格」を連絡した3日後の8月16日。大阪市中央区の府連会議室で、幹部による激論が交わされた。

 「大阪に縁のない女性を候補にしてどうするんや」「いや女性の方が浮動票を取れて戦いやすい」。この日実施した面接審査で最高得点になった渡嘉敷氏を、衆院選の候補に内定するかどうかをめぐる議論だった。

 府連が面接したのは、全国から応募した28人のうち書類審査をパスした5人。1人6分の持ち時間でスピーチをさせ、府連幹部ら8人が審査した。化粧品会社でのビジネス経験をアピールし「大阪には宝物がいっぱい埋まっています。大阪の経済が復興すれば日本全体が元気になる」と意気込む渡嘉敷氏は、多くの幹部の目に留まった。

 だが、「即戦力」を重視し、国政選挙への出馬経験を持つ50代の男性を推す声も出た。男性は大阪市出身で、選挙事務所やポスターを自前で用意できる力を持つ「最も無難な候補」(府連幹部)。東京に住み、それこそスーツ一着で大阪にやって来た渡嘉敷氏とは対照的だった。

 幹部の一人は「どうせ落選したら渡嘉敷は東京に帰るんやろう」と、地元候補に強くこだわった。渡嘉敷氏か地元の男性か−−。激論が続いたが、府連選対事務総長の谷川秀善参院議員の発言が流れを作った。「地元のしがらみで分裂選挙を続けてきたじゃないか。大阪出身でなければだめなら全国公募した意味がない」

 大阪7区は00年の衆院選以来、井上一成元郵政相と自民党衆院議員の元秘書、有沢志郎氏の保守系2候補がそれぞれ立候補し、民主党の藤村修氏に負け続けてきた。こうした反省に立って昨年12月、安倍晋三幹事長代理が地元の自民党市議らを大阪市内のホテルに集め、「党改革の立場からも公募でやりたい」と通告。今回はそれを受けての全国公募だった。

 結局、府連幹部の待つ会議室には男性ではなく渡嘉敷氏が呼ばれ、内定が伝えられた。渡嘉敷氏が衆院解散後の首相会見を見て、「私も改革に参加したい」と思い立って9日目。府連が念願の統一候補擁立に成功するとともに、大阪7区の地にも「小泉チルドレン」の卵が生まれた。

 今回の衆院選で自民党の公募に申し込んだのは、党本部分と都道府県分を合わせて計1164人。うち26人が党の公認候補となり、22人が当選を果たして「小泉マジック」の体現者となる。

 渡嘉敷氏自身、候補内定から3日後に実施した自民党の世論調査で、民主党の藤村氏を早くも9ポイント引き離し31%の支持を得ていた。この追い風は一体何だったのか。=つづく

………………………………………………………………………………………………………

 ◆大阪7区の03年衆院選の得票◆

当 藤村修 (民主) 72643

  井上一成(自民) 55234

  有沢志郎(無会) 19949

 ※敬称略。カッコ内の「無会」は無所属の会。3人のほか共産、無所属の候補も立候補した。

毎日新聞 2005年10月1日 東京朝刊

373片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:38:31
小泉マジックの正体:/3 大阪7区の場合 「風」で当選
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051004ddm005010086000c.html
 ◇強力な党首に乗り

 自民党の世論調査で、公示前に民主党現職の藤村修氏を9ポイント引き離していた渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)だったが、本人も周辺もにわかに信じられなかった。街や企業を回ったわけでもなく、何の実感も持てなかったからだ。

 実際、地元の自民党市議は公示日の8月30日、大阪府吹田市の選挙事務所前で開かれた出陣式に出席して青くなる。集まったのは40人足らず。半分は事務所関係者という惨状だった。

 「あんた、ここに来て『しもうた』と思ったんちゃうか」。第一声の後、市議からこう声をかけられた渡嘉敷氏は「ファイトがわいてきました」と気丈に応じたが、知名度ゼロの落下傘候補を包む寒々とした光景だった。

 「渡嘉敷さんを懸命に応援する義理はない」と突き放す市議もいた。公明党も「『比例は公明に』といった取引も成立せず、消極的な支援しかできない」(地元公明党市議)と冷たかった。

 それでも、公示前から投票日直前まで計4回実施した自民党の世論調査で、渡嘉敷氏の支持率は31%→29%→28%→33%と移行し、4回とも22%だった民主党の藤村氏を一貫して上回った。組織選挙でありながら、十分組織が機能しない中での世論の支持。「風」としか言いようがなかった。

 前回は藤村氏に投票し、今回は渡嘉敷氏に入れたスポーツ用品店経営の男性(62)は「小泉(純一郎首相)さんの改革に期待した。手あかがついていない渡嘉敷さんなら、小泉さんとともに新しいことができると思った」と振り返る。

 30年間の自民党支持者で、渡嘉敷氏に投票した食品会社経営の男性(57)も「いつもなあなあで済ます自民党に嫌気が差していたが、今回ばかりは小泉さんの改革姿勢と渡嘉敷さんのフレッシュなイメージが重なった」と話した。

 共通するのは、渡嘉敷氏というフィルターを通した「小泉改革」への期待だ。9月8日、小泉首相が大阪入りした際に集まった聴衆は約4200人。「小泉さ〜ん」の歓声が飛び交い、お目当てが首相であることは一目瞭然(りょうぜん)だった。渡嘉敷陣営も、表面に「小泉改革=郵政民営化の実現へ」のフレーズ、裏面に首相の顔を全面プリントしたビラを配り、小泉効果を最大限に利用した。

 今回の衆院選について駿河台大の成田憲彦副学長(比較政治)は「小選挙区選挙が4回目となり、強力な党首の下で政党を選択するイギリス型選挙に移行した」と分析する。7月の東京都議選で、6000票余りに終わった候補が10万票近い票を得たのは、小泉首相、自民党公認、小選挙区という三つの恩恵を受けた結果に他ならない。

 9月11日。事務所近くの路上に止めた乗用車の中で待機していた渡嘉敷氏の元に、当選確実の一報が入ったのは午後11時半ごろ。だが、歓声を受けて事務所に入っても、渡嘉敷氏は「現実味を感じなかった」という。それは、渡嘉敷氏に敗れた民主党陣営も同じだった。=つづく

毎日新聞 2005年10月4日 東京朝刊

374片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:39:55
小泉マジックの正体:/4 大阪7区の場合 「ハリケーンに負けた」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051005ddm005010052000c.html
 ◇民主の藤村氏

 大阪7区の民主党現職、藤村修氏(55)は8月8日の衆院解散直後に実施した党の世論調査結果に驚いた。藤村氏39%、自民党候補43%−−。自民党が公認候補を決めていない段階で、「姿なき候補」に負けていたのだ。

 藤村氏にとっては「ちょっと変だな」から始まった選挙戦だった。

 大阪7区は吹田市と摂津市にまたがる選挙区。中選挙区時代は村上弘・共産党委員長を出すなど革新色が強く、無党派層も多い。大阪万博(1970年)会場の隣接地で世帯数約4万の千里ニュータウン(吹田市など)は、その典型だ。藤村氏はここで4期連続当選を果たしてきた。

 民主党が大阪7区選対の初会合を開いたのは8月17日。自民党府連はその前日、渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)の擁立を内定するが、藤村陣営は「東京都議選に出て負けた人」程度の受け止めだった。

 世論調査の結果は気掛かりだが、「聴衆がいなくてもマンションの谷間でマイクを握り、じわり浸透させる」という初当選以来のやり方を踏襲すればいい。過去の経験から藤村選対はそう判断した。

 だが投票日の3日前、藤村氏は「民主党の敗北」を直感することになる。小泉純一郎首相と民主党の岡田克也代表(当時)が相次いで大阪7区の応援に入った9月8日だ。郵政一本で攻め続け、約4200人の聴衆の喝さいを浴びる首相と、約350人を前に年金や子育てなどを並べながら「日本はもっと重要な問題に直面している」と訴える岡田氏。勢いの違いは歴然だった。

 それでも藤村陣営は7区での勝利を確信した。選挙戦での手応えは前回より上回り、藤村氏自身、郵政民営化の必要性を公言し、7区では民営化は争点にならないとの読みもあった。陣営内から「渡嘉敷がいい。選挙戦略を見直すべきだ」との意見も出たが、取り合われなかったという。

 結局、藤村氏の直感通り民主党は大敗する。7区で自らは前回を約1万2000票上回る8万4373票を獲得した。吹田市でも約6000票上積みし6万7642票。ただ、それを上回る票が渡嘉敷氏に流れる「異変」が起きたのだ。

 民主党の地元市議は「普段来ないような人が投票所に来て、なだれを打つように渡嘉敷と書いたんだろう」と話した。吹田市で渡嘉敷氏は、前回保守系2候補の合計票に2万票以上を上乗せし7万8774票を取った。

 小選挙区で初黒星を喫した藤村氏(比例で復活当選)は「『地上戦』で反応が良くなっていったが、『雲の上』は全然違ったということ。雲の上のハリケーンに負けた」と振り返る。吹田市の比例代表票が民主党の約1万票減に対し、自民党約3万票増だったのを見ても、「小泉ハリケーン」の激しさがうかがえる。

 「民主党は戦略面で自民党に負け、改革政党のお株を奪われた」。藤村氏は選挙後、そう指摘したが、自民党の戦略は昨年の参院選の敗北などを教訓に周到に準備されたものだった。=つづく

毎日新聞 2005年10月5日 東京朝刊

375片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 23:41:14
ここは今回の注目点。

小泉マジックの正体:/5 大阪7区の場合 メディア戦略
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051006ddm005010040000c.html
 ◇改革演出、昨年から準備

 渡嘉敷(とかしき)奈緒美氏(43)が衆院大阪7区の自民党公認候補に決まった8月19日から、大阪府吹田市の選挙事務所には連日、党本部からのファクスが届くようになった。1日1、2通。衆院解散後、党本部内にできた「コミュニケーション戦略チーム」が、メディア報道や党本部に集まる支持者らの声を分析し、「戦い方」を指南する一斉送信文書だった。

 例えば、民主党の岡田克也代表(当時)が「小泉純一郎首相は郵政民営化しか言わない」と攻撃を強めた場面。ファクス通信では「郵政民営化は構造改革の本丸。これを落とすことで他の改革も進みます」との訴え方が指南されていた。マスコミが一斉に「自民党圧勝の勢い」と報じれば、同様に報じられて後退した03年衆院選の記事を送り、引き締めを図った。

 コミュニケーション戦略チーム。NTTの広報部報道担当課長から参院議員に転身した世耕弘成広報本部長代理(幹事長補佐)がトップを務め、首相を先頭に「党一丸の選挙」を演出した自民党初の選挙戦略部隊だ。幹事長室や広報本部の職員に交じり、民間PR会社の社員も加わった。世耕氏は「採用した戦略はすべて昨年9月に出した党改革アクションプランに入っていた。その後も研究を重ねたから、急な解散にも対応できた」と振り返る。

 アクションプランとは、昨年7月の参院選敗北に危機を感じた執行部が、党改革実行本部を組織して作らせた文書。公募を中心とした「候補者選考プロセスの改善」「戦略的広報体制の確立」「無党派層対策の強化」などが提案されていた。

 初の実践の場となった衆院選で、戦略チームがこだわったのは「党の顔」の一本化だ。公認候補が小泉首相の下で結束しているというイメージを作り出し、「改革政党」を印象づける狙いからだった。もう1人の顔、安倍晋三幹事長代理はマスコミへの露出を控え、支持の高い首相を徹底して目立たせた。

 何を訴えるかも検討を加えた。関係者によると「有権者が何を望んでいるのか精密なマーケティング調査をした。郵政への関心が冷め、まずいなという時期があったが、最後は郵政一本で押した方がいいという結論になった」という。

 さらに首相の遊説日程も立案。投票日6日前には首相を交えた選対会議を開き、「接戦選挙区」かつ「面で動ける」という方針で最後の3日間の日程を決めた。「去年の参院選の最終演説は東京の雷門だった。司令塔がないから職員が勝手に決めた」(戦略チーム幹部)が、今回はチームが司令塔となった。

 こうした自民党の動きに、民主党幹部たちは「候補者ではなく、小泉首相本人と戦っているようだった」と口をそろえる。民主党は岡田氏に菅直人元代表、鳩山由紀夫元代表、小沢一郎副代表(当時)を加えたポスターを作るなど、「4枚看板」で対抗しようとしたが、岡田氏をどう有権者に売り込むかという議論はほとんどされなかった。

 衆院解散に打って出た首相の政略と戦略チームの活用、指令通り実践する124人に上る新人候補擁立。「小泉マジック」には幾つもの舞台装置があった。=つづく

毎日新聞 2005年10月6日 東京朝刊

376片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/08(土) 15:44:52
判官びいきで語れる範囲はあまり大きくないようにも思うが。

近聞遠見:選挙に強い議員「10傑」 岩見隆夫
 9・11衆院選からほぼ1カ月がたつ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20051008k0000m070176000c.html

 自民圧勝・民主大敗ショックも一段落、永田町の関心事は、来月に予定される自民党役員人事・内閣改造に移っている。郵政選挙の論功行賞とポスト小泉がからむから、なおさらだ。

 とはいえ、激しかった選挙戦の余韻は当分続く。東京1区で落選した民主党の海江田万里は、特別国会の所信表明演説を、議場でなく、12年ぶりにテレビ中継で見なければならなかった。

 <小泉総理の演説など聞きたくもない、という意識も若干あったが、……カメラはときどき民主党の議員席も映し出していた。気のせいか全員の肩ががっくり落ちているように感じられた>

 と、夕刊紙に連載してきた<国会日記>の最終回で、敗北の悲哀をつづっている。

 自民党は勝ち誇ってばかりかと言うと、そうでもない。内部では、さまざまな葛藤(かっとう)劇も進行中だ。北関東出身の中堅議員がこんなことを言う。

 「うちの選挙区は人間よりウシ、ブタのほうが多いところだから、票はそれほど出ない。得票率のほうをみてくださいよ」

 得票数でなく、それぞれの小選挙区における得票率が高いほど、<選挙に強い>証明になるのは、そのとおりだ。

 今回の結果でみても、高得票率のトップに立つ安倍晋三自民党幹事長代理(山口4区)が73・6%、しかし、安倍より3600票多い14万1000票もとった斉藤斗志二元防衛庁長官(静岡5区)が得票率46・6%で落選している(比例代表で復活当選)。得票数の比較はあまり意味がない。

 だから、当落の一方で、議員の間には得票率へのひそかなこだわりと競争心がある。選挙に強い政治家はだれか。

 00年6月、03年11月と今回の3回の衆院選における得票率の平均を算定して、<強い10傑>を選ぶと、次のようになる。(単位%)

(1)安倍晋三(山口4) 75・0

(2)渡辺喜美(栃木3) 74・0

(3)園田博之(熊本4) 73・7

 小渕優子(群馬5) 73・7

(5)山本公一(愛媛4) 72・6

(6)小泉純一郎(神奈川11)72・2

(7)二階俊博(和歌山3) 69・3

(8)茂木敏充(栃木5) 68・8

(9)加藤紘一(山形3) 66・8

(10)梶山弘志(茨城4) 66・7

 3回の各上位10人のうち、民主党議員は03年の1位、古本伸一郎(愛知11区、89・6%)と今回の5位、玄葉光一郎(福島3区、68・5%)の2人だけで、あとの28人は自民党議員である。ただし、古本は2回当選。

 さて、<強い10傑>の顔ぶれを見てすぐ気づくのは、全員自民党、しかも大半が2世、3世議員で占められていることだ。ほとんどの父親が実力者か首相経験者である。また、大都市圏は小泉だけで、あとは地方出身ばかりだ。

 小泉首相は、

 「自民党をぶっ壊す」

 と繰り返すが、地域ではなおも継承地盤が強固なことを示している。

 だが、自民圧勝をもたらした第一の勝因は、10傑にみられる個々の強さよりも、小泉ブームによる票の上乗せだった。ブームの裏に何が隠されているのか、という論議も続いている。

 民主党の某幹部は、

 「今度の選挙で最大の特徴は、判官びいき(源義経の不遇に人々が同情したことから、弱者や薄幸の者に同情し、味方すること)がなくなったことだ。しかも、弱者まで、弱者を切り捨てそうな強いリーダーを支持し、頼ろうとした。それが小泉ブームを起こした。危なっかしい風潮だ」

 と言う。重要な指摘かもしれない。(敬称略)

毎日新聞 2005年10月8日 0時34分

377片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/15(土) 13:54:56
http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2005/10/10_140005.html

378片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:06:57
このひとは、正直なところがあるから、そういう意味で発言が参考になる。
郵政政局と小泉戦略のありようを伝えてくれる。
これに対して、世耕あたりがメディアに語ることだと、もうちょっとひねって読まなきゃいけないだろう。

小泉マジックの正体:番外編インタビュー 武部勤・自民幹事長/下
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20051022ddm005010032000c.html
 ◇改革にイエスマン必要−−戦略的に行った革命だ

 −−衆院選で自民党圧勝(296議席)の手応えはいつ感じましたか。

 ◆8月23日の(自民党の)世論調査で300を超える数字が出てましたよ。それから毎週やってたんだけどね、次が287、次が283、最後が297。とてもナマの数字は出せないから、大幅修正して(党内関係者に)出した。ナマ数字は徹底的に情報管理して表に出さなかった。

 −−選挙戦略を決めるシステムが機能したことも勝因の一つですか。

 ◆(小泉純一郎)総理と打ち合わせし、総理が「こうだ」と言う。それを効果的にPRする。(選挙のために幹事長補佐にした)竹中(平蔵郵政民営化担当相)さんと世耕(弘成参院議員)さんは感性がいいからね。二階(俊博総務局長)さんは公明党対策をこつこつやった。二階人脈で何人かの候補者集めもした。

 −−誰ですか。

 ◆川条志嘉さん、井脇ノブ子さん、近藤三津枝さん。福岡1区で出た遠藤宣彦さんも。

 −−自民党の伝統的な支持基盤が崩れる心配はなかったですか。

 ◆それを覆したのが小泉劇場だよ。テレビや新聞で……、「刺客」作戦だな。それにやはり郵政民営化。京都の清水鴻一郎さんの選挙区に応援に行ったんだ。介護や医療の専門家だから郵政民営化については何も言わなかった。「医者なんだから医療や介護の専門家というのはみんな知ってるだろ。だから徹底的に郵政民営化を訴えたほうがいい」と注意したんです。「郵政」と言ったとたんに(有権者が)手を振り始めた。

 −−公明党は自民党が勝ちすぎる不安があったのでは。

 ◆自公の与党は「郵政民営化賛成改革派新党」と思って共闘してもらいたい、と公明党に伝えていました。

 −−民主党対策は。

 ◆「小泉改革チームか、岡田反対チームか」です。たまたま岡田(克也・前民主党代表)さんが「小泉自民党か岡田民主党か」と言った。普通だったら向こうに乗らないけど、それに乗れと。

 −−民主党の敗因は。

 ◆郵政民営化に対案を出せなかった。選挙戦に入ってから、郵貯への預金限度額を段階的に500万円にすると言い始め、ぶれた。もう一つは「小泉か岡田か」と向こうはそれに絞ってきた。だから「飛んで火にいる夏の虫」になっちゃったんだね。

 −−「小泉マジックの正体」は何ですか。

 ◆マジックじゃない。戦略的にすべてが予定された流れの中で行われた小泉革命だ。解散のタイミングも含めてね。

 −−昨年の幹事長のサプライズ人事もそうですか。

 ◆解散のために僕を幹事長にしたんじゃないと思うけどね。けれど、小泉改革の総仕上げにはイエスマンがいいに決まっている。ただ、僕は言っている。「武部勤はそんじょそこらのイエスマンじゃない。偉大なるイエスマンだ」と。【聞き手・清宮克良】

毎日新聞 2005年10月22日 東京朝刊

379片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:12:10
自党の機構のありかたに気を配るという党員がほとんどいないことも、今回の選挙戦術に大きくプラスだった。
国民個人個人がひとりひとり参与する政党であれば、なかなかそうも大胆なことはできない。
自民党は日本の政治部門を担う政党であって、日本人が協調して作る政党ではないというか。そんな感じ。

小泉マジックの正体:番外編インタビュー 武部勤・自民幹事長/上
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20051021ddm005010031000c.html
 ◇火星に行き生還した感じ

 ◇極秘に準備、候補者選び

 −−自民党が296議席を獲得した衆院選をどう総括しますか。

 ◆今度のような選挙は生涯、なかなかない。火星探査ロケットに乗って行って帰ってきた感じだ。宇宙へ行って失敗したら死んじゃうからね。よく生きて帰ってこられたもんだ。これはまさに小泉革命なんだよ。

 −−選挙戦略のポイントは。

 ◆「改革を止めるな」というキャッチフレーズですね。「新しい自民党、新しい政治、新しい日本」というコンセプトを解散(8月8日)前に決めていた。公示前に小冊子、パンフレットを数百万部作った。そうした準備を衆院本会議採決(7月5日)が終わってからひそかに段取りした。情報管理を徹底し、誰にも分からないように。

 −−衆院解散で小泉純一郎首相は郵政民営化反対組の全選挙区に候補者擁立を指示したが、幹事長はどう受け止めたのですか。

 ◆総理は「全選挙区に改革賛成派を立てろ」と。しかし、それをハナから言ってしまうとね。造反組は「穏便にやってくれるだろう」と淡い期待を持ってましたから。この人たちに一気に新党でも作られるとまずいと思って、表向きは「全部立てろと言っても、そんな簡単なものじゃない」というスタンスをとった。

 −−比例代表(南関東)に話題の杉村太蔵氏を選んだ理由は。

 ◆杉村君を福岡1区でと山崎拓(前自民党副総裁)先生から推薦があった。総理は会わなかったけれども「若ければいいってもんじゃない。落選してもいいから、郵政民営化をちゃんと語れないとダメだぞ」と言った。それを山崎先生に伝えたんですよ。先生は「なかなかいいやつだ。国体でテニスで優勝してる。どこか(の比例代表)にエントリーしてもらえんか」と。僕も本人と話してみると「選挙区は難しい」と思いながら、女性枠を作って女性候補を比例代表で優遇するから、青年枠があっていいんじゃないか、と彼を立てた。

 −−「刺客」候補の流れを作った東京10区の小池百合子環境相は志願ですか。

 ◆半分志願だよ。実は8月6日、北海道稚内市に一緒に行った時、「こんな時に解散になったら大変だね」って彼女に言った。選挙区の話をしたけど、あんまり兵庫の選挙区の話には乗らなかったから「どうするつもりかなあ」と思った。それで「女性枠を設けようと思っている」と、そんな話をちょろっとした。

 −−岐阜1区から出馬した佐藤ゆかりさん。相手の野田聖子元郵政相は反対組のシンボルです。

 ◆女性に対しては女性がいいんじゃないかと。佐藤さんに会うと「言われた通りどこでも頑張りたい」と言ったから、「それじゃ岐阜1区で」となった。

 −−福岡10区で落選した自見庄三郎元郵政相はかつて山崎派の同志。そこに西川京子さんをぶつけました。

 ◆奥さんのこともよく知ってるしね。つらかったけれど、西川さんはどこかで出なきゃならないんだよ。

 −−大阪7区は。

 ◆渡嘉敷(とかしき)奈緒美さんは府連の公募なんだよ。だけど「自分は候補になれないんじゃないか」と思ってたんだな。「府連が決めた通りに頑張れ」と伝えた。

 −−候補者は武部勤幹事長、二階俊博総務局長、飯島勲首相秘書官のトライアングルで決めたそうですね。

 ◆赤坂プリンスホテルに何度か集まって個別に面接した。それこそ、僕の動きは誰にも知られなかった。裏から入って、部屋に上がったりした。面接した人の中に、今になって後悔している人がいるかもしれんよ。あの時、ウンと言えばよかったと。【聞き手・清宮克良】

毎日新聞 2005年10月21日 東京朝刊

380片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:13:53
小泉マジックの正体:/6 大阪7区の場合 地元との関係
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051007ddm005010031000c.html
 ◇次への戦い、すでに

 自民党の渡嘉敷(とかしき)奈緒美衆院議員(大阪7区)は6日、国会内で開かれた新人議員の研修会に出席した。「君たちが次に当選するには、投票してくれた人を必死に探し、逃さないようにしなければならない」という大島理森前国対委員長の話を聞きながら、すでに次の選挙への戦いが始まっていると痛感した。

 落下傘候補だった渡嘉敷氏にとって、地元との関係づくりはすべてこれからだ。当選後、地元市議の後援会が主催した秋祭り会場を訪れると「頑張りやー」という声援に交じって、こんなひそひそ話も聞こえた。「今回はブームで当選したけど、次は分からへんで」

 住民票を東京から移したのは衆院選公示の8日前だった。今も秘書が決まっておらず、事務所の開設、住居探しなどすべてを地元の府議や市議に頼っているのが実情だ。

 それでも渡嘉敷氏は「大阪7区」から初めて出た政権与党の国会議員。吹田市の建設団体幹部は「必要な公共事業はあるのに、小泉改革で痛めつけられてばかりだ。渡嘉敷さんには国とのパイプ役になってほしい」と期待を込める。選挙中も建設、産廃など幾つもの業者が事務所に出入りし、「渡嘉敷を利用しようとしている」とまゆをひそめる市議もいた。

 そんな中で、渡嘉敷氏は地元にどんな「お返し」をしようとしているのか。少なくとも「利益誘導型やお金のばらまきではない」と言う。東京の杉並区議時代、区内の商店街に「沖縄タウン」をつくり、街を活性化させた経験などをもとに「アイデア次第で新しい地元貢献ができるはず。環境と経済を融合させた街おこしをしたい」と語るが、青写真はこれからだ。

 駿河台大の成田憲彦副学長(比較政治)は、小泉旋風で大量に新人議員を当選させた自民党について「異質なものを抱え込んでいたから環境の変化にも強かった。今回『なあなあ政治』をけ散らしてスカッとしたかもしれないが、組織はむしろ弱体化した可能性がある」と分析する。

 そんな事情を察してか、渡嘉敷氏を支援した地元市議は「次の選挙で小泉ブームはない。小泉改革だけを言って地元をおろそかにするなら、もう応援できない」とクギを刺した。小泉チルドレンであること以上の新たな「価値」を示せなければ、ただの落下傘で終わってしまう、との警鐘でもある。

 7月の東京都議選落選から衆院議員に駆け上がった渡嘉敷氏は、まさに「小泉マジック」の体現者だ。当選から間もなく1カ月。衆院解散という夏の政変を引き起こした郵政民営化法案は6日、再び衆院で審議入りし、渡嘉敷氏はこう決意を語った。

 「小泉改革の遺伝子を持つ者として派閥に入るつもりはない。当選した新人議員同士の横糸を強くし、新しい自民党を作りたい」=つづく

    ◇

 次回からは、小泉純一郎首相が繰り出した「刺客」に敗れた自見庄三郎元郵政相(福岡10区)を取り上げます。

毎日新聞 2005年10月7日 東京朝刊

381片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:15:11
小泉マジックの正体:/7 福岡10区の場合 自民非公認の壁
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051012ddm005010028000c.html
 ◇「地元に損」、推薦激減

 衆院選での自民党大勝を受けてよみがえった郵政民営化法案は11日、賛成338、反対138の圧倒的多数で衆院を通過し、参院に送付された。「5票差」の衆院通過から約3カ月。法案を取り巻く環境は劇的に変化した。

 前回反対票を投じて「造反者」となった自見庄三郎元郵政相(59)=福岡10区=は、この日の本会議場に姿を現すことはなかった。衆院選で自民党から公認を得られず、3万票以上の差をつけられて同党の「刺客」候補に敗れたのだ。刺客を送り込まれた同党非公認組25人のうち敗北を喫したのは13人。当選回数は自見氏の7回が一番上だった。

 「政党がこれほど横暴になるとは思わなかった。親が子を殺すような。何百とある法案の中で1本だけ、しかも前向きな反対をして、こんなことになるなんて……」

 選挙後、国会近くに借りた個人事務所で自見氏は、怒りと無念さを一気に吐きだした。一体、7期当選のベテランがなぜ大差で負けたのか。

 衆院選公示が迫った8月末の夜、自見氏は地元・北九州市に本社のある大手企業「TOTO」の重渕雅敏会長(市商工会議所会頭)から携帯電話で呼び出しを受けた。重渕氏は自見氏の前後援会長。指定された料理屋に行くと、北九州市議会の議長や前議長も同席していた。

 「我々が政府や自民党に弓を引いて、あなたを推せば北九州はどうなるのか」。重渕氏はこれまでのような全面支援は難しいことをにじませた。

 工業都市としての地盤沈下が深刻な地元政財界の共通認識は「北九州にとって不可欠な港湾整備や国際空港開設には、政府・自民党とのパイプは欠かせない」だ。自見氏は、そのためにも「自分が通らなければ」と訴えたが、議長や重渕氏らは自見氏と会う直前、「党に刃向かった候補を応援すれば北九州の損得勘定は損になる」と話していた。

 ただ、この段階で自見氏が刺客候補として比例議員から転身した西川京子氏(60)に敗れるという見方は、地元では皆無に等しかった。北九州に縁がなく、市議の大半が自見氏を支援する中、西川氏はまさに徒手空拳だった。

 ところが、事態は思いも寄らぬ方向に動いていく。自民党福岡県連の中村明彦幹事長から「みかん箱の上に乗って1人で頑張れ」と突き放された西川氏が、それを逆手に取り「みかん箱の選挙」を始めたからだ。これが「劇場型選挙」にマッチした。さらに9月3日の小泉純一郎首相の北九州入りで、西川氏への支持が急速に広がっていく。

 「最初の目標は3万票。でも1週間ぐらいたつと、絶対小選挙区でいけると思った」と西川氏は振り返る。応援に来た首相や安倍晋三幹事長代理が「みかん箱」に乗ったことで、さらに西川氏の知名度は上昇。22年間、自見氏を応援してきた建設業協会も「無所属では陳情にも行けない」と西川氏支援を本格化させるなど、くしの歯が欠けるように企業や団体が自見氏から離れていった。

 「首相の応援で流れが大きく変わった。事務所に来るべき人も来なくなり、この選挙はおかしいと気づいた」と、医学博士の自見氏を支援した北九州市医師連盟幹部は明かす。今回、自見氏を推薦した企業・団体は約250。前回の約400を大きく下回った。それは、自民党本部などから企業を対象にした波状的な自見陣営切り崩しが行われた結果でもあった。=つづく

382片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:16:11
小泉マジックの正体:/8 福岡10区の場合 自見氏切り崩し
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051013ddm005010067000c.html
 ◇中央から重層的圧力

 自見庄三郎氏(59)への「刺客」候補、西川京子氏(60)が北九州市入りする8月16日の朝。同市の片山尹(おさむ)市議(前議長)の携帯電話が鳴った。「西川を応援してほしい。会ってやってくれませんか」。麻生太郎総務相(福岡8区)からだった。

 片山氏が「自見さんとは長年の関係もある」とちゅうちょすると、麻生氏は「自見は無所属。党公認を推してほしい」とたたみかけた。気持ちは揺れたが、その日の昼、「麻生先生から教えられた」と電話をかけてきた西川氏と対面する数時間の間に、自見氏とたもとを分かつ腹を固めた。「自見さんは自分一人で決めて郵政法案に反対した。『反対するから応援してくれんか』の電話一本ぐらいあっても良かったじゃないか」ともいう。

 ポスト小泉候補の一人と目される麻生氏は、地元政財界に大きな影響力を持つ。自見氏を支援した市議は「二十何年も自見さんに世話になった人たちが西川にひっくり返った。義理人情があるから、おれたちゃ麻生さんになんぼ言われてもできん」と悔しがった。

 西川氏周辺は「自民党本部という看板の威力はすごかった。ある程度の企業は全部、東京から声がかかった。麻生先生がそこまでおっしゃるなら、公認候補をやろうという企業も多かった」と明かす。自見陣営の関係者も「衆院選公示後2、3日から一斉に中央から圧力がかかったようだ。(福岡市に本社を置く大手企業でつくる)七社会はおおかただめんなった」と振り返る。

 こんな場面もあった。公示2日前の8月28日に北九州市若松区で開かれた港湾施設完工式。7月に招待を受けていた自見氏が会場に行くと、出馬が決まったばかりの西川氏も出席している。国土交通省から「西川氏を呼んでほしい」と要請された式典主催の北九州市が、急きょ招待者リストに加えたのだ。自見氏は脅威を感じた。

 中央からの重層的な働きかけに、地元有力企業の幹部は「所轄官庁や自民党から言われれば仕方ない。自見さんを応援することで自分の会社のマイナスになるなら応援はしない。そんなの常識だ」と話す。ただし「自民党は勝つために権力を乱用した。自見さんはその犠牲になったんですよ」とも付け加えた。

 福岡10区内の自民党系県議は3人、市議は13人。このうち西川氏支援に回ったのは県議1人と市議3人に過ぎない。だが、うち3人は県連幹事長、北九州市議会議長、前議長の有力者。党本部はこれら地方議員を足場に選挙戦を展開するとともに、麻生氏らが直接企業のトップに連絡を入れ影響力を行使した。

 「中小企業の社長まで、今回はすんなり『自見をやる』と言ってくれなかった」と自見氏周辺は語る。そんな中、陣営内には、かつて激しく敵対した公明党との協力を模索する動きも生まれた。=つづく

毎日新聞 2005年10月13日 東京朝刊

383片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:17:38
小泉マジックの正体:/9 福岡10区の場合 自見氏の誤算
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051014ddm005010058000c.html
 ◇「比例は公明」、逆効果に

 衆院選公示まで3日に迫った8月27日深夜。北九州市戸畑区にある創価学会の会館で、公明党と支持母体・創価学会の福岡10区の選挙担当者が推薦問題を協議した。落下傘で自民党公認になった西川京子氏(60)は地元に足場がなく、小選挙区で応援する見返りに比例票を回してもらう「バーター」が成立しないため対象外。問題は無所属の自見庄三郎氏(59)だった。

 議論のたたき台となったのは、その前日に行われた合馬敬選対本部長ら自見陣営と弘友和夫参院議員(比例)ら公明党側の会談だ。「支持をお願いしたい」と切り出す自見氏側に、公明側は条件を提示した。

 「小選挙区は自見、比例は公明ということで、あらゆる場で発言してほしい。出陣式で自見先生にも言っていただきたい」。自見氏側も「選対本部長クラスが発言する」と応じたが、結論は出ず持ち帰りとなった。

 結局、27日夜の協議で公明党は、自見氏の推薦を見送り自主投票を事実上決定。比例票はほしいが、「自見さんは学会を激しくひぼう中傷した。心にトゲが刺さって抜けないまま選挙協力はできない」など学会側の意見が勝った結果だった。自見氏は96年の衆院選で、当時の新進党から出馬した弘友氏と争い、学会批判を展開。公明党の政権参加に反対する「政教分離を貫く会」の代表世話人を務めたこともあり、敵対視されていた。

 だが、自見陣営には「自主投票はありがたい」との受け止め方も生まれる。福岡10区で3万票と言われる公明票が西川氏に流れるのを食い止められると期待したからだ。30日の出陣式で、自見後援会の最高顧問があいさつで「比例は公明に」と言及。小泉旋風で選挙戦が厳しくなるにつれ、選挙カーでも連呼する場面が目立つようになった。

 こうした動きを冷ややかに見つめていたのが、当の公明党だ。「うちの姿勢は自主投票で変わらないのに、公明票を目当てに『公明』と言い続けた」と地元県議は振り返る。自見氏は否定するが、この県議は「自見さんも1回だけ、弘友議員の地元で言っている」と明かし、「それでも、うちの票の7〜8割は西川さんに行った」と分析した。毎日新聞が9月11日の投票日に実施した出口調査でも、公明支持層の7割以上が「西川氏に投票した」と答えている。

 自見陣営の誤算は、これだけではない。公明シフトで、ポスター張りから電話作戦まで全面支援をしていた立正佼成会の推薦も失った。創価学会に批判的な佼成会側が「宣伝カーで『公明に』と言うのは控えてほしい」と申し入れたにもかかわらず、市内の小倉と門司にある佼成会の教会前を「公明」と叫びながら通り過ぎて行く光景が逆鱗(げきりん)に触れたのだ。

 「公明票がなければ勝てない」と自見陣営は理解を求めた。が、両教会は投票日の4日前、推薦を取り消しすべての支援活動を中止した。「女性会員の半分以上は西川氏に投票した」というのが小倉教会幹部の見方だ。公明票に期待して裏切られ、他の宗教票も失う事態に自見氏を追い込んだのも、また「小泉マジック」だったのかもしれない。=つづく

毎日新聞 2005年10月14日 東京朝刊

384片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/23(日) 00:19:19
小泉マジックの正体:/10止 福岡10区の場合 テレビ選挙
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/10/20051019ddm005010059000c.html
 ◇「印象だけ、恐ろしい」

 8回目の選挙で初の落選を味わった自見庄三郎氏(59)は、選挙戦を通じて「テレビ選挙」の脅威をいや応なく感じさせられたという。

 「テレビが影響力を増して、『考える選挙』じゃなく『見る選挙』になった。極端に言うと印象だけ。瞬間タッチ。テレビを活用できる人だけが権力を握る傾向が強くなっている。ヒトラーはラジオの発展とともに権力を握ったが、今はテレビだ。独裁的な政権ができる恐ろしさを感じた」

 自見氏の回想だ。郵政民営化法案に反対票を投じたために自民党非公認に追い込まれ、「抵抗勢力」のレッテルを張られる中、自らの主張をパンフレットにして配布したが、活字の訴えを選挙区に浸透させるには時間が足りなかったという。

 「法案賛成はマル、造反はペケ。テレビは(イエスかノーかの)デジタルな思考で押してくる」。そうも指摘した。くしくも自見氏が郵政相時代の98年7月、小渕恵三元首相が小泉純一郎首相らを破った自民党総裁選の事前報道で、テレビ局が「テレゴング」と呼ばれる電話投票を採用し、小泉氏支持が瞬時に集中したことがある。この時、放送行政を所管する自見氏は記者会見でテレゴングを問題視し、波紋を呼んだ。

 もっとも自見氏は今回、選挙開始までこうした「脅威」を感知していたわけではない。郵政法案採決に当たり、所属する山崎派の山崎拓会長からは「もう少し高い立場で考えたらどうか。欠席なら救えても、反対すればどうにもならない」と何度も諭された。それでも「筋を通す」と聞き入れず、執行部には「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」とする弁明書を提出して正当性を訴えた。

 その帰結が自民非公認だった。「負け」を現実のものとして意識できず、改革イメージを刷り込む自民党の巧妙な戦術と、それを増幅させる「刺客」候補・西川京子氏(60)の「みかん箱選挙」が浸透して「異変」に気づいた時は、支援企業も切り崩され、なすすべをなくしていた。

 「刺客が目の前にいるのに対策が一切できなかった。相手が殺しに来ているのに、その人間をどうするか検討がなされなかった」。最後まで自見氏を支援した地元市議は悔しがった。

 落選後、自見氏はほとんどの時間を地元・北九州市の支援者回りに費やしている。今月10日には同市小倉北区で開かれたカラオケ大会に顔を出し、「小倉生まれの小倉育ち。地元のためにこれからも頑張ります」と深々頭を下げた。山崎氏とは反対票を投じて以来一度も会っていないが、派閥幹部を通して「しっかり頭を下げて回れ」というメッセージを受け取ったという。

 とはいえ、福岡10区に新たな自民党議員が誕生した以上、自見氏の再起の道は険しい。後援者の一人は「後援会の中には『(山崎)拓さんがいる』という気持ちがまだある。拓さんにすがって何とか党に復帰できないかと。でも、それは無理だと思うし、無所属では『もう応援できない』となってしまう」と自見氏が置かれた苦境を語った。=おわり

   ■   ■

 この連載は三岡昭博、犬飼直幸、須藤孝、松尾良、平元英治、谷川貴史、田所柳子(いずれも政治部)、阿部浩之(大阪社会部)が担当しました。次回からは関係者のインタビューを掲載します。

毎日新聞 2005年10月19日 東京朝刊

385片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/25(火) 10:05:38
総選挙「おもしろかった」52% 本社世論調査
2005年10月25日06時19分
http://www.asahi.com/politics/update/1025/001.html

 自民党の「歴史的大勝」はなぜ起きたのか。総選挙から1カ月半。有権者の意識を改めて探るため、朝日新聞社が22、23の両日、全国世論調査(電話)を実施した結果、自民候補に投票したと答えた人は、メディアの選挙報道から「影響を受けた」と答えた比率が他党候補に投票した人より高く、一番参考にしたメディアとしてテレビを挙げる割合も高かった。与野党とも、世論を突き動かす「メディア選挙」の深化とともに、その怖さも感じ始めている。

 今回の総選挙を「おもしろかった」と答えた人は52%で、「そうは思わない」の39%を上回った。とりわけ20代では「おもしろかった」が男女とも6割以上だった。

 メディアの選挙報道から「影響を受けた」人は「大いに」と「ある程度」を合わせ53%。影響を受けた人は、70歳以上(49%)を除く各年代で過半数を占めた。自民候補に投票した人では、「影響を受けた」が63%と目立つ。

 総選挙で一番参考にしたメディアは、「テレビ」が51%、「新聞」が40%、「インターネット」が4%だった。自民候補に投票した人では「テレビ」が56%と多く、「新聞」は39%。一方、民主候補に入れた人は「新聞」が48%、「テレビ」が44%と、対照的な結果となった。

 女性では「テレビ」が58%で、「新聞」の34%を引き離し、すべての年代で「テレビ」が上回った。これに対し男性では、「新聞」46%、「テレビ」44%と伯仲。20代〜40代では「テレビ」が多いが、50歳以上では「新聞」が「テレビ」を上回る。

 総選挙でメディアが特定の政党や選挙区ばかりを取り上げている印象を持ったかどうかを聞くと、50%が「持った」と答え、「持たなかった」の41%を上回った。「持った」は民主候補に投票した人で60%と高いのに対し、自民候補に投票した人では「持った」46%、「持たなかった」44%と見方が割れた。

 一方、選挙区の投票先を明らかにした人に、決めた時期を聞くと、68%が「投票日の1週間以上前」と回答。「投票日の少し前」は23%、「投票日当日」は8%だった。この割合は自民候補に投票した人も、民主候補に投票した人もほぼ同じで、急な選挙にもかかわらず、有権者は早々に投票態度を決めていた様子が浮かんだ。

    ◇

 内閣支持率は50%、不支持率は33%。小泉首相の靖国神社参拝直後の緊急調査(17、18日に実施)の支持率55%、不支持率30%と比べ、支持が減った。

386片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/25(火) 12:04:47
郵政「争点設定に失敗」 民主が総選挙大敗で総括案
2005年10月25日06時22分
http://www.asahi.com/politics/update/1025/002.html

 9月の総選挙で大敗した原因などをまとめた民主党の「総選挙総括案」が24日、明らかになった。郵政民営化論議を避けたことを「争点の設定に失敗」と指摘。通常国会での郵政民営化法案への対応のまずさを列挙する厳しい内容で、前原代表の対案路線を下支えするものだ。25日の常任幹事会に素案を示し、12月の党大会で決定する。

 総括案は(1)候補者擁立(2)選挙戦略(3)国会対応(4)都市無党派層の変化への期待感(5)マニフェスト選挙(6)選挙宣伝――の6項目で敗因を分析した。

 総選挙を郵政国会の延長と位置づけ、国会対応にさかのぼって総括したことが特徴。郵政国会での審議拒否や対案を出さなかった対応は「『改革抵抗勢力』と批判する根拠」を与党側に与えたとし、「選挙戦に大きく立ち遅れ、受け身となる要因をつくった」と記す。

 さらに、郵政法案反対を決めた党内の意思決定過程を「党内合意を優先した内向きの意思統一」とした上で、「『労組依存体質』による『抵抗勢力』とのレッテル張りを許す『隙(すき)』を与える」結果になったとしている。総選挙の争点に関しては「郵政民営化よりも『大事なことがある』と主張したが、むしろ争点外しと受け取られた面もあった」と反省する。

 こうした課題を踏まえて、今後の国会対応で「骨太の対案で政策を競い、改革の成果を厳しくチェックする」ことを掲げ、前原氏の対案路線を進める姿勢を強調。「国民の立場を代弁」することが、党再生に欠かせないという考え方だ。

 今国会では、政府の郵政法案や給与法改正案、障害者自立支援法案などに対案を提出。来年の通常国会に向けて、医療制度改革や特別会計改革、三位一体改革の対案の検討も進めている。

 また、「風頼み」にならないよう、後援会組織の整備など日常活動の徹底も促す。

387片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/26(水) 02:26:56
今後もこのキャラでいくしか。

小泉マジックの正体:番外編インタビュー 岡田克也・前民主党代表
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20051025ddm005010043000c.html
 ◇けたぐりで負けた感じ−−「禁じ手」攻撃の影響も

 −−この企画も最終回。岡田さんには敗軍の将として兵を語ってもらいたい。小泉マジックの正体、わかりましたか?

 ◆マジックという前に、結果は民意の反映。重く受け止めます。だから私は責任を取ったし、マジックという言葉に(責任)転嫁しようとは思わない。

 −−「日本を、あきらめない。」という衆院選のキャッチコピー、ネガティブすぎませんでしたか。

 ◆それは小さな話です。こういうものについて必ず賛成反対がある。

 −−では一番の敗因は?

 ◆やはり、首相というのは、ベストと思えるタイミングで衆院を解散できる、ということです。こちらは来年秋以降、ポスト小泉と選挙するつもりでいたから準備不足だった。もちろん小泉さん(純一郎首相)だって全部仕組んだわけでもないだろうしリスクも取った。我々も通常国会で郵政民営化法案を成立させないという戦術目標は達成したが、その後の展開は小泉さんの読みが当たり予想を超えた。政策本位のマニフェスト選挙が、従来と違う、選挙に関心がなかった人たちにも面白い、と思わせる選挙となり、その多くは自民党に投票した。

 −−「面白い選挙」と言われましたが、劇場型選挙をどう総括しますか。

 ◆自民党はなるべく(1対1の)党首討論をしないようにした。政権党として恥ずかしい話で、国民にもっと政策を理解する機会をつくるべきだった。禁じ手も使ったといううわさもあります。ネット社会はいろいろ操作できるから。

 −−「禁じ手」とは?

 ◆うわさですから申し上げません。選挙期間中もテレビは自民党の「刺客」候補中心に放映し、民主党現職は名前だけの紹介だったり、メディアにも自省してもらいたい。異常な選挙で、その影響が国民に及んだことも事実だと思う。

 −−小泉自民党が「民主党は官公労とのしがらみを切れない」と攻撃したが、その影響は。

 ◆禁じ手の一つです。公務員を悪者にしたわけですよ。武部さん(勤幹事長)は「役人天国」と批判しているが、役人天国が現実なら役人の長の小泉さんの責任です。

 −−小泉首相相手で一番やりにくかった点は。

 ◆4年半首相をやり、(支持率が)5割以上の人と戦うということはなかなか厳しかった。党首討論会でも小泉さんはこちらの質問にまともに答えずクリンチばかりする。チャンピオンがそれじゃ困るんだよね。

 −−あえて首相から学ぶべきことはありますか。

 ◆分かりやすさということは言えます。テレビ時代にあったやり方かもしれません。ただ、堂々と四つ相撲を取って負けたという実感はあまりない。けたぐりかなんかで負けたような感じです。それからもう一点、小泉さんが自民党内の抵抗勢力と権力闘争できたのは、公明党がバックアップしたからです。多くの自民候補者が「比例は公明」と言い、自公融合は格段に進んだ。一つの党ならいいけど違う政策を掲げており、民主主義の健全な姿とは思わない。

 −−勝つためにはけたぐりも必要では。

 ◆小泉さんみたいにやれとか、奇襲戦法をやれという人もいたが、私は最後まで政策を訴えた。せっかくのマニフェスト選挙のレベルを元に戻すことになる。そこは妥協しなかった。今回、選挙が面白いと投票した人たちは次の選挙では、より政治に関心を持って成熟した判断を下していただけると期待します。【聞き手・徳増信哉】

毎日新聞 2005年10月25日 東京朝刊

388片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/01/22(日) 18:45:58
変なことになったもんだ。山崎が福岡擁立を拒否した理由が、堀江を見抜いていたからかどうかはわからない。

自民・加藤氏、ライブドア・堀江社長を先の衆院選で支援した党執行部を厳しく批判 フジテレビの「報道2001」で
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20060122/20060122-00000993-fnn-pol.html

自民党の加藤紘一元幹事長は22日朝、フジテレビの「報道2001」に出演し、証券取引法違反の疑いで家宅捜索を受けたライブドアの堀江貴文社長を先の衆院選で党執行部が支援したことについて、厳しく批判した。
加藤氏は「ずっと堀江氏を見てて、やっぱり政治の世界ではおかしいと思った。山崎 拓氏が(堀江氏の)公認を首相官邸にまで行って差し止めた。でもそういう中で、どうしても(堀江氏を支援する)という執行部があった」と述べ、党内の反対の声を押し切って堀江氏を支援した党執行部を厳しく批判した。
さらに、加藤氏は記者団に対し、「公認問題とは別に、幹事長は応援に行ったのだから、そこは『間違えました』と言わないとつじつまが合わない」と述べ、武部幹事長の責任を指摘した。

[22日18時28分更新]

389片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/01/25(水) 11:57:19
そういえばこれって堀江の要請で会ったんだったねぇ。このころはイケイケドンドンだったんだなぁ。

ホリエモン衆院選出馬前に「国民はバカ」
http://www.nikkansports.com/ns/general/p-so-tp0-060125-0002.html

 堀江貴文容疑者が昨年夏、衆院選出馬を表明する前に民主党の岡田克也前代表(52)と会った際「国民はばかだから」と暴言を吐いていたことが24日、分かった。

 日刊スポーツの取材に応じた岡田氏によると、堀江容疑者からの要請で昨年8月16日夜、当時代表だった岡田氏ら民主党幹部との会談が行われた。堀江容疑者は既に自民党からの出馬が取りざたされていたが、岡田氏は「断る理由もない」と応じた。

 「自民党のような、人気者(堀江容疑者)を出して有権者の支持を得るようなやり方は選挙に対してまじめではないと思う」。こう訴えた岡田氏に対し、堀江容疑者は自民党の手法を肯定した上で「国民はばかだから」と、有権者を見下したような発言をしたという。

 岡田氏が「民主党の議員は政権交代を目標にしている。そんな信念を持った人が(候補者に)欲しい」と水を向けると、堀江容疑者は「自分の考えを実現したいので政党はどこでもいい。どの党が政権をとるかが大事だ」と取り合わず「自民党は人材不足」とまで述べた。岡田氏は「あの時、出馬要請の可能性がゼロだったわけではないが、今となっては判断は間違っていなかった。もし(堀江容疑者が)民主党から出ていれば、選挙の構図も変わったかもしれないが、考え方が違う以上は仕方ない」と、淡々と話した。

[2006/1/25/09:04 紙面から]

390片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/03(金) 05:27:15
公認がないだけで、公認と同格の扱いだったのは公然の事実じゃないかな。
公明党候補の街頭演説でも、自公は今や郵政民営化賛成党・改革推進党として全国300選挙区全てに候補を擁立しましたってぶぶたんが言ってたことだし。堀江さんとこでもそれくらい言ってたでしょたぶん。
ま、それ自体はいいんだけど。往生際は悪いわな。

自民党職員が休職し支援…小泉、武部うそクッキリ
堀江立候補、ポスターは首相と同じ印刷会社で作製
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_02/t2006020226.html

 自民党の20代の男性職員が先の総選挙の際に“休職”し、堀江貴文容疑者の選挙事務所の立ち上げなど中核的役割を果たしていたことが2日、分かった。堀江容疑者が自民党丸抱えの候補だったことを裏付けた格好だ。武部勤幹事長は公認も推薦もしていないことを強調し、堀江容疑者との距離を置くことに腐心しているが、一連の発言がウソで塗り固められていた疑惑が強まってきた。

 自民党関係者らによると、この職員は党組織本部に所属、党員管理を担当している。

 選挙の際、広島でマスコミにもみくちゃにされる堀江容疑者の姿が逮捕直後にも繰り返し報道されたが、この映像の中で、「どいて、どいて」とマスコミをかき分けていたのがこの男性職員だ。

 自民党関係者は「党は片山さつき、小野次郎両氏ら新人の選挙区に、選挙のノウハウを知る優秀な職員を派遣した。この男性職員は松浪健太衆院議員の事務所を立ち上げた経験を買われたようだ」と証言。

 「選挙のときに職員が休みを取ることは有り得ない。幹事長が命令もしくは了承していないと、こんなことはできない」と強調した。

 これに関連、先の総選挙を総務局長として仕切った二階俊博経済産業相は2日午前の参院予算委員会で、竹中平蔵総務相による堀江容疑者の選挙応援について、「後で経緯を聞くと、武部幹事長からの要請だったというので、党から要請したことになる」と述べた。

 また、予算委の中で民主党の桜井充氏は、堀江容疑者の選挙ポスターが、小泉純一郎首相や竹中氏と同じ印刷会社で作製されていたと指摘、「自民党か幹事長が紹介したのではないか」と追及した。

ZAKZAK 2006/02/02

391片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/05(火) 11:21:25
街頭演説各所での武部幹事長の決め台詞が、「みなさん、この選挙、自民公明は別の党ではありません。ふたつあわせて、郵政民営化賛成、改革新党なんです」だった。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1123485873/110
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1123486100/284

392片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/19(火) 10:28:20
自民、道8区に中村氏 支部が推薦へ  2006/09/19 08:08 北海道
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&amp;d=20060919&amp;j=0023&amp;k=200609192631

 【函館】自民党道連(会長・橋本聖子参院議員)が次期衆院選に向けて行った候補者公募で、同党北海道第8選挙区支部は十八日、函館市内で選考委員会を開き、弁護士の中村勉氏(46)を道8区(渡島、桧山管内)の候補者として党本部に推薦することを決めた。

 道連と同支部は十九日にも、党本部の公募制度管理委員会に中村氏擁立の意向を伝え、早ければ新内閣組閣の今月二十六日までに正式決定する見通し。

 中村氏は函館市生まれ。函館西高を卒業後、中央大に進学。司法試験に合格した後、一九九四年に検事に任官。東京地検特捜部などを経て、二○○二年から東京を中心に弁護士活動を行っている。

 この日の選考委員会には会長代行の今津寛衆院議員ら道連幹部も同席。道連と支部役員による選考の結果、満場一致で中村氏を擁立する方針を決めた。

 道8区の公募には八人が応募。十七日には中村氏を含め、書類選考で残った四人が道連による面接を受けていた。

394亜沙香:2012/05/23(水) 22:53:20
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