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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
187
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2015/09/13(日) 03:05:07
>>186
(エイノー)
「6本……は多いんじゃないだろうか?
も、持ち運ぶにも苦労しそうだが……」
「……ううむ。しかし水分はいるね。」
紫が来るとき、ここが安全とは限らない。
小角は戦いなど知らないが、戦いながらそうもたくさん飲めるだろうか。
「……い、今はまず、高遠さんの潔白を証明すべきでは?
電話をしながらでは、わたしの能力はつかえない……」
愛川には、他でもないウィルの証言がある。
『当事者』が言うのだし、彼女もこれだけルンクスに敵意剥き出しだ。
これで実は花嫁でした、なんてのはいくらなんでも演技派すぎる。
エイノーも実のところ100%の信用は出来ないが……彼は男だ。
ルンクス以外にも洗脳能力がいる、なんてのは考えたくもない。
青田は男性だし、今回の調査も彼から誘ってきたこと。
彼については以前からの信頼もある。
・・・・高遠はどうだろう。
エルガマル。刺青師の旧友。信用したい肩書きだし、男の声だった。
……だが、彼が送り込んだ高遠が敵でない証拠にはならない。
彼自身が来た、というならまだしも、『護り屋』というよくわからない組織の仲介を経ている。
「…………ううう、な、なんて……ややこしいことになったんだ。」
前は仲間だった。
しかし愛川やエイノーにとっては、その確証すらもない相手。
仲間だと信じられれば、相当頼もしい存在なのだろうが……
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