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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』 第二話【ミ】
129
:
『ある種の異能は場所に憑く』
:2016/02/13(土) 01:07:26
>>128
(ココロ)
「ふゥむ………」
『追いかけてきてくれるか』との問いに『レイク爺』の表情は曇る。
「ワシはここで生まれた『存在』じゃし、
『湖畔』を、そして今はほかの『場所』の小人の代表である『場所長』じゃあ。
残念ながらここを離れる事はできんかもしれんのォ。
じゃが、『絆』は―――『ココロちゃん』といつでも繋がっておる!」
そう言いながら『レイク爺』が差し出して来たのは、
『腕時計』『狐のぬいぐるみ』『軍人のフィギュア』『群衆のキーホルダー』
『パンダのボールペン』『音楽隊のぬいぐるみ』『雪の精霊人形』。
いずれも『場所祭り』中、『ココロ』を支えてくれた大切な『絆』たちだ。
「『こやつら』だってそうじゃ!
これから『こやつら』とは違う道を歩むかもしれん。
しかしあの『祭』のさなか、『こやつら』とオヌシには『絆』があって、
力をあわせてみんなで危機を乗り切った! それは紛れもない事実じゃ!
ええか? 『絆』じゃよ!
ココロちゃんのピアノだって『聴いてもらえる人』が居るからこそ輝くのじゃ。
楽しい『演奏会』が始まってしまえば、誰が偉いなんて事はない。
ただただ、『みんなで楽しむだけ』じゃ!
どこに行っても、どんなに年を重ねても、その事だけは忘れんで欲しいのォぉ!」
『レイク爺』は熱心に『ココロ』に訴えかけてくる。
老人は『説教』が好きだ。それに『湖畔』が一位になった事で
気分が高揚し、逆に情緒不安定になっているのかもしれない。
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