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千冊読書日記
445
:
ぺろぺろくん
:2017/12/15(金) 21:32:15
◇永田守弘 『官能小説の奥義』
著者は1933年生まれということだから、84歳か。
その名著、『官能小説用語表現辞典』は机の下に常備しているが、まとまった
著作を読むのは初めて。
ひとことで言ってしまえば、「ビニ本の世界」。ビニ本丸出し。
浜崎あゆみ以降の、官能表現は見当たらなかった。
あの舐めたらマズそうなツラを舐めたら……。
本当に不味くてガッカリしたとか、いや、意外なことに、もちろんそういう官能
小説はあるのだろうが、ここでは触れられていない。
個人的には、セックスがいかにも不味なそうの先を描くところに、今日的な官能
小説のリアリティがあることを力説してきたが、取り合ってはもらえなかった。
まあ、セックスに夢をみたいのだろう。
でも現実的には、山尾さんやら、斉藤由貴、今日は藤谷か、それに松居。
ゲロを吐いてしまいそうな人のセックスばかりが注目を集めているではないか。
でもよく考えてみれば、セックス・ディストピア小説は官能小説ではなくて、純
文学なんだな。
いま某所のチャット・ワークで官能小説のプロジェクトを進めているのだが、どう
も波長が合わない。
買い取りを拒否されて一般公開になった際には、ここでも告知いたします。
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