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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』 第二話【ミ】

101『ある種の異能は場所に憑く』:2016/02/07(日) 01:54:57
>>100(ココロ)
『ココロ』は『艶美』の突然の変化に戸惑う。
あの『蝶』には見覚えがある。おそらく『艶美のスタンド』。
それが精神の動揺により、『能力が保てなくなっている』。
―――そう見るのが妥当か?

『髪』が『蝶』に変わってすぐに消滅していく。
もしかすると、あの盛り髪は『ウィッグ』のようなものとして、
『蝶』が化けていたものなのかもしれない。

『蝶』はやがて、全て消滅する。『髪』も驚くほど少なく、やせ細っているように思える。

「こんな……こんな若いだけが取り柄の女にィ。
             私がァ、この艶子がァ――――ッ!」

『精神』の動揺は激しく、『怒り』の感情だけが
暴走しているような感じを受ける。

 そして―――

「な、なんじゃあ、コイツ!
   ば……ババアじゃ! 中からババアがでてきおったッ!」

『レイク爺』が驚愕の声を放つ。
その言葉に『ココロ』が確認すると………
『艶美』の肌は確かにシワシワ。
顔も著しくたるんでおり、当初の美貌は見る影も無い。

『精神の動揺』だけでここまでの老化が起こるわけはない。
つまりはなんらかの『能力』が働いていた、という事なのだろう。

「はいはいはい! もうそのへんにしておこうか、ツヤコちゃん」

 ここで間に入ってきたのは『ナイトくん』だ。

「いや、すみませんッス。お見苦しいところをみせちゃいましたね。

 あと『完敗』ッス。まさかウチがホームで負けるとはねェ〜〜。
 正直ナメてたッス。すげーッス、マジで」

まずは『艶美』に、そして今度は『ココロ』たちに向かって語りかける。


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