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【ミ】『エヴリナイト・ミッション』 その2

417【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/09/15(火) 02:06:57
>>415
(即席で追加した割に使い勝手は悪くなさそうだ。
走行しながらの会話で風に声がかき消される心配も無くなっていい感じだ)

本日、二度目の赤ライトを合図に走り出して異音が聞こえ始めたら『high』にギアチェンジ。
『アメイジング』に水鉄砲を渡し、空いた片手に『コイン』を一枚だけ発現しておく。

(目立ったからと袋叩きに来るほど次元の低い者が残ったはずがないが、小手調べにと仕掛けてくる者ぐらいは現れるかな?
今度は片手でなく、両手で迎え撃つから簡単に倒されはしない)

先頭のベル太くんがスタンドで何かする素振りを見せないか監視しつつ、隣の乾氏の動向を探る。
ロシア人は好戦的な人物らしいので戦いを始めるだろうと予想している。

(直接的に仕掛けて来るなら乾氏か、スクレイパーだと思う。
スクレイパーのスタンド能力が分からない以上は仕掛けたくはない)

乾氏に水鉄砲を撃たれたとして撃ち落とした水が被らない距離を保ったまま走行しよう。

418【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/09/15(火) 02:19:53
>>415

思ったより3倍ほど道幅が広かった。
……まあいいか。迂闊なミスをなくせる、という意味では。

「――よし。」

ギアはロー。
スタートだ。

        ・・・・そして。

「……いくよ、『レディ・リン』。」

スタンドを発現。水鉄砲はその右手に持たせる。
空いた左手では、本体の胸の辺りにビー玉ほどの鈴を三つ設置。
108回鳴って解除されることもあり得るだろうが、まあそれはそれでいい。
今はスタンドを休ませていいタイミングではあるまい。

そしてまずは真っ直ぐ、直進だ。
横も前も侮れないが――横は特に、警戒する。

              ・・・・またエンジン音は聞いておく。

419【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/09/15(火) 12:59:14
>>415
ギアはLOWに、アクセルを踏みつけて発進する。

運転席から手を伸ばし、車体に『キラー・エリート』で毒を打ち込み、存在感を希釈する。
毒の進行度は初期、スタンド使いには目立つかもしれないが、それは俺に注目していれば、の話だ。
夕暮れ時の人影のように、そこにいるのは分かるが、それが誰だかわからない。そんな効果を期待しよう。

420【16】サツキ・シャーリーテンプル『エイメン』:2015/09/16(水) 21:42:48
>>415
 生中継されているのだ。そこで『突出』するのは『信者』の獲得に繋がるかもしれない
が、派手に醜態を晒せばそれも遠の――――、

「………………信、者?」

 ノイズが――自分の思考に、理性とは違う『何か』が混ざる感覚。
 だが、レースは待ってくれない。『サツキ』は変わらずレースの為の行動をとる。
 最初は『ロウ』。
 それから順次『ハイ』に切り替えて加速していく。
 少年(阿倍野)の後ろはとらないように、それから足元に水鉄砲を撃ち込まれた時にハ
ンドルをとられないよう警戒だけは怠らない。(尤も、殆どの参加者が足回り対策に走る
ことを見越して、速度差が出ない最初の内は水鉄砲によるスリップ工作をしないものかも
しれないが)

421【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/09/16(水) 23:05:49
>>415
まず、ギアをLOWにして発進。
後方のために、まずは団子状態から抜け出す必要があるわけ。
でも、だからって走り始めた状態で抜き去っていこうってするのはけっこーヤバそうだ。

「ルールも変わったしなぁ……」

まずは様子見。遅れない程度に、しかし前に出ないくらいのスピードで。
後続の状態に甘んじて、前方の様子をようく伺いたい。

422『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/17(木) 02:18:57
>>417(【15】瀬良野)

 ルルン!
         ルルルル・・・・

前方二台、左右二台のカートは、揃ってコースを走り出す。
足並みはまったく同じ。
左右のどちらも、瀬良野と同じ『オフタイヤ』のようだ。
現状、どのカートにも動きは見られない。

念のため、コースをさらに左に寄り、乾と距離を取った時、

      ヴヴヴ・・・・
                 ガコン
エンジン音が変化。
瀬良野はギアを『HIGH』に入れた。

左右、どちらからもギアチェンジの音が聞こえる。
いざ、加速の時だ。

>>420(【16】サツキ)
LOWギアのまま、アクセルを踏み込むサツキ。
『信者』という単語にしばし雑念を覚えるが、今はレースが最重要項目だ。

       ルルルル・・・・

人口の川のように、カートが一斉に流れ出す。
列に乱れは生じない。
タイヤを問わず、LOWではさして差はつかないようだ。

前方『10m』先には、【22】ホモヴィッチ。危険なロシア人。
右となりは【20】黛。水鉄砲を持っているが、構えてはいない。

                ヴヴヴ

エンジン音の変化に合わせ、サツキはギアを『HIGH』へ押し込む──

>>419(【4】春原)
             ルルル・・・・

カートが警戒に動き出した。

                ドズゥ!

『キラー・エリート』を発現し、その爪をカートに打ち込む。
車体は運転手もろとも次第に色あせ、やがては色彩を失うはずだ。

      ヴヴヴ・・・・

エンジン音が変化した。

>>421(根立)
             ルルル・・・・

カートが機嫌よく走り出す。
天気も良く、観客は大挙。絶好のレース日和だ。

ひとまず目立たぬように走るつもりだが、
LOW段階では、まだ差はつかない。
ゆっくりと動き出したカートの群れは、一つの生命のように西を目指している。

      ヴヴヴ・・・・

エンジン音が変化した。

>>418(【10】薬師丸)
                ズギュ!

     『リリリン!』

スタンドを発現。
右手に水鉄砲を持たせ、本体の胸に『金鈴』をも三つ設置した。
直線のオンルートではさして揺れないが、
オフロードやカーブでは、確実に鳴り続けてしまうはずだ。

前、左右、どちらもまだ、距離は変化していない。
LOWモードでは、オンでもオフでもさして違いがないようだ。

      ヴヴヴ・・・・

選別が始まるのは、『ここから』だ──!

423薬師丸 幸『レディ・リン』【10】:2015/09/17(木) 02:28:09
>>422

        (今。)

ギアを『HIGH』に入れた。
さて――ここからだ。

(……そういえば、無線?
 ってのがあるんだっけ。)

操作方法は再確認しておこう。
とはいえ現状、そこに気を回している場合でもあるまい。

「……」

水鉄砲は構えさせず、今はただ直進だ。
事を始めるには少し……早い。

         (最下位スタートで、オフタイヤ。
          焦ったっていいことはない。)

横や前から妙な妨害が来ないかは、確認しておく。
特に――容易には目に見えないであろう、ワイヤーとやらは。

424【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/09/17(木) 04:54:07
>>422
(考え方と行動が軍隊みたいに乱れがない。
違いが出るのは、この後からだと思う)

せっかく用意してくれた無線を放置するのも勿体無い。
誰かと無線を繋げて会話したいが会話を聞かれそうで危険だと思う。

(黒樹くんのときは離れて大衆と自分の間に線を引く者を狙っていたな。
次は自分に似てそうな人物、土牛氏にでも繋げてみるかな?)

先頭の二人組の背後に追いつくように加速していこう。
風除けついでに様子を探ることも忘れない。

(暇な人から通話がきたら面白いが好奇心でかけてくる人間はいないだろう。
大半が賞金目的でレースを楽しみに来たのは少数派だろうと思う)

痺れを切らした者が暴れ始めそうで楽しみ半分、恐怖が半分で異変が起きないか注意しよう。
隣が自分に銃口を向けて撃つ素振りを見せれば、『アメイジング』に持たせた水鉄砲で撃ち落とす。

425【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/09/17(木) 23:14:01
>>422
『ハイ』にギアを入れ、カートのアクセルを四分の三程度に踏む。
トップスピードを出さないようにしよう。

「こっからだが……」

背後には姿が消えるって噂の『チャプチャプ』がいる。
何されるかわかんねーもんだが、今の時点で妨害のために襲いかかってくるってこともないだろう。
男、根立。ここは慎重かつ目立たずにいくぜ。

しばらくは前方のカートに追従する形でいく。
ただ、車間距離は開けておく。前方でクラッシュした時に避けることができるように。

426『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/18(金) 00:48:00
>>423(【15】瀬良野)

         ルルルル・・・・

カートが加速していく。
先頭を走る前方二台を追う瀬良野だが、
明らかにぐんぐんと引き離されていく──

これは・・・・間違いない。
どちらも『オンタイヤ』を履いている。

コース右端で、左からの攻撃を警戒しながら、突き進む。
左を見る限り、同じ並びの【22】【12】のスピードは変わらない。
どちらもオフタイヤを選んだようだ。

と──

                    ス ゥ

大気に溶けるように、【22】のカートとその運転手、
ホモヴィッチの巨体が『消えた』・・・・謎の笑みを残して。

前方との距離は、『15m』。
左の【12】との距離は、『2m』。




>>420(【16】サツキ)

 ガコ ガコン

ギアをHIGHに入れ、直進する。


>>419(【4】春原)

ヴヴ! ヴヴヴ!!

エンジンが激しく唸りを上げる。
このままでは、エンスト確実だ──

       ルル ルル!

左右のカートが、一気に春原を抜き去った。


>>421(根立)
             ガコ ガコン

ルルル──

カートが一気に加速する。さすがのオンタイヤだ。

何故か不協和音を響かせている左隣の【4】を一気に抜き去り、
根立は前方のカートを追いかける。
目前のカートは【3】。土牛の岩のような背中が見える。

どうやらオンタイヤらしく、
出発時『10m』あった車間距離が、みるみる縮まっていく──
適度にアクセルを緩め、根立はベストな距離を選ぶ。
しかし、風避けに使うにせよ、これは・・・・あまりに『遅い』。


     ザッ

          「──よう、調子よさそうだな!」

唐突に、無線が届いた。
ちらりと画面を見ると、通信相手は【2】ホビー・クランプ。


>>418(【10】薬師丸)
HIGHにギアが上がると、
カートにスピードが乗り始める。
オンタイヤの優位性──ストレートならば、オフタイヤは敵ではない。

周囲を気にしながらも、無線の操作を確認。

ヘルメットに線は繋がっていないが、
カート内に設備があるのは間違いないようだ。
操作はTVリモコンに近く、
見ただけでほぼ操作がわかる、簡単な仕組み。
要するに、

・指定した相手(複数可)と通話
・オープンで会話
・対象を指定し、通話拒否

が可能らしい。ガラケーよりも簡単だ。

左右と前方の状況は、
同列の二台、そして前方の二台全て、ほぼ等速で走行中。
どれもオンタイヤを選んでいるようだ。
右斜め前の【4】が、不協和音を響かせながら、列から落ちていく。
この調子なら、すぐにも抜き去れそうだ──

おかしな動きは、いまはまだ感じられない。

427【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/09/18(金) 01:00:19
>>426

(みんなオンか。
 上位だけあって強気ねえ。)

薬師丸も上位だが。
ともかく。

     (……ま、今は大人しくでいいや。
      向こうから仕掛けてくるなら、別だけど。)

オフタイヤの優位性は安定した走行能力。
それを活かすには焦りは禁物。

           ・・・・さて。

(まだ、通信には早いかな。)

両隣のライバルは今にも前に行くだろう。
【4】にはまだ余計な攻撃とかはせず、横を抜いて抜き去る。

428『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/18(金) 01:08:11
>>426(GMレス)
失礼、薬師丸PCのタイヤ種類を間違えた為、
以下にレスを訂正。


>>418(【10】薬師丸)
周囲を気にしながらも、無線の操作を確認。

ヘルメットに線は繋がっていないが、
カート内に設備があるのは間違いないようだ。
操作はTVリモコンに近く、
見ただけでほぼ操作がわかる、簡単な仕組み。
要するに、

・指定した相手(複数可)と通話
・オープンで会話
・対象を指定し、通話拒否

が可能らしい。ガラケーよりも簡単だ。

             ガコ ガコン

HIGHにギアが上がると、
カートにスピードが乗り始める。
だが、オフタイヤではオンとの差は歴然──
右の二台、そして前方の一台からも、
じりじりと引き離されていく。

同列の二台、そして前方の一台全て、オンタイヤを選んだようだ。
唯一、右斜め前の【4】が、不協和音を響かせながら、列から落ちていく。
何故か、オフタイヤの薬師丸よりも遅い。
この調子なら、すぐにも抜き去れそうだ──

おかしな動きは、いまはまだ感じられない。

429【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/09/18(金) 01:11:50
>>428

(みんなオンか。
 上位だけあって強気ねえ。)

薬師丸も上位だが。
ともかく。

     (……ま、今は大人しくでいいや。
      向こうから仕掛けてくるなら、別だけど。)

オフタイヤの優位性は安定した走行能力。
それを活かすには焦りは禁物。

           ・・・・さて。

(まだ、通信には早いかな。)

両隣のライバルは今にも前に行くだろう。まあいい。
【4】にはまだ余計な攻撃とかはせず、横を抜いて抜き去る。

            「お兄さん、不調?」

とはいえ、おおかた何かの仕込みだろう。
スタンドに警戒はさせておこう。

430【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/09/18(金) 01:41:31
>>426
「おっと」
ギアをhighに入れる。

431【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/09/18(金) 01:48:27
>>426
(二人とも先に先にと気合いが入ってるな。
その勢いで仕掛けに嵌って参考になっていただけると有り難い)

大学生の女性に仕えているらしい乾氏を警戒する途中、例のロシア人が不気味に微笑み姿を消す瞬間を目撃してしまう。
よりによって自分に微笑むのは、何故なのか。

「ひぇぇ。何故に、ぼくの方に微笑むのさ…」

リモコンを手に取り操作して【12】の乾氏に無線を繋げる。
繋がる時にLIENのような気の拔ける間抜けな音が鳴ったら面白いのだが。
そういえば、実験ついでに繋げた相手の周辺で起きる雑音も拾うのか知りたい。
ただ、連絡を取り合うためだけに実装されたのではなく、別の使い道が用意されていたら嬉しい。
着信拒否の解除も出来そうかリモコンを見ておく。

432【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/09/18(金) 01:49:09
>>426
【3】はオフタイヤで安定を選んだか。
デカい図体の癖して小さいタマしてんな……とは思うが、金かかってる以上はリスク抑えたいって思うのも当然だろな。

ハンドルを切って、眼前の【3】を避けるように右側へカートを転がせる。
外周に膨らむ形だ。わざわざ前方の集団の隙間を縫うわけにもいかないし。

――と、そこで通信。

「おう、ホビー。
 そりゃあ、トラップ仕掛けてくる奴はケツのほうにいるからな」

絶好調だぜ、と返答する。
ファーストステージで助けたとはいえ、あの状態で上位をキープできる奴だ。
そこそこ……なのかはわからんけど、実力はあるんだろうな。

「そんで、どうした?良い飯屋でも見つけたか?」

433【16】サツキ・シャーリーテンプル『エイメン』:2015/09/19(土) 23:21:16
>>428
「……っ」

 これからが本番だ。
 阿倍野――【27】の後ろからは外れるように、またなるべくコース中央へ陣取れるよう
に気を配りつつマシンを走らせていく。
 狭いようで、コースはそこまで狭くない。中央を陣取っていればコースアウトするよう
な危険は早々やってこないだろう。

434『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/21(月) 17:26:07
>>431(【15】瀬良野)
【27】【30】は前方『25m』ばかりを、軽快に突っ走っている。
前ステージ【1】【2】を思わせる、先行トップぶりだ。
距離が遠いが、今のところ仕掛けている様子は見えないし、

今回のステージは仕掛けが多いということだ。
そしてコース説明でも、説明されていない箇所が複数あった。
即ち、先行するものが身をもって調べる必要があり、
先行者ほど不利になるルールなのだ。

コース右端を進みながら、
左隣になる【12】へ無線を飛ばす。

「──もしもし?」

乾の返答があった。
周囲の音はほぼ聞こえてこない。

着信拒否の解除は、
自分が設定した者であれば、何時でも解除できそうだ。

>>433(【16】サツキ)
【27】は前方『30m』ばかりを、軽快に突っ走っている。
前ステージ【1】【2】を思わせる、先行トップぶりだ。
距離が遠いが、今のところ仕掛けている様子は見えないし、
この距離であれば、十分に対応が可能だろう。

     キュキュ

【16】を中央に寄せていく。
右斜め前には【12】乾のカート。
オフタイヤらしく、距離差はぐんぐん縮まっていく。
この調子なら、左横から抜くのもすぐ──

        ルル ル・・・・

──唐突に、カートのスピードが落ちた。
【12】との距離は縮まっていくが、
今までほど激しい追い上げにはなっていない。

【12】との距離は、『3m』。

>>432(【5】根立)
              キュキュ!

カートをコース右端へと運転する。
正面に見えていた【3】が、みるみる左側に移動した。
そのまま、一気に加速し、抜き去ろうとした時──

           ズギュ!

【3】土牛の背後に表れる、『牛頭人身』のヴィジョン。
筋骨隆々のボディは、まさに『ミノタウロス』のようだ。
その手には『斧』ではなく、『鍬』が握られている。

    ギラン!

赤く燃える瞳が、背後に迫った根立を睨み付ける──

ホビー:
「油断すンなよ?
 1stステージは肩慣らしって奴も大勢いるンだぜ。
 未知のスタンド使いも混じってる」

「──そこで『提案』だ。
 オレら二人、このステージでは協調しねえか?
 この集団を抜けて、トップに躍り出るまでだ。
 前を行く奴らは、オレら上位組を必死で妨害するだろ。
 お互い、ゴミ箱の底からささと這い上がりてーだろ?」


              ズ アッ

『ミノタウロス』の『鍬』が、頭上高く振り上げられる。
【3】までの距離──『3m』。
【3】とコース右端の幅は、『1m』。

>>429(薬師丸)
オフタイヤはグリップ力が高く、安定した走りだ。
こうして直線を進んでいる間はさして感じないが、
カーブやトラブル発生の際には、その強みが発揮される。
また、サイズが若干大きく、
オンタイヤに比べれば厚みがあるのも特徴だ。

前方では、前に出た【1】と【14】が、一気に【4】を抜き去った。
特に【1】は、掠めるほど近い距離から、
【4】の右脇を一気に抜く──煽るかのようだ。


一旦は【4】をパスしかける薬師丸だったが、
ほどなく持ち直した【4】がスピードを上げ、
結果的に差はほぼなくなり、並走することになった。

見れば──【4】のカートも運転手も、
どこか『色褪せて』行っている。
今はまだ違和感程度だが、この調子で異常が続けば、
白黒に変わってしまうのではないか?

現在、【10】と【4】は最下位だ。
先行する四台のカート、【1】【14】【2】【5】が、
やはりオフタイヤであろう【20】【3】に迫っていくのが見える。

>>430(春原)
集中が途切れていたようだ。
慌ててギアを『HIGH』に上げた。

          ルルル────ッ

見れば、左右にいたはずの【2】【5】は、
『15m』ばかりも先を進み、なおも距離を開けていく。
こちらも加速が始まっているが、その差は歴然。
二人ともオンタイヤだったようだ。

さらに後方から、一気に抜き去る【1】と【14】。
特に【1】は、掠めるほど近い距離から、
右脇を一気に抜いてきた──煽る気マンマンだ。

            「お兄さん、不調?」

左横から、女が声をかけてきた。
【10】の薬師丸だ。
後列にいたはずだが、こちらにも並ばれてしまう。

現在、【10】と【4】は最下位だ。
先行する四台のカート、【1】【14】【2】【5】が、
やはりオフタイヤであろう【20】【3】に迫っていくのが見える。

435『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/21(月) 17:28:57
2ndステージ:『スプラッシュ・ゾーン』


                 砂浜
                                          R
                       〜〜〜   P   □□     □
                      〜     〜 □□S=□□ □ □ □■■□[S]
                     〜       □〜  □□   □   .□
                   〜        □   〜     R
                  〜          □    〜〜〜〜〜〜〜湖岸線〜〜〜
                  〜□□□       □
                G□□S =S□       □
                  〜□□□ □     □     湖面
                  〜    .    □ □
                  〜          J P

[S]:スタート地点
R:ロッカー。詳細説明なし  =:仕切り
S:シャワー           P:ピットイン
J:ジャンプ台          G:ゴール
■:現行カート位置

436【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/09/21(月) 21:26:22
>>434
「こんにちは、【15】の瀬良野です。
お願いがありまして協力関係になりませんか?」

まどろっこしい話は苦手なので自分の目的を話す。
消えてしまったホモヴィッチの方向から走行音が聞こえないか注意しておく。
遡行させた『アメイジング』にホモヴィッチの車内へと『コイン』を撃ち込む手はあるが、巨体を詰め込んだ車内に『コイン』を撃ち込める隙間が無さそうだ。

「初戦は『ヨハネスブルク』を知る黒樹って参加者さんと密かに協力関係にありました。
チャプチャプくんに手を出して瞬間移動する能力を間近で見て、感じ、ただの瞬間移動ではないと感じた者の体験談は聞きたくありませんか?」

「『ヨハネスブルク』の『ヤング・ダイヤモンド』の脅威は壇上で話した通りです。
僕の狙いはチャプチャプくんの優勝阻止とレース完走です」

「あと、黛さんが万が一にも死ぬかもしれない重症を負った場合、僕の『アメイジング・クラウン』で助けられるかもしれません。
一度だけ『過去』に死にかけた人を蘇生した経験があります」

必死に玄関で主婦に食い下がる保険勧誘のサラリーマン並に利点をつらつらと喋る。
黛氏に仕えた元執事の乾氏にとって彼女の安全を確保することは重要であると予想し、最後に万が一を無くせるかもしれない事を伝えた。

(怪しまれて断られちゃうかな?
僕の利点は言ってみたけど、色々と怪しいよね)

仕掛けとやらは水関係である可能性が高いが予想を超えたものが飛び出すのは確実だと思う。

437【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/09/21(月) 23:24:29
>>434
「なるほど」

ホビーにとりあえずそれだけ返事して、『ブルックリン・ドリームズ』を発現。
素早くコース状に両つま先を打ち付け『ブロック』を抜き取り、
端と端を『接着』。この位置から、【20】へと投擲する。パス精CBA
【20】黛のカートの後部タイヤにガツンと当てる感じだ。

そして同時に、減速。アクセルを緩めるだけだから同時に行動する分には問題ないはず。
減速と言ってもガッツリいくわけじゃないぞ、ほんの少し足を浮かせる。
土牛を追い越さない程度にだ。

「たしかに、ちょっとこりゃあ協力が必要そうだ。
 ほんとーにギラギラしてんな」

「つっても、お前と俺離れてんだよね。どーすんの?」

438【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/09/22(火) 13:13:22
>>434
抜き去るカートの後ろ姿を見て歯噛みする。
そんな時、タイミング悪く【10】だ。

「もうお前でいいか…」

ギュルッ

並走する【10】へ向けてハンドルを切り接近、『キラー・エリート』の爪で【10】のカートを引っ掻き、『毒』を注入する。

「心配するな、すぐ死んだりはしない、俺と同じようになるだけだ」

439【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/09/22(火) 14:26:08
>>434(GM)

「……っと、快復したか。」

(色褪せてる……?
 なにこれ、能力だろうけど。)

白黒になる能力……か?
いや、そんなのは無意味だろう。

(ええと、【4】……姿が見えないとかなんとか、聞いたような?)

正体はわからない。
わからないが……無用なちょっかいをかけるつもりはない。

「…………」

並走するが、警戒はしておく。
水鉄砲はいつでも撃ち込めるように。

また、本体の目は前方から逸らさない。
目に見えて妙な事はないだろうか? 何か設置されてる、とか。

440『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/23(水) 00:48:04
>>436(【15】瀬良野)
消滅したホモヴィッチのいた左方向に意識を向けるが、
【16】【12】と二台のカートが並び、
他のエンジン音があるかどうか、皆目わからない。

「──瀬良野様。
 お話は大変興味深いのですが、私は四季お嬢様の『元執事』。
 当レースではそれを旨として、
 四季様のバディとして参加いたしております。
 少なくとも現時点において、他の方と協調は望んでおりません」

「なるほど、チャプチャプ様と邂逅されましたか。
 その経験談には私も魅力を感じておりますが、
 それと協調はまた別のお話。
 申し訳ございませんが、このお話はなかったものとさせてください」

「もし、再びお話出来るとすれば、
 それは2ndステージ終了時かと。
 お気持ちに変わりがなければ、その際、改めて機会を設けましょう」

「──それでは、ご検討をお祈り申し上げます」

流暢な言葉遣いで、話を持っていかれた。
これ以上の交渉の余地はなさそうだ。

          ルルル ルルル──

前方『30m』で、コースが左に曲がっていく。
先頭の【27】【30】が、揃ってハンドルを切り、
コーナーに突っ込んでいった。

            キュキュキュ!

外角から強引に攻めた【30】が、【27】の頭を押さえ、前に出た。

ほどなく、自分と乾、それにやや遅れているが【16】も、
揃ってコーナーに差し掛かるはず──差をつけるチャンスだ。

>>437(根立)
           ズギュ!

『ブルックリン・ドリームズ』を発現する根立。
そのつま先をコースに打ち付け、『ブロック』を抜き取った、その時だ。

     ブンッ!! 
                 ザクゥ!!

前方の【3】土牛のスタンドが、
その手の『鍬』を同時に振り下ろした!

距離は『3m』をキープしている──根立はアクセルを緩めていた。
『鍬』は届かず、【5】の目前のアスファルトに突き立つ──


                ジュゴォ オオオオオ


      ボ   チャァアア ン〜〜!!

                                 ・ ・ ・ ・ ・ ・
激しい水音とともに、根立の乗る【5】が、前のめりにつんのめった!

(『ブロック』はまだ両手の中)

>>438-439(春原、薬師丸)

「もうお前でいいか…」

    キュキュキュ!

【4】が唐突に左に寄せ、『2m』横の【10】に接近する。

    ズギュ!

そして発現する女性型のスタンド。
その名は──『キラー・エリート』。
その手に伸びた凶悪な『爪』を、【10】カートのカウル横に繰り出す!(スB)

前方を見ていた薬師丸だが(『25m』先の【2】が右に寄っていく以外、異常なし)、
右隣りを警戒していなかったわけではない。

「心配するな、すぐ死んだりはしない、俺と同じようになるだけだ」

突然の攻撃に対し、薬師丸は──

441【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/09/23(水) 04:46:48
>>440
「いえ、話が出来ただけでも有り難いです。
飛ばした水弾の端が、銃身から離れるより早く、チャプチャプくんの車体はボンネットに現れます。
そして、『ヨハネスブルク』の構成員は黒人だけではないそうです」

「迷惑料みたいなものです、生きて完走しましょう」

特に返事が無ければ、通話を打ち切って少し早めにブレーキをやや強めに踏み、一瞬だけ緩めては曲がるのに必要な速度を予測してブレーキを踏む。
初戦の好戦的な少女も追いついてきたので乾氏も含めて水鉄砲を撃とうものなら、『アメイジング』の精密射撃で撃ち落とす。

(これでブレーキロックが起きても大丈夫。
それにブレーキの冷却になる)

侵入時に曲がるコーナーから道幅の中でいちばん遠い場所からアクセルを踏んで突入し、コーナーの中間辺りで内側に寄ろう。
ハンドルはコーナーの内側の手を利き腕とし、12時方向に迎えてから緩やかに引く。
これで腕がクロスせずに咄嗟の修正が出来るはずだ。

(ベル太くんがスクレイパーに復讐されてる。
絶対に根に持つタイプだ)

コーナー終盤は自然な動きで外側に脱出する。
隣の乾氏や【16】が衝突を狙おうものなら車体をスタンドで蹴りのける。

(サツキって名前だったかな?
こんなに早く相対するとは予想外だ)

透明化したホモヴィッチの行方だけが一番の不安要素だ。
何かしら仕掛けて来そうな気はする。

442【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/09/23(水) 13:29:51
>>440
「死ぬってのはあれだ、言葉のあやだ、ちゃんと解除の方法もある、安心だろ」

『キラー・エリート』の爪は素早い(スB)肉弾戦ならともかく、カートへの攻撃をかわし切れるものではあるまい。

443【16】サツキ・シャーリーテンプル『エイメン』:2015/09/23(水) 16:05:58
>>434
「これは――」

 スタンド能力によるものだろうか? それともマシントラブルだろうか?
 何にせよ、対応しないで事態が悪化することだけは避けるべきだ。
 まずスタンド能力による影響を考慮し、左方向へマシンを寄らせることで【12】から距
離をとってみる。それからマシントラブルの可能性を考えカイトの確認をしよう。日差し
の影響でも出ているのかもしれない。
 それらの全てが問題なしだった場合、周囲の様子を確認してみる。

444【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/09/23(水) 22:08:24
>>440(GM)

「……妥協して私? 贅沢ねぇ。」

無論、警戒はしていた。
本体はアクセルを踏み続けつつ――

「『レディ・リン』。
 あんたとペアルックはお断りよ。」

『レディ・リン』を操作。(ス精BA)

(けっこー速いけど……ま、当てられないわけじゃない。)

『キラー・エリート』の伸ばす手を、全力で下に弾き落としたい。
伸ばす手に間に合わないなら、引く手でもかまわない。

その際、成功すれば設置できる限りで最大の鈴を取り付ける。

445【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/09/23(水) 22:11:07
>>440
質問。
つんのめったということは、カートの前輪辺りがアスファルトの中に沈んだ?
また、だいたいどれくらいのつんのめり方?後輪が浮くほど?

446『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/23(水) 23:48:21
>>445(根立・回答)

>つんのめったということは、カートの前輪辺りがアスファルトの中に沈んだ?
前方足回りを確認する余裕がないが、感覚的にはそう思われた。

>また、だいたいどれくらいのつんのめり方?後輪が浮くほど?
後輪は浮いていない。
感覚的な角度としては、『30度』程度前方に傾いた。

447【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/09/24(木) 00:05:15
>>446
回答感謝。


>>440
   「うっおおおおおッ!?」

拙いッ!
片足突っ込んじまってる上に、スピードが乗ってちゃこのままダイブしてしまう!
ここでの対応策ッ!

「ホビーの言ってることはこれかッ!クソォ」

本体はブレーキを全力で踏み込む!
同時にハンドルを限界まで回し、タイヤを左方向に向けさせる。
そんな難しい操作じゃない、両方とも全力でやる!

『ブルックリン・ドリームズ』は『ブロック』を両手に持ったまま、素早く前面に回りこみタイヤの下に『ブロック』を当てて持ち上げる!
そして車体が動くのに合わせて『ブルックリン・ドリームズ』は『ブロック』を動かし、アスファルトの代わりにする。
ほんのすこしでも持ち上がればいい!要はドリフトしつつ失速するわけだ!


「悪い、ホビー!俺ァちっと遅れることになる!」

   「土牛のスタンド能力は『鍬』だ!『鍬』をアスファルトに突き立てて溶かしやがった!」

448『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/26(土) 23:12:38
>>443(【16】サツキ)
少々意識が飛んでいたが、
カートの運転に支障はなかったようだ。
だが、謎の失速にも変化はない。

      キュキュ!

左にハンドルを切り、コース左端から『1m』まで
カートを移動させる。
同時に、【12】が失速し、後方へと落ちて行った。
距離は十分に広がったはずだが、異常は改善されず。
オフタイヤよりマシだが、
明らかにオンタイヤのパフォーマンスではない。

真上を見上げるが、蒼穹に雲一つとてない。
障害物は皆無。風を切るカイトに異常もなし。

最後に周囲を見回す──

前方には左に折れるカーブが、目前まで迫って来ている。
砂浜に黒々と描かれたアスファルトの『S字』、いや『W字』のシケイン。
先行する二台は、すでに次のカーブに差し掛かっている。

近いカートはコース右端の【15】。
オフタイヤの為、こちらより『2m』遅れているが、
本来ならもっと差が出ている状況のはず。

──唐突に、サツキは違和感に気が付いた。
異常はある・・・・いや、『ない』ことが異常と言うべきか。

前方を走っていた【22】は、何処にいった?

>>441(【15】瀬良野)
瀬良野の最後の言葉に、「Thanks,Mr」と流ちょうな返答。
通信が切れた直後、【12】はスピードを落とし、
【15】と同列から下がっていく。
見れば、その後方には彼の『元主人』である【20】の姿。
その後ろには、(詳細までは見えないが)、
複数台のカートが迫ってきているようだ。


そして瀬良野は、前方に迫るカーブに備え、
イメージを浮かべておく。

カートはコース右端に沿って進んでいく。
オフタイヤの速度と足回りであれば、
この程度のカーブなら、減速はいらないだろう。
縁石は低く、乗り上げても外は砂浜だ。

左前方を進む【16】が、さらに左にハンドルを切るのが見えた。
これで距離は『4m』ばかり。アタックの心配はなさそうだ。
【16】はオンタイヤのはずだが、何故か千切られることはなく、
瀬良野との差は遅々として広がらない・・・・現在『2m』差。

そして──前方にカーブがやってきた。
砂浜に黒々と描かれたアスファルトの『S字』、いや『W字』のシケイン。
先行する二台は、すでに次のカーブに差し掛かっている──

449『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/26(土) 23:12:48
>>447(【5】根立)
              ──キキキ!

ブレーキを踏み込みつつ、ハンドルを全力で左へ切る根立。
同時に、『ブルックリン・ドリームズ』をカート前方へ。
コース上はさながら『泥沼』と化している。
水深はたいしたことがないが、水底には泥がたまっている。
両の前輪は水没しているが、まだ泥には触れていない。
ギリギリだが、『ブルックリン』の手が間に合う。

        ガシ!  ガシ!

両手の『ブロック』を前輪下にあてがい、一瞬でも支えようとするが──

          ギャギャギャ!

想像通り、人並みのパワーしか持たない『ブルックリン』に、
小型とはいえカートを支えさせるのは無理があった。
何とか左前輪を押し上げ、『沼化』していないアスファルトに戻すが、

                ドボ  ドボォン !

右前輪、そして後部の両輪が、沼に突っ込んだ。
水陸両用、『4WD』とはいえ、これはオンタイヤだ。
この泥沼から引き上げられるだろうか?

           ヴヴヴ ヴヴヴヴ

エンジンが不快な唸り声をあげる・・・・

>「悪い、ホビー!俺ァちっと遅れることになる!」

>   「土牛のスタンド能力は『鍬』だ!『鍬』をアスファルトに突き立てて溶かしやがった!」


「──見てたよ。
 でもって、先に行くこともしねぇ」

                          キュキュキュキュ!


華麗にパスしていく【14】と【2】、その後を追う【20】すら追うことなく、
【2】は、『沼』に沈んだ根立のカートから『4m』の位置で停止していた。

     『焦ル必要ナッシン!
      オレガ傍ニイルゼ、マイフレンド!』

そして、背後から聞こえる、別の声──


          ド ド ド ド
                      ド ド ド ド ド

「マイフレンドは言い過ぎだろ。
 ともあれ焦ンな。ギアは『ロー』にしたか?
 したら、アクセル目いっぱい踏み込め。
 オレと『そいつ』が、一気に引き上げる!」『ゲル!』


>>442>>444(【4】春原【10】薬師丸)

 ドシュ!
         バシィ!

『キラー・エリート』と『レディ・リン』、
二体のスタンドの腕が交差する。

攻撃が一瞬早かった『キラー・エリート』の爪は、
深々とカートの右カウルを傷つけた。
だが同時に、『レディ・リン』の手も『キラー』の手を撃墜する。

          ガラァン

叩き落された『キラー・エリート』の手に、
神社に吊られているような、『巨大金鈴』がぶら下がった。

       ズシィ!
                   
その重さ──およそ『5kg』!
                     
二台のカートは、同速度で並走し続ける。

450【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/09/26(土) 23:27:55
>>449(GM)

「……ち、一手遅れちゃったか。
 まあ、痛み分けってとこかな。」

能力には射程がある。
自分のは長い部類だ。

       ・・・・敵のはどうだ?

「お互いオフタイヤ。いやでも暫く並走は避けらんない。
 至近距離の差し合いなら『レディ・リン』は負けない。」

「狙いの一つでも言ってくれりゃ、助かるけど?」

スタンドには構えさせておく。
鈴で鈍重になった敵よりは早く動けるだろう。

451【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/09/27(日) 06:08:21
>>448
(あの歳でも忠義を尽くすってことは相当な恩義があるんだろうな。
背後に後発組の波が迫っているようだから本格的な戦争が勃発するかな?)

これだけ隙だらけな自分にホモヴィッチが襲撃を仕掛けて来ないのは謎としか言いようがない。
姿が見えないのを利用して背後に潜み、自分を体の良い風除けにでもしているのかもしれない。

(タイヤの相性は不利だったが乾氏の存在が抑止力的な働きをしてくれた。
仕掛けるにも距離が遠くて『コイン』二枚で新技を披露するほど切迫してはいない)

一発だけ背後に水鉄砲を撃ち、先程のイメージ通りカーブに侵入しよう。
カーブ内で【16】が水鉄砲の射程内に入ってくるならボンネットのパネルに精密射撃を行う。

(ここまで何もされないと不気味を通り越して不自然だ。
ホモヴィッチは透明化がスタンド能力なのだから根は臆病で様子見に徹しているのか)

452【16】サツキ・シャーリーテンプル『エイメン』:2015/09/27(日) 08:51:01
>>451
「――――『姿を消す』――――!!」


『能力』。
 確か、姿を消した上で襲い掛かっているのがその能力だったはず。
 ということは……この不調の正体は。

(あの男のモノでしたか……!)

 となると減速の可能性として考えられるのは、ボンネットのソーラーパネルの破損かカ
ートに男がとりついて重量が増えたがためのパワー不足。男が『未だに消えている』こと
を考えると……可能性として一番ありそうなのは『後者』だろう。
 【22】(ホモヴィッチ)と【12】(乾)の攻防(特にホモヴィッチの攻め方)を思い出
しつつ、ハンドルを右に切ってカーブに対応しつつもう片手で前、右、後ろに三連射して
敵の居場所を特定する。

453【16】サツキ・シャーリーテンプル『エイメン』:2015/09/27(日) 08:51:25
>>452
>>448

454【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/09/27(日) 11:50:06
>>450
「そう気張るな、どうせ最下位だ。
お前は今から、目立たなくなる。スタンド使いには少しだけ目立つかもしれないが、
存在感そのものが薄れてしまうから、そもそも目を引きずらくなる」

右にハンドルを切り、【10】薬師丸から離れる。適当に2mくらいでいい。

「こいつは『鈴』か? なんらかの能力が付随してると見て間違いないな、まぁどうでもいいが…」

ギリッ

『鈴』に『キラー・エリート』の爪で傷をつけ、毒を注入する。(スタンド物質に効果があるかは回答待ち)

『薬師丸』と『鈴』の毒の進行状況は『初期』
    
    対象の色が薄れていく。極まるとモノクロになる。
     遠目からでは視認しづらく、印象に残りづらい。
     どんな姿か、詳細がハッキリと判らなくなる。

等の症状が出るはずだ。

455【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/09/28(月) 23:19:16
>>449
「ちッ」

『ブルックリン・ドリームズ』はスピードと精密性がウリだ。
こういう物事への対処は弱いが、始まったばかりの時点で警戒すべきものが見えたのは僥倖か――


>「──見てたよ。
>でもって、先に行くこともしねぇ」

「なっ……お前……」

     「……頼んだぜ、ホビー!」

素早くギアを『ロー』に変えて、言われたとおりアクセルをベタ踏みする。
『ブルックリン・ドリームズ』はカートから離れて、周囲の警戒だ。
どうやら、『恩』ってものは売っておくべきものらしいな。泣かしてくれるじゃねえかよ、この野郎。

456『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/29(火) 02:55:53
>>452-453(【16】サツキ)
乾を襲うホモヴィッチの様子を思い出すが、
正直なところ、何もわからなかった。
乾に反撃されるまで、ホモヴィッチの姿は完全に消えており、
乾のスタンドに『銀色停止』させられて初めて『出現』していた。

むしろ、乾がどうやって恐るべきロシア人の襲撃を予測していたのか、
そちらにこそ光明がありそうだが、記憶からは想像だに出来ない。

                   ドシュ ドシュドシュ!

カーブは『左方向』。
ハンドルを切りながら、片手で三方向に水鉄砲を発射する。

          ビチャ!

前方に放った一発が、思いがけぬほどの至近距離で弾かれた。

「アン! 冷たいわねっ」           ゴ    ゴ  ゴ

同時に、目前『1m』に出現する巨大な『尻』。
芸術的な筋肉に覆われた臀部が、
挑発するように持ち上げられ、サツキの眼前でプリプリと左右に振られる。

そして、二台のカートは前後で完全に接触している。
オフタイヤの【22】が、オンの【16】を押さえ、言わば『寄生』していたのだ!

「アタシのお尻の具合、どうだった?
 ロシアじゃ『殺人レベル』なんて褒められてたのヨ?」

                キュキュキュキュ

前方を塞がれたまま、カートが左に曲がっていく。

「ちょっと遅れたけど、そろそろさよならの時間ヨ。
 ここまで送ってくれてありがとチャンね!
 これはアタシからのオ・レ・イ──」

                             「──ふんぬぁ!」

尻を突き出した姿勢で、左足が車内から抜き取られた。
丸太も恥じらう太さの太ももが躍動し、息を吐く間もなく後方へ蹴りを放つ。
狙いはカート前方カウル──『ソーラーパネル』の位置だ!(スC)

>>451(瀬良野)
                ピシュ!

背後を見ることなく、一発放った後、
想定通りの動作で、カーブに突っ込んだ。
コーナー外側から、まずは中間地点へ。

                               キュキュキュ

スピードは知れており、操作に難は感じない。
と──
前方左斜めに、驚愕の光景。
カーブに差し掛かったばかりの【16】と、その頭を押さえるように密着した【22】。
そして【22】の上で、【16】サツキに尻を突き出す、異様なポーズのホモヴィッチ。
左右に尻を振る姿は、人によっては扇情か反吐を催させそうだ。
そのせいか、サツキのハンドリングは的確とは言いがたい。
瀬良野が寄せたこともあり、距離はみるみる近づいていく。

両者のカートまで直線で『5m』に迫った時、
ホモヴィッチが【22】に後ろ蹴りを繰り出すのが見えた。
アクセルを踏みながら足が届くのは、さすがの巨体としか言いようがない。

コースはこの後すぐにも、右に折れていく。
どちらも瀬良野には気付いていないようだが──

457『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/29(火) 02:57:10
>>450(【10】薬師丸)
春原は右に『2m』ほど距離を取った。
その姿は、ますます色を失っている。
今や色彩と呼べるものがほぼない状態だ・・・・
とはいえ、見失うほどではない。

春原の言葉を信じるなら、
この現象が薬師丸とそのカートにも及ぶということか。

    スス・・・・

なるほど、カートが色褪せていく・・・・
だが、現状、それ以外の問題はないようだ。

春原の【4】は、じりじりと薬師丸の【10】に遅れていく。
『巨大鈴』の重量分、ハンデがついたということだ。
微差ではあるが、差し合いになれば有利に働くだろう。

前方に左に折れるカーブが見えてきた。
そろそろ、準備をしておくタイミングだろう。

>>454(【4】春原)

    キュキュキュ

春原は右に『2m』ほど距離を取った。
何故か路上で停止している【2】の左横を通過し、抜き去る。
マシントラブルだろうか?

『巨大鈴』の重量は、『キラー・エリート』の俊敏性にとって問題だ。
パワーはないがスピードのあるスタンドは、重さに対抗しえない。
もう一度勝負すれば、後れを取るのは明らかだろう。
【4】も本当にわずかにだが、【10】に遅れを取り始めた。

        ガリィ !

『鈴』を左手で引っ掻き、『毒』を撃ち込んだ。
みるみる『鈴』が色を失っていく・・・・

前方に左に折れるカーブが見えてきた。
そろそろ、準備をしておくタイミングだろう。

>>455(【5】根立)

    ガコ
                   ルルル!

LOWにギアを落とすと、タイヤが力強さを取り戻した。
だが、接地しているタイヤは一つ。
これだけでは脱出にどれほど時間がかかるかわからないが──

「やれ──『デッド・ホース・ワン』」
                          『イエッサ!』

         ズギュギュ!
                    パカッ!
                           グンッ! 
        パカッ!パカッ!
                   ググン!

カート背後から、強烈な『プッシュ』。
【5】はぐいぐいと押され、一気にぬかるみを抜け出した。

『サア、行こうゼ、相棒!』
「先走るなっての。返事を聞くのはこれからだ。
 なあ──根立?」

スタンドをたしなめ、ハンドルに顎を乗せて根立を伺うホビー。

「オレと組む気に、なったかい?」

458【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/09/29(火) 08:17:40
>>456
(この程度なら難無く曲がり…)

速度の出過ぎで曲がり切れない事を想定したが心配とは裏腹に制御は容易く、背後からの反応も無いことから油断していたところで背筋の寒くなる光景を目の当たりにしてしまった。
教え込まれてきた日本の道徳観念に喧嘩を売るような光景だった。

(ああっ! 神よ! 神は、僕を、見捨てたのですか!?)

特定の神を信仰する訳でもなく、特別に熱心な無神論者でも無い瀬良野は天を仰ぎたくなった。
今なら哲学者ニーチェの絶望が少し理解できるかもしれない。

(乾氏の去った今ならやりたい放題しようが止める者はいない。
だが、僕の存在を認識していないのは何故だろうか?
乾氏が立ち去ってから自分を襲撃する機会はあったはずなのに…)

水飛沫の届く距離まで接近してホモヴィッチの顔に水鉄砲を撃ちながら、既に発現しておいた『コイン』を車内のブレーキ裏に隠れるように撃ち込む。
一見すると体当たり出来そうなものだが鍛え抜かれた巨体と言えど衝撃で足元を崩し、路上に転落する可能性がある。

「片足なんか出したら危ないよ?
体当たりは勘弁しておくから足を戻そうね」

ついでに優しく叱っておく。
そして、余裕を持ってカーブを曲がろう。

459【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/09/29(火) 14:02:52
>>457
ベタ踏みのアクセルをやや緩め、左にハンドルを切る。
コーナーを抜けたら再度アクセルを踏み込む。

キラー・エリートで再度鈴に毒を打ち込む、症状が進行すれば重量も希薄化する。
再度毒を打ち込むに10秒の間隔が必要だが、コーナーを突破する間に経過するだろう。

460【16】サツキ・シャーリーテンプル『エイメン』:2015/09/29(火) 20:40:59
>>456
「――――――ッ」

 瞬間。
『サツキ』の脳内が白熱する。この滑稽なポージングでの宣戦布告……この手の駆け引き
に疎い彼女は、その戦闘経験のなさも相まって分かりやすく頭に血を上らせる。つまり、

「穢ッ」

 手に持った『水鉄砲』を翻し、

「らわッ」

 自らのタイヤにピントを合わせ、

「しいッ!!」

 そして『撃つ』。
『オンタイヤ』は滑りやすい。それを利用し、自らのタイヤを滑りやすくし、同時進行で
ハンドルを切って車体を傾け、蹴りを回避する。結果スピンするかもしれないが…………、
合理性はこの際関係ない。この腐れオカマにいっぱい食わされるより、自分の手で選んだ
失速の方がよほど『受け入れられる』。
 それに、蹴りを回避できれば――できずとも、蹴りと同じタイミングでスピンすれば―
―相手も予期せぬ行動の失敗でバランスを崩してくれるかもしれない。ただではやられな
い、というわけだ。
 スタンドを持たない『サツキ』では、スタンド使い相手には一歩劣る……なら、こうい
ったところでセオリー通りの動きをしては勝ち目などない。リスクを度外視してでも相手
を『食う』気概でいかねば、上位など……『信仰』など夢のまた夢だ。

 一応、回避の後はコースアウトしないよう、ブレーキを踏んで失速しておく。

461【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/09/29(火) 20:48:52
>>455(春原)
>>457(GM)

「あん?『存在感』……?
 それこそ最下位の私に使った意味が……」

あるいは――『囮』か?
かえって目立つ、という言動から察するに。

一人だけモノクロは、異常だ。
二人モノクロも異常だが……十人モノクロなら『大して目立たない』。

「……モノクロが増えると、もっと『目立ちにくくなる』って感じ?
 間違ってても、罰ゲームは無しでお願いね。」

目的が分からないというのは恐ろしい。
『妨害』の意思をありありと感じられるなら話は別なのだが……

(……これ、私にデメリットってあるかな?
 ピットで気付かれないとか、他の人と組めないとか……?
 なんか、こう、地味ねえ。ほっといてもよさそう?)

カーブに備え、今は余計な事はせずアクセルを踏み続ける。
前方に他のドライバーとかはいるだろうか。
『レディ・リン』は右方を向かせるが、過剰な警戒はしない。疲れるし。

462【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/09/29(火) 23:02:02
>>457

「おっしゃあッ!!」

作り出された泥濘から抜け出し、片手でガッツポーズを決める。
こりゃあ一人で抜けだそうとしてたら相当骨が折れただろうな……。


「俺のこの『ブルックリン・ドリームズ』じゃあよォ――……
 ぶっちゃけ力は人並み程度で、片輪引き上げるのが限度だったが」

       「俺一人『じゃなければ』」

ホビーに握りこぶしを向けて、男臭い笑みを向ける。

「『ワイヤー野郎』も『消える野郎』も、なんとかなるかもしれねえな」

   「さあ行こうぜ!あの牛野郎の鼻を明かしてやんなきゃ気がすまねえぜ、『相棒』ッ!」

463『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/30(水) 02:44:25
>>460(【16】サツキ)


 バシュシュ!!
            キュルルルルル!!


両のタイヤに水鉄砲を放ち、ハンドルを大きく切る──
だが、尻を突き出した【22】は【16】に密着している。
いかにたいやが滑ろうと、その初動は素早くはならない。

          ドッゴォオ!

ホモヴィッチの後ろ蹴りが、カートの右前面に命中した。

                    「んま、生意気」

ハンドルを切ったことで、かろうじて
ソーラーパネルへの直撃は免れたが、
水による摩擦の低下とカーブ中の急なハンドル操作、
そして人間とは思えぬ強烈な蹴りによって、【16】は激しいスピンに陥る──!

  キュキュキュ!
            キュキュキュキュキュ!

回転しながら左カーブ突き当りに向かう【22】。
まるで遊園地の『ティーカップ』のような状態で、
せめてサツキはブレーキを踏み、減速する・・・・
                             ガスゥ ン!

縁石に乗り上げたのだろう。カートが強く揺れ、停止した。
怪我はないが、回転が過ぎて三半規管に来ている。
目の前には砂浜。一瞬、自分がどちらを向いているのかわからなくなる。

>>458(【15】瀬良野)
眼前で繰り広げられる淫靡?な光景に、思わず神を呪う。
神は死んだ。手を下せるのは、自分自身だけだ。

 バシュシュ!!
            キュルルルルル!!

          ドッゴォオ!

サツキもハンドルを切り抵抗したようだが、
ホモヴィッチの蹴りはカートに命中し、
それを踏み台にする形で、【22】からは一気に離れた。
スピンし、カーブ左方向に突っ込む【16】。
【22】は真西へ向き直り、カーブを無視して一気に直進する構えだ。

      ドシュ!
             ピキィン!

瀬良野は水鉄砲と『コイン』を同時に発射した。
精密さを誇る『アメイジング』だが、
二発同時、かつカーブを曲がりながらでは難度は流石に高い。

水鉄砲はホモヴィッチの肩に当たり、
すごんだその顔が、瀬良野の方に向いた。

「アタシに『顔射』しようだなんて・・・・
 いい度胸じゃないの・・・・ウフ、『惚れた』わ」

ウィンクする『おっさん猫』。
その体が、カートが、見る間に姿を消してしまう。

だが・・・・男は『コイン』には気付かなかったようだ。
ブレーキは見えない為狙えなかったが、カート内に落とすことは出来た。
敵の姿は見えないが、『コイン』の位置ならわかる・・・・!

    キュ キュキュ

やや外に膨らむも、無難に最初のカーブを曲がり切った。
続いてすぐ「に、右に曲がるカーブ。
こちらはかなり角度がある──ヘアピンカーブだ。

                  ルル キュキュキュ!

背後すぐに、カートの走行音。
一台ではない・・・・後方左右に、二台だ!

464『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/09/30(水) 02:44:40
>>461(【10】薬師丸)
男の狙いは謎だが、今のところデメリットは感じない。
『鈴』を傷つけたのも見えたが、解除されるわけでもない。
ただ色が薄れ、白黒になるだけだ。

春原に問いかけながら、前方を見やると、
ちょうど【12】【20】【3】がカーブに差し掛かるところだ。
だが、隊列を組んだ前者二台は無論、【3】までもが、
カーブを曲がる準備をしていない・・・・そのまま西へと直進していく。

             ボフ! ボフ!

コースを横切り、縁石を乗り越え、そのまま砂浜へと突っ込んで走り続ける。
3台との距離は、およそ『20m』。

そして薬師丸の前にも、左カーブが迫る──


>>459(【4】春原)    
カーブを曲がる準備をしながら、『鈴』に再度毒を撃ち込む。
   
             ドスゥ!

色に続き、『鈴』から濃淡が消えていく。
いずれ下書きのようになり、音もくぐもるはずだ。
しかし、質量が変わる効果などは、一切ない・・・・!

薬師丸の【10】に『2m』ほど遅れながら、
春原の前にも、カーブが迫る──!


>>462(【5】根立)
思わずガッツポーズを決める根立。

背後を振り返れば、
そこには奇妙なヴィジョンのスタンドが腕組みしている。

『木馬』の『ケンタウロス』とでも呼ぶべきか。
全身木の玩具めいた作りで、四本の脚と人間の胴体を持つ。
もっとも頭は馬面で、その意味では『ケンタウロス』ではない。
等身大だが、どこかユーモラスな姿だ。

「オレの名は『ホビー・クランプ』。
 スタンドの名は『デッド・ホース・ワン』。
 無駄に先走る癖がある奴だが、気にしないでくれ」『クレ!』

語尾を合わせるスタンドに苦笑すると、
ホビーの【2】が接近し、【5】に並ぶ。

「ああ。ここから一気にぶち抜こうぜ──相棒!」


                        ── ジ ャ ン !!


 ルルル ルルルル・・・・

465【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/09/30(水) 03:33:43
>>457
わざわざ意図を説明してやるほど俺もお人よしではない。…が、最低限の助言はしておくべきか。

カートには『通信装置』があったはずだ、それを使って【薬師丸】と通信する。

「薬師丸…といったか? 一応伝えておくぞ、『10分』だ。
『10分』で毒は完全にまわり、そのカートの存在はかき消える。進行を遅らせたいなら『目立つ』ことだ。
人からの注目を集めれば、毒は中和され、進行を止める」

通信を切り、カーブに備える、ふつうにハンドルを切れば曲がれるはずだ。

『キラー・エリート』の毒は、最短10分で存在を消失させる。追加で毒を打ち込めば、それは短縮される。
鈴には2発の毒を打ち込んだので、存在の消失まで7分を切っている。存在が消失すれば、当然重量も無くなる。

それと、今レースが始まってから何分経過している?

466【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/09/30(水) 06:12:02
>>463
「オカマでムチムキ筋肉のオッサンにマークされた?
せ、せめて友達からでお願いします…」

運転を行いながらのダブル狙撃の成否に不安はあった。
しかし、『アメイジング』は役割を果たしてホモヴィッチの車内に探知用『コイン』を撃ち込んでくれた。。
ムチムキの太い丸太足の片方を蹴りに使ってくれたお陰で十分な隙間が出来たからこそ成功したのだろう。
何をされるか分からないので『コイン』の位置を頼りに水鉄砲を一発だけ撃っておく。

(奮闘も空しく激突したサツキが最後の最後までスタンドを発現しなかった理由が分からない。
ああなってまで発現しないという事はスタンドに厳しい制限がある可能性が高い)
 
今、ブレーキを踏むと遠心力は減少するものの、遠心力のかかる向きは変わらないので前輪が滑ってしまいそうだ。
オフタイヤの速度なら減速は必要なさそうなので突入後に外側から内側に向かい、中間地点の辺りから外側に脱出。
最初のカーブでハンドルの持ち方は変えていたから腕がクロスする心配も無いはず。

(背後から来た二台は黛ペアか、土牛氏、またはチャプチャプくんかな?
下手に水鉄砲を撃って踏み潰されては困る)

余裕があるなら背後に水鉄砲を二連射して道路を濡らし、スリップの発生しやすい状況を作ろう。
この急なカーブを最短で曲がるしたら自分の後を走ることになるはず、誰かは知らないがオンタイヤならスリップするかもしれない。

(『コイン』は簡単に見つかりはしないはずだ。
運転中に足元を見るのは自殺行為に近いし、今はカーブで見る余裕は無い)

微かにだが燻っていた闘争心に熱が戻りつつある気がする。
スタンド使いなら誰もが持ち合わせる強い闘争心が。

467【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/01(木) 00:19:40
>>464(GM)
>>465(春原)

春原の声は聞こえるはず。
なので、こちらからも返す。

--ここから通信--

「……そりゃどーも。
 ま、私のはただの重りよ。
 もっとも射程は長いけど。」

--ここまで通信--

      (もっとも、消せる能力なら平気なんでしょーけど。)

そう、ただの重りだ。
無駄な重りではない――はずだが。

(思ったよりまずい能力、受けちゃった。
 目立つねえ。私の目的にゃ、反してる……とも言い切れない?)

このまま完走を狙うにせよ、目立っちゃいけない理由もない。

「……ま、なるようになるか。」

ともかく。前の様子だ。
三台揃って、直進……砂浜を突っ切るのを選んだらしい。

(……ん? 直進? オフだから?
 まあ、悪路でこそ本領発揮ってのは、そうかもだけど。)

それとも路上に罠でもあるのか?
まあ、ここは真似でもしてみよう。
薬師丸も直進だ。オフの性能も試したい。
罠のリスクについては普通の道も同じ。

            ・・・・未知の能力者、【3】の動向は警戒だ。

468『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/01(木) 03:08:53
>>466(【15】瀬良野)

   パシュ!

コインの指し示す位置を頼りに、水鉄砲を一発。
水弾は探知したあたりで弾け、飛散した。
『そこにいる』ならば水が付着したはずだが、
それらしい様子はない・・・・濡れた部分さえも『見えなく』なるようだ。
そう言えば、命中音も、一切届かない。
探知した『コイン』は、まっすぐ西へと向かっていく。
明らかにコースアウトの方向だ。

      キュキュ キュキュ!

瀬良野は減速せず、ハンドリングだけで次の右カーブを曲がっていく。
やや外側からまずは中央、そしてインへ。
特に難しくはない──余裕をもって曲がりながら、
背後へと水鉄砲を撃とうとした、その瞬間

  キュキュキュ!!
              キュキュキュキュ!

右から【14】、そして、やや遅れて左から【1】が、
オフタイヤの【14】を嘲笑うように、高速で抜いていった。
カーブではオンタイヤといえど減速するものだが、
この二人は、ほとんど減速していない──それだけのテクニックがある!

             バシュ!

さらに、左からは水鉄砲のおまけつき。
抜き去り際の一発が、フロントのソーラーパネルに命中した。
スピードが一段、落ちるのが感じられる。

        「──すっトロい運転してんじゃねーよッ!」

【1】唐雛の辛辣な捨て台詞を聞くも、はや敵は10m前方だ。
ヘアピンカーブを曲がった先は、『40m』ほどの直線。
その先には再びのヘアピンがあるが、そのカーブ外周に奇妙な建造物を認めた。
真っ白なただの壁だが──
ちょうど手の届く高さに、大きな『ボタン』が四つ、並んでる。

>>467(【10】薬師丸)
春原と通信しながら、カーブを迎える。

前方には乾と四季の【12】【22】ペア。
縁石を乗り越え、砂浜に出た二人を追うことにする。

 ルル ルル バッ!
              ザシャ!

           ルルルル・・・・

流石にオフタイヤだけあって、砂地をものともせず、進んでいく。
オンロードに比べればややスピードは低下するが、
ショートカットを計算に入れるなら、十分目を瞑れるスピードだ。

                   ザカッ ザカッ

前方『20m』で、コンビが砂浜を渡り切り、オンロードに戻った。
その目前を、【14】と【1】が交差し、通過していく。
二人はそれを追うことなく、さらに西へと直進するようだ──!

【3】は彼らから見て右方向『3m』を維持し、『5m』ばかりも先行している。
そのカートの上に『牛頭人身』のスタンドが仁王立ちになり、
何か武器のようなものを振るっているのが見える。
コンビへの攻撃ではないようだが・・・・よく見えない。

【10】は順調に砂地を進み、目前のオンロードへと向かっていく。(残り『15m』)

>>465(【4】春原)
薬師丸に通信し、能力について伝える。

   キュキュ キュキュキュ!

左にハンドルを切り、カーブを曲がった。
オフタイヤの速度ならば、テクニックは不要だ。
まずは左にカーブを曲がると、続いて右へのカーブが迫る。
ここはヘアピンだったはずだ。

と──前方左、カーブの外側に、クラッシュした気配のカートを発見。
【16】だ──フロントを外側にぶつけており、動く様子がない。
このまま走れば、傍を通過することになるが──(距離『20m』)

春原は二発の『毒』を撃ち込んだ。
『7分』経過すれば、『鈴』は存在ごと消え去るだろう。


なお、時間経過については『曖昧』な為、
『キラー・エリート』の時間計算は、
レース中のカウントごとに『30秒』とする。
つまり、現在の経過は『4分』。

469【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/01(木) 06:55:10
>>468
(触れた水が見えなくなって水音もしない。
いつの間にか、【16】に寄生していたが直前に車体の擦れる音すら聞こえはしなかった。
実際は透明化する能力ではなく、本体の気配に関わる要素を隠蔽する能力、だと考えるのが自然かな?)

罵倒を飛ばされないのは【14】と【1】が来ていたからだろう。
最後列の出発を苦にせず、平然と追いつく二人の技量に驚かされる。
この急なカーブに減速無しで突入して来る二人への対策が『SKR』の最重要課題となるかもしれない。

(気性の荒い走り屋みたいな人だな。
だが、やはり【2】の実力でもチャプチャプくんは沈められないか)

二度もカーブを経験した事で感覚が掴めてきたと思うので制御可能な範囲の加速を行う。
チャプチャプからの射撃に警戒して『アメイジング』に水飛沫を撃墜する構えを取らせよう。
撃たれたら撃墜するが水鉄砲の水の残量が心配だ。

(あれはステージの仕掛けを起動するスイッチ?
エンターテイメント的に派手な事をしないと観客にも悪いから押そうか)

届く距離まで接近して真ん中のスイッチを押してみる。
チャプチャプに妨害されて接近が難しい場合は『コイン』を発現して狙撃しよう(破ス精:BCA)

「齧歯類の夢の王国に匹敵する仕掛けでも起きるかな?」

470【16】サツキ・シャーリーテンプル『エイメン』:2015/10/01(木) 17:28:31
>>463
「ぶ、ぶち…………………………………………」

 俯いたまま、『サツキ』は呻き声を上げる。無様にいっぱい食わされ、スピンして大き
く遅れをとった状況で、彼女はじっくりと自分の中であふれ始めた感情を自覚し、

「ぶ、ち、こ、ろ、す…………………………………………ッ!!!!」

 特大の殺意を以て、そう呟いた。
 とにもかくにも、状況の確認が最優先だ。
 自分が今どの方向を向いているのか、どちらに進めばいいのか、そこから確認し、でき
る限りの最短最速で再度走り出す。タイヤに付着した水も、大きくスピンしたことで拭い
去られているだろう。動くのに支障をきたすほどではあるまい。
 そのまま、まずはゆっくりと、ギアを温めるようにして走り直す。
 狙うは、【22】。
 受けた屈辱は、必ず返す。

471【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/01(木) 20:46:15
>>468
ヘアピンカーブなら速度を落とす必要もありそうだが、今の速度はかなり遅い、
アクセルを緩める程度で曲がり切れるだろう。

クラッシュしたカートは放っておく、そこまで余裕もない。

472【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/01(木) 21:36:04
>>468(GM)

(ん……悪くない。これなら曲がる必要もないじゃん。
 ……あ、けど、もしもの事があったら路上のが安全? いや、そうでもない?)

そういえば『注目』が必要だったか?
レースに参加し、観客がいる時点で、既に注目されているといえばされている気もするが……

(そういうこっちゃない、ってことよね。
 それだけで済むならあいつも消えられないでしょーし。)

他の参加者とは、今後まず干渉しあうことになるだろう。
そうなればまあ、『注目』は浴びられるか。

(あ、【3】が……何かしてる。
 罠? それとも自分のための何か?)

……【3】から離れて、つまり少し左方に寄りつつ直進。
とりあえず、次のオンロードには辿り着かねば今後の展開も始まらない。

そういえば胸につけた鈴の回数は今、何回だろうか?

473【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/01(木) 23:34:01
>>464 >>468

とりあえず復帰できたので、エンジン音が変わったらギアをハイへ。
そっからはホビーと足並みを揃えて、なんとかして前方集団を抜き去らなきゃあな。


「ところでホビー!一つ聞いておきたいことがある」

   「ファーストレース、お前スピンしたのに……かなり順位上げてたよな」

「その時、誰か他の奴らの『能力』の片鱗でも見なかったか?
 俺の方は、【10】が俺みてーな『人型のスタンド』持ちってくらいしか情報がねーんだけど」

情報共有と行きたいところだ。
もっとも、ホビー自体の『スタンド能力』を聞くことはしない。
俺のスタンドはわかりやすいってくらいわかりやすいけど、だからってホビーに尋ねるのはフェアじゃないし。

474『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/02(金) 01:13:03
>>469(【15】瀬良野)
敵の攻撃を警戒し、構えを取る瀬良野だが、
パスしていった【1】と【14】は、振り返ることすらなく、
ぐんぐんと距離を離していく。
オンとオフの違いは歴然だが、はたと思い出す。

今しも、【1】が抜きざまに、
水鉄砲を浴びせていったではないか。
【15】のパネルは、ばっちり濡らされ、発電を阻害されている・・・

速度を落とした【15】の前では、
複数同時に奇妙な現象が発生する。

前方『10m』ばかりでは、
【12】【20】のコンビ、そしてやや向うで【3】が、
コース右からコース左へと横断していく。
方向で言えば東から西だ。
当然、コースアウトだ。道路の外は砂浜になっている。
瀬良野が反応するより早く、三人のカートは縁石を超えてしまった。

そしてその先、次のカーブの状況だ。
【14】が先行して突入したが、先に曲がったのは【1】。
外周に寄った【14】を、内側を責めた【1】が抜いた。
外周に向かった理由は、言うまでもない──

        『ポ──ン』

チャプチャプがカートから手を伸ばし、ボタンの一つを押している。
四つあるボタンにはそれぞれアルファベットで
『R』『S』『U』『R』とある。
チャプチャプが押したのは、『U』のボタンだ。
ボタン上のランプが点滅している・・・・

         ルルル ルルル・・・・

瀬良野は直線の中間地点に差し掛かる。
次はカーブだ。外周にあるボタンを押すなら、準備をする必要がある。

>>472(【10】薬師丸)
砂漠の旅は不安もあったが、思いの外順調だ。
ただし、トラブルがあった場合はわからない・・・・
いずれにせよ、リスクのないギャンブルは存在しない。
たとえ誰かの尻馬に乗ったにせよ、だ。

                ルルル ルルル

目前で【15】が左から右へと、コースを駆け抜けていく。
若干スピードが落ちている気がする。
こちらに気付かなかったようだが、おそらく乾達に目を奪われたのだろう。
或いは、春原の攻撃による『白黒』が効いているのか?

それにわずかに遅れて、

                 ザカッ

縁石を乗り上げ、薬師丸もコース上に戻った。
                      『リリン!』
胸の鈴が、ひときわ多く鳴り響く。
その数は──『101回』。
コース上ではさして増えていなかったが、
オフロードでは各段に揺れ、鳴り続けていた。
果たして、このまま次の砂地へと挑むか、それとも──

>>471(【4】春原)
すれ違いざま、カートが【16】であることは読み取った。

そのまま右にハンドルを切り、無難に曲がり終えた。

        ルルル ルルル ・・・・

ヘアピンカーブを曲がった先は、『40m』ほどの直線。
それを超えた行く手には再びのヘアピンが待ち受けるが、
そのカーブ外周に奇妙な建造物を春原は認めた。
真っ白なただの壁だが──
ちょうど手の届く高さに、大きな『ボタン』が四つ、並んでる。
その内、一つの真上のランプが点灯している。

『20m』先を先行するは、【15】。
そして、何故かその後方すぐに。
コース右外(西側)の砂地から、新たなカートが
コースを横断するように登場した。
番号は──【10】! 距離は『20m』。

475『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/02(金) 01:13:21
>>470(【16】サツキ)
怒りに震えながら、呪詛を呟くサツキ。
まずは状況を確認。

まず、エンジンは停止している。
故障は考えられないが、ギアはハイのままだ。
自分の向きは、南方向。カーブ外周に正面から激突したらしい。
タイヤの水はすでに問題がない。
少し濡らした程度なら、ものの数秒で蒸発してしまうだろう。

         ルルル ルルル──

今しも背後で、
【4】のカートが自分を無視してカーブを曲がっていった。

まずはエンジンを動かし直す(スイッチを押す)必要があるが──

>>473(【5】根立)

 ルルル ルルル ヴヴ

「おっと待ってくれ。『小細工』がまだだ、相棒」

ホビーがギアチェンジを制し、【2】を【5】の後方に一列に並べる。

「こりゃあ1stステージで最後尾の奴が使ってた手だ。
 二台のカートを物理的に1台に繋げちまう。
 スピードは『×2』でものすげェが、
 カーブはろくに曲がれないし、攻撃にも対処しづらい。
 敵がいなくて、ストレート前の状況・・・・
 つまり、こんな場面でだけ使える『マル秘テクニック』さ」

             ガコ ガコン

ホビーのスタンドがカートをいじり、
二台のカートを前後で連結するのが見えた。
根立が前、ホビーが後ろだ。

「ん、仕組みは電車の連結器と同じだな。
 上から殴れば切り離せるから、ヤバくなったらそうしてくれ」

          ヴヴ ヴヴヴ ヴヴヴヴ

「それじゃ、お待ちかね──『HIGH』にあげますか」

          ガコ ガコン

前後のギアが同時に上昇し、カートが加速を始めた。
かつて経験したことのない領域だ・・・・
これは確かに、安定した操作は望めそうにない。
問題は、この先のストレートが、さして長くはないということだ。
『30m』もすれば、最初の左カーブ。
その後もヘアピンが続くのはコースマップにある通り。
ホビーは何を考えて、連結したのだろうか?

「──相棒、今、おまえが聞くべきは、オレのスタンドについてだと思うぜ?」

いかにもあけすけな口調で、ホビーが切り込んでくる。

「組んだ以上、オレは隠し事はしない。
 それが勝つために必要かもしれないからな。
 オレのスタンド、『デッド・ホース・ワン』は『木馬』のスタンド。
 馬の部分は馬並の『馬力』があるが、他は人間並だ。
 能力は、傍にいる人やモノに、馬の部分を『瞬間移動』で『くっつける』」

「さっきは『両後脚』をおまえのカートにくっつけて、
 脱出の手助けをさせた」

「ああ、次に言いたいことはわかってるンだ。
 『何故、カートに四足生やして走らない?』だろ?
 もちろん出来るが、重量物でそれをやると、
 オレの体がもたねえ・・・・よくて数秒くらいだ。
 脱出やポイントでは使えるが、レースまるごとはムリってわけさ」

「で・・・・カーブも迫る残り僅かな時間で、問題だ。
 最下位のオレらが追い上げるには、どんな手がある?
 道具は、このいかした二台のソーラーカート。
 そして、オレとオマエのスタンド──だ」

476【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/02(金) 01:21:39
>>474
「なるほどな、ショートカットした方がよかったか」

まずはまっすぐ進もう、『ボタン』が気になるからな。
もう一発、『鈴』に毒を打ち込んでおく、これで『鈴』の『存在の消失』まで3分30秒。
今までに4本の毒を使用したので、続けて使えるのは残り4本。

477【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/02(金) 01:41:27
>>474(GM)

「ん、随分ぎりぎりになっちゃったな……」

     (体力温存……出来るかなあ。
      してられる状況でもない気がする。)

あと7回、か。
まあじきに消えるだろうし、それを待つ。

「……さて、どーするかな。」

『レディ・リン』自身の耳のあたりに鈴を設置。
スタンドの動きは車の揺れに関係ない。
多少は回数を減らせるのではないだろうか。

            ・・・・さて。

(どっちだって、罠の可能性はある。)

砂上に罠を仕掛けられるのは砂上を進んだ者のみ。
つまり、【3】と例のコンビくらいだろう。

            ・・・・気になるのは。

(この先の砂地って……さっき牛頭がなんかやってた?
 ……うーん、迷うねこりゃ。正直、露骨に怪しいし……)

そういえばそろそろ地図で言うR――ロッカーとやらもあるのか?
ますます、悩ませてくれる。

「……よし、次はそっちを試そうか。」

ここは正道に戻ってみよう。
まだコースは中盤に入るか入らないかのはず。

           ・・・・いろいろ試すなら今のうちだ。

(【15】か……あの噛みついてたやつね。
 なんか遅くなってる? 水でも貰ったのかな。)

先ほどと違い、コースに沿って進むことにする。
多少のタイムロスはありえるが、しかたあるまい。
オフタイヤはオンより、軌道修正力は優れている……気がする。

478【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/02(金) 04:57:46
>>474
「た、助かったぁ…」

既に相手にするまでもないほど弱った者に追い打ちを仕掛ける行為はしないか。
すっかりびしょ濡れにされたパネルを『アメイジング』に拭いてもらう。
後続だって追いかけて来ているのだから気が抜けない。

(黛ペアと土牛氏は砂浜を選んだのか。
争っているように見えないから協力関係を結んだと見た方が良いのかな?)

先を行く【1】と【14】の減速すら必要としない卓越した運転技術に舌を巻く。
そして、外周壁にある謎のボタンは何となく仕掛けの予想が出来る。

(Rは『ロッカー』でSは『シャワー』。
『U』の意味する仕掛けがよく分からないが押すだけの価値はあると信じよう)

外周に寄って『コイン』二枚を発現し終えたら左側の『R』『S』を精密射撃する。
残金が『17万』に減るが深刻な損失ではない。

(やはり、単独で戦うのは厳しいな。
かと言って協力関係を結べそうな参加者は残ってはいない。
あの二人の打倒を達成するには信頼の出来る協力者が必要だ)

今なら近くに参加者の存在を感じられないからスイッチを押し終え次第に『遡行』でもして、チャプチャプの車内に『コイン』を撃ち込むのも悪くないと思う。
ホモヴィッチに仕込んだ『コイン』から位置を把握つつ、今まで通りにカーブを曲がる。

479【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/02(金) 23:13:40
>>475
「お、おう。おう」

   「いや、なんでそんなこと知ってんだよ?」

『マル秘テクニック』とやらを施すホビーに驚く。
まあ別にそれはいい。勝てりゃなんでもいいんだ。


「人馬一体、『デッド・ホース・ワン』……なるほどな」

ホビーの説明を聞いて、頭に叩き込んでおく。
応用力はそこそこあるっぽいな。
続けざまに話しかけられ、問題を言いつけられる。

「あぁ?『問題』ィー?
 お前、俺のツラでパッと算数が出来る奴だって思ったか?自慢じゃねーが頭の巡りは早いわけじゃねーんだよ俺ァ」

俺の『ブルックリン・ドリームズ』とホビーの『デッド・ホース・ワン』……
追い上げるっつったって、そりゃあ――

   「『周囲の奴らをぶっ潰していく』……くらいしか、思いつかねーぞ。
    なんせ俺の『ブルックリン・ドリームズ』は、こういう奴だからな」

両手に握った『ブロック』をヒラヒラと見せつけ、『ブロック』同士の端と端を『接着』させ片手をフリーにしておく。

「アスファルトとかコンクリートとかを、『ブロック』として抜き出す。接着する。積む。
 それが俺の『ブルックリン・ドリームズ』だ。ついでに、『針の穴に糸を通す』のめちゃくちゃ得意ってくらい手先が器用ォー」

480『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/04(日) 00:00:02
>>478(【15】瀬良野)
                 フキ フキ

『アメイジング』に雑巾を握らせ、ソーラーパネルを掃除させる。
ものの『5秒』ほどでパネルはピカピカになり、落ちた速度も回復を始めた。
とはいえ、この『5秒』の減速は後続には吉報だ。
追ってくるカートがあれば、確実に差を縮められたはずだ。
『コイン』を入れた【22】は西に直進しており、確実に傍にはいない。

直進しつつ、外周に向かうべく、コース右に寄る【14】。
目前にカーブが迫る中、『コイン』を2枚、換金する。

──バシュ!
カーブに入る直前、一発目を『R』ボタンに発射。
ボタンのサイズは座布団ほどもあり、『アメイジング』には容易な的だ。
威力的にも『押せた』と思われたが、ボタンにもランプにも反応はない。

      キュキュキュ キュキュキュ──

続いて、カーブに差し掛かる。
ハンドルを左に回し、カーブを大きく周りながら、
続けてもう一発──『ボタンの壁』の目前で、今度は『S』に一発。

         バシュ!
                 『ポ────ン』

壁とヘルメットの両方から、陽気な電子音が聞こえた。

『ロッカーのご使用ありがとうございます。
 『ショットガン』のご予約を確認しました。
 次のカーブにて、お受け取りください』

さらにヘルメット内に流れる、『案内音声』。
壁の前を通過し、瀬良野は単身、
左曲がりのヘアピンの外周いっぱいを曲がっていく──

>>477(【10】薬師丸)
『鈴』のことはさして気にせず、
スタンドの耳部分に新たな『金鈴』を一つ、取り付けた。
スタンドが揺れないというわけではないが、本体よりはマシだ。

【3】の走った辺りを見ると、確かに異常がある。
真っ白な砂浜が茶色に変色しているのだ。
それは【3】のカートの幅だけ、道のように西へとまっすぐに続いている。
対して、【12】【20】の通過後はタイヤ跡があるのみだ。

    キュキュキュ キュキュキュ

オフではなく、オン──本来のコースに戻るべく、
右方向、直角にカートを曲がらせる。
オフロードで減速しており、さして操作に難はないが、
多少なりのロスは否めない。現在位置はコース左端だ。

コースの前方を、瀬良野の【15】が走っていくのが見えた。
その轍を追うようにして、直進を開始する【10】。
両車の車間距離は『10m』。
もっと離されたかと思ったが、案外スピードが出ていない。
【15】が先行し、外周からカーブに入っていく。
タイヤが鳴り響く中、

         バシュ!
                 『ポ────ン』

瀬良野のスタンドが壁付近で手元から『何か』を発射した。
狙いはボタンだったらしく、『S』のボタン上のランプが点灯する。
これで『U』『S』と点灯。残るは『R』と『R』。
外見上は同じボタンにしか見えない。

                        ルルル──

迫るカーブ。次は薬師丸の番だ。

481『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/04(日) 00:00:12
>>476(【4】春原)

──ドズゥ!

『鈴』にもう一本、毒を追加した。
これで使用した『毒』は5本だ。(自分、薬師丸、鈴×3)
残りは3本。慎重に使わなければならない。

    キュキュキュ キュキュキュ

目前『20m』に現れた【10】は、
ショートカットを止め、コースに戻るべく右にターンを切った。
強引な進路変更により、春原との距離は『10m』に縮む。

『鈴』の重り分、スピード勝負は不利なのは経験済みだが、
この程度の差ならば、テクニックで逆転が可能だ。
【10】薬師丸の位置はコース左端。【4】から『2m』左だ。


                 『ポ────ン』

コースの先では、ヘアピンに入った瀬良野が
ボタン『S』を押したようだ。ランプが点滅する。
これで『U』『S』と点灯。残るは『R』と『R』。
外見上は同じボタンにしか見えない。

この流れで走れば、薬師丸に続いてカーブに突入する。
壁のボタンを押すなら外周に寄るべきだが、
抜くならばインコースの方が有利。悩む時間はもうない。

       ルルル ルルル

カーブが、目前に迫る──!


>>479(【5】根立)
 
 ルルン!
       ドルルルルルル────ッ !!

加速し続ける連結カートの上で、
なおも相談を続ける二人。

「オレだって苦手だ!
 オーマイガッ!脳筋同士が組んじまったのカ?」『ノカ?』

「時間がない。オレのプランを話すぜ。
 この先は左折してからのヘアピンカーブだ。
 S字が続くつづら折りだが、コース同士の間隔はさしてない。
 壁も障害物もなし。いいとこ『20m』くらいの砂浜がある、
 ショートカットにはうってつけの場面って奴よ」

「ただし・・・・オレらはオフタイヤ。
 砂地をLOWで走っても遅くなるだけ。
 そこでナイスガイのオレは考えた。
 ジャンプして砂地を超えればいいんじゃねーか?
 馬の脚はうってつけだ。
 だが、この加速を持っても『20m』はムリ。せいぜい『10m』だ」

「そこで『残り半分』を──相棒、おまえが何とかする」

「出来なきゃ、連結解除して素直に曲がるしかねえッ!」


              ルルル ルルル

砂海にのたうつ黒蛇のようなヘアピンカーブが、
目前に見えてきた。
スピードが速い。今策を考えなければ、曲がることもおぼつかない。
果たして、根立の答えは──?

482【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/04(日) 00:12:41
>>480

(……ん? なにあれ。
 砂浜が……色が変わってる? タイヤ痕もない?)

よくわからないが、【3】の能力だろう。
たしか、地質を変える――とかなんとか?

     「……おっと、あと二つ。」

追加でスタンド耳に鈴を二つ設置。
三つないと、なんだか落ち着かない。

       ・・・・そして。

(……? R?
 なんだろ? 押せばわかるか。)

押すのは任意、早い者勝ち。悪い物とも思えない。
そういうわけで――

「残り物に……福があればいいんだけど。」

スタンドの手で『R』を押させる。
見た目は同じだし、まあどっちでもよい。

(R……ライト? ラビット? レッド?)

英単語の頭文字なのかすら定かではない。
ボタンを押すほかは特に特別なことはせず、コース沿いに走る。

          ・・・・そういえば自分の現状はどうなっている?
             さらにモノクロ化が進んでいたりするのだろうか?

483【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/04(日) 02:29:37
>>480
「わっ! と、突然でびっくりした」

『R』の反応は無かったが『S』の『ショットガン』とやらの予約が出来たらしい。
一人が有利になり過ぎないように一人一つまでの決まりが存在するのだと思う。

(当分の間はホモヴィッチに襲われる心配は無さそうだ。
けど、予約した『ショットガン』とやらは何だろうか。
名前の通りに散弾銃ならば、複数を相手にしようと有利に立ち回れる面白い武器になる?)

今までと同じく内側に移り、手の内に『コイン』を発現しておく。
『ワイヤートラップ』の有無と『巻菱』を思わせる物体が転がっていないか警戒しておく。
どのような罠か知らないが嵌ると危険なことには変わりないのだから警戒ぐらいしておくべきだ。

「後続の人達が来ない? 追い抜かれちゃったかな?
これはこれで寂しいような平和で良いような…」

自分だけが楽をしているようで変な罪悪感を感じてしまう。
それに静けさが嵐の前触れのようで落ち着かない。
前回のように後続の中から凄い事をやらかす者が現れないか心配である。

484【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/04(日) 03:55:50
>>481
あのボタン、わざわざ外周に設置するということはまず間違いなく有利になる仕掛けがあるはずだ。
コーナーはインを突いて、曲がる際のスピードのロスを最小限に抑えるのが鉄則であるはず、その逆をいくんだからな。

外周に寄って、『キラー・エリート』で壁のボタンを『R』押す。どっちでもいい。パス精CBB 射程D
鈴がチョイと重たいが、突発的な行動でなく意図しての行動だ、問題はないだろう。

485【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/05(月) 00:16:33
>>481
「『10メートル』都合しろだってェ―――ッ?」

もっと早く教えて欲しかったところだ。『納期』に間に合うかめちゃくちゃ怪しいぞッ!

「ホビー、もう『2メートル』頼めねーか!
 できりゃあ『14メートル』は行ってほしいんだが無茶は言わねえッ」

いやもう無茶言ってるが、だがいくらなんでも急すぎる。
間に合うか、『ブルックリン・ドリームズ』の速度で……?
やるしかないんだけどよォー!

     「『ブルックリン・ドリームズ』ッ!うおおおおおお――――z_____ッ」

『ここで全力を出す』ッ!
まず、先に両手に持ってる『ブロック』の『短辺』同士を『接着』し、この『長ブロック』を落とさないように腕の上に乗せる。
次に両つま先でコースの舗装路面を突き、『ブロック』を形成。
『短辺』同士を接着し、既に作った『長ブロック』の短辺に更に接着。
再度両つま先でコースを突いて『ブロック』を形成、接着、更に接着。
このループを『最大限迅速』に、かつ『超人レベルの精密性』で行う。

一般的な『レンガブロック』の長辺は21センチ。つまり、『ブロック』を『十個』繋げれば『2メートル』の『長ブロック』ができる。
『ブロック』の『形成』も『接着』も一瞬。そして、『ブルックリン・ドリームズ』は素早く正確だ。

「両タイヤ分、『6メートル×2』までなら間に合うッ!(と良いな)
 二回目で悪いが『デッド・ホース・ワン』も踏ん張ってくれッ!!」

『オフロード』でなければいい。ことは単純だ。
二つの『長ブロック』をタイヤの上に敷けば、ジャンプからの着地後もスピードを維持できるはずッ!

486『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/05(月) 02:26:45
>>483(瀬良野)
『ショットガン』という言葉に浪漫を感じながら、
カーブの内側へハンドルを切る瀬良野。

                   キュキュキュ

だが、外周のボタンを押した為、ベストのラインを得ることが出来ない。
かなり強引にハンドルを切ろうとしたそこに、

  
        ド ド ド   ド ド ド ド


コース中央に立ちはだかる、二台のカートの姿。
ナンバーは【1】と【3】。
どちらもほとんど停止したような状況。
カートの向きがあらぬ方向を向いていることから、直感する。

この二台──クラッシュしたのだ!
【3】は『牛頭人型』のヴィジョンを発現している。
衝突のダメージは防いだものの、今は態勢の立て直しに必死なのだ。

だが、瀬良野も立った今、無理のあるハンドリングで切り込んだばかり。
右にハンドルを戻し、右脇をスルーするか?
さらに左に切り、左脇をパスしていくか?それとも──

                                          ルルル ルル

>>482(【10】薬師丸)
薬師丸は胸の『鈴』が解除されていることに気付く。
強引な急カーブが止めを刺したらしい。
                               『リリン!』
スタンドの耳の『鈴』を『3つ』にしておいた。

           キュキュキュ キュキュキュ!

準備しておかなかった為、再度、強引に外周の壁を責めることになる。
壁の前に到達するも、かなりの減速。

                    『ポ────ン』

壁とヘルメットの両方から、陽気な電子音が聞こえた。

『ロッカーのご使用ありがとうございます。
 『ライフル』のご予約を確認しました。
 次のカーブにて、お受け取りください』

さらにヘルメット内に流れる、『案内音声』。
壁の前をかろうじて通過する薬師丸だが、

                 ヴヴ ヴヴヴ

強引な運転に、エンジンがへそを曲げたようだ。

薬師丸(とカート)が『毒』を受けて、『2分』が経過している。
見かけは色彩はほぼ失われ、モノクロになっている。
・・・・が、それ以外、特に弊害は感じられない。
カート、薬師丸、『レディ・リン』にまで効果が及んでいることぐらいか。

ヘアピンカーブを抜けた辺りで、二台のカートが停止している。
位置はコースの真ん中付近。衝突したようだ。
そこに【15】が突っ込んでいっているのが見えた。距離は約『20m』。

                    『ポ────ン』

さらに背後から聞こえる、電子音。
背後からは、特に走行音は『聞こえない』が──

487『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/05(月) 02:26:57
>>484(【4】春原)
外周に寄り、大きな弧を描いてカーブに突入。
壁の前を通過しざま、スタンドでボタンを押した。

                    『ポ────ン』

壁とヘルメットの両方から、陽気な電子音が聞こえた。

『ロッカーのご使用ありがとうございます。
 『ライフル』のご予約を確認しました。
 次のカーブにて、お受け取りください』

さらにヘルメット内に流れる、『案内音声』。
目前で【10】も『R』ボタンを押した為、これでボタンはすべて押された。
四つのランプが点滅すると同時に、
ランプはひときわ派手に明滅し、そして明りを消す。

          (キュキュ キュキュ キュキュ)

『毒』の効果で、走行音までも『くぐもって』いる。
目前には【10】のカート。距離『5m』。
強引に曲がった為、スピードを落としており、
今なら抜き去ることも出来そうだ。

ヘアピンカーブを抜けた辺りで、二台のカートが停止している。
位置はコースの真ん中付近。衝突したようだ。距離は約『25m』。

>>485(【5】根立)

「しょーがねーだロ、説明の時間も惜しいッ!
 『2m』?──クソッ、『デッド・ホース・ワン』!」『ムムム、ムチャイウナ!』

                                ドルルル ルルル──ッ

           ド ド ド   ド ド ド ド

コ!
   コココココココココココココココココココココココココココココココココ!!


『ブルックリン・ドリームズ』のつま先で、床を擦らせながら、
次々と『ブロック』を生成し、繋ぎ合わせていく。
目標は『6m』のレール、つまり2本合わせて『12m』。

両手のスリットと爪先は連動し、同時に『抜き取れる』為、
2本作ること、それ自体は可能な範囲だ。
精確さは問題なくクリア、
ハンドスピードもかろうじてだが、短時間なら追いついた。

だが──『6m』ものレールの保持は、
『ブルックリン・ドリームズ』の腕力では、とても無理だ。
加えて言えば、『ブロック』の強度からも不可能と言える。
アスファルトで柱を作っても、持ち上がれば折れてしまうのは自明だ。

結果──

 「うおおお!
  気張れェ!『デッド・ホース・ワン』ッッ!!」
                                『マキシマム!!』

  ズギュギュギュギュギュ!

                             バンッッ

カーブ寸前で馬の四肢を備え、跳躍する二台のカート。
根立の手に与えられたのは、長さ『3m』の二本のレールだけだった。

『デッド・ホース・ワン』は精一杯やったのだろう。
この勢いなら、砂浜の半分以上を超えそうだ。

「後は、おまえに任せるぜ──相棒!」

この滞空時間。
足りないレールを補うとすれば、着地までに何とかするしかない!

488【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/05(月) 04:32:23
>>486
「危ないぃぃ! 安全運転第一ぃぃ!!」

今さっき、無理矢理な運転をした自分が叫ぶ内容ではないが迫る危機に心が悲鳴をあげる。
黛ペアと協力関係にあったと思わしき土牛氏が道の真ん中に居るのが不思議だ。

(土牛氏の隣は危険そうだ。同タイプのスタンド同士なら尚更だ。
【1】はクラッシュで罠を仕掛ける余裕は無いはず、それに隣の土牛氏のスタンドに気を取られている可能性が高い)

『アメイジング』に持たせた水鉄砲を本体の股に放り投げて空いた片手で運転を補助させつつ、ナンバー【1】の隣を通過したい。
【3】の隣でも出来れば左側を優先して通過しよう。

(ここで車体を蹴り飛ばすと二人始末が出来る。
そのような余裕は無いからやらないし、恨みを持ってるわけじゃ…)

通り過ぎて前方に何も無ければ、振り向きざまに【1】の車体パネルに『コイン』の狙撃を行う。
ついでに後方の様子も見えるので一石二鳥である。

「ごめん、君には恨みがあったな」

パネルの強度は知らないが表面に微かな罅割れでも入れられれば十分。
先に行った黛ペアがチャプチャプと交戦している可能性が高いので早く追いつきたい気持ちが高まる。

489【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/05(月) 21:56:20
>>486(GM)

「とっとっと……! 案外デリケートなのね〜ぇ……」
             
こういう場合どうするんだったか――

          (ギア、落としちゃうんだっけ。)

「今からギア落とすから、真後ろにいるなら避けてよね。
 クラッシュするのは、お互いかんべんでしょ?」

無線で【4】に呼びかける。余裕がないなら肉声でもいい。

     ……すぐ後ろでボタンを押したのは【4】だろう。
     あるいは同じく消えるとかいう【22】か? まあいい。

一旦ギアをlowにする。減速はしかたない。そして道沿いに走る。それでまだエンジンがぐずるなら、アクセルの踏み込みを弱くする。

(しかし、私も最終的に姿も見えなくなるわけか。
 うーん、そりゃ困るな……)

良い面もある。だが、折角のライフルが受け取れないと困る。今後のピットインも。
まあ、次のカーブではせいぜい大声で存在をアピールするか――

                  ・・・・と。

「……うわ、言ったそばからクラッシュ。」

しかも、危険性が高そうな【1】だ。
迂闊に近寄るとどうなるやら――ともかく。

コース沿いに走る、それだけだ。
変わったことは、必要な時に以外することはない……

490【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/06(火) 00:33:17
>>487
「ヤベーぞッ」

補強する時間も足りないもんな!そりゃそうなるわな!
時間が足りなきゃ距離も足りねえッ!ヤバイヤバイヤバイ!どうするどうするッ!?

「うおおおおッ」

『ブロック』は実体化していながらスタンドにも干渉できる物質。
それと、『ブルックリン・ドリームズ』はダメージフィードバックありの『人型スタンド』。ちょっと埴輪っぽい。
両手には『3メートル』のアスファルトのレール。
……これで何ができるか、と脳みそをフル回転させる。
レールを空中に敷く?保持できない。
スタンドの身体の上にレールを置いて無理やり滞空時間を伸ばす、なんてしたらカート二台の重みで死にそうだ。
カートを蹴って滞空時間を、なんてできるほど腕力に自信もねえ。
レールを砂の上に柱のように突き立ててそれを『デッド・ホース・ワン』に蹴らせる、なんてしても一方のカートが急角度に跳ね上がるだけで意味が無い。
12メートルの距離を稼いだとはいえ、この3メートルのレールを敷いてもあと5メートルは砂に絡め取られる。考えろ!考えろ!
『デッド・ホース・ワン』のジャンプ!レール!5メートル!


「――――『もう一回』だ!今度はそんな気張らなくていいッ!」

『ブルックリン・ドリームズ』をカートの着地点に先行させ、砂浜の上に座らせる。
両腕から肩にかけてレールの下に敷いてカバーし、砂浜の上にレールを斜めに突き立てる。
『ジャンプ台』!それを『ブルックリン・ドリームズ』で作り上げるッ!
カートの着地の衝撃は、ある程度は砂が吸収してくれると思いたい!最悪『骨折覚悟』だ!
そっからカートがレールに添ってタイヤを回転させ、『デッド・ホース・ワン』に再度ジャンプさせるッ!
着地までに何とかする必要はねえ!『着地したらまたジャンプすりゃいい』だけだッ!

「『俺を踏み台にしろ』ォォォォォ――――――!!」

491『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/06(火) 01:48:06
>>488(【15】瀬良野)
思わぬアクシデントに声をあげながら、ハンドルを切る。
【3】は砂浜を突っ切ってきたため、コース左側。【1】は右側だ。
瀬良野の選択は、【1】──
右にカートを操作し、【1】の左、【3】との間を通過する。

          ルルル ルルル──ッ

どちらもまだ、停止したまま。
運転手も動く気配がない・・・・問題なく、【15】は両車をパスした。
前方に、他車の影なし。

「ごめん、君には恨みがあったな」
                            クルリ

思い出したように振り返ると、
『アメイジング』がその指にためたコインを【1】に向ける。
だが、その時、瀬良野は気が付いた。

                         「──気が合うじゃねーか」

【1】唐雛が、その顔を上げている。
突き出した手に発現した奇妙な『拳銃』。
『銃口』を突きつけていたのは、瀬良野だけではなかった──!
互いの距離、『8m』。

>>489(【10】薬師丸)

  ガコ
         ルル ルルル・・・・

ギアを落とすと、エンジンが機嫌を直した。
スピードは落ちてしまったが、オフならばそこまでの緩急はない。
ちなみに、背後にかけた声に返答はなかった。

                  ルル ルル・・・・

目前にはクラッシュし停止した二台。
【15】瀬良野が左の【3】、右の【1】の間を抜き去ったところだ。

この状態では【15】に追いつくべくもないが、
アクシデントを前に、ゆっくりコースを選ぶ余裕ができたとも言える。

選択肢は、
1.コース左端。【3】の左側を抜ける。
2.コース中央。【3】と【1】の間。
3.コース右端。【1】の右側を抜ける。
4.それ以外

と、いうところだ。
背後の走行音は聞こえない──と、


                         ガ   ゴォォオオン!!

東方向から、突如、聞こえる轟音。
思わず振り向いたそこには──空から降ってきた、二台のカート!
前後で連結したそれは、【2】と【5】だ!(距離は『10m』)


>(【4】春原)
のろのろとカーブを曲がっていく。
【10】薬師丸の背後すぐの位置だ。

>>490(【5】根立)
時間も、準備も、『ブロック』も足りない。
足りないままにカートは空を飛んでいる。
着地までに妙手を考えなければ、オンタイヤの二台は
砂の砂漠で『沈没』するはめになってしまう。根立の決断は──

「――――『もう一回』だ!今度はそんな気張らなくていいッ!」

スタンドを先行させ、砂地に着座!
レールを腕と肩に敷き、カートの着地を待ち構える──
自らを台座とした、『ジャンプ台』だ!

  ブ ゥ 
           ウ 
               ウ
                    ウ 

「『俺を踏み台にしろ』ォォォォォ――――――!!」


         ベキ!ベキィン!

着地の瞬間、へし折れる複数の物質。
まずは──『レール』。
『3m』もの長さを空中に保ち、橋げたもなければ折れないわけがない。
次に──根立の手首。
指は免れたが、衝撃をもろに受けた両手首に走る激痛。


            バ  ン  ッ  !!

だが──カートは、再び、飛んだ。
『ブルックリン・ドリームズ』の支えたレールのみを踏み台に、
『デッド・ホース・ワン』の最後の一蹴りを加えて、中空に舞い上がった。

「──いける、いけるぜ!」『ムチャスギダヨ!』

純白の砂を超え、カートの目前にアスファルトのコースが迫る。
ヘアピンの横っ面、右手にはボタンのついた壁が置かれている。
そのすぐ先には二台のカート。ナンバーは【10】と【4】。

                         ガ   ゴォォオオン!!


衝撃とともに、二台のカートはコースへと舞い戻った。
──ショートカット、成功だ。

492【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/06(火) 06:55:08
>>491
「なるほど、僕の片思いではなかったと」

自分に向けられた奇妙な『拳銃』は確実にスタンドで『ワイヤートラップ』絡みの能力を秘めているに違いない。
おそらくは僕の車体とクラッシュした車体を『ワイヤー』で連結して引っ張らせるつもりだ。

(これで『拳銃持ち』に遭遇したのは三度目。
いや、エルガマル氏はライフル銃だったか)

これは唐雛ミオを倒せない程度ではチャプチャプに到底敵いやしないという試練だと自分は感じた。
一戦目のように運良く上位まで食い込むのでは意味がなく、己の手で勝利を掴まねばならないのだ。

「僕の『銃弾』はお金、だけど『精密性』なら負けない。
勝とうが負けようが2位だった君と撃ち合える事を光栄に思うよ」

「僕は、君の『拳銃』を破壊する」

こちらに向けられた奇妙な『拳銃』の銃口を狙って発現済みの『コイン』を弾き飛ばし、さらに運転補助に回していた手に『コイン』を発現すると同じく銃口を狙い撃つ。
『コイン』の強度では銃弾に敵わないが一瞬だけでも拮抗してくれさえすれば、二発目の『コイン』が一発目に着弾することで威力を底上げしてくれるはず。

(射程距離を伸ばし威力の底上げで『カイト』を狙撃する事が目的だったのに、こういった使い方をする事になるとは。
まだ、試した事はないが成功するものか…)

『カイト』狙いの場合もあるが目の前で自分を狙う者がいるのに『カイト』を狙う余裕は無いはずだ。
それに使い手が人間なら『アメイジング』に匹敵する精密性の持ち主でないと、的の大きい車体を狙わなければ外すと思う。
ここは何としてでも勝たなければならない。

493【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/06(火) 10:54:13
>>491
「どうもいかんな」

気を取り直してアクセルを踏み、ハンドルを切ってコーナーを曲がっていく。

494【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/06(火) 22:57:19
>>491(GM)

「……うーん。」

左か?

    間か?

         右か?

これは迷うところだ。
どちらを抜けるにせよ危険はある。
つまり、対処できそうなのはどちらか――

           ――と。

                         ガ   ゴォォオオン!!

「うわっ……!?」

(ど、どっから……!?
 どんだけ荒っぽいのよ、あいつら。)

あの連結も気になる。
スリップストリーム……とは明確に違う。

       「……」

ちょっかいはかけたくない。
向こうがその気なら仕方ないが。

(得体の知れない【1】よりは、あっちのがましね。)

……ここは【3】の左側を抜ける予定で走行。
本体の目で、前方の路上に変色がないか確認。
また、スタンドは首だけ振り向き後方を確認させる。【4】はいるか?

495【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/06(火) 23:39:40
>>491
「いデェェ――がッ!」

難なくショートカット成功ォ!
だがカーブはまだ続くわけだろ!曲がりきれねえのはわかってる!

「切り離していいよな!?まだなんかあるか、ホビー!」

二台の連結を解除してバラバラに戻り、このカーブ地帯を曲がりきるべきだ。
だがホビーがまだ何か策があるっつーなら、連結は解除しねえ。
手首に関しては、もう痛くても無理やり動かすしかねーっぽいから気合い入れる!

496『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/07(水) 23:21:50
>>492(瀬良野)
『コイン』の裏でたわめられた指と、突きつけられる銃口。

西部の『早撃ち』を思わせる緊張が、二人の間で走る。
刹那──

                          ガァ ア──ン!
                    バシュ!

二人の『弾丸』が、宙を裂き、交錯した。

『アメイジング』の精確無比な狙撃は、
あやまたず『銃口』に『コイン』を導いたが、
その弾速は、明らかに『銃』のそれが上回る。
即ち──銃口に命中するより先に、弾丸が『コイン』を捉えた。

                   カキィ ィン!

甲高い音色を奏で、銃弾は軌道をそらされるも、
唐雛の銃弾は、カートの後部カウルに深々と突き刺さった。
銃弾には黒々とした線──『ワイヤー』が繋がっている。
同時に、唐雛は銃を運転席に降ろし、ワイヤーを【1】の車体に引っかける。

瀬良野の予想通り、
敵の狙いは車体同士を強制連結することだった。
弾丸を逸らされてなお命中したのは、
銃弾の硬度と距離、そして標的のサイズが大きいためだ。
何より、スタンドで弾く『コイン』(パスBC)では、
さすがに銃弾に伍する威力や速度(パスBB)は発揮できない。

補助に回していた手に『コイン』を追加発現し、
追撃を与えようとしていた瀬良野だったが、

                      ガ クンッ!

停車したカートと連結したことで急ブレーキがかかり、
発現したばかりの『コイン』が宙を舞う。
瀬良野自身も激しく揺らされ、咄嗟の対応が出来ない・・・・!

「──『おはじき』でオレと勝負しようってか?
 笑わせンなよ、てめー」

唐雛の挑発と同時に、【1】が勢いよく前に出る。
ハンドルを右(西方向)に切り、【15】を迂回するコースだ。
その左手に、新たな銃があることに瀬良野は気が付いた。
今撃ったのは右手の銃。
この男のスタンド──『二丁拳銃』だ!

>>493-494(【10】薬師丸【4】春原)
薬師丸の取ったコースは、【3】の左。
コース左端からは『2m』ほどしか離れておらず、
『鍬』を構えた『牛頭』のスタンドの間合い内なのは明らかだ。
路上に変化は現れていない。普通の黒光りするアスファルトだ。

   ルルル ルルル・・・・  ヴヴ

加速しようとアクセルを踏むと、またもエンジンの催促。
LOWでは抜き切れないと主張するようだ。

              コ ッ

同時に、後方から軽い衝撃。
スタンドで振り返ると、予想通り【4】が真後ろに張り付いている。
こちらは予想通りか不明だが、軽く『おかま』を掘られるほどに近い!

何より、その姿・・・・
今や、春原の姿は輪郭線しかなく、完全に背後が透けていた。
走行音もごく薄く、運転しながらだとほぼ聞こえない。
背後に張り付かれても気付かない道理だ。
『巨大鈴』も・・・・輪郭のみ残され、目を凝らさねば見えなくなっている。
薬師丸自身はそこまで症状が進行していない。
色の次に濃淡が消え始めた段階だが、いずれ『こうなる』のだろう。

一方、春原は意識が飛んだ流れで、
そのまま【10】薬師丸の背後にくっついてきてしまった。
LOWで走っていた【10】の方が遅く、軽く【4】のフロントをぶつけたことで、
ようやく目が覚める・・・・

同時に、二人は前方の異変に気が付いた。
距離『3m』──右斜め前の【3】でスタンドが動く。
 
        ブゥ ウン!

その手の『鍬』を、大上段から振り下ろしてきた!
狙いはおそらく前を行く薬師丸──その【10】のフロントだ!

497『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/07(水) 23:22:07
>>495(【5】根立)
ホビー:
「ねーよ!上出来だ相棒!」『デモ腕ガイッチマッタ!』
「そうだ! 腕! 動かせるのか?」

            ガコ!

『デッド・ホース・ワン』が連結部を殴り、二台を引き離す。

手首は──かろうじて折れてはいないようだが、ヒビは確実だ。
ハンドルを握ることが出来ず、腕で押さえて回すことにした。
『ブルックリン』も、精密な動作は期待できないだろう・・・・
果たして、『ピットイン』で治療してもらえるかどうか。

        ルルル ルルル──

着地の衝撃で速度を落としながらも、
二台のカートはコーナーに突っ込んでいく。
ヘアピンの横から入った為、実質左カーブになっているが、
その右側、外周方向には大きな壁と『R』『S』『U』『R』の四つのボタン。
そして、今しも【10】【4】の二台がカーブを曲がり切り、
視界から姿を消した。

このまままっすぐ進み、最速で左に曲がるか。
今から膨らむ軌道に変えれば、壁に手を伸ばせそうだが──

498【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/08(木) 00:03:34
>>496(質問)
質問です。

・【3】のスタンドのスピードは、目測でどれくらいですか?
 それとも、判別できませんか?

499『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/08(木) 00:15:56
>>498(【10】薬師丸、回答)

見る限りは、人間並。

500【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/08(木) 01:36:39
>>496
「ごはっ、げほっ! これ、が噂の…」

全速力で走っている状態でネクタイを引っ張られた感覚に近い負荷が生じ、衝撃で激しく揺さぶられてしまった。
甘かった。『アメイジング』のみが両手で射撃を可能としていると『傲慢』すぎる思い込みをしていたのだ。

「はっ、はぁ、両手に『フックショット』で格好いいスタンドだと思う。
この『アメイジング・クラウン』は射撃が本領ではなく、単にオマケを弾として運用しているだけ。
射撃の速さでは勝てないことを認めるよ」

こうして繋がれていると自分が首輪を装着させられて彼の飼い犬にされたようで良い気分はしない。
今、この男を叩き潰しておかねばならないと心の底から思い始める。

「足りないスピードは精密性と弾数で補う。
お金の力、資本主義で倒す!」

と、言いながら『ワイヤー』を掴んでカウルに刺さった銃弾を引っこ抜き、【1】の車体に引っ掛けられている事を利用して『ワイヤー』を自分の方に両手で引っ張らせる(破ス精:BCA)
そして、【1】の背後に移動する事で追撃を受けない位置に移動。

「その前に『ワイヤー』が邪魔! 先にお金より暴力だ!」

そもそも、両手で引っ張るから撃てないだけである。
急ブレーキに注意して避けられるようにハンドルを力強く握る。
冷たさを我慢して水鉄砲が衝撃で吹っ飛ばないように股で挟み込む。

501【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/08(木) 02:52:50
>>496
(毒は回り切った…悪いが、先に抜けさせてもらう)

ドス!

『鈴』に毒を注入し、その存在を完全に消去する。これで重さによる減速はなくなる。
右方向にハンドルを切り【10】を追い越し、【1】の横をスリ抜けていきたい。

今俺の存在感は極限にまで希釈されている。俺を認識できたとしても、それは持続しない。
存在感の消失は、圧倒的に未知の感覚だ。どんなに優れたスタンド使いでも、脳は誰もが同じ、変わらない。
とはいえ、これ以上毒が進行すると本当に消えかねない。うまく抜き去ったら、解毒の準備をしておこう。

502【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/08(木) 03:01:48
>>496(GM)

   ルルル ルルル・・・・  ヴヴ

「っと、世話が焼けるね。」

ギアをONに――
いや、それの優先順位は『次点』だ。余裕があればでいい。
即座にエンジンがぶっ壊れるわけでもあるまい。


              コ ッ

後方の【4】は次次点。
もっと直近でヤバイのは――【3】の攻撃!

「見るからに近距離パワー型……
 といっても、『スピード』は私のが上ね。」

       (これは、まともにいくと、貰っちゃうかな……?)

ハンドルを急いで切っても間に合うまい。後方に逃れることも不可。
見た目で判断させてもらうが、パワーでは明らかに負けている。

優っているとしたら?
スピードと精密性と――

「――ぃぃぃいいるいるイルイル!!!」

         リリリン!

               ――『運気』だ。

スタンドを振り向かせ、耳の鈴で『2つ分』の幸運を呼ぶ。
1つでも効くが、得体が知れない相手。保険を掛けておく。

そして、超精密・高速の突きの連打。(パス精CBA)
鈴は殴るのに邪魔、設置しない。

パワーでは負けていても、手数があれば補える。対応できる。
組み合っての力比べでなく、『長物』を介する以上、余計に。

      ・・・・つまり、狙いは鍬の『柄』だ。
          鍬を左から横殴りにし、体勢を崩して狙いを逸らしたい。
          そうでなくても、振り下ろしの勢いが緩まれば幸いだ。

503【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/08(木) 03:02:24
>>499(回答)
回答に感謝します。

504【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/09(金) 00:20:16
>>497
「痛ェよ!痛えけどやっちまったもんは仕方ねーっつーのッ!」

外周方向にハンドルを動かし、ボタンに近づく。
どれを押すか……なんて、この状況で考える余裕はねえ。

「ちょっと行儀悪いけどよォ――!」

『ブルックリン・ドリームズ』で『ボタン』を蹴るッ!
特定のどれかに対して蹴るわけじゃない。ただでさえ痛む手首を腕でかばいながらのハンドル操作と同時なんだ、てきとうでいいだろ。

「なんか良いもん頼むぜェーッ!」

505『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/10(土) 02:22:14
>>500(【15】瀬良野)
               ガシィ!
                      ブチ ブチ!

         フシュ!

突き刺さった『ワイヤー』を掴み、力任せに引っこ抜く!
だが、次の瞬間、『ワイヤー』は手中から消えた。
唐雛自身の手で解除されたのだ──

「『力馬鹿』につきあう気はねーンだよ」

           ルルン! ルル ルルル──!

そしてその隙をついて、【1】が【15】の横を通過した。
近距離パワー型が届かない間隔を開け、かつ油断もしていない・・・・
この男、パワー型のスタンドとも戦い馴れている。

オンタイヤの【1】は、瀬良野が反応するより速く、
前方のコーナーの内角を右へと曲がっていった。

    ヴヴ ヴヴヴ・・・・

エンジンが激しく唸りをあげる。
【15】の運動エネルギーの大半を【1】に吸われた格好だ。

>>501(【4】春原)
現在の経過時間は『7分』ほど。
症状は後期で、体は幽霊のように透けている。
限界である末期の先まで、『5分』ある計算だ。

        (キュキュキュ)

わずかな音しか立てず、右にハンドルを切り、【3】を左に見ながら通過。
その前方では、【15】と【1】の勝負が今しも終わったようだ。
『5m』ばかり先の【15】瀬良野は、
人型のスタンドを発現しているが、カートは完全に失速している。
対する【1】は瀬良野の右をパスし、オンタイヤの本領である高速でもって、
次のカーブを右に曲がっていく──内角攻めだ。
カーブ外周に置かれた壁には興味がないらしい。

                     (ルルル ルルル)

瀬良野に気付かれることなく、その右横を通過。
次の右カーブが目前にやってきた。
現在位置はコース中央。
外周には先刻と同じような壁と、『R』『S』『U』『R』の『小窓』がある・・・・

>>503(薬師丸)
           ヴヴ ヴヴヴ

LOWギアのまま、【3】土牛の左に突っ込む薬師丸。
振り下ろされる『鍬』の風切り音に奏でるは、二つの『金鈴』。
そして──

「――ぃぃぃいいるいるイルイル!!!」

                  ──シュバババババババ!!

カート上で立ち上がった『レディ・リン』が、
【10】に迫る『鍬』の柄に、高速のラッシュを叩き込む!
振り下ろすスピード、わかりやすい軌道から、
反撃自体は容易だ──だが。
                        ゴ ア !!

『鍬』の軌道はほとんど変化しない・・・・その恐るべき強力!(パワー:A)
加えて、オフタイヤのLOWという選択が、
【10】からスピードで掻い潜る可能性を奪い去った。

『レディ・リン』の抵抗むなしく、
『鍬』の先端が【10】のフロントカウルに突き立つ──


             ピタ ァ

寸前で、停止した。

                   「・・・・・・・・・・・行けい、娘」

樹がしゃべった・・・・
そんな声音が、土牛から届く。

【10】はゆっくりと、宙で止められた『鍬』の下を通過する──
前方『5m』、右に『4m』の位置で、
【15】がスタンドを発現し、カートを止めているのが見えた。
その先には右へのカーブ。外周にはアルファベットの書かれた壁が見える。

>>504(【5】根立)
ホビー:
「その思い切り、たいしたモンだ」『キニイッタゼ!』

     ドゴォ!!
                  『ポ────ン』

『ブルックリン』が蹴りを繰り出し、手近なボタンを蹴った。
『U』のボタンの上のランプが点灯する。

『ロッカーのご使用ありがとうございます。
 『アンブレラ』のご予約を確認しました。
 次のカーブにて、お受け取りください』

ヘルメット内に流れる、『案内音声』。

「スーパーの『S』!」

                  『ポ────ン』

「・・・・『ショットガン』だとよ」

二台のカートは外周を曲がりながら、加速していく。
カーブを抜けた前方『25m』先、コース中央に【15】が停車している。
その手前、やや左には【3】も停車。どちらもスタンドを発現している。
いましも【10】が【3】の左横を抜けていったが、
その体からは色がすっかり失われている・・・・『漫画』のようだ。

506【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/10(土) 03:17:16
>>505
「また、負けてしまった。なかなかに厄介なスタンドだ。
スピードで負けている相手には物量か、単純なパワーで叩き潰す他に手段は無い感じだ」

二度目の負けだが初戦で二位だった相手に勝とうだなんて無理があるのだ。
圧倒的に自分と相性が悪いなら勝てる状況に持ち込むか、有利な状況を作り出せるパートナーを見つけるしかない。
その前にエンジンが酷使した事に猛抗議するかのように唸っている。

(ここで協力関係に持ち込めそうなのは土牛氏ぐらいかな。
エンジンを休ませながら提案してみるか)

リモコンを手に取ると土牛氏に無線を繋げてみる。
その間にエンジンの調子が改善しない場合はLowにギアチェンジ。
股に挟んだ水鉄砲を『アメイジング』に手渡しておく。

(他にも参加者は襲ってくる可能性がある。
『コイン』の節約に『ショットガン』が役立てば良いな…)

何だかんだで参加者との交戦を楽しむ危険な方向に傾きつつある。
非常に不味い傾向なので自重しなければ。

507【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/10(土) 11:32:15
>>505
鈴に毒を打ち込んだはずだがどうか。

カーブの外周を走り、壁に近づく。『R』の小窓に接近したい。

508【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/10(土) 22:27:52
>>505

「…………っ!
 こりゃ、予想以上――」

大人しく食らうしかないか……と。
予想外の事態。

             ピタ ァ

         「……?」

「……よくわかんないけど。
 借り一つ、って事で覚えとくよ。」

幸運のおかげ……だろうか?
ともかく、ギアを『HIGH』に上げる。

         ・・・・そして。

「……【15】。」

(スタンド使い。さて、どう出るかな。)

連戦になるが、仕方がない。
錆鈴を解消する隙もない。水鉄砲は『レディ・リン』に構えさせておく。

また、車体は少し外周――『アルファベットの壁』に近づけておこう。

509【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/10(土) 22:35:46
>>505
「俺は『アンブレラ』……傘?雨でも降ってくんのかね」

まあ無駄なものは設置しない……はず。だといいな。
問題は次のカーブに到着するまでのこの時間だ。

「停車してんな。一悶着あったか」

だがどっちみち進んでいくしかない。
手首の負傷で『ブルックリン・ドリームズ』のスタンドとしての能力が大幅に削られてはいる。
ただし手首だけだ。やりようはいくらでもあるさ。

ちょっと試しに右足でアスファルトを小突き、右手に『ブロック』を形成。スタンド側の動きの劣化がどんなもんか具合を見てみる。
水鉄砲のガードさえできりゃあ万々歳なんだが。

510『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/11(日) 20:42:50
>>597(【4】春原)
『大鈴』の状態は『末期』。
現在『9分30秒』が経過しており、ほぼ輪郭線しか存在しない。

(ルルル ルルル・・・・)

右カーブの外周に入り、壁の窓に近づくと、

『ロッカーが近づいてきました。
 『ライフル』をお受け取りください』

                         『ポ────ン』

事前にアナウンスが流れ、目前の窓から『ライフル』が突き出された。
『水鉄砲』と同じくペットボトルを装着する玩具だが、
ライフルといいうだけあって、長い銃身を備えている。

手を伸ばせば、問題なく受け取れそうだ。

>>506(【15】瀬良野)

「・・・・なんじゃ?」

ぶっきら棒と言ってよい返答が、無線越しに聞こえた。
エンジンは機嫌を直しそうにない。

    ガコン
            ル ル ル

『LOW』にギアを落とすと収まったが、当然スピードは落ちる。
微速前進しながら、スタンドに『水鉄砲』を手渡した。

                         『ポ────ン』

前方『15m』に迫ったカーブ外周の壁から聞こえる音。
電子音とともに、『R』の小窓から長柄の物体が飛び出すのが見えた。


>>508(【10】薬師丸)
土牛の眼差しは、
優しい色を帯びた半面、どこか複雑そうでもある。

声ををかける薬師丸だが、その声すらくぐもっていた。
これでは聞こえたかどうか、定かではない。

ヴヴヴ
        ガコ ン
                 ルルン! ルルル──

ギアを『HIGH』にあげると、
エサを出された犬のようにカートは生き返り、加速を始めた。
右『4m』の位置にいる【15】瀬良野は、
エンジン不調らしく、不協和音を響かせている。
ギアをLOWに落とし、ようやく落ち着いたようだが、
HIGHに上げた【10】の敵ではない──
こちらに気付いた様子もなく、左から問題なく追い抜いた。

【10】は外周ぎりぎりを走っているので、このまま無理なく壁に到達できそうだ。
と──前方『15m』に壁が近づいたところで、

                         『ポ────ン』

電子音とともに『R』の小窓から、長柄の物体が飛び出すのが見えた。
【10】も右カーブに差し掛かる──

>>509(根立)

           ジャコッ

試しに『ブロック』を一つ抜き出すが、           ズキン!
右手で握った時点で、手首に痛みが走った。
指だけなら何とかなるが、手首に負担がかかる使い方は、
それなりに覚悟がいるだろう・・・・狙いが狂う可能性も高い。

【5】はオンタイヤの本領を発揮し始める。
ぐんぐんとスピードを上げながら、カーブを曲がっていくが──

  キュキュキュ キュキュキュキュ!
                           ガコッ
        ジャジャジャジャ!

加速が過ぎて、
右のタイヤが縁石を超え、砂地に乗り上げた。
一気にスピードが落ち、』車体が揺れる・・・・

                               「あっぶ!」

        キュキュ!

衝突をすんでで回避したホビーの【2】が、【5】の左横に並ぶ。

「見ろよ、あそこでモタついてる二台、
 どっちも『近距離パワー型』だ。
 ちょーどいい、オレがこっちで盾になってやる」

               『油断スンナヨ』

「後ろからブチ抜いてくる奴に、
 イラつかねぇレーサーなんていないからな」


                 ルルル ルルルル────ッツ

コース左で動き出した【3】までは、『10m』。
その『5m』先の【15】までは『15m』。
今の加速を考えれば、余裕で千切れそうだ──
その先には、壁の置かれた右カーブが待っている。

511【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/11(日) 21:33:58
>>510
「先に名前を名乗らせてもらっていいでしょうか。
【15】の瀬良野です、協力関係になりませんか?」

土牛氏に提案しつつ『R』の小窓から物体が飛び出す光景に首を傾げた。
先の、さらに先の小窓は『R』であって『S』とは違う。
反応するには先走りすぎていると思う。

「メリットは透明化するスタンド使いのホモヴィッチの位置を知ることが出来、僕が得意な狙撃で安定した援護を受けられることぐらいです。
あと、気づかれない程度に限定すれば『過去』を変えられます」

無線で会話をしながらホモヴィッチの位置を探る。
機械の誤作動はあり得ないのでホモヴィッチが受け取りに来たのかもしれない。

(でも、ホモヴィッチがスイッチを押した瞬間を見ていないし、位置が離れているはずだ。
何に機械が反応してるのか分からないのが不気味で嫌だな)

「ところで、道の真ん中に停車していたのは何故ですか?
カーブを曲がったら二台も停車していたので驚きましたよ」

少しばかりエンジンを休ませてギアをHighにチェンジ。
飛び出した物体が動いた場合、ホモヴィッチと異なる透明化のスタンドを使える参加者がいる事になる。

512【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/11(日) 23:30:34
>>510

(……難しい事情?
 ま、首突っ込むことじゃあないかな。)

        ・・・・少なくとも今は。

HIGHのまま走る。
現在『モノクロ』はどんな感じだろうか?

「ん?」

   (あれがライフル?
    何でいきなり――ああ、消えてるのか!)

受取人は姿を消している。
恐らくは【4】……なのだろうか。

「……」

このまま走り、ライフルを受け取ろう。
特にアクシデントも……今すぐにはなさそうだし。

今のうちに錆鈴のうち1つを鳴らし、不幸を呼ぶ。
スタンドは自分の傍、外周側に控えさせておく。

513【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/12(月) 22:22:11
>>510
スタンドの手を伸ばし、ライフルを受けとる。
ほどなくして鈴は消滅する、重さによる障害は受けない。

514【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/13(火) 00:11:38
>>510
 つ
「痛ァー……下手こいたつもりはねえんだけどな」

あれは最善手ではなかった、んだろうな。俺が思いつく限りじゃ最善手なんだが。
でもまあ結果オーライでしょ、成功したんだからよ!
これくらいハンデにしといてやるぜ。

>                           ガコッ

      「うっおおお!」

ハンデだから!ハンデだから!

「すまんホビー、しばらくは助けてくれよ。後でめっちゃ美味い『鯛焼き屋』教えっから」

ここは甘えさせてもらおう。
縁石から復帰して、ホビーに近づくようにハンドルを動かす。

腕だけのハンドリングでカーブをスイスイ曲がりきれるかってーのは、まあ無理だ。
次からは、カーブに差し掛かったら大人しくスピードを抑えたほうがいいんだろうな。
クラッシュした際の時間ロスよりかはマシだし。

515『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/13(火) 23:20:14
>>513(【4】春原)

  カシャ!

問題なく、『ライフル』を受け取った。
弾倉であるペットボトルに加圧する仕組みで、結構本格的だ。
射程は期待できそうだが、水量もその分使うかもしれない。

『鈴』の毒は、現在、『10:00』。
後『2分』で消滅する算段だ。

          キュキュキュキュ

右カーブを無難に曲がっていく【4】。
その先は直線がなく、すぐさま左に折れるカーブ。
マップによれば、そこから少し直線が西へと続き、
そしてコースは二手に別れるはずだ。

>>512(【10】薬師丸)
音と『ライフル』に注目する薬師丸。
果たしてライフルを受け取るスタンドの手が浮かび上がった。
【4】のカートの姿もだ・・・・
まるで透明なビニールのようで、凝視しなければ、まずわからない。
目を離せば、またも風景に溶けてしまいそうだ。

対して、薬師丸とそのカートの『モノクロ』は、
色は完全に消え、濃淡が霞んでいる状態だ。
例えるなら墨絵のよう。
そして、明らかに黒かった部分も、
今は灰色となり、色褪せていくのがわかる。
【4】ほどではないが、進行している・・・・春原の言葉通りに。

『ロッカーが近づいてきました。
 『ライフル』をお受け取りください』

                         『ポ────ン』

続いて、薬師丸もライフルを受け取る姿勢をとる。
『錆鈴』を減らすべく、『悪運』を読んだ瞬間・・・・

       『ジリン!』
                    バッ!

──突然、目に砂が入った。
                            ルルル!

視界が閉ざされ、反射的に目を擦る。

              キュキュ   キュキュキュ

幸い、砂はすぐに取れたが、タイミングが悪かった・・・・
『ライフル』は受け取れず終いで、
【10】は右カーブを曲がっていく・・・・

その先は直線がなく、すぐさま左に折れるカーブ。
マップによれば、そこから少し直線が西へと続き、
そしてコースは二手に別れるはずだ。

>>511(【15】瀬良野)

「・・・・そこまで聞いとらんわ」

年齢の割に、老いた口調で突っ込まれる。

「・・・・よかろう。組まねば勝ち目が薄い。
 わしは土牛。
 スタンドは『地面を変化させる』、とだけ教えておく」

                ルルル──

           「背ろにつくぞ」

加速した【3】が、背後に張り付くのを感じた。

一方、前方の異常に目を凝らす瀬良野。
果たしてライフルを受け取るスタンドの手が浮かび上がった。
その下には、カートの姿も・・・・
まるで透明なビニールのようで、凝視しなければ、まずわからない。
目を離せば、また風景に溶けてしまいそうだ。

そこに『モノクロ』になった【10】が続く。
【15】はギアチェンジ分、出遅れた格好だ。

  ブ! ガコ ン
               ッルルン!  

エンジンの変化の出鼻を捉え、速やかにギアチェンジした。

                  『ポ────ン』

前方で、【10】がライフルを受け取るのが見えた。

『ロッカーが近づいてきました。
 『ショットガン』をお受け取りください』

右カーブに突入する【15】。
オフタイヤ、ギアチェンジ後で、外周に出る分には問題ない。
『S』と書かれた小窓が開き、一回り大きな『水鉄砲』のグリップが現れた。

「──後ろから来るぞ。
 オンタイヤ組、【5】と【2】のコンビじゃ。
 右後方、『5m』──いい加速じゃ。抜いてくる」

516『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/13(火) 23:20:28
>>514(【5】根立)
あの場面、思いつく限りの手を尽くした。
その自負はあるが、怪我を負ったことも事実だ。
この先のレースに影響が出るのは間違いない。

『OH!マカセトケ!』「だから先走ンな」

        ル ルル

【2】が加速し、【5】の前に出て風除けになった。
エンジンの負担が減り、改めて加速を始める。

ぐんぐんと近づいてくる左斜め前の【15】と【3】もまた、
前に【15】を従え、前後に並ぶ。協力体制を取ったようだ。
前誤差『5m』、左右で『3m』。
この調子ならすぐにも追い抜けるだろう。

問題はむしろ、目前に迫る右カーブだ。
二人はほぼコース右端を走行している。
今のペースでカーブに突っ込めば、
外周の壁を前に曲がり切れず、激突は確実だ。
今から左の外周に寄り、滑らかにカーブに入るか、
別の方法を取るか──

「さて、どうする?」『する?』

ホビーは『他力本願』の態勢だ。
選択は根立に委ねられる・・・・

517【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/13(火) 23:34:31
>>515(GM)

モノクロ化はまだ気にしない。
【3】と少なからずぶつかった(=注目された)し、多少は進行が遅延するはず。

「うわっ……」

悪運の来るタイミングを読み間違えたか。もう少し早いと思っていたが――
いや、このタイミングこそ悪運か?

(しばらく忘れないよこりゃ。
 鈴二個分くらいじゃないの?)

内心毒づくが、鈴の量に関わるのは悪運の内容だけ。
周囲の環境は考慮されないのは自分でも知っていること。

水鉄砲を自分の膝の上に置いた後――

            ジリ

今度こそ周囲に問題はなかろう。
もうひとつの錆鈴も鳴らし、悪運を呼ぶ。
くしゃみなり目に砂なり考えられるが……
カーブを上手く曲がれなくなるほどの不幸もあるまい。

            ・・・・念のため、ハンドルをスタンドにも握らせておく。

518【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/13(火) 23:50:42
>>517(追記)

特筆することでもないが、走るのはコースに沿ってだ。
つまり、普通に左のカーブを曲がるということ。
もし悪運でカーブに失敗でもしたら、また話は変わってくるが……

519【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/14(水) 01:22:00
>>515
(特に問題はないな…)

コースに従って、右カーブをクリアしていく。
前方にカートは見えないか?

520【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/14(水) 01:22:59
>>515
「よくお喋りクソ野郎って怒られます!
それと、どうやら透明化するスタンド使いは一人だけではないようです」

着弾した水が消えたホモヴィッチと違い、触れた物体の消えない透明化と似たタイプのスタンド使い。
今の今まで姿を認識すら出来ていなかったと思うと恐ろしいスタンド能力である。
ふとした拍子にストーカーの存在を認識してしまった女性の恐怖が分かる気がした。

「着弾した水が消えるホモヴィッチと違って触れたライフルを認識できているので別人だと思います。
おっと、と、ショットガンが出てきたから取りに行きます」

壁の小窓に寄せて『ショットガン』を『アメイジング』に受け取らせよう。
そこまでの速度は出ていないはずなので減速の必要は無いと思うが必要なら土牛氏に減速の意思を伝え、最低限の減速をして『ショットガン』を手にする。

「来ないかと思ったらコンビを組んで来ちゃいましたか。
提案ですが左右に別れて挟み撃ちしてみませんか?
【5】の人はブロックを形成するらしいので力強そうな土牛氏が、僕が【2】の方を担当すると楽そうですが」

「先に行きたい二人の出口は真ん中だけ。
しかし、左右には屈強な近距離パワー型が目を光らせる。
彼等が列を組もうが土牛氏のスタンドで中央の地質を変えてしまえば良い。
コンビを組もうと左右のどっちに避難するかまでは打ち合わせのやりようがないはず」

ショットガンと水鉄砲を手にした『アメイジング』なら二方向を同時に撃てそうだ。
さすがに二方向を同時に狙えば、精密射撃は不可能だと思うが牽制にはなる。

「土牛氏からコンビ撃退案はありますか?」

こちらも即席コンビだが負けはしない。
しかし、協力相手の性格が1stステージと似ている事に運命を感じる。
自分は気難しい人を無意識に選んでいるのだろうか。

521【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/14(水) 02:17:25
>>516
「あい、あい」

ホビーと歩調を合わせつつ、前方の『競争相手』を見る。
このレース、独力で頑張るっつーのはかなり『骨が折れ』そうだ。俺のはヒビだからまだ折れてねえ。

「……次のカーブで物を受け取れって言ってたし、
 ここは素直に膨らんどこうぜ」

外周寄りに動いて、安全にカーブをやり過ごそう。
カーブに入って『アンブレラ』とやらを差し出されたら『ブルックリン・ドリームズ』の左手で受け取る。

「まだまだ焦る必要はねえはずだ。
 先頭に躍り出るチャンスはあるッ!」  たぶん

522『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/15(木) 02:23:13
>>519(【4】春原)

   ルルル 
          ルルル

順当に右カーブをクリア。続いて左カーブ。
S字だが、オフタイヤであれば特に難しくはない。

          キュ キュキュ

左にカーブを曲がる──視界が開けたように感じる。

白い砂浜に伸びた、一直線のコース。
なだらかな坂を下るそれは、前方『50m』ばかりで、
左右に別れ、その先でまた合流している。
二つのルートは低い『仕切り』に遮られ、
行き来こそ出来ないが、互いの位置は確認できる。
だが・・・・春原の目を引いたのは、その部分ではない。

細長く続く『仕切り』に屹立する、電柱のような二本の柱。
『5m』近いその頂点には、巨大な『シャワーヘッド』がつき、
鎌首をもたげる大蛇のように、コースを睥睨している。
そのどちらも、右のコースを向いており、
今は散水していないが、水浸しのコースを見るに、何が起きるかは明らかだ。

左右の道の分かれ目、その寸前のコース右端に、
【12】【20】が停車している。
今しも【1】が勢いよく、二人を追い抜き、左のコースへと入っていくのが見えた。
【14】の姿もある。右のコース、水浸しのルートを超えた辺りだ。
距離は『80m』と離れているが、明らかに失速している。

春原の現在位置はコース左端。
直線コースに他のカートはおらず、気持ちよく走れそうだ。

>>517(【10】薬師丸)
思わぬ『不運』の大きさに毒づくが、
『運』が『等価交換』であることは知っている。

       キュキュ キュキュ

水鉄砲を置き、左にカーブを切りながら、
もう一つの『錆鈴』を消費する。
                          『ジリ!』

             モゾ

水着の下の素肌に、ザラついた感触。
さっき飛んできた砂が、挟まったらしい。
気持ちが悪いが、運転を誤るほどではない。

左にカーブを曲がる──不意に視界が開けたように感じた。

白い砂浜に伸びた、一直線のコース。
なだらかな坂を下るそれは、前方『50m』ばかりで、
左右に別れ、その先でまた合流している。
二つのルートは低い『仕切り』に遮られ、
行き来こそ出来ないが、互いの位置は確認できる。
そして薬師丸の目を引いたものは、もう一つ。

細長く続く『仕切り』に屹立する、電柱のような二本の柱。
『5m』近いその頂点には、巨大な『シャワーヘッド』がつき、
鎌首をもたげる大蛇のように、コースを睥睨している。
そのどちらも、右のコースを向いており、
今は散水していないが、水浸しのコースを見るに、何が起きるかは明らかだ。

左右の道の分かれ目、その寸前のコース右端に、
【12】【20】が停車している。
今しも【1】が勢いよく、二人を追い抜き、左のコースへと入っていくのが見えた。
【14】の姿もある。右のコース、水浸しのルートを超えた辺りだ。
距離は『80m』と離れているが、明らかに失速している。

先に曲がった【4】の位置は、その手の『ライフル』でおよそ認識できる。
距離にして『12m』先。【10】同様、コース左端だ。
スピード差はなく、障害物のない直線状なら、この車間が保たれることになるだろう。
もちろんそれは、互いに妨害をしなければ──という話だ。

523『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/15(木) 02:42:16
>>520(【15】瀬良野)

土牛:
「・・・・オンタイヤを好きに走らせては、勝負にならんな」

「わかった。
 道の右側は、ワシが封鎖する」

                          ルルル!

右カーブを強引に切り上げ、
【3】がカーブ内周に向かって離れていく。

一方、【15】はやや急に外周へと切り込み、壁の前を通過。

                     『ポ────ン』

『S』の小窓から現れた『ショットガン』を首尾よく受け取り、
スタンドの手に構えた。これで『二丁拳銃』だ。

            ル ルル

やや減速しつつも、そのまま外周に沿って、ヘアピンを曲がっていく。
背後から、一段高い走行音が近づいてきた。
ちょうど背後だ。【2】【5】のコンビも壁に向かっている。

>>521(【5】根立)
『リョーカイ』「りょ・・・・おまえな」

         キュキュキュ キュキュキュ

多少大回りになるが、無理なく緩やかに二台のカートは外周に差し掛かる。
傷んだ腕は握力も気になったが、この減速は逆にありがたい。

『ロッカーが近づいてきました。
 『アンブレラ』をお受け取りください』

           『ポ────ン』
                     『ポ────ン』

アナウンスの数秒後には、小窓の前を通過し、
ホビーは『ショットガン』を、根立は『アンブレラ』を手に入れた。
その名の通り、それは傘・・・・『透明傘』だ。
かなり大きく、直径は『1m』を上回るだろう。
『ジャンプ式』らしくワンタッチだが、『開閉』両方のボタンがついているのが特徴的。


            ルルン! ルルル────ッ

減速から回復し、スピードを増す【2】【5】。
すぐにも【15】の後ろに追いつきそうだが、そこで気付いた──
外周の左端を行く【15】に対し、【3】は内周の右端。
二台のカートが、前方で左右の端に散り、中央のみを開けている。
どちらもオフタイヤ、かつカーブでスピードは知れているが、
幅『7m』のコースにおいて、左右を埋められると間は『5m』。
そして、【15】が何か武器を入手していたのも、間違いない・・・・

「・・・・どうやら『油断禁物』だぜ、相棒」

ホビーがカート上に、『デッド・ホース・ワン』を立たせるのが見えた。
【15】、そして【3】までの前後差は『5m』。
このスピードのままでは追い抜くか、衝突だ。

524【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/15(木) 02:57:23
>>522(GM)

「うへ……」

ざらつく感覚。

    (サービスカット……欲しいかな?
     こんなモノクロじゃ、しょうがないか。)

今は運転的余裕がある。
スタンドで砂を取ろう。
つまらないことだが、何かあっては困る。

             ・・・・と。

「あれは……シャワー?
 面倒な仕掛けねぇ〜え……」

眉を顰める。
生半可な手では突破できないだろう――

        (パネル、鈴で埋める?)

そして、もうひとつ。

(【12】と【20】のコンビ・・・…なにしてんだろ?)

一応協同路線を一度は組んだ相手。少し気になる。

今の自分は声が潰れている。
通信しても仕方ない――か?

       (物は試しでしょ。)

【12】――乾巌に無線を入れる。

「もしもーし? 聞こえる?」

なるべくゆっくり、はっきりした発音を意識。

聞こえないなら向こうから切るなりするだろう。
別に怪訝に思われても問題はない。仲良しとかでもないし。

それ以外には変わったことはせず、走る。

525【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/15(木) 04:04:40
>>523
「助かります、オンタイヤには辛酸を舐めさせられてばかりで痛い目に遭ってもらいたいと思っていまして。
近距離パワー型二体のヴィジョンが『抑止力』になって彼等の精神的ブレーキとなるはずです」

「僕の方が手数は多いので土牛氏が劣勢に追い込まれた場合は多少のフォローが出来ます。
では、始めましょうか。お互いに頑張りましょう」

ハンドル操作を誤らない程度に振り返ると手にしたばかりのショットガンを背後の二人に向かって撃つ。
やや上向きにショットガンを撃って二人の頭上から水が降るようにしよう。
ブロックを盾にしようが頭上から降り注ぐ雨を完全に防ぐのは困難だと思うからだ。

「こんにちは、良い天気ですね。そんなに急いでは疲れますよ?
水浴びしてリフレシュしましょう。今流行の熱中症対策ですよ」

肝心の【2】のスタンド能力が気になるところ。
余裕が有れば、頭上から降る水飛沫に対応する参加者の隙を突いてボンネットのパネルを撃つ。

526【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/15(木) 11:23:18
>>522
スタート時の位置がおかしいと思ったが、こういうことか、先行が有利とも限らんな。
シャワーの動きに注意して、コース中央を走行する。
右側だけが危険ではないかもしれない、オフタイヤであれば、急な進路変更にもある程度対応してくれるだろう。

527『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/16(金) 17:50:03
>>526(【4】春原)
確か主催者の説明では、
『先行不利』になるコース設定とのことだった。
状況はまだわからないが、前方を注目しながら、走り続ける。


                   ルルル──

と──
乾らの先、分岐点の左に突っ込んだ【1】が、激しく水を散らして停車した。
その頭上にまき散らされる大量の『水飛沫』。

いつのまにか、右を向いていた『シャワーヘッド』が、
左に向きを変え、【1】に洗礼を浴びせている・・・・
それも、カートのみならず、カイトまで水浸しにする、念の入りようだ!

右端に停車した二台は、まだ動かない。

>>524(【10】薬師丸)

  スリ
       スリ

この状況では、逆に注目されもしないだろう。
スタンドを使い、水着の砂を拭っておく。

直線コースの左右に観客席はあるが、
春原も薬師丸も、声援を受けている気配がない。
どうやら『モノクロ』であることは、
想像以上に一般人の認識力、
特に遠距離におけるそれを低下させるらしい。

前方に見える停車した二台、
その内の一人、乾とは一時的に共闘した仲だ。

 ザッ

無線を試してみる・・・・

『──薬師丸さまですか。
 お風邪ですか?声が聞き取りづらいですが。
 そちらも順調に進んでおられるようで、何よりです』

ややボリュームが大きい、老人の声が返ってきた。

と──
乾らの先、分岐点の左に突っ込んだ【1】が、激しく水を散らして停車した。
その頭上にまき散らされる大量の『水飛沫』。

いつのまにか、右を向いていた『シャワーヘッド』が、
左に向きを変え、【1】に洗礼を浴びせている・・・・
それも、カートのみならず、カイトまで水浸しにする、念の入りようだ!

>>525(【15】瀬良野【5】根立)
【15】はカーブに差し掛かっている。
背後を振り向けるのはせいぜい一瞬。
それ以上よそ見する余裕はない。

ハンドルを切りながら確認した後方には、
いましも【2】【5】の二台が、【15】に張り付かんとしていた。
どちらも人型のスタンドを発現し、警戒している。
【2】の『ケンタウロス』風のスタンドは『ライフル』を、
【15】の人型は閉じた『傘』をそれぞれ持っているのが見えた。

         パタタタタタタタタタ!!

『ショットガン』の引き金を引くと、
無数の『水弾』が激しくまき散らされた!
電動らしく、引き金を引いていれば際限なく弾が出るようだ。

だが──それでも二台に直撃はしない。
銃口を上向きにし、水が上から降るようにしたのは失敗だった。
この至近距離では雨が届くより先に、掻い潜られててしまう!

            「チッ!」

     グンッ

【2】が舌打ちし、【15】の内側、右から抜いてきた。
激しくタイヤが鳴り響くが、ドライブテクの妙、衝突はしない。
そしてスピードが生きている分、すぐにも【15】を抜こうと──

              キュキュ キュ!

だが、そこに右端から寄ってくる【3】のカート。
『挟み撃ち』を狭めることで、プレッシャーをかけてきた!

         「やってくれんぜ!」

     グ ンッ

【2】はブレーキを踏み、追い抜きをあきらめ、引き下がった。

「──!? おい、根立!」『オキロ!!』

三台が右カーブを抜け出す中、
【5】だけがカーブをまっすぐに突っ切る──このままでは、
縁石を乗り越え、砂浜に降りてしまう!

528<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

529【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/16(金) 21:56:52
>>527
「あッ、やべッ」

やはりどうにも手首が痛くて、ハンドル操作がおろそかになっていた。
慌ててハンドルを切りつつブレーキをし、ドリフト気味にカーブを曲がりたい。

「ちくしょうめんどくせぇなァ!」

この『関門海峡』、突っ込んだら蜂の巣にされちまう。
かといってトップに出るにはここを抜けないといけない。
つーかこいつらこんなことしてて前に出る気あんのか?
オフタイヤだからってもちょっかいかけずに真っすぐ行ったほうが良いんじゃねーのか?
いや、ちげーな。抜き去られるのは『ムカつく』もんな、阻止したくなるか。俺だってなるしな。

「でもよォーッ!『ブロッキング』されるのだってムカつくよなァ――――――――ッ」

【3】のカートに『ブロック』を投擲し、牽制する。
『傘』は前方からの射撃を警戒して、いつでも開けるようにしておく。


「通信!ホビー、お前俺の『ブロック』に『足』生やせるか?射程距離とか数の制限とかってどんな感じだ?
 『ブロック』に足生やしてあいつらに突っ込ませるとか、そういうの思いついたんだがよ」

530【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/16(金) 21:58:22
>>525
「おわっ! 土牛氏、ありがとうございます。
予想より接近が速くて水浴びさせてあげられませんでした…」

こういった集団戦では拡散水弾の撃てるショットガンは有り難い反面、協力者である土牛氏が巻き添えを受ける可能性もある。
当分の間は仕掛けを作動させるときを除いて『コイン』を使う必要はなくなった。

「冗談で言った熱中症に【5】の方がなったかもしれません。
この隙を突いて【2】の人を袋叩きにしましょう」

「僕が【2】の前方を塞ぎつつショットガンを撃ちます。
土牛氏は隙を狙いパネルを濡らすか、接近されたら攻撃してください」

「さすがに土牛氏が接近されたりしたら、ショットガンから水鉄砲に切り替えるので安心してください。
どうでしょうか、やれます? 他に案が有るならどうぞ」

了承の返事が貰えたら【2】の前方を塞ぐ位置に移動しつつ、振り返ってショットガンの洗礼を浴びせる。
右カーブを抜け出した先に何も無ければ、振り返ったままで二挺拳銃を撃つ。
勿論、土牛氏が接近したり相手に接近されたらショットガンから水鉄砲に切り替える。
土牛氏に自部の提案を拒否され、別の提案をされたら従ってみよう。

531【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/16(金) 22:24:23
>>525は間違いです。>>527でした。
誤射すみません。

532【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/17(土) 02:17:34
>>527
「やはり可動式か、ツイてるぞ」

右方向に進路を取り、直進。
左にシャワーが撒かれている間、右は安全だろう。
そもそも、今俺の存在感は限りなく薄まっている、感知されないこともあり得る。

533【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/17(土) 02:21:20
>>527

「聞こえる? そりゃよかった。
 この声は……【4】の能力のせいね。
 爪で『存在感を薄くする』んだって。
 最終的には『存在が消える』みたい?
 注目されてたら大丈夫とかなんとか。」

【4】の能力を説明しておく。
乾はともかく、【4】には何の情もない。

「あ、意味もなく繋いだわけじゃないよ。
 聞きたいことが一つ……いや二つね。
 教えてくれなくてもいーけど……」

喋りながらでも運転は出来る。
シャワーを目を細めて見つつ、やや右よりへ。

「私達の同盟、さっきのステージ限定?
 そこんとこはっきりしときたくてね。」

      「……私としちゃ、敵は少ない方が嬉しい。
       むしろ、今度はこっちからお誘いしたいくらいなんだけど。」

水を遮る手段はある。
が、少し時間はかかる。

「もう一個。なんでそこで止まってんの?
 もし継続だっていうなら、教えてほしーんだけど。」

【12】たちはただ止まっている?
それとも、何かしているのだろうか?

とりあえず、彼ら二人に追いつくまでは普通に走るのは変わらない。

534『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/18(日) 00:10:11
>>532(【4】春原)

      キュ キュキュ

左端から、右端までカートを振っておく。
障害物はない直線コース。何も問題はない。

だが・・・・
前方右端には、停車した二台のカートの姿がある。
【12】と【20】だ。このまま直進すれば当然、衝突するだろう。
距離にして『25m』ばかり。直線はこれで半分を越した。

同時に、春原は、自分の体が『末期』に差しかかかったのを感じる。
音は消え、姿もほぼ透明な状態だ。
あと『3分』、この状態が持続する。
『鈴』の方の進行も進んでいる・・・・あと『30秒』で消滅だ。
自分はこうならないよう、気をつけておく必要がある。

と・・・・突如、【12】【20】が発進した。
ゆっくりと右側のコースに入っていく。
巨大なシャワーヘッドは、依然として【1】に豪雨を降らせている・・・・
あれでは、LOWでじんわりと進むしかないだろう。

                 ──バシュ!!

【1】唐雛が手を上げ、シャワーヘッドを撃つのが見えた。
『銃器』のスタンドらしいが、シャワーヘッドはびくともしない。
相当に頑丈な造りのようだ・・・・

>>533(【10】薬師丸)
乾:                    ザッ
「情報提供、ありがとうございます。
 春原さまが貴女に能力を使ったのは、
 『脅し』以外の理由が思いつきません。
 レースにおいては、むしろ有利になる要素かと」

「ただ・・・・仮定ではありますが、
 もし『消滅』という現象に於いて、
 主催の目をごまかせる要素があるのであれば、
 貴女が『自然消滅』することで、以後のレースを有利に運ぶ。
 そう目論んでおられる可能性もありますな」


「さて、一つ目のご質問ですが、
 私は黛 四季お嬢様への協力を最優先としてレースに参加しております。
 現在、お嬢様と組めている以上、その他の協調を組むわけには参りません。
 もし裏切られた場合、私のみならず、お嬢様に被害が及ぶので」

「ですが、薬師丸さまに対して、敵対する気もございません。
 レースは譲れませんが、互いを攻撃しない程度の協調でしたら、
 喜んで結ばせていただきますが、如何でしょうか?」

「二つ目の返答は、お返事次第とさせていただきます──が、
 失礼。ここは『好機』のようです。
 一足先に行かせていただきましょう。
 二つ目の質問の答えは不要になるかもしれません」

前方で、【12】【20】のカートが同時に発進した。
進む向きは右。右のコースに入っていく。

巨大なシャワーヘッドは、依然として【1】に豪雨を降らせている・・・・
あれでは、LOWでじんわりと進むしかないだろう。
【4】も動きを見せている。
その手にある『ライフル』の位置が、左端から右端に移動していく。

あと『10m』ばかりで、直線を半分すぎる。
分岐点までは『35m』ばかりだ。

535『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/18(日) 00:10:22
>>530(【15】瀬良野)
早口で作戦を伝える瀬良野だが、
その半分ほどで土牛に「了解」と打ち切られた。
実際、右後ろすぎに【2】が迫っている。
相手の了承を待っている余裕がない。

      ルル

『1m』ほど右に動き、ショットガンを構える瀬良野。
だが、振り向いた時には、すでに【2】も動いていた。
やはり背後に攻撃するとなれば、動きが読まれてしまう。


                    「むう!」  ガインッ

             パパパパパパパ!!

ショットガンを発射するが、満足に当たらない。
多少は濡れたようだが、右に避けた【2】は、
【3】土牛の真後ろへ隠れるように移動し、張り付いている。
本来、ここで土牛が攻撃するところだが、

「・・・・レ-スを終わらせる気か、若造?」

振り返った土牛がすごんだ相手は、【5】根立だ。
コースアウト寸前でハンドルを切ったのだろう。
『5m』ほど遅れているが、コース左端で追って来ている。
先刻の衝突音は、『鍬』で何かを弾いたようだ。

瀬良野、土牛とも左右端を離れたことで、
『挟み撃ち』の有利はなくなった。

同時に、前方目前に左カーブが迫る。
いつまでも背後を相手にはしていられない──!

>>529(【5】根立)
        
       ──グルンッ!ズキィ!

慌ててハンドルを切ると同時に、手首を襲う激痛。
カートは何とか持ち直したものの、
左後輪が縁石に引っかかり、やや減速した。
これで『オフタイヤ』の【15】と同速度。
二台の『関門』から、車間距離にして『5m』引き離された。

ホビーは速度を維持し食いついているが、
【15】の水鉄砲と【3】の近距離スタンドのプレッシャーで、
前には出れず、二台の間、『2m』下がった距離から進めずにいる。

            ビュッ!

牽制に投げつけた『ブロック』は、
『ブルックリン』としてはありえない『暴投』──土牛の後頭部に向かった!

                    「むう!」  ガインッ

『鍬』で弾き、背後を睨み付ける【3】。

「・・・・レ-スを終わらせる気か、若造?」

凄みを効かされてしまうが、結果的に牽制にはなった。

             パパパパパパパ!!

【15】が【2】を塞ぐように右に動き、無数の『水弾』を浴びせる。
直前に【2】が右へと動いて、【3】の後ろに回った。
【15】の攻撃に、【3】を盾にした格好だ。

ザッ
「何とかやれるぜ?射程は『デッド・ホース』から『1m』!
 生やした後なら、『500m』はつけっぱだ!
 数は体にに生えてる分なら、幾つでも移して生やせるぜ。
 連中のカートの横っ面に、『蹴り』入れるとかどうだ?!」

「あと、少しパネルが濡れた!すぐには全力で抜けねえ!」

目前には左カーブがすぐにも迫る。
前を行くペアの方が、先に対応が必要になるが、
対応が遅れれば、根立らも曲がり損ねかねない。

536【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/18(日) 00:34:36
>>534

「脅し……ってよりは『目的』がありそうだったかな。
 わざわざ消えない方法まで教えてくれたし?
 ま、理由はどうあれ、私ゃ消える気は無いけど……」

ともかく、同盟についてだが――

(さっきはトリオって言ってたじゃん。
 ……事情が変わったからってことかな。)

「ああ、うん。オッケー。
 それくらいの協調でも十分。
 ありがとうね、よろしく。」

       「……好機?
        あ、そういうこと。」

シャワーの仕組み。
片方にのみ集中豪雨を浴びせる――

(とはいえ、遅くなるだけか。
 そこまで躍起で防ぐこともないかな……)

とりあえず直進。

「んじゃ、私もそのやり方に従ってみよう。
 合ってるかどうか、わかんないけどね。」

無線は繋いでおく。
迷惑なら向こうから切るだろう。

分岐に備え、やや左寄りに移動。
前の【4】が右に寄ったから、だ。

537【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/18(日) 01:57:37
>>535
「何かを弾く音? そうだ、内側を攻撃する方法を思いつきました。
が、振り向けないので土牛さんの鍬を使った攻撃が出来そうにありません」

鍬に弾き飛ばした『コイン』を跳弾させる戦法を思いついたが振り向く余裕が無い。
別に鍬でなくとも車体か、カイトでも出来そうな気はするが振り向けないのでは撃てない。

「土牛氏、今から撃つので避けてくださいね?
好機と見て飛び出すであろう相手をスタンドで蹴りますから撃った直後の様子を教えてください」

振り返りもしないままショットガンを【2】の走る方向に撃つ。
事前告知はしたので避けられるはず、と思う。
【2】が追い抜きを始めた場合は『アメイジング』の蹴りを車体に撃ち込む。

「カーブが終わるまでの辛抱です。
余裕が有れば、攻撃をしてみてください」

どうぞ、と譲られて出てきたら蹴りの餌食に。
土牛の背後に隠れ続けても攻撃を受けるだろう。
自分の背後に隠れる可能性もあるが土牛氏が詰め寄るはずである。

(現時点の【5】がやれる事はブロック生成ぐらい。
土牛氏にブロックを投げたのだとしたら、僕にも投げてくる?)

別の意味で【5】の存在が恐ろしい。
出来るだけ投げるのはやめてほしいが諦める事なく投げてくるだろう。

538【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/18(日) 11:44:49
>>534
(3分か…微妙な時間だな)

右側の道は2台のカートで通れなくなっているか? カート1台分でも隙間があるならそこへ突っ込んでいく。
道幅が狭く、通れないのならアクセルを緩め、速度を落とす。LOWに落ちない程度の速度で。

539【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/19(月) 20:06:18
>>535
「余計なことされるよりか、そうやって『安全第一』してくれたほうが助かるんでね」

とは言いつつも、今のはヤバかったな。
やっぱこの手じゃあもう正確にやるってのは難しい。つーか痛え。

通信の返答に、ニンマリとやらしい笑顔を浮かべる。

「オーケイホビー、ちょうどカーブだ!ブチかましてやろうぜ」

『ブルックリン・ドリームズ』でアスファルトを足で小突き、『ブロック』を生成。すぐに手放す。
手が痛くて『ブロック』を上手いこと投げれねーっていうなら――

   「ヘイ、『パス』だ!」

『デッド・ホース・ワン』の近くに向かって『ブロック』を『蹴る』ッ!
『サッカー』での『ボール・パス』のように、『土踏まず』で蹴る。山なりに飛んでいき、ホビーらに当たることはねーはずだ。
そして、『デッド・ホース・ワン』にブロックが接近したら『能力』を使ってもらい、

「『外側に膨れさせろ』!【15】をやれッ!」

同時にカートを動かし、【15】のほうに寄りつつカーブを曲がる。ブロック蹴った後だからタイミングは同時じゃない。

【3】には『ブロック馬』での妨害なんて効果が薄いのは目に見えてる。にべもなくあしらわれるだろう。
【15】はわざわざ水鉄砲を撃ってきてる。遠隔攻撃がないのもそうだが、これへの対処である程度は情報も出てくるだろう。
ただ、カーブでの移動中に【3】がどうするかだが……クソ、手首のダメージで水鉄砲撃てないのがここで効いてくるか。一旦様子見だ。

540荒咬子『ザップ』:2015/10/20(火) 00:27:47
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432892057/271
異なる時空より、『何か』が現れようとしている……

541『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/21(水) 01:51:15
>>538(【4】春原)
左右の道は、ロータリーのような『楕円形』に直結しており、
これまで通り、『7m』の道幅が保証されている。

前方で岐路に突入した【12】【20】までは『25m』ばかり。
オフタイヤですぐに詰められる距離ではないが、
反面、余裕をもって、先行者の対策を見て取る時間がある──

       ルル ルルル

二台のカートは、まっすぐ仕切り壁の傍へ向かっていく。
右コースの左端を直進だ。当然、『シャワーヘッド』には最も近い。
アスファルトが黒く濡れたゾーンに突入し、『数m』走ったその時──

           グ ルゥン !!

まるで生物のように、『シャワーヘッド』が旋回し、右コースの方を向いた!
右コースにまき散らされる雨。その矛先は、当然、二台のカートと思われたが、

                            シャ キィィィン!

【12】のカートから上昇した人型のスタンドが、
『シャワーヘッド』に手を伸ばし触れると、
『シャワーヘッド』全体が『白銀』に変化した。
そればかりではない。動きが停止し、放水も止まる・・・・
放たれた水までは止まらないが、これは道のみ濡らし、
二台のカートには届かない。

            バシャ! バシャ! ルルル──

二台のカートは、その隙を突いて、雨を掻い潜って行った。

          ・・・・グルン!

数秒後、シャワーヘッドが『銀色』から元に戻った。
同時に、動きも取り戻す。
『シャワーヘッド』は、あきらめたように左側に向き直り、
改めて【1】に水を注ぎだす。運転手、唐雛の怒号が聞こえるようだ。
【1】はほとんど進めていない・・・・
カイトとボディ、上下のパネルを濡らされてはお手上げだ。

               ル  ルル

分岐路が迫ってきた。
次は春原が、『シャワーヘッド』をクリアする番だ。
このまま進めば、右コース中央を直進するだろう。
『鈴』はようやく存在を消された。カートがやや速度を上げた気がする。

>>538(【10】薬師丸)

「先程の情報のお礼です。
 私たちが何故、停車していたか、お教えしましょう。
 この『シャワーヘッド』は、自在に向きを変え、放水します。
 コースに残っていれば、執拗に水を浴びせられ、足止めされます。
 人間が操作している様子はなく、一定のセンサーと条件があると私は読みました。
 一体、それが何なのか?
 他の参加者を見送り、それを見極める為、足を止めていたのです」

                          「──それでは、薬師丸様も『ご武運』を」

          シャキィィン!

『35m』ばかり先の『降雨地帯』で、
薬師丸もまた、【12】【20】組が見事にクリアするのを目撃する。

      ル ル ──

『10m』先行する【4】が、先に『降雨地帯』に差し掛かる。
それを見届ける間もなく、薬師丸の【10】も分岐路を迎えた。
左に寄ったカートは、このままいけば左コースの右寄りを直進する。

『降雨地帯』に入って『5m』の地点で、【1】が足止めされている・・・・
このまま直進すれば、【1】の真横を通過することになる。

542『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/21(水) 02:22:00
>>538(【15】瀬良野)
土牛に無線で伝えた後、振り向かず、勘で『ショットガン』を撃つ。

       ──パパパパパパパパパ!!

同時に、カーブを曲がっていく。
背後を確認する余裕はないが、
【2】が抜いてきたならカートを蹴り飛ばす心づもりで、右横を意識。

      キュキュキュ キュキュキュ!

その視界に飛び込んできたのは──
想像をはるかに超えた、奇妙な物体だった。
レンガのような『ブロック』、これは根立のスタンドのものだろう。
だが、その上下に『馬の脚』が生えている。
上下で逆、つまり上と下に蹄が向いた状態だ。
それは斜めになりながら、【10】の右横に滑るように落下し──

         ドガ! パカラッ!!

『アメイジング』が反応するより速く、
アスファルトを下の脚が、【10】のサイドカウルを上の脚が蹴り上げた!

折しも左カーブを曲がるタイミング。
遠心力を左に曲げる作業の中、右から突き上げられた【10】は、
右の前後車輪を宙に浮かし、車体を数秒間、斜めに傾げる──

         キュキュキュ キュキュキュ!

                              「──いかんっ!」

曲がり続ける【10】。                               
カートがひっくり返る寸前の、きわどいバランスだ!

>>539(【5】根立)

『ヤッテヤンゼ!』
 「勝手に返事すンな!だがま・・・・やるしかねェな!」

キュキュキュキュキュ

四台のタイヤが激しく軋みの四重奏を奏でる中、
『ブルックリン』が『ブロック』を抜き取った。

       ──パパパパパパパパパ!!

曲がりながらも、【15】が右後方に『ショットガン』を向け、連射してきた。
ほぼ同時に【3】が、そしてホビーの【2】が避ける。
失速しても【2】の方が 勢いがある。
その分、コーナーでは右に膨らみ、【3】の陰に隠れた。
しかし、ここからでは見えないが、【3】が何かしているらしい。
【2】が右側から【3】を抜く様子はない──

             ヒュオ! 

そこに、『ブルックリン』が『ブロック』をパス。
『デッド・ホース・ワン』がその手でブロックを叩き、【15】の右横にレシーブ。

                         ドシュドシュ!

『ブロック』の両面に『馬脚』が生えるのを根立は見た。
上下に蹄を向けたそれは、カーブを曲がっていく【15】の右横腹に斜めに届くと、       

         ドガ! パカラッ!!

瀬良野のスタンドが反応するより速く、
アスファルトを下の脚が、【10】のサイドカウルを上の脚が蹴り上げた!

折しも左カーブを曲がるタイミング。
遠心力を左に曲げる作業の中、右から突き上げられた【10】は、
右の前後車輪を宙に浮かし、車体を数秒間、斜めに傾げる──

         キュキュキュ キュキュキュ!

                                ル ルル──ッ

その裏側を、左に見ながら、一気に追い抜いていく【5】。
減速から一気に加速して、左カーブをクリア。
【3】をも抜き去り、一気にコース中央に躍り出る──

──不意に視界が開けたように感じた。

白い砂浜に伸びた、一直線のコース。
なだらかな坂を下るそれは、前方『50m』ばかりで、
左右に別れ、その先でまた合流している。
二つのルートは低い『仕切り』に遮られ、
行き来こそ出来ないが、互いの位置は確認できる。
そして根立の目を引いたものは、もう一つ。

細長く続く『仕切り』に屹立する、電柱のような二本の柱。
『5m』近いその頂点には、巨大な『シャワーヘッド』がつき、
鎌首をもたげる大蛇のように、コースを睥睨している。
その手前の『シャワーヘッド』は、右のコースを向いており、
左には一台、右には2台のカートが、今しも突破中のようだ。

543【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/21(水) 03:48:42
>>541
コツ コツ コツ コツ

アクセルを踏みながら、ハンドルを指先で叩く、特に意味はない。
もはや時間はない、限られた情報のみで最適解を出さなければならない。

あのシャワー、手動で動いているとは考えにくい、同時に複数のカートが侵入した際、どちらに放水するかが人任せであれば、イカサマの余地が生まれる。
実際そうなのかもしれないが、後から因縁をつけられそうな仕様は避けるはずだ。
では、センサーによる自動制御であると考えるのが妥当だ、では、何を感知しているのか? それが肝だ。

……………………………。

右側のルートを選択する。
右のルートに入る直前、左のルート目がけて最初に支給された水鉄砲を投げつける。高く浮かないよう、カートの高さくらいがベストだ。パス精CBC
当然、投げつけた水鉄砲は『カートより早い』 【1】のカートに当たったら……まぁ、運がなかったな。

544【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/21(水) 04:02:09
>>542
「不細工なブロックに蹴られた!? これもスタンド?」

前衛的な馬脚ブロックに感心している場合ではない。
下手をすれば、横転する車両から投げ出されて死亡する。
ここで焦って急ハンドルを切る、ブレーキを一気に踏むと間違いなく死ぬ。

「土牛氏! そちらにカイトを寄せます、余裕が有れば引っ張って!」

『カイト』のワイヤーを『アメイジング』に掴ませると土牛氏の方向に引っ張って寄せる。
土牛氏のスタンドの怪力で右方向にワイヤーを引っ張ってもらい、強引にでも浮いた車両を地に接触させるのだ。

「まだ諦められない! こんなスリルが体験できるのだから!
こんなのハリウッド映画でも無理だからね!」

もしも、土牛氏に余裕が無いようであれば、スピードを徐々に弱めつつ左に方向修正するしかない。

545【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/21(水) 08:11:32
>>540(GM)
GMに質問です。

・シャワーヘッドの大きさは、具体的にどれくらいでしょうか?

546『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/21(水) 19:25:05
>>540(荒咬)

              ──『ZAP』!!

        ドシュ!


荒咬(女)と『ZAP』が出現したのは、
燦々と照り付ける太陽の下だ。
明らかに季節が変わっている。これは『夏』──
風に運ばれる潮の香りと、一面に広がる真っ白な世界から、
ここが砂浜であることがわかる。

もっとも、荒咬が立っていうのは、砂の上ではない。
舗装された道──まっすぐに砂浜を続くコースの上だ。

 
            『 ワ─── ッ ! 』 

彼方に見える観客席で、大きな声が上がるのが聞こえた。
白く舗装された道を、ふと見やると──

                      ルル ルルルルル────ッ


『10m』もない距離から、小型のカートが向かってくる。
カートの上にはカイトが舞い、ワイヤーで繋がっている。
カートのナンバーは【14】。運転手は『黒人』だ。
その片手には陽光にきらきらと輝く一本の『傘』。
槍を構える騎士のように、その先端を荒咬に向け、突っ込んでくる──!

               ルルル ルルル────ッ


>>545(薬師丸、質問)
人間の上半身ほど。

547【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/21(水) 20:46:55
>>540(GM)

「なるほど、そういうことね。
 情報提供ありがと。役に立てるよ。
 ……あんたらに幸あれ。」

無線はこちらからは切らない。
向こうが切った、はずだ。
切ってないならそれはそれでいい。

「……さて、と。」

どう突破する、か。
【12】は能力でシャワーヘッドを止めた。

(あの濡れてる辺り……に、入ってちょっと走ったくらいで動く?
 そのタイミングに合わせられるなら……行けるかな、これ。うーん?)

どちらにせよ問題は【1】だ。
奴は妨害もしてくるだろう。

(……してくるものはしてくる。
 悩ましいね、こりゃ。同時対処も難しいだろうし。)

……『レディ・リン』自身の右腰を三度タップし、ビー玉ほどの鈴を3つ設置。

上方……シャワーヘッドに仕掛けるために、備えておく。

548【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/21(水) 20:53:50
>>547(追記)

覚悟はしておくが、流石に【1】のすぐ真横というのも危険だ。
【1】から距離を置ける方向に、無理のない程度にハンドルを傾ける。左だろうか?

549荒咬子『ザップ』:2015/10/21(水) 21:44:51
>>546(GM)

「アラ、『夏』…… それも『海』じゃな〜い! アタシの美貌を存分に自慢するのはちょうど…… い……」

>                      ルル ルルルルル────ッ

「……ってイヤーン!? どこここ、日本なの〜!?!?」

どうやら、何かの『レース会場』…… それも『レース中のコース上』に出てしまったようだ!
しかも小型とはいえフルスロットルのレースカー相手に『10m』は近すぎる! このままでは数秒もしないうちに轢かれて死ぬ!
荒咬子はスタンドの目に手を当て、再び『ザッピング』を行おうとするが……

「……アララ? あのパイロット、『黒人』? まさか『ヨハネスブルグ』……?」

今まさに、ジョストのごとく傘で自分を貫こうとする者の素性が気になった。
『ごく一瞬』、黒人の顔を確認したら、轢かれないうちに『超神速』で『ダイヤルを回す』。(スピードA)

550【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/22(木) 07:51:24
>>542
「よしッ!」

【15】を抜かした――は、いいものの。
【3】のケツにホビーがついてる状態だ。俺は見捨てねえ。

「おい、もう一発だ!テメーを置いてくわけにゃあいかねえッ」

ブロックを生成、再度ホビーへ向けて蹴りだす。
土牛に当たらないように配慮しつつだ。ただ、対応される可能性は十分ある。
スピードは少し緩めて、ホビーの援護ができるようにする。

「(そんで――だ。
  2つルートがありやがるが……どっちも似たようなもんか?
  クソ……手首を犠牲にしたの、マジ失策だったのかな〜〜〜〜。いやでもそうするしかなかったよなァ……)」

551『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/23(金) 23:19:49
>参加者へ
『降雨地帯』の描写にて、
シャワーヘッドが二つあるとしたが、
これはGMの間違い。正しくは『1つ』。
最初のシャワーをクリアすれば、道は速やかに合流する。
お詫びとともに訂正する。

>>549(荒咬)
        ルルル ルルルル────ッ

肉薄するカートを前に、何故かその運転手に興味が出た。
一瞬だが、その顔を確認。
黒人の顔は見分けづらいが、これは一目瞭然だった。
ヘルメットを被った、まだ幼い顔立ちの少年。
その目は、突如現れた自分に、興味津々という感じだ。

とはいえ、ここから急ブレーキが無理であろうことは、
双方ともに気付いている。

    ガチャ!ガチャ!
               フシュ!

『ザップ』が『ザッピング』を行うと同時に、
『黒人少年』もまた、カートごと姿を消した。

コース上に残されたのは、
『槍投げ』のように飛翔する一本の傘のみ。
どこまでもコースに平行に飛ぶような錯覚を覚える光景。

         ──フシュ!

消えた時と同様、前触れなく、
【14】チャプチャプのカートがコース上に出現した。
その手がしっかりと、傘を掴んでいる。
消えていたのはほんの数秒──そして荒咬の姿は戻らない。

「誰だったんだろ、今の?
 ・・・・・・・・・・・ま、いっか!」

                ルルルル──

【14】はコースの右に寄り、ピットインへと向かう。


>>543(【4】春原)
考える時間は僅かだったが、春原は状況を見据えた上で、
次の手を打った。

        ──ドシュウ!!

岐路に入る寸前、ノーマルの『水鉄砲』を左ルートに投擲!
カートと同程度の高さを保ち、カートより速い。
視覚的なセンサーであれば、これで引っかかるはずだが・・・・
  
   ・ 
        ・ ・  ・

──『シャワーヘッド』は、
【1】の横を通過する『水鉄砲』に反応しない。
春原の突入する、右を向いたままだ──

        ルルル バチャ!バチャ!

水たまりの出来たアスファルトを【4】が駆ける──
『シャワーヘッド』は右を向いたまま。まだ散水しない。
今しも、その真下を通過するが・・・・・

・・・・問題ない。
『シャワーヘッド』は動くことなく、真下を通過する。

>>547>>548(【10】薬師丸)
無線は切れているようだ。
とはいえ、通信を断られることは、あの様子だとないだろう。

『リリン!』

『レディ・リン』の腰に鈴を二つ設置し、
【1】から距離を取るべく、コース左端に寄る。
これで【1】から3mは離れて通過できるはずだ。

と──

        ──ドシュウ!!

先行する【4】が、左コースに『水鉄砲』を投擲。
【1】の右横を通過したそれは、
おそらく【4】なりの攻略なのだろう・・・・
とはいえ、『シャワーヘッド』は右を向き、沈黙したままだ。
このまま動かなければ、如才なく通過出来るのだが・・・・

      バチャ!

タイヤが水を撥ね、【10】が『降雨地帯』に差し掛かる。
とたんに──
            グルゥン!

『シャワーヘッド』が反応した。
人が動くほどの速度で右から左へ──
【10】に向かって、その『噴射口』を向ける!

前方『3m』、右『3m』には停車した【1】唐雛の背中。
『シャワーヘッド』までは右に『5m』。高度差も『5m』ある。

552『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/23(金) 23:20:31
>>550(【5】根立)
『関門』は突破したが、ホビーは残されたままだ。
舗装を沼に変える【3】土牛のスタンドは、
妨害に回られると、恐ろしく厄介なのはすでに経験済み。

根立は迷うことなく、
先行を維持しながらもスピードを落とし、
ホビーの救援に向かう。

           ズギュ!  ドシュウ!

      「チッ」

土牛に『ブロック』を投げるが、これはスルーされた。
転倒寸前の【15】に『鍬』を伸ばし、引き起こしている。
あちらも仲間の救助を優先したらしい。

とは言え、投げた『ブロック』は、ホビーも受け取れない。
スタンドの手が、雑巾を手にしている──

『ヨシ、ピカピカダゼ!』「OK!」

          ルルン!

【2】がぐんぐん加速し、【5】に並んだ。
【5】はコース中央、【2】は右端だ。

「サンクス!それじゃ行こうぜ、相棒」

前方『40m』先には、左右に別れた分岐路。
中央の仕切り壁から突き出した『シャワーヘッド』が、
首長竜のように振り向き、動いている。
『シャワーヘッド』は、左のコースを向いており、
今しも一台のカートが、苦戦しているようだ。
そこまでは障害物のない、まっすぐな道路が続く。

下り坂に吹き抜ける風──爽快な展開だ。

>>544(【15】瀬良野)

      「チッ」

舌打ちが聞こえるも、
『アメインジング』がワイヤーを伸ばした先に手応えあり。


        グ  グン !!

『鍬』の先を引っかけ、強引に引き戻してくれた。
【15】の四輪が、ようやく大地の感触を思い出す。
だが、瀬良野を助けた為、【2】を逃したようだ。
いつのまにか、【2】に先行されている──
【5】と並ぶ二台との距離は、『10m』。
思ったよりは離れていないが、オンタイヤ相手に先行を許したのは不味い。

だが・・・・
そんな計算が一瞬、頭から消えそうな光景が、眼前には広がっていた。

白い砂浜に伸びた、一直線のコース。
なだらかな坂を下るそれは、前方『50m』ばかりで、
左右に別れ、その先でまた合流している。
二つのルートは低い『仕切り』に遮られ、
行き来こそ出来ないが、互いの位置は確認できる。
そして瀬良野が認めたものが、もう一つ。

細長く続く『仕切り』に屹立する、電柱のような柱。
『5m』近いその頂点には、巨大な『シャワーヘッド』がつき、
鎌首をもたげる大蛇のように、コースを睥睨している。
『シャワーヘッド』は、左のコースを向いており、
今しも一台のカートが足止めされているようだ。

553『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/24(土) 00:31:28
>>551(荒咬、追記)

                                   ザッ
荒咬と『ザップ』の次の移動先は──
                            ザザッ
【場】『H“E”Il 2 YOU』 その2【ミ】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432892057/

554荒咬子『ザップ』:2015/10/24(土) 00:58:38
>>553

             『 Z A P 』!

→ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432892057/273

555【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/24(土) 02:13:31
>>552
「むぐっ! 意外と器用な子ですね…
リタイヤ行き寸前でしたが助かりました」

あの前衛芸術的なブロックの脚部が【2】のスタンド能力なら近距離で殴りに行っても大丈夫そうだ。
先行された事は残念だがスタンド能力が判明した以上は対策ができる。
それは先を行く【1】も例外ではない。

「行き先が別れているようです、土牛氏。
反り立つシャワーの餌食にされた参加者が見えますよ」

道が別れているとして急に散水方向を変えられては困る。
ランダムで散水方向を変えるのか、何かしらの条件に当て嵌まると狙われるのか。

「進行方向は右の方が良さそうです。
散水方向を決める条件が有るはずで、それを知らないで突入すると集中豪雨を受けて進めなくなる」

追い抜かれた癖に呑気な奴だと思われそうだ。
何が何でも先を行きたい気持ちはある。
その為の『観察』が必要だ。
髭の人に『観察』は大事だと教えられたからでもある。

「少しばかり観察でもしましょうか?
我々の速度なら観察する時間はありますから」

先に餌食となった参加者の様子を観察してみる。
そして、【2】&【5】のコンビが走行する様子が見たい。
わざわざ左を選ぶことは無いと思うのでリトマス紙として観察させていただく。

556【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/24(土) 02:23:58
>>551
直進する。
前方にカートはあるか?

557【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/24(土) 20:11:21
>>551(GM)

設置した鈴は三つ。
だがそんなのは些細な問題で――

(……しまった、見誤った!)

射程が……足りない!
高さも横も5mの距離。すなわち届かない。

「出来ることはしとくかな……可能性があるならね。」

無理しない、前と事故らない程度に右にハンドル。

        ガシ!

そして――スタンドの左手でカイトのワイヤを掴ませて。

(問題は邪魔が入ったとき、よね。
 まあ、あんま無茶はしないだろうけど。)

              グイィィーーッ

スタンドを射程限界まで、右へ。
カイトを右のコースに引っ張り込むことで、放水から逃れさせる。

あまりよくはないが、不測の事態には設置済みの鈴で対応したい。

558【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/24(土) 20:18:48
>>552
「なんだよ、俺だけお前に助けられてばっかじゃんよォー」

まあありがてえことではあるがね。
速度に問題ねえようなら、さっさと進んじまおう。

「『源義経のなんとかかんとか』だぜ!
 フルスロットルだ!」

アクセルベタ踏み!
分岐は右に行くことをホビーに提案しとく。

559【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/26(月) 17:30:14
>>557(訂正)
>>551(GM)

設置した鈴は三つ。
だがそんなのは些細な問題で――

(……しまった、見誤った!)

射程が……足りない!
高さも横も5mの距離。すなわち届かない。

「出来ることはしとくかな……可能性があるならね。」

無理しない、前と事故らない程度に右にハンドル。

        ガシ!

そして――スタンドの左手でカイトのワイヤを掴ませて。

(問題は邪魔が入ったとき、よね。
 まあ、あんま無茶はしないだろうけど。)

              グイィィーーッ

目前の【1】を抜かしてから、スタンドを射程限界まで、右へ。
カイトを右のコースに引っ張り込むことで、放水から逃れさせる。

あまりよくはないが、不測の事態には設置済みの鈴で対応したい。

560<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

561『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/28(水) 02:55:15
>>556(【4】春原)

       ルルル ルルル──

快調に直進する【4】。
シャワーの下をくぐった後は、特に仕掛けのない直線が続く。
ほどなく、コースは緩やかに左に曲がり、左コースと合流している。
合流後は再び直線。
その先の右手に、カラフルな屋根の『ピットイン』が見えている。
距離にして『60m』というところか。
そこを過ぎれば、舞台はいよいよ海上へと移る。
真っ白なフロートコースが、海面に巨大な『S字』を描いている。

今しも、【14】がピットインするのが見えた。
その後を追うは【12】【20】のペア。
こちらはコース中央のまま。
ピットインせず、直接海上に出るつもりのようだ。
この二台までの距離で『30m』。直線の半分を進んだところだ。
ともにオフタイヤだが、相手は二人。どうやって追いついたものか。

>>557(【10】薬師丸)
訂正。設置した『鈴』は『3つ』。
スタンドの耳に残した『錆鈴』を加え、これで『4つ』となる。

旋回する『シャワーヘッド』を前に、カイトを繋ぐワイヤーを掴む『レディ・リン』。

        ガシ!
                グイィィーーッ

【1】を超えた時点で、
カートを右に寄せると同時に、ワイヤーを引くことでカイトも右へ──

      ドシュ!バババババババ────ッ!!

『シャワーヘッド』が、激しい雨を降らせた。
カイトを右コースまで退避させる、という薬師丸の目的は間に合わない。
いずれにせよ『シャワーヘッド』の柱が邪魔をしてコースをまたぐのは無理だ。

激しいスコールが、薬師丸とカートに叩きつけられる。
だが、カイトを避難させたのは成功だったようだ──
カートのパネルは当然ずぶぬれだが、カートは停止していない。
──避難させたカイトまで、シャワーは狙ってこない!

        ヴヴ ヴヴ ヴヴ

スピードは落ち、
エンジンが悲鳴を上げているが、電力は維持されている・・・・
このままゆっくりとだが、進んでいけそうだ!

と──

           ル ル ル

右にずらしたカイトのすぐ後ろに【1】が張り付いた。
カート側ののパネルはすでに拭き終えたらしく、
おそらくはLOWギアだろう低速で追ってくる。
距離にして『2m』。
『レディ・リン』を警戒するように、
その左手の『拳銃』は、銃口を【10】に合わせている・・・・


        「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

・・・・これは『不測の事態』だろうか?
『金鈴』の音色に耳を寄せながら、運転を続ける・・・・
『降雨地帯』を抜けるまで、あと少しだ。

562『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/28(水) 02:55:25
>>558(【5】根立)
ホビー:
「そんなこたーない。
 【15】がコケかけてたのを、【3】が助けに行った。
 オレがフリーになったのも、おまえの手柄さ、相棒」『ソウダゼ!』


        ルルル ルルル────ッ

アクセル全開で直線を飛ばすと、みるみる分岐点が近づいてきた。
前方では、『シャワーヘッド』の洗礼を【10】が受けている。
遠目でよくわからないが、
その頭上からカイトが消えているのが気になった。
【1】もその後を追うように動き出したようだ。
どちらも遅い・・・・減速しているが、『降雨地帯』は先に抜けられそうだ。

「右ね・・・・OK!
 くそったれの『唐雛』もいねーしな」

根立とホビーは横に並んだまま、分岐路に差し掛かる。
このまま直進すれば二台は並んだまま、右コース左端を並走することになる。
当然、左の壁には『シャワーヘッド』が待っている・・・・!

>>555(【15】瀬良野)

「構わん。
 組んでいる以上、お互い様だ」

言葉は険しいが、義理堅い性格のようだ。

右端を並走する【5】【2】のコンビは、
みるみる加速し、車間距離を広げていく。
瀬良野と土牛が直線コースの半分(残り『20m』)に差し掛かるころには、
すでに分岐路に突入する地点まで到達した。
先行する二人も、やはり右コースを選ぶ様子だ。

瀬良野は土牛に言葉しながら、左コースの様子を確認する。
距離があるため細部はよくわからないが、
『シャワーヘッド』の洗礼を【10】が受け、
その頭上からカイトが消えているのは見えた。
【1】もまだそばにいる。濡らされると容易には逃げられないらしい。

直近のパターンは、【5】【2】を参考にするのが一番だろう。
まだコース変更に余裕はある。じっくり観察できそうだ。

だが、土牛の返答は、多少意外なものだった。

「・・・・おぬしのスタンド。
 『過去』を変えられるのは、どんな昔でも、か?」

563【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/28(水) 05:16:44
>>562
「どうしました? 確実ではありませんが説明します。
具体的にはスタンドを『過去』に送り込んで改竄を行います。
行ける『過去』は見知った時間に限りますが、時間を指定してくだされば送り込めます」

「前払いで『1分』につき『一万円』が必要となり、念じると『一万円』の代わりに『コイン』が一枚手に入ります。
本来の用途は、別発現できる眼鏡のスロットに投じる事でスタンドを『過去』に送り込むことなのです。
ちなみに眼鏡が外れるとスタンドは解除され、破壊された場合は丸一日もスタンドの発現が出来ません」

『眼鏡』を発現して土牛氏に見せる。
『アメイジング』最大の弱点であると同時に『過去』を見る媒体となるものだ。
協力関係にあるからには『弱点』も話さなければならない。

「『過去』に送り込んだスタンドは視界内に収めないと動けない代わりに見えている範囲なら、本来の射程距離を無視して動けます」

「『過去の改竄』には厳しいルールが存在します。
有名漫画で時間停止する能力者が能力を使うと違和感が生じるという設定がありますね。
それが『アメイジング・クラウン』の『過去改竄』の天敵となります。
『真実』を知る者が違和感を持てば、弄った『過去』は並行世界に分岐します」

「要は当事者の『認識』次第で成否が決まります。
変えたい事柄の『真実』を知る者が多いほど不利、起きた事を無くすのは不可能です」

「しかし、『事実』を改竄して結果を変えることは出来ます。
師匠的なスタンド使い曰く、『世界は物語である』そうです。
要するに『世界』という『物語』を加筆訂正する能力ですね」

「ここまで話した理由は能力を知る者には『違和感』が持たれにくいからです。
以前、粗悪な拳銃の暴発で死亡した男性を蘇生させた経験がありまして、密室だったので暴発する以前に送り込んだスタンドに銃弾を引き抜かせ、重傷から死なない程度の傷に改竄したのです」

あの時は、ベテラン二人に猫好き一名の協力で凌げた。
知識の無い素人が爆弾処理を任されたような状況だったが遅かれ早かれ直面する問題だった。
ある意味では幸運だったと思うべきである。

「ううっ、あの時の二人に渡した紙が有れば…
『アメイジング』は万能型です、『コイン』で探知紛いの事も可能とします。
他者を助け、勝利に導き、結果的に勝利を手にする性格なんですよ」

しゃぶるように【2】&【5】ペアを観察。
音か、振動、一定の速度を超えると暴雨に見舞われると予想しているが…

564【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/28(水) 12:07:45
>>561
(水上のコースが濡れないなんてのは有り得ない、なるほどな、ここでタイヤを変更すべきだったか)

ピットインには入らず、オフタイヤのままで走行する。道なりに走行すれば問題はあるまい。

『ライフル』の性能を試しておこう、【12】のカイトを狙って撃つ。届かないだろうが、射程は知れる。

565【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/28(水) 22:29:57
>>562
「そうかァ〜〜〜〜〜? じゃ、そういうことだな」

さて、『シャワー地帯』だ。
『シャワー』に水をぶっかけられたらシャレにならないんで、
ここで『アンブレラ』を使いたい……が。

「ヘイヘイ『デッド・ホース・ワン』、暇だろ?暇だよな。
 ちょっとこの『傘』持ってさ、俺たち守ってくれねーかな〜〜〜って思うんだけどよォ」

        スッ


『ブルックリン・ドリームズ』の手の中にある傘を差し出し、『デッド・ホース・ワン』に手渡そう。
どっちにしろ俺には無駄なアイテムだし、『シャワー』だけじゃなく敵の妨害も防げるだろ。
いくらホビーが『根立の手柄』〜っつってもどーにも俺よりコイツの方が負担大きく見えちまってよ、
そんならアイテムの一つくらいは渡してやるのがせめてもの恩返しだ。
ホビーが拒否しないように『お願い』付きでな。ギブアンドテイク!

566【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/28(水) 23:57:07
>>561(GM)

      ドシュ!バババババババ────ッ!!

「……うへえ。」

びちゃびちゃだ。
風邪を引かなきゃいいが……まあ夏だし、平気だろう。
ギアは、lowに切り替える。

       リリリン

追ってきたのは想定内。
向けられた銃口も、だ。

『レディ・リン』を【1】に向かせる。
片手でワイヤを引っ張りながらでも、それは可能だろう。

「私は別に最悪完走出来りゃいいけど……お兄さんはどうなの?
 ここでやるなら、シロートなりに抵抗はするつもり。この雨の中で、ね。」

          「……私と心中してみる?」

スタンド会話。注目してるなら、一応は聞こえるだろう。
アクセルは踏み続け、スタンドの操作に集中する。

聞こえないなら、それはそれでいい。どちらにせよこちらからは仕掛けない。
だが、片手、両脚、頭、ルール、幸運の鈴。こちらも無防備ではない。

567『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/30(金) 00:20:44
>>564(【4】春原)

ピットインせず、直進を選択する春原。
とはいえ、ピットインまでは、まだ余裕がある。

        ルルル ルルル

合流地点を超え、ストレートに突入した。
ここから『60m』ほどの直線だ。
30m先を行く【12】【20】ペアの背中をコースやや右で追いながら、
おもむろにライフルを構え──引き金を引く。

            ──パシュウ!!

レーザーのようにまっすぐな水弾が、
空を貫き、前方へと長く尾を引いて放たれた。
だが、やはり届かない・・・・射程は『20m』というところか。
反動もそこそこはあり、カートを運転しながらでは、
この距離でも当てるのは難しそうだ。
タンクの水は三分の一ほど減っている。残りは『二発』ということだろう。

乾・黛のコンビは、変わらず直線を進んでいる。
今の狙撃にも気付かなかったらしい。
今の春原を見つけるのは、よほど機会がなければ難しい。
問題は、残り時間だ・・・・現在『10:30』。
後一分と少しで、春原自身が『消えてしまう』。

カートはストレートを『20m』、通過した。
前方のコンビはコース中央の位置を変えず、
海上のフロートコースに差し掛かろうとしている──

>>566(【10】薬師丸)
水着でなければ『サービスシーン』だが、生憎そんな現実は存在しない。
肌が火照る程に暑い真夏の炎天下、むしろシャワーは爽快なくらいだ。

          ガコ!
        ヴ     ル ル ルル

ギアを落としし、堅実に前進。
シャワーは執拗にカートを狙い続けるが、このままいけば射程を脱せるだろう。

スタンドを唐雛に向け、凄みを効かせる。
男の口元が複雑に歪み、
複数の感情が交錯しているのが窺えたが──

「チッ・・・・いいだろ。
 この『クソシャワー』脱出まで、お互い攻撃は『ナシ』だ」

               ルル ルル

唐雛が操作したのだろう。
【1】のカートのワイヤが手繰られ、カイトが下がってきた。
若干乾いてはいるが、まだパネルは濡れたままだ。
これでは満足な発電は行えないだろう。

「おまえはフロントを拭く。オレはカイトを拭く。
 ・・・・いいな?」

お互いのスタンドを向け合った状態で、確認してきた。
互いの距離は『3m』。
二台のカートは、ゆるゆると『降雨地帯』を脱出する──

568『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/30(金) 00:45:32
>>565(【5】根立)

『マカセトケ!』「ホントだろーな」

右を並走する【2】に傘を突き出し、『透明傘』を手渡した。

「ま、この状況じゃ『ショットガン』は使えねェか。
 根立、左コースにも注意しろよ。
 ここの仕切りの壁は低い。
 互いの居場所は見えるし、攻撃だって出来る高さだ。
 右でのたくってる殻雛が、こっちの足引っかける可能性あるかンな」


               ルルル  ルルル───ッ


       バシャ! バシャシャ!

分岐路から右コースの左端へ突入する二台。
濡れたアスファルトが水音をたてると同時に、
『デッド・ホース・ワン』が、より壁に近い【5】の左に移動した。
傘を両手で構え、いつでも開く態勢だ。

     グル ゥン!

水を弾いた瞬間、『シャワーヘッド』が反応し、右コースへと旋回する。
左コースの二人は、『20m』ばかり先行。
『降雨地帯』を今抜けたようだ。

                     『キヤガレ、ファッキンスコール!』

>>563(【15】瀬良野)

「・・・・なるほどな」

瀬良野の滑らかな説明を聞き終え、土牛が言った。

「『1分』ごと『1万』、か・・・・」

「変えたい『過去』がある・・・・が、その額では手が出せん」

「貧乏人は現実を見よ、ということか」
                             「フン」

それきり、押し黙る土牛を横目に、瀬良野は前方の状況を確認する。
(薬師丸、根立へのレスを参照)

                キュキュ キュキュ

土牛の【3】が、コース右端へと向かう。

「おまえも右に寄せろ。
 あの程度の仕掛けなら、何とかなる・・・・
 わしが『家族』と引き換えに得た・・・・このスタンドならばな」

            ズギュ!


                     ゴ ゴ ゴ   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

569【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/30(金) 00:46:39
>>567
質問です。
このレスですでに降雨地帯を抜けていますか?

570『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/10/30(金) 00:47:58
>>569(【10】薬師丸、回答)

脱出し終えたところ。

571【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/10/30(金) 02:16:20
>>568
「似たような『痛み』を持っているようですね…
僕は幼かったから『痛み』は軽い、ぽっかりと埋めようのない穴だけが空いている。
所詮、こうやって喋り続けているのも、『SKR』を走るのも、虚無感を埋めるためでしかない」

土牛氏の言葉が『SKR』に熱意を注ぐことで誤魔化し続けた喪失感と孤独を呼び覚ます。
お金にしか目のない親戚達には価値の理解が出来なかった亡き父の残した骨董品を売り捌き、残された遺品を手に生きようと現実が薄っぺらく感じてしまうのだ。
空っぽな自分に価値が有るか、試した結果として『アメイジング』に目覚めたのが唯一の救いである。

「諦めてはいけませんよ、そういった『過去』に抗う為のスタンドなのですからね。
『ヨハネスブルク』に目をつけられて狩られない限りは助けることだって出来ます」

右に車体を寄せて先を行くペアの方向に視線を向ける。
あの巨大シャワーヘッドが露骨なまで向きを変更した光景を目にした事で『条件』も分かった。
仕切りとなる壁を見て『ショットガン』の散弾が反対側に届くか判断する。

「土牛氏には命を救われた事ですし、あなたのスタンドを信じますよ。
スタンド使い歴半年の僕には地質を変える能力の応用が想像も出来ませんが」

反対側を走る【10】と【1】が協力を始めないか心配でもある。
あの『フックショット』のスタンドは狙いこそ人並みだが威力は侮れない。
激しく動けば当たりはしないとは思う。

「シャワーヘッドは水音に反応するようですね。
あと、【1】の唐雛は二丁の『フックショット』を使う事は知っていますよね?」

一応、知らない可能性があるので教える。
長い間、豪雨に【1】が晒された理由は短気なせいで条件に気づかないまま暴れていたからだろう。

572【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/10/30(金) 02:59:52
>>567
(…限界だな)

『キラー・エリート』の親指にある解毒薬を自分のカートに注入する。
毒の再装填には10分かかる、最初に使った毒がもう使えるようになっているはずだ。

直進以外にすることがない、進むぞ。

573【5】根立『ブルックリン・ドリームズ』:2015/10/30(金) 21:50:06
>>568
「アイ、アイ」

たしかにそうだ。結局唐雛の能力もわかっちゃいねえ。
以前、警戒は続けておかなきゃいけねえ――。

>     グル ゥン!

「頼んだぜ、『デッド・ホース・ワン』!」

スピードは変わらずそのまま。スリップしないように気をつけるぜ。
オンタイヤだからグリップが効かない上に、アテにしていた『ブルックリン』によるハンドリングも効かない。
ここで妨害が来たら、相当つらいところッぽいね。ま、きっとなんとかなんだろ。

574【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/10/30(金) 23:21:04
>>567(GM)

               ルル ルル

「話が分かって助かった。
 んじゃ、ほんの少しの和平ってことで。」

仕事の時の笑顔を一瞬だけ。
スタンドにカイトを放させ、本体は雑巾でフロントを拭く。

(ワイヤー使い。銃で撃ってくる。
 狙ってくるのはタイヤ? 車体? それとも進行方向に撃って罠にする?)

スタンドは【1】に向かい合わせ、構える。
銃口が動いたら、即座に行動できるように、だ。

カイトを拭きながら銃撃は出来ない。攻撃には予兆があるはず。

575『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/03(火) 01:32:39
>>574(【4】春原)

       ──ブシュ!

限界を感じ、親指の『解毒剤』を自身に打ち込む。
最初に使った『毒』は、すでに再使用出来る状態だ。

          ルルル ルルル──

カートは異常なく前進する。
右手にピットイン用の側道が近づいてきた。
現在の春原の位置はコース右端。
入ろうと思えば、いつでもピットイン出来る距離だ。

前方には、海岸線がさらに近づいてくる。
その先には、左に純白のカーブを描くフロートコース。

発泡スチロールを思わせる『5m×5m』ほどののパネルが並び、
海上のコースを形成している。
道幅は今より『2m』狭くなり、ガードレールの類はない。
スリップすれば、ほぼ確実に水没する。
『水陸両用』とはいえ、落ちれば減速は免れない。
この終盤に於いては、レース脱落を意味することになり兼ねない。

前方『40m』を見やれば、【12】【20】がフロート上を駆け抜けていく。
オフタイヤならではの安定した走りだ。
さすがに遠目でよくわからないが、コース上には他のカートは見当たらない。
このまま独走するのか、それとも──

>>574(【10】薬師丸)

         ル ル ル ル ・・・・

LOWの低速を維持しながら、
薬師丸はフロントを、唐雛はカイトを雑巾で拭く。
どちらもスタンドを使えず、傍目には間抜けな恰好だろう。
唐雛は雑巾を握るため、右手の『拳銃』を解除しているが、
左手は体を捩じった状態で、カートの下側に入れたままだ。
下ハンドルを握っているのか、『武器』を持っているのか、薬師丸にはわからない。
とりあえず言えることは、唐雛に油断は欠片とてないこと。
そして、攻撃には必ず予兆があるだろうこと・・・・だ。

                 キュ キュキュ

──ほどなく、雑巾かけが終わった。
進行はどちらも皆無に近いが、これは仕方がない。
パネルが綺麗になったことで、

     ル ル ル   ヴ ヴヴ 

二人のカートが、同時にぐずり始めた。
いつでも全力で走れる──その合図だ。

その合図を機に──

                         ──ジャキィン!

唐雛の右手から雑巾が落ち、その下から『拳銃』が出現した!
その狙いは、カイトを抱えた『レディ・リン』の方だが、
薬師丸とて油断はしていない・・・・対処の余裕はある。

576『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/03(火) 01:53:18
>>573(【5】根立)
『デッド・ホース・ワン』を信じて、カートをそのまま進ませる根立。
ホビーもその右隣で、【2】を並走させている。

──グルン!
              シュバァァアアアアァアア

     『ヨシコイ!』     カチ!
                           バサァ!

根立の左で、『デッド・ホース・ワン』が透明傘を開き、
シャワーに向かって突き出すのが見えた。が・・・・


      ザ ババババババババ !!!


                    ルルル  ヴ! ヴヴヴヴ

根立のカート【5】は雨を免れている。
にもかかわらず、二台のカートは揃って減速し、エンジンが唸り始めた。

「──ネダチ!
 カイトだ!このシャワー、カイトから狙ってきやがるッ!」
                                      『トドクカヨ、ソンナノ!』

         ヴ ヴ  ヴ ヴ

     ドシャアァアアアア!
                       「ウープ!ファック!」

続いてホビーの【2】を襲うスコール。
【5】がさして濡れていないのは、傘の守りがあるからだが、
【2】は明らかい【5】に遅れ始めた。
いや、全てのパネルが濡らされたなら、止まってしまう・・・・?

>>571(【15】瀬良野)
土牛は瀬良野の言葉に、沈黙をもって返す。
過去にある何かを問おうとはしない・・・・
それは無関心故か、それとも過去に傷を持つ者への配慮か。

       キュキュ キュキュキュ

土牛を追い、【3】の後を右端につける。
コースは右に膨らみ、今しも前方で【5】と【2】がシャワーの洗礼を受けた。
傘をスタンドに持たせ、雨を凌ぐつもりだったようだが、
カイトを濡らされ、足を止められたらしい。これで減速は確実だ。

左コースの様子は、ここからでは見づらい。
壁が低いとはいえ遠く、シャワーが邪魔をしているからだ。

──そして、コース分岐点に差し掛かる二人。
水に濡れた『香水地帯』を前に、土牛の選んだルートは──


                 ガゴ! バァァン!

コース右端の縁石を乗り越え・・・・アスファルトの外に飛び出した!

「・・・・ついてこい、瀬良野。
 わしが信じられるなら・・・・な」

577【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/03(火) 03:13:40
>>575(確認)
お手数おかけします。確認です。

>>574)>スタンドにカイトを放させ、本体は雑巾でフロントを拭く。
>>575)>その狙いは、カイトを抱えた『レディ・リン』の方だが、

カイトを放す行動は失敗したということでしょうか?

578『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/03(火) 03:18:00
>>577(【10】薬師丸)

失礼。
スタンドはカイトを手番した、とする。

579【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/03(火) 04:23:03
>>575(GM)

「……! 来るよね、そりゃあ。いいよ。」

右手。単発の射撃ならどうにかなる。
問題は隠した左手、それが厄介。

            ・・・・どう来る?

(こいつは戦闘では格上だ。
 今ここで勝てなくても、後のステージの糧にする。)

        (……こ―いうのは、負ける考えかな?)

だが必要な考えでもある。
今回、自分は全ての札は切れない。

「……」 (クールに、淡々と。それが私。)

ここは完全に、『対応』に回る。
スタンドをカート傍に最速で引き戻そう。的が二つあるのは危険だ。
銃口からは目を切らせない。こちらからは、仕掛けない。

ギアはまだ変えない。
今はスタンドの操作に全身全霊だ。
スタンドの腰の鈴は、『実体化モード』にしておく。

580【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/03(火) 04:36:54
>>576
あの傘で巨大シャワーヘッドの暴雨を防げるつもりだったのだろうか。
自走ブロックを作り上げたように車体に馬の脚を生やし、太陽パネルの発電に頼ることなく走行を再開する可能性が高い。
ブロックの作成数に制限が無い場合、馬の脚が生える奇妙なブロック群に追い回されることになる。

「信じる信じない以前に孤独な人間を放置はできませんよ。
一人より二人、二人より三人、三人より四人って任天堂が宣伝で言ってましたからね」

さっきまでの暗さを吹き飛ばすように明るく笑う。
彼に続き縁石を乗り越えて整備された道を飛び出そう。
反動で頭部をハンドルにぶつけないように衝撃に備える。

「土牛さんは黛ペアと組んでいたはずですが道の真ん中にクラッシュして転がっていたのは何故でしょうか?
一緒に走っていた姿を遠目に見ただけですが」

乾氏と黛氏の性格と方針を知りたいのだ。
黛氏のスタンドが見た目からして近接戦闘には向いていないのでクラッシュを起こしたのは唐雛だろう。
近くにいた【10】は好戦的な唐雛に喧嘩を吹っ掛けられて苦労しそうだ。

「そういえば、ホモヴィッチを見かけないような…?
我々と奴のタイヤは同じ。近くに居ないか『探知』しておきます」

気がつくと現れて美味しそうな桃に似た尻と丸太のような太い脚を見せつけてきそうなのが恐ろしい。
放り込んだ『コイン』に気がついていなければ、居場所が分かるはず。

581【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/03(火) 13:32:29
>>575
(これ以上加速する方法はない…なら向こうに減速してもらうしかないわけだが)

期待していた策はどうやら不発に終わりそうだ、そもそも策と呼べるものでもないしな。
 
ドズッ

再度カートに毒を打ち込む、この1本でレース終了までもつだろう。

後は…まぁ、一応やっておこう、【12】のカート、乾巌に通信する。

「随分と調子がいいみたいだな、やはりあんたを仲間にできなかったのは痛手だった。
ところで…その順位、本当に自分たちの力だけで得られたものと思ってるか?」

582『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/05(木) 01:06:05
>>575(【4】春原)

       ──ブシュ!

次に【4】に『毒』を打ち込もうとするが、
本体に与えた『毒』はカートにも回っている。
新たに『毒』を使う必要はなさそうだ。

同時に、薬師丸に打ち込んだ『毒』が解除されていることを知った。
射程距離『30m』以上、離れたようだ・・・・こちらは朗報と言うべきか。

        ルルル ルルルル

ピットインの前を通過し、フロートコースを目前に迎える【4】。
【12】【20】は、今しもカーヴに差し掛かったその瞬間に、
乾に対して通信を行う。

「──ふむ。おっしゃる意味を計りかねます。
 春原様のご真意をお伺いしたいところですが」

タイヤがパネル状のコースを擦る甲高い音が通信越しにも聞こえる。
余裕すら感じられる乾だったが──

               ド!   ザパァァン

盤石に思われたカーブの途中で、突如、【20】が変調を来した。
大きく外側に膨らみ、コースアウト・・・・海面に突っ込む。

                      「──お嬢さま!?」

元執事の乾が、血相を変えるのが声から伝わった。

              ゴッ パ !

【4】がフロートコースに移り、走り始めた。
現在位置はコース右端。わずかな直線の先に、
巨大なS字カーブが描かれているのがわかる。

                         ゴッ パ !

──その直後、背後から聞こえる物音。
後続がすぐそこまで来ているらしい。

>>579(【10】薬師丸)
──対峙するスタンドとスタンド。
どちらが有利か不利か、一瞬の判断が明暗を分ける。

   ヴヴ ヴヴヴ

薬師丸が取った道は──『対応』だった。
最高速で『レディ・リン』を引き戻し、相手の動きに備える。

だが・・・・それを見てニヤリと笑う唐雛。

「・・・・引き上げてくれて、ありがとヨ」

                     ガコ! ルルン!

隠した左手でギアを入れたのだろう。
【1】はオンタイヤの威力を見せつけ、一気に【10】を引き離す。

「オレの武器は『銃』だぜ?
 距離を詰められなきゃ、こっちのモンだ──間抜けェ!」

捨て台詞を残し、コースの合流地点に吸い込まれていった。

一方の【10】は、今にもエンジンを止めかねない状態。
合流地点までは『20m』はある・・・・

             フシュ!

唐突に、薬師丸を冒していた謎の『希薄化』が消滅した。
理由は不明だが、春原のスタンド能力が解除されたらしい。 
これで消滅する危険はなくなった。

>>580(【15】瀬良野)

            ── バッッ!!

縁石を乗り越え、土牛の後を追って砂浜に飛び出す【15】。
オフタイヤとはいえ、減速は免れないはずだが・・・・

     バ バン!
             ルル ルルルルルルルルル

跳ねが収まったカートは、舗装された道を進むように、
軽快に進んでいくではないか。

土牛の【3】のフロントで、『牛頭』が立ち上がっている。
その鍬の先はカート前方に突き出され、地面に触れているようだ。

「ワシの能力は、『開墾』。
 田畑を拓き、荒野に道を造る・・・・『フロンティア・ライフ』」

右コースを左に眺めながら、連なる二台は
コースに沿って西へと突き進む。

「あのシャワーの射程・・・・
 このコースより外は計算されておらん。
 ここは『安全地帯』ということよ」

        ド ド ド ド ド ド ド  ド ド

「・・・・?」
「わしは誰とも組んではおらん」
「コースを西に突っ切っていたわしに、
 横合いから突っ込んできた【1】が悪い」

ついで、『コイン』の位置を探る瀬良野。
ホモヴィッチが気付いていなければだが・・・・
その位置は、遥かに西の方向だ。
すでに海の上に出ているらしい。

583『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/05(木) 01:06:25
>>575(【4】春原)

       ──ブシュ!

次に【4】に『毒』を打ち込もうとするが、
本体に与えた『毒』はカートにも回っている。
新たに『毒』を使う必要はなさそうだ。

同時に、薬師丸に打ち込んだ『毒』が解除されていることを知った。
射程距離『30m』以上、離れたようだ・・・・こちらは朗報と言うべきか。

        ルルル ルルルル

ピットインの前を通過し、フロートコースを目前に迎える【4】。
【12】【20】は、今しもカーヴに差し掛かったその瞬間に、
乾に対して通信を行う。

「──ふむ。おっしゃる意味を計りかねます。
 春原様のご真意をお伺いしたいところですが」

タイヤがパネル状のコースを擦る甲高い音が通信越しにも聞こえる。
余裕すら感じられる乾だったが──

               ド!   ザパァァン

盤石に思われたカーブの途中で、突如、【20】が変調を来した。
大きく外側に膨らみ、コースアウト・・・・海面に突っ込む。

                      「──お嬢さま!?」

元執事の乾が、血相を変えるのが声から伝わった。

              ゴッ パ !

【4】がフロートコースに移り、走り始めた。
現在位置はコース右端。わずかな直線の先に、
巨大なS字カーブが描かれているのがわかる。

                         ゴッ パ !

──その直後、背後から聞こえる物音。
後続がすぐそこまで来ているらしい。

>>579(【10】薬師丸)
──対峙するスタンドとスタンド。
どちらが有利か不利か、一瞬の判断が明暗を分ける。

   ヴヴ ヴヴヴ

薬師丸が取った道は──『対応』だった。
最高速で『レディ・リン』を引き戻し、相手の動きに備える。

だが・・・・それを見てニヤリと笑う唐雛。

「・・・・引き上げてくれて、ありがとヨ」

                     ガコ! ルルン!

隠した左手でギアを入れたのだろう。
【1】はオンタイヤの威力を見せつけ、一気に【10】を引き離す。

「オレの武器は『銃』だぜ?
 距離を詰められなきゃ、こっちのモンだ──間抜けェ!」

捨て台詞を残し、コースの合流地点に吸い込まれていった。

一方の【10】は、今にもエンジンを止めかねない状態。
合流地点までは『20m』はある・・・・

             フシュ!

唐突に、薬師丸を冒していた謎の『希薄化』が消滅した。
理由は不明だが、春原のスタンド能力が解除されたらしい。 
これで消滅する危険はなくなった。

>>580(【15】瀬良野)

            ── バッッ!!

縁石を乗り越え、土牛の後を追って砂浜に飛び出す【15】。
オフタイヤとはいえ、減速は免れないはずだが・・・・

     バ バン!
             ルル ルルルルルルルルル

跳ねが収まったカートは、舗装された道を進むように、
軽快に進んでいくではないか。

土牛の【3】のフロントで、『牛頭』が立ち上がっている。
その鍬の先はカート前方に突き出され、地面に触れているようだ。

「ワシの能力は、『開墾』。
 田畑を拓き、荒野に道を造る・・・・『フロンティア・ライフ』」

右コースを左に眺めながら、連なる二台は
コースに沿って西へと突き進む。

「あのシャワーの射程・・・・
 このコースより外は計算されておらん。
 ここは『安全地帯』ということよ」

        ド ド ド ド ド ド ド  ド ド

「・・・・?」
「わしは誰とも組んではおらん」
「コースを西に突っ切っていたわしに、
 横合いから突っ込んできた【1】が悪い」

ついで、『コイン』の位置を探る瀬良野。
ホモヴィッチが気付いていなければだが・・・・
その位置は、遥かに西の方向だ。
すでに海の上に出ているらしい。

584【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/05(木) 02:14:40
>>583(GM)

捨て台詞と共に離れていく【1】。

「私ゃ、あんたを蹴落とす野望はないんだもの。
 ……って、もう聞こえやしないか。オンは速いなあ。」

別にこっちから潰す気はないし、正面切ってやり合うよりは危険度がマシだ。
このレース、今のところ薬師丸は自分から誰かを攻める予定は……ない。

前方には気をつける。
ワイヤートラップとかがありかねない。

    ・・・・そして。

             フシュ!

「……ん、解除?」

(なんで? 射程距離? それとも気分?)

自車のギアを即座に『High』に。
スタンドはそのまま車体の横に伴わせ、前方を見張る。ワイヤーはないか?

                   ・・・・現状こちらからは仕掛けられない。

585【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/05(木) 02:58:03
>>583
「東北出身なだけあって環境に働き掛けるスタンド能力ですか。
道が無ければ造るって発想が違いますね」

正直に巨大シャワーヘッドの下を通って執拗な豪雨を受け続けるぐらいなら、減速を覚悟して砂浜に飛び出した方がマシである。
シャワーヘッドに意識を向けてばかりで周囲への『観察』が疎かになっていた事を恥じる。

「遥か西の海上をホモヴィッチは移動している…?
1stのスクレイパーのように変な事を企んでないか心配ですね」

砂浜より安全度は高いが走行速度は遅い。
ホモヴィッチは優勝する気が無いのだろうか?
それとも、別に狙いが有るのか。

「土牛氏は参加者のスタンドをどれだけ見れました?
僕は【27】【30】【12】【16】【20】【4】【10】のスタンド以外のスタンドは見れました。
遭遇しても対応が出来るように対策を考えませんか」

「唐雛は動き回って『フックショット』を避け、近寄って殴るしかないです。
【16】のサツキという女の子はスタンドを使おうともしないから除外。
【12】の乾氏は『銀色』に染めた物体を停止させるようですが液体でも発射するのかもしれません」

参加者の半分ぐらいはスタンド能力が朧気ながら分かる。
問題は対策しようにも規格外すぎて対処の出来ないチャプチャプである。

「問題は撃った直後に瞬間移動して車体ごとボンネットの上に移動するチャプチャプくんですよ。
ボンネットから降りたときに一切減速しない点も気になる。
明確なスタンドも見当たりませんでした」

「任意の瞬間移動であれば不意打ちも出来ますが自動だとしたら本当に酷い。
背後から攻撃した場合はどうなるのか、『コイン』で移動先を予測できるのかが気になります。
彼は『ヤング・ダイヤモンド』では自動車専門らしいので自動車関連の能力、のはず…」

土牛氏に能力の予測と対処方法を相談しつつ、砂浜に転がる石や貝殻を探してスタンドに回収してもらう。
少しでも『コイン』の消費を抑えなければならない。

586【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/05(木) 12:36:19
>>585
現在は毒を打った直後、『初期』の状態という認識でいいか?

「俺の『スタンド』の片鱗くらいは気付いているんじゃあないか?
誰かから教えられたかもしれんしな、目立ったトラブルもなく、順当に―――――――ああすまん、後にしよう、必要なくなりそうだ」

勝手に潰れてくれるなら申し分ない、通信を切る。

後方に一台、スピードに差はない、ならばスタンド攻撃が妥当か。
ハンドルを左に操作し、コース中央に移動する、移動しつつ、後方をチラッと確認、ケツについてるのは誰だ?

587『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/07(土) 21:36:26
>>586(【4】春原)
現在、春原とカートの状態は『初期』。
次第に色あせ、モノトーンへと近づいていく。

執事とお嬢様コンビはトラブルにあったようだ。
左カーブを半ば曲がったところで停車した【12】を確認しつつ、
春原は通信を切った。

     キュ キュキュ

コース中央に寄せるが、それだけでタイヤが鳴る。
滑りやすい素材に加えて、部分部分が波を被り、濡れているのだ。
オフタイヤとはいえ、カーブを曲がる際には十分な対処をしないと、
【20】の二の舞になるかもしれない。

           ルルル ルルル──ッ

背後から追ってくるタイヤの音は左。
ちらりと一瞥・・・・カートの番号は【14】。
真っ黒な少年の顔が、左後方『5m』で白い歯を見せている。

「や。またあったねっ」

「もう『透明』はやめたの? 
 あんま長持ちしないタイプ?」

「おじさんは『レース』で勝負したい人?
 それとも『ケンカ』の方がいい人?」

矢継ぎ早に質問を浴びせてきた。
【4】と【14】はフロート上のストレートを走っていく。
眼前に、左カーブが迫ってくる・・・・
右の海上に、【20】が浮いているのが見えた。
懸命に戻ろうとしているが、そう簡単でもないようだ。

>>584(【10】薬師丸)

みるみる小さくなる【1】の背中を見送り、薬師丸は一人つぶやく。

レースは当然ながら競争そのものだ。
互いに邪魔が許されるならば、なおのこと競技制を増す。

だが・・・・それとは別に、
ソーラーカートレースには娯楽の要素も多分に含まれる。
どちらの意識で参加するか、どのレベルで競うか、
その選択権は自身の中にある・・・・
レースのさ中に参加者一人の暗殺を目論むことも、その意味では同じだ。

ガコ
    ルルン! ルルルルルルル────ッ

ギアを上げると、エンジンが息を吹き返した。
スタンドを伴走させつつ、薬師丸は路上のワイヤーに目を凝らすが、
実物を見たわけではない・・・・果たして走りながら目視できるものか。
ただ、見ている限りで、唐雛は放銃していない。
『銃』がヴィジョンである以上、『銃』なしで『ワイヤー』を張れるとは考えにくい。

       キュキュ ルルルル

【10】は先行車に遅れつつ、合流地点を通過する。
その先は『60m』ばかりのストレート。
すでに【1】の背中は『50m』先を行っているが、
右端に寄せたその先には、ピットインがある。
ここから先は、海上に浮かべられたフロートコースだ。
オンタイヤで走るとは考えづらい・・・・
高い確率でピットインするに違いない。

目前には広大な海──正確には『H湖』の湖面が広がっている。
真っ白なフロートコースは、左カーブから入る大きなS字を描き、
再び海岸に戻っている。危険なゾーンだが、オフタイヤの独壇場だ。

>>585(【15】瀬良野)

「・・・・・・・・・・・・」

ホモヴィッチの話題に、男は沈黙を貫く。

『フロンティア・ライフ』の開拓した『道』は、
舗装こそされていないが、走るには十分なものだった。
シャワーに狙われることなく、足止めされた【2】【5】を追い越し、
そのまま駆け続ける。

「【1】唐雛は、銃でワイヤーを撃つ。
 『二丁拳銃』の着弾地点同士を『ワイヤー』で繋げるのも見た」

「・・・・それくらいだ。
 ワシと走っていた砂浜組は、全員リタイヤしたからな」

「能力もわからんのに、対策など考えられん。
 得体のしれん相手は戦わんのが一番だ。
 津波や地震を相手にするように、な」

瀬良野の情報を聞き終えるも、土牛の考えは回避前提のようだ。
だがチャプチャプの話題になると、やや乗ってきた。

「接触時に試すしかあるまい。
 レースは長い。今のうちに能力を使わせれば、
 後で生きてくるはずだ・・・・『収穫』には時がかかる」

       バッ! バッ!

砂浜に固形物はほとんどないが、
かろうじてビー玉サイズの小石を二つ、拾い上げた。

合流地点が、左に見えてくる。

「・・・・コースに戻るぞ」

                 ガゴッ

【3】が縁石を超え、コース右端に戻った。

588【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/08(日) 00:01:31
>>587(GM)

勝ちを狙う気が皆無というわけではない。
しかし薬師丸は本来クールであることを好む。

(撃たないか……まあ、これだけ引き離しといて追い打ちもないかな?)

       キュキュ ルルルル

罠はワイヤーだけとは限らない。
先行するスタンド使いは多い。警戒は必要だ。

――が、ここはスタンドの視界で、一度後方を確認。
今すぐは前方に何かあるわけでもないようだし、後ろからも攻撃はありえる。

「……ん。」

(そろそろあの、あからさまな難所ゾーンね。)

しばらくの直線。無言で車を走らせる。
ファン・サービスをしてもいいか?
   
     ・・・・それほど余裕もあるまい。

589【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/08(日) 02:37:39
>>587
小さな石ころであろうと『アメイジング』に弾かせれば、侮れない威力となる。
続いて縁石を乗り越えることで正規コースに戻ろう。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず、というのは強者の発想であり、弱者は危機の近くに身を置かねば敵を知ることさえできない。
ですから下手に手を出さずに適度な距離を保っていきましょう」

「全てはバランスの問題ですからね」

唐雛は土牛氏を避けきれずにクラッシュし、水飛沫を感知するシャワーヘッドの洗礼を浴びた。
確かに速さはレースで重要だが一時の真実が永遠の真実ではないように速さだけでは勝ち続けられはしない。

「そうだ、土牛氏はライフルを持ってましたよね?
唐雛と遭遇したら一時的に渡してもらえませんか。
二丁拳銃を相手に避け続けるよりも、回避しつつカイトを狙撃し、近くに来てもらう方が殴れます」

正規コースに戻り次第、背後と前方を見る。
いつまでもシャワーヘッドの洗礼を受けているとは思えない。

590【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/08(日) 11:06:03
>>587
左手をシフトレバー、右手をハンドルに置く。
濡れた路面で急ハンドルは自殺行為だ、ブレーキを踏んで速度を殺し、カーブに入る。
速度を落としすぎて異音がするようなら素早くLOWにシフトチェンジする。

「今忙しい、後にしろ」

591『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/08(日) 23:02:27
>>590(【4】春原)
「じゃ、後でね!」

            ガコ

背後の走行音が離れていく。
スピードを落としたようだが、それに注意している余裕は春原から消えた。

       キュキュキュ! キュキュキュ────ッ!

左手をシフトレバー、右手をハンドルに置き、
ブレーキで侵入速度を調整。
『HIGH』の範囲で許される限界の速度で、コーナーを曲がっていく。
異音を警戒するが、このスピードが維持されていれば大丈夫。

前方右端に停車した【12】が見えてくる。
コース中央からやや膨らむ【4】だが、このままなら激突することは・・・・


                    ゴ ッ !!

カーブのさ中、突如、カートが右にズレた。
左の横腹から、 『体当たり』を受けたような衝撃。

敵の姿などない。
障害物すらない、この状況下で──!?

              ズ ルゥ

右の後輪が、脱輪するのを感じた。
この勢いのままならば、海に落ちるかもしれない。
だが、立て直した先には【12】が待っている。
後方からの衝突は免れない──判断は一刻を争う!

>>588(【10】薬師丸)
『レディ・リン』に振り返らせ、背後を確認。

合流地点は振り返れば左右に割れた『Y』の字になっている。
薬師丸が通過した方と反対側、右コースに、
追い上げてくる二台のカートを発見。

距離は『30m』と離れ、オフタイヤのスピードだが、
驚くべきは、二台が走っている場所・・・・
右コースの右外、つまり砂浜を走ってきたようだ。
砂浜を走れば当然スピードは落ちるはずだが、その気配もなく、
【3】、続いて【15】が、縁石を超え、コース内に戻り、合流地点に入ってくる。

【3】のフロント上には、『牛頭』のスタンド。
どうやら、砂浜でことを有利に運ぶ能力を有しているようだ。

          ザッ

その時、薬師丸に無線が入った。
【12】乾だ。

「薬師丸様、お気を付けを。
 海上のフロートで、見えざる襲撃を受けました。
 おそらくは『ホモヴィッチ』です。
 無差別にコースから叩き出すつもりかもしれません」

「お嬢様が救出するため、私は対処の余裕がありません。
 我々に追いついた際は、ご助力をお願いします」

>>589(【15】瀬良野)
「構わん。銃器の類は苦手だ」

早々に『ライフル』を投げてよこされた。
慌ててスタンドで受け止める。

縁石を超え、前後を確認。
背後は──シャワーの下で、二台とも動かない。
足止めを受け続けているのか、予想外のトラブルなのか、
脱出して追ってくる気配はないようだ。

前方は──ほどなく合流地点だ。
その先は『60m』のストレートの後、右手にピットイン。
そのまま進めば、海上(H湖)に浮かんだフロートコースに舞台は移る。
ステージ終盤、難関だがその先はすぐにゴールだ。

合流地点に入る直前、前方にカートを発見。
『30m』先、ストレートの半ばを、【10】が走行している。
スピードは遜色ない。果たして、追いつけるか──?

       ルルル ルルル──

二台のカートは、合流地点からストレートに入った。

592【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/09(月) 01:34:21
>>591
車内が武器庫化してきたので石ころをポケットに、水鉄砲を手に取りやすい位置に置いて残りをスタンドの両手に持たせる。
本来なら二つも揃わない『ライフル』と『ショットガン』を手にニヤける。

「この組み合わせに浪漫を感じませんか、土牛氏!
あ、いや、興奮している場合じゃなかった。
【10】と無線会話をしてよろしいでしょうか?」

「【10】を狙撃するにしても交渉してからでも遅くはありません。
近距離パワー型二人を相手にするのは【10】も避けたいはずです。


許可が出れば、すぐにでも【10】と無線会話を始めたい。
どのような人物か見極めたいところだが出てくれるだろうか?

「もしもし、【15】の瀬良野です。
協力関係とまで行かずとも休戦協定を結べませんか?」

相手が出たようなら用件を切り出す。
この先には、まだまだスタンド使いがいるのだ。
見つけた相手に問答無用で襲いかかっていてはゴールから遠ざかるだけだ。

593【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/09(月) 13:50:33
>>591

「チィ〜〜〜〜〜〜ッ!!」

スリップ状態の車体に対してできることは少ない。路面が濡れている状態でアクセルを踏めば、タイヤと路面の間の水で空回りを起こし、かえって制動不能に陥る。
ブレーキを踏んでスリップが収まるのを祈って待つだけだ……普通ならな。

『キラー・エリート』ッ!

『ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラーッ!』

『キラー・エリート』に強力なパワーはない、だが俊敏なスピードがある。
自らのカートに『拳で』ラッシュを打ち込み、カートの滑る勢いを殺す。パス精CBB
春原本体はブレーキを踏みしめ、シフトをLOWに落とす。

594【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/09(月) 22:34:05
>>591(GM)

「……あん? 【3】と、もう一人? 【15】ね。」

後方。コンビを組んだのか?
いつの間に――ともかく、危険だ。

(ただでさえ【3】は危ないってのに。
 さっきは、運よく……見逃してもらえたけど。)

あれは幸運だ。運に再現性はない。
とはいえ自分には、走りながら何が出来るでもない。

          ザッ

「ご忠告どーも。
 もし追い付いたら努力するよ。」

ホモヴィッチ。名前はともかく厄介な男らしい。
透明になる男にロクなやつはいない? 早計か。

(どうするかな……あんまり後ろにも気を取られてられない。)

まあ、とりあえずはカートを走らせていればよかろう。
ここから上位に食い込むのはほぼ、不可能。

ならば堅実な走りで順位を保つ。
派手な事をして得があるのは観客投票くらいだ。

595『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/10(火) 21:47:17
>>593(【4】春原)

             キキキキキキキ!!
                                ガコ!
目いっぱいブレーキを踏みながら、
ギアをLOWに落とす。

同時に『キラー・エリート』を発現、
【4】の右横にラッシュを見舞い、押し返そうとするが、
力不足か、目立った効果はない──

(『スタンド移動』に相当し、無効)

                  キキキ────ッ  ッ

【4】は、フロートで腹を擦りながら、かろうじて停止した。
後輪は両方とも水没したが、前輪は路上に残せた。
このカートは『四輪駆動』で『水陸両用』だ。
停止したロスこそあるが、復帰に手間取ることはない。
事前にスピードを落としておいたのが、正解だった。

そして、カートを止めた春原の目前では、
次の勝負が繰り広げられる。

           ルルル! キュキュキュキュキュ


カーブの内側を軽快に曲がっていく、【14】。
フロートコースの端をなぞる様な絶妙のコーナーリングだが、
無防備極まりない──

                ズギュ!!

その目前に、突如として出現する新たなカート。
【22】ホモヴィッチ。ナンバーを確かめるまでもない、岩のような巨体。

「ウフ。本命は──こっちよ!」

【22】が【14】に激突する。
狙いはカーブ中、もっとも荷重がかかる右前輪付近。
ここの鼻面に横から衝突すれば、カーブ中のカートは
コーナーの勢いそのままにスピンする。
出現はチャプチャプの目前。『避けよう』がない──

             「・・・・・・・・・・・・・・・・!」

     フシュ!

【22】が触れた瞬間、【14】が『消失』した。
無論、運転手のチャプチャプごとだ。

                           キキキュキュッ!!

すんでのところでハンドルを切り、、【22】を停止させるホモヴィッチ。
いつになく真剣な、その表情──

そして春原は、もう一つの視線に気が付く。
乾だ。停止した【12】から身を乗り出し、今の一瞬を見定めている。

それぞれの思惑──そして三人の男の視線が、
束の間の静寂の中、姿を消したチャプチャプを求め、交錯する。

>>594(【10】薬師丸)
乾との通信を切り、
右手に見えるピットインが近づくのを見ながら、
カートを走らせる。

ピットインを無視するなら、その先はすぐフロートコースだ。
序盤のカーブはゆるく、ほぼストレート同然。
最初の左カーブまでは余裕がある・・・・が、
乾の情報が確かなら、警戒は必要だろう。

   ザッ

その時、新たな通信が入った。

「もしもし、【15】の瀬良野です。
 協力関係とまで行かずとも休戦協定を結べませんか?」

>>592(【15】瀬良野)
『スペシャルアイテム』を両手に構え、悦に入る瀬良野。

    ワラシ
「・・・・子供かい」

土牛の呆れたようなつぶやきが聞こえた。

「先に言っておくぞ。
 わしの能力は、海の上では使えん。
 あのプカプカ浮いとる上でも、多分な。
 どうにも『床』に思えんからな」

「今のうちに前後を後退しろ。
 ここから先は、おまえが先導し進め」

その言葉のまま、【3】は列から離れ、
真横を経て、後方に下がっていく。

一方の瀬良野は【10】に無線で話しかける。
目視する限り、【10】は30m前方。
じきにピットイン前を通過する頃だ。

果たして、応答は──

596【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/10(火) 23:17:06
>>595(GM)

とりあえず走ろう。
見えない相手にこんな距離から警戒しても仕方がない。

ピットインは、無視する。今のところは。

   ザッ


「休戦――本気で言ってる?」

「期間はいつまで? あと、【3】も込みでの協定?
 休戦自体はいいけど、詳細は確認してから返事させてよ。」

そう返す。

敵が一人でも減るのはありがたい。
まあ、だまし討ちの可能性もあるが――

(何が狙いかな……あんまマトモなやつじゃなさそうなのよね。)

【15】の瀬良野。
さきほどチャプチャプを相手に演説していた男。

【3】の土牛。
好戦的かはともかく、攻撃された相手。つまり妨害意思がある。
 
         ・・・・いまひとつ信用できない。

597【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/11(水) 00:28:14
>>595
「土牛さん、【10】の人と休戦したいのですが構いませんね?
疑われているようなので敵意が無いことを伝えてください」

【10】が近くなった途端に隠れるかのような素振りを見せる土牛氏に疑問が芽生える。
助けてもらっているので盾にされても悪い気はしない。

「この2ndステージ中は攻撃を仕掛けません。
それに土牛さんは貴女を避けるように引っ込んでしまいました」

「まだ、疑うならホモヴィッチの位置を教えますよ。
転倒でもしてない限りは位置が分かります」

武器ではなく情報を売る死の商人めいた言葉で【10】の薬師丸氏に揺さぶりをかける。
休戦協定に加えてホモヴィッチの位置情報をプラスすることによりお得感を演出するのだ。

「攻撃するつもりなら得意の狙撃で不意打ちしてますよ。
近距離パワー型二人との休戦協定にホモヴィッチの位置情報では足りませんか?」

「僕の狙いはチャプチャプくんの優勝阻止と完走。
一人でも『ヤング・ダイヤモンド』は少ない方がいい。
刺青師の『作品』である限り『ヨハネスブルク』は狙ってくるみたいですし、逃げられるほど容易い集団ではありません」

不安要素と安心安全を交互に強調することで妥協しやすくする。
安全安心を買い求める点では現代人とスタンド使いは同じはずである。

「少し前に探知した位置は西側の海上でした。
あ、ピットインから車体が飛び出して来ないか注意した方が良いですよ」

解除し忘れていた『眼鏡』を消すとカイトに狙いを定める。
正常に目視が出来ているので外す可能性は低いはずだ。

598【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/11(水) 00:45:42
>>597(瀬良野)
>>596(追記)

「だから、休戦自体はいいんだってば。疑ってんのはその後よ。
 あと、私は『ヨハネスブルク』に手を出す気はない。そこんとこいい?」

(べらべらと良くしゃべるやつ……
 こいつと本格的に組むのは、危なそうね。)

情報を整理しつつ、返す。
嘘をつく理由はないが、全てを明かす理由もない。

「ともかく、情報ありがと。こっちから渡せる情報は……
 【4】の能力くらいかな。爪で刺して『存在を消す』みたい。」

「あと……前はちゃんと見てる。
 ……後ろもね。私も、近距離型だから。」

スタンドで後方は確認しておこう。
本体はそのまま、前を見て走り続けるのみ。

        「で……結局、【3】はどうって?
         引っ込んだってことは、答えはなし?」

(……よくわからないな。
 【3】……会ったことでもあったっけ?)

土牛。知らない名前だ。
顔も……ほぼ確実に、会ったことはない。

          ・・・・客にでもいたか?

599『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/11(水) 00:48:38
>>597(瀬良野、会話)

土牛:
「構わん。好きにしろ」

600【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/11(水) 01:19:44
>>598
「土牛さんは構わん、好きにしろって言ってます。
彼も手は出さないでしょう」

受け入れられない場合は『挟み撃ち』を提案しようとしていたが片方に引っ込まれては無理だ。
『フロンティア・ライフ』の能力も使用が限定されてしまう場所で敵を増やしたくない。

「大丈夫ですよ、あの集団との戦いには巻き込みません。
寧ろ、率先して挑む方が狂っている。では、お元気で」

特に何もないようなら通信を打ち切り、【10】のヴィジョンを確認しよう。

601【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/11(水) 02:35:56
>>595
【12】に通信する。

「そのホモは任せるぞ、あんたなら容易いだろう。
お嬢様を襲ったツケを払わせなきゃあならんだろ? そう思うだろ?」

通信を切る。

『ライフル』で【22】のソーラーパネルを撃ち、それからカートを発進させる。
姿を消そうがどうだろうが、移動手段がないなら追いつけまい。

問題はガキだ、先程のステージでは、姿を隠したまま移動していた、すなわち、透明になる能力ではない。
衝突も回避していたので、それは明らかだ。
そこにいるが、そこにいない、目視できないだけで、存在はある、尚且つ、日光を受けて進むことができている。
発進しつつ、コースの路面を注視する。もしかしたらだが、能力の痕跡があるかもしれん。

602【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/11(水) 20:02:27
>>598-599
(会話終了、と書き忘れました。すみません)

603【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/11(水) 23:33:26
>>600(瀬良野)

「オッケー、お元気で。」

通信を打ち切る。
とりあえずは安泰――か?

      (騙し討ちもありえるけど……
       ま、過剰警戒もばからしいよね。)

そういうわけで、ただ走ろう。
先述はしたが、ヴィジョンによる後方の確認は忘れない。

604『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/12(木) 03:22:25
>>601(【4】春原)
【12】に通信するが、返答はない。
前方『10m』にいる乾が、こちらに頷くのが見えた。
通信を返す余裕すらなく、周囲を凝視している。

間違いない──
乾もチャプチャプの謎を知りたがっている一人だ。

         ── ビシュウ!!

【22】の横合いから、『ライフル』を構え、パネルを狙い撃つ。
ホモヴィッチは姿を消していない。
その顔はコースの前方を見ており、春原は意識の外だ──
故に、命中したことそれ自体は不思議ではない。

         ビシュ!
              バ  シャァアア!!
                             「おわっ!」
   「「────!!」」

だが、この状況は不可思議の極み。
ライフルの水弾を浴びたのは、【14】だった。
突如、【22】の上に現れたのだ。フロントカウルの上に。

タイヤの下で、ベキベキと【22】のパネルが悲鳴を上げる。
まさに呆然、というホモヴィッチ。

    ヴヴ         ル ル
          ガコ!

【14】がギアを変えながら、【22】の上から降りる。
『ライフル』は直撃こそしていないが、パネルの一部が濡れた。

               ルルン!

春原は、カートのアクセルを踏み込む。
後輪が水を噴き、じりじりとカートをフロートへと押し上げる──

>>596(【10】薬師丸)
突然の休戦協定の持ち掛けを不審に思う薬師丸。
とはいえ、より危険なゾーンに差し掛かる今、
敵は少ないに越したことはない。

やり取りの末、ひとまず休戦を約束することにした。
互いの情報を交換し、無線を切る。

土牛の顔を思い返すが、角ばった特徴的な顔だ。
過去に見知った顔ではないし、客でもない。
初対面のはずだが・・・・謎は残る。

                 ルル ルルル──ッ

後方は『レディ・リン』に見張らせながら、
ピットインの前を通過した。

【15】【3】は『30m』ほど後方。
人型のスタンドが両手に水鉄砲を持っているが、
この距離があれば、まず届かないはずだ。

と──その時。

              ルルル! ルルルル────ッ


ピットインの横合いから、一台のカートが飛び出して来た。

「!! おまえは──!」

【1】唐雛が驚きの表情を浮かべる。
オフタイヤにチェンジした【1】に、【10】が追い付いたわけだが、
果たして、これほど近いとは──

    ガコッ!
            ガコッ!

【10】が、次いで【1】がフロートコースに登った。

発泡スチロールを思わせる『5m×5m』ほどののパネルが並び、
海上のコースを形成している。
道幅は今より『2m』狭くなり、ガードレールの類はない。
スリップすれば、ほぼ確実に水没する。
『水陸両用』とはいえ、落ちれば減速は免れない。
この終盤に於いては、レース脱落を意味することになり兼ねない。

互いの距離は『5m』。
【10】はコース中央、【1】は右端という位置だ。

          メギャン!

唐雛の右手に、『拳銃』が発現した。


>>597>>600(瀬良野)
【10】薬師丸と会話する瀬良野。
薬師丸の反応は芳しくはなかったが、
ひとまず『休戦』の約束は取り付けられたようだ。

薬師丸の発現するスタンドのヴィジョンは人型。
桃色で、どこか『ウサギ』を思わせる柔和なデザインだ。
背後を任せている辺り、『見えて』いるのだろう。

【10】までの距離は変わらず、『30m』。
【3】は完全に背後に回った。

と──ピットインに差し掛かった【10】の横合いから、
【1】が出現するのが見えた。出会いがしら、というタイミングだ。

薬師丸の『5m』後ろを追いながら、ともにフロートコースに出る。

605【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/12(木) 04:33:08
>>604
1stステージでピットインから出撃する際、危うくスクレイパーと衝突しかけた経験からの助言。
【10】を唐雛が追い抜いた場合、フロートに備えてタイヤを変更する為にピットインする事を予想していたのだ。
何せ、彼は好戦的だからピットインを出るついでに突撃してくる可能性もある。

「うん、予想通りですね。フロートに備えて唐雛はタイヤ交換をする為にピットインし、出る際に参加者を見つければ突撃してくる。
こちらに彼は気づいていないと思うので様子見に徹しましょう」

唐雛の車体から伸びるカイトに狙いを変えてライフルを構える。
射程距離は知らないが『30m』先の唐雛を狙撃するのは『アメイジング』の超精密動作でも不可能だろう。

「普通の水鉄砲の射程が『5m』。ライフルの射程距離は『20m』ぐらいかな。
精密狙撃するには距離が遠過ぎる。あれだけ【10】のスタンドに近いのですから、攻撃されて『フックショット』を落としてくれると良いですね。
【10】のスタンド能力も見れて一石二鳥ですよ、土牛氏!」

と、一方的に喋りながら唐雛対策を練り始める。
あの『フックショット』の射程が気になるが顔面に水鉄砲を撃てば良いのだ。唐雛に三度も敗北する気は一切無い。

606【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/12(木) 15:03:28
>>604
「なんか知らんがチャンスだな」

アクセルを踏み込み、コースに復帰する。

607【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/12(木) 23:06:28
>>604(GM)

「…………お早い再会。こいつは、ツイてないね。」

(さて、どう出るかな……
 ここは浮き島、そう無茶な事はしてこないだろうけど。)

向こうは競争意識の高い選手。
流石に自滅覚悟で沈めには来るまい。

スタンドを後方に構えさせる。体勢はやや低めに、腰を落とす。
その右手は右腰に3度タップし、鈴を設置。

(ワイヤーの銃。もし私なら、今……タイヤを狙うけど。
 ワイヤーで引っ張ったりは、こんな足場の悪いところじゃ自分が危ない。)

銃撃一発で、最大の被害が出る部分。
ここでパンクすれば、相当危ない。

狙われそうな位置として、タイヤを強く意識しておこう。

608『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/13(金) 23:01:58
>>606(【4】春原)
【22】を狙ったつもりだったが、
【14】の速度を落とすことに成功した。
おそらくはチャプチャプにも予想外だったのだろう。

 ザババ・・・ ザバ!!
                 ルル ルルルルル 

後輪がフロートにかかり、一気に車体を押し上げた。
【4】は無事、コースに戻り、加速を始める──

その間にも、前方の状況は動いている。

【22】ホモヴィッチは、唸り始めたエンジンに、
慌ててギアを落とし、その姿を消した。
だが、【14】に横合いから突っ込んだ為、
車体はコースに対して斜め後ろを向いている。
バックできないこのカートで、進行方向を正すのは、
それなりに手間のはずだ──
追い抜くチャンスだが、一方でホモヴィッチが後方に回ることを意味する。

一方、【22】から降り立った【14】は、LOWギアのまま、前進。
低速のまま、右端で停車した【22】乾を追い抜こうとする。

        ズギュン!

乾の鋭い眼差しと、発現する『埴輪』に似た人型のヴィジョン。
スタンドがカートから降り立つと同時に、乾は『水鉄砲』を【14】に向ける。
チャプチャプと乾、銃口を挟み硬質化する空気──

「──『ワーウィ・ゾーウィ』!!」
                          ピ キィィィン!

【14】が【22】に並んだ瞬間、
スタンドの足元から、床が『銀色』に変色した!
銃口はブラフ。床へのスタンド能力が本命だったようだ。
そして、春原は見て取る──『銀色』になったのは床ではない。
床を濡らした水・・・・それもコースを横断し、細長く伸びた『水』だ。
あらかじめ、『水鉄砲』で引いておいた『水の線』。
【14】がそれを踏んだ瞬間を狙い済ました──

見よ、【14】の前輪が巻き上げた水までも『銀色化』は届き、
水妖の手が真下から前輪を掴んだかのように、【14】を捉えている・・・・!

           「・・・・やるねっ」
                      『ニッ』
 
乾の仕掛けた『罠』に嵌った少年が浮かべる、その笑顔。
それが強がりでないことは、次の瞬間、証明された。

              フシュ!!

カートが──再び『消える』。
後には、床から雑草のように生えた『銀の飛沫』だけが残されただけだ。

「なんと・・・・
 ううむ・・・・『時間凍結』すら・・・・!」

うめく乾の間近まで近づく【4】。
エンジンがヴヴヴ、と不満を表明する。
ハンドルを切らなければ、【22】がコース右端を邪魔している。

>>607(【10】薬師丸)

  ド ド ド      ド ド   ド  ド   
                            ド ド 

後方を護らせる『レディ・リン』に、最大の警戒を払わせる。
その右腰を三度タップ。三つの『鈴』が振るえ鳴る。

同時に、唐雛が左手を見せた。
すでに『拳銃』が握られている──ハンドルを手放した『二丁拳銃』だ!

         ガァン!
              ガァァ──ン!

『5m』の近距離で発射される、二発の銃弾。
『レディ・リン』の精確な目視によるその軌道は、
一発がカート後部。もう一発は──右の後輪だ!

何分、距離が近い──
果たして、ハンドルを切って避けられるか?


>>605(【15】瀬良野)
【1】唐雛の動きは、瀬良野の予想通りだ。
『25m』先を走行する【1】を見る限り、背後を警戒しているようには見えない。


                      スチャ

『アメイジング・クラウン』が、『ライフル』を構える。
狙いは【1】のカイト。上下差はあるが、
この速度が維持されるなら、『アメイジング』で狙える。
──問題は、『ライフル』の射程距離。試したことがない。

前方では、唐雛が薬師丸への攻撃を開始した。

  ルルル ルルル !
                    ガコ ガコッ


ピットインの前を抜け、【15】【3】がフロートコースに登る。
何かの樹脂らしいそれはツヤツヤと輝き、摩擦性に乏しい上、
波をかぶって、あちこちが濡れている・・・・路面は最悪だ。

609【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/14(土) 00:10:53
>>608
蛞蝓が這いずり回ったあとのようなヌルヌルと波を被った路面。
緊急回避などしようものなら滑った勢いで海上に落下すること間違いなしである。

「何故だろうか、チャプチャプくんの時にも悪い予想が当たり、またもや予想が的中してしまった。
僕は骨董店の店主で呪術師ではないのですが…」

薬師丸氏のスタンドは近距離パワー型には見えないが手数で敵を封殺するタイプに見える。
だが、唐雛の二丁拳銃を叩き落とす力が有るように見えない。
それに別々の部分を狙われた場合は対処が間に合わないはずだ。

「唐雛の銃撃を掻い潜って殴れば良い、そんな事を言える路面じゃない。
僕の車体を『フロンティア・ライフ』の怪力で押すなどは可能でしょうか、土牛氏?
少しでも距離を縮めて唐雛の顔面を狙撃します」

土牛氏のスタンドによる加速が得られないとしても唐雛を狙撃するしかない。
深呼吸をして小憎らしい唐雛の顔面に狙いを定め、『アメイジング』の精密狙撃を行う。
視界を封じられて海上に落下してくれさえすればいい。
顔面を上手く狙撃できないようならカイトに狙いを変える。

「いつまでも負けてると思うなよ、アイドルオタクっ!」

深く怨念を込めた水弾を唐雛に撃つ。

610【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/14(土) 01:33:09
>>608(GM)

「――そう来たか。」

(カートの方は……この際無視だ。
 ワイヤーで接続されても、即アウトってわけじゃない。)

二兎を追う者は一兎をも得ず。

ここは、『タイヤ』を防ぐことに専念だ。
へたなハンドルさばきに攻撃が重なれば、よりまずいことになる。

「じゃあ、私はこうしよう。」

タイヤと飛来する弾丸の間、割り込ませるように、床を打撃。
床に最大鈴の設置を行い、弾丸を遮る盾を生み出そう。
流石に鈴が設置できる程度の厚みはあるはずだ。

弾丸が5m進むまでに、低く構えた『レディ・リン』の拳は床を打つだろう。
拳は即座に引き、弾丸に巻き込まれないようにしたい。
設置が完了すれば、カート後部に打ち込まれたであろう弾丸を確認したい。

611【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/14(土) 18:34:15
>>608
「そのままそこでじゃれ合っててくれ、俺はレースに戻る」

『毒』は依然進行を続けている、見えてはいるが、なんとなく意識しづらい、気を抜けば忘れている。そんな状態のはずだ。
ギアをHIGHに入れ、ハンドルを左に切り【22】をかわして加速する。

【22】のフロントパネルは最早使い物になるまい、その状態で加速する俺に追いつけるはずがない。
【12】はお嬢様を救出しなければならない、ということは、【14】が俺の相手ということになる。
だが能力がわからない、ヒントはあるのだが…。

『キラー・エリート』は自身【4】のカートの上の空間に向けて拳を放つ。パス精CBB
もしかしたらコバンザメのようにくっついて移動しているのかもしれない、1stステージの挙動を見るに、考えづらい推測ではあるが…。

612【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/16(月) 01:10:37
>>610(追記)
もし最大(5kg)が無理そうなら、可能な限りの最大で良い。

613『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/16(月) 02:07:02
>>611(【4】春原)

     ガコ! ルルン!
                 ルルルルル────ッ

左にハンドルを切ると、コース中央から【12】を抜き去る【4】。
ほぼ同時に【12】も発進するが、すでに加速を終えた【4】に
追いつくべくもない。

【4】はカーブの残り半分を無難に曲がり、
次のカーブまでの短いストレートに入った。

      ビュババババ!!

念のため、カートの前後にスタンドでラッシュを浴びせるが、
空を切る・・・・その時だ。

                  フシュ!

突如、【4】の真横、左手すぐに【14】が出現した。
そのスピードは軽く、『HIGH』に上げた【4】と遜色ない。
パネルを水で濡らしたはずだが・・・・その影響が感じられない。

「『後』って今でいい? おじさん」

「さっきは『してやられた』からさ。
 ちょっと『やり返そうかな』、って──」

屈託ない笑顔。
その右手には、閉じた『傘』が構えられている・・・・!

>>607>>612(【10】薬師丸)

                    ズギュ!

『レディ・リン』を操作し、後方の地面に触れると、
大型の『鈴』を取り付ける──タイヤを庇うようにだ。

           ガキィンッ!

近距離ではあったが、いち早く護りの態勢に入っていたのが幸いし、
唐雛の初弾を『大鈴』で弾き防いだ。

だが、ほぼ同時に放たれた二発目は──
                                  ゴボッ!

カート後部に命中。
左手の銃口と【10】をワイヤーで繋いだ。
地面の『鈴』は置き去りにされ、【1】に右から抜かされていく。


「『鈴』──!
 それがおまえのスタンドかよ・・・・薬師丸」


                   ──バシュウウゥ!!

その時、後方から発射される『水弾』。
【15】瀬良野だ・・・・
【1】までは届かなかったが、かなり惜しい間合いだった。
唐雛が血相を変え、一瞬、背後を振り向いた。
左手はワイヤーの繋がった銃を持ったまま、ハンドルへ。
右手を左後方に突き出し、引き金を引く──振り向きはしない。

「チッ、どいつもこいつも──『ハブ・ノッツ』!」

                               ガァアン!

同時に、目前には左カーブが迫ってきた。
路面の状態は明らかに悪い。
位置はコース中央、減速が必要か微妙なところだ。
カーブを曲がり切ったその先に、【12】を認める──
たった今、【4】に抜かれたようだ。


>>609(【15】瀬良野)
土牛:
「こいつに細かな『手加減』はできん。
 カートをぶっ壊すか、おまえさんごと吹っ飛ばすか、
 ろくな結果にならんぞ」

精密性に難があるスタンドのようだ。

瀬良野は仕方なく、ライフルを構え──そして【1】を撃つ。
狙いは【10】を追いかける唐雛の横顔。
極めて難しいが、敵はこちらに気付いていない。
『アメイジング・クラウン』の精度を持ってすれば、チャンスはある──

                   ──バシュウウゥ!!

ライフルから長い『水の矢』が走り、空を切る。
射程距離は『20m』──【1】までは『5m』足りなかった。
ちらりと唐雛が振り返る。今ので、敵に気付かれたようだ・・・・!

そして、ストレートを追い続ける【15】の前に、意外な障害。
スイカほどもある金色の『鈴』が、コース中央に転がっている。
カートの車高と同じくらいのサイズだ。
床に設置されているのか、転がっているのかわからないが、
轢いたり踏んだりすれば、走行に影響が生じる・・・・?

                 ルルル ルルルル

前方の唐雛が、何か動きを見せた、次の瞬間、

            ガァアン!

銃声──狙いは後方のようだ!

614『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/16(月) 02:09:20
>>613(【4】春原)

追記。
『第一段階』の色が消えた状態では、
スタンド使い相手の場合、かえって目立つことになる。
(質疑より)

615【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/16(月) 02:30:11
>>613(GM)

「やっぱりワイヤー接続――!」

後部の損傷。
走行に問題はないだろうか。

(これは、まずい。
 カートを振り回すようなパワーはないだろうけど。)

「そう。名前は『レディ・リン』……
 こんな乱暴に繋ぎ止めて、私をどうするつもり? お兄さん。」

(引く? 振る? 繋いだだけ?
 瀬良野が片方でも引きつけてくれたのはラッキーね。)

やや減速、する。消極路線だ。
そして左カーブに臨もう。これで【1】がどう出るやら。

(これ、抜けるのかなあ。
 抜けたら能力として成り立たない気もするけど。)

スタンドで弾丸が撃ち込まれた位置を確認。
どういう感じに繋がれている?

引き抜けそうなら、やってみる。その場合弾丸は即座に捨てる。

616【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/16(月) 02:53:10
>>613
「は、外した。やはり『5m』足りなかった!
前方から唐雛の銃弾! 何故か、落ちてたスイカ並の特大鈴を蹴飛ばして銃弾を弾きます!」

下手に避けては水落ちするので『鈴』を『銃弾』に向かって蹴り飛ばす。
この『特大鈴』は【10】のスタンド能力としか思えないが銃弾が当たれば、例の鬱陶しい『ワイヤー』が食い込んで唐雛の運転の邪魔になる。
蹴り飛ばすのに水鉄砲が邪魔なら車内に放る。

「中央のフロートに穴が空くかもしれません。
どっちかに避けて走って!」

おそらく唐雛の狙いはフロートを撃ち抜くこと。
小石を取り出す時間も、銃弾を弾く威力も小石には期待できない。
こうなっては『特大鈴』を利用するしかない。

617【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/16(月) 14:48:10
>>613
「だが、断る」

ブレーキを踏み、速度を落とす、【14】を先に行かせ、左にハンドルを切る、【14】の背後につく形になる。

「お前のような反則スタンドに付き合っていられるか、そのまま進んでろ。
遊んでやってもいいが…前には気をつけろよ、俺たちは今水の上にいるんだぞ」

【14】が後方の【4】に攻撃を加えようとするなら、後ろを振り向かなくてはいけない。
湖上の濡れたコースの上で、ロクに前も見ず走ってたらどうなるか…それくらいの想像力はガキにもあるだろう。

618『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/17(火) 23:55:32
>>617(【4】春原)
              パシュ!

打ち込まれた水弾をブレーキでかわす。
予想外の動きだったのだろう。
チャプチャプがあんぐりと口を開けているのが痛快だ。

      ルルル 

減速したままハンドルを切り、【14】の背後へ。
車間距離は『8m』。距離を開ける分には自在だ。

そして春原の理論は正しい。
ストレートならばいざ知らず、じきにカーブだ。
この難コースで、背中を気にしながら走るのは難しい。
窮地に立たされたのは、少年の方だ──

                        「・・・・やるねッ!」

それを知ってかしらずか、元気のよい声が飛んでくる。

       キュキュキュ! キュキュキュキュ

【14】が右曲がりのカーブに差し掛かった。
コース中央を滑るように、ほぼ減速なしで抜けていく。
続いては、【4】の番だ──

>>615(【10】薬師丸)
唐雛の右銃口と繋がったカート後部。
弾丸は『鏃』状で『返し』があり、しっかりと突き刺さっている。
抜けるかどうかはカートの素材次第だが、
掴む場所が『ワイヤー』しかない為、力づくで抜けるかといえば、
容易ではない。そしてすぐには無理そうだ。
ワイヤーは『刃状』でこそないが、指を切る危険はある。
めり込んだ深さもたいしたことはなくく、故障の心配はない。

          キュキュ  キュ

念のためにやや減速し、左カーブに入った、その時だった。

             ビン!

突如、銃口との間のワイヤーが『消えた』。
代わりに、新たなワイヤーがカート後部から出現──後方に伸びている。
一瞬で繋ぎ止められたその箇所は──後方のフロート。
先刻、背後に出鱈目に撃った『着弾地点』・・・・そこに繋がっていた!

      ギチィ イ

斜めに張り詰める『ワイヤー』が、【10】を引き留め、強引に停止させる。
カーブに入るため、ハンドルを左に切っていたため、やや左にずれながら、だ。
減速したところを狙われたため、余計停止しやすくなった反面、
減速していたため、スピンはしなくて済んだ。

「繋ぎ止めたら・・・・『抜く』に決まってるだろ!」

      キュキュキュ キュキュキュ キュ

その隙を突いて、右(コース外周側)から、【1】が一気に追い抜いてきた。

             ヴヴヴ ヴヴヴ ガガガガ!

エンジンが異音を発した瞬間、停止した。
ギアを変える暇もない・・・・その間に、【1】が距離を開けていく。
【1】までは『8m』。そして後方からも、エンジン音が近づいてくる──

>>616(【15】瀬良野)

               ────ガゴッ!

土牛に一言声をかけながら、
『アメイジング・クラウン』が、迫る『大鈴』に蹴りを叩き込む。
その重さは、『鉄アレイ』ほどにも感じられたが、
瀬良野のスタンドのパワーは、並ではない。

       ギチィ ィ!

思い切り振り切った瞬間、『鈴』と床を繋いでいた短い鎖が切れた。
だが、こちらは『予想外』──
                           フシュ!

床から離れた『大鈴』は、次の瞬間、姿を消した。
そして──
              ガッズ!

こちらは『予想通り』。
前方『10m』で、唐雛の弾丸が、床に着弾した。
銃口と弾丸を繋ぐワイヤーが、次の瞬間、震えて変化し、

             ビン!

前方を行く【10】の後部と床の間を、『ワイヤー』が繋げる!
土牛が言っていた・・・・唐雛の能力の一端だ!

      ギチィ イ

斜めに張り詰める『ワイヤー』が、【10】を引き留め、強引に停止させる。
かなりギリギリだ・・・・弾丸は今にも抜けそうではある。

そして今しも、その弾丸の前まで、【15】は迫っている──
避けなければ、斜めになった『ワイヤー』に乗り上げる!

619【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/18(水) 00:08:56
>>618(GM)

      ギチィ イ

「クール。……やる、わねぇ〜〜え。」

             ヴヴヴ ヴヴヴ ガガガガ!

ここまで計算づくとは。
幸運を切るべきシーンだったか?

         「ぐっ……」

(いや、焦ることはないか……
 言っちゃえば【1】に抜かされたってくらいだ。)

(この戦い、焦っていいことなんてないよ。)

まずは、急停止で恐らく無茶をしたであろう弾丸を引き抜きたい。
手を切ったりしないよう、細心の注意(精A)

ギアは、lowに落としておく。

「……やられちゃった。
 悪いけど避けて走ってちょうだいよ。」

後ろから来るであろう【15】に無線。
妙な真似をしてくるようなら、対応はする。

620【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/18(水) 00:55:04
>>618
やはり、唐雛の射撃技術は銃器の扱いに手慣れた人間以上ではなかった。
あの距離から僅かな間だけ振り返って銃弾をフロートの床に当てる技術が脅威であることに変わりない。

「鈴が消えた? 射程距離の問題という事か。
噂の『ワイヤートラップ』が仕掛けられました。
斜めにピンっ、と張られた『ワイヤー』です」

見えづらそうな土牛氏に警告を伝え、砂浜で回収した小石を引っこ抜けそうな弾丸に弾き飛ばす。
小石で抜けない場合は突き刺さる弾丸を蹴り上げる。
繋ぎ止める必要性のある地点で『ワイヤー』が引っこ抜ければ、水没しないために減速せざるを得ないはすだ。

「意外と頑丈みたいですね。てっきり穴が空けば沈没するものかと。
それと抜けた勢いで鞭みたいに使われそうだから避ける前に外しちゃいますか!」

この距離で減速して避けるにも下手に減速しては滑るかもしれない。
何事にも『かもしれない』で対応する自分を女々しく思いつつ、先を走る唐雛との距離を把握する。
一度の狙撃で無駄にした経験を二度目に活かしたい。

621【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/18(水) 01:37:42
>>618
「よくやる…マリオカートじゃないんだぞ」

カーブ手前でアクセルを緩め、無難に曲がる。
ガキの強みが大胆と勇敢だとするなら、俺は冷静と慎重だ。
今はイチかバチかの状況ではない、後続を引き離した時点でもはやこのステージでのポイントは保証されている。
上位を目指すのがレースなら、現状を守るのもレースだ……チャンスを見逃すほど臆病でもないがな。

622『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/20(金) 00:58:46
>>621(【4】春原)

      キュキュ キュキュキュキュ

アクロバティックな【14】に釣られることなく、
無難にスピードを緩め、コーナーに入っていく。
車間距離は離されるが、ストレートに比べればその差は小さい。

何より、余裕を持った上で、コースの前途を確認できる。

この右カーブを抜ければ、
その先は短いストレートの後、『ジャンプ台』となる。
ジャンプ台は中央に一つで、左右の幅は『カート2台分』の『2m』。
フロートと同じ素材で、直角三角形を切り出したような形状だ。

その先は海だが、ジャンプで超えれば次のフロートに繋がる。
フロート間の距離は『10m』。
全力でジャンプしたとして、海を越えられるかは微妙なところだ。
水陸両用なので致命ではないが、水没すればタイムロスは免れない。

と──その、ジャンプ台のすぐ手前に、
春原は新たなカートの姿を見つけた。
番号は【30】。完全に停止し、何とレースと逆方向を向いている。
そして、周囲のフロートも変だ・・・・何か色が違っているが、
これは仕様なのだろうか・・・・?

>>619(【10】薬師丸)
薬師丸の賞賛も知らぬげに、
【1】は見事なハンドリングで、左カーブを抜けていく。
短いストレートに入るのが見えた。その先は右カーブ。
『S字』が続く。

ワイヤーを掴み、怪我をせぬよう抜き取る。
半ば外れかけたそれは、力を込めればあっさりと抜けた。
同時に、ワイヤーも消え、解除される。
どうやら、引き抜けば消える能力らしい。

                ガコ

ギアをLOWに落とし、【15】に無線。
【15】と【3】は、ほぼ真後ろに迫って来ている。
カートの前方に、力強そうな人型のスタンド。

             ──ルルル ルルルル

薬師丸はカーブ半ばで止まっているが、
【15】はカーブに突入しながら、【10】も避けなければならない──
後続が失敗すれば、薬師丸に衝突必死だ。
減速する様子がないが・・・・果たして。

>>620(【15】瀬良野)

     ルルル ルルルルル

迫るワイヤーを前に、石を構え、指弾で発射する。

               ビシィ!

見事、命中──
銃弾は引っ張られたせいだろう、半ば抜けかけており、
弾丸に弾かれて抜けると同時に、ワイヤーごと解除された。
どうやら、引き抜けば解除されるらしい・・・・

そして、目前に迫る大きな左カーブ。
コース中央を走ってきた為、余裕はあるが、
濡れた路面だ。何らかの対処が必要かもしれない。

【1】の姿は、とっさに追えないほど遠い。
それよりも【10】だ。ウイヤーに繋がれていたらしいそれは、
カーブ半ばでほとんど停止しており、こちらも迫る──もう距離『5m』もない。

       ザッ

「……やられちゃった。
 悪いけど避けて走ってちょうだいよ。」

【10】から無線。スタンドがカート後方に立ち、
油断なく目を光らせているが、これは抜ける──いや、抜かねば衝突だ。

左カーブと【10】への対応、両方を行う必要がある・・・・!

623【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/20(金) 01:46:03
>>622(GM)

「ちょっ……」

(……しまった。避けられるかな、あいつ。)

策あり――に見えるか? 微妙なところ。
どちらでもいい。発進。前に進んで、後ろに迷惑にはなるまい。車間距離を稼ぐ。

      「……攻撃はしない。
       けど、事故ったら恨まないでね。」

スタンドの腰の鈴を鳴らす。
そのうち、『2個分』で幸運を呼び込む。被害は少しでも軽微に。

(もうちょい余裕持って走るべきだったか……
 これは、次のステージまでの反省、ってとこねえ。)

車間距離は重要だ。

瀬良野に鈴をつけてやるのも考えたが――間に合うか微妙過ぎる。
仮に間に合ったところで、今、瀬良野にとっての幸運は薬師丸の不運の可能性は高い。

                    ・・・・一応、敵二人のスタンドの様子は見ておく。

624【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/20(金) 02:54:36
>>622
アクセルを緩め、ギアをLOWにする。
【30】に通信する。

「目的はなんだ? レースじゃないってことは、見りゃわかる」

625【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/20(金) 03:11:38
>>622
「助かっ……てない? 何してるんですか、薬師丸さん!?」

敵なら突き落とすのだが休戦協定を結んだので退かせない。
一人なら非情な攻撃を選んでいたが背後に土牛氏がいる。

「土牛氏! 僕の車体を掴んで鍬をフロートの右端に引っ掛けてください!」

無線が通じているなら反撃だけは勘弁してくれるはず。
念のためにギアチェンジして浅くブレーキを踏みながら右端に移動。

「ちょっと減速しますよ、土牛氏!」

衝突しないように曲がるが衝突しそうになれば、間に『アメイジング』を入れて全力で防御してもらう。

626『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/21(土) 01:20:28
>>624(【4】春原)
           ガコ

       ル ル ル ル

アクセルを緩め、ギアをLOWにする。
カーヴを半分曲がった地点だ。
このスピードなら、まず安全にクリアー出来る。

ザッ
「言うまでもなイ。『ヨハネスブルグ』の抹殺ダ。
 邪魔をするなラ、おまえも殺ス」
                           ザッ

スクレイパーの声は上ずり、緊張を帯びている。
通信は一方的に打ち切られた。

カーブを突破した【14】が、ストレートを抜けていく。
たいした距離ではない。じきにジャンプ台の前だ。
すでに待ち構える【30】に気付いているはず。

そして、春原は気付く──
ジャンプ台前のフロートの奇妙な色・・・・それは『砂』だ。
スクレイパーの仕業だろう・・・・
『5m×5m』の最後のフロートパネル一面に、砂が敷かれている!

  ザッ

通信が入った。【12】乾からだ。

「春原さま、ご協力くださいませ。
 【30】──本気で【14】を狙っているようです。
 彼なら躱せるとは思いますが、
 あの砂・・・・スクレイパー様が、何か気付いた可能性も。
 レース進行の上でも、蛮行は止めなければなりません」

  ルル  ルルルル

背後に迫る走行音。
LOWで走る【4】を追い抜く勢いだ──

>>623-624(【10】薬師丸、【15】瀬良野)

「土牛氏! 僕の車体を掴んで鍬をフロートの右端に引っ掛けてください!」

「!? 無茶を言いおる・・・・!」

              ガッシィイ!

牛頭のスタンドが、【15】の後部に手を伸ばし、固定する。
だが、ここはコース中央だ。この態勢のまま、
『鍬』をコース端まで届かせるには、リーチが足りない。

         ガコ     キュキュ! 
                           キュキュキュ!

瀬良野はLOWに落としてエンジンブレーキ。
同時に、めいっぱいハンドルを切るが──ハンドルの切れが悪い。
原因は明快だ。
【15】と【3】を、『フロンティア・ライフ』が掴んだ──
つまり、強固に連結したことで、車体は長く、曲がりにくくなったのだ。

右には動くも、動き出した【10】を避けきれず、衝突コースに入る。
カート二台分の追突を、せめて受け止めるべく、間に『アメイジング・クラウン』が割って入った。
その時──
                     『リリン!』

薬師丸のスタンドから『鈴』の音が響いた。
何も、特別なことは起きない──
少なくとも瀬良野にはそう感じられたが、薬師丸は『幸運』を確信する──


              ゴ!! ドッパァァア

カートの威力を緩和した『アメイジング』の手によって、
【10】が強烈に加速され、吹っ飛ぶ!

             ルルルッ! ヴヴヴヴ

1mばかりも飛び上がりながら、
エンジンが『最大加速』まで回転を上げた。
カートの向きは、コース直進の方向──

このジャンプによって、【15】から『6m』ばかりも前進・・・・
そして、今にも地に戻らんとしている!

逆に瀬良野組は、LOWに落とした為、エンストや水没は免れるも、
大きく外周にぶれ、【10】を見送る状態となった。

「あの『鈴』は一体・・・・」

ぐずり始めたエンジンをLOWに落とし宥めながら、土牛が呟いた。
カーブは『4分の1』に入ったところ。【10】は半分を超え、さらに加速がついている。

627【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/21(土) 01:45:05
>>626(GM)

                     『リリン!』

「あぶなっ―――」

              ゴ!! ドッパァァア

             ルルルッ! ヴヴヴヴ

「うっ……わ!
 兎だってこんなに跳ねないっての!」

瞬く間に跳ね上がる。
そして、瞬く間に着地か。
 
         ・・・・危険そうだ。

(……これほんとに大丈夫かな。
 フロートが割れるとか、カートが壊れるとか――)

とりあえず舌をかまないようしまい、そして来る衝撃に備えよう。
コースにジャンプ台があるのだ。ジャンプは想定内動作! 多分。

「……っ。」

    (天運に任せるっきゃないか……!)

とにかく余計なことはしない。備える。空中ですべきことなど知らない。
『レディ・リン』のパワーでは着地の衝撃を殺すとかは危険だ。

着地したら、すぐにでもギアをHighに入れ、コースに沿って走ろう。

628【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/21(土) 01:52:11
>>626
アクセルを踏み込む、エンジン音が変わり次第、ギアをHighに入れる。
まずは追いつかないとな。

「構わんが…そうすると俺の賞金が目減りするな。
今俺を雇うというなら協力するぞ、報酬は……俺も鬼じゃない、50でどうだ」

そろそろ片手分の毒が装填される頃合いだ。(10/30までに5本使用、現在は34/30 1レス30秒として、30秒×20=600秒)
さっき1本自分に使ったので、残りは4本のはず。

自身に打った毒も、『中期』へ進行しているはずだ。(26/30 で使用、現在までに240秒経過)

629【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/21(土) 02:17:43
>>626
飛び上がる【10】を見上げて呆気に取られる。
衝突で押し出された結果、水没するなら分かるが飛び上がって加速までされるとは。

「スタンドが設置する『鈴』と異常な『強運』。
『鈴』を鳴らして『幸運』を意図的に発生させるスタンドみたいですね。
先程、特大鈴が転がっていたのでサイズは設置する側の自由だと思います」

「あ、離して大丈夫です。無茶を頼んですみません。
……鈴を蹴り飛ばした僕が不幸を被るなんて能力じゃないといいな」

しばらくは敵襲が無さそうなので『アメイジング』にハンドル操作を任せ、吹っ飛んだ【10】に無線を繋げる。
エンジンの悲鳴が止めばギアチェンジして加速しよう。

「生きてます、薬師丸さん? もしかして死んでます?」

不吉な質問を繰り返しつつ、水没しないように走る。
なるべく中央に戻ろうとする。

630『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/23(月) 21:06:51
>>628(【4】春原)

 ルルル! ヴヴ ガコ
                 ルルルル────ッ

アクセルを踏んでギアチェンジ。
左の海上にはピットインも存在するが、今は立ち寄る必要はない。

加速を取り戻した【4】の左に、後方から並び立つ一台のカート。
【12】乾だ。老兵は無線を繋いだまま、語り掛けてくる。

「・・・・『20』が適正かと。
 怪我人が出れば、レースは終了でございますよ?
 そして、もう少し大きな声でお話いただけますか?」

春原の『毒』の経過時間は『5:00』。
現在『中期』であり、全身の濃淡が失われ、
音の類はくぐもったように聞き取りにくい。

           ルルル ルルルル

並走する2台のカートが、ストレートに入った。
砂ゾーンまでもう間はない。

そして、前を行く【14】と【30】も動きを見せた。
砂ゾーン寸前で、【14】は減速し、右端ぎりぎりにカートを移動。
【30】はそれを追うように、コースを逆走し、【14】へと突っ込んでいく。
砂地かつLOWのスピードでは、避けようがない・・・・そう思われる。

両者の接触まで、後『数秒』。
距離は『25m』。
このままでは──『間に合わない』。

>>627(【10】薬師丸)
──まるで『ロデオ』だ。

大きく跳ね上がった『暴れ馬』の上で、
薬師丸は舌を引っ込め、運を天に任せる。
果たして──カートのタイヤが、地に触れた。

              バッ バウンッ

大きく揺れるも・・・・怪我も、故障もない。
さすがのオフロードカー、さすがの4WDだ。

     ガコ! ルルン! 
                  ルルルルル────ッ

すぐさまギアをHIGHに上げ、加速を呼び込む。
コースは左に大きく曲がるカーブ。
加速によく馴染む、心地よい走破感だ。

カーブの終わり際、次の右カーブを抜けていく【1】の姿が見えた。
距離は『40m』ばかり。
かなり離されたが、アクシデント一つでひっくり返るのが、このレースだ。

>>629(【15】瀬良野)

「・・・・『幸運』だと?
 それが本当ならワシらに勝ち目はないが、
 連発するわけにはいかん・・・・そういう能力なら話は違う」

         バッ
 
土牛側が手を離し、二台のカートは各々で態勢を立て直す。
LOWでカーブの残りを切り抜け、音が変わると同時にギアを上げた。

一方、薬師丸は見事に着地し、吹っ飛ばされた衝撃を生かして
加速に繋げた為、瀬良野らから、さらに距離を広げる──
両車の間は、『15m』に広がった。

                ルルル ルルルル

【15】【3】の二台が、左大カーブを半分通過する。
瀬良野は薬師丸に呼びかけながら、カートを中央へ戻した。
土牛もそれに倣う。

と──瀬良野の感覚に、チリチリと訴える【何か』。
『コイン』だ。
いつか投じた一枚が、コース前方から感じられる──

【10】薬師丸が走っていく、そのすぐ前方に。

631【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/23(月) 22:15:26
>>630
今までに無い『コイン』側からの警告に驚く。
移動する『コイン』ならホモヴィッチの車内に弾いた物以外にあり得ない。

「薬師丸さん? あなたのすぐ前にホモヴィッチのものと思われる気配がありますよ。
いつの間にか前方に居座り、スピードを利用する寄生プレイが得意のようです。
水鉄砲を当てようが水さえ透明化するので『鈴』を付けた方が良いですよ」

さらっと、無線でホモヴィッチらしき気配の居場所を伝えておく。
やはり『コイン』からの警告が無いと気づけないほど存在感が無い。

「あ、今のは言わないで戦わせれば良かったのでは…?
いや、うん、衝突事故を起こしたお詫びということで」

『水鉄砲』と『ショットガン』を『アメイジング』の両手に持たせて臨戦態勢に戻る。

「おそらくは『幸運』を呼ぶと『フィードバック』が起きるのでしょう。
どれだけ能力が強かろうと辻褄が合わない事による反発が絶対に起きると思います」

何となくだが辻褄を合わせる側だからなのか、下手に大きな事をすると反発が起きる気がするのだ。
何にだって例外が存在するので起きないかもしれない。

632【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/24(火) 00:37:10
>>630
「40だ…と言いたいところだが、もう間に合わんな、あんたのスタンドも近距離型だろう?
それより、お嬢様を置いといていいのか?」

どうにかしたいところだが、距離は開きすぎている。
あのガキのことだ、どうにかするだろう。というか、やりたい奴らには勝手にやらせておけばいいのだ。
このトラブルは勝機以外のなにものでもない、このまま直進するぞ。

633【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/24(火) 03:05:28
>>630(GM)
>>631(瀬良野)

「っと、と……こんなものなのね。頑丈だ。」

(それにしても……よく飛んだ。
 あいつのスタンド、そうとうパワーがあるわね。)

錆鈴の処理も急ぎたい。
なるべく鳴らないよう、スタンドは静止を保つ。
視線は前方に向け、警戒を保っておこう。

そこに。

「気配って言われても、ねえ……まあ気をつけるけど。
 出来たら今どの辺にいるかって実況してくれない?
 あんたにとっても、『ホモヴィッチ』は放置しちゃ危険なんでしょ?」

(見えないのに鈴もつけられないし。
 ……どうするかなあ。まともに戦えるかな。)

瀬良野の通信。
見えないものを警戒のしようもない。
ダメもとで『位置情報』の提供を期待してみる。

          ・・・・それと。

(ま、これは気休め程度に。)

本体の手で、前方に水鉄砲を撃ってみる。
水が途切れたり妙な軌道を見せたら、そこにいるのだろう。

634【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/24(火) 04:00:06
>>630>>633
「前方って言ったところで分かりませんよね
彼の明確な位置を調べます、待ってください」

ホモヴィッチの走行する正確な位置を探る。
薬師丸氏から見て、どのぐらいの位置を走っているのか。

635『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/27(金) 01:25:40
>>632(【4】春原)
乾:
「ふむ。致し方ありません」

【12】は退きながら右端に寄り、スタンドが『水鉄砲』を構える。

【4】は中央のジャンプ台に直進するルートを取った。
砂の撒かれたエリアの影響が、どの程度あるかわからないが、
このまま行けば、邪魔されずにジャンプ台に到達できそうだ。

        ルルル ルルルル ルル──

スクレイパーが人型のスタンドを発現し、
その手から現れた『円盤』を投じる──
海に近づく【14】を牽制するかのように。
【14】は飛来する円盤を避け、あと一歩で海辺に近づけない。
両者の距離が、危険なまでに近づく。
チャプチャプがスタンドを発現する気配はない・・・・・

              ビュッ!

砂地を目前にして、乾のスタンドが『水鉄砲』を投じた。
【30】【14】までの距離は『15m』ばかり。

「させませぬぞ──スクレイパー様!」

乾が大音声で、そう呼ばわる。

「お嬢様は、単身、海を渡っておいでです。
 私のサポートは不要とのこと」

スクレイパーに突っ込む『水鉄砲』。
スタンドが防御の構えを取る。

                        ザカッ

同時に、【4】が砂地に突入した。

      ルルル ル     
                   ヴ   ヴ

急激にスピードが落ちる。果たして、『5m』の間勢いを維持できるか?
やや遅れ、背後からも【12】が砂地に上がる音。

>>633(【10】薬師丸)
『錆鈴』が鳴らないよう、姿勢を留めながら、
瀬良野の通信を信じてホモヴィッチを探す。
見えない・・・・まったく気配すら感じられないが、
念のため、前方に水鉄砲を『一射』。

    パシュ!
                  フッ

前方『5m』辺りで、水弾が音もなく『消えた』。
もしそこに『いる』なら・・・・近い。近すぎる!!

>>631>>634(【15】瀬良野)
『カンが働いた』・・・・というところだろうか。
或いは、遠方にあった『コイン』が近づいたからかもしれない。

スタンドに二種類の『水鉄砲』を持たせ、敵に備える。

「敵か。
 わしに出来ることがあれば、言え」

土牛も協力を申し出るが、フロート上で出来ることは少ない。

そして、瀬良野は薬師丸に無線で危険を伝える。
敵に塩を送る行為だが、謝罪の意味もあった。

薬師丸に精確な位置を伝える──が、
それとほぼ同時に、薬師丸の撃った水鉄砲が、それを教えた。

ホモヴィッチは、【10】の前方『5m』──
危険すぎるほどの近距離だ!

636『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/27(金) 01:37:13
現在の状況:

■■.J.■■                 □□□□□□□□
■■■■30               □15.3□□□□□□□
■■■■14              □□□□□□□□□□□□
■■■■■             □□□□□□□□□□□□□
■■.4.■12            □□□□□□□□□□□□□□
□□□□□           □□□□□        □□□□□
 □□□□□         □□□□□          □□□□□
 □□□□□         □□10□□          □□□□□
 □□□□□         □□□□□          □□□□□
  □□□□□        □□□□□          □□□□□
   □□□□□□□□□□□□□□
    1□□□□□□□□□□□□
     □□□□□□□□□□□□
      □□□□□□□□□□
        □□□□□□□□

■:砂のまかれたゾーン

637【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/27(金) 03:03:11
>>635
一時的に居所が判明しようと水を浴びせられた事で探知されていると勘づくだろう。
近くを走行する三人の内の誰かにそういったスタンド使いが潜んでいると。
 
「チャプチャプの瞬間移動が自動的なものであるかの確認手段としてホモヴィッチは非常に丁度良かった。
ここに居るって事は無理だったのでしょう、僕は位置が分かる内に排除したいのです。
彼は好戦的な上に片足でペダルを踏みながら蹴りを繰り出します」

「移動を始めたら位置を実況しますので。
危ない、と判断した場合は遠距離狙撃で援護しますよ」

意外と薬師丸氏の近くに居たので水鉄砲と『ライフル』を交換しよう。
【16】を襲撃していた時は姿を現していたから攻撃時には姿が見えるはず。

「妙に乗り気ですね、土牛さん。
ホモヴィッチは蹴りを繰り出してきたりと鍛え抜いた筋肉での直接攻撃を好むようです。
パネルが見えないので追いつけたらフロートを破壊し、とっと海に放流しましょう」

「僕は、もう、『あれ』を見たくない。
『あれ』は我々に早すぎる…海にでも放流しなきゃ…」

譫言のように不気味な呟きをしつつも『ライフル』を構える。
姿が見えたら顔面を狙い撃ちたいが『あれ』を見る『覚悟』しなければならない。
射程距離が足らない場合は狙撃を取り止め、ホモヴィッチの様子を見る。

638【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/27(金) 03:47:49
>>635
「ああクソ、これじゃあ飛べない。とびっきりの大グソだこれは」

ギアをLOWに入れ、ハンドルを右に切る。
『キラー・エリート』はライフルでスクレイパーの顔面目がけて射撃する。精密:B

「手伝ってやる、ただし報酬はよこせ、このステージじゃポイントは期待できないからな」

639【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/28(土) 00:39:51
>>635(GM)

「近い……! とんでもないねこりゃ。」

(んでもって、水掛けたのはミスか。
 こっちが気づいてるって、気づかれた。)

まあしかたない。
気づかないより、ましだ。

「見えなくなるスタンド――」

「いや、見えないし聞こえない?
 んでもって、気配も感じない?
 なんでもいいか。やることは同じ。」

       グル   グル

       「『避ける』」

スタンドは前に出し、ガード姿勢。
左にハンドルを切り、回避を試みる。

(殴りに行くよりは適切よねえ……
 もっとも見えなきゃガードも出来ないけど。)

・・・・見えない敵にこちらから仕掛けるのは無理だ。
なにせ、どこをどう狙えば当たるのか分からないのだし。

640『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/28(土) 23:08:13
>>638(【4】春原)

    ガコ! ルル ルルル

カートはギアを低速に切り替え、砂地の上を右方向に突き進む。
接触する【30】【14】までは『数m』。
だが、このスピードでは自分も乾も間に合わない。

そして投じられた『円盤』は宙に残り、
チャプチャプの右横への移動を阻み続けている。

        カ ィィン!

スクレイパーのスタンドが、水鉄砲を弾き飛ばした。
『円盤』の仕業だ。
残った右掌の『円盤』を盾状に翳すと、
触れただけの水鉄砲が海に向かって弾かれた──
半透明でよく見えないが、どうやら『高速回転』しているらしい。

「畏まりました」
            ────パス ゥ!

乾の返答を聞くより速く、春原は『ライフル』をスクレイパーに向けて放つ。
チャプチャプの肩越しに空を貫いたそれは、
水鉄砲に続いて『円盤』で防がれる・・・・
                        「!?」
スクレイパーの驚きの表情。
春原の存在は『見えていなかった』らしい。
防御が成立したのは、悪運以外の何物でもない。

              シュ パァアアアア

水弾は『円盤』に触れると同時に、四方に弾かれ飛沫と化した。
これで『ライフル』の弾丸は最後だ。
スクレイパーへの攻撃は届かなかった──が。

       「・・・・ありがとっ!」

弾かれた飛沫の中から、チャプチャプの声。

                       フシュッ!

少年と【13】の姿が、その場から消えた。
後には陽光に照らされた、小さな『虹』だけが残される・・・・

スクレイパー:
「・・・・ようやく、追い詰めたものを・・・・
 よくも、邪魔をしてくれたナ・・・・!!」

                「──春原様、どうか警戒を!」

漆黒の肌にはっきりと浮かぶ憤怒の表情。
右手に『円盤』を張り付けたスタンドが、
接近する【4】、いや『キラー・エリート』に狙いを定める──!

互いの距離、『2m』。
【12】は減速しており、【4】が一歩先んじた状態。

641『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/11/28(土) 23:08:23
>>639(【10】薬師丸)

          キュキュキュ!!

スタンドに防御態勢を取らせながら、目いっぱいハンドルを切る薬師丸。
だが、今は右カーブに差し掛かった場面だ。
左にカートを向けたことで、カートは不安定になり、
コース左端ぎりぎりに達する。

      ガッシィィ!

その【10】が突如減速したのは、残念だが『救いの手』ではなかった。

「ン〜〜〜ッフ!
 アナタ、『カン』が働くタイプ?
 危なく逃がしちゃうトコだったわ〜〜〜ッ」

背後から聞こえる、野太い『女声』。

咄嗟に振り向いたスタンドの視界に、右斜め後方に張り付いた
筋肉ダルマの巨漢と、フロントを破壊された【22】カートが入ってくる。
男はまるで不似合いな『猫耳』つきの黒いスーツを纏っている。
間違いない。これがこの男のスタンドだ・・・・!

「ちょっと『ヒッチハイク』をお願いしたいのヨ。
 もうすぐ『ピット』でしょ?
 そこまで引いて行ってくれる? 親切なジャパンガ──ル」

丸太のような男の腕が、カートの背部、背もたれに近い部分を
がっしりと掴んでいる。

「『怪我させるのはナシ』・・・・ヨネ?
 紳士のルールは守っていただけるのヨネ〜〜ン」

           ヴ ヴヴ ヴヴヴ

大幅な荷重を受け、エンジンが異音を発する。
このままでは減速は免れない。
この巨大な『寄生虫』を、どうするか──!?

>>637(【15】瀬良野)
土牛:
「・・・・・・・・同じ年頃の娘がな」

かすかなつぶやきだったが、瀬良野ははっきりと聞き分けた。

『ライフル』に持ち替えながら、【10】を追う瀬良野。
【10】は瀬良野の警告に従い、左にハンドルを切る。
右カーブ中のその動きは危うくもあったが・・・・
突如減速すると同時に、【10】右斜め後方に張り付くように、
【22】の姿が出現した。

筋肉ダルマの巨漢と、フロントを破壊されたカート。
男はまるで不似合いな『猫耳』つきの黒いスーツを纏っている。
間違いない。これがこの男のスタンドだ・・・・!

男が薬師丸に声をかけるのが聞こえる。
【10】がホモヴィッチに車体を捕まれ、
寄生虫のように取り憑かれたのが見えている。
その為に大幅に減速した【10】のエンジンが異音を発する。

そのおかげで、車間距離は『10m』まで縮んだ。
ホモヴィッチは姿を現しているが、顔は前を向き、狙えない。
果たして薬師丸はどう対応するか。そして瀬良野は──?

642【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/11/29(日) 00:48:09
>>641
綺麗にフロントパネルだけ破壊された車体を見ると1stステージで手痛い反撃を受けた事を思い出す。
一切の気配無きホモヴィッチの急襲を避け、離脱して透明化される前に仕留めたのはチャプチャプチャプくんだと思うが。

「あぁ、すみません。
つらい事は我慢しないで言ってください、土牛氏」

まさかと思って遠回しな鎌をかけていたが娘さんと同年齢とは。
人より少ない良心がライターの火で炙られているかのように痛む。

「うっ! シュールストレミングの悪臭を可視化したような冒涜的外見だ!」

「あの距離なら薬師丸氏はホモヴィッチを返り討ちにできそうですね。
近寄ったら鍬で軽く『お取り寄せ』してください。
お取り寄せしたあとに海上へと放流しましょう!」

エンジンの悲鳴を聞いた薬師丸氏がギアチェンジをすれば、速度の減少で車間距離も縮まるだろう。
衝突を避けるために二人の背後を避けて走り、接近したらホモヴィッチの車体に蹴りを入れて海上に落とそう。

643【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/11/29(日) 03:01:42
>>640
「先の見えんバカがいきがるんじゃあないぞ」

ドズッ

もう一本自身に毒を注入する、これによって毒の進行状況は『中期』から『後期』へ。
『キラー・エリート』は本体と同化するように、シートに座る。
ハンドルをやや右に切り、通信を【30】へ繋ぐ。

「お前は個人的な動機でガキを消そうとしてるのか?
そうじゃないなら…いや、そうだとしても、現時点でそれは可能だと思うか? 怒りに任せて俺たちに攻撃したところで、それはどんな利益になる?
プロなら冷静になれ、まだレースは終わっていない」

会話しながらも、カートは【30】へと向かっている。

「言ってわからんなら、今ここで死ね」

644【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/11/29(日) 13:55:11
>>641

今左に曲がる。それは今の状況では危険手だ。
そうすることで、追撃から逃れられるかと思ったが――

      ガッシィィ!


「うっげ……! がっつきすぎよ、あんた。
 行動も、その、濃さも。なに、そのヴィジョン。」

露骨な嫌な顔をする。
スタンドは後方に向け、掴んでいる手を監視。

「私ゃ紳士じゃあないけど……」

ギアを即刻、Lowに落とす。
これは『安全策』だ……このままにはしておけない。

「おカネは欲しいからね。ルールは破らない。
 連れてってあげるわ、ロシア……ええと、ウーマン?」

            「ただし事故っても責任は取らないよ。」

錆鈴の両方を実体化に切り替え、風に揺れる音で不幸を呼ぶ。
音が揃うタイミングがあったなら、二つ分呼んでやろう。揃わないなら一つ。
自分の水鉄砲を無くさないよう、注意を払っておく。。

減速はさほど、問題ない。なぜか?

(うーん、まいったね、こりゃ……
 錆鈴じゃあ、私が不幸になるだけだから、こいつには関係ないし。)

後方には『この男』の敵がいるからだ。
瀬良野は薬師丸の仲間ではないが、共通の敵を持つ。

645【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/01(火) 18:43:56
>>641(GM・確認)
あ、ちょっと待った。
場合によっちゃ、やりようはあるね。

―――――――――――――――――――
確認です。

・自車と【22】の距離は、ホモヴィッチの腕一本分ですか? それとも、ホモヴィッチが身を乗り出しているなどで、もう少し長いですか?

646『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/01(火) 20:29:13
>>645(薬師丸)
カート同士は完全に接触している状態。
【22】は【10】の右斜め後方。
それでもホモヴィッチは心持ち体を浮かせているようだ。

647【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/01(火) 22:01:25
>>646(回答)
>>644(訂正)
回答に感謝。レスを以下に訂正します。

>>641(GM)

今左に曲がる。それは今の状況では危険手だ。
そうすることで、追撃から逃れられるかと思ったが――

      ガッシィィ!


「うっげ……! がっつきすぎよ、あんた。
 行動も、その、濃さも。なに、そのヴィジョン。」

(だめだ、パワー負けしてる。引き剥がすのは多分危ないね。)

露骨な嫌な顔をする。
スタンドは後方に向け、掴んでいる手を上から左手で覆う。
振り払おうなどとすれば、手を離す事になるだろう。

「私ゃ紳士じゃあないけど……」

ギアを即刻、Lowに落とす。
これは『安全策』だ……このままにはしておけない。

「おカネは欲しいからね。ルールは破らない。
 連れてってあげるわ、ロシア……ええと、ウーマン?」

            「ただし事故っても責任は取らないよ。」

錆鈴の両方を実体化に切り替え、風に揺れる音で不幸を呼ぶ
音が揃うタイミングがあったなら、二つ分呼んでやろう。揃わないなら一つ。
自分の水鉄砲を無くさないよう、注意を払っておく。

減速はさほど、問題ない。

(うーん、まいったね、こりゃ……
 錆鈴じゃあ、私が不幸になるだけだから、こいつには関係ないし。)

後方には『この男』の敵がいるからだ。
瀬良野は薬師丸の仲間ではないが、共通の敵を持つ。

……上手いこと協力できればいいが。

648『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/03(木) 21:09:06
>>643(【4】春原)
『プロ』としての立場から疑問を投じると同時に、
春原は自身に『毒』を打ち込む。
ちょうど『後期』に到達していたため、これで『末期』──
その体は単純な素描に削ぎ落とされ、音は消えてしまう。

とは言え、肉薄するほど目前の敵に対して、
この変化は効果的ではない──が、
スクレイパーの感情に水を灌ぐには役立ったらしい。

「グ・・・・・!
 確かに・・・・オマエを殺してモ何の意味もなイ・・・・!」

男のスタンドが、手の円盤を消す。
そして、【30】は【4】へと突っ込む。

                 バイィィイイ

右にハンドルを切ったことで、
間一髪、【4】は正面衝突を免れたが、
その勢いのまま、海に飛び込む。

                           バ チャァア〜〜〜ン!!

派手に水が上がったが、フロントは濡れていない。
見回せば、左斜め方向に、本来のジャンプ先のコース。
そして海上の先客は二人──
『10m』ばかり先を行く【20】黛と、【14】だ。
飛沫とともに消えた黒人少年は、【4】に『8m』ほど離されている。


    ザザザ ザザザ バッ
                        バッシャァァア──ン!

続いて、西方向から激しい水音。
砂地を突破し、ジャンプ台を使用した者がいるらしい・・・・
あの足場ではまともなジャンプは望めないはずだが、
もし『飛べた』とすれば、大きなアドバンテージだ。

>>647(薬師丸)
              ガッシ!

カート座席を鷲掴みにする『ホモヴィッチ』の手を、
『レディ・リン』の手でさらに押さえつける。

「・・・・!!
 女に触れられても、キモいだけヨ」

冗談めかした口調だが、その目から笑みが消えた。
何か企んでいる──薬師丸の仕草にそれを感じ取る。

だが、一流の『ホモ』故の『危機察知』が、
この時、逆に、ホモヴィッチの明暗を分けた。

         『ジリ リン』
                  バッ

突如スタンドの腰で鳴り響く、二つの『錆鈴』。
その音に反応し、ホモヴィッチは握った手を引っ込めた──
『レディ・リン』の制止をものともせぬ腕力と反射神経で。
当然、ホモヴィッチはその『錆鈴』が、
何かしら自分への攻撃だと予測したのだが──


                         ォ オ
              ドッゴ! ォォ オ      オ ン

薬師丸の狙いは、攻撃ではなく──『時間稼ぎ』。
背後から接近した瀬良野・土牛のコンビは、
きっちりと『仕事』をしてくれた。

陽光に輝きながら宙を回転し、海に叩き込まれる【22】。
一段と派手な水柱が、切り返した【10】の背後に立ち昇る──!

          バシャ!! バシャバシャ!!

カイトとフロントが、一気に水に濡らされた。
これが『不幸』だとすれば──果たして重いか、マシなのか。
LOWだったエンジンも、さすがに停止してしまう。


>>642(【15】瀬良野)
土牛:
「ワシにもやらせろ。
 あの化け物を、『水葬』にしてくれる」

土牛にも思うところがあるらしい。

              ルルル ルルルルル──

右カーブ内を滑るようにして、【10】【22】に近づく二台。
まだ中心部でない為、コントロールは容易だ。

【10】【22】では、薬師丸のスタンドと、
『猫耳』の異常者が対峙している。
目前の対処に集中し、こちらに気付いていない──

              ウ ァン !

【22】の右横をすれ違いざま、
『アメイジング・クラウン』と『フロンティア・ライフ』が動く。

        ドゴォオ!
                メッキィ!

『アメイジング』の蹴りが車体を半ば浮かせたところへ、
『フロンティア』の『鍬』が叩き込まれる!

                         ォ オ
              ドッゴ! ォォ オ      オ ン


『プロゴルファー』もかくやというスウィングは、
【22】を遥か上空へ吹っ飛ばし、
陽光に輝きながら宙を回転した【22】は、数秒後、水柱と化した。

大量の水がフロートを叩くが、【15】【3】は速度を維持している──
からくも水を浴びることなく、【10】を追い抜き、
右コーナーの半ばまで到達した!

コーナーはすでに無人。
ライバルたちは、先に向かっているようだ。追いつけるか──?

649【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/03(木) 22:34:27
>>648
「ナァイスショットぉお!! さらば、ホモヴィッチ!」

『フロンティア・ライフ』の鍬フルスイングで水没したホモヴィッチに叫ぶ。
これで『SKR』の健全さを『猫耳ホモ』から守れたと思う。

「虹でも架かりそうなぐらい水柱が立ちのぼってますよ!
本当の『水葬』にならないと良いですね、ははっ…」

面倒な敵は見つけ次第、倒すに限る。
この先を走る参加者も有利な状況に持ち込んで倒して行かねばならない。

「随分先に行かれてしまいました。ですが追いつけない訳じゃない。
チャプチャプくんと話をしたり、知らないスタンドを観察したい。
唐雛の泣き顔も見たいので急ぎましょう!」

心折れない限りは何度でも追いかけてくると唐雛に教えてやりたい。
コース中心に戻りながら先を急ごう。

650【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/04(金) 03:09:36
>>648
「賢明だ」

ドズッ

自身に解毒薬を打ち込む、末期になってからの戦闘を視野に入れていたが、もの分かりのいいヤツで助かったな。

【12】へ通信する。

「男に二言はないな?」

対岸の、コースの続きへ向けてカートを進ませる。

651【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/04(金) 23:43:24
>>488(GM)

「……今日は『水難』ねぇ〜え。」

「もっともあんたほどじゃないけどね。
 せっかく手、押さえておいてあげたのに。」

本体の目で水柱が上がった辺りを観察。どうなったろうか?
『レディ・リン』は雑巾を取り、まずフロントパネルから拭き取りたい。

不幸としては、妥当だろう。
なにせリカバリーが効くから。

(もたもたしてたらあいつが追いついて来る。
 そうなったらまずい。濡れてるから見つけやすいかもだけど。)

フロントだけでも拭ければ、発進する。
多分、lowギアなら移動くらいは出来るのでは? 

……しかし移動しながらカイトは巻き取れただろうか。まあいい。

652『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/06(日) 22:28:22
>>650(【4】春原)
            ドズッ

自身に『解毒剤』を打つ。
『素描』レベルだった輪郭と色が戻り、音が復活した。

カートはそのまま、水面を進み出す。
遅いことは遅いが、水陸両用を謳うだけあり、
LOWで走る程度のスピードで進んでいる。

ジャンプ台でリードしたかに見えた前方の【1】も、
落下地点はジャンプ台から『5m』程度の位置。
多少の距離は稼げたが、やはり減速の影響が出ている。

対岸までは、ここからは『13m』ばかり。
しばらくは警戒しつつも、のんびりと進むしかない。

「ございません。想定以上の成果も得られました。。
 レース終了後に『20万』お支払いしましょう」

乾の返答は上々のものだ。

                ザ パ

まず、先行していた【20】黛が、対岸に上陸した。
春原との距離は『8m』。
【1】、【4】、【14】という上陸順になりそうだ。

>>649(【15】瀬良野)
【22】を葬り、【10】を追い抜いたことで勢いづく瀬良野。

    キュキュ キュキュキュ

カーブ後半を右にハンドルを切りつつ、
カートをコース中央に戻す──

その時、カーブの左に浮かぶピットから、
新たなカートが登場した。
【27】、運転手は『阿倍野 鐘太』。
とはいえ、ピットとフロートの間は
『10m』近い水面で隔てられており、追いつかれることはない。

            ルルル ルルルル

問題なく、右カーブをクリアし、短い直線に入った。
前方『30m』先のフロートは、
『5m四方』を何故か『砂』で覆われている。
コースの端には、カート一台幅のジャンプ台。
だが、砂の影響がもし出るなら、減速は免れない。

ジャンプ台の向うは、当然だが海だ。
『10m』ほど離れた先に、次のフロートが見えている。

そして、砂コーナーの右の海面に、
複数のカートが浮かんでいるのが見えた。
どのカートも、当然のように対岸に向かっているが、
そのスピードはどれも『遅い』・・・・一気に追い抜くチャンスだ。

        ドボォン!

唯一、砂コーナー上にいた【30】が、水に飛び込んだ。

>>651(【10】薬師丸)

水柱の上がった辺りを振り返る薬師丸。
一旦沈んだカートが、水面に浮上してくる。
とはいえ、完全に『裏返し』だ・・・・
距離も『10m』ばかりもフロートから離れている。

そして──運転手が浮かんでくる様子は、ない。

        キュッ キュキュ

『レディ・リン』が雑巾を取り、手早くフロントを拭きとる。
その間に、カイトは自動的にワイヤを巻き、降りて来た。
どうやら濡らされると、清掃出来る範囲まで下がる仕組みらしい。

ひとまずフロントパネルを拭き終え、
ハンドルを握り、アクセルを踏もうとした瞬間──だった。
                 ジェーヴォチカ
「・・・・やってくれたじゃなイ、『お嬢ちゃん』」


うなじに温度を感じるほどの距離で──『声』。

 ゴ   ゴ ゴ
 
             ゴ ゴ ゴ    ゴ ゴ ゴ

653【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/06(日) 23:35:31
>>652
殆どの後続は追いつくのが困難な状態に追い込まれている。
すぐにはホモヴィッチと薬師丸氏も追いついてこれまい。

(出たな、『後続殺し』のベル太くん!
それにしてもスクレイパーは何を考えて入水したのか…)

不気味な動きを見せるスクレイパーを警戒しつつも、何かしらの物体が路上に落ちていないか警戒する。
異常なまでに後続をピットインに追い込む事が大好きらしいベル太くんの罠が絶対にあるはずだ。

「土牛氏、先頭に行ってもらえますか?
あの砂場に『フロンティア・ライフ』の能力が使えそうです。
それにベル太くんの罠が落ちていれば、鍬で吹っ飛ばせそうですから」

砂場で減速せずにジャンプ台を飛べば、先のフロートに着陸ができるはずだ。
だが、ベル太くんの存在が非常に怖い。絶対に何かあるはずだ。

654【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/07(月) 02:07:50
>>652(質問)
現在の『レディ・リン』の状況はパネルを拭き終えた直後?
つまり、車内から身を乗り出し、フロントパネルに手を伸ばした状態?

655『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/07(月) 02:09:04
>>654(【10】薬師丸)

>現在の『レディ・リン』の状況はパネルを拭き終えた直後?
>つまり、車内から身を乗り出し、フロントパネルに手を伸ばした状態?
その認識でよい。

656【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/07(月) 02:35:26
>>652(GM)

自分の首だけ後ろに向け、後方確認。

「お早いお帰り。言ったでしょ……
 事故っても、責任は取らないって。怪我もないでしょ?」

          「恨むなら事故らせた【15】達を恨みな。」

(車を捨ててきた……!? どういうつもりよ、こいつ。)

有無を言わせず発進。
掴まるなら掴まってくるだろう。

ここまで薬師丸は決して自分からは手を出さなかった。
それは、その方が安全だからだ……しかし今は違う。
レースを一時放棄してでも自分に敵意を向けてくる存在が、真後ろにいる。

「クレームなら、お断り、よ!」

ヴィジョンの身を引き戻す。
その勢いで、後方に、やや加減した左の後ろ蹴りを放つ。
奴の肉体を考えるに重傷にはなりえまい……『結果が全て』だ。(パス精CBA)

(最悪なのはこのまま重傷を負わされること。
 その次に悪いのはカートから投げ飛ばされること。
 どーにも、こいつがお金目当てで出てるって感じはしないのよね。)

その後スタンドの両手をハンドルに伸ばし、掴ませる。

657瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/07(月) 21:07:07
>>652
『追記』

そういえば、途中から足場が無かった気がする。
みんなで仲良く海上を進む姿は奇妙だ。
無線をベル太くんに繋げる。

「もしもし、ベル太くん?」

658【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/07(月) 21:59:48
>>652
「チト安くないか? 最初に提示した半分以下じゃねえか、大富豪がケチ言うもんじゃあないぞ」

文句を言いつつ、自身に『毒』を注射する。
しばらくやることもないが、太陽の高さでおおよその時刻を見ておこうか。

659『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/08(火) 01:12:05
>>658(【4】春原)
「蓄えを切り崩す老人に、無茶を言われますね。
 大富豪はお嬢様で、私はただの元・従業員に過ぎません」

いつのまにか、背後すぐの水上にいた【22】が、
やんわりと応じてくる。

           ドバドバドバ

『アヒルボート』よろしく、カートはのんびりと水上を進む。
鎬を削り先を急ぐレースの中で、違和感を覚えるほど平和な一時。
『水鉄砲』による攻撃は出来そうだが、
お互い逃げ場のない水上で攻撃しても、他を利するだけだ。

        ドズゥ!

再度、『毒』を自身に打ち込む。
太陽はほとんど動いていない。
体感的には『一時間』も過ぎたかどうか、という感じだ。

>>653(【15】瀬良野)

『後続殺し』として一躍名を馳せた阿倍野を発見するも、
軽やかに追い抜く──追い抜かれなければ、危険はない相手だ。
最速で走っている今、追いつくことはまずないだろう。

      ルルル ルルル

前方のコースを確認するが、特に異常はない。
あるのはなぜか敷き詰められた砂のゾーンのみ。
スクレイパーの動きは謎だが、ひとまず攻撃に出る様子ではない。

「うむ。
 本物の土なら、『開墾』が通じる」

          キュキュ キュキュ

瀬良野は減速し、【3】と前後を入れ替えた。
ストレートを突っ切り、目前に砂ゾーンが迫る。
『5m』のそれを突っ切れば、その先にジャンプ台が待っている──!

>>656(【10】薬師丸)

 ルルン!  ル ル ルル

アクセルを踏み込むと同時に、
フロント上の『レディ・リン』を引き戻し、鋭い蹴りを放つ。

                ビュバァ!
                           「あンっ」

たくましい上半身を反らし、蹴りを潜るホモヴィッチ。

「・・・・冗談ヨ、じょ〜〜〜ダン」

                    ド ギャン!

そのまま、獣のような四足走りで【10】に並ぶ。
LOWギアのカートでは、千切ることが出来ない・・・・
本物の『野獣』の動き、本物の『変態』の不気味さだ。

「アタシはここで『リタイヤ』させてもらうわ。
 目的はそこそこ果たせたし、レースはおまけだし。
 新しい『御主人様』の『ご命令』だし」

胸の谷間から取り出したスマホに頬ずりしながら、
巨漢は頬を赤らめる。
画面に『眼鏡をかけた男』の写真が飾られているのを、
『レディ・リン』の目が捉えた。

「そうそう。コレを【15】に返してくれる?
 『次に会ったら尻が壊れるまでブチ込む』って伝えて」

                   ピン!

ホモヴィッチが、何かを弾いてよこす。
一枚の『コイン』だ・・・・これは何だろう?

「『マグレ』だと思ったら『してやられてた』なーんてネ。
 アタシとしたことが、思わず・・・・」
                           「おっと、ダメダメ」

こめかみに浮かび上がった血管が、意思の力で落ち着きを取り戻した。

               ヴヴ ヴヴ

カートのエンジンがぐずり始める。
右カーブはようやく中間地点。
このスピードなら、特に気を付けずともクリアできそうだ。

660【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/08(火) 01:43:57
>>658(GM)

「冗談になってないってば……」

(こいつ……どーいう身体能力よ。
 正真正銘、『ばけもの』ってわけね……)

      ス

脚を引き戻す。
纏うタイプとはいえ、反射神経は自前のはず。

「――リタイヤ?
 ああ、なんか……そう、事情があるのね。」

      (この『写真』って。
       名前やキャラだけじゃあない、マジなのね。)

何とも言えない表情で目を細める。

          ・・・・そして。

      パシ

「あん……? コイン?
 よくわかんないけど、分かった、後でそう伝えとく。」

           「んじゃ、『お幸せ』に。」

目的とかは聞かない。
プロのはしくれとして、だ。首を突っ込む危険性もある。

(怖かったなあ……どういうレースよ、これ。)

コインは大事にしまい込み、走るのを再開しよう。
もちろん、ギアはHighに入れてから、だ。

スタンドは雑巾を取り、まだ拭けていなかったカイトを拭く。

661【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/08(火) 01:45:35
>>660(訂正)
安価は>>659宛てが正しいです。
メール欄は消し忘れです。失礼しました。

662【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/08(火) 02:11:55
>>659
このまま砂場に突入して『フロンティア・ライフ』の恩恵を受けよう。
砂ゾーンに仕掛けがされていなければジャンプ台に突入できるはずだ。

「土牛氏、ジャンプ台に突入しましょう。
我々は砂場でギアチェンジすることもなく、加速したままの状態でジャンプ台に突入できます」

「やりましょう、荒野に道を切り開く『フロンティア・ライフ』ならやれる。
あの人達と違う道を、道が無いなら切り開いて進みたい!」

やけっぱちではない。何度も道を切り開いてくれた土牛氏に対する信頼があるからだ。
自分にしては珍しく前向きな、『過去』に関するスタンド使いに似合わない発言である。

(ベル太くん、『ライフル』持ってないよね?)

不安要素を潰すべく一瞬振り返って確認する。

663【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/08(火) 17:01:05
>>659
「は? ……は?」

二度聞き直すくらい驚いた。

「解雇されたのにまだ世話してるってのか? 無給で? 何考えてんだ、というか、朱雀院がよく許してるな。
…まぁいい、とにかく20万はキッチリ頂く。最低限の稼ぎも無いと、家に帰れんしな」

水上を行く。
タバコくらいコッソリ持ってくるんだったな。

664『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/09(水) 01:37:07
>>662(【15】瀬良野)

「道を切り開く──か。よかろう」

重く、しかしどこか吹っ切れた様子で、
土牛が応じる。砂コーナーに突入する。

           カ カカカカカ!!

『フロンティア・ライフ』の振り下ろした『鍬』の先端が、
砂地に触れ、瞬時に『未舗装路』に変えていく。
自ら開拓した『道』を減速なく突き進む二台。

そして──ジャンプ台を、迎える。

                     バ  バッ

 ── ビュ ア !

空にアーチを描く瀬良野の視界、
その彼方に、一瞬、セカンドステージのゴールが見えた。
対岸の先、再度の『シャワーゾーン』を超えれば、もうすぐそこだ。

緩い放物線を描き、カートがフロートへの着地コースに入る。
対岸の右手には、いましも別のカートが水から上がったところだ。
ナンバーは【1】唐雛。
その後ろに、【4】【12】と水上の『列待ち』が並んでいる。
それらを、一気に追い抜いて──

                    ダン! ダダン!

二台のカートは、大きく弾みながら、着地した。
【1】を一気に追い抜き、減速せぬまま、短いストレートに入る。
じきに左右の分岐路、そこに挟まれた壁には、
センサー付きの『シャワー』が待ち構えている!(距離『30m』)


>>663(【4】春原)
乾:
「今回は『バカンス』を兼ねた『里帰り』です。
 もっとも、お嬢様を尋ねた理由は、他にもございますが。
 お世話する立場にはもはやございませんが、
 職を解かれたとて、恩義は決して消えはいたしませぬ」

こちらも、のんびりと世間話に入る。
乾のスタンドは背後の【14】を気にしているが、
チャプチャプも特に動きを見せない──
流石の『ヨハネスブルグ』も、海の上では打つ手がないか。

             ザ パッ

先行していた【1】が、湖からフロートに登った。
ぐずつくエンジンを気にしながら、ギアを変えているところへ、

 ── ビュ ア !

                    ダン! ダダン!

後方から二台のカート、【3】と【15】が続けてフロート上に着地した。
ジャンプ台を使って来たのだろう──ほぼ減速なく、
軽々と【1】を追い抜いて、ストレートを先行する。

岸辺まで約『2m』に迫った──もうすぐ、【4】の番だ。

>>660(【10】薬師丸)

   ──ビュバ! バババババ!!

巻き下ろしたカイトを手早く『レディ・リン』で拭き、
ギアをHIGHに上げる──

 ルルン! 
        ルルル ルルル────ッ

上機嫌な音色を奏でながら、【10】は一気に加速し、
立ち止まったホモヴィッチを置き去りにした。

右の大カーブを加速しながら曲がり、
一気にクリア──カートは左端に寄るが、
問題なくストレートに突入する。

ストレートは『30m』とわずか。
その先、最後のフロートは、何故か砂に覆われている。
フロートの行き止まりにはジャンプ台が一つ。
その先は水面に隔てられ、『10m』ほど先にコースの続きがある。
ジャンプ台を超えれば、ゴールはほぼ目前という状況だ。

今しも、ジャンプ台から二台のカートが宙を飛び、
ゴールへと王手をかけた。
【15】【3】のコンビだ──それ以外のカートは、
何故か砂コーナーの右の水上を、ゆっくりと進んでいる。
このまま行けば、水上組には追いつけるかもしれない。

「待てー!待て待て──い!
 そこの【10】──待たんか──い、デス!」

突然、背後から薬師丸を呼ばわる少年の声。
ちらりとスタンドで振り返れば、
背後『8m』に見覚えのないカートが追い付いている。

番号は【27】──運転手は『阿倍野ベル太』。
追い抜いた記憶はないが、どうやら先刻のカーブの際、
横を通過したピットから出てきたようだ。
カイトを拭きながらカーブを曲がった為、注意がいかなかったのかもしれない。

「ボク、阿倍野ベル太ゆーねん。
 姉ちゃん、ボクと同じ『ドンベ』やろ?
 『ドンベ』同士協力して、前行ってるヤツ、全員イテモータラへん?」

イントネーションが『関西』だが、
この期に及んで、『協調』希望らしい。
無線の使い方をわかっていないのか、必死の生声だ。
その間にも、カートは進み続ける──

665【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/09(水) 02:05:48
>>664(GM)

カートはやや中央に寄せておく。
急なアクシデントで『転落』しないとは限らない。

(いつのまに――今大会の、『カマイタチ』だっけ?)

「待たなくても喋れるってば。」

無線のボタンを押す。
もちろん、繋ぐ先は【27】だ。

「まず自己紹介だけど、私は薬師丸幸。よろしくね。
 で、なに? 今から前の連中全員と……事を構えるっての?」

あまり気は乗らない。ゴールが自分の第一目標。
とはいえ、このままのんびり行こうとは思わない。

「どー考えても、全員は『がっつきすぎ』じゃない?
 あんたの『得意』は確か、『後ろ』を潰す事なんでしょ。
 それでもって、私の『得意』は『安全』に事を運ぶことなのよ。」

         「なんか考えでもあんの?」

スタンドで後方を警戒しつつ、走る。
前方の砂も気になるところだ。なぜ皆避けている?
単なる砂に過ぎないのなら、オフタイヤは走破するだろう。

(誰かの能力かな……?)

水上組には追い付ける――はずだ。遅いから。
しかし連中も、何かあるから水上にいるのだろう。

                    ・・・・単なる砂でか?

666【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/09(水) 02:27:52
>>664
「恩義とやらでねえ…俺にはわからんな」

上陸だ…といって、なにか特別な操作が必要というわけでもあるまい、後方から襲われでもしない限り無事上がれるだろう。
『警戒しない』というのは意味ある行為だ、俺の後ろにいるカートへの、ある種の信用を示す。
ニワトリよりもマシな脳を持ってるんだとしたら、の前提での話だがな。

667【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/09(水) 03:02:01
>>604
この2ndステージでの宿敵とも呼べる唐雛を睨む。
あちらも確実に目障りだと思い始めたはずだ。

「土牛氏、唐雛が海上から上がって来ました。
渡り終えたフロートを破壊しましょう、道が無ければ来れないはずです。
『ライフル』の射程範囲に侵入したらカイトを狙撃してやります」

唐雛のカートに向かって『ライフル』を構える。
自分は前方を向くが唐雛の良い脅しになるだろう。

「最後の最後に最大の試練ですか。
シャワーを回避できる砂浜は…」

見える範囲内で砂浜が無いとなれば、避けることは不可能。
条件不明の感知式シャワーヘッドに挑戦することになる。

「シャワーヘッドは唐雛と根立ペアを狙うように動いた。
おそらく勢い良く水を弾いたから狙われたのでしょう。
水溜りを避け、水を派手に弾かない程度の速度で通過してみましょうか」

「ざっと見て水溜りの少ない方を選びたい」

唐雛を警戒しながら水溜りの少ない方を選ぶ。

668『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/11(金) 19:22:52
>>667(【15】瀬良野)

        バッ! バッ!

追い抜くカートに気付いた唐雛が、『拳銃』を発現するのが見えた。
同時に、瀬良野はスタンドに持たせた『ライフル』を背後に向ける。
背後を振り返る余裕はないが、銃声は聞こえてこない──
脅しが効いたか、追い抜いた際に十分な距離が開いたか、
上陸の操作に手間取ったのか──或いはそれら全てか。

「フロートを壊す?
 馬鹿を言え。わしらも巻き込まれるぞ」

土牛が一笑に付す。
帯状に連結されたフロートを破壊すれば、
その衝撃はどう波及するかわからない、と言いたいのだろう。

         ルルル  ルルルルル

カートはストレートを駆け抜け分かれ道に差し掛かる。
前回のシャワーゾーンと異なり、こちらの侵入角は斜めで、
このまま直進すれば、自動的に右ルートに入るようになっている。
左ルートに入るには、かなり急にハンドルを切る必要がありそうだ。

二つのルートを阻む壁の高さ、シャワーの規模は同じ。
ただし、今度はシャワーが二つ、離れて設置されている。
一つを通過しても、次のシャワーが待ち構える寸法だ。

そして、肝心の外周の砂浜だが・・・・
ここはまだフロート上だ。
従って、コース外は湖の上──
『フロンティア・ライン』の『開墾』は生かせない!

右ルートの先は水に濡れ、左は濡れていないことに瀬良野は気付いた。
同時に、先行車を発見──【20】黛。
今しも右ルートで、、一つ目のシャワーをクリアしたところだ。
シャワーヘッドは勢いよく水を吐き出しているが、
【10】はゆっくりではあるものの、着実に前に進んでいる──
特に何か、工夫したようにも見えない。

         キュキュ キュキュ

【15】【3】は左にカートを寄せる。
一旦減速しなければ、ここは侵入に失敗しそうだ。

>>666(【4】春原)

「価値観の違いは尊重すべきものです」

               ザ バァア

特に何か操作は必要ない。
AWDに恥じぬパワーで、【4】はフロートをよじ登り、コースに復帰した。

           ヴヴ ヴヴヴ

とはいえ、それにエネルギーを使ったのだろう。
減速とともにエンジンがグズり始める。

先行する【1】は一足早くギアチェンジし、『5m』先を行く。
ジャンプ台で追い抜いた二台は、そのさらに先だ。
じき、『シャワーゾーン』に差し掛かるだろう──ここから距離にして『20m』。
ストレートコース自体は『30m』ばかりだ。

>>665(【10】薬師丸)

「おお、おおお!?」

無線に驚くベル太。
今初めて、無線の使い方を知ったらしい。

「そや。全員ブチ抜いたる。
 海に叩き込んで『フカのエサ』にしたるねん。
 姉ちゃん、それを特等席で見物ちゅーヤツや・・・・デス!」

「考え? んや、ボク、考えるの苦手やし。
 一人より二人のが強いかな、おもて。
 『ショジョ』と『ヒドーテー』のコンビとか、無敵やん?」

言葉の意味はよくわからないが、
とりあえず『深い考えはない』ことは感じ取れる。

その間にも、カートは順調にストレートを進む。
砂で覆われたコーナーの全貌も、次第に見えてきた。
フロートが砂を被った程度に感じていたが、
どうやら砂は相当の厚みがある・・・・これでは砂浜を走るのと大差ない。
オフタイヤであれば走破は容易だが、減速は余儀なくされるだろう。
諸々の選手が、何故水上移動しているかは謎だが、
ジャンプ台に必要な助走が足りるか、微妙なのが原因の一つかもしれない。

               ルルル  ルルルルルル

さらに距離を詰めた時、薬師丸の目は別の可能性を見出した。
ジャンプ台までの直線、砂地を割るようにカート一台分の『道』があるではないか。
他の連中は気付かなかったのか?それとも・・・・

669【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/11(金) 21:28:42
>>668
連結されているという事は衝撃を与えてしまえば、後列から迫る集団の足止めが一気にできるということ。
その為にも急がなければならない。

「右ルートのシャワーヘッドは水を噴射しているのに何故?
黛氏のスタンドは近距離パワーではなさそうでした。
手に持った扇からして風向きでも操るのかもしれませんよ」

分岐点突入に備えて必要分の減速をしながら唐雛の様子を見る。
せっかちな唐雛のことだ、当てずっぽうでフックショットを乱射してくる可能性がある。
そんな余裕が有るほど他の後続が大人しくしているかどうか。

「この仕切りの壁、我々のスタンドで破壊できると楽なんですが。
純近距離パワー型に備えて分厚いから無理でしょうね」

土牛氏のスタンドと合わせて二体のラッシュなら開通できるかもしれない。
先を行く黛氏と二番目のシャワーヘッドを観察する。

670【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/12(土) 02:11:02
>>668
「それじゃあ俺の価値観も尊重してくれ。
もうすぐシャワーがあるな? さっきやったみたいに止めてくれればいい、代金の不足分はそいつで帳消しにしてやる」

ギアをLOWにして少し進み、エンジン音が変わったらHIGHに入れる。

671【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/12(土) 08:54:48
>>668(GM)

「へえ、その年で。 」

(ませてるのね。)

得心したような声を上げる。
人のこと言えたガラでもないが。

「まあ、そうは言うけどさ……お互い何の案もないってんじゃちょっとね。」

「悪いけど、コンビは飲めない。
 追いついてから、手くらいなら貸してもいいけどね。」

カートは、砂上に出来た『道』に寄せる。
減速などは一切しない。今止まったらもう追いつけまい。

(怪しいけど……見てわかんない罠なら、みんなが避ける理由にはならないでしょ。)

そして見て分かる罠でもあるまい。
現に、今見えてないのだから。

……とはいえ念のため、今のうちに。

(ま、転ばぬ先の杖……っと。)

『レディ・リン』の左腰にビー玉ほどの鈴を3つ設置しておく。

672『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/14(月) 19:41:18
>>669(【15】瀬良野 )

分岐点に向け、減速する瀬良野。
振り向いた先に、【1】の影が『12m』背後に迫るのが見えた。
減速分、向うが一時的に距離を詰める可能性が高い。

「壁を破壊か?
 出来るだろうが、水管が通っておればカートが止まるぞ」

土牛は壁の破壊に否定的だ。
分岐点が目前に迫る中、瀬良野は【20】の行方を一瞥する。
二つ目のシャワーが水を噴き出すが、
それは空中で吹き散らされ、カートやカイトに集中しない。
ずぶ濡れでない為、LOWで進んでいけるようだ。
原因は『風』だ──想像は当たっているのかもしれない。

もはや、選択の余地はない。
【15】と【3】は左コースへの侵入を余儀なくされる。

>>670(【4】春原)

「先刻の取引は正当なもの。
 代金に過不足はございません」

「そして、レースにおける金銭の取引は、
 私の『名誉』にかけて、応じかねます」

        ガコッ

LOWに落としたことで、カートは力強く加速を始めた。
後ろすぐで、同じように【22】が岸辺に上がってくる音がする。

             ルルル ルルル

前を行く【1】は、『15m』先行。加速すれば終える範囲だ。

     ヴヴ ヴヴヴ  ガコ

再度、HIGHにギアを上げる──
いよいよ、ステージのクライマックスだ。

>>671(【10】薬師丸)

「な、なんでや〜〜〜!?
 オニ!アクマ!ヒショジョ!
 この恨み、ハラサデオクベキカ──ッ!」

悪態の限りをつくベル太を放置し、
薬師丸は砂地に敷かれた『道』を迷いなく選ぶ。
スタンドの左腰に『鈴』を三つ発現して『保険』をかけると、
カートは一気に道を駆け抜ける──問題なし。
 
        ザカッ
                     バ ッ ッ

勢いそのままに、【10】はジャンプ台から宙を舞った。
先刻の『幸運』による跳躍よりなお高く、遠い。
重量が消えたような感覚だ。
真下の海では2台のカートが、じき対岸につく見込みだが、
それらを軽やかに追い抜き──対岸が近づいてくる。

673瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/14(月) 21:01:10
>>672
素早く『ライフル』を構えて唐雛のカイトに狙いを定め狙撃する。
フックショットを撃ってくる危険性も考えて蛇行運転で狙い難くする。

「それもそうですね、破壊される事を見越して水管を内部に通らせるぐらいやりそうです。
唐雛が来ました。蛇行運転で狙いを定めさせないようにしてください」

唐雛は分岐点で減速しないという確信がある。
黛氏が風向きを操作して我々の方向に水を飛ばすかもしれない。
完全に豪雨を弾けているわけではないので追いつけるはずだ。

「いざという時に鍬を壁に投げる事はできます?
僕の考えが違った場合は豪雨を受けるので対策ぐらいは考えないと」

674【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/14(月) 21:02:25
>>673
(ナンバーを書き忘れました)

675【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/15(火) 02:29:09
>>672(GM)

「よかったじゃん?
 ……『悪魔』と契約せずに済んで。」

         「じゃ。」

無線を切る。

(この道は問題ないみたい……
 うーん、なんで誰も通らなかったんだろう?)

        ザカッ
                     バ ッ ッ

  「うっ……わ!」

             「ちょっ、これ――」

(きもちいけど、着地……大丈夫なんでしょうね?)

本体は着地に専念。
舌をかまないように、要注意。

追い抜いた連中からの妨害は想定できる。
スタンドには有事に備え、二台を警戒して構えさせておこう。

676【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/15(火) 10:25:14
>>672
「一方的に人を使っておいて偉そうなことだな」

このまま走ればすぐにシャワーだ、仕掛けが判明していない今、『毒』も効果的であるかどうか怪しい。
よしんば毒が有効だとして、十全な効果が発揮されるのを待つ時間も、もうない。

【20】のカートを探す、それによって俺の打つべき手が変わってくる。

677『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/18(金) 22:44:25
>>673-674(【15】瀬良野)

カーブを目前に、背後を振り返る瀬良野。
減速している為、唐雛がみるみる近づいてくる。
『ライフル』を構え、照準を合わせる『アメイジング』。

唐雛の左手も、『ワイヤーガン』を構えているが、

   キュキュ! キュルキュル!

【15】を蛇行させ、狙いを定めさせない。
一方、こちらは『アメイジング』の超精度だ。
蛇行しながらでも、狙いは──

  ドッ コォォォォン !!
                     ビシュウ!

思いがけず、前方から叩き付けられた衝撃に、
【15】と瀬良野は大きく体を揺すられた。
いや、『られた』のではなく、『叩き付けた』らしい──
左右を区切る壁に、【10】が衝突している。
カーブで『余所見』しながら『蛇行』は、流石に無茶だった。
『アメイジング』の狙撃も、外れてしまったようだ。

              ヴヴ! ヴヴヴ!  ガスン

エンジンが停止し、態勢を立て直すより先に、
【1】が追い付いた。ルートは左ではなく右。
追い抜きざま──
               ガァァン!!
                           ビスゥ!

カート後部に、『ワイヤー弾』が撃ち込まれた。

          ガァァン!!

続けての二射目は、瀬良野の頭上目がけ、斜めに外れた。

「・・・・・・・・・・カカカッ!」

                ルルル ルルルル

【10】を完全に追い抜き、
【1】の姿が右コースに続くカーブに消えていった。

           ジャバババババババ!!!

       「ぬあっ!?」

前方『2m』では、【3】が『豪雨』を浴びている。
路面は濡れてなかったはずだが、
シャワ-ヘッドはいつの間にか左コースに振り向いていた。
『スコール』最初の犠牲者は、土牛だ──!

>>676(【4】春原)
「そちらはしかるべき手続きを踏んだ『契約』でございますれば」

乾のすまし顔が目に浮かぶようだ。

                 ルルル  ルルルルル

前方にシャワーゾーンが見えてきた。
左右に分岐する点は同じ構造だが、
前回のシャワーゾーンと異なり、こちらの侵入角は斜めで、
このまま直進すれば、自動的に右ルートに入るようになっている。
左ルートに入るには、減速するか、
かなり急にハンドルを切る必要がありそうだ。

二つのルートを阻む壁の高さ、シャワーの規模は同じ。
ただし、今度はシャワーが二つ、離れて設置されている。
一つを通過しても、次のシャワーが待ち構える寸法だ。

今しも、その分岐点で激しいバトルが決着を迎えたようだ。
負けたのは【15】。
左ルートの右壁に衝突し、停止している。
背後から迫る【1】を攻撃しようとしたらしい。

勝利した【1】は、『銃』のスタンドで停止した【15】後部に弾丸を撃ち込み、
さらに、斜め上の空に向けて引き金を引いた。
そのまま道なりに、右ルートに入っていく。
こちらはカーブも緩めだ。

先行する【20】の姿を探す──
壁に隠れてよく見えないが、二つ目のシャワーが作動している。
向きは『右コース』だ──ここからは『20m』ばかり先になる。

分岐点まで、残り『10m』。
決断する時間は、そうは残されてはいない。

>>675(【10】薬師丸)

オ  オオオ オ 
             オオオ

                     オ オ

                               バウンッ!

放物線を描いた【10】が、ボールのような着地を決めた。
タイヤの弾力に加えて、質のいいサスペンションが使われている。
舌を噛むこともなく、減速も最低限だ。

【10】はギアチェンジを希望せず、
そのまま『30m』ばかりのストレートに突入した。
前方『15m』には、【4】の背中。
ストレートの先はシャワーゾーンで、
やはり左右への分岐点になっている。
距離がありよく見えないが、
すでにシャワーが起動し、先行車が『洗礼』を受けているようだ。

「お久しぶりです、薬師丸様。
 驚異的な追い上げでございますな」

右横を並走する【12】から無線。
乾が左の親指を上げ、敬意を表している。

後方を警戒する『レディ・リン』の目は、
『5m』後方に、今しもフロートに上陸した
【30】スクレイパーと【14】チャプチャプの二台を確認した。
意気消沈でもしなければ、
【27】もじき、ジャンプ台を使って後方に到達するはずだ。

678【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/19(土) 00:50:03
>>677
「あぁ! せっかくのチャンスが!」

わざと外した二発目の着弾した場所を見る。
沈黙したエンジンを復活させるべくギアチェンジしておく。

「土牛氏! 賭けです、隣の路面を水鉄砲で撃ってみてください!
それでシャワーヘッドが動くかもしれない!」

これで駄目なら壁の中を通っているかもしれない水管を破壊してもらうしかない。
ワイヤーで車体が引っ張られないようブレーキを踏む。
『ライフル』で狙撃しようとするが射程距離内から出ていた場合は撃たない。

679【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/19(土) 01:29:11
>>677
ギアをLOWに落とし、同時に急ブレーキ。
乾のカートを先に行かせ、その後を進む。

680【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/19(土) 09:24:03
>>677(GM)

                               バウンッ!

「うわっ……と、と。」

      (ほんっと高性能ねえ……)

着地に成功。
そのまま、突っ切っていこう――

       ・・・・と、無線。

「どーも、乾さん。
 そっちこそ、順調みたいでなによりよ。」

         ピ

指を立てて返しつつ、内心、後方を強く警戒する。
【30】と【14】と【27】……とんでもないのばかりだ。

       (……やだなあ。
         でも、ま、やるしかない。)

後方二台は多分『オンタイヤ』だろう。
路上に鈴でも撒こうか、と思ったが、この距離では間に合うまい。

より警戒するのは攻撃性の高そうな【30】『スクレイパー』だ。
スタンドには水鉄砲を持たせ、後方、特に『スクレイパー』側を警戒する。

681『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/19(土) 23:02:21
>>678(【15】瀬良野)
壁に衝突し、停止した【15】で不幸を嘆く瀬良野。

唐雛の二発目の行方を追う──
無駄弾を使うとは思わなかったが、その想像は正しかった。

          バン!

弾丸の命中した先は──『シャワーヘッド』。
無数の穴が開いた、水の噴射部分に突き刺さっている。
そこから伸びた『ワイヤー』は、
先刻撃たれた【15】後部の弾丸と繋がり、
                             ギチィッ

【15】の重みによって、シャワーヘッドの動きを封じている!

        ガコ

ギアを落とし、再発進の準備をしながら、
瀬良野は土牛に指示を飛ばす。
打つ手のない土牛が、水鉄砲を構え、壁向うに放つが──変化なし。
水に反応はしていないようだ。

                   ──ルルルン!

その水を踏み超えるように、一気に【1】が最初のシャワー下を通過した。
右コース【15】横を超えた辺りから、
シャワーヘッドは激しく反転しようと動くも、ワイヤーに邪魔され、動かない。
そのまま、土牛の【3】を濡らし続けている。

『ライフル』で狙おうにも、仕切りの壁が邪魔し、フロントは狙えない。
カイトはこの近距離では高すぎる。
放物線を描く射撃は、『ライフル』では極端に難しく、
もう少し離れなければ、『アメイジング』でさえ『不可能』だ。

・・・・厳しい状況の中、背後から接近する走行音。
後続に追いつかれつつある──このままでは、不味い!

>>679(【4】春原)

       キュキュキュ キュキュキュ!

ギアを落として急ブレーキ。
後続の乾を先に行かせることにした。
すでに分岐点まで距離はない。ほぼ停止だ。

左ルートの【15】は、まだもたついている。
シャワーヘッドは固定されたように動かず、左を向いたままだ──

>>680(【10】薬師丸)            
スタンドに水鉄砲を持たせ、後方を警戒させる。
上陸の影響でギアを下げたのだろう。
後続のカートがすぐに追う様子はない。
距離は拓き、しばらくは追いつかれることはなさそうだ。
オンタイヤの驚異的な加速がない・・・・オフに履き替えたのかもしれない。

一方、前方では、分岐点の状況が見えてきた。
左右に分岐する点は同じ構造だが、
前回のシャワーゾーンと異なり、こちらの侵入角は斜めで、
このまま直進すれば、自動的に右ルートに入るようになっている。
左ルートに入るには、減速するか、
かなり急にハンドルを切る必要がありそうだ。

その左ルートの曲がってすぐの中央の壁に、【15】が激突・停止している。
シャワーヘッドが作動し濡らしているのは、その『数m』先で停止した【3】だ。
壁向うの右ルートでは、【1】のカイトがシャワー横を抜けていくが、
何故かシャワーヘッドは【1】を狙わず、左を向いたままだ──


       キュキュキュ キュキュキュ!

と──
前方にいた【4】が、道の中央で急ブレーキをかけた。

            「おっと」

【12】が右にハンドルを切り、これを避ける。
すでに分岐点寸前の位置。
【4】を避けるのは容易だが、実質、ここでの選択が
分岐点の左右を決める場面になりそうだ──

682【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/20(日) 00:45:52
>>681
「ハッ!? そうか、条件が分からないから強引な手段に!」

シャワーヘッドが右側に向いてくれる事を祈るが向いてはくれなさそうだ。
なので、エンジンが復活すると同時にワイヤーを『アメイジング』に掴ませてギアチェンジしながら右側に発進。
無理矢理にでもシャワーヘッドを右側に向かせる。

「土牛氏、助けますから待っててください!」

『SKR』で『アメイジング』の怪力がようやく活躍される時だ。
土牛氏を救出して唐雛に追いついてやる。

683【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/20(日) 01:19:12
>>681(GM)

(ううん、仕掛けたもんか悩むねこりゃ。
 いや、分岐してからのが効率いいかな。)

右ルートのままで問題ない。
【3】【15】は協定相手に過ぎないし、今は減速したくもない。

            ・・・・真っ直ぐ走る。右ルートへ。

(まあ様子見はしてもいいけど……)

【14】と【30】――後者は順位にこだわってはいないはず。
前者は、そこまで攻撃的な事は、今はしてこないはずだ。

ここは余計な手で余計な手間を増やさず、警戒を緩めず走ろう。
何でもかんでもしかければ『策あり』、でなければ無価値というわけではない。

684【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/20(日) 20:31:01
>>681
乾が右に進んだのなら右、左なら左へカートを進める。

685『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/22(火) 02:49:59
>>682(【15】瀬良野)

シャワーヘッドは土牛の方向を向いたまま、動かない。
上から見て『時計回り』に回転しようとしているが、
ワイヤーに邪魔されている状態だ。

       ルルン!

エンジンは数秒して復活したが、
カートは壁に斜めに衝突している。
左、つまりコースに沿って進むならまだしも、
右に曲がるということはコース逆行を意味し、
その分、時間がかかる──すぐには反転出来そうにない。

        グ グィィ────ン

せめて土牛を助ける為、瀬良野は『アメイジング』を動かす。
その圧倒的膂力のワイヤーを掴み、全力で『シャワーヘッド』を引っ張る!
後方を次々と走行音が右ルートへ抜けていくのが聞こえるが、
対応する余裕はない。

「・・・・・・・・・おお!」

土牛が急ぎ、フロントの水を噴き取るのが見えた。
LOWギアのまま、ゆるゆるとシャワー下を抜け出した。

                    フシュ!

直後、掌に食い込んでいたワイヤーが解除される。
唐雛が射程距離を越えたか、解除したのだろう。

             グルゥン!

解放されたシャワーヘッドが、怒れる竜の如く首を旋回させる。
その口から左コースに向け、、大量の『ブレス』を放ちながら──!

>>683-684(【10】薬師丸、【4】春原)
【12】の後を追い、右コース侵入を図った春原と薬師丸は、
【12】の後方『5m』で、並走する。
【10】がコース右端、【4】がその左隣りだ。
春原とそのカートは色が抜け、以前見た『モノクロ』になっている。
互いの距離は『1m』ばかりで、一触即発の状況だ。

             キュキュ キュキュキュキュ!

左コースで停車した【15】を追い抜き、
【12】、【10】【4】は一気に左カーブを曲がり、右コースへ入った。
カーブは緩やかで、ここまではほぼ問題がない。

問題はその次──待ち構える二つのシャワーヘッドだ。

「──『ワーウィー・ゾーウィー』!」

乾の声に応じて出現した土偶型のスタンドが、
コースを横切っていち早く壁際に到達し、シャワーヘッドに触れた。

「・・・・・・・・・・ふむ」

                        ルルル ルルル

だが、シャワーに触れたスタンドは、能力を使わない。
【12】がシャワー横を抜けるも、まだシャワーは動かず、
『ワーウィー・ゾーウィー』もカートを追って戻っていく。

間髪入れず、【4】と【10】がシャワー下に差し掛かる。
乾の目的はわかりやすい──
能力の温存、そして『タダ乗り』を許さないという意思だ。
『銀色の停止』を使わないということは、
いつシャワーヘッドが動いてもおかしくは──

                                   グルゥン!

686【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/22(火) 05:11:36
>>685
退かしても執拗に戻って来るシャワーヘッドを睨む。
地面に振動感知式のセンサーに似た物が仕掛けてあると思い込んでいたが、実際はシャワーヘッド自体にセンサーが取り付けてあるのかもしれない。

(オービスみたいな物が仕掛けてあるのか?
先を行く者が不利になる、とすれば…)

「ループコイル式でコイルを埋め込んでいる?」

『アメイジング』に小石を渡すと右コースに向けて高く投げてみる。
それでも反応しない場合は『コイン』を発現して同じように投げよう。
車体の位置を調整して豪雨の当たらないギリギリの位置まで走る。

「また、一人ぼっちか。喋っていないと地が出てきて困る」

(今、わたしは一人だ。ならば、『過去遡行』で『過去』に『アメイジング』を送り込んで壁を壊せばいい。
ほんの少し、水管を破壊して徐々に水漏れを起こせば豪雨は弱まるはずだ)

シャワーヘッドが右を向かない場合は壁に衝突した時間まで『遡行』させ、衝突して脆くなったであろう壁を慎重を破壊しよう。
水管を見つけたら派手に水漏れしない程度に壊す。

687【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/22(火) 13:00:35
>>685
「ケチ臭いジジイだ」

ズギュン!

『キラー・エリート』を上方に配置し、自分に近い方のシャワーの噴出口を押さえる。射程D
広角に広がるシャワーも、出口を押さえてしまえばその勢いは格段に落ちる。手が届かなくても効果はあるはずだ。

688【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/22(火) 15:03:01
>>685(GM)

「……」

       (まずい、近すぎる。
         これじゃカイトを逃がせない。)

右は壁、左は【4】が近すぎる。
【12】とは組んでいるわけでもなし、恨みはしない。

「『レディ・リン』!」

シャワーヘッドに向け、スタンドを飛ばす。
壁際の位置、車高、腕伸ばす事など考えれば、高さ5mに届くはず。
【4】のスタンドとの空中衝突は避けたいが、飛ばす位置が違う以上大丈夫だろう。

       「ぃぃイルッ!!」

そして噴射口に打撃、可能な限り大きな鈴を設置。(パス精CBA)
可能な限りは複数箇所を殴打し、複数設置したい。

         最大鈴は実体化させている。
         多少なり、水の噴射を妨げてくれるはずだ。

689『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/25(金) 02:20:11
>>688(【15】瀬良野)

頭上で旋回する『シャワーヘッド』に悩まされる瀬良野。
だが、その回転は時計回り──つまり、
左コースを経て、右コースに向かうものだった。

石や『コイン』を投げずとも、邪魔なシャワーは移動した格好だ。
(激突した瞬間には唐雛が後方にいた為、どのみち『分岐』してしまう)

        ルン! ルルル ルルル

シャワーの届かない方向、すなわち前方へとカートを走らせる。
LOWのスピードは遅々として、頭上が気になって仕方がない。

そして、その前方『6m』。
シャワーの届かぬ路面の上に、【3】が待機しているのだ見えた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

土牛は待っている・・・・瀬良野がクリアしてくるのを。

                ヴヴヴ ヴヴヴ

エンジンがぐずり始めた。
現在、シャワーの真下に到達。濡れたゾーンを抜けるまで『5m』。
シャワーヘッドが戻る気配は、今はまだないが──

     ルル ルルルル
                      キュキュキュキュキュ

背後から、複数のカートの走行音が響く。
後続が追い付いてきたようだ。

>>687(【4】春原)
              キュキュ!

乾に悪態をつきながら、【4】を左の壁際に寄せ、
シャワーヘッドに『キラー・エリート』を跳ばす。
バレーのブロッカーのように両手を伸ばし、
シャワーヘッドの噴出口を塞ごうとするが──

   ザバババ! 
             バシャァアアアアア────ッ!!

──駄目だ。
シャワーヘッドのサイズはマンホール大。
スタンドの全身で防ぐには高すぎ、手で覆うには大きすぎる。
下方向、カートに向かう飛沫から庇うことは出来たが、
カイトはずぶ濡れにされ、急激にスピードが落ちる・・・・

          ヴヴ ヴヴヴ・・・・

隣の【10】ともども、減速を免れない。

>>688(【10】薬師丸)
現在、二人は右コースを選択している。
シャワーの設置された壁は左側にあり、【10】からはもっとも遠い位置だ。

              キュキュ!

【4】が自ら左壁際に近づき、スタンドを上に飛ばして、
シャワーヘッドを塞ごうとする。
薬師丸も【4】を左に寄せ、【4】の右から同様に『鈴』を設置しようとするが、
カート一台分の幅が、射程『5m』からシャワーヘッドを遠ざけ、届かない。

   ザバババ! 
             バシャァアアアアア────ッ!!

次の瞬間、【4】もろともカイトにシャワーの洗礼を受けた。
【4】のスタンドが塞いだおかげで、カートのソーラーパネルは濡れていないが、
こちらも万全ではなさそうだ・・・・シャワーの範囲を抜けるには、まだ『5m』はある。

          ヴヴ ヴヴヴ・・・・

【4】【10】そろって減速し、エンジンが二重奏の不協和音を奏でた。
カート一台分離れているだけ、やや薬師丸の方が自由が利く。
このまま【4】の防御を信じて走り抜けるか、それとも──

690【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/25(金) 02:45:38
>>689
「デカすぎるだろうが!」

ギアをLOWに落としアクセルを維持。
『キラー・エリート』を戻し、カートのフロントパネルに密着させる。
こうすることで水は弾き、日光を受けることができるだろう。

691【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/25(金) 03:35:57
>>689
豪雨が過ぎ去った先で待つ土牛氏の姿に驚く。
先に行ってしまったのだと、そう思っていた。
両親が自分だけを残し、優しかった祖父が呆気なく死んだように、置き去りにされる事に慣れた自分には衝撃的だった。

「……誰かに待ってもらうのは初めてだ。
土牛氏になら一位を譲っても良いかな、と思って先に行かせたのに」

「それでも嬉しいですよ。本当に、ありがとうございます」

何も考えないように喋り続け、ジョークを飛ばし、自分の本心を誤魔化してきた自分の本音を伝える。

「あ、何人か追いついて来たか。暇にならないから丁度良い感じだ」

切り札である『ライフル』を車内に放り、『ショットガン』と通常の水鉄砲を『アメイジング』に持たせる。
背後から迫る参加者を確認しておく。

(追いつくのが随分と遅い。薬師丸氏が追いついて来たか?
まさか、ホモヴィッチ? いや、彼は『水葬』した。
一番遅く海上に突入したスクレイパーが有力候補だが)

濡れていないはずなのに急かすように唸るエンジン。
『High』に切り替えるが微妙に速度を落とす。
シャワーヘッドが速度に反応するのか見極めるのだ。

692【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/25(金) 16:46:37
>>689(GM)

ギアをLOWに切り替える。
シャワーヘッドを狙ったのは失策だった。
しかし、それで諦めるわけにもいかない。

「……『レディ・リン』っ!」

空中にいる『レディ・リン』では出来ることは少ない。

「ぃぃるいるいるいるイルイルイルイルーーッ!!」

カートに向かってくる水を、ラッシュで迎撃する。
シャワーから遠いということは、水の量もまだマシということだ。

もちろん意味は薄いだろうが……『5m』進む間くらい、凌げると信じたい。

693『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2015/12/27(日) 22:36:57
>>691(【15】瀬良野)
               ガコッ

土牛に感謝を伝え、ギアを上げる瀬良野。
【15】が加速すると同時に──


              グルゥン!

右コースに向いていたシャワーヘッドが、
時計回りに旋回してきた。
飛沫がカートの尻を叩くも、

          ザ バシャ      バシャ!

何とか、無事にスコール地帯を脱した。

並行して、瀬良野は『アメイジング・クラウン』に武器を替えさせる。
その手には『ショットガン』と水鉄砲。
だが、背後を振り返る余裕はなく、危機を脱した今、
ようやくにして確認した。

迫ってきているのは、【14】チャプチャプと【30】スクレイパー。
その後に遅れてはいるが、【27】阿倍野の姿もある。
先行の二台はほぼ並走し、右にチャプチャプ。
距離は『10m』。今しもスコールゾーンに突入したところだ。

同時に瀬良野は気が付く──どちらのカートも、
カイトを巻き降ろし、カートの屋根様に戻している──

              バッ !

チャプチャプが傘を広げ、カートの斜め横に突き出した。

   ズギュ!

スクレイパーはスタンドを発現。その両手に盾状に『円盤』を回し、
ともに降りしきる『雨粒』を弾き飛ばす!
全て、というわけにはいかないだろうが、有効な『シャワー対策』だ・・・・!

一瞥で盗み見れたのはそこまで。
すぐさま、前方に視線を戻した時。

          ガキィィ イ!!
                         ボンッッ!!

前方のシャワーヘッドが、『吹っ飛んだ』。
金属製の柱ごと宙を舞うそれを、水の柱が追う──!

>>692-693(【4】春原、【10】薬師丸)
あまりのサイズ故、
単身では防ぎようのない悪魔の『シャワー』。

ともにギアを落としながら、
春原はスタンドを呼び戻し、フロントパネルに被せて死守。
薬師丸は通過する数秒を、スタンドのラッシュで稼ごうとする。

どちらも万全ではないが、一定の効果はあった。
『キラー・エリート』は上から戻るまでのわずかな間に隙があり、
ここで半分ほどパネルが濡れる。
『レディ・リン』は拳の限りを尽くしたが、雨の全てを落とせるはずもなく、
やはり半分ばかり、パネルを濡らされる。

だが、雨の猛威は、そこまでだった。

              グルゥン!

何かを察知してか、シャワーヘッドが再度旋回する。
時計回りに、右コースから左コースへ。
雨は止み、それ以上濡らされることなく、ゆるゆると二台は
『スコールゾーン』を脱した。
薬師丸がカート半分ほど先行するも、両者の距離は『1m』。
春原は左端、薬師丸はほぼコース中央の位置だ。
次のシャワーまでは、『15m』。
その先には、わずかなストレートを残して、ゴールの門が見えている。

と──

          ガキィィ イ!!
                         ボンッッ!!

前方のシャワーヘッドが、『吹っ飛んだ』。
金属製の柱ごと宙を舞うそれを、水の柱が追う──!


>ALL
          『ゴォォオ────ル!!!』

無線t前方遥か先から、どよめきと歓声が伝わってきた。
セカンドレース最初のゴールが出たようだ。

694【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/27(日) 22:50:30
>>693(GM)

          ガキィィ イ!!
                         ボンッッ!!

「うーわっ……!」

     (シャワーヘッド!?
       あれを吹っ飛ばすって……)

どんなパワーをしているのだ?

理由は知らないが――半分で済んだなら僥倖だ。
あとは走るのみ。【4】に大した妨害能力はない。

(とりあえず、走らなきゃあゴールは出来ない。)

カートは走らせつつ、スタンドにフロントパネルを拭かせよう。
妨害をするにも、まずは自分が走らねば何の意味もないのだ。

そういえば、ジャンプ台前で保険につけた鈴はどうなっただろう? もう消えたか?

695【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/12/27(日) 23:07:36
>>694(追記)

>          『ゴォォオ────ル!!!』

(まあ、前の方はそろそろ着く頃よね。)

ゴール者の登場にはそれほど衝撃はない。
それが誰か、くらいは気になるが……【1】【2】辺りか?

696【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/27(日) 23:32:39
>>693
喉元にナイフを突きつけられる気分で豪雨地帯を通過した。
加速した途端に獲物を見つけたように振り返ったシャワーヘッドの動きに確信を持つ。
これは速度を探知して豪雨を振り撒くのだと。

「土牛氏、シャワーヘッドは速度探知式みたいです。
ギアを変えて加速した途端に振り向きました。
LOWでないと豪雨に見舞われーー」

     ガキィィ イ!!
                      ボンッッ!!

綺麗に吹っ飛ぶシャワーヘッドと暴発したコーラの如く噴射される水柱に声を失う。
あの水柱から降り注ぐ雨に対処する方法が無い。

「これは唐雛のアホがやったのでしょうか?
黛氏は風向きを操作するスタンド能力のはずです。
だが、ワイヤーで金属を切断できるか怪しいものですが」

水飛沫が飛んでくるなら水鉄砲と雑巾を取り替えて拭く。
それにしてもスクレイパーはチャプチャプくんの配下なのだろうか?
仲良く並走している光景に首を傾げる。

697【4】春原仁『キラー・エリート』:2015/12/28(月) 12:37:49
>>693
「拭いとけ、『キラー・エリート』」

確かタオルか何か支給されてなかったか? それでパネルを拭く。
エンジンの異音を感じ取ったらギアをhighに入れる。

「まぁ…乾に乗った時点でこうなるのは分かっていたがな…ああクソ、損した」

698『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/01/27(水) 09:35:11
>>696(【15】瀬良野)
目前で舞い上がる『シャワーヘッド』と、天を突く水柱。
思わず唐雛の罠を疑う瀬良野だったが──

「・・・・『速度探知式』か。
 だが、これでもう『関係ない』・・・・な」

土牛とそのカートが、シャワーの柱の根元に移動している。
その傍らで仁王立ちを見せる『フロンティア・ライフ』。
間違いない──
シャワーを破壊したのは、土牛のスタンドだ!

同時に、瀬良野は気付く。
水柱は圧倒的な水圧によって形成されている。
まさに柱の如く、真上に屹立するそれは、
だからこそ、短時間で潜り抜ければ、周囲を濡らすことがない。

「──先に行けい。
 ワシが・・・・後続を止める」

       ルルン!
                    ルルル ルルルルル────ッ

【15】のエンジンが気を吐き、土牛の左横を抜き去った。
土牛の真後ろの路面は、すでに『水田』にされている。
コースを絞った上で、『牛頭』のスタンドが水柱に手を伸ばす。

            ゴ! バシュゥウウウウ!!        

怪力でねじ伏せられた水流が、直角に折れ曲がり、
後続の【14】【30】を襲ったようだが、
それ以上、背後を気にするわけにもいかない。

            ルルル ルルルル──

                              ザカッ

コースは海上から陸に戻り、舗装された道路に。
【15】はスコール範囲を超え、合流地点に差し掛かる。
目前『50m』に見えてくるゴール。
今しも唐雛の【1】、遅れて乾の【12】がゴールインし、客席が湧いたところだ。
他に前方にカートの影はない。
後り数秒で、『2ndステージ』の完走が決定する。

>>694-696(【4】春原、【10】薬師丸)
支給されている雑巾を握らせ、
二人はスタンドにパネルを拭かせる。
次第にスピードは増し、
エンジンが唸り始めたタイミングを捉えた春原が、
薬師丸に先駆け、シフトチェンジ。

    ガコ ルルン!
                     ルルルル────ッ

繋ぎが上手くいったことで、
【4】は【10】に追いつき、完全にカートの鼻を並べた。

前方で吹っ飛んだシャワーヘッド、
その残骸から噴き出す水柱は、その水圧の故に、
まっしぐらに上空を目指し、コースの妨害足りえない。
ちらりと見た仕切りの向うには、
柱の傍で足を止めた、土牛とそのスタンドの姿。
破壊は彼によるものに違いない。

それがどのような作為によるものかわからないが、
二人にも幸運を呼び込んだ。
何物にも邪魔されることなく、
【4】と【10】は二度目のスコールゾーンを一気に突き進む。

互いの車間距離は『1m』。【4】は左端、【10】はコース中央。
前方『10m』には合流地点がやってくる。

と──
            ルルン!

合流地点の左側から、【15】が飛び出してきた。
さらに目前『50m』には、ゴールが見えてくる。
今しも唐雛の【1】、遅れて乾の【12】がゴールインし、客席が湧いた。
他に前方にカートの影はなし。
後り『10秒以内』で、『2ndステージ』の完走が決定する。

薬師丸の『鈴』は、ラッシュ時に全て解除されたようだ。

699『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/01/27(水) 10:24:15
現在の状況:


                 GOAL
               〜〜〜〜〜
               □□□□□ 50m
               □□□□□
               □□□□□
               □□□□□
               □□□□□
             . □□□□□□□
            □□□□15□□□□
           □□□□□□□□□□
          □□□□□□□□□□□
         □□□□□    □□□□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□  ■  .4.□10□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□  ■  □□□□□
        □□□□□ 3S  .□□□□□

700【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/01/27(水) 11:14:31
>>698
『フロンティア・ライフ』の膂力は並のスタンドを超越している。
自分がシャワーヘッドと睨み合っていた間にスタンドを移動させていたのだろう。

「相手は『ヨハネスブルク』のスタンド使いですよ!? 一緒にゴールしましょうよ!
何でだ? 何故だ? ちょっと話しただけの僕を先に…」

それでも速度を緩めるわけにはいかない。全てが『無駄』になる。
激情のやり場に困りハンドルを手で叩く。初めて置いて行く側の気持ちを理解できた。
こんなにもつらいなんて考えもしなかった。

(クソっ! クソっ! 土牛氏、何故だ? どうしてだ…)

一気にゴールを目指して速度を上げよう。まだ、負けられない。
『ライフル』と『ショットガン』を両手に背後を振り返る。
特に『ライフル』を持った参加者がいないか探す。
見つけ次第、『ライフル』所持者のカイトを狙撃したい(破ス精:BCA)

701【4】春原仁『キラー・エリート』:2016/01/27(水) 15:50:31
>>698
「何かしたいところではあるが…手詰まりだな」

今更隣にちょっかい出したところでどうにもなるまい、まっすぐにゴールを目指す。

702【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/01/27(水) 17:15:57
>>698-699(GM)

前提として、普通にこのままゴールへと走る。

「……」

(このまま行けば、普通にゴール。
 私としちゃ……願ったりなんだけど。)

      チラ

【4】を一瞥する。
能力で言うならば、妨害合戦なら『分』はこちらにある。

(そう素直には行かない……気もする。
 あとはこいつに勝つか、負けるか……)

『土牛』の動向も気にはなるが……
この距離で仕掛けるのは、精度の高くない近距離パワー型には困難なはず。

(仕掛けないのが安全、だけど。)

前に抜かせそうなカートもない。
【15】が大きいミスでもしたら別だが。
一応、何か怪しい動きがないかは本体の目で見ておく。

「勝負――してみる? お兄さん。
 それとも仲良くゴールしちゃう?」

スタンドは【4】側に向けておこう。
また、スタンド自身の左腰に左手で最小鈴を三つ設置しておく。

703【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/01/27(水) 17:37:19
>>698
追記:振り返る余裕が無ければ、そのままゴールに走ります。

704『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/01/30(土) 23:14:43
>>700(【15】瀬良野)

       ルルル ルルルル────ッ

アスファルトを激走する【15】からは、
土牛への問いも答えも届かない。

単調な直線故、振り向く余裕はあるものの、
すでに背後に見えるのは【4】と【10】の二台だけだ。

その一人、【4】春原の手に『ライフル』の長い銃身を発見し、
瀬良野は最後の『念押し』に出た。

        ガチャ ガコッ

しまっておいたライフルを取り出し、
二丁構えを取らせた『アメイジング・クラウン』に構えを取らせると、

  ──バシュウ ッ!

空高く、【4】のカイト目がけて、水弾を撃ち上げた。

>>701-702(【4】春原、【10】薬師丸)
先行との距離差は『10m』。残りは『50m』弱。
追い抜きをあきらめ、春原に話しかけていた薬師丸だが、
前を行く【15】は、そうは考えなかったようだ。

  ──バシュウ ッ!

両手に水鉄砲を構えた瀬良野のスタンドが、
後方の上空へと、水弾を発射するのが見えた。

方向は【4】の真上。
風を切るカイトの、さらに上だ──!

ゴールまで、もうさしたる距離はない。

  ──バシュウ ッ!

705【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/01/30(土) 23:38:09
>>704(GM)

スタンドの持つ『水鉄砲』を本体の膝の上に置き――

「……」

    (こりゃ美味しくない。)

カイトの糸を引かせる。(スB)
【4】とは逆の方向に、だ。距離は1mほど。
引き終えたら糸は手放させて良い。

       ・・・・これで水難は免れる。

(問題はこいつだけど。)

【4】はどう動くだろうか?
余裕があれば本体は水鉄砲を左手に確保しておく。

706【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/01/31(日) 00:55:20
>>704
ゴールは土牛氏と共に到達したかったが一人で到達することになるとは。
ここまで押し上げてくれた土牛氏には感謝しきれない。

(前方に敵と障害物が無ければ、後方からの狙撃を警戒するしかない。
物事が上手くいっているときは他人の掌で遊ばれている場合が多いからな)

空の『ライフル』を仕舞ってカイトのワイヤーを握り、『ショットガン』を【4】【10】に向ける。
追い抜くつもりなら蜂の巣にしてやる、と態度で伝えるのだ。

(まだ、『ライフル』に狙撃される危険性がある)

狙撃する様子が見えたらカイトを『アメイジング』に引っ張らせる。
特に【4】を警戒して鋭く絡みつくような視線を向ける。
定期的に前方を見て事故の可能性は潰す。

707【4】春原仁『キラー・エリート』:2016/01/31(日) 01:45:27
>>704
「なんのつもりだ?」

『キラー・エリート』は水を避けるべくカイトの紐をカートの間近まで手繰り寄せる。スB
実弾ならともかく、水鉄砲の速度などたかが知れている、拡散もするだろうしな、避けるのに問題はないだろうし、
よしんば濡れたところで、たいして減速もするまい。

「これは挑発? ケンカを売られてるのか…?」

>>702薬師丸
「『やる』なら構わんが、ケガをさせない自信はない。
別にこのままでもいいだろう…下手に気張るのはよそう」

708【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/01/31(日) 01:56:01
>>707(春原・会話)

「……そりゃよかった。
 私もそう思ってたところよ。やるなら次のステージでやろう。」

       「出来れば、ずっとやりたくないけどね。」

意見が一致したらしい。
危険な相手には違いないが、理解があるのは助かる。

         ・・・・そういうわけで、全意識をレースに戻す。

709『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/01/31(日) 23:22:19
>>706(【15】瀬良野)

前方に目を走らせつつ、後方を睨む瀬良野。

放った水弾に対して、【4】の春原はスタンドを操作し、
手早くカイトを引っ張ることで着弾を回避した。
射程の長いライフルでは上部を狙うことが難しい点も敵を利する。

反撃を警戒する瀬良野だが、
並走する【4】【10】ともに意思疎通する素振りは在れど、
水鉄砲を構える気配はない。

その間にも、前方にゴールは近づき──


            『ゴ──────ルゥ────ッッ!!』


割れんばかりの拍手とともに、ゴールゲートを潜り抜けた。
ゴールの左右に置かれた客席には、無数の歓声。
単身ゴールしたことに複雑な気持ちになるが、
ここに瀬良野の2ndステージは終了する──


>>707(【4】春原)

     グイィ           ヒュカ

スタンドでワイヤーを手繰ることで、
カイトを引き下ろし、着弾を防ぐ。
『10m』の距離にも関わらず狙いは精確だったが、
額にそれが、回避を容易にした。

それ以上の追撃はなく、春原にも薬師丸にも反撃の意思はない。
残りの数十mを無難にやり過ごし──

            『ゴ──────ルゥ────ッッ!!』

割れんばかりの拍手とともに、ゴールゲートを潜り抜けた。
ゴールの左右に置かれた客席には、無数の歓声。

【15】に続いて、【4】【10】が同時のゴールインだ。

>>705>>708(【10】薬師丸)

     グイッ

カイトを回避させておくが、水弾の狙いは精確無比で、
杞憂に終わった。
春原とは不戦協定を結び、そのまま並走を続ける──

            『ゴ──────ルゥ────ッッ!!』

割れんばかりの拍手とともに、ゴールゲートを潜り抜けた。
ゴールの左右に置かれた客席には、無数の歓声。

【15】に続いて、【4】【10】が同時のゴールインだ。

710【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/02/01(月) 00:00:08
>>709(GM)

並走を続けて――

            『ゴ──────ルゥ────ッッ!!』

「……ふう。」

歓声は心に届く。
が、震わせるほどでもない。

       ・・・・これは通過点だ。

(まあ、能力も完全には割れてない。 
 順位はダメだけど……返せないほどじゃない。)

         (次が正念場ってとこ、ねえ。)

次とはいうが、もう『今』も同然だ。

「おつかれ。」

【4】に声でもかけつつ、所定の位置までは走ろう。

711【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/01(月) 04:17:09
>>709
ゴールと同時に立ち上がって観客に手を振る。
カートの運転は『アメイジング』に任せておく。

(借り物の勝利か。ごめん、土牛氏…)

土牛氏の安否が気になって率直に喜べずにいる。
落ち着きなく土牛氏のゴールを待つ。

712【4】春原仁『キラー・エリート』:2016/02/02(火) 03:30:35
>>709
所定の場所でカートを止め、【15】のカートへ歩いていく。
 
「おいコラてめぇ、最後のはなんだ? まっすぐ走ればゴールってとこでなんで狙いやがった?
テメェ雇われてんのか? 俺の足を引っ張れと指示されたか? だとしたら失敗だったな、あんな見え見えの攻撃を受ける俺じゃあねえぞ」

【15】のドライバーを恫喝する。
傍らには『キラー・エリート』 至近距離なら、自慢の鋭い爪が役に立つ。

713【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/02(火) 08:20:08
>>712
「僕は、今、冷静さを欠いているーーってのは冗談で、『ライフル』を持っていましたよね?
普通は『狙撃』するものじゃないですか、春原さん! 最後ですからね?」

水鉄砲を置いた『アメイジング』を間に割り込ませる。

「『お詫び』に『20万』を差し上げるので次のレース、『透明』にしてくれませんか?
『お詫び』を渡せるのはレース後にですが」

714【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/02(火) 21:39:47
>>712
追記:(知っていると不自然なので)

「爪で刺して『気配』を無くせるそうですね、親切な方が教えてくれました。
あ、『20万』はキツイので『10万』で『気配』を消せます?」

「必死なんですよ、一人でも『ヨハネスブルク』を減らしたくて」

715『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/02/11(木) 01:17:28
>>710-713(全員)
各々がグリッドにカートを止め、互いに声をかけあう。
次のレースに託すもの、喧嘩腰のもの、
駆け引きを続けたいもの──十人十色だ。
先行しゴールを決めた、
四季と乾が立ち話をしているのも見える。

そして、後続のカートが次々とゴールを潜ってくる。

瀬良野の後に続いたのはチャプチャプだ。
土牛の妨害をほとんど受けていないタイムだが、
彼の犠牲がなければ、順位自体入れ替わっていた可能性がある。

「これでちょっとは、面白くなったかなー」

レース順位が表示されたボードを見上げる黒人少年。
その笑顔には、一点の影も見当たらない。


              ド    ド ド ド


2ndステージ 結果:

1位:20pt 20 黛 四季(まゆずみ しき) 
2位:15pt  1 唐雛 ミオ 
3位:14pt 12 乾 巌(いぬい いわお) 
4位:13pt 15 瀬良野 徹 
5位:12pt  4 春原 仁
6位:12pt 10 薬師丸 幸
7位:10pt 14 チャプチャプ
8位:10pt  3 土牛 千吉(どぎゅう せんきち) 
9位:10pt 30 スクレイパー
10位:9pt 27 阿倍野 鐘太
11位:8Pt  2 ホビー・クランプ

リタイヤ:
【22】ホモヴィッチ・ガチムシスキー
【16】サツキ・シャーリーテンプル
【5】根立 稔士朗


   ド ド    ド ド    ド ド


SKR 総合成績:
1位:30pt 20 黛 四季(10+20pt) 
  :30pt  1 唐雛 ミオ(15+15pt)
  :30pt 14 チャプチャプ(20+10pt)
4位:26pt 10 薬師丸 幸(14+12pt)
5位:24pt  4 春原 仁(12+12pt)
6位:22pt 15 瀬良野 徹(9+13pt)
  :22pt 12 乾 巌(8+14pt)
8位:20pt  3 土牛 千吉(10+10pt)
9位:19Pt  2 ホビー・クランプ(11+8Pt)
10位:15pt 30 スクレイパー(5+10pt)
11位:13pt 27 阿倍野 鐘太(4+9pt)


>瀬良野
その時、瀬良野の無線が土牛と繋がった。

【3】のカートはゴールした後、数十m後方で停車している。
ドライバーが降りる様子はなく、瀬良野に近づきもしない。

「ワシは、このレースでおまえを勝たせる為に動くと決めた。
 ・・・・断っておくが、自己犠牲ではない。
 震災で行方不明になった家族を『取り戻す』・・・・
 その為に、おまえさんに恩を売れるのは今しかないからな。

 金は他でも稼げる。借りることだって出来るが、
 瀬良野・・・・おまえのスタンドは、おまえだけのものだ。
 約束できるか?
 ワシがおまえを優勝させた時には、ワシに協力することを」

716【10】薬師丸 幸『レディ・リン』:2016/02/11(木) 01:36:36
>>715(GM)

              ド    ド ド ド


4位:26pt 10 薬師丸 幸(14+12pt)


「……ま、悪かない。
 まだまだ、運は尽きてないわねぇ〜え。」

(十分、2位も1位も狙える。
  ……ドンパチしてまでは、だけど。)

同盟相手は脱落した。
一時的同盟を組んだ連中は、まだいる。
順位は、十分、上位に手が届く位置に違いない。

        ・・・・どこまでやれる?

   (頼むよ。『レディ・リン』――私の女神さま。
     んでもって、私のドライビングテクニックもね。)

           次のレースまで、少しばかり休憩しておこう。
             ……ここまで半分。波乱はきっと、これからだから。

717【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/11(木) 02:15:00
>>715
どうにもストッパーが居ないと闘争心が剥き出しになってしまう。
ひっそりと無線を通して土牛氏に返事をする。

「変な事をされていないようで安心しましたよ、土牛氏…
『ヨハネスブルク』のスタンド使いは何をやらかすのか見当もつかないのですよ!」

ひそひそと会話を続けながら黛ペアの方に歩いて行く。
立ち話を聞くついでに会話もしたいのだ。

「今更、僕が協力しないなどと言い始めるとでも?
『恩返し』とか、そういったものじゃなくて『使命感』ですよ。
成しうる者が為すべきを為す。そういう事です」

自分が『アメイジング・クラウン』に目覚めた理由があるならば、理不尽を理不尽なままで終わらせないためだろう。
その前にチャプチャプを本国に戻さない限り、遅かれ早かれ『砕かれて』しまう。

「あ、チャプチャプとスクレイパーのスタンド能力は観察できました?
見ている余裕が無かったもので」

チャプチャプも気になるがスクレイパーのスタンドが気になる。
随分と変わったヴィジョンで能力の予想ができていない。

718【4】春原仁『キラー・エリート』:2016/02/13(土) 02:21:43
>>715
(悪くない…というか、出来過ぎだ。
チキンをローストビーフに変えられるし、シャンパンも上等なのを買って帰れる)

完走の報酬のみが目的だったが、こうなると少しでも上位を狙いたくなる。
1円でも多く稼げば、その分生活の足しになる。

そろそろ限界だ、煙草を持って喫煙所へ急ごう。

>>714瀬良野
「即金で20万なら、俺の能力と、その詳細。
前金で10万、後で10万なら能力のみ、説明はしない。
後払いで10万? 寝言は寝て言え、お前が素直に支払う保証がどこにある?」

719【15】瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2016/02/28(日) 18:13:12
>>718
「こちらから言い出して申し訳ないのですが、この話は無しに。
今、『過去』を改竄する予約が入ってお金を使うわけにいかなくなりました」

大体の能力は掴めてはいる。『気配』が消える前に対処してしまえばいい。
薄々は透明になるスタンド使いの存在を察知している参加者だっているはず。

「ちなみにホモヴィッチを脱落させたのは、僕と相方でして。
『気配』を消しても安全ではありませんよ?」

720『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』:2016/02/29(月) 03:18:30
>>716(【10】薬師丸)

薬師丸は発表された順位を前に、十分に優勝に届くことを確かめる。
開始時、『50名』いた参加者は、今や『5分の1』という有様だ。

唐雛のアタックを受け、心折れた者。
レース以外の目的を果たし、離脱した者。
理由は様々だが、今なお、レース優勝を目指す者がここに残る。
その上位に自分が入っていることを、『幸運』と呼ばず何と呼ぼうか。
そして、隠し続けた『レディ・リン』の真価が発揮されるのは、これからだ。

薬師丸はカートを残し、炎天下の路上を歩き始める。
ゴール傍には選手用の休憩所が用意されている。
真夏の日差しの中、南国様の露店に冷えたドリンクが並んでいる。

四季と話し込んでいた乾が、
薬師丸に振り返り、片手を上げるのが見えた。
二人もまた、カフェへと歩き始める。

彼らと同盟を組み直すか。
それとも、単身ゴールを狙うのか。
決めるのは薬師丸自身──選択肢は無限だ。

>>718(【4】春原)

発表された順位に満足する。
このペースで進めば、上位は確実だ。
それは賞金がベースアップすることを意味する。

春原はカートを降り、久々に地面を足で踏む。
アスファルトは靴底を炙り、肌は日差しに火照り始める。
レースの間は常に海と風を感じていたが、
今は水分と冷気、何より煙草が欲しい。

瀬良野との交渉を切り上げ、
春原は休憩所にあるであろう喫煙室を目指し、歩き始めた。

>>717>>719(【15】瀬良野)
土牛:
「・・・・ならば、わしは力の限りを尽くすだけじゃ。
 『過去』を・・・・そして『未来』を変えるためにな」

しばしの沈黙の後、土牛の言葉は続いた。

「『スクレイパー』の能力は、あの円盤だな。
 高速回転するだけでなく、表面を無差別に『削り』おる」

「あの黒人小僧──『チャプチャプ』のスタンドは読めん。
 読めんが、共通点は見えてきた。
 レース再開までに、話しておこう」

通信が切れ、後方で土牛がカートを降りるのが見えた。
親指で休憩所を指し、のしのしと向かっていく。
南国風の緑あふれたカフェテラスでは、
ジューサーに様々なドリンクが並んでいた。
四季と乾の二人組も、そちらに向かうようだ。

瀬良野は春原との交渉を切り上げ、
休憩所と、その上の空の高みを見上げた。
雲一つない青の色。突き抜けるような蒼穹。
夏の日差しは、
全ての参加者と観客を容赦なく祝福し──

そして、次なるレースを期待するが如く、輝いていた。



『灼熱ロード -Solar Kart Run 2-』


                            ──Unfinished


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