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【ミ】『いともたやすく行われる〇〇〇ない行為』その3
1
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2015/06/06(土) 23:02:01
『自由』に使ってもらって構いませんわよ。
前スレ:
【ミ】『いともたやすく行われる○○○ない行為』その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1398097285/l50
2
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/06(土) 23:11:20
六月某日――晴天。
その日は朝から梅雨とは思えないくらいの快晴だった。
気温も高く、真夏日と言って差し支えない陽気である。
……まるで、これから始まる『戦い』の熱を象徴するかのように。
真夏日の砂浜に、黒山の人だかりが生まれていた。
人だかりの中心には巨大な特設ステージが設置されており、
そこには一人の少女が佇んでいる。
少女は、緩くカールした茶色い長髪をポニーテールにしていたが……
それ以上に目を惹くのは、間違いなくその服装であろう。
細長く伸びた兎耳を模した金色のヘアバンドに、同じく金色のレオタード。
蝶ネクタイ付きの付襟、カフス、ストッキング。
右腕に白いレースの長手袋を備えているところだけが浮いているが、
総じて――『成金趣味のバニーガール』、と言うべき格好をしている。
彼女のことを知る者が見れば、呆れと共に納得しそうな感じだった。
金言部部長、銀杏羽明日乃。
このミスコンテスト――『黄金小町決定戦』の発案者であり、
主催であり、そして司会を務めることになっている少女だ。
銀杏羽:
『レディィィ――――――――――――――――ス
&ジェントルメ――――――――――――――ン!!』
『ですわ!!』
『皆様、ようこそいらっしゃいました!
わたくし主催であり今回の司会を務める銀杏羽と申します!』
『今日はよろしくお願いしますわね!』
銀杏羽はテンションMAXでそこまで一息に言い切り、
『今回行うのは、簡単なコンテストです!
これからエントリーしていただいた参加者の方々に
順番にアピールをしていただきますので、そのアピールを見た
審査員と観客による評価が一番高かった参加者が優勝! 単純ですわね』
『それでは、まず審査に入る前に審査員の紹介をさせていただきます』
銀杏羽は手でステージの端を指し示す。
巨大なステージの横には、四つのパネラー台が並べられ、
そこには四人の男性――少年もいるが――が座っていた。
やはりというか、審査員に女性はいないようだ。
3
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/06(土) 23:15:07
――――そして、そんなステージの外。
黄金町で開催されるミスコンテストを見物しようと、
黄金町の住人達が大勢砂浜に集まっていた。
人の集まりを見込んで稼ぎに来た出店や、
それ目当てに遊びに来た若者たちも大勢いる――。
(*定期的にこっちにもステージ上の内容をレスします。
アピールレスに評価したい場合は、安価をつけて『投票』という旨のレスをしてください。
投票は1PL1票までとさせていただきますわ)
4
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/06(土) 23:20:50
銀杏羽:
『「鈴眼」より、鈴元涼さん!
彼は金言部の部員の一人でもありますわ』
ワアアァァァアアアアアア
『「秋映学園吹奏楽部」より、板踏甲賀さん!
何で部活が協賛団体にいるのかしらね?』
ワアアァァァアアアアアア
『「骨董店ろいど&えんぺらー」より、瀬良野徹さん!
このお方はわたくしの個人的な知り合いですわ』
ワアアァァァアアアアアア
『「門倉不動産」より、門倉良次さん!
不動産経営というのにお若い方ですわね』
ワアアァァァアアアアアア
銀杏羽の紹介に応じて、歓声が沸き起こって行く。
紹介……というには私情が混じりまくっているが、
それについては気にしてはいけない。盛り上がってるから良いのだ。
『ではでは――早速審査を開始いたしますわよ』
・
『エントリーNo.0!』
・ ・ ・ ・ ・ ・
『銀杏羽明日乃さん、お願いします!』
5
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/06(土) 23:27:15
ガ コッ
銀杏羽の声と共に、ステージ上に暗幕が降ろされる。
一時的ではあるが、巨大なステージ上の全てが隠れる。
そして、機械音が連続した。
――――ウィィイイイ ――z ン
ガシャ シャキ ガシッ
ガキィィ――ン
その瞬間……ステージの『シルエットそのもの』が変化する――。
ザザァン ・・・ ザザァン ・・・
波の音。
暗幕が取り払われたその先には、海の上を航行する巨大なクルーザーがあった。
飛沫を上げながら洋上を動くその上に、一人の少女が佇んでいる。
白い帽子が波風で飛んでしまわないように右手で抑え、
同じように白いワンピースの裾を左手で抑えながら
海を眺めていたその少女は、くるりと『あなた』の方を向いた。
「良い風、ですわね」
茶色い長髪を緩くカールさせた、高貴な雰囲気の少女。
銀杏羽明日乃はそう言って、優しげな笑みを見せる。
普段の破天荒で騒がしい彼女の印象からは乖離しきった、静かな表情だった。
「まったく、退屈な旅になるかと
思っていましたが……なかなかどうして」
ニコ
「『あなた』と一緒だと、こうした静かな時間も楽しめるものですのね」
銀杏羽はそう言って、ぎこちなくはにかむ。
照れくさそうな、それでいてその感覚も好ましいというような、そんな平和な笑み。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・
そこまでは良かった。
ド 、o
ツ ノ ヽ
オ /
ン ・
水面から、突如として飛び出す『鮫』!
もうステージだったんじゃねーのとかどっから鮫出したそういうのは関係ない!
ネタとしても唐突すぎて置いてけぼりになる観客をさらに置き去りにして、
ステージ上の暴挙はさらに進行していく!
「出ましたわね、『太平洋のヌシ』!
さあ行きますわよ、この旅に終止符を打つ為に!!」
ガコン ガコン!
突如、クルーザーの側面が変形し、無数の砲台が顔を出す。
そう、これはクルーザーではなく、そう偽装した覆面小型巡洋艦だったのだ。
「一斉掃射ですわ!」
ドガガガガガガガ
ザザザギギギギギ!!!!
銃声が連続する。
飛び出した巨大な鮫は、そのどてっぱらに無数の風穴を開け、
そしてそのまま吹っ飛んで行き、太平洋の水面を赤く染める絵具となった。
銀杏羽はそれを見届け、満足そうに頷く。
「――――どうです? エキサイティングな経験だったでしょう?」
太陽に照らされたその笑顔は、
その一言で綺麗にまとめようとしている意志が見え隠れしていたが、
どう考えてもそんなんで片付くはずはないのであった――。
6
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/06(土) 23:31:44
再度暗幕が下りて、機械音が連続する。
もう一度ステージが見えるようになるころには、
波飛沫もクルーザーも影も形もなくなっていて、
銀杏羽は成金趣味のバニー姿に戻っていた。
銀杏羽:
『――――さて!
まあ今回は観客の皆さんに「大体どんなアピールが来るのか」を
お伝えする為に、あえてわたくし自ら演技をしてみましたわ!』
『あ、もちろんサンプルなので投票は必要ないですわよ?
したくなる気持ちは分かりますが、わたくしを審査対象に含めてしまうと
ブッチギリで優勝してしまいますからね。それではミスコンの意味がありませんし』
この少女、残念なことにマジで言っている。
ネタとしても滑っていたが、そもそもアレをネタではなく大真面目に、
『クールさをアピールする最高の仕掛け』と考えている。
……審査がなくて良かった、と言うべきか。
『では、これより参加者のアピールの方に入ってもらいましょう』
『まずはエントリーNo.1!
吹野優衣さん、お願いします!』
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