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【ミ】『いともたやすく行われる〇〇〇ない行為』その3
590
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/10(木) 00:50:23
>>589
「ムッ、来おったな」
『ベティ・ブー』を発現。
準備しておいた網の束を『集合球』に変えとくで。
「ストォーップ! 止まるんや。
こっちには人質……狐質がいるんやでぇ〜
この狐ちゃんの身が惜しければ、前に盗ってった簪2本を返すんや」
首輪付狐ちゃんのカゴを揺らして脅すんや。
狐達に言葉はわからんかもしれんけど、ボスならわかるかもしれんし、
ボスが頭良ければ、「なんでこの部屋に捕まえた狐を置いているのか?」疑問に思うかもしれへん。
つまり、狐質はこの部屋にカゴを持ってきたカモフラージュやな。
もちろん、相手側が言葉を理解して、すんなり応じてくれてもいいんやけど……
591
:
『赤犬が追う』
:2015/12/10(木) 00:58:48
>>590
(斉賀さん)
波江:「きはったねぇ。」
スタンドを発現し、網の集合球を作る。
波江も『ディープ・パープル』を発現し準備万端だ。
襖の向こうの存在に言葉を投げかける斉賀。
しかし……
ドンッ! ドンッ!
ドンッ!
ドンッ!
より激しく襖になにかがぶつかる。
襖はたわみ、今にも外れて倒れそうだ。
怒っているのだろうか。それとも、構いやしないということか。
「アーン!」
籠の中の狐が鳴く。
同時に狐がスタンドを発現した。
線の細い人型のスタンドが波江の後ろから囮の簪を狙う。
波江:「あ。またかいな。」
青い火の玉の近くに虎が現れた。黄色と黒と白の柄はまさしく虎のそれである。
592
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/10(木) 01:26:03
>>591
ちっ、やっぱり言葉は通じんか。
しかし……餌ではなく簪を狙わせられるくらい、
ボスは狐達に余裕のある生活をさせてるんやと思っとった。
でもこれは仲間より、自分の身よりボスの命令が優先っちゅうことか?
「あんたは大人しくしとき!」
『集合球:網』を人型スタンドにぶつけたいで(破ス精BBC)
網を丸めたもんやからそんなに怪我せんやろ。
パワーがパワーやから、吹っ飛ばすくらいはわけないけどな。
っちゅうか、『ベティ・ブー』の『球体操作』はただ投げてるんやない。
相手に当たったその瞬間にさらに力を加えられるわけやから、
パワーで勝ってない限りは転ばせられる自信あるで。
とりあえず当たった瞬間に下方向に力かけて地面に押し付けとくか。
次々来るんやったら、ずっと一体を押さえとくわけにもいかんけどなぁ。
これがチンピラやったら、ボコボコにしてまうんやけど、可愛い狐やしな……
「先生質問や!
『ディープ・パープル』って生やした紫陽花、別のとこに絡みつかせたりできへん?」
スタンドやから、縄で拘束もできんけど、スタンド花ならどうやろ。
普通ならあんま意味無いけど、このスタンド、パワーが全然無いようやからな。
可能なら有効やろ。ちなみに先生って呼んだのはノリや。お花の先生やから別に間違っとらんし。
え、虎?
気にしなくてええんやない? 幻やろし。
593
:
『赤犬が追う』
:2015/12/10(木) 23:53:47
>>592
(斉賀さん)
本来は群れを成さぬはずの狐。
その狐が群れとなって今ここに押しかけてきている。
まるで軍隊、とまではいかないがその方針は固まっている。
ゴォッ!
バスゥッ
集合球が人型スタンドめがけて動く。
スピードはほぼ互角、しかし簪にばかり目が向いていたスタンドは集合球への対応が疎かであった。
狙い通り、敵を押さえ込む。
波江:「『ディープ・パープル』は対象の中に根ぇ張っとるだけやから絡ますんは無理やね。」
「足を脆うして壊してまうんやったら出来るけど。」
波江が斉賀の方を見え答える。
その時、虎が動いた。
グルルルルッ
ラウッ!
斉賀達の方へとゆっくりと向かってくる(スC)。
低いうなり声を上げている。獣の匂いが部屋に充満してきた。
この虎の匂いだろうか。
ダンッ
襖がついに倒れた。
縁側に並ぶ十の狐。そして襖の上に陣取るは十のスタンド。
直に来る。次の瞬間にでも雪崩れ込むだろう。
594
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/11(金) 18:57:36
>>593
無理かー。ま、しゃあないな。
そもそもここは偽簪を盗らせて逃がす場面やからな。
ある程度ダメージ与えて、敵の戦力を削いどく程度が適当か。
「ん? 虎の鳴き声? 幻やないんか?
数集まるとリアリティ増すんか?
それになんや獣くさいけど、虎のニオイか狐のニオイかわからんな……」
獣のニオイの区別なんてつかんっちゅうねん。
フラッシュ攻撃には、昼間偶然対応できたように、『ベティ・ブー』を前に立たせるで。
位置としては、背後に偽簪の箱、横並びくらいの距離で波江さん。
うちの手元にカゴ(首輪狐)そして、前に『ベティ・ブー』って感じでいきたいで。
「しっかし虎か。
この国じゃ動物園くらいにしかおらんと思うけど、
見た事無いもんを幻で再現できるんか?」
押し倒した敵スタンドAを『ベティ・ブー』で踏んづけて移動できないようにして、
『集合球:網』を敵スタンド集団と虎に突っ込ませるで(破ス精BBC)
相手は幻使い、せやから狙うのは効果的やない。
透明にはなれんようやし、適当にあたりをつけて右に左に『集合球:網』をぶん回すで。
なに、スピードは互角やけど、こんだけ沢山おったら何体か当たるやろ。
沢山おると避けるスペースも限られるしな。当たらんかったやつも回避行動はせなあかんから邪魔にはなる。
虎にも当ててみたいわ。多分幻やと思うけど……
595
:
『赤犬が追う』
:2015/12/11(金) 23:40:07
>>594
(斉賀さん)
波江:「見たことない……黒幕さんがなんや入れ知恵してるとか?」
敵を警戒し、陣形を組み立てる。
その間にも虎は近づいてきている。
ぐっっと『ベティ・ブー』の足に力を入れスタンドを制する。
とても返せそうに無い。
円山:「こっちに被害来ませんように……」
円山は手を合わせて斉賀の側で小さくなっている。
敵の下へと突っ込む集合球。
斉賀たちの下へと突っ込むスタンド。
タイミングはほぼ同時。いや、完全に同じではない。
何体かのスタンドがタイミングを少しずらして動いていたのだ。
突っ込む際、虎にぶつかったが、するりと貫通した。
どうやら幻のようだ。
ズォッ
集合球を動かすと敵のスタンドは対抗できずに倒れた。
しかし、半数は球をかいくぐり接近する。
倒れたスタンドも這って球から逃れようとしている。
ぽっと『ベティ・ブー』の前に三つほど青い火の玉が浮かぶ。
596
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/12(土) 00:07:48
>>595
円山さんこの部屋にいたんか……
幻が幻のままなら怪我とかはせぇへんと思うけど……
「網スプラーッシュ!」
胡椒玉の時のように……いんや、ありゃ未遂か。
『集合球:網』に回転をかけ、それから解除。網を撒き散らすで。
都合よく這ってるみたいやから、そいつらはより網にかかりやすいやろ。
スタンドは透過するかもしれへんけど、そしたら狐に当たるしな。
数が減れば上々や。
火がこっちゃ来たけど、撒き散らすんならフラッシュで前が見えなくてもいける。
解除後はすぐさま足元においたカラーボール、スーパーボール、ビー玉で『集合球』を作るわ。
597
:
『赤犬が追う』
:2015/12/12(土) 00:40:31
>>596
(斉賀さん)
網スプラッシュが狐達を襲う。
敵スタンドは網にぶつかる。透過するかもしれないが、今の段階では大丈夫だろう。
驚いて退避できなかった狐数匹は網を被る。
他のものは縁の下に退避したらしく。しばらくは姿を隠すつもりだろう。
網から逃れていたスタンドは虎の近くで各々退避行動を取った。
波江:「おぉ。すごいねぇ。」
バシュッ
火の玉の前に幻が現れる。
壁だ。
ベルリンの……とはいかないが、とても大きい。
部屋の端から端に立った大きな壁。
向こうを観察することは出来なさそうだ。
幻なので攻撃は透過するかもしれないが、敵がどこにいるかは不明だ。
集合球はすでに完成している。
波江:「『ディープ・パープル』」
「や、見えへん相手は脆く出来へんな触られへんし。」
グルルルルルルル
円山:「まだ鳴いてる……」
598
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/12(土) 01:02:33
>>597
「ふーむ、壁かぁ。虎も飛び掛って来んし、幻を動かすのは苦手なんかな?」
虎はゆっくりこっち来とったようやけど、今は壁の向こうかな?
ここは……攻めるべきか。
相手の出方を待っとると、網を脱出されて、捕まえたんが無意味んなる。
『集合球』を壁の向こうで動かすで。
やることはさっきと変わらん。適当にぶん回すだけや。
網にかかっとるやつはよう動けんやろから、記憶頼りにそいつらにダメージを与えることを優先やな。
つまり敵の数を減らすっちゅうこっちゃ。
当たる部分をスーパーボールにして、あんまり怪我せんようにはするけどな。
あとはうちがリュックの中からカラーボールを1個取り出しとこか。
『ベティ・ブー』の『球操作』は片腕で出来るから大丈夫やろ。
ところで、今更やけど、狐って何匹くらいおった?
599
:
『赤犬が追う』
:2015/12/12(土) 01:28:34
>>598
(斉賀さん)
虎は壁の向こうだ。
鳴き声からそこにいることは分かる。
スーパーボール集合球を突っ込ませ動かす。
その間にカラーボールを取り出す。
次の瞬間、壁からスタンドが現れた。
その軌道は山なり。
跳躍したのだろう。走り幅跳びのように弧を描いて狐面のスタンドが宙を行く。
『ベティ・ブー』を横切り、波江の前に着地しそうだ。
波江:「あ。」
壁からもう一体スタンドが動く。その動きはタックルのようで、『ディープ・パープル』の足にまとわりつく。
波江:「ちょ、離れぇ。」
『ディープ・パープル』は行動できなさそうだ。
狐は全部で十匹。
うち四匹が網にかかり、残りの六匹が縁の下に隠れていた。
600
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/13(日) 00:16:32
>>599
「落ち着いてぇな。そいつ力は弱いはずやからすぐ引き剥がせるはずや。
っつうても、厳しい状況やなぁ」
数が多いっちゅうのはまあ、ええけど。
相手をなるべく怪我させずにっちゅうんはうちのエゴやからな。
数減らさなあかんし、もうちょっと厳しく行くかぁ?
「そりゃぁっす!」
足で抑えてた狐スタンドAを、掴んでジャンプしてきた狐スタンドBに向かって投げつけるで。
スタンドの重さとかどうなってるか知らんけど、
本体の重さ的にも、スタンドのパワーでの抵抗的にも軽いもんやから問題ないやろ。
狐スタンドBは空中で回避行動がとれんし、大きさ的にも当てるのに苦労はいらんはずや。
もう片腕で『球体』は適当に動かしとこ。
投げるほうを優先するんで、ぶん回したりはせえへんけど、牽制くらいにはなるやろ。
601
:
『赤犬が追う』
:2015/12/13(日) 00:36:59
>>600
(斉賀さん)
波江:「あぁ、そやったね。こら、離さんと酷いことするでぇ?」
そう言って青い紫陽花を腕にを設置する。
狐のスタンドはどんどんとやってくる。
壁の向こう側の様子は窺い知れないが、援軍が来ている可能性も否めない。
しかし部屋に襲撃してきた、少なくとも斉賀と今戦闘している狐集団の戦力は確実に削っていた。
ブンッ
『ベティ・ブー』の投げたスタンドが宙を舞うスタンドにぶつかる。
真正面から衝突、とはいかなかったが投げたスタンドの体の一部がぶつかり撃墜した。
雑賀はなおも『集合球』による攻撃で戦力の分散を狙う。
壁の向こうからまたしても敵だ。
今度は三体。三体ともバラバラに、ジグザグに動いて接近してくる(スB)
いや、スタンドだけではない、狐もだ。
隠れていた狐達がいつの間にか壁を抜けて進んできている。
その数もまた三。それぞれがバラバラに動き、簪を狙う(スB)。
小さく、すばしっこい動きだ。
602
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/13(日) 01:40:36
>>601
狐達が狙っとるんは……箱、つまり囮簪のほうやな?
うちが持っとるんはバレてへんようやな。
「むっ、すばしっこい」
本体(狐)もあんだけすばしっこいとは誤算やったわ。まあよく考えれば野生動物やからなぁ。
今から囮簪のほうに防衛に行ったんじゃ間に合わんか。
最初から簪の近く居ったらよかったかな。
そっちのほうがコントロールしやすかったかもわからん。
せやけど、うちが本物の簪持ってるから、バレてたら危険やったしな。
「(円山さん、簪が盗られたら頃合を見計らって、
この首輪した狐をカゴから出したってや。わざとらしく無いようにな)
チィーッ、うちは出入り口を抑えるで!」
小声で円山さんにお願いして、うちは幻壁の向こうに向かうで。
防衛に間に合わんのなら出入り口を押さえるっちゅう寸法やね。
追いかけるにしても、外に近いほうがいいしな。
追跡は円山さんと一緒に行く言うたけど、円山さんの出番は、うちが追跡失敗してからやし、
一緒に出発せんでも追跡失敗してから合流しても問題ない。
あと問題は、追跡前に本物の簪を返さなあかん点やけど……
簪盗られたら波江さんも外側に移動してくるやろ。
603
:
『赤犬が追う』
:2015/12/13(日) 01:56:56
>>602
(斉賀さん)
囮の簪に向かって狐達が向かう。
本物の簪については勘付かれていないようだ。
円山:「(まかせてください。なにせ私、『和菓子作り以外の才能』はぴか一ですから。)」
円山に指示をし、縁側の方へと向かう。
途中壁があったが、特に問題は無い。
所詮は幻だ。するりと貫通し移動する。
青い火の玉をくぐり、壁の向こうに辿り着くと、そこにいたのはやはりスタンド達。
その数は四。集合球から逃れていたのか縁側の側にいる。
縁側の上には網を被った四匹の狐。
そして幻の虎だ。
円山:「斉賀さん!」
円山が叫ぶ。盗られたのだろう。
敵のスタンドがぽうっと青い火の玉を宙に浮かせる。
604
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/13(日) 02:12:13
>>603
そうやったん!? 謎の事実が明かされてもうたわ。
なんで和菓子屋で働いとるんやろ……。
「早っ」
早いっちゅうねん。まあ、すばしっこい相手にあんだけの数でかかられたらしゃあないか?
あかん、まだやってないことがあるっちゅうねん。
「ボールを相手のゴールに……シュゥーッ!」
外側に向かって移動しつつ、適当な狐にカラーボールを投げるで。
当たらんでも、衝撃ではじけて塗料が飛び散るんで多少は付着するやろ……
と見せかけて、カラーボールを避けようと動いたところを、
『ベティ・ブー』で操作した『集合球』にくっついたカラーボールを直にぶち当ててべったりつけたるわ!
605
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/13(日) 02:15:11
>>604
まあ、その、なんやな。
火の玉出てきたっちゅうことは幻が出現すると思うけど、
現在の対象の位置が変わるわけやないと思うから、そこは注視してれば当てられるはずや。
っちゅうことでガンバッテ当てるでー。っていう心構えを補足しとこうと思うで。
606
:
『赤犬が追う』
:2015/12/13(日) 02:22:17
>>604-605
(斉賀さん)
素早いスタンドと狐だ。
斉賀自身が前に行くより速く簪に辿り着いたのかもしれない。
円山:「やめてー。」
波江:「いやー。」
計画を知る二人だ。
特になにかやることもないだろう。
青い火の玉から狐が飛びだす。
が、所詮は幻、カラーボールに対する盾にはならない。
超エキサイティンな斉賀のムーブメントにより、狐は右往左往する。
縁側の下にまた逃れようとするが不運にも一匹の狐が『ベティ・ブー』の集合球を食らう。
べったりとオレンジ色の塗料が毛皮につく。塗料が匂いを発しているらしく、他の狐から若干嫌がられてしまっている。
ふわりと斉賀の足の間をなにかが通った。
607
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/13(日) 19:19:01
>>606
「この感触……スネコスリかっ!?」
って狐や狐! この状況で狐以外のなんかやったら怖いわ!
なにうちは一人ボケツッコミしとんのか。
女の股の間を通るとはなんちゅうやっちゃ。
でもこいつが首輪狐でも、簪盗った狐でも下手に捕まえると逃がす演技も大変やから見逃そ。
「ちょ、波江さんちょっと来てーな」
囮簪が盗られてもうたんはええとして、本物の簪を渡さんと追跡に行けんわ。
出入り口で『集合球』をぶん回して、出来るだけ狐達が逃げるのを遅らせるで。
608
:
『赤犬が追う』
:2015/12/13(日) 22:59:22
>>607
(斉賀さん)
斉賀の足の間を潜り抜けるもの。
それはスネコスリではない。狐。
首には首輪をしており、その首輪にはしっかり発信機が取り付けられている。
狐の口には囮簪だ。
『集合球』による妨害で狐達の邪魔をする斉賀。
狐もタイミングを見計らって抜けようとするが、『集合球』にぶつかったり避けたりでとても脱出できる雰囲気ではない。
波江は呼びつけるとすぐに着てくれた。
手に一匹の狐を捕まえている。
波江:「はいな、あんさん。」
「(斉賀さん、そろそろ逃がすん?)」
波江が目で問いかける。
609
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/14(月) 00:07:12
>>608
お前かーっ!
首輪付きが囮簪持っとるのは都合エエけどな。
巣に直接行く可能性が高まるし。
そして逃がさんだけなら結構なんとかなるな……
「行くで、波江さ……波江さん、素手で狐触ってエキノコックスとか大丈夫なん?
ま、まあ両手塞がっとるようやし、うちだけでも行くでッ」
エキノコックスのこと気にしすぎやろか……。
うちもそんな詳しいわけやないしなー。
それはともかく、確かにそろそろ逃がさんといかん。
他の狐が逃げるのを妨害するのをやめて、囮簪を持った首輪狐を捕まえる……!
と見せかけて取り逃がすで。
捕まえる以上、手を使わなあかんから『球体操作』も止めることになるしな。
ありえんとは思うけど、万一でもうちがもった本物の簪を盗られんように、うち本体は狐に近づかん。
『ベティ・ブー』を動かすだけや。
610
:
『赤犬が追う』
:2015/12/14(月) 00:21:01
>>609
(斉賀さん)
そう、首輪付きだ。
人間の斉賀のスピードは狐よりも速い。
が、妨害によってその差を埋めることも不可能ではないだろう。
波江:「え?エコノキックス?や、え?」
知らないようだ。
後で病院に行くことを薦めるのもいいだろう。
『ベティ・ブー』による狐の捕獲(演技)を行う。
狐と『ベティ・ブー』の速度はほぼ互角。
いや、若干差があるか?
見事取り逃した。
波江に捕まえられた一匹と網にかかった四匹。
逃げた狐は首輪付きを含めて六匹だ。
波江:「(上手くいったんかな。)」
611
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/14(月) 00:33:16
>>610
差があるって、どっちの……え、うちのが遅いんか?
「くっ、逃げられたわ!
波江さん、これを……!」
と、本物の簪を渡すで。
さすがに持って本拠地に行くんは怖いからな。
ただし念のため、何を渡したか、この場に残った狐に見えへんように気つけないとあかん。
しかし狐相手に意味あるのか無いのかわからん演技するのはなんや微妙な気持ちになるわな。
「うちは狐を追います。
円山さん、先に行ってるで!」
ちゅうわけで追跡開始や。
右手に懐中電灯、左手にあの、発信機の方向とかわかるリモコンのアレを持って、出発!
612
:
『赤犬が追う』
:2015/12/14(月) 00:49:14
>>611
(斉賀さん)
ほんの少し、狐より『ベティ・ブー』の方が素早いようだ。
波江:「お、秘中の秘。」
器用に簪の受け渡しを行う。
狐は波江が『ディープ・パープル』で押さえつけた。
波江:「任したよ。」
円山:「ここの狐をまとめたら行きます!」
二人は了承し、見送る。
右手に懐中電灯。左手に発信機の子機的なもの。
背中にはリュックサック。出発だ。
音を頼りに進んでいくと狐達が塀の上に移動している。
一匹だけ、塀の上に上っていない。
ズォ
狐のスタンドが現れる。
邪魔をするつもりだろう。
613
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/14(月) 01:00:42
>>612
よっしゃ!>うちのほうが早い
「……ん? なんやお前?」
殿っちゅうわけか。
やっぱり知能が高いんか、それとも訓練されとるんか。
カラーボールの効果はあんまり期待できへんかもなぁ。
「はいはい邪魔やで〜」
立ち塞がった狐スタンドは……スルー安定や!
こいつ全然パワー無いからな。襲われても怖ないで。
幻の壁とか道とかに誘導されんようにだけ気つけて、走って横を通り抜けるわ。
一番怖いんは、狐自体が噛み付いてきたりすることやな。さすがにそれは血出るわ。
行き先を阻もうと近寄ってきたら『ベティ・ブー』で掴んで振り回してグロッキーにさせてからポイしよ。
614
:
『赤犬が追う』
:2015/12/14(月) 01:21:05
>>613
(斉賀さん)
心なしか狐の顔がりりしい気がする。
するだけだ。狐に表情とかあるのだろうか。
狐のスタンドが出したのは幻ではない。
いや、手を出してきた。
タックルのような動き、足元にまとわり付くような位置だ。
ズォッ
ブンッ ブンッ
『ベティ・ブー』によって狐のスタンドは振り回される。
弱い、あまりにも弱すぎる。
『ベティ・ブー』のパワーに敵うはずがない。
しかし、その行動によって確実に時間は消費される。
門から出て、狐達を見つけた。
少し離れた場所にいるようだ。
宙には青い火の玉が浮いている。
615
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/14(月) 01:31:39
>>614
へっ、こんな軽いもん振り回すのに足を止める必要もあらへん。
追跡したままでも十分可能っちゅうねん。
さ、目を回したらそこらにポイしとこ。
「ま、そうは言うてもそもそもの移動速度が違すぎるんやけどな」
でもまだ見える位置におるな。結構ボコボコ攻撃したから、疲れてるんかもしれんな。
火の玉っちゅうことはまた幻か。
ここいらの地理なんか知らんから壁や道の幻はやっかいやな。
目の前で出されたらさすがに幻やってわかるが、それ以外やと実際触って確かめるしかないわな。
『ベティ・ブー』を前方に出しておくで。
616
:
『赤犬が追う』
:2015/12/14(月) 01:44:09
>>615
(斉賀さん)
ぺっと狐のスタンドをそのあたりに捨て置き進んでいく。
道の先にいる狐達のスタンドがまた火の玉を生む。
青い火の玉が三つほどふわふわ浮いていた。
ズォ
目の前に現れる壁。
道の先は窺い知れない。
先ほど火の玉を浮かべたことから幻の準備をしているのだろう。
『ベティ・ブー』を前方に出し、前進する。
617
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/14(月) 01:52:35
>>616
「目の前で出してどうすんねん」
そのまま進むで。
それはそうと、スタンドを知ってる捜索班の人らが見張っててくれてるはずなんやけど、
そこらへんにはおらんのやろか。つうても……確か6人くらいやったか?
どのくらいの範囲に散っとるのかわからんし。うちからは連絡先も無いし。
会わんのもしゃあないかもしれんけど。
618
:
『赤犬が追う』
:2015/12/14(月) 02:04:20
>>617
(斉賀さん)
幻であると看破している斉賀である。
目の前で幻を行使することも無意味は狐達も気付いている……いや、いないのか。
前進し、壁を突き抜ける。
そこに広がっていたのは闇であった。
このあたりだけ異常に闇が深くなっている。
異常なまでに。光が届く範囲が狭い。
足元を照らせば道が分かれているらしい。
prrrrrrr
円山からの着信だ。
619
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/14(月) 02:11:30
>>618
「うわ、暗っ」
なんやもう、こんなことも出来るんかいな。
発信機があれば方向はわかるはずや。
しかし足元がよう見えんから、移動速度は落ちざるをえんな……
「ん? 円山さんか。
もしもす? うちやでうち」
発信機の反応を頼りに転ばんように進みつつ、電話に出るで。
620
:
『赤犬が追う』
:2015/12/14(月) 02:27:52
>>619
(斉賀さん)
暗闇の中を進んでいく。
発信機の音を頼りにしているため、幻の道を見せられても対処できそうだ。
円山:「あ、斉賀さん。」
「見回り隊が少なくて難儀してるんじゃないかなって。」
「まぁ、実際少ないんですけど。」
円山の間の抜けたような声が聞こえる。
色々情報を集めているようだ。
円山:「狐はなんか川に今集まってきてるらしいです。」
「理由はわかんないんですけど。だから、その、見失いそうになったら川を探してください。」
「そこが本拠地の可能性が高いです。」
突然闇の中から現れる物体があった。
スタンドだ。
敵のスタンドが四体突進している。
621
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/14(月) 02:49:24
>>620
狐は首輪付きを入れて11匹。5匹が鈴眼で脱落。1匹がさきほど脱落。
「集まっとる……?」
そして今4体突進してきたから、残りは1匹だけのはずやな。
今追っている狐とは違うやつらっちゅうことか。
せやったらもっと大勢で盗りに来てもおかしないはずやけど……
川に集まっとるやつらは女子供で留守番とか。あるいはスタンドが使えへんのかもな。
「あいわかったわ。ありがとなー」
川言うても、ここらの地理とか知らんけど……スマホの地図情報でも呼び出せばええか。
これこそ人間の力、文明の利器や!
さて4体も来たとなると、最後の足止めか。
暗闇を発生させてるのもこいつらやろから、倒したほうが早いか。
……いや、待てよ。実は1体で、残りは幻ってこともありえるか?
今まで幻はそんな激しく動いたりはせえへんかったように思うけど……
……とりあえず進んで、相手側から触れてきたら捕まえて頭をシェイクする方針で行こか。
相手側から触れて来なければ幻と判断して進むことを優先や。
622
:
『赤犬が追う』
:2015/12/14(月) 23:40:54
>>621
(斉賀さん)
円山:「はい。もしかしたら最初に来た狐達が失敗したときのための予備かもしれないですね。」
念には念。
失敗したときのための予備か。
いや、そうではないのかもしれないが、真実は不明だ。
円山:「はーい。」
電話が切れる。
狐のスタンド達が迫る。
俊敏な動き。幻か現実か。
狐のスタンドは斉賀に『ベティ・ブー』に触れることはなかった。
まずは二体が先行し、『ベティ・ブー』の前で停止。
それから後続の二体が詰めてくる。
623
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/15(火) 00:52:46
>>622
「せやったらまた来る可能性もあるな……用心したってや。
ほなな」
囮簪に気づかれると巣にもたどり着けない、波江さんが一人のところを襲われるっちゅう困った事態になるわけや。
狐達が自力で気づくっちゅうことは無さそうやし、気づくとしたらボスやろから、
巣に辿りつけないってことはないか。
さて、それは置いといて、目の前の狐をどうするかやな。
突進で跳ね飛ばしてくのもええけど、暗すぎてコケそうや。
無難にリュックの中のスーパーボールで『集合球』作って、それを投げつけながら進もか。
回避されたらそれはそれでどくから邪魔やなくなるし、
回避しても邪魔な場所にいるんやったら、それはもう攻撃が届く距離やろから、蹴り食らわせたればええ。
発信機の反応はまだちゃんとあるんか?
624
:
『赤犬が追う』
:2015/12/15(火) 01:25:25
>>623
(斉賀さん)
狐がまた襲ってくる可能性を考えながら、斉賀は進む。
狐達のボス、川に狐を集めているのもボスか?
いや、今対処すべきなのは目の前のことだ。
周囲の暗闇を注意し、スーパーボール『集合球』を作成、前に投擲しつつ進む。
この狐達がそれを跳ね返すほどの力がないことはもう分かっている。
狐のスタンド、その先行隊である二体は両腕を交差して身を固める。
防御の姿勢だ。しかし悲しいかなその防御は『集合球』の前では紙同然。
ゴシャっと吹っ飛ばされ、後続の二体にぶつかる。
発信機は反応している。
しかしその反応は先ほどまでより弱く、首輪付きが遠ざかっていることを証明している。
625
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/15(火) 01:43:29
>>624
「むっ、やっぱり幻やなくて本物か」
そして発信機の反応が弱い。
ホントは暗闇を解除するために接近して直接気絶とかさせていきたかったとこやけど、
発信機の反応を見失ったらおしまいや。移動を優先しよ。
狐スタンドを『集合球』でボコボコ殴って飛ばしながら、
転ばんように、それでいて急いで移動や。
あとは狐スタンドの射程距離を知っとくんも悪くない。
出来るだけ距離が離れるようにぶっ飛ばすように当てていくで。
ちなみに『集合球』の操作射程は20mほどやな。
626
:
『赤犬が追う』
:2015/12/15(火) 01:59:30
>>625
(斉賀さん)
スタンド達はなおも『ベティ・ブー』や斉賀の行く手を阻もうと接近する。
近づきたい敵スタンド。それを吹き飛ばす『集合球』。
何度も何度も何度も何度も何度も。
ある時、ふっと敵のスタンドが消えた。
周りの闇が晴れる。
気付けば足元に四匹の狐がいた。
スタンドを行使し続けたせいか疲労しているように見える。
『集合球』の距離から考えるに敵の射程距離は『15m』ほどだろう。
見れば開けた場所に出ている。
ピピピと発信機が強く示す方向は右らしい。
右を向けば、そこに首輪付きがいた。
627
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/15(火) 02:13:28
>>626
「お、暗闇がなくなったわ」
強制解除は痛いし、敵対した以上しゃあないけど、狐ちゃんたちに嫌わそうやなぁ。
「……むっ! おったな!」
にしても、案外近くにおったな。……近すぎるような気するわ。
だって足止めもされてたし、そもそもうちより狐のが足速いんやで。
なんでわりと追いつける位置におんねん。
もしかしてここが目的地? 開けた場所ってどこやここ?
首輪付きは囮簪をちゃんと咥えとんのか?
とりあえず両手を小さく広げて、フッフッフと笑いながらじりじりとにじり寄ってみつつ、
周囲を観察するで。ボスっぽいやつとかそこらに隠れてたりせえへん?
628
:
『赤犬が追う』
:2015/12/15(火) 02:28:14
>>627
(斉賀さん)
街灯は少ないが、月明かりがほんの少し道を行く手伝いをしてくれる。
それに手に持った懐中電灯も道を明るく照らす。
用心しつつ囮簪を加える首輪付きへと接近する斉賀。
現在地は道路の上。
左手側は土手になっており、下りれば川辺に着く。
よく見てみると首輪付きの横、といっても土手の下のところに狐が寄り集まっている。
周りには青い火の玉。そして先ほどのように異常なまでの闇が広がる。
そして、川に出来た三角州。そこに二人組みの人がいる。
片方は袴着用の和装。もう片方は白無垢を着ている。
そして、傍らには人型のスタンド。
それは狐達のスタンドと似ているが、少し違う。
二人と斉賀の目線が合う。
遠さと暗さから二人の顔は窺い知れない。
スタンドが、川に手を突っ込んだ。
なにかしかけるつもりだ。
629
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/15(火) 15:37:48
>>628
「!!」
あいつらは……!?
あの袴着と白無垢は、盗られた代物やないか?
ってことは……あれ汚したりしたらまずいんちゃう?
しかしけったいな場所におるな。どうやって濡れんであそこに行けばええんや。
「んん? なんや、お前ら何モンや? そこで何しとる?」
声かけてみよか。
なんかしかけてくるみたいやし、ここは防御体勢に入っとこか。
『集合球』を2人組みとうちの間に転がしとくで。
狐のスタンドに似てるし、能力も似たような感じなんかな?
眩しい光とかやられないように腕で目を防御できるようにしとこ。
ところで、2人組のどっちがスタンド出してるんや? 2人ともか?
それと、距離的には何mくらいや?
630
:
『赤犬が追う』
:2015/12/16(水) 00:00:16
>>629
(斉賀さん)
暗くて川の様子は窺い知れない。
氾濫している様子はないので一応渡る事は可能だろうが、狐達がいる。
もしもあれらがスタンドを行使できるなら渡ることを邪魔する可能性は高いだろう。
「なにってねぇ?」
「結婚式?」
男女の声。
……男のほうは聞き覚えがある。
確か……そう、件のペットショップの店員だ。
『集合球(スーパーボール)』を移動させ、腕で目を庇う。
庇う瞬間、敵のスタンドの動きを目が捉える。
なにか投げた。それはまっすぐに斉賀の下へと飛んでいく(スC程度)
スタンドは一体のみ。
どちらが出しているかは不明。
距離は大体『50m』ほど。
631
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/16(水) 17:18:37
>>630
腕で目を防御できるようにしておくだけで、
先んじて目を覆ってくつもりはなかったんや……
まあ、とにかく目を覆うのはやめて、何が飛んで来たか確認するわ。
「盗品で結婚式は縁起悪すぎやろ……」
ペットショップの店員……? マジに本人なんか?
結構距離あんな。速度的にも十分避けられそうや。
川に手を突っ込んで、なんか投げてきたってことは、魚か?
んなもん投げる意味が分からんけど。
横に移動して回避や(スC)
方向は、首輪付きのおるほう。っちゅうか、回避ついでに首輪付きに接近して、そのまま『ベティ・ブー』で捕まえたいで。
囮簪のことがバレてないなら、駆け引き材料として使えるしな。
誘い込まれた感じもあるし、バレとる可能性もあるけど……
もしも飛んで来たもんがめっちゃでかくて避けられん場合は『集合球』をぶつけて軌道を逸らしたいわ。
632
:
『赤犬が追う』
:2015/12/16(水) 23:51:26
>>631
(斉賀さん)
「縁起悪い?」
「それは人間の話では?」
笑いあう二人。
仲睦まじい様子。しかし今の状況では憎たらしさすら感じる。
ペットショップの店員がいることに違和感を覚えながら斉賀は動く。
カツンと音がする。
先ほど投擲されたものがなにかに当たったんだろう。
「外れっスよ。」
「石は山ほどあるわ。次は当てる。」
回避、それは攻撃を避けるためだけではない。
首輪つきの確保。そのための移動も兼ねる。
「アーン!」
女の方が甲高い声を上げると首輪付きが首を振って簪を宙に放る。
囮簪が宙を舞う。
「欲しかったらとってみれば?」
「もう一発石を投げられる覚悟があるならね。」
633
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/17(木) 00:26:38
>>632
「人間じゃないんかあんたら?
ちゅうか結婚式は人間の儀式やん」
人間の儀式はするけど、人間じゃないから縁起は無視するって、
都合のいいとこだけツマミ食いっちゅうか、形だけの真似事っちゅうか……
「石て。石が当たったからなんやっちゅうねん」
当たった音もカツン言うて軽い感じやし、全然怖ないんやけど。
なんか当たると能力が発動したりするんやろか。
例えば狐になるとか。……こんなにスタンド使える狐がぎょうさんおるのも不自然やしな。
「じゃあ取りに行かせてもらうわ。
その前にこいつは返すで!」
首輪付きを2人組に向かって放り投げて、その隙に囮簪をキャッチしに行くで。
ちょっとかわいそうやけど、首輪付きもスタンド出せるし、大怪我にはならんやろ……
あいつらがうまいこと受け止めてくれる優しいボスであることを祈っとこ……(破ス精BBC)
634
:
『赤犬が追う』
:2015/12/17(木) 00:45:23
>>633
(斉賀さん)
「あら?」
「なんスか。結婚式が人間だけの物だけだと?」
「知らないのかしら。ここは京都よ?なにがあっても不思議じゃあない。」
世間知らず、恥知らず。小馬鹿にしたような物言いで二人は話す。
「石って痛いのよ?汚れるし。」
そしてしたり顔で馬鹿みたいなことを言う。
馬鹿なのかもしれない。それとも本当に人間としての常識がないのか?
「八隅さん。」
「はいよ。」
男が動き、首輪付きのキャッチへと向かう。
その隙に囮簪の回収に向かう。
狐の力で投げ上げたそれは低空飛行であった。
首輪付きを投げるという動作をした流れでキャッチを試す。
囮簪を掴むことには成功した。
が、前につんのめる体勢になってしまっている。
「『サマンサ・フォックス』」
女が言うとスタンドは口からなにか火の玉を吐き出し
そこに向かってもう一度、なにかを投げつけた。
火の玉は消え、投擲物が斉賀本人の下へと飛ぶ(スC)。
……投擲物が懐中電灯の光を受けてきらりと光る。
光を反射しているのか?
635
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/17(木) 01:09:22
>>634
「うーん、まあ、鳥の求愛行動とか凝ってるのもおるし、人間以外でもするのもおるかもなぁ。結婚式。
でも普通、白無垢とか着て結婚式するんは人間だけやない?
うちは余所者やから、京都には詳しないけど……京都ってそんなファンタジーワールドなん?」
八隅……ペットショップの店名が確かそんな名前だった気するわ。
あの男がホンマにペットショップのあの店員なら居場所がわかっとるんやから逆に話は楽なんやけど。
しかし男のほうはスタンド出しとらんけど、
結構距離があるとはいえ『ベティ・ブー』で投げた狐を生身でキャッチできるんかな。
少なくとも衝撃吸収にはなるか。
「む、なんや?」
避けらん速度やない……普通なら。今のうちの体勢やと避け切れん可能性があるか。
『集合球』をこっちに動かす。けど、さすがに投擲物にぶつける器用さは無いんで、
ある程度狙いが定まったら途中で『集合球』を『解除』。
空中でスーパーボールがバラバラに散らばって散弾みたいになるはずや。
一個でも当たれば軌道を逸らせるやろ。
636
:
『赤犬が追う』
:2015/12/17(木) 01:38:28
>>635
(斉賀さん)
「まぁ、この世は人の世スから。」
「権謀術数の京都。事実は小説より奇なり。」
「ファンタジーかもしんないスね。」
男がヘッドスライディングの要領で飛び込み、その周りを下に待機していた狐達が囲む。
首輪つきは男の手の中……より手前、狐の群れの中に落ちる。
衝撃は吸収出来たが、何匹かの狐は衝撃を受けている。
「あーごめんなさい。」
男は狐に頭を下げた。紋付袴はすれている。
男はスタンド使いではないのだろうか。
迫り来る投擲物。
斉賀は『集合球』を操作させ、そして解除する。
『集合球』からただの球となったスーパーボール。
下手な鉄砲数うちゃ当たるの言葉の通り、無数のスーパーボールによって投擲物は弾かれる。
投擲物が視界に入る。
やはり懐中電灯の光を受けて光っている。まるでパチンコ玉のように光る銀の玉。
こんなものが川に流れているのか?
そう思っていると、銀の玉はただの石ころに変わった。
まるで電気が着いたり消えたりするうな一瞬の出来事だった。
「……正直、近付きたくないのだけど。」
女は三角州に流れついていた長い木の棒を拾い上げる。
「どうしようかしら。」
また『サマンサ・フォックス』と呼ばれたスタンドが口から火の玉を吐き出す。
637
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/17(木) 01:55:36
>>636
「なにやってんねん……」
袴が……うちのせいやないよね?
下手なこと言うて盗られた道具が人質(物質?)にとられると困るんで、つっこまんけど……
「なんやこの、銀色の玉?」
物質を変化させる能力なんか?
しかし銀の玉? うーん、まだわからんな。
「ところで結婚式が終わったら、盗んだモン返すとかそういう予定あったりするんか?」
接近しつつ、リュックの中のビー玉で『集合球』を作成や。
ところで男は三角州、狐たちは土手にいたと思うんやけど、
首輪付きキャッチに狐が協力したってことは狐達は三角州に移動したんかな?
638
:
『赤犬が追う』
:2015/12/17(木) 02:14:33
>>637
(斉賀さん)
「おーよしよし。恐かったねぇ。こんな首輪までつけられて。」
そう言って首輪を外す。
首輪を手でもてあそんでいる。
敵の能力を推理しながら接近。
「あなたの能力はどんなものなのかしら。」
女が『サマンサ・フォックス』に、いや火の玉に近寄り
手に持った木の棒を火の玉にふれさせる。
すると引火するように火は木の棒の上を広がり、やがて消えた。
「玉を動かしていたわよね?そういうのが能力?」
『サマンサ・フォックス』は火が消えたばかりの棒を掴んだ。
おかしい。『サマンサ・フォックス』が掴んだ棒は木で出来ているという感じがしない。
鈍く銀に光る。まるで鉄棒だ。
「八隅さんは下がって。あなた達、『ザ・フォックス』を。」
三角州のふちにいた男が慌てた様子で女の下へと移動する。
狐たちは三角州の上にいるものや川の中にいるものもいる。
川はかなり浅いらしく、狐の足が着く程度の深さらしい。
639
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/17(木) 02:30:33
>>638
「こんな首輪て、あんたんとこで買ったんやないか……」
材質を鉄っぽくする能力?
いや、さすがにもっと他になんかあるやろ……
「質問はシカトかいな」
囮の簪を(偽モンだとバレんよう飾り部分とか微妙に隠しながら)胸の前に持ってくで。
簪を傷つける可能性のある攻撃はしにくくなるやろ。
こっちも、盗品を傷つけるような攻撃はしにくいんやけどな……
さらに接近するで。
まだ遠いやろか?
640
:
『赤犬が追う』
:2015/12/17(木) 02:42:51
>>639
(斉賀さん)
「あ、それもそうっスね。まぁ俺、動物に首輪つけるの嫌いなんスけど。」
あっけらかん。
かなり動物を優先する思考なのか?
それとも単純に自分の仕事が嫌いなのか。
「シカト?いえ、優先順位が違うの。えっと、これを返すかってこと?」
「どうする?返さなくてもいいんじゃないスか。」
「そうね。返さず相手が右往左往するのを見るのは楽しい。」
「返して恩を売るのもいいっス。」
「どちらに転んでもいい結果。どうしましょう。そこのあなた、どうすればいいと思う?」
問いかけられながら斉賀は簪を胸の前に持って行く。
斉賀の接近を阻むように、狐のスタンドが現れる。
先ほどまで相手をしていたスタンド。これが『ザ・フォックス』なのだろう。
「行って。」
五体の『ザ・フォックス』が斉賀ににじり寄る。
二人組みとの距離は『20m』狐の群れとの距離は『15m』ほどだ。
「さっさとあなたからその簪をいただいて式を挙げましょう。」
「まだ準備完了してないっスもんね。」
「そうね、天気とかね。」
二人は談笑している。
が、その癖目線はしっかりと斉賀を見据えている。
641
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/17(木) 15:26:43
>>640
20mっちゅうことは、もう、うち、川原あたりまで来とる感じ?
「あんたらが盗ったもんやから、返して恩が売れるとは思えんな……
返さなかったらうちみたいのがまた来るんちゃう?
うちみたいんと遊ぶんが好きなら、まーそっちに悪いことは無いかもやけど」
うちは正直ものなんや。返す方向に説得とか出来ないんや。
ま、まあ、うちが今この場で勝てばそれで解決するんやからOKやな。
「やっぱ天気雨とか狙ってたりするんか?」
こちらもにじりよる……と見せかけてダッシュ!
『ベティ・ブー』で手頃な一体を捕まえるで。
642
:
『赤犬が追う』
:2015/12/17(木) 22:23:45
>>641
(斉賀さん)
斉賀は河原まで着ている。
後少し進めば川に入るだろう。
「ですって。」
「どうするんス?」
「……全部この人のせいにする?」
「無理じゃ無いっスかね。」
「また後で考えましょう。この人で遊んだ後に。」
説得はしない。
この二人が本気でそれに応じるかも分からないし、説得できるような人間が盗みをするのだろうか?
「天気雨?故意には出来無いっスね。」
「お祈りするしかないわね。」
『ベティ・ブー』の急接近。
近くの『ザ・フォックス』を掴む。
すると『ザ・フォックス』達が青い火の玉を生み出した。
斉賀と『ベティ・ブー』の回りに配置された。
「見えない攻撃ってどう対処するのかしら?」
女がほくそ笑む。
643
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/18(金) 00:30:21
>>642
そもそも人間かどうか怪しいわな……
「幻を見せる能力やなくて、幻を出現させる能力やろ?
うちから見えんっちゅうことは、うちのことも見えないんちゃう?」
例えば真っ暗にしたらあっちからも真っ暗にしか見えないんやないかな。
それともあっちからは見えるんやろか?
なんか微妙に馬鹿っぽいから、推理が間違ってたら素直に訂正してくれる気するわ。
まあ、そんなことは関係なく片手に掴んだ『ザ・フォックス』を盾に女に接近や。
『サマンサ・フォックス』以外の攻撃は正直怖ないんでな。女に注意しとったらええ。
掴んだ『ザ・フォックス』が暴れそうやったら、ちょっと握る手に力を込めて脅しとくで。
イメージ的には首掴んでる感じや。掴みにくいなら、片手チョークスリーパーみたいんでもOKや。
ところで結構接近したけど女の顔とかは見えへんかな?
まあ、声に聞き覚えないんで、顔見ても普通に初対面やと思うけど。
644
:
『赤犬が追う』
:2015/12/18(金) 00:54:35
>>643
(斉賀さん)
「葛葉さん。」
「八隅さん、バレていても、読まれていても攻撃できればそれでいいのです。」
しまったという顔の男。
ため息を付く女。
女の顔は辺りが暗いのと角隠しが微妙に目深なため分かりにくいが知った顔ではない。
当然のことともいえる。
斉賀が接近を開始すると辺りに闇が生まれる。
幻の闇だ。先ほどの二人の言を信じるなら向こう側からも見えていないはずだが。
懐中電灯の光があるため、かろうじてではあるが前は確認できる。
アーン
アーン
狐の鳴き声。
斉賀たちの周りから聞こえてくる。
そして斉賀の足にはなにかが触れている感覚。
それは先ほど鈴元邸で味わったものと似ている。
足の間を狐が通ったのと同じ。
斉賀の足の周り、自分の足の周りから狐の鳴き声が聞こえる。
まるで発信機の音のように。
「そこ、ですね。」
「八隅さん、これでダメなら刃物を用意しますから、木の棒拾ってきてもらえます?」
「はいよ。」
「では、まずは一撃。」
空を切る音。懐中電灯の光がその正体を暴く。
先ほどの鉄棒もどきだ。『ベティ・ブー』が『ザ・フォックス』を掴んでいる手に向かって振られている(スB)
645
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/18(金) 01:39:26
>>644
「こうきたかぁ」
しかし、なんやろな。さっきの様子を見てるに、それなりに狐を大切にしとるようなんやけど、
こうやって狐を使いもするか。無駄に犠牲にする気はないけど、戦ってやられるならOKって考えか
もしくは、うちが狐に大怪我させる気は無いって見切られとるんやろか。
そしてうちが『ザ・フォックス』を盾にしとるっちゅうのに、鉄棒もどきの攻撃。
『ザ・フォックス』に当たってもそれはしゃあないと考えているのか、
それとも、『ザ・フォックス』に当たっても問題ない攻撃なんか。
どうやら攻撃を躊躇させる盾にはならんらしい。
しかし投げてきたとかやなくて、振ってきたっちゅうことは、『サマンサ・フォックス』はもう目の前におるってことやな。
掴んでいた『ザ・フォックス』を前方に突き飛ばして、『サマンサ・フォックス』にぶつけて、体勢を崩させ
鉄棒もどきの攻撃の軌道を逸らして回避するつもりや。
どうしても当たってまいそうなら、もう片腕で防御するわ。できれば触れたくないねんけど。
646
:
『赤犬が追う』
:2015/12/18(金) 01:57:46
>>645
(斉賀さん)
「こう行くの。」
「まずは一手っスね。」
狐の発信機。
暗闇の中で視界が潰され、ならばと聴覚で行動する。
狐達の人海戦術だ。
『ザ・フォックス』を突き飛ばす。
暗闇の中の敵であったが、『ザ・フォックス』は前方に突き飛ばされ闇の中に吸い込まれる。
「ちょっと。」
「葛葉さん以上っスか。」
敵の攻撃がブレる。
頭上スレスレで空振り、空を切る音がする。
どうやら『ベティ・ブー』以下のパワーらしい。
「『ザ・フォックス』!」
先ほどのあまりだろうか、『ザ・フォックス』が『ベティ・ブー』の足にまとわりつく。
「次!」
暗闇の中に鉄棒もどきが消える。
次の一撃が来る……!
647
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/19(土) 15:45:15
>>646
「目の前におるんで間違いないようやな」
次は宣言通り刃物が来るんか?
いいや、それなら準備として火の玉が見えるはずや。男の方もまだ戻って来とらん。
次も同じ鉄棒もどきやろ。
どっちにしろ食らう気は無いがな。
「ええい、今度はこっちの番や!
うちの位置はわかっても、この暗闇で飛んで来る散弾を防げるかァ〜!?」
うちのほうがリーチ長いんで、下がろうかと思ったけど、足元の『ザ・フォックス』がちょい邪魔やな。
パワーが無いからホントに邪魔なだけやけど、この場面では確かに有効。
一応後ろに下がりたいけど、転ばんように気つけなあかんし、回避としては心もとないか。
となれば、攻撃させないためには、相手に防御に回らせるしかない。
宣言しつつ、『集合球:ビー玉』を投擲や。
目の前にいる言うても暗闇やからここは『解除』による散弾化で命中力を上げる。
リュックの中から出すから、弧を描くように動いて、ビー玉が上から降り注ぐ感じになるはずや。
相手がすでに振りかぶってて攻撃を選んでたとしても、パワーではうちの方が勝っとるようやし、
この近距離なら腕か鉄棒もどきにビー玉がまったく当たらんいう事もないやろ。軌道を逸らせるはずや。
あと気になるんは白無垢やけど、速度的に鉄棒もどきを振るってるんは『サマンサ・フォックス』やろから、
そっちに当たるはずや。ビー玉が解除して通常物質になるとはいえ、透過して本体がわざわざ食らうってこともないやろ……
648
:
『赤犬が追う』
:2015/12/20(日) 00:01:44
>>647
(斉賀さん)
「さて、どうっスかね。」
少し遠い男の声。
じきに戻ってくるかもしれない。
しかし声から感じる距離的に女と合流できていない可能性がある。
「散弾?」
「え?」
暗闇から鉄棒もどきの先端部分が見えた。
しかし『集合球(ビー玉)』の散弾攻撃がそれを阻む。
無数のビー玉が散弾と化し『サマンサ・フォックス』にそして鉄棒もどきに降り注ぐ。
「いたたたたた!」
「葛葉さん!」
「なにこれ。すごく痛いんだけど。」
どうやらビー玉は敵にぶつかったらしい。
そして攻撃によるダメージか集中力の切れか
軌道のぶれた鉄棒もどきの突きは地面を抉る結果に終わった。
鉄棒もどきは地面に刺ささっている。
これを使っての攻撃はこれを引き抜かない限り不可能そうだ。
649
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/20(日) 00:54:13
>>648
「のんきやな……」
対処するために暗闇を解除してくれるかもと思ったんやけど、フツーに食らったな。
今のうちに、『球』を握って『集合球』を作成や。
対象は、足元にあるいくらでもある石ころや! そのまま『球』をグッと持ち上げて、『集合球』を上に移動。
その『集合球:石』の上に立ってるうちも一緒に上昇っちゅう寸法やな。
暗闇は実は結構範囲狭いんやないかな?
相手からしたら上方向に展開する意味はあんまり無いし、
男の方も暗闇の範囲やったら、棒なんて探せないやろ。あいつら明かりなんて持っとったか? 持っとらんかったはずやろ。
つまり上空に飛び出せば、暗闇からも脱出できるんちゃうかなぁって思うわけや。
650
:
『赤犬が追う』
:2015/12/20(日) 01:22:29
>>649
(斉賀さん)
「人間にのんきって言われたくないわ。」
敵方に半ばあきれる斉賀。
それに対して女は反論した。
フワッ
足元に『集合球(石)』を作り上昇する。
狐たちは斉賀の足元にいることが出来ず、『ザ・フォックス』もまた斉賀に追従し浮き上がる『ベティ・ブー』にしがみつけない。
狐の発信機も拘束具も解除された。
青い火の玉が足元に見えるほどの上空になると暗闇は晴れた。
暗闇は三角洲の一部や川を覆っている。
女と男の姿が見える。二人は上空を見あげている。
男は女から遠い位置におり、手には木の棒を持っている。
「な。」
「叩き落せば終わりっス。」
「さ、『サマンサ・フォックス』!」
「空に逃げ場はないんスよ!」
女が暗闇からなにかを引っ張り出す。
それは鉄棒もどきではなかった。
引っ張ってきたものはおそらく鉄棒もどきになっていたであろう木の棒だ。
『サマンサ・フォックス』は口から火の玉を吐き、木の棒を受け取る。
受け取る時に木の棒が火の玉に触れる。
木の棒は焼けるように燃え上がるように燃え上がり
一本の槍となった。
「もう一度ビー玉でもやってみる?」
651
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/20(日) 02:02:07
>>650
結構、上に移動したんがバレバレやった。まあ、懐中電灯つけとるしな……
「せやな、もう一度や」
ビー玉をやるっていう言い回しがようわからんが、ビー玉みたいに散弾にすると受け取っとこ。
そして、その通り。今度は『集合球:石』を下に振り下ろして、『解除』。石の雨を降らせるで(破スBB)
今度は相手が見えないわけでもないのに、散弾にした理由。
それは即時『集合球』を再度作るためや。
『ベティ・ブー』は離れた場所に『集合球』を作ることが出来る。射程は10m。
……まさか10m以上地上から離れてへんよね? そんなんビルの3階以上やで。怖いわ。
両手は『球』を掴んだまま。材料の石はいくらでもある。いけるはずや。
そして『集合球』をシュート!
つまり上空から振る石の雨に、地面から来る『集合球』の挟み撃ちっちゅうか。
ダブルラリアットみたいな。なんかそんな感じの攻撃なんや。
狙いは『サマンサ・フォックス』やな。
ちなみにうちは乗ってた『集合球:石』を振り下ろす前にジャンプで脱出や。
スタンドがあるとはいえ、足だけで着地するんはきついかな……
いやいや、空中で『集合球』作ってまえば、操るんは片手でいけるから腕一本使えるし、
なんとか着地できると思うわ……多分。
流れとしては、うちジャンプ→『集合球:石』振り下ろし&『解除』
→空中で『握りなおし』で『集合球:石2』作成→『石の雨』+『集合球:石2』のダブルコンボ
→うち、華麗に着地
という計画やな。
問題は『サマンサ・フォックス』が何をしてくるかやな。
速度的には同等やし、うちが動く分、相手も動いてくるはずや。
防御に回ってくれるんやったらいいんやけどな。
槍っぽいのを投げてくるんやったら『石の雨』にぶつかるはずやけど、
相手の台詞的に、散弾は見越してるかもしれんからな……
とりあえず行動してみて想定外のことが起こったらその場で対処するしかないわな。
想定外の出来事は想定できないから想定外なんや!
652
:
『赤犬が追う』
:2015/12/20(日) 02:39:26
>>651
(斉賀さん)
「もっかいですって。」
「盾はないわ。」
『サマンサ・フォックス』が防御体勢に入った。
身を固める『サマンサ・フォックス』に大量の石が降り注ぐ
そして……
ゴォッ
第二の『集合球(石)』が『サマンサ・フォックス』にぶつかる。
二つの攻撃に『サマンサ・フォックス』はただ身を固めて耐えるのみだ。
しかしさすがの攻撃にぐらりとよろめく。
「……人間に負けてたまるか。」
女がそう呟いた。
「葛葉さん。」
「八隅さん。」
『サマンサ・フォックス』が動く。
まっすぐに斉賀に向かってその槍で突きにかかる(スB)
「いくらスタンドが強くても、人間はそのスタンド以下の力と速さでしょう?」
653
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/20(日) 02:57:47
>>652
質問なんやけど、うちってもう着地しとるんかな?
それともまだ空中やろか?
654
:
『赤犬が追う』
:2015/12/20(日) 03:00:22
>>653
(斉賀さん)
着地は完了しています。
655
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/20(日) 15:52:22
>>654
おおきに〜。
>>652
意外にも特に妨害もなく攻撃は通った、が、
「なんやこいつ、硬い?」
さっきのビー玉と合わせて、3連発と言っていいはずや。
よろめきはしたけどその程度……あの棒のように、自分の体を鉄のようにしとるんか?
そうは見えへん。……意思の力やろか? 人間には負けへんっちゅう、凄みか?
まあ、うちもそんなに暴力の経験あるわけやないし、石やらもそこまでの威力やなかったんかもしれんが……
「そらそうやけど、うちは『ベティ・ブー』で、『ベティ・ブー』はうちやろが!
『スタンド』は自分自身や、分けて考える必要あるか!」
『ベティ・ブー』……外見的にはちょっとアレやけど。いや、それでもうちの分身や。
そら、槍が刺さったらあかんのは当然やけど、
なんで『ベティ・ブー』を抜かして、うちが生身で対処する必要があんねん。
別に遠距離型でうちと離れとるわけでもないのに。
「ふっ、もう遅い、あんたは詰みに入ったんや!」
『集合球』は使いきりの武器やない。何度でも操作可能。
それがぶち当たったという意味を分かっていないようやな。
要するに、『集合球』がふところにあるっちゅうんは、『ベティ・ブー』に拳を突きつけられとるも同然!
槍が当たる前に『集合球』をぶち当てて、相手の体勢を崩すくらい楽勝やっちゅうことや!
対抗するには『集合球』を押さえつけるか、破壊する必要があるけど、こいつにはそのパワーは無い。
……いや、うちが手を振るう余裕無くすとかもあるけどな。
あれ、あんまり詰みに入ってないか……?
とにかく、『集合球』で妨害や。足狙ってコケさしたろ(破ス精BBC)
それでも槍が当たりそうならもう片手でガードや。
槍いうことは側面は刃物やないんやろ? 横から叩く感じでガードすれば大丈夫のはずや。
いや、先端に刃物がついた槍かもしれんけど、そうなら出来れば刃の腹を叩いてガードしたいわな。
まあ、そこは本題やない。
うちは空中ジャンプしたとき男……八隅の方へ移動したんや
(
>>651
メール欄にて、男んとこ行く……ってこれ、別に丸見えやし、メール欄にする必要なかったかもしれんな……)
……地面に降りてすぐに女に攻撃されてるあたり、あんまり移動できてへんけど。
それでもこの女よりも男に近いはずや。
男は戦闘力無し、そして狐と違って重要人物や。あれを人質にとれば勝てる!
そんなわけで『集合球』で女を妨害しつつ、男の方へ向かうで。
656
:
『赤犬が追う』
:2015/12/20(日) 23:45:22
>>655
(斉賀さん)
浴びせた攻撃は確かに利いているはずだ。
女も『サマンサ・フォックス』も疲労困憊の様子である。
「『スタンド』は『スタンド』で私は私。」
「私にとってはそうなの。スタンドがなくても、私は私!」
にやりと笑う女は先ほどまでののんきな様子を取り戻そうとしていた。
迫る穂先。振るわれる『集合球』
ぶっ叩かれる足、揺らぐ『サマンサ・フォックス』
倒れる女、倒れる『サマンサ・フォックス』、進む斉賀、進む『ベティ・ブー』
『サマンサ・フォックス』の槍は斉賀に届くことはなかった。
『集合球』による攻撃で体勢を崩し、倒れ攻撃は失敗。
斉賀の男への接近を許してしまう。
「なんスか。」
「俺だって敵なんスけど。」
そう言って男は木の棒を構える。
が、その足は震えている。
戦闘力なし、そんな男は斉賀や『ベティ・ブー』に恐怖でも抱いているのだろうか。
「あなた、八隅さんになにするつもり。」
女の声、その位置は低い。
まだ這っているのだろう。
657
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/21(月) 01:01:04
>>656
『スタンド』は『スタンド』。スタンドがなくても、自分は自分。
……単に思想の違いにも思えるけど、
『ザ・フォックス』みたいに複数の狐が同じスタンドを持っとるとかいう事情と関係あるんやろか?
「敵だから利用できるんやろぉ〜?
戦闘力は無い。それでいて狐達より上の立場。
つまり人質にとるにはうってつけっちゅうことや」
可愛い狐ちゃんと違って、成人男性なら遠慮なくボコれるしな!
しかし……問題がひとつある。こいつは本当に無力な存在なんか?
狐達もスタンド使いなのに、こいつは一般人? なんで一般人がこんなとこに?
自分が人間じゃないような物言いやし、なんかあると違うか?
『ベティ・ブー』で襲い掛かる……と見せかけて、そのまま背後に回りこむで。
うちも一緒に動くから、男にスタンドが見えないなら、単にうちが回り込んだように見えるはず。
スタンドが見えるなら何か反応があるやろ。
うちも一緒に動くのは、立ち止まってると女に攻撃される可能性あるからな。
『サマンサ・フォックス』の速さからすると、動いてても攻撃はされそうやけど、そんときはリュックでも盾にしたろ。
というわけでリュックは半脱ぎや。
658
:
『赤犬が追う』
:2015/12/21(月) 01:24:25
>>657
(斉賀さん)
「人質?ホントっスか?」
「俺、空手有段者っスよ?」
ばっと、構えを取るがその体は震えている。
何も持たぬから空手、そうであったはずなのに男は手に木の棒を持っている。
「八隅さん!」
女が叫ぶ、男は回りこむ斉賀に不思議そうな視線を送る。
男の目の前に槍の穂先が止まる。
もはや立っているのも精一杯なのか、『サマンサ・フォックス』はふらふらと槍を向ける。
女は倒れたままだ。
「あなた、何するつもり?」
「葛葉さん、チャンスっスよ。ほら、俺ごとぐさーって。」
憎らしそうににらみあげる女。
訳が分かっていないのか、無駄口を叩く男。
「でもいいアイディアね。」
「あなた、選びなさい。ここで帰るか、それとも八隅さんごと刺されるか。」
女の目が少し、泳ぐ。
男の体は震えている。
怯えているのだろうか、お互いに。
現状に。
『サマンサ・フォックス』が槍を引く、刺すための準備だ。
突く準備は出来ている。
659
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/21(月) 01:52:26
>>658
やっぱり、男はスタンド使いや無いんか。
でもそこそこ根性はあるようやな。
しっかし、ううん、どうしたもんか。
位置取りからして、『ベティ・ブー』は男をすぐに掴める位置。
一方『サマンサ・フォックス』は槍を突く構え。膠着状態か。
と言いたいとこやけど、正直『サマンサ・フォックス』のパワーじゃ、人間一人貫くんも結構大変やろ。
『ベティ・ブー』やったら普通に槍で攻撃されても防御できる。
やから、実際は膠着状態とはあんまり言えへんわな。
でも都合がいいから、ここで情報収集と和解を目指してみるか。
あの鉄っぽくする能力の詳細が不明やし、油断はできへんけど……
「……なんやて!? ちょっと待ってぇーな。
刺されるのは勘弁やな。
うちは二度とこんなことが起こらんようにしろ言われただけの雇われで、
命まで賭けるほどやないしなぁ」
いや、これは嘘やけどな。
簪だけ取り返してもらってもええんやけど、できれば盗み自体を止めたいしな……
「でもそっちも結婚式の道具とか、そんなんに命賭けるほどの価値あるんか?
結婚のお相手が死んでもうたら意味無いやろ。
……あ、もしかして結婚てあんたら2人がするんとは違うんか?
そんな服着とったからそうなんやなーって思いこんでたけど。
ペットショップの店員やもんなぁ。動物的には……ペットショップってあんまり印象よくなさそうやし?」
多分、今まで見てきた様子から見てこの二人が結婚するんで間違いないとは思うけどな。
狐は狡猾、騙す側。ってイメージあるけど、結構こいつら純朴みたいやし、
こう言っておけば何かしら情報を得られるんやないかな?
そもそも男がペットショップの店員っちゅうのも怪しいしな。
660
:
『赤犬が追う』
:2015/12/21(月) 02:27:42
>>659
(斉賀さん)
情報収集と和解に切り替える斉賀。
それに気付かず男と女は斉賀と話をする。
「人間ってそう、雇われればなんだってするの?」
「別にこんな道具じゃなくてもいいわよ。」
「どうせ結婚できないし。人間の道具を使って私達が幸せになれればいいのよ。」
にらみ付けた女は憎憎しげに吐き捨てる。
「あんた達を困らせて、私達が幸せになって、その方法がこれってだけ。」
うんうん、と男が頷く。
相変わらず震えているが。
「俺だって親の仕事じゃなけりゃペットショップなんてやんないスよ。」
「餌の補給にはことかかねーけど。」
661
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/21(月) 02:46:16
>>660
人間とは違う動物の純粋な愛とかちょっと期待してたけど、
なんや微妙な内実っぽくて嫌やな。
「なんだってはせんわい。泥棒を捕まえるんは正義側やろが。
というかなんや、困らせるのが目的だったんか?
相手を困らせたら、そらそれなりの対処されるわ」
盗んだものをどうする気かって聞いた時、ふざけとる様子やったんは
単にこっちを舐め腐ってるんかと思ってたけど、そもそも困らせるんが目的か……
『相手を困らせたら、そらそれなりの対処される』って、そもそも、
最初に人間側が狐達を追い詰めたとかいう話になりそうやな……
そんな話されてもうち地元の人間やないから困るけど。
「結婚できないんか?
まあ、そら、人間的な意味で役所に届出とかは出せんかもしれんけど……
いや、葛葉サンは知らんけど、八隅サンは戸籍とかあるんちゃうか?
店やっとるくらいやし」
八隅サンはマジでペットショップの店員みたいやな。姿と名前借りてるだけかと思ってたわ。
うーん、どうしても結婚式したいっちゅうんなら、波江さん達に事情を話して、
適当に小さな結婚式でもしたればええかなと思ったけど、
犯行の動機が人間への恨みなんか? そんなん、どうすればええんやろ。
ボコって波江さん達に引き渡して後を任せるしかないんか……?
662
:
『赤犬が追う』
:2015/12/21(月) 03:06:58
>>661
(斉賀さん)
「巣を追われた動物からすれば人間なんて悪でしかないわ。」
「この町はまだそこまでみたいだけど。」
這いつくばっていた女が無理やり立ち上がる。
ふらふらと足元はおぼつかない。
狐達が女の周りに集まる。
「後から来た人間の子孫が偉そうにしてるのは気に食わないわ。」
「狐に化かされたことも忘れてのんきに生活してるのは腹が立つわ。」
「狐の恐さを忘れたなんて、許せないわ。」
何度も倒れそうになる。
やはりダメージは受けていた。
「忘れさせない、化かしを。昔を忘れた人間が上に立つなんて」
「自然に動物に妖に恐れも敬意もない人間に支配されるなんて生きてる甲斐がないの。」
それを聞き届けると、男が口を開いた。
「……俺は人間っスよ。まぁ、もう分かってると思うっスけど、葛葉さんは人間じゃ無いっス。」
「あの人は、俺が拾った人を化かしたくて、昔の化け狐になりたくてたまらない狐なんスから。」
「動物と人間は結婚できないんスよ。」
男は女の方へ木の棒を投げた。
女はそれを杖代わりに立つ。
よろめきながらもしっかりと両の足で立つ。
「あんた、えっと……名前知らなかったスわ。」
「俺らが起こしたこと、馬鹿らしい話って思うっスか。」
663
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/21(月) 15:40:26
>>662
「うちは斉賀や。
ちなみにこんな喋り方やけど、全然関西の出身でもなんでもないからな」
「進化論とか赤の女王仮説とかっちゅうもんがあるわな。
生物は皆、競争してて、走り続けない限り、同じところにとどまることすら出来んっちゅう話。
変化せえへんもんはおらん……ま、確かに人間のここ最近の変化は著しいもんがあるけどなホンマ。
人を化かして物を盗んでも、大して怖がってくれへん時代になってもうたいうことやな」
まあ、まだまだ超能力(妖術?)に対する理解は浅いから、
今回の件は人間側も混乱しとると思うけど、昔みたいに畏れるほどではないわなぁ。
「何に価値を置くかなんて、そいつ次第や。
馬鹿らしいとは思わへんよ。迷惑な話やと思うけど。
相手と手段はもうちっと選んだほうがええな。
でも、ま、別に昔も妖怪の天下だったわけやない。昔から妖怪も騒ぎを起こしては退治されてたやろ。
なんや、今現在の構図と大して変わらへんやん。
うちが退治屋で、あんたが悪さした妖怪。付き合ったるわ」
和解はやめや。
八隅サンから離れて葛葉サンと対峙するわ。
「ところで結婚は内縁の妻とかでええんちゃう?
法的なこととかは置いといて」
結局、八隅サンは葛葉サンに調子を合わせてただけっちゅうことか。
人間の常識もあるなら、自分のやってることの意味もわかるやろ。
それでもそれに付き合うくらい好きなんやないか?
好きっちゅうのが男女の恋愛的な意味かまではわからんけど、恋愛的な意味でなら結婚してもええんちゃう。
664
:
『赤犬が追う』
:2015/12/22(火) 00:14:30
>>663
(斉賀さん)
「はぁ、なるほど。」
「俺、バカだから分かんねーってことは分かったっス。」
「でも、人間が霊的なものを信じなくなってるような気はするんス。」
「なにが赤の女王よ。私たちは山の主になるのよ。」
あっけらかんとして答える男。
歯を食いしばる女。
どこか、温度差を感じる。
見ている方向は同じ、いやそれも同じなのだろうか。
「言うじゃない。斉賀。」
「葛葉さん。」
「いいのよ。この女は人質を捨てたの。覚悟、出来てるんでしょう?」
べぇと赤い舌を出す。
同時に狐達が『ザ・フォックス』を展開し、そして青い火の玉を生む。
火の玉が幻を生み出す。
それは、『サマンサ・フォックス』。槍を持った『サマンサ・フォックス』であった。
「来い!斉賀!化かして茶化して馬鹿にして、話の種にしてあげる!」
「そこから八隅さんと幸せな逆襲が始まるの!」
『サマンサ・フォックス』達がいっせいに槍を突き出す(スB)
本物は一人だけ。他は全て幻だ。
665
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/22(火) 01:17:20
>>664
「種の割れとるもんが怖いわけあるかい!
行くでェェ――!」
複数の『サマンサ・フォックス』。どれが本物かわからんとなると、防御も回避も不可能。
いや、目の前で分身なんて作られても、目を逸らさんかったら本物がどれかわかると思うけど、
同じのがズラーッと並ぶと、やっぱり、ホンマにコレが本物で間違いないんかなぁって不安になるわな。
防御も攻撃もダメとなれば、ワンパでスマンが、こっちも攻撃して相手の攻撃を潰す。迎撃や!
人質とって話を挟んだせいか、ヤツめ、自分の足元に『集合球』があるのを忘れとったな?
それともこの気迫……当たってもあと1撃くらいなら耐えられると踏んだか?
だがそれは無いッ
うちの『集合球』は対象となった同種なら後から追加もできる。
今の『集合球』の材料は石、そしてそれはそこらに無数に転がっとる。
つまり、『集合球』は、すでにッ巨大化(
>>663
)させといたんやでーッ
これを食らってはさすがに耐え切ることは出来へんやろ!
葛葉サン本体も分身してたらちょーっとヤバかったが、幸い、分身は『サマンサ・フォックス』だけや。
こっちから本体に攻撃を当てる分にはなんの問題もあらへん!
そしてすでに懐に入っとる『集合球』の方が早い! 多分早い! 早いんと違うかな!?
ま、ちょっとは覚悟しとこ……!
確実なるトドメを刺す(殺すつもりはないけど)んやから、これで戦闘終了。
となれば相手の攻撃を潰せなかったとしても、一撃くらいなら食らってもなんとかなるやろ。
『集合球』がデカい分、パワーがいるから両手は塞がるし、ガードは難しい。
となれば後ろに下がって威力を殺しつつ、体裁きで受けるしかないか。
こうも分身が多いと体裁きで当たる部分を制御っちゅうんも難儀やけど……
さすがに急所には当たらんようにしたいわな!
666
:
『赤犬が追う』
:2015/12/22(火) 01:31:48
>>665
(斉賀さん)
「来いやァ!うちらは京の山のごんたくれ!人間風情が後入りして偉い顔すんな!」
叫ぶ葛葉。もはや野生そのもののような雰囲気がある。
しかし、しかしすでに斉賀は手を打っている。
『集合球』は膨れるように巨大化している。
熱くなっていたせいか、会話の中で忘れていたのか、葛葉はそれに気付いていなかった。
しかし『サマンサ・フォックス』達の槍が『ベティ・ブー』に迫る。
どんどんと穂先はその距離を詰める。
後15cm……10cm……4……3……2…………
すんでのところで穂先は止まる。
それ以上、近づかない。近づかない。
当然だ。
「がっ」
「あ あああああ」
「あ」
杖代わりの枝は折れ、葛葉は力なくその場に倒れ伏す。
『サマンサ・フォックス』は崩れ、消える。
そして残された『サマンサ・フォックス』の幻も『ザ・フォックス』も消える。
もはや敵側にこれ以上斉賀に反抗しようという気はない。
大将が倒れ、後は戦力としてあまりにも心許ないモノ達が残っただけなのだ。
「終わりっスね。」
「……葛葉さんに代わって降伏を宣言するっス。」
葛葉の姿が揺らめく。
陽炎のように頼りなく揺れるそれはやがて風に飛ばされるように失われ
最後には白無垢に寝転がる一匹の狐がいるのみだ。
667
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/22(火) 01:55:44
>>666
「……」
ホンマに狐やったな。人間に化けとったのは『サマンサ・フォックス』の能力やろか。
そのわりには、石やら木の枝を鉄っぽくするくらいしかしてなかったのが疑問やけど……
形も大きく変わってへんかったし。
「とりあえず、うちの雇い主に連絡するわ。
盗ったモンとか全部揃ってるんかな?」
……あかん。途中から、すっかり忘れて普通に攻撃してたなうち。
もう白無垢とかボロボロちゃう? 簪は無事やろか……
波江さん……いや、円山さんに電話しよ。
668
:
『赤犬が追う』
:2015/12/22(火) 02:03:20
>>667
(斉賀さん)
「葛葉さん。よかった。生きてる。」
狐に駆け寄るとほっとしたような様子の男。
心配だったのだろう。
「全部っスよ。俺がこの服脱いだら完璧っス。」
「ほら、あんた達、欲しいのこれでしょ。」
男は簪を持ってくる。
傷一つ無い。奇跡的な偶然だった。
残念ながら白無垢のほうは攻撃によってボロボロになってしまっている。
「はぁ。俺捕まんのかなぁ。」
ぼやく男を尻目に斉賀は電話をかける。
prrrrrr
prrrrrr
「はい、こちら円山。」
「斉賀さん、どうされました?」
「あ、もしかして終わりました?」
669
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/22(火) 02:20:24
>>668
奇跡的なんかい! つまり超危なかったやってことやないか。
いやいや、葛葉サン、スタンドで防御してたし、本体に当てた攻撃も頭には当ててへんし……な?
……ま、まあ無事だったんならええわ。
「あ、ああうん。犯人は気絶中やで。
えーっと、ひとまずそっちに連れてくんでええかな?」
八隅サンは……
狐は逮捕されへんから、そうなると八隅サンが犯人扱いされそうやけど……
っちゅうか、実際共犯っちゅうか、責任者みたいなもんやし犯人で間違ってないけど。
八隅サンいなくなると『スタンド使い』の狐大勢が野放しやし、葛葉サンも黙ってなさそうやし、
そっちのが面倒くさいって気もするわな……
670
:
『赤犬が追う』
:2015/12/22(火) 02:30:08
>>669
(斉賀さん)
円山:「あー。はいはい。」
「寒いの我慢出来るんでしたらそこで待っていただいて構いませんよ。」
「車で迎えに行きますし。」
円山と会話をしつつ八隅のことなどを考える斉賀。
狐の親玉である葛葉と親密にあるようであったし、いなくなればパニックになる可能性はある。
そもそも人間を快く思っていない葛葉である。
また今回のようなことをしないとも限らないが……?
電話の向こう側で誰かが話している。
どうやら話す相手が代わったようだ。
波江:「斉賀さん、こんばんはぁ。鈴元ですぅ。」
「円山さんから解決したぁって聞いたで。」
波江だ。その声は高く、嬉しそうである。
波江:「で、どないな不届きモンが犯人やったん?」
「悪人面?」
671
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/22(火) 02:51:07
>>670
「いや、狐いっぱいおるから、車には乗せられんかなさすがに。
歩いていくわ」
狐を連れてかんのなら車でもええけど。
狐ぞろぞろ引き連れて移動ってなんか楽しそうやん。
傍目から見たらなんやアレって感じかもしれんけどな。
そんなに遠ないしな。
ところで言われて気づいたけど、浅瀬に入ったせいで靴がグショ濡れで足の寒さがやばいわ。
冬の川やしな……
「うーん、そうやな。
まあ、目は細めかな……鼻が高くて、口がでかい。
あと毛深くて耳が尖ってて毛色が黄色と黒って感じや」
要するに狐や。
「八隅サン、一緒に来てもらってええかな? 狐も一緒に」
と言っても拒否権はないんやけど。
波江さんとは歩きながら話すか。
672
:
『赤犬が追う』
:2015/12/22(火) 23:27:56
>>671
(斉賀さん)
波江:「お狐さん……あぁ、そやね。」
「まぁ、そないに遠ないとこやて聞いてるから、うちらは待っとくわ。」
おおきに、と感謝の言葉を述べる波江。
濡れた靴を履いたまま、斉賀は鈴元家へ向かうこととなった。
波江:「……なにそれ化けモンやん。」
犯人について聞いた波江はただそうとだけ呟いた。
狐だと気付いていないのだろう。
「いいっスよ。どーせ拒否権ねーですし。」
「ほら、俺ら負けたんスから葛葉さん気絶してるし、今は俺がリーダーっスよ。」
八隅がそう言うと狐達は嫌がる様子もなく着いていく。
八隅は白無垢を拾い上げると、先ほどまで葛葉であった狐をそれで包んだ。
波江:「あ、簪無事やったやんね?」
「後、ざっとでエエからなにあったか教えてくれたらありがたいんやけど。」
そうやって話している間に鈴元家が見えてきた。
後ろを振り向けば八隅と狐達はキチンとついてきている。
673
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/22(火) 23:58:13
>>672
「ああ、うん、簪は(奇跡的に)無事でしたわ……
真相は犯人を交えて直接話しますわ」
カッコの中はとても言えんね……。
波江さん結構怒っとったからなぁ。
簪が無事に戻ってきたことで、優しくなってくれるとええんやけど……
八隅サンや葛葉サンにとってもいい終わりになってくれると嬉しいしな。
ボコったうちが言うことやないかもしれんけど。
それにしても賢い狐達やな。
『スタンド使い』やから、そこらの動物より賢いんやろか。
別に人間の『スタンド使い』が、一般人より賢いってことは無いんやけどな。
ヴィジョンも人型やし、精神が人間に近いんかもしれん。
「帰りましたでー」
鈴元家に着いたら、
狐達は外……はさすがに近所に噂されそうやから、庭とかで待機してもらって、
八隅サンと葛葉サンにだけ、一緒に波江さんのとこ来てもらおか。
674
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 00:14:47
>>673
(斉賀さん)
波江:「はいはい。そらどうも。」
「ほな、後は家でねぇ。」
鈴元家に上がる斉賀と八隅。
葛葉は白無垢にくるまれたまま、八隅が抱えている。
他の狐達は庭で待機だ。
斉賀達は事件があった……襲撃を迎え撃った部屋に通される。
襖は開けられ、縁側の向こうには一本の木と狐達が見える。
部屋には波江と円山。
それと火鉢が置いてある。
波江:「じゃあ、話聞こか……の前にや。」
「八隅さん、やんね?スタンドの事件って立件出来んのよねぇ。」
「法で裁けん人間はどう裁くか……ここが課題なんやけど。」
にこり、と笑っている。
簪が手元に戻ってきた嬉しさからなのか晴れやかに笑っている。
ずるり。
火箸だ。波江は火箸を火鉢から取り出した。
そして傍らに『ディープ・パープル』を発現させている。
波江:「あんさんらをどうするか、あんさんらがどうなる、この場ぁで決めんとアカン。」
「どうしよかなぁ?」
「斉賀さん、どないに思わはる?」
675
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/23(水) 00:31:41
>>674
「せやなぁ……」
盗品を八隅サンが持ってた状況証拠だけでも逮捕できへんこともないと思うんやけど、
うちも逮捕は反対やし、余計なことは言わんとこ。
「んーまあ、そら、罪を犯したなら、償いやな。損失補填て言うてもええ。
こんだけ『スタンド使い』の狐がおったら色々やれることあるやろ。
ペットショップだけでこの狐達を養うんも大変やろし、
金儲けのノウハウが学べれば狐達にとってもええことやと思うで」
人間社会では金があれば土地も買える! ってどっかのインディアンも言っとった。
人間の流儀ィィに乗っかることになるんで、それ自体が葛葉サン的には不満かもしれへんけど。
っていうか狐の住処になるほどの土地を買うんはさすがに大金が必要やから難しいやろうけどな。
別に金儲けやなくてもいいけどな。双方納得するなら。
「反省とか、そういう精神的なことに関しては、
そもそも人間やない相手に言うてもしょうがない気するしなぁ。
犯行を繰り返させないためには必要かもしれんけど」
676
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 00:43:55
>>675
(斉賀さん)
波江:「ふむ。」
「まぁ簪は戻ってきたし、うち的にはもうこのお人さんらをどう処分するんか、それだけなんよねぇ。」
ちんちんと火箸で火鉢のふちを叩く。
しばらく斉賀と八隅と交互に見比べ
波江:「八隅さん、監督責任。」
「これからは迷惑欠けたお人さんらに詫びいれて、それから狐の教育でもしっかししてもらおか。」
波江の顔から笑みが消える。
鋭い。まるで手に持った火箸のように鋭く、その奥には冷たい粘ついた炎が宿っていそうでもあった。
波江:「あんさんらに拒否権を与える気ぃはあらへん。」
「今この場ぁで私刑におうても不思議やないんやしね。」
「斉賀さん、それでかまん?」
677
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/23(水) 01:06:06
>>676
「問題ないで。
というか、うちは雇われやし、被害に遭ったわけでもないしな」
それでも納得できへんことになるなら口挟ませてもらうけど。
処分としては軽いくらいやしな。
しかし詫びいれるって、他の被害者にはどう説明するんやろ。
狐が悪戯で持ってったとかか?
火の玉とかはなんも言わなければ見間違えで終わるやろしなぁ。
っていうかうちも詫びっちゅうか、弁償とかしたほうがええんかな……白無垢……
いくらぐらいするんやろアレ……
678
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 01:26:00
>>677
(斉賀さん)
波江:「さて、ほんなら夜も遅いし、そろそろ寝てまわんとねぇ。」
「あんさんらは今晩、うちの人らで監視させてもらうで。」
「逃げられたらかなんかなん。」
ぐっと伸びをする波江。
円山はまたスマホを操作し、仲間と連絡を取り合う。
「あの。」
八隅が口を開いた。
「今回の件、寛容な処分に感謝、するっス。斉賀さん、それと、波江さん?」
「葛葉さん、はその……話し合って分かってもらうんで。その、それについては頑張りますんで。」
「俺、稼ぎ少ないっスけど、弁償とかするんで、あの……ありがとうございます。」
頭を下げる八隅。
「罪も罰も全部おっかぶります。なんで、その虫のいい話なんスけど……忘れないであげてください。」
「こういうのがいたってこと。」
679
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/23(水) 01:48:06
>>678
「……あー、波江さん。
あの白無垢なぁ。あれはまあ、なんというか、その……うちがボロボロにしてまったんよ。
こう、捕まえるときの戦いでな。
で、今回のバイト代、白無垢の弁償の足しにしてもらってええかな。
足りるかどうかわからんけど」
白無垢って何十万とかしそうやん。
足りへんよな正直。
そもそもバイト代いくら貰えるのかとかすら聞いてなかったんやけどね。
「別にえーけど……
なんや、もういなくなるみたいな言い方やなぁ。
これからも妖怪の恐怖を知らしめていけばええやん。
前も言ったけどやり方次第やろ。
悪さすると妖怪がやってきて祟りに遭う、みたいの正義の味方みたいでカッコよくない?
……それやと、なんか妖怪っちゅうより神みたいな感じか!?
まあ、狐は神の使いっちゅうイメージもあるしな……?」
「あ、あと、結婚式には呼んでや。
これうちの連絡先な」
680
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 02:05:24
>>679
(斉賀さん)
波江:「ん。斉賀さんがそないに言いはるんやったら、そないさしてもらおか。」
「まぁ全額弁償やとマイナスになりそうやから色々やるけどねぇ。」
指を空で躍らせる。
計算しているのだろうか。
にへらと笑っているので冗談なのかもしれない。
「あ……あはは。葛葉さんにもそう伝えとくっス。」
「なんか、いいっスね。そーゆー化け物のあり方も。今時で。」
「お稲荷さんの使者って顔しますわ。」
困ったように笑ってみせる八隅。
それはどこにでもいる平凡な青年の表情であった。
「え?あ、あ、え?あぁ……」
波江:「なに照れてはるん。」
赤くなって斉賀の連絡先を受け取る八隅。
それを見て欠伸交じりに声をかける波江。
そこにぴりぴりとした緊張感はなく、被害者と加害者の関係は変わらないが
二人からはそれを感じることはなかった。
波江:「さて、斉賀さん寝よか。」
「明日の朝には円山さんとうちで町までお送りしますわ。」
「会いたい子ぉらもおるしね。」
681
:
斉賀『ベティ・ブー』
:2015/12/23(水) 02:27:08
>>680
なんやっけな。
安倍晴明の母親が葛の葉っちゅう狐やったんやなかったかな。
妖怪と人間が結ばれるとか昔からあるしな?
妖怪っちゅうか、『スタンド使い』の狐やし、実際子供が生まれるかどうかは知らんけど……
意思疎通もできて人間に変身するならそんなに変態って感じでもないしなぁ
「はいはーい」
涼君に会いに行くんかな?
よっしゃ、明日の朝御飯を楽しみにお泊りするとするわ!
682
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 02:35:30
>>681
(斉賀さん)
波江:「斉賀さん、ほんまにおおきに。」
「ありがとうございました。」
二人からの礼。
それkらしばらくして、斉賀は寝室に通された。
長時間動き回ったせいか、ぐっすりと眠ることが出来た。
朗らかな朝の日差しが京の町を照らし出す。
豪華な朝食を出され全ての準備が済むと、斉賀は波江と円山を連れ町へと帰った。
当然と言うべきか、『ハラジュク・ガール』を使って。
この町での日常が斉賀の元へと帰ってくる。
スタンド使いの狐、狐顔のスタンド使い。
なにもかもが過去になる。
しかし、少なくとも今の斉賀の頭にはあの時の事が記憶されている。
683
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 02:46:31
>>681
(斉賀さん)
それからしばらくして、斉賀の下へ二つの荷物がやって来た。
一つは鈴元家からのもの。
中には封筒と小包。
封筒には『報酬』小包には『饅頭』が入っていた。
もう片方は八隅からのものだ。
手紙が入っており、そこにはこうある。
斉賀さんへ。
お疲れ様です。あれから色々頑張ってます。
葛葉さんも気持ちが落ち着いたみたいで、いじめられてる子の力になってあげたりしてるみたいです。
なんでも、いじめられてる子が狐を尊敬して、いじめる子は恐怖に怯えて、一石二鳥だといっています。
鈴元さんには全部償いが終わったら、結婚式をあげてもらえる約束になりました。
いつになるかは分かりませんが、頑張ります。
呼びます。
八隅 駿
そして、手紙の下のほうには慣れていないのかミミズのような下手な文字。
斉賀。今度は負けない。
かずらば そうたん
ただ、それだけであった。
斉賀『ベティ・ブー』→『10万』獲得
『高級饅頭』獲得
野狐『ザ・フォックス』→『更正』
葛葉 宗旦『サマンサ・フォックス』→『全身打撲』
『再起可能』
『更正』
684
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 02:49:32
★氏名―葛葉 宗旦(かずらば そうたん)
★スタンド―『サマンサ・フォックス』
★性別―メス ★年齢―? ★血液型―?
★京都生まれ ★髪の色―一般的な狐の毛色/黒(人間) ★瞳の色―黒
★趣味―化かす 悪口を言う ★身長―?
★好きな映画―平成狸合戦ぽんぽこ ★好きな色―なし
★性格―傲慢。山の狐であり、動物的な感覚で思考をしている可能性がある。
★外見―黒く腰まで届きそうな長髪。
服は基本的に用意がなく、どこかから勝手に盗んでくる。
★備考―人間を嫌い、いつかは人間を脅かす大妖怪になろうと思っている。
685
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 02:50:01
【京の山のごんたくれ】葛葉 宗旦のスタンド。
白面金毛の狐を模した人型ヴィジョン。
その姿は『ザ・フォックス』に似るが、尾は一本しか持たない。
口から生み出す火の玉を物体の中に入れることで別の物体に『変化』させる能力を持つ。
『変化』は生物と不定形物質とスタンドは対象外。
『変化』すると変化した物体の特性を一つ再現し行使することが出来る。
ただし、複雑な機能や物体の変化を伴う動き(爆発など)の再現は不可能。
『変化』後の物体の大きさは対象の大きさに依存する。
一度に『変化』させられる物体は四つまで。
『サマンサ・フォックス』
破壊力:C スピード:B 射程距離:C
持続力:A 精密動作性:B 成長性:C
686
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 02:52:27
【京の山のアパッチ】野狐の持つスタンド。
白面金毛九尾の狐を模した人型ヴィジョン。
尻尾を消費して相手を『化かす』『火の玉』を生み出すことが出来る。
『火の玉』
お狐さんの尻尾を1つ消費して生み出す。
宙に浮かぶ青い光る毛玉。
発光しており、その光によって相手を『化かす』
使用した尻尾は『火の玉』解除後『3日』で復活する。
『火の玉』に触れると『火の玉』は消える。
『化かす』
『火の玉』の光が当たる空間には『幻』が出現する。
『幻』はまるで映写機から映し出される映像のような状態である。
『幻』の規模によって使わなければならない尻尾の量は変わる。
『幻』自体で誰かを傷つけることは出来ない。
出現させられる幻は本体が観察してみたことがあるモノに限る。
『ザ・フォックス』
破壊力:D スピード:B 射程距離:C
持続力:A 精密動作性:B 成長性:C
687
:
『赤犬が追う』
:2015/12/23(水) 02:54:49
筆のスタンド。実体化している。本体はすでに死亡している。
不可能を実現可能にする。
筆で書いた文字が浮かび上がり、対象内に沈み込むと
対象は筆で書いた事柄を不可能なまま実現可能になる。
スタンド自身に意思があるようで機嫌が悪いと筆が載らず能力が使えない。
まだ『成長途中』であり、なんでも可能に出来るわけではない。
『ハラジュク・ガール(通称)』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:D
688
:
『手に汗握る』
:2016/01/17(日) 22:59:07
財産は滅び、身内の者は死に絶え、自分もやがては死ぬ。だが決して滅びぬのが、自らの得た名声だ。
―――――――――――『オーディンの箴言』より
689
:
『手に汗握る』
:2016/01/17(日) 23:12:58
ある日のことである。
キミは……『牡丹』は、とある喫茶店で穏やかな午後を過ごしていた。
個人経営の小さな、しかし良い店だ。
シックな雰囲気、暗めの照明。
主張しすぎない小さめのBGM……
『牡丹』はこの喫茶店でおよそ『1000円ほど』の注文をした(何を頼んだかは、当然キミの自由だ)。
客の数はまばらだ。
『牡丹』を含めても右手で数えられる程度。
特筆するのであれば、カウンター席に座る『牡丹』の隣に『神経質そうな眼鏡の男』が座っているというぐらいか。
とはいえ、さほど広くも無い店内だ。そこまで違和感に感じることでもないだろう…………
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