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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

389紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』:2015/10/07(水) 00:58:16
>>386-388(小角、GM)

   「………………………………」

……黙考。
どう切り込むべきか。それが問題だ。

 「私は…………
  『ルンクスは現時点で、明日に黄金町の外に出る予定を立てているか?』で。
  NOなら、まぁひとまず先ほどの質問は『範囲指定』を除外しているということになります」

まずは、失点の回復。
……YESならYESで困るのだが、事実は変えられない。それは仕方ない。

      「で、『ミス・マープル』は……
       『ルンクスは明日、『花嫁』の家に向かう予定を立てているか?』でお願いします。
       一応筆頭候補ですからね、これは」


    「……ところで、『ミス・マープル』。
     先ほどから『イル・ソン・パティ』が見せているこの微妙な反応……
     もしや『黄金町と関係のない質問』とみなされている……つまり、彼が黄金町からの逃亡を図っている証左なのではないかと戦いているのですが。
     これについて、貴女はどう見ます?」

実のところそれはただの『最悪の想定』であり、そういうことになるとはあまり思えない。
――――なぜならそれはつまり、ルンクスが『逃げる』ということだ。
組織に身を置き、かつ仲間とは不仲である男が、女(元・男だが)一人のために逃げ出すのか?
……考えにくい。そんなに弱気な奴なのか、ルンクスという男は。
これについては、ルンクスの詳細な人柄を知らないために断言もできないのだが。
ともあれ、とすると、どういうことだろうか、この『イル・ソン・パティ』の微妙な反応は。
『ミス・マープル』は『答え』は教えてくれないが……『ヒント』ぐらいは、出してくれるはずだ。


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