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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』【ミ】

1『門倉』:2015/05/30(土) 22:09:19

           YES → 【楽しかった?】 ─ YES → じゃあまた語ろう
         /                  \
【語った?】                        NO → じゃあまた語ろう
         \
            NO → じゃあ語ろう

(※これは『門倉』関連のイベント・ミッションを行うスレッドです)

844『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:02:47
>>843(ココロ)
「質問? ええもちろん! 二つといわず納得するまできいて下さい」

『店員』がにこやかに対応してくれる。

「後で話と違う! なんて駆け込まれるケースもありますからねえ。
 今のうちに気の済むまで!」

実感のこもった『店員』の言葉。身に覚えがあるのだろう。

845ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:12:35
>>844(GM)

(りょ、良心的な対応だわ……
 と、というより、この人が困るんでしょうね……
 そ、それが当たり前だわ。別に優しいとかではないわよね。
 そ、そもそも、私が偉そうに評価するのも、お、おかしな話よ……)

ともかく質問だ。

「ま、まずは……そうね。
 『持ち帰り』について聞きたいのだけれど……」

「私……歩いて来たのだけれど……
 こ、これを持って帰るのは流石に大変だわ。
 何か、も、持ち帰りに便利な方法ってあるかしら?」

        (さ、最悪トラックで来てもらう……?
          それとも、あとで群衆を呼んでみる……?)

能力を駆使すれば、自力で持ち帰れないこともないだろう。
しかしそれには他の作業の一時停止が必要になる。

             ・・・・出来れば手段があるといいのだが。

846『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:20:28
>>845(ココロ)
「『持ち帰り』ですか! そうですね。
 手続きさえして頂ければ、後日配送という形はとれますよ。
  県内でしたら送料1000円でさせて頂きますが―――」

『店員』が薦めるのは『配送』―――
大型のものを買う時は一般的な方式だろう。
しかし、『後日』になってしまうという………

847ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:27:24
>>846(GM)

(ご……後日じゃあ困るのよ、後日じゃあ……
 け、けれどそんなの、私のわがままだし……無理は言えないわ……)

         (け、けれど……)

「きょ……
 今日中は、無理なのかしら?」

「今日中の配送は……む、無理よね、流石に……?
い、いえね、無理だとは分かっているけれど……一応ね。」

ダメ元ってところだ。
さらにぎこちない笑みを浮かべて、聞く。

(も、もし無理なら……どうしましょう。
 やっぱり、群衆に頼んでトラックで来てもらう……?)

難しいところだ。
もっとも今日中に出来るならそれがいい。

          ・・・・値は張るだろうが。

848『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:33:40
>>847(ココロ)
「今日中………ですか?
  どうしても、今日中?」

『店員』はやや困惑するも、

「えェと、場所はですね、どこですか?
  このへんなら私がクルマ出してもいいですよ、ええ」

訊いてみた甲斐があった。近場なら今日中でもOK。
徒歩圏内の『自ビル』は近場も近場、問題ないだろう。

849ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:41:08
>>848(GM)

「ど……どうしても! 
 どうしても、きょ、今日中じゃないと……」

今日中どころか今すぐだ。
今すぐでなきゃあ、意味がない。

     「今から使うのよ、だから……
      ば、場所は、―――――だわ。
      ごめんなさい、お、お願いできるかしら……?」

何でも言ってみるものだ。
……それから。

(こ、これで調達自体は出来たわね。
 問題は……こ、これを、この後どうするか……も、よね。)

このピアノ、勝負の後は不要もいいところだ。
家には当然あるし、小さめとはいえ持ち運べるサイズでは当然ない。

「それと……も、もう一ついいかしら?」

               ・・・・再度売れないだろうか?

850『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:46:41
>>849
「ああ、そんな近いんですか。
 それでしたら買って頂けたらちょちょいのちょいでお運びしますよ。

      ―――それで、もう一つの質問というのは?」

『店員』は『これからの配送』を請け負ってくれる。
そして、続いての質問を待っているようだ。

851ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:53:06
>>850(GM)

「そ、それは良かったわ……! あ、ありがとう。」

       「それで」

「か、仮に、だけれど……
 ピアノを買って、汚さずに使って……
 そ、それを、こ、ここに売りに来たとしたら。」

汚さないのは難しいだろう。
だが、壊したりはしない。

十分に使える状態で、終わるはずだ、だから。

     「か、買い取ってくれたり……
      す、するかしら……? 仮にの話だけれど。」

(ど、どれだけ予防線を張るのよ、私……
 別におかしなことは言っていないのだし、む、胸を張るのよ……!)

まあダメなら別の店でもよい。
ピアノ買い取りの店は探せばあるだろう。

852『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 01:01:39
>>851(ココロ)
「ああ………」

『ココロ』の問いに『店員』は何故か少し言いよどんだ。

「いや、はい。もちろん『買取』は致します。
  致しますけど、その場合、
   全くの『新規の買取』として判断させて頂きます、

  ………

  ええとですね、お客様にこういう話をするのもなんですが、
  一般的にこういう店では『買値は売値の10分の1』とも言われています。
   もちろん『売れ筋』なんかだとその差は縮まるんですが、
    この『繁華街』で『ピアノ』というのは
            ―――『売れ筋』と言えるものではないんですね。

 ………それを踏まえて、なおも売ってくださるのなら、構いませんけど」

つまり、少なくとも『この店』では、処分こそ出来るものの、
『使った金銭』はほとんど戻ってこないと思った方がいいだろう。

853ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 01:12:59
>>852(GM)

「……そ、そう。」

「いえ、そ、そうよね。
 そ……そういうものよね。ええ。」

         「か、仮にの話だから……何てことはないわ。」

(ど、どうせなら他のお店で処分した方がよさそうね……
 わ、私ったら、何て強欲……で、でも、30万円だもの……)

          (……ま、曲がりなりにも、私のだもの。
            つ、使うのは、し、しかたないけれど……)

帰ってくるならそのほうがよい。

まあ、後で考えよう。
ここで買えば、とりあえず運搬とか、そういう問題はなくなるのだ。


「じゃ、じゃあ……そうね。
 買わせていただくわ……こ、このピアノ。」

        「……30万円よね?
         他に何かいるかしら……手続きとか?」

購入を決断する。
ミスコンで得た金はこれで一切なくなった。

              ・・・・まあ、これでよかったの、かもしれない。

854『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 01:24:50
>>853(ココロ)
「お買い上げありがとうございますゥ!
 本来、『配送』ですと、『運送業者』に回す用紙を書いて頂くんですが………
 今回は、私が運ぶんで必要ないかな」

『ココロ』は(何故か持っていた)現金を『店員』に渡す。

「それじゃあ、早速今から配送させて頂きますね。
 そうだな………急ぎで『20分』以内には届けますんで」

 『店員』はそう約束してくれた。
  『大金』を投じた甲斐あって、これで『ピアノ』も『家具』も揃った。
   あとの問題は『時間』か―――残りの『時間』で何を成すか?
    効率的に考えていく必要があるだろう。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

855ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:07:10
>>854(GM)

「あ……ありがとう。それだけ早くしてもらえれば、十分だわ。」

      「じゃ、じゃあ……よろしくお願いするわね。」

      コツ
         コツ

そういうわけで、店を出る。
これで目的はとりあえず達成だ。

           ・・・・次は?

(あ、あと……今、出来ることは何があるかしら……?)

群衆は仕事中。
演奏は止められない。

・・・・衣装か?
しかし、十数名の衣装を一人で持ち帰れるだろうか? しかも演奏しながら。

(…………そもそも衣装って、今行ったとして用意出来ているのかしら……?
 い、いくらあの店員さんが頑張ってくれたとしても、無理を言ったんだもの、時間がかかるはず……)

連絡が来てから――『よるのとばり』の帰りに寄るのがいい、気がする。

(…………い、一旦戻りましょう。
 ピアノが届いて、内装が出来るのを見るまでは群衆は解けないし……)

とりあえず、今はビルに戻ろう。

856『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:13:45
>>855(ココロ)
『ココロ』は今は『待ち』の時間だと感じる。
なんにしろ『自ビル』へと戻っていく。

 ……… ……… ……… ………

『自ビル』の前は静かだ。
どうやらすでにトラックから『家具』は『店舗』に搬入出来ているようだ。

857ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:26:33
>>856(GM)

エアピアノをしながら出来ることは多くない。
荷物も持てないし、初対面の相手をするのもはばかられる。

             ・・・・ここは待ちだ。

(……は、搬入は済んだみたいね。
 内装を組んでいる途中なら、じゃ、邪魔は出来ないわね。)

            (……どうしましょう?)

部屋内にいては困られるだろう。
別室で待機でもするか?
あるいは、何か指示でもすべきか?

     ・・・・とりあえず入ろう。

(い、一応……様子は見ておいた方がいいわよね……)

おかしなことには、なっていないはずだが――

どんな感じだろうか?
進んでいる様子なら、それが一番だ。

858『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:37:14
>>857(ココロ)
「おお! 『ココロちゃん』!
 ピアノは確保出来たかのォ〜〜〜!」

『店舗』に入ると雰囲気が一変していた。
『テーブル』の配置は初期の『メイド喫茶』のものと変わりないはずだったが、
穏やかな色合いの『テーブル』と『椅子』が配置される事で、
落ち着いた雰囲気を醸し出すようになっている。

壁紙も大方張り替えられている。グリーンに張り替えられた壁は、
『森林』の中に居るような心持ちにさせてくれた。

「こっちももうそろそろ終わるようじゃの!
 いや、これだけ人数が居ると作業も捗る捗る!」

『レイク爺』は嬉しそうにぴょんぴょん跳ねていた。
とりあえず、『模様替え』については問題なく進んでいるようだ。

859ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:44:40
>>858(GM)

「た、ただいま。レイク爺……ピアノは手に入ったわ。
 た、高くついてしまったけれど……あ、あと少しで着くはずよ。」

         キョロ

            キョロ

「い、いい感じだわ……
 本当のお店と変わらないみたい……!」

       (流石はプロだわ……
        これなら、な、内装で負けることはない……)

スタンド能力の補正抜きならだが。
敵スタンドがどれほどの効力を生むかは、未知数。

           しかし少なくとも。 
           基本的な『ステージ』には立てた!

(そ、そういう……実感があるわ……! 
 あまとは、ピアノが到着するのを待てば、内装は……)

完成、のはずだ。
あとは料理と、スタッフ群衆の用意、くらいか?

(も……模様替えが終わったら、料理かしらね……
 ……あら? そういえば、食材はどうなったのだったかしら?)

黒子小人に頼んでいたはずだ。
20分はあれから経過しているし、もう届いているのか?

                  ・・・・探してみよう。

860『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:55:49
>>859(ココロ)
『ココロ』は『模様替え』した『店舗』を確認する。
さすが『インテリア集団』というべきか、基本的な『コンセプト』は
表現出来ているように思える。

続いて気になるのは『食材』。
『キッチン』に行くと、大きな『冷蔵庫』があるのが確認出来る。
そこを開けると―――あった。依頼しておいた『食材』。

               「すでに」

気付くと傍らにいる『黒子』が一言、『ココロ』にそう伝える。
『冷蔵庫』に入れる必要のない食材は食材で、
キッチンの傍らに用意してあった。

861ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 00:04:05
>>860(GM)

             ビクッ

「……! あ、ありがとう。」

(問題は下ごしらえよね……
 ど、どうしましょう、もう、すぐ始める?)

模様替えが終わり次第、ということ。
休憩時間を入れることが出来るのも、今のところそこだけだが――

              ・・・・難しいところだ。

(と、とりあえず今はどうしようもないわ……
 模様替えが終わらなきゃあ、誰も何も出来ない。)

(あとどれくらいかかりそうかしら……
 でも、せ、急かしたりすると、良くないわよね。)

群衆は解除できない。
エアピアノもやめられない。

こうなると――ココロに使えるのは足と口。それから。

         (み……見ておきましょ……)

視聴覚くらいか。
飴玉の視聴覚に没入しつつ――

「こ、ここまではいい感じだけれど……
 みんなの方で、な、何か思うところはあるかしら?」

絆の小物たちに話しかけてみよう。
まあ、ノイズもあるし、返答があるかは微妙だが……助言は大切だ。

862『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 00:17:21
>>861(ココロ)
『ココロ』は引き続き『待つ』。
その間に『飴玉』の視聴覚確認を行っておく。

現在時刻は『18:40』。
予定だと、『備品出し│18:30〜19:30』
『スタッフメイク│18:30〜19:30』が始まっている頃か。

 ……… ……… ……… ………

 「これは……ここで?」「ああ、そうだね」

『相手のフロア』は、先ほどとは打って変わって賑わっていた。
『ボーイ姿』の男たちが何人もせわしなくフロアを動き、
『テーブル』などの清掃を行ったり、位置を整えたりしている。
指示を出しているのは、年配の男性、『ボーイ長』のような男だ。
逆に『蝶』の姿は一切無くなっている。

 ……… ……… ……… ……… ………

と、ここで、『携帯電話』が鳴る。
見ると、先ほど登録したばかりの番号。

                  つまり、『よるのとばり』からだ―――

863ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 00:28:11
>>862(GM)

(……あら? だ、誰かしら。
 まあ、ふ、普通に考えて向こうの仲間よね……)

ツテだろう。
まあ気にすることもない。

(お掃除は……こっちもすべきかしら。
 でも、テーブルとかは新品だし……どうかしらね?)

            ・・・・そして。

「……!」

スマホを友達化。
厳密には、そのカバーを、だが。
鞄から飛び出させ、机の上かどこかへ。

「だ、誰か……朱鷺宮さん、通話ボタンをお願い。」

絆に押してもらおう。
手があって手っ取り早い『軍人朱鷺宮』に頼む。

     「よいしょ……」

しゃがみ込み、スマホを肩の上にジャンプさせる。
そして、肩の上で静止しておいてもらう。

(で、電話に出るのも一苦労だわ……!
 でも、しょ、しょうがない事よね……そういうものよ。)

「……は、はい、ココロです。レミさんですか?」

                ・・・・電話に出よう。

864『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 00:41:01
>>863(ココロ)
突然の着信に『ココロ』は『スマホカバー』を友達化し、
机の上に転げ落ちるように『スマホ』を移動させた
(『スマホ』そのものではなく『スマホカバー』の友達化という事なので、
 『カバー』が『スマホ』を持ち上げるような形となり、パワーの関係でこういう判定に)。

『軍人フィギュア』は『ココロ』の希望に沿うよう迅速に行動する。
『スマホ』の着信ボタンを押し、『スマホカバー』と共に力を合わせ、
『スマホ』を『ココロ』の肩まで引き上げさせた。
(これも『スマホカバー』を『友達化』という事なので、それに伴う処理変更)。

     「ハーイ、元気だった? 揃ったわよ、9人」

『電話の相手』は紛れもなく『レミ』だ。

   「どうする? 今から、みんなでそっち行ってもいいけど」

865ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 01:10:11
>>864(GM)

(ご、ごめんなさい、無理をさせてしまって……)

スマホカバーに詫びる。
どうもスマホ自体は可愛いとは思えない……

        (デコるべきかしら……?
         い、いえ、今はそんなことより。)

「あっ、は、はい、元気です。
 ど、どうも……も、もう揃ったんですか!?」

思ったより早い。
それはいいのだが――

          チラ

(な、内装がまだ終わっていないのよね……)

「あ、ありがとうございます……」

(……来てもらった方がいいかしら?
 今離れたら、ピ、ピアノとかややこしくなるし……
 そうでなくても、行き来してばかりじゃあ不便だし……)

ココロが出向くよりよかろう。
ここを離れるとどうにも色々不便なのだ。

(で、でも、その分よけいに迷惑を掛けてしまうのよね……
 そうなったら、しゃ、写真も撮ってもらえなくなるかも……?)

             (……それに、じ、時間はもうないのよ。)

「……い、いえ、私から向かいます。
 それで、か、帰りに衣装を取りに行っても……?」

(…………で、でも本人達に衣装を見せたら拒絶される?
 そ、それなら、衣装は後の方が……なんて、わ、悪い考えはよしましょう……)

レイク爺に残ってもらえば。
そして、エリーがいれば。

……遠隔で筆談が出来、指示も出せる。
目はいくらでもある。内装の済み次第、群衆の解除も出来る。

866『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 01:22:06
>>865(ココロ)
『ココロ』は『レミ』と話しながら、考えをまとめていく。

『インテリア講師』が『30分とかからずに内装を終えられる』と言ったのは『18:19』。
今の時刻は『18:41』………『22分』経っているという事は内装自体の準備はほどなく終わるだろう。
『リサイクルショップ』を離れたのは『10分』ほど前。
『ピアノ』は『20分』以内には運んでくれるとの事だったので、
これも『10分』ほど待てば届けられるはずだ。

「そちらの都合のいい方で構わないわよ。
 衣装を着た写真が必要なのであれば、それでいいんじゃあないかな」

『レミ』自体は快諾してくれたが………
『レミ』が集めた者たちに『コスプレ』が受け入れられるかは謎だ。

           「じゃあ、待っていればいいのね?」

                             『レミ』が確認してくる。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

867ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 00:07:12
>>866(GM)

(そ、そういえば……群衆に着替えてもらうことって出来るのかしら?
 もしできないのなら、ハナっから着替えておいてもらうしかないじゃない……)

さて、どうするか。
能力のことは考えれば出てくるが――

(時間的に……ま、待ってから……?
 ピアノが届くのを見てから、向かうべき?)

(衣装を回収するのは帰りで……
 そ、それが良い気がするわ。一番安心する。)

「え、ええと……」

(も、もし群衆が、衣装を着替えられるなら……
 それならわざわざ本人に見せる必要はない、け、けれど。
 それは……い、いくらなんでも、こう、ず、ズルい気がするわ……)

群衆の使い方としては正しいのかもしれない。
しかし、許可を取れるのに取らないのはいかがなものか。 

              ・・・・そうなると。

「え、ええ。けれど、少し待っていただけますか……?
 だいたい、え、ええと……7時過ぎにはそちらに……」

今から10分ほど待って。
それから、よるのとばりまでの時間。

「よ、よろしくお願いします。
 では、ま、また後ほど……」

ここに来て最後の説得要素が出てくるか。
まあ、写真だけその場で撮って帰ってもいいが……

868『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 00:16:53
>>867(ココロ)
『群衆』はいくつかの心理的な傾向・制約を除けば生身の人間と遜色ない。
最長『六時間』連続で発現可能であり、着替えてもらうのは問題ないだろう。
ただ、元となる者たちが『コスプレ』を嫌がるのであれば、
同様の傾向を持つ『群衆』たちも当然、『コスプレ』を嫌がるはず。
いざ、『群衆』を出してから拒否されても厄介である為、
今のうち『本物』たちの感触を確かめておくのは悪くないかもしれない。

    「7時過ぎね。分かった」

『レミ』はそう言って電話を切ろうとしている。
何事もなければそのまま会話を終了するといいだろう。

 ……… ……… ……… ………

「おーい、『ココロちゃァ〜〜ん』!

   配達じゃって! ピアノの配達がきとるぞォォォォい!!」

と、ここで、『フロア』の方から『レイク爺』の朗報。

               予想以上に早い御着きのようだ。

869ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 00:36:02
>>868(GM)

「ごめんなさい、お待たせして……で、では失礼します。」

電話はこれ以上いうこともない。
もっといい方法はあるのだろうか?

      (お、思いつかないのだもの……
       思いつく限りで一番いいようにするしかないわ……)

            と、ここで。

「ピ、ピアノ――もう届けてくれたのね!」

         「い、今行くわ! 
          ごめんなさい、少し待っていてちょうだい……!」

嬉しい誤算、というやつだ。
フロアの方へ向かおう。

      ト  トト

アップライトピアノ。本番までに、もう少しは触れておきたい。

870『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 00:46:22
>>869(ココロ)
『レイク爺』の声に呼び寄せられ、『ココロ』は『フロア』に向かう。

              「よいしょ……と」

すると、ちょうど『アップライトピアノ』が、予め空けてあった
店の端のスペースに運び込まれたところだった。

「あ、あなた! お買い上げありがとうございますゥ。
  確かに、確かにお届けしましたよォ」

みると『リサイクルショップ』の店員が『ココロ』に向かって、
軽く礼をしたのが確認できる。『店員』はそのまま去っていく。


 「おおォ! ピアノが入るとなんか『雰囲気』が出てきたのォ。
  さわやか〜〜な『湖畔』に、美しい『音色』!
      かなりいいんじゃあないかのォ〜〜〜〜」

『レイク爺』もぴょんぴょんと喜んでいる。
改めて周囲を確認すると、『テーブル』や『椅子』も、
もうしっかり配置されているようだ。

871ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 01:02:35
>>870

「あ、ありがとう……! し、仕事が早くて本当に助かるわ……」

          ペコペコ

リサイクルショップ店員に頭を下げる。
繰り返し、だ。そして姿が見えなくなってから――

       キョロ

           キョロ

「……い、いい感じだわ。
 さっきからこればかり言っているけど……凄くいい感じ。」

           「……」

(い、今気づいたのだけれど……
 これを演奏する私は、ど、ドレスを着るのよね?
 それで、ほ、他の皆は、動物のコスプレって……ど、どうなの?)

(わ、私が私を贔屓するみたいじゃあないの……どうなの? それって。)

今になって余計な事に気づくココロ。
いや、余計ではあるまい。心情は大切だ。 

           ・・・・しかしまあ後戻りも出来ない。

(わ……私が一番そういうのは拒みそうな気がする……
 ま、まあ、最悪、私にも動物のコスプレをしてもらえばいいのよ。)

「……こ、これで内装は完成かしら?」

         室内を見渡す。
         インテリア軍団は作業を終えているか?

872『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 01:11:59
>>871(ココロ)
順調に物事が運ぶ事に喜ぶ『ココロ』。
しっかりと『絆』と会話し、自ら『方向性』を固めていった成果なのかもしれない。
まだまだ懸念はあるが………このまま突き進むしかない。


「ええ、テーブル・椅子・壁紙の変更―――
 限られた予算の中、参加者一同が知恵を絞り、
  作ってもらいましたが、いかがでしょうか?」

『インテリア講師』が『ココロ』に感想を仰ぐ。

先ほど確認したとおり、『店内』は『水色』で円状のテーブルが『湖』を、
グリーンの『椅子』と『壁紙』が『森』を表現しているようだ。
床は最初から『木製』だった為、何もしなくても周囲と調和している。

なんにせよ、作業は完了。
これでようやく『エアピアノ』を休んでも問題はなくなっただろう。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

873ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 01:32:04
>>872(GM)

もはや勝負は後戻りの利かない段階。
あとは演者がどこまで、腕を振るえるか――だ。

        キョロ
 
            キョロ

(湖畔――間違いなく、湖畔。
 て、テーブルやいすで、ここまでのことが出来るのね……!)

インテリアもまた、芸術。
音楽とも絵画とも異質な芸術。

「……ほ、本当に、素晴らしいわ。
 こんなに厳しい条件で……ここまでの物を。
 き、きっと、いえ、絶対――クライアントも喜ぶわ!」

「あ、ありがとう。皆。本当にありがとう。
 ……それから、本当に、本当に、本当に。」

             ♪

                ―― ピタ

                    「・・・・・・ごめんなさい。」

演奏を、ストップする。
これにより、群衆たちは消えてしまうだろう。

            ・・・・同じ群衆を出しても。
               そこに連続性はない。

         キュ

「ごめんなさい……」

(……これが、『セブン・ワールズ・コライド』)

自分の『友達』とは、また違う。
ココロにはきっと、本当に使いこなすことは出来ない。

                  ・・・・さて。

(……お、落ち込んでいる時間なんて、ないわ。
 これくらいのこと、こ、これからも何度もすることよ……
 群衆は、あ、あくまで……群衆。元から、作られた存在。)

          (……?)

少しひっかかるものを感じる。
作られた存在。それは、今ここに――――

    ブンブン

「〜〜っ。」

頭を振る。
悩みを増やしてどうする。       

 (む、向かわなくちゃあ……!
   よ、よ……『よるのとばり』、へ。)

余計な事を考えている暇はない、そう言い聞かせる。

時間には――多少余裕がある。
少しだけ息をついてから、向かうことにしよう。

874『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 23:36:39
>>873
『ココロ』は『インテリア講習』の『軍団』に、心からの賛美を告げ、

「よかった! そう言ってもらえると私たちも嬉しいです!
 じゃあこれで、『合格』ってわけです――――」

        それに反応する『講習陣』。その言葉が終わらないうちに、


                     ―― ピタ

謝罪の言葉とともに『ココロ』は演奏を止める。
止まれば、『群衆』は………消える。
『ココロ』とは違う『精神性』から生まれたものは、やはり、
『ココロ』とは違う『精神性』でないと十全に扱えないのだろう。

 ………
        思うところはあれど、それに捉われている暇は今はない。


『群衆』を喪い、『絆』たちもやけに静かだ。
おそらく皆、これから始まる『本番』を前に、
滑らかな泥のような『ノイズの海』で
わずかばかりの休憩をとっているのだろう。

   『ココロ』にだって、休む権利はある。
                 ―――あるいは義務か。

875ココロ『RLP』:2015/11/28(土) 02:31:57
>>874(GM)

     シィ  ――  ン


「……」

    パチ

壁に凭れて、目を閉じる。

       フルフル

物事を深く考えず、手指を軽く振る。
少しでも筋肉の疲労を和らげるために。

(本番は……少しでも、手は休められない。
 休めた瞬間、全部、水の泡になってしまうのよ……)

今のうちだ。
今しか、指の安息はない。

            ・・・・それも、あまり長くは取れない。

(ここから……多めに10分と見積もって……
 18:55分には、ここを出ましょう。それなら7時過ぎに着くわ……)

       (ご、五分前行動なんて言っていられない。
         待たせておいて、こんな考え方、汚いけれど……)

それでも、今は指を休めることを優先したい。
迎えに行って、帰ってきたら、もうその後はノンストップだ。

           グニ
 
        グニ

神妙な面持ちで、手を揉むココロ……

876『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/28(土) 02:54:20
>>875(ココロ)
気の遠くなるほどの長時間の演奏を完遂できたのは
気の遠くなるほどの日ごろの練習の賜物だろう。

しかし、当然、手が疲れないわけではない。
マッサージを施し、指を休める………。
わずかな休養時間だが、とらないより百倍マシだ。

                「………すまんのォ」

その様子を見て声をかけてきたのは『レイク爺』。

「ワシらの為に、『湖畔』の為に、ありがとのォ」

『常人』とは異なる感性を持つ彼だったが、
自分の『代理』として身を粉にして頑張る『ココロ』に対し、
さすがに申し訳ない気持ちが芽生えているようだ。

877ココロ『RLP』:2015/11/28(土) 23:21:39
>>876(GM)

    グニ

手を止める。

「……き……気にしないでちょうだい。
 レイク爺。湖畔は……大切で、素敵な場所だもの。」

         「それに……」

ココロは少しだけ、笑みを浮かべた。
余裕の笑みなどでは到底ない。

ココロは――

(負けたくないのは、私の意思だわ。
 湖畔が負けたくないのも、だけれど、私も負けたくない……)

            (……ここまで、来たんだもの。)

「それに……私の。
 私自身の気持ちでも、あるの。」

「だ、だから……やるわ。私。最後まで……」

むしろ余裕はなかった。
しかし、やり抜こうと思う以上に――勝ちたい、と思った。

     ・・・・

          ・・・・今、何分ごろだろうか?

878『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/28(土) 23:37:43
>>877(ココロ)
「そうか! そう言ってくれるとワシも気が楽じゃな!
 ワシはせいぜい『絆』たちの中継点になるくらいしか出来んが……
  指示してくれれば力いっぱいがんばるぞい!」

 『レイク爺』にいつも元気が戻った。

  現在は『18:50』。
    『ココロ』が出ると決めた『55分』まで、あと『5分』ほどか。

879ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 00:11:11
>>878(GM)

「ええ……で、出来る限りの指示はするわ。
 けれど、何かアドバイスがあれば、その時はお願いね。」

頷くココロ。元気はないが、やる気はまだまだ、ある。

あと5分ある。
まあ、ココロがそう決めたのだが――

       (……焦っても何にもならないわ。
         行って戻ったら、もう休憩の時間はない……)

・・・・

   ・・・・

       ・・・・待つ。

と、そういえば。

(……行って戻って、だいたい19:20くらいだとして……
 お、お料理の準備は、だいぶ時間が足りないわね……
 い、今のうちに、最低限の準備は、し、しておきましょう……)

スマートフォンを手に取り、『料理人 学校』と検索。
以下の画像をスマホのブラウザに表示しておく。
ttp://shingakunet.com/school/9000886662/images/image_1480098.jpg

調理学校の生徒たち。
料理の準備をしてもらうなら、悪くない人選だろう。

880『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 00:17:50
>>879(ココロ)
『ココロ』は、休む。その合い間に『料理用』の画像を検索し、表示した。
おそらく問題なく、発現は可能だろう。

 ………

 他に何事もなければ、ほどなく『五分』は経つはずだ。

881ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 01:01:39
>>880(GM)

「……」

(群衆を使う時は……
 事前に準備をしたほうがいいわね。)

   ス

適当な紙を手に取り、シャーペンを走らせる。

『講師より。
 メモ用紙に書かれたメニューの準備をしておくこと。
 材料は、この部屋と、冷蔵庫の中に用意している。』

          サラサラ

(本当、こ、こういう嘘はよくないんでしょうけど……
 けれど、こうでもしなくちゃあ、ぐ、群衆を上手くは使えない……!)

『今回は実際の店舗に協力してもらっている。
 お店に出しても恥ずかしくないような調理を心掛けること。
 みなでよく協力して事に当たるよう、よろしくお願いします。』

          サラサラ

(わ、我ながら、どこから目線よ……
 ま、まあダメならダメでその時だわ。
 い、今踏みとどまるよりは、進んだ方が良い……)

           「……こ、こんなものかしら、ね。」

あとはこの書置きと、『メニューのメモ用紙』を合わせて置いておく。
これで、少なくとも、何もしないよりはだいぶマシになるはずだ……

                       ・・・・そろそろ、出よう。

882『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 01:06:32
>>881(ココロ)
『ココロ』は『講師として』の書置きを『群衆』の為に残しておく。
さきほどの『インテリア軍団』の事例を考えるに、
この程度でもおそらくは信じてくれるだろう、と思われた。

 そして―――時間は来る。

 『ココロ』は、

       「がんばってくるんじゃぞい!」

  そんな『レイク爺』の声援を背に、『よるのとばり』へと向かう。

883ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 01:37:16
>>882(GM)

書置きはなるべくわかりやすい位置に置いておく。
スマホは、『西』の近くがいいだろう。

「ええ……わ、私、がんばってくるわ……!」

          トトト

そうして店を出る。
ここからは再び二正面作戦だ。

(説得、出来るかしら……それも、完全に。
 わ、私はドレスで、みんなにはコスプレを……)

      (……げ、劇とかなら普通のことよ。
       そこまでおかしなことでは、な、ないはず……)

そういうわけで、『よるのとばり』へ。
持ち物は鞄と、『絆』の内――鈴元、朱鷺宮、高天原だ。

884『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 01:43:22
>>883(ココロ)
『よるのとばり』へと向かう『ココロ』。
持ち出す『絆』は『鈴元』『朱鷺宮』『高天原』の比較的ノイズに強いと思われる三種だ。

 ……… ……… ……… ………

 というわけで、『ココロ』は『よるのとばり』のドアの前に来た。
 ここで『レミ』と会った事で、『店作り』はかなり前進したが―――
 果たしてその勢いのまま、『レミの集めた人材』を説得できるかどうか。

885ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 02:17:23
>>884(GM)

 ……… ……… ……… ………

ドアに歩み寄るココロ。

「……」

   ゴクリ

(じ、自信を持つのよ……
 堂々と、堂々とお願いして、説得しなくちゃあ……)

      コン

         コン


「ご、ごめんください……!」

堂々とした表情を意識するココロ。

ドアを叩き、声をかけてみる。
反応は……あるだろうか? どうだろうか。

886『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 02:31:15
>>885(ココロ)

    コン

         コン

                  がちゃり

『ココロ』のノックにあわせ、ドアが開かれる。
そこには『レミ』の姿があった。

「ああ〜〜〜、待ってたよ。
  もうみんな揃っているから、入って入って」

促されるまま、『よるのとばり』の中を覗くと………居る。

 全部で9名の女性。彼女たちは『レミ』同様、
  どこか日本離れしたエキゾチックな顔立ちだったが、
  それより特徴的なのはその格好。
   みな、占い師然とした『頭巾』のようなものを被っており、
    顔をヴェールで覆っている者も多い。

     『よるのとばり』は、そういう傾向のお店、という事なのかもしれない。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

887ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 23:31:58
>>886(GM)

ドアが開いた。

「あ、ど、どうも……
 ごめんなさい、お待たせしてしまいまして……」

          キョロ

      キョロ

(……う、う……占いの、館?
 いえ、こ、こういうコンセプトのお店、なのね。)

      (けど、か、顔を隠したい人達なら……
       い、いえ、それならレミさんも呼ばないわよね。)

ある意味すでにコスプレのようなものだ。
彼女ら特有の文化――なのだとしたら、ここに呼ばれては来るまい。

「あ、あ、あの……皆さん、こ、こんばんは。」

とりあえず、挨拶からだ。
いきなり用件から、というのも失礼だろう。

「わ、私、ココロと言います。
 み、皆さんに、お願いがあって来ていただきました……」

とはいえ、待たせているのだ。
早めに用件――そして、本題に入るのも大事だろう。

        (早くしなくちゃあ、じゅ、準備の時間もあるわ……
         そ、そんなことはこちらの都合に過ぎないけれど……)

888『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 23:44:49
>>887(ココロ)
「ああ、とりあえず少しは話しておいたけど、
 あなたの口からきちんと説明してもらうのがいいかもね」

話し始める『ココロ』に『レミ』がこんな言葉を投げる。
『レミ』自体はリラックスしているようで薄い笑みが口元に浮かんでいた。

   「………」

説得に入る『ココロ』の言葉を、『集められた女性たち』はじっと聞いている。
まさか言葉が分からないというわけではないとは思うが、今のところ反応はなく、無言。
その出で立ちと相まって妙な威圧感を感じさせる。

889ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 23:56:24
>>888(GM)

      コクリ

レミに対して、頷く。
自分の言葉で説得するのとは全然違うだろう。

         ・・・・そういうわけで。

「……そ、それは。お願いというのは。」

(……す、すごい威圧感だわ。
 怖いわ……け、けれど、ここで止まってはダメよ……!)

       スウゥゥーー

            ハァーーー

深呼吸。
そして、顔を上げて。

     「わ、わ……私の、お店を。
      『湖畔カフェ』を、て、手伝ってほしいんです。」

まずは、一番基本的な事を言う。
もうすでに聞いているのだろうが……改めて、だ。

890『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/30(月) 00:23:32
>>889(ココロ)
「―――『湖畔カフェ』ね」

 『ココロ』の依頼に対し、口を開いたのは『ヴェール』をかけた女性の一人だ。
 いや………女性というには少し、若い声のような。

                          パ サ ァ ッ

声を上げた女性が『ヴェール』をとる。
その顔は幼く、『ココロ』より若く感じられた。

「『レミ』さんにあらかた聞いたから、知ってるよ。

 小人が場所の縄張り争いしてて、
   超能力をもったあなたが『夜の店』で対決する。

     すっごくバカバカしく聞こえるけど、
      『レミ』さんが本当だって言うなら私は信じるし、
        協力する事だって、問題ない。

             動物のコスプレだって、してあげる」


           『  だ  け  ど  』

   『少女』は『ココロ』を威圧するような喋り方をする。

「一つだけ条件をクリアして欲しいんだ。

 つまり、私たちが、手伝うならさ、『勝たなきゃ』イヤだって事。
   だからアナタが勝てる『根拠』を教えてほしいんだ。

  『湖畔』をモチーフにして、あなたが『ピアノ』を弾いて、
   私たちは森の動物たち? なかなか悪くないと思うけど、
   『夜の店対決』ってテーマで、
     相手は、『プロの仕切る正統派夜の店』なんでしょ?

  王道に対して、邪道で攻める。
   それなら、あともう『一押し』、何か、何かないの?
    私たちが納得できる『何か』。

     それを提示してくれるなら喜んで手伝わせてもらうよ。

  実際手伝うのは『写真』らしいけど、
   今、私たちがこう思っている以上、
    『写真』の私たちだっておんなじ気持ちになるんじゃない?」

唐突にしゃしゃり出てきた『少女』に、
順々に説得にあたろうとする『ココロ』のペースは崩される。

ほかの女性たちが異論を挟まないという事は
予め、話しあいは出来ているのだろう。
つまり、『少女』が彼女たちの代表者と見て問題ないように思える。

891ココロ『RLP』:2015/12/01(火) 04:31:56
>>890(GM)

                          パ サ ァ ッ

「……!」

    (わ、若いわ……い、いえ。
     見た目で判断するのもなんだけれど……)

少し驚くココロ。
だが、説得は続け――

     「っ……」

威圧を受け、口を閉じる。
事実、『少女』の言うことには、説得力がある……理もある。

(じょ、条件……それはそうかもしれないわ……
 勝算もないのに、手を貸したくない、そ、そういう物よね……)

ココロだって、よくわかりもしない相手に手を貸すなら。
何の条件もなく、貸したりはしないだろう……ましてやプロなら!

(こ、根拠……そ、そんなの……あるわけないじゃあない……
 あったら私だってもっと堂々としているわよ……でも、考えなくちゃあ……)

現状、勝てる根拠などない。
何一つない。しかし、思いつかねばならない。

            ・・・・自分たちの、強みとは何だ?

(ピアノ。料理。お店のコンセプト。
 ……どれも、向こうのお店とは違うものだわ。
 だけど、だからって、強みになるものとは限らない……
 ピアノがある分向こうにはショータイムがある。
 お料理も、プロが作るのは向こうも同じでしょうし……
 お店のコンセプトは差別化であって、勝てる要素じゃあないわ。)

(私にしか無くて……それに、必ず強みになるものって、何?
 …………あるわ。一つだけ。そうよ。このコンセプトなら、無理なくできる。)

「……き、絆。私には、絆がついているわ。そして私には能力があるの。」

「絆は私の大切な仲間たちよ……
 いてくれるだけで、力になってくれる。
 でも、でも……別の言い方をするならよ……」

そして、ココロは『エアピアノ』をはじめて。

 
          _,.、.-―-.、., ♪
       、-''´       `'-.、,_
―--:‐''^ ´   ♪
                             ♪                 _,.、.-―-.、.,
                                            、-''´       `'-.、,_
                                       ―--:‐''^ ´


           「動く、可愛い、小さいもの。」

       三人――いや、全ての絆を起き上がらせる。
       それだけではなく、目につく小物を全て、立ち上がらせる。

           「き、絆だけで……7人。
            他の小物もなら、いくらでも。
            こんなお店、他にあるかしら……!?」

       その光景は、『店がきらきらする』なんかよりずっと幻想的だ。
       ずっと動いていたら目障りだろうが、パフォーマンス時には十分使える。
       今はミスコンとは違う。持てる力全てを使って、店の運営に挑む。

892『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/01(火) 22:34:46
>>891(ココロ)

          _,.、.-―-.、., ♪
       、-''´       `'-.、,_
―--:‐''^ ´   ♪
                             ♪                 _,.、.-―-.、.,
                                            、-''´       `'-.、,_
                                       ―--:‐''^ ´

『ココロ』の『エアピアノ』が周囲に響く―――
それは『スタンド使い』でない眼前の『少女たち』には聴こえないが……

              しゃん!  シャン!
          シャン!   しゃん!   シャン!
              シャン!   しゃん!

『呼応』し、起立する『絆』たちの姿ならば、見えるはずだ。
連れてきた三体―――
    『軍人フィギュア』『小狐ストラップ』『雪の妖精フィギュア』。

                            「あらら」

そして、更に反応したのは『レミ』の持つ『トロール人形』。

     ぴょん   ぴょん!  ぴょん  ぴょん!

四体の人形や動物が、その存在をアピールするかのように楽しそうに跳ねる。


   「これが………話にはきいてたけどさ。
          あなたの『超能力』なのね」

                                    ヒョイッ

『少女』は物珍しい昆虫を見つけた幼児のように、
手近に居た『雪の妖精フィギュア』をつまみ上げる。

    「ふゥん……『機械仕掛け』ってわけじゃあないのね? コレ」

『少女』はぶっきらぼうに発言しているが………
   『ココロ』は彼女の顔に『笑み』が浮かび始めているのに気づいていた。

893ココロ『RLP』:2015/12/01(火) 23:22:06
>>892(GM)

          「あっ……」

(ら、乱暴な事は……しないわよね。
 するわけないじゃあない……失礼な憶測だわ……)

          ♪

つまみあげられた『雪の妖精』こと高天原。
とはいえ暴れさせては余計に危なかろう……

「……き、機械なんて、入っていません。
 歯車も、モーターも……何もなくても、動いてくれます。
 私の能力は、『小さいもの』を友達にして、お願いを聞いてもらうこと……」

            ♪

                 ♪

「それが、私の……『RLP』」

ほんの少し、語調を強める。

「こ、この力と、絆の皆の力があれば……
 普通の夜のお店になら、プロ相手だって……!」

(……か、勝てるのよ。勝てると思うのが私のすべきこと。
 そ、そうよ、もう今にもお店は始まる……
 わ、私が負けると思っていては、どうしようもないんだわ……!)

          「……か、勝てる! 勝てます……!」

    ♪     ♪       ♪

店に今から、どれだけ組み込めるだろうか。
思えばこの勝負は常に『ぎりぎり』だった。

              ・・・・最後まで、そうなりそうだ。

(む、向こうの方も……進めなくちゃあ。)

遠方の『西』にお願いし、スマホ画面の写真を確認してもらう。
その他のビルに残してきた『絆』は、控室の奥の方に待機させておこう。
出しっぱなしの置きっぱなしでは、雑な扱いをされてしまいかねない。

894『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/02(水) 00:03:54
>>893(ココロ)

『ココロ』はまずは友達化した『群衆のストラップ』にスマホ画面を確認させる。
何事もなければ、『シェフ見習いたち』を発現可能だろうし、
おそらくメモを見てくれれば、準備を『開始』してくれるだろう。
ただ、それはつまり『ココロ』がもう『エアピアノ』を中止できなくなるという事でもある。

 ……… ……… ………

 「『白雪姫と七人の小人』って………
                       いや当然、知っているよね」

 『雪の妖精フィギュア』を弄ぶ『少女』がおもむろにこんな事を口にする。

「や――― そんなに意味はないんだけどさ。
 さっき言ったじゃない? 『絆だけで七人』。
 その数でつい連想しちゃったんだよね。

  そうなるとアナタは見目麗しい『白雪姫』?
    相手はおォっかない『魔女』ってわけかもね〜〜〜」

 そう言って『少女』は今度こそしっかりとした笑みを浮かべる。

「分かった。この『切り札』があるなら、私たちも力を貸すよ。
 『写真』をとればいいんだっけ? ここで?」

 そして―――
           『ココロ』の熱意はどうやら『少女』に届いたようだ。

895ココロ『RLP』:2015/12/02(水) 00:38:24
>>894(GM)

まだ、群衆の作成は行わない。
写真撮影の後にしなくては、ややこしいことになりかねない。

           ジャー
              z_ン

演奏を一時止める。
小物は安全な位置にあることを確認して、だ。

「し、白雪姫……そ、そんな……
 そんなすごい物では、な、無いですけれど……」

    (お、お姫さま……い、いえ、例えよね。
     絆の皆の人数が主語で、そうなったのよ……)

          (でも、あの女は魔女って感じするわ……
           ど、どう考えても、嫌な女だったもの……!)

悪い気はしない。
とはいえ、流石にこう、恥ずかしい。

そして。

「……! え、ええ! あ、ありがとうございます!
 そ、そう……出来れば、こ、ここで写真を……お願いします。」

「わ、私と、皆さんで……合わせて10人。
 そんな写真を……と、撮らせて頂けたら……」

今の時間はいかほどだったろうか?
なるべく急がねば。衣装もだし、今さらだが小物も増やすべきかもしれない。

           ・・・・もちろん、間に合う限りでだが。

「あっ……れ、レミさん、携帯で撮ってもらっていいですか?
 それで、あ、後で私の携帯にも、そ、それを送ってもらえたら……」

この人数だと、撮る係は写真に映れないレミに任せるしかない。頼もう。

896『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/02(水) 00:59:52
>>895(ココロ)

          「オーケーよー」

『レミ』は快く引き受けてくれた。
自分のスマホを『ココロ』たちに向かって翳す。
『ココロ』を中心として『少女たち』が自然とカメラに
写るようコンパクトにまとまってくれる。

                     「じゃー撮るわねェ?」

『レミ』が合図を送り、そして―――

                         パ シ ャ リ

―――今は、『19:08』。

               残り、『一時間』を切っている。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

897ココロ『RLP』:2015/12/02(水) 23:56:56
>>896(GM)

「……!」

目は閉じないように。
そして出来るだけ、強い意志を保って、被写体になる。
群衆の自分が、少しでも頑張れるように。

                         パ シ ャ リ

「……あっ! い、いけないわ。
 ご、ごめんなさい、わ、私、急がなくちゃあ……」

「み、皆さん、本当に……ありがとうございました。
 いえ、い、今からも、働いてもらうことになるのだけれど……」

時間が、ない。
頭を下げ、散らばっているであろう絆達を回収して。

「そ、それじゃあ……また今度。
 こ、今度は客として、ここに来ますから……!」

         「ありがとうございましたッ!」

店を、急いで出る。
向かう先は、もちろん『貸衣装屋』だが、まずは店を出る。

(出来れば……ざ、雑貨やとか……
 そういうところにも、行きたいけれど……!)

(こ、この辺のお店は、詳しくないし……まずは衣装だわ……!)

……そういえば『レミ』は今からもう、着いてきてくれるのだろうか?

898『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/03(木) 00:10:40
>>897(ココロ)
そして、『ココロを手伝うという目的』をもった『群衆』の写真が完成する。

「私たちこれから、それぞれ用事あるから
  直接はサポートできないけどさ。

  アナタなら毒リンゴ飲まされても
     王子様なしで目覚めるって信じてるよ」

                   別れ際の、『少女』からの声。

 ……… ……… ……… ………

              「ごめんねェ、ユーコが生意気で」

『レミ』は『ココロ』と共についてきてくれた。
『ユーコ』というのはおそらく『少女』のことだろう。

  「………育て方間違ったかな」

 『貸衣装屋』へと急ぐなら、何事もなければ問題なく着くだろう。

899ココロ『RLP』:2015/12/03(木) 00:56:29
>>898(GM)

         コク

声に反応する時間もなく、頷いて飛び出した。
そして、貸衣装屋へと急ぐ道。

「え……? あ、ああ、いいえ。
 な、生意気だなんて、そんなこと……」

(た、確かに少し、お、驚きはしたけれど……
 何もなしで協力してくれる人なんて、そうそういないわよね。)

       (……それこそ、絆の皆くらいよ。)

他でもない『レミ』にも条件を出された。
それに比べれば、驚きはすれ、一般人的な常識の範囲は出るまい……

(そ、育て方……? ああ、て、店員としての、よね。
 そ、そうじゃなくても……い、いえ、あまり深く追求するものではないわよね。)

「そ、そういえばレミさん……この辺りに、雑貨屋さんってありますか?」

道すがら、聞いてみる。

繁華街は夜の店だけではない。
昼の時間は、学生の遊び場にもなりえる場所――女学生向けの店もあるのでは?

もちろん、大方の想像通りそういうのはなくても、それはそれでいい。

900『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 00:00:37
>>899(ココロ)
「『雑貨屋』? 『雑貨屋』ねェ〜〜
 そーゆー専門店はたいてい『商店街』側にあるのおね」

 『レミ』は答える。

「あ、『大人の』ってついているのはあるけど―――
  そーゆーのじゃあないものね。

   そうだ、『100円ショップ』ならあるよ?」

『レミ』はそういって自店の斜め先を指す。
確かにそこに『100円ショップ』が存在しているのが確認できた。

901ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 00:47:36
>>900(GM)

「そ、そうですよね、この辺りには……
 ええ、お、大人の……というよりは、ファンシーな……」

         「あ、ひゃ、100均なら……」

レミの指さす先に、視線を向けるココロ。

何かあるかもしれない。
位置的には、こちらを先にするべきか――

「ご……ごめんなさい。
 寄らせていただいていいかしら……?」

        「こ、小物を買うので……」

(小物……つ、机の上かどこかにでも……
 インテリアみたいな感じで……? それともどこかに隠しておく……?)

そういうことで、百均だ。
時間は危ういが、急がば回れ。出来を追求すると決めたのだ。

902『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 01:03:53
>>901(ココロ)
「謝る事はないわ。もちろん大丈夫よ」

『レミ』は快諾し、二人は『100円ショップ』へと向かう。

 ……… ……… ……… ……… ………

店内はそこそこ大きく、一般的に『100円ショップ』に
売っているものなら大抵は売っているように思われた。
時間もない事だし、効率よく購入していくのがいいだろう。

903ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 01:23:34
>>902(GM)

「あ、ありがとうございます……ええと、買う物なんですが……」

         「あ、あるかどうか……」

      キョロ

        キョロ

雑貨コーナーを探そう。
たいてい、天井から案内が吊られているはず。

「さ、探してみます。
 き、木の動物の、玩具なんですけれど……可愛くて……」

        「そ、それに、凄く小さいんです。あれなら……」

ココロが探してるのはミニチュア玩具だ。
木で出来た、素朴な動物の置物。店に合うはず。
(参照:ttp://d.hatena.ne.jp/tokusaka/20071129/p1 の下の方)


「そ、それから……
 そ、そうだわ、食器……!」

「あ、で、でも……今から50人分も買えないわ……
 しょ、食器は、な、無しで……と、とりあえず小物を……!」

       トト

やや足早に雑貨コーナーへ。
買い物を終えないことには演奏も難しい。

(は、早いところ料理人たちを……
 う、動かさなきゃ……このお店を出たら……!)

真剣な面持ちで動物を探すココロ。
レミに持ってもらうにせよ、限界はあるからだ……さて、見つかるか?

904『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 01:55:06
>>903(ココロ)
『ココロ』は急いで『ミニチュア玩具』を探す。

 ………
       ………

                 見つかった!

『ココロ』が想定していたものと同じものだ。
………ここではあまり人気ないのか、結構な数残っている。

「これを動かすってわけ?
           ふゥん………」

『レミ』は興味深そうに動物を眺めている。

905ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 02:09:22
>>904(GM)

「あ、あったわ……!」

(あ、あまり人気ではないのね、これ……
 まあ、私もまあ、普段から欲しかったわけでもないものね。)

        ヒョイ
            ヒョイ

結構な数買おう。

幸い、財布にはまだお小遣いは残っている。
今後は金欠になるが、まあ普段からそうお金を使う方でもない。

「ええ、これなら……小さくて、可愛くて。
 それに、お店の雰囲気にも、合うと思うんです。」

        コク

ココロは『レミ』に頷く。

「それに、お、置かれていても、不自然な感じではないですし……」

        ヒョイ

かごを取って、そこにいれよう。
百均というのはあちこちにかごが置いていたりする。

             ・・・・なければ探す。

906『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 02:17:58
>>905(ココロ)

        ヒョイ
            ヒョイ

      結構な数を買った。

「あー、確かにメルヘンな感じだものね」

 『レミ』が相槌を打つ。カゴはすぐに見つかり、
 そこに『動物玩具』を入れておいた。

                 「あとは何が必要?」

907ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 02:42:17
>>906(GM)

「ええ、湖畔にいる動物かどうかは、び、微妙ですけれど……」

      ヒョイ

          ヒョイ

「いないよりはいたほうが、い、良い気がします。」

まあいる種類も混じっている。
というか、いそうな種類を優先的に選ぶ。

           ・・・・さて。

「他は……しょ、食器は数をそろえられないですし……
 他の……他の備品、な、何か……
 他……あ、そ、そうだわ! ちょ、ちょっとごめんなさい……」

        キョロ

             キョロ

監視役の『黒子』は見当たらないだろうか?

908『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 22:56:31
>>907(ココロ)
「……なにか用か?」

『黒子』は『ココロ』が探せば、居た。
そもそもずっとついてきているようなのだが、
意識していない時はつい見逃してしまう。

『レミ』には『黒子』が見えていないようだ。
不思議そうに『ココロ』を見やっている。

909ココロ『RLP』:2015/12/04(金) 23:40:39
>>908(GM)

「あ、そ、そう、用なの。」

      (……い、いつの間にいるのかしら。
       いえ、いるのに私が気づかないのかしら……)

少し屈む。
自分で探して自分で見つけたため、驚きとかは薄い。

「た……確か、基本的な備品は、用意してもらえるんだったかしら?」

食料の用意と同じように、だ。
食料は依頼すれば持ってきてくれた。

「例えば……食器とかって、もう用意してくれているの?
 後は、お客さんが手を拭くのに使う紙とか……そういうものは。」

何があって、何がないのか。

(……か、感覚がマヒしているけれど……
 レミさんからすれば、これ、き、奇行よね……今さらだけれど……)

         (で、でもいいのよ、聞かなくちゃあ。)

既にある物を買ってもしょうがない。
黒子に、聞ける範囲で聞いておこう。

910『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/04(金) 23:49:00
>>909
「特殊なものでない、各フロアに一般的な食器などは
 用意されている。紙なども同様だ」

『黒子』が答える。おそらくそのへんは
『キッチン』に存在するという事なのだろう。
どの程度が基準か測りかねるが―――
標準的な飲食店の『備品』はおそらくだが用意してもらってあるのだろう。

「よく分からないけど、それも超能力の一環? テレパシー?」

『レミ』が問う。奇行といえば『エアピアノ』も見られているし、今更という感じもする。

911ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 00:04:21
>>910(GM)

        クル

「え、ええ……テレパシーというか、こ、ここに人がいて……」

          「ま、まあ……
           テレパシーみたいな感じです。」

振り返って『レミ』に言う。
超能力者特有の感覚だし、テレパシーみたいなものだろう。

              ・・・・ともかく。

「わ、分かったわ、ありがとう。」

もう一度振り返って『黒子』に言う。

「い、一応聞いておくけれど……
 食器を別の物に変えたりはお願いできないわよね?」

聞かないより聞いた方がよい。
木の食器に出来れば、雰囲気に合うだろう。

(とはいっても、別に白いお皿ならどんなお店に合うわよね……
 あ、あまり凝りすぎても、準備や管理するのが大変になっちゃうし……)

まあ、そこは『こだわり』レベルの世界だ……時間もないし、妥協でもいい。

912『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 00:12:31
>>911(ココロ)
『ココロ』の説明に『レミ』は訳知り顔で頷く。

「そこまでは『不可能』だ。用意されたもの以外を用いる場合は『持ち込み』となる」

『黒子』の答えは『ココロ』の想定内のものだった。

913ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 00:26:57
>>912(GM)

「そ、そうよね、ごめんなさい。ありがとう。」

まあルール通りだ。
食材を持ってきてもらえたしもしや、とは思ったが。
 
               ・・・・そうなると。

「じゃ、じゃあ……これくらいにしておきます。
 他に買わなくちゃあいけない物も、思いつかないですし……」

「じ、時間も、お金も、もうぎりぎりですし……
 か、貸衣装屋に急ぎましょう。
 それからビルに戻って、最後の準備をしなくちゃあ……」

              (ほ、本当に……何もかもがぎりぎりだわ。
               でも、まだ準備よ。ほ、本番こそがメインイベント……!)

     トトト

小走り気味にレジの方へ。
さっさと会計を済ませてしまおう。

『レミ』から何かアドバイスがあるなら、それは聞くが。

914『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 00:32:41
>>913(ココロ)
「分かった。了解」

『レミ』は即答する。
相談されているわけでもなく、特に意見はないようだ。

会計は問題なく終了し、二人は外に出る。

 「次は、『貸衣装屋』ねー」

『レミ』が確認するように呟く。思うところがなければ、
今はやる事を機械的にこなしていくのが吉なのかもしれない。

915ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 00:44:37
>>914(GM)

「ええ、貸衣装屋へ行きましょう。
 そこで衣装を……人数分、受け取ります。」

「けれど、ごめんなさい、その前に……え、演奏を始めます。
 ここからはしばらく、て、手を止められないので……ごめんなさい。」

        ♪
 
           ♪

ここで『RLP』を発現する。
そして予定通り、『キーホルダー西』にお願いし、スマホの画像を群集化。
また、残してきた絆の小物のうち、『エリー』の視聴覚リンクをONにしておく。

           (ここからはノンストップよ……)

   ♪

        ♪



百均で買ったものは、演奏を始める前に鞄へ。

受け取った貸衣装も、量がそれほどでもなければ持てるだろう。
もっとも、持つのには『レミ』の補助が必要になるだろうが……

(か、帰るまでに、食材の準備くらいは終わっていればいいけれど……)

                  ・・・・後は料理がどの程度進むか。

916『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 00:55:35
>>915(ココロ)
「あ、出た〜〜
         踊る小物のエアピアノ」

『レミ』がうれしそうに言う。

                   「………でも、何うごかしてるの?」

『レミ』には理解出来ない事だったが、すでに準備はしてある。
『群集キーホルダー』である西はほどなくして、
『シェフ学生群』に変化し、料理を開始するだろう―――

 ……… ……… ……… ………

そうして二人は『レンタル☆コスチューム  きぶくれ』の前までやってくる。

                「………ここ? ここでいいの?」

そのいかがわしさに『レミ』が思わず確認してくる。

917ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 01:19:05
>>916(GM)

(と、ともかく、貸衣装だわ……人数的には、ふ、普通に足りるし……
 それをもらって、帰って、お、お料理を進めてもらって、店員さんを出して……)

             (……本当に、本当にもう少しで、本番だわ。)

      ♪

           ♪

そして、店の前まで来た。

「え、ええ、はい……ここです。
 ちょ、ちょっといかがわしそうですけれど……」

           「良いお店、なので……ここです。」

立地の問題だろう。
この店自体は、良心的なお店だ。

(い、衣装、取り揃えておいてもらえたかしら……
 いえ、きっと大丈夫よね、予定より人数も少ないし……あの人を信用しましょう。)

「入りましょう……」

                   ・・・・入店する。

918『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 01:32:10
>>917(ココロ)
「そ、そう? ならいいけど」

『レミ』は『ココロ』に続いて入店した。

 ………

  「あ〜ら、あなた。待ってたわよォ〜〜〜
    待ちくたびれて、また、こんなに着込んじゃった!

    『衣装』の方は、
    タップリ用意出来てるんだからァ〜〜〜」

出迎えてくれたのは『きぶくれの店員』だ。
前と変わらない長身、そして更に大きくなった気もする『きぶくれ』。
金髪のウィッグがその異様さを倍増させている。

  「ねえ。
       ―――『大丈夫なの』?」

『ココロ』に突き刺さるような、『レミ』の冷ややかな視線。

919ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 01:57:32
>>918(GM)

「え、ええ。きっと――」

 ………

        「……」

「…………あっ、え、ええ、ごめんなさい。
 ずいぶん待たせてしまって……ほ、本当に……」

「い……衣装、見せていただいてもよろしいかしら?」

            (な、何で……さらに怪しくなっているの!?
             話したら普通に、い、良い店員さんなのになんで……!?)

      ハッ

『レミ』の視線に気づく。
いやまあ……当然の視線だろう。

「……だ、だ、大丈夫です、きっと……ええ。
 ほ、ほら、言うじゃないですか、人は見かけによらない……」

(れ、レミさんの気持ちも分かるわ。
 で、でも、私にそんな目を向けられても困るわ……)

「……い、衣装を見ましょう。
 たっぷり用意できているって言っていますし……」

                ・・・・そう小声で返す。

920『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/05(土) 23:21:19
>>919(ココロ)
「オフこォぉぉス!」

 暑苦しくはしゃぐ『きぶくれの店員』と、冷ややかな視線を止めない『レミ』。
 寒いんだか熱いんだかよく分からない感情のまま、『ココロ』は衣装を見せてもらう。

「あなたが言っていたとおり! ぜェんぶ準備できているわよォ〜〜〜」

 それはそれとして『店員』が出してくれた衣装―――

・『ココロ』が着る予定のドレス(>>421
・うさぎ(>>398
・クマ・リス・イノシシ(>>422
・ネズミ・たぬき・イタチ(>>425

計八種。ドレスは一着、ほかは五着。
『ココロ』の注文どおりの品揃えだ。

921ココロ『RLP』:2015/12/05(土) 23:56:02
>>920(GM)

「…………あ、ありがとう……あ、あの、でも、ごめんなさい。」

「言っていたより……
 か、かなり、人が少なくなってしまって。」

           コツ
               コツ

衣装群に近付く。
念のため用意した、大量の衣装だったが……

          ス

「わ、私含めて、11人しか集まらなくて……
 ごめんなさい、衣装も、その分だけしか……」

しかも、うち半分くらいはキッチンに当てる。
まあキッチン要員の分の衣装も、借りたほうがいいかもだが――

・うさぎ
・リス
・たぬき
・いたち
・くま

上に上げた小動物を計二着ずつ、ドレスで一着。
鼠は身近に不潔なイメージがあるし、ここはやめておこう。
いのししもなんだか粗野な感じだ(偏見)

                 ・・・・そういうわけで。

「ごめんなさい。折角集めてもらったのに……」

俯くココロ。

『きぶくれ店員』には悪いことをした。
寒暖の視線が、自分を罰するものと、強く感じる。

922『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/06(日) 00:04:46
>>921(ココロ)
「あ〜〜〜 ……いいのよ、別に。
 予約しといてドタキャンなんてザラだしねェ〜〜〜。

 それに比べればあなたなんてゼンゼン『まし』!
    分かったわ、使う分だけ借りってって!」

『店員』は快く、『ココロ』の申し出を受ける。
服を丁寧に大き目の専用バッグに入れてくれた。

「借りるのは『一日』でいいのよねェ〜〜〜
  明日中に返してくれればいいわよォ〜〜〜」

明日は明日で『次の試合』があるような気もするが………
まあちょっと隙を見て返しに来るぐらい出来るだろう。

923ココロ『RLP』:2015/12/06(日) 00:11:34
>>922(GM)

「本当に、ごめんなさい……
 か、カバンまで、用意してくれて……」

       (やっぱりいい店員さんだわ……
         ふ、普通、文句の一つくらい言いたいはずなのに……)

     ジーン

快さに感じ入るココロ。
……見た目は異常だが、心はきれいだと思った。

「え、ええ! きっと……明日の早いうちに。」

「ほ、本当にありがとう……
 あ、れ、レミさん、バッグを肩に掛けさせてもらっていいですか……?
 あと、で、出来れば私の鞄から財布を出してもらえたら……」

エアピアノしながらじゃ一人では持てない。
なので、レミに頼んで、肩に掛けてもらおう。

               ・・・・支払いの後、店を出よう。

924『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/06(日) 00:18:37
>>923(ココロ)
「がんばってねェ〜〜〜!」

くるくると回る『きぶくれの店員』。
支払いは11着で『4万円』。一着4000円弱というところか。

「分かった。
  ………しかし大変な能力ね、案外」

『エアピアノ』を続けないといけない『ココロ』に
『レミ』はそんな言葉をかけつつ、荷物を持つ。

 そうして、二人は『店』を後にする。
  これで―――必要なものは揃っただろうか。

925ココロ『RLP』:2015/12/06(日) 00:37:54
>>924(GM)

4万円。まあ代金は良い……
その分は初めから残していたのかも……

           ・・・・ともかく支払って店を出たのだ。

「普段なら演奏を止めればいいのだけれど……
 今は遠くで、お、お料理をさせているので、止められなくて。」

            「ご、ごめんなさい、持たせてしまって……」

他はおそらくないだろう。
あったとして、思い出せない。
 
         ・・・・つまりないのと同じだ。

「な、無かったわよね?
 何か……他に必要な物とか……無いとは思うけれど……」

まあ無いに違いないが……
一応、手持ちの絆の小物たちに聞いてみよう。

                ・・・・返答がなければ、このまま帰る。

926『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/06(日) 00:45:42
>>925(ココロ)
『ココロ』は帰路に着く。

やり残しがなければ良いと思い、思わず、『絆』たちに確認を取る。

手持ちは『高天原』『朱鷺宮』『鈴元』の絆。果たして―――

927『鈴付き子狐ストラップ』@鈴元涼:2015/12/06(日) 01:19:00
>>925 (ココロさん) >>926 (GM)

「くぁ。」

「えっと、なんやっけ。」

子狐が前足で毛づくろいをするように顔をなでる。
その挙動はさながら猫である。

「ないんとちゃう?やり残し。」

「あ、仏作って魂入れずとはちょっとちゃうんやけど。」

「水溜さんの目標をもっぺん言葉にしてみたら?」

「別にやらんでもエエことやけど。」

けらけら笑って鈴を鳴らす。

「すでにやってるから大丈夫、と思うんやったらそれでかまんよ。」

「でも言霊を信じるんやったら何べんでも目標を口にして心に秘めるんもエエんとちゃう?」

ただそれだけ言うと子狐は黙り込んでしまった。

928『軍人フィギュア』@朱鷺宮涙音:2015/12/06(日) 01:31:04
>>925
「うーん、やり残しですか…
 見た限りでは、できる限りのことはした…かも知れないですね」
そう言ってあたりを見回す。
何故か右足を軽く引きずっている。

「後は、そうですね〜。
 もっと自信満々にやれば完璧かなって思います。」
曖昧な言い方になるが、
フィギュアは力強く答えた。

「絶対成功させるぞー!
 ってくらい強く思うことですよ。
 あなたのスタンドはきっと、いや絶対答えてくれますから!」
自信満々に答えた。
 スタンドとは精神のエネルギー
  そして精神とは人の心
    ならば、それを強く持つことがスタンドの強さになる。

「まぁ、おそらく、ですけどね。」

929ココロ『RLP』:2015/12/07(月) 00:20:10
>>926 >>927-928(鈴元と朱鷺宮)

ノイズから起き出してくれた、二人の絆の声。

「目標――」

       「じ、自信――」

(そ、そうよね……自信がなきゃ勝てないって、さっき思ったばかりじゃない。
 私がここで不安になってしまったら、皆も不安になって、演奏も乱れちゃう……!)

(む、胸を張らなくちゃあ……いけないわ。
 何度だって、お、思い直さなきゃ。勝てるってことを……)

        スー

            ハー

ココロの精神は弱い。
それゆえに、幾度となく崩れ、混乱し、道に迷ってきた。

だが、ここからは一本道。
何度でも確認しよう。ゴールは、一つ。


「目標は……湖畔を勝たせる事。そして……わ、私が勝つこと。
 そのために、お、お客さんに……と、飛び切り、喜んでもらうことよ。」

         「……き、きっと他にはないわ。
          それじゃあ……ビルへ帰りましょう!」

                    ・・・・そういうことだ。

930『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/07(月) 00:28:00
>>929(ココロ)

『目標』……
        『自信』………

        スー

            ハー

                    『深呼吸』………!

『絆』からの言葉を受け、『ココロ』の決意は定まった。
『レミ』と共に意気揚々と『ビル』へ向かう。
あとはやるべき事をやる為に突っ切るしかないのだ。

 ……… ……… ……… ………

そうして、『ココロ』はビルまで戻ってきた。
時間も時間だ。夏場ではあるが、すでに陽は翳っている。

  今は、『19:32』。残り時間は『30分』もないが………

931ココロ『RLP』:2015/12/07(月) 00:34:40
>>930(GM)

「…………」

言霊が功を奏したか――

      ココロは比較的落ち着いて、ビル内へ。

(……あ、いえ……その前に。)

と、一旦立ち止まる。
入店前に、留守番をさせた絆――『エリーペン』の視聴覚を共有。

       (確認しておきましょう……
        あ、危ない感じになっていたらよくないわ……)

   ♪

         ♪
 
今、どんな感じに進んでいるだろうか……?
場合によっては、入店前に解除すべきこともある。

          ・・・・必要なら、他の絆達の視聴覚に切り替える。

932『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/07(月) 00:46:14
>>931(ココロ)

   ♪

         ♪

『ココロ』は『エリーペン』の視聴覚を用い、
『自ビル』の内部を覗く―――

 ………

 『シェフ見習い』の『群衆』達が懸命に、下ごしらえをしている様子が見えた。
 どうやら『メモ』は上手く機能したようで、着々と準備は進んでいるように思える。

933ココロ『RLP』:2015/12/07(月) 23:04:52
>>932(GM)

(だ……大丈夫、そうよね。これなら平気だわ。
 まあ、そうよね、そんなおかしなことにはならないわよ……)

         ♪
            ♪

「……」

     (ともかく、い……行きましょう。
      あくまで彼らの先生の、私として……!)

店内へ向かおう。
準備をしている、『シェフ見習い群衆』の元へ。

「た、ただいま……帰ったわ!
 あ、貴方たちの先生である私が……帰って来たわ。」

(な、何だかエラそうな言い回しになってしまったわね……
 で、でも、私は偉いとかじゃないけど、先生は偉いものね、ええ、問題ないわ。)

まずは群衆の心に事実を刻む。
あの写真は生徒たちだが、先生は存在しない――

              ・・・・ココロが先生だ。

「調子はいかがかしら……?」

(わ、私なんかが邪魔したら悪いわね……いえ、でも先生よ。
 それに、もう今にも、解除するといえば、そうなのだけれど……)

(やっぱり、ちゃんと見て、お礼は言わなくちゃあ……だわ。)

     ソォォ〜

埃とかを立てると怒られそうだ……客も嫌だろう。
唾とかも飛ばないように、気をつけよう。

       そろそろと、学生たちの進み具合を見て回る。

934『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/07(月) 23:36:23
>>933(ココロ)
「せ…先生? 先生……ですか?」

唐突に『先生』だと宣言する『ココロ』に学生たちはやや困惑しているようだ。
前回の『インテリア軍団』の時は上手くいったが………
一般的に『ココロ』は、先生というには若すぎる。

「え、ええ。シンプルなメニューが多いからスムーズに出来ていますけど。
 いや! 学生レベル、なんですけどね」

『高天原メニュー』は作りやすさも考慮されたナイスチョイスだ。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1414167533/583-587)
                          何気に『雪の妖精』……使える男!

「ただ―――
             量もあるし、『カレー』もありますし、
             あと一時間はかかっちゃいますかね」

それはそうと『学生』からはこんなコメントも見られた。
おそらくは『カレー』の煮込みに時間がかかるのだろう。

935ココロ『RLP』:2015/12/08(火) 00:19:03
>>934(GM)

「ええ……先生、よ!」

断定的に言う。

ココロは押し切ることにした。
一般的に先生がいくら若く見えても、『若いからダメ』というやつはいない。

「いえ、学生レベルでも――」

            「……一時間?」

(い、一時間じゃあ……間に合うわけないじゃあない!
 あ、あともう30分もしたら開店時間……て、店員の準備もあるのに……)

              (ど、どうしたら……!?)

ココロは時計――時刻を確認する。
腕にずっとつけていた、『デジタル腕時計』を。

「ま……ま、まあそうよね。
 カレーがあるんだもの……じ、時間はかかるわよね。そんなものだわ。
 か、火力は……足りているかしら? 足りなければ強くできるけれど……」

(でも、火力を強くしたからって、に、煮込みに掛かる時間は普通……いえ。
 分からないじゃあない……板踏さんの能力なら、普通じゃない火が出せるはず……)

               ・・・・そして。

「とりあえず……今準備出来ているメニューは何があるかしら?」

(最悪……はじめのうちはカレーは無しにすればいい。
 よく考えたらメニュー表とかもあった方が良かったかしら……
 けれど、い、今さら何を後悔したところで、意味はないわ……!)

無いなら無しでやるしかない。
完璧な店など、プロでだって、作れないのだ。

会話しながら、『店』を視界に納める。
そして『腕時計坂下』に頼み、その予定を確かめる。

(けれど……いまさらだって、できることもあるわ……)

(禁止行為は……他店やお客さんへの妨害だと、聞いたわ。
 『試合の開始時刻を変える』のは……禁止じゃあないはず……!)

          (出来ることは全部試すのよ……
            今日ずっと、そうやってここまで来たんだから!)

時間帯は――『19:55』〜『21:00』だ。
恐らくは、どちらにせよ『試合開始』からの予定が表示されるはず。

936『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/08(火) 00:43:04
>>935(ココロ)
「ええと………『飲み物』はすぐ出せるようなところまでは出来ています。
 サンドウィッチ系もすぐ作れるよう食材を準備しているんで……
 これはみんなであと20分もあれば、出来るかな?
 抹茶あんみつもアイスをつければ出来るまでにはなっているから、
 やっぱり『カレー』ですね。時間かかるのは」

『ココロ』の問いに『シェフ見習い』の一人が答える。

そして―――

   『開店準備│19:55〜20:00』
      『開店│20:00〜21:00』

この『店』の『予定』を確認すると以上のような結果が出た。
まあ、当然だろう。この『店』を開くのは『ココロ自身』。
『ココロ』が現在想定している『予定』がそのまま出るのが自然な流れだ。


                             → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

937ココロ『RLP』:2015/12/08(火) 23:38:44
>>936(GM)

(……そ、それはそうだわ。
 このお店はわたしのさじ加減次第……さじ加減次第じゃないのは……)

             (……そもそもカレーが間に合えばいい話じゃあない?
              出来るかも怪しいグレーな事に時間を使うくらいなら……)

『絆』はココロとは別個の意思を持つ。
『絆』に何をさせようが、ココロの負担にはならない。

「……そう、ありがとう。引き続きお願いするわね。
 私は今から、このお店の人に連絡しなくちゃあいけないから……」

         「もうしばらく、貴方たちがじゅ、準備……お願いね。」

(あと20分だと……55分くらいかしら……だ、駄目だわ、やっぱり間に合わない。
 着替えに、どう見積もっても10分はかかるもの……と、途中で切り上げるしかないわ。)

今度は、『カレーの予定』を確認してもらおう。
シェフでもいいが、作業を分担している以上、一人の予定を改ざんしてもしょうがない。

時間は『現在』〜『22:00』とする。
改竄は『前倒し』にすることも出来る……試す価値は、ある。出来そうなことはする。

         無理なら無理で、どうせカレーは元から無理なのだ。
            他の料理は、群衆に引き継がせればいいだろう……

938『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/08(火) 23:57:29
>>937(ココロ)

『ココロ』は今度は『カレーの予定』を確認する。

『カレー準備│19:35〜20:35
 カレー販売│20:35〜22:00』

『カレー』の予定は学生の言ったとおり一時間後に完成のようだ。
これを『前倒し』にすれば………

939ココロ『RLP』:2015/12/09(水) 00:28:25
>>938(GM)

「…………」

      ゴクリ

(お願い――坂下さん。)

念じる。意識する。
カレーの完成予定を――『19:50』まで、早める。改竄する。

              ・・・・駄目でもともと。

(人手が増えて早くなるものでもないでしょうし……
 他の料理がおろそかになるとかでも、き、きっとないはず……!)

加えて、カレーの作業は煮込みだ。
特別な技法がなくとも、それなりの出来にはなろう。
というか他のメニューもそうだ。どれも簡単さが売りの一つ。

もう少しの間、シェフ見習い軍団を発現しておこう。
そして今のうちに、もろもろの準備をしておこう。

          ソロォ〜

ゆっくりと調理場を離れて。
エリーと板踏辺りの視界で、調理場は観察しておく。

「……れ、レミさん。
 今のうちに二階で衣装の準備をしようと思います。」

「お料理は、それなりに進んでいるみたいですし……」

着れる状態にしておく、というわけ。
流石に15分もあれば着替えられると信じたいが……

940『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/09(水) 00:53:20
>>939(ココロ)
『坂下』の『レイルウェイ・チルドレン』の能力において
『予定』を見るのはいわば『前段階』だ。

真の能力、それは―――

『カレー準備│19:35〜20:35』
『カレー準備│19:35〜20:35
『カレー準備│19:35〜20:3・
『カレー準備│19:35〜20:・・
『カレー準備│19:35〜2・・・・
『カレー準備│19:35〜・・・・・
『カレー準備│19:35〜1・・・・
『カレー準備│19:35〜19・・・
『カレー準備│19:35〜19:5・
『カレー準備│19:35〜19:50
『カレー準備│19:35〜19:50』

                       『予定改竄』ッ!

これにより『カレー販売』の方も、自然と『20:00〜22:00』に変更された。
おそらく、『ココロ』の思惑は成功したと思われる。
結果的な話だが、『シェフ』に対する改竄ではなく
『カレー』に対する改竄とした事が功を奏した結果となったようだ。
(『シェフ』改竄の場合は、調理不足の『カレー』になったと思われる)。

(※判定に少し迷ったが、能力詳細を読み込んだ結果、
  >7.『1時間後』に崩れそうな『崖』を『1分後』に崩す。
  >『可能』。
  に類する『改竄』だと判断。
  『生物』の場合は、対象の認識だけの変化だが、
  『無生物』の場合は、その『状態』が『早まる』のだと判定した。
  ご本人がいらっしゃないようである事、
  元の能力からの変化もありえる『絆』での能力という
  特殊状況である事から、質疑はせずに、この判定で通します)

 「あ、ああ〜〜分かった。
   ………しかし、この人たちも『アレ』なの?
        『写真』から出したってわけ?」

レミがひそひそと『ココロ』に話しかけてくる。
彼女にとってはすべてが驚きの連続のようだ。


                             → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

941ココロ『RLP』:2015/12/09(水) 23:15:05
>>940(GM)

『レイルウェイ・チルドレン』は――強大な能力だ。
時刻表という小さな端末で、これほどまでに運命に干渉する。

         (や、やった……!)

            (ど、どう変化するか怪しいけれど……
             これで、ぎ、ギリギリ……お店に間に合いそうだわ。)

カレーは何とかなった。
これで、料理は何とかなるだろう。

「え、ええ、そうです。
 か、勝手に写真を使うのは、よくないですけれど……
 調理学校の写真を使って……出してもらったんです。」

(そ、そうよね、レミさんからしたら、普通じゃないことだわ……
 いえ、私にとっても、本当は普通じゃないことなのだけれど……)

           ヒソ ヒソ

レミに潜めた声で答える。

ともかく――ここはシェフ見習い達に任せ、2Fへ行こう。

―――

(*ご厚意に感謝。
  PLも、『崖』の例を参考にしました。)

942『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/09(水) 23:36:24
>>941(ココロ)
『カレー』は大丈夫―――!
坂下の『絆』を信じる『ココロ』には、その確信があった。

『レイルウェイ・チルドレン』。相手の動向調査といい、
今回の『対決』にとても有用な能力であった。

「はァ〜〜、写真なら何でも出来るのねェ」

感心する『レミ』と共に、二階へと向かう。
ここは、『キャバクラ風内装』のフロア。
ちょうど『艶美』が根城としている『店舗』とほぼ同様の形状をしている。
『控え室』などもあり、着替えるならここを使うといいかもしれない。

943ココロ『RLP』:2015/12/10(木) 00:00:10
>>942(GM)

「……ええ、絆は皆、とても頼りになる人達なんです。」

      (能力もだけれど……
        そ、それだけじゃあ、ないわ。
          この勝負を戦えているのは、みんながいるから。)

        コツ
           コツ

頼りにならない絆などいない。
『西』や『坂下』の『能力』は――この勝負で殊更強大だ。
実質、能力だけで言うならば、ほぼ彼女らだけで回している。

しかしそれ以外の5人も――ココロの精神を支えてくれる。
能力には適所があるが、『絆』がそこにあるということは常に力になる。

           ・・・・それこそが真に尊い『力』だ。

「わ、私はエアピアノを止められないので……」

    「鞄の中身を出してもらえますか?
      ご、ごめんなさい、雑用ばかりさせてしまって……」

申し訳なく思うが、ココロには今できないのだ。

着替えはここで行う(行わせる)つもりだ。
1Fとの距離や、広さ、その他もろもろ都合がいい。


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