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【場】『黄金原駅』 その3
22
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2015/07/08(水) 00:11:48
>>21
「そ、そうかね。
……お、おおっ、上がっていく……」
フワ
「なんだか不思議な気持ちだ。
けれど、あまり怖くはないな……」
浮遊感――は、あまりない。
小角は浮遊していないからだ。しかし高度は上がっていく……
「ううむ、すごいね、これは。
見たまえ、人が小さくなっていく。」
「……あ、ああいや。
きみはいつも見ている光景か。」
『地面』に手をついて、駅を見下ろす。
……小角にとっては、あまりにも異常な体験だ。
「そ、そうかね。象はないか。
ふふん、私としたことが、少し舞い上がっているらしい。」
そして――肝心の猫さがしだ。
口を動かしながらも、視線を俯瞰した駅周辺に走らせる。
スス
「……む?」
――と、小角の目が動くものを捉えた。
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