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【戦】『無限軌道』 その3

557久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/22(水) 20:00:36
>>556
>・1レスを30秒、つまり、制限時間である10分は『20レス』ということになると思うが、これでよいでしょうか?
>・この『20レス』は、『私のレスで数えて』―――――すなわち、『私が20レスするうちに』『ハチミツを見つける』ことができれば私の勝利と考えて問題ないでしょうか?

  おっしゃるとおり、
  『志染さんの行動レス20回』が締め切りの一つの目安になりますが、
  自分の判定基準はレス数ではなく『経過時間10分』の方になります。

  たとえば『これは1レス使ってるけどそんなに時間食う行動じゃないな』と判断したら、
  制限時間の経過も少なくなります。
  その結果、志染さんの行動レスが20回より多くなることも起こりえます。

  あんまりガチガチに『1レス=キッチリ30秒』と締め付けるつもりはないので、
  『勢い』なども込みで、志染さんには柔軟に行動してもらえればと思います。

  ※ そもそもこの『20レス』というのも前例や確信があって決めたわけではないため、
    (なにぶん自分もこのようなゲームをするのは始めてなもので……)
    途中で『20レスは短すぎたかも』と思ったら、ちょっとオマケをつけると思います。

  要するに、けっこう融通はききます。


>・文章が長くなり、2レスにわたって書いた場合。その場合は2レス分……『1分』とカウントする?それとも『30秒』?
>・1レス目は限界ギリギリ、続きの2レス目は3行以下……のような場合の裁定は?

  上記のとおり『費やされたレス数』はいっさい関係なく、
  判定の基準となるのは『レス内容を実行するのに必要な時間』となります。

  たとえば『マップの南東から北西へ移動する』という行動であれば、
  『30秒程度』での完遂は難しいと思いますので、『1レスではここまでしか移動できなかった』と返します。

  また『心情描写』や『会話』は『経過時間ゼロ』として扱います(自分もそのつもりで行動します)。
  基本的に、レス数が増えるだけなら一切ペナルティはありません。


>・ルール違反に関する判定は『私』、ハチミツの発見、違和感などに関する判定はそちらがする、ということで問題ないでしょうか?

  その認識で問題ありません。自分もルール違反には気をつけて行動するつもりですが、
  『怪しい』場合は>>553みたいな優しい忠告があるとうれしいです。


>・探索の進め方は、私が何か怪しい個所に対してアクションをし、それで何が起こるか、何が見つかるかそちらが判定する――――
>所謂、『クトゥルフ神話TRPG』みたいな、そんな感じでよろしいでしょうか?

  例示されているTRPGの詳細を理解していないので断定はできないのですが、
  大まかな流れはその認識で間違いないと思います。

558志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/22(水) 20:41:59
>>555>>557
以降も、質問とか確認とかがあったら一旦ストップしますね!


――――――――――――――――――――――――――――以下本文

「そうですねぇ。じゃ、カウントダウンして合図しますねー。合図があったらタップしてくださいね……あ、そうだ」
と、何かを思い出したように。

「たとえば私から積極的に久染さんに話しかけて、それに対して『返答』することで、結果として話が長引いたりしても……」

「『妨害』とは扱われないのでご安心ください。それは私側の『自業自得』ですからね〜〜〜〜〜」

「た・だ・し。もちろん『不必要に回答に時間をかけたり』、『ん〜〜〜〜〜〜……そうですねぇ〜〜〜〜〜〜』みたいに前振りが異常に長かったり、
『そちら側から延々と話題を振ったり』……そういうことをした場合は『妨害』と見做すのでご注意くださいねぇ」

「まぁ、私の質問に答えることができない場合なんかは、素直に『それには答えられません』とすぐに言っておけばまぁ確実に妨害には当たらないので、お勧めですよぉ」
「精神的ゆさぶりは……はっきりと反則だとは言いませんが、後で私がごねたりするのを防ぐためには、やめておいた方が無難かもです。
じゃんけんで言うところの『次は自分はパーを出すぞ』みたいなやつ、ですね」
「まぁ、戦略的にもそれをやることで逆に不利になるってのはよくあることだと思うんですけど……」
と、『会話』における妨害判定についてアドバイスしておく。
細かいルールを決めてはいるが、さなぎとしても『反則勝ち』より『ちゃんと勝つ』ほうがいいのだ。

「さて、それじゃあカウントダウンしますよぉ」
念のため、自分のスマホも10分にセットし、久染に見せる。

「モンシロチョウが三匹」

「ナミアゲハが二匹」

「オオムラサキが一匹」

「『雑木林の戦い! アゲハとタテハのハチミツ探し』スタート!」
枕詞も付け加えつつ、ゲームの開始が宣言された。

559志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/22(水) 20:47:48
「えーっと、まずは……」
隠す場所は屋上。屋上とは言ったが、屋上内にある施設に隠さなければならないとは誰も言っていない。
つまり、久染くんの鞄の中、とかに隠されている可能性もある……。

近くを見渡し、久染の荷物の存在を確認できるようなら、
「ちょっと失礼しますよぉ〜〜〜〜」
と言って、中を漁ってみよう。

無いようなら、腹の下にあった落書きを調べてみる。
荷物を調べた場合も、その後で落書きを調べてみることにする。

560久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/22(水) 22:44:11
>>558-559

スタートの合図と同時に動き出すさなぎ。


    「………………」


             ドキ ドキ


はたして、墨彦はカバンの類を持っていなかった。
食品売り場で最初に出会ったときから持っていなかった……ハズだ。

唯一思い出せる所持品といえば『スケッチブック』だが……
それはいまも墨彦の左手にある。



カバンの存在を認められなかったため、
さなぎはそのまま床に手をつき、足元の『落書き』を調べはじめる。



オリジナルらしき『ヒーローのカラーイラスト』が3点と、
黄金町の街なみを描いたとおぼしき『水彩風景画』が2点……
………扉前にあったもの(>>546) とおなじだ。

屋上の床面は『デザインコンクリート』で、
水彩画をこんな風に描き込むのは困難だろう……
しかしそれらの絵は、他所で描かれたものを『コピペ』してきたみたいに精緻だ。

絵はまるで施行されたその日からこの場所にあったと言わんばかりに、
完璧に乾燥して床面に馴染みきっている。


よく見ると『落書き』はもう一点、墨彦の足元にもあった。
彼の靴がちょうど踏んづけて影になっている。


       「…………………」


墨彦はその場を動かず、静かにさなぎの行動を見守っている。



【残り時間:9分40秒】

【現在地】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                蛹 墨                     ┃
┃              ______                      |                ┃
┃            [ 休憩用ベンチ ]                      │          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─┐ │        ッ        ┃
┃植│                               │  │ │          ズ         ┃

(マップ詳細は>>550-551

561志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/23(木) 20:29:13
>>560

(ん、ん〜〜〜〜〜〜〜〜)
さなぎは考える。

(ドアのところにあったやつと同じ……まるでそう、ペイントソフトか何かでコピーしたみたいに……。
いくら絵を描くのが上手いスタンドでも、ここまで全く同じになるものかしら〜〜〜〜〜〜〜?)

(描いたっていうかむしろ……。『貼りつけた』みたいな……。ん〜〜〜〜〜)

(直接聞いた方が早いですねぇ)

「ねぇねぇ、久染さぁん。私のスタンド……『クリサリス』って言うんですけど、これはまぁ、こんな風に私の全身を覆って身体能力を底上げしたりしてくれるんですけど……」
久染に話しかける。

「久染さんのスタンドはどんな能力ですの? 今のところ私は『スタンプの能力』か『プリントアウトする能力』とか、『絵を増やす能力』とか、その辺なんじゃあないかって睨んでるんですけど……。
んー、好きな絵を描き出す能力って線もないじゃないのかな」
もしくは、やっぱり絵自体がスタンドで……絵が子供を産む……なんて? いやまさか……。ああ、絵自体がスタンドで、それが『スタンプの能力』を持ってるって可能性もありますね……。

「あ、すみません、ちょっと足元失礼しますよぉ〜〜〜〜〜」
と、言いながら、久染に足をどけてもらい足元の絵も調べてみることにする。

「プリントアウトの能力で……たとえば『3Dプリンター』もできちゃうなら……ちょっと『怖い』ですよねぇ」

ちなみに、さなぎが現在地の周辺を探るのには理由がある。
『スタンドの力で全速力-αで駆け上ったから』……つまり、「遠くに隠すことはほぼできない」という推理……。
そして、「灯台下暗し」だ。また、久染の発言から……「まずは、久染のスタンドの秘密を解明しないといけない」とも思っている。

562久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/23(木) 22:55:33
>>561

さなぎの直接的な問いかけに、
墨彦は一瞬だけ考える素振りを見せたが、
すぐに口を開いた。


「………………
 さなぎ先輩、けっこう鋭いですね…………
 その推測は遠からず、ですよ。

 僕のスタンドは『インク・フィッシュ』と言います。
 ものすごく簡単に言えば、『動く絵のスタンド』。
 こうやって…………」


と床面の落書きを指さして―――


「………………
 ………………
 あ、いや、実践したらマズイかな。
 今やっちゃうと捜索妨害になりますかね…………」


とやや不安げな表情でさなぎを見ている。
どうやらさなぎが許可してくれるなら、墨彦は『実践』を見せるつもりらしい。
(※時間消費はしない)



「…………とと、
 先にこの絵を調べます………か?」

慌ててぴょいと一歩退き、さなぎに道をあける墨彦。

さなぎはその足元にあった落書きを調べる――
(以降、『感触を見る』『臭いを調べる』など精査したい部分を書くと情報量UP)


  この落書きは―――
  『絵』と『床面にこぼれたインクのシミ』の『中間』といった印象だ。
  おそらく元は絵だったのだろうとかろうじて判別できる程度で、
  全体を通してインクのかすれやにじみといった『毀損』がひどい。

  この絵のインクは乾ききっておらず、触れるとペトペト手にうつりさえする。
  また何かをこすりつけたみたいに、全体に擦過痕のようなものがついている。



「………………
 趣味が『チョウチョ探し』なだけあって、
 さすがによく見てますね…………」


【残り時間:9分20秒】

563久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/23(木) 23:21:05
>>562 (自レス・追記)

>(以降、『感触を見る』『臭いを調べる』など精査したい部分を書くと情報量UP)


  この部分、正確には以下の通り。


>(以降、調べ物の際は
>『感触を見る』『臭いを調べる』など優先的に精査したい部分を書くと情報量UP)


  以降の調べ物全般に適応されます。
  パッと見で分かる異常については、単に『調べる』と書くだけでも分かります。

  (『足元の落書き』は現在そのような『パッと見で分かる範囲』での情報)

564志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/24(金) 19:38:08
>>562
「『インク・フィッシュ』……『動く絵のスタンド』ですかぁ……」
と、久染の言葉を反芻する。

「んー、そうですね。では『よかったら実践してください』。……これで、『私の方から頼んだ』ことになりますから……。
異常なほど時間をかけたりとか、そういう事をしない限り『妨害』にはなりませんよ」
スタンド実践の許可が下りた。

「……あら? この絵はベタベタで……ペンキ塗りたてというか、色塗りしたばっかりの水彩画っていうか……そんな感じですねぇ」
と、率直な感想を述べる。ついでにこの絵の塗料の匂いも嗅いでみよう。
……流石に味はみないぞ。

「この『べたつき』で『スタンプ』したってことですか? それにしては結構崩れてて……あんなにきれいに写るものかなぁ、って思いますけど……」
他の落書きとこの落書きの滲み具合かすれ具合の差が気になるようだ。
この擦過痕がどのような種類のものに見えるかも調べておこう。(調べられればの話だが)
紙や布がこすれた感じだろうか? ガラスやプラスチックが擦れた感じだろうか? 素手などが擦れた感じだろうか?

565久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 00:35:46
>>564

違和感に従い、塗料の精査を行うさなぎ。
手始めに匂いを嗅いでみる……『普通の油性塗料の匂い』だ。
『マッキー』とか『油絵の具』でなじみのある香りだ。


同時にこの絵の毀損状況や擦過痕について調べるさなぎ。
あくまで推測の域を出ないが……

これは硬質な物体との摩擦による『落剥』というより、
絵の乾燥直後に『布でグッと拭き取ろうとしたような』……
そんな痛み方のように思えた。


『腹の下の絵』がこんな感じ(↓)だとすると、

        ┏         ┓
            υ_⌒_ゝ
蛹側        γ' (Å)               墨側
           υυUU
        ┗         ┛ ×5



『足元の絵』には、こんな感じ(↓)の擦過痕が
カスレやにじみの中に通って見える。


        ┏         ┓
            υ三二≡
蛹側        γ' (Å二三=        墨側
           υυ三二=
        ┗         ┛


『擦過痕』は墨彦側からはじまっており、
『にじみ』はさなぎ側に多い。

566久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 00:41:04
  「…………… 
  調べるのはそれぐらいで大丈夫です?
  では、ご希望どおり『実践』させていただきますね……」


墨彦は『腹の下』にあった絵、
今はしゃがみ込むさなぎの足元にある五つの絵を、
上からひとつひとつ順番に指さしていく。
すると―――


    シュ ル ル ル  ル ル


  点呼された絵たちが同時にうねり、
  かと思えば床面を滑るように『動き始めた』。

  墨彦が指をぐるぐると回しながらさなぎの足先を示すと、
  絵はさなぎを中心にして、その足元を囲むようにぐるぐると回りはじめる。
  訓練されたイルカのショーみたいに、優雅な隊列回遊だ。

  だが墨彦が指を回すのを早めると、
  床面を泳ぐスピードも一気に加速する。
  その速度はさなぎの『クリサリス』と同等―――すなわち『獣速』だ。
  肉眼ではどれが先頭かを追えなくなりつつあったところで……


「よし―――『ストップ』」


墨彦がパチンと指を鳴らすと、
絵は元あった位置に戻ってピタリと動きを止めた。


「ご覧になったように、
 動かすには色々と『条件』が必要なんですが………
 まあ、基本的にはこんな感じですね」


フー、とため息をついたあと、話を続ける墨彦。


  「『インク・フィッシュ』は『絵を動かす』、
   ただそれだけのスタンド――――」

                            . . .. .. . .
                 「――――では、『もちろんないです』。
            さなぎさんなら、その意味は分かりますよね?」


と、墨彦はさなぎに向かって指を三本立ててみせる。


【残り時間:9分】
(※ 会話するだけなら時間経過なし)

567志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 03:42:30
>>566
「おお……」
スピーディかつビューティな絵魚の泳ぎに息をのむさなぎ。
さなぎは蝶々が好きだが……こういう美しい物も好きなのである。

「速くてきれい……ですねぇ」
しかしこのスピード……と、なると私は自分の推理を改めなければならないのかもしれません。
『宝は隠し場所から移動してはならない』……。逆に言えば、『隠す前ならば動かしていい』。
……テープが床に付かないように気を付けて運べば、私と同じスピードで、ハチミツを遠くに隠すことが可能なはずだ。
……でも、さっきのヘッドスライディングはなんだったのかな? 意味があるのか、それともブラフか。考えることがいっぱいありそうね。

でも……私そういうの大好きですぅ!

「条件……ですかぁ」
うーむ、とうなり……。

「あ、そうだ。そちらのかすれた絵は動かせないんです?」
と、足元にあった崩れた絵を指さそう。

「ええ、もちろん。私の『クリサリス』だって……ただ身体能力を上昇させるってだけじゃありませんしぃ」
さて、さて。『インク・フィッシュ』はどんなスタンドだろう。その本質は?

「まず……絵を動かす。これは実践のとおりですね。そして、私はその足元の……一つだけにじんでかすれた絵に注目したい」
「他のはしっかり乾いているのに、それだけは乾燥直後に拭われたみたいになっていて……でも、さっき調べた時はやっぱり乾いていなかった」
さなぎは続ける。

「……だから、『インク・フィッシュ』は『絵』の……『塗り立て』と『完成』……つまり『乾き具合』を操れるんじゃあないか、って私は考察しますよぉ。
そして、そうなってくるとあのたくさんの絵は……。そうやって『塗り立て』になった『インク・フィッシュ』で『色移り』させてやった、って感じですかねぇ」
『絵を動かす』。『乾き具合を操る』。『色移りで絵を増殖する』。……なるほど、妨害には便利な能力だ。
だが……確かに便利だが、その程度のちゃちな能力で、物を隠すのに何か役に立つのだろうか?
久染くんは確かに、『宝を隠す』ことに自信を持っていた……はずだ。もしも『インク・フィッシュ』がそれだけのスタンドならば、『そんな自信』は湧いてこないはずである。
さっきの三本の指が……『インク・フィッシュ』の能力はあと3つある、って意味だったらこの推測も間違っていないはずだ。
……もちろん、少年特有の根拠なき自信、って線もあるけれど。

「ええ、そしてきっと……『他にも何かある』と思うんですよねぇ。こっちは考察じゃなくて憶測ですけど。というか願望ですかねぇ……」
さなぎは言う。
「物を隠すのに便利な……何らかの能力を持っているんじゃあないかって私は推測しますよぉ。と、いうか、持ってないと困ります」
ここまでの会話とか全部無駄ってことになっちゃうし。

「! あ、思いついちゃったかも!」
と、声を上げるさなぎ。何かが舞い降りてきたようだ。
「『インク・フィッシュ』……『塗料の魚』というネーミングと、さっきの動きから見るに……『インク・フィッシュ』は絵の魚。『絵を魚にして動かすスタンド』。
魚は当然……『水の中を泳ぐ』。つまり……『インク・フィッシュ』のいる平面。……『キャンバス』としましょうか。『キャンバス』を『水面』に変える……それが力の本質なんじゃあないでしょうか」
降りてきた自分の考えを口にするさなぎ。

「『キャンバス』を『水面』に変えて……それで『濡れる』。それを追い出して乾く。そして……水面化したキャンバスに何かを沈めることができるなら、これはとっても恐ろしい能力ですぅ」

「んー……魚なら跳ねますよねぇ。その跳ねるときの『水しぶき』……『平面しぶき』に現実の物体を巻き込んで沈める?」
床と同じ絵が壁……扉にもあったことから、『インク・フィッシュ』の遊泳は同一平面上に限らないということは明白だ。

「んー……でも沈めちゃうと座標の問題が色々グレーゾーンになりますし……グレーなら避けたいですよねぇ。グレーが黒か白かは私の一存ですしぃ」
と、白黒はっきり分かれたスタンドを身に纏うさなぎが口にする。

「そもそも平面に沈められる能力とも限らないわけですし……そうだったとして、使ってるとも限らない」

「ん……? 絵を動かすスタンド? そうだ!
ねぇ、久染さん……そのスケッチブック、少し見せてくれません?」
スケッチブックを調べたいようだ。

「そして……久染さんばっかり見せるのはアンフェアですよね……『クリサリス』」
と、さなぎは自分の肩から白い蝶と黒い蝶を出現させ、植え込みとキッズスペースを調べさせる。
蝶の射程距離は20mで、半径5m以内に限って視覚をもつ。聴覚は距離に関係なく持つ。

568久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 14:34:09
>>567

墨彦から『スケッチブック』を受けとるさなぎ。
オーソドックスな『A4』サイズ、オレンジ一色の表紙だ。


同時にさなぎは『クリサリス』――その両肩から『二匹の蝶』を発現する。
二手に別れて飛んでいく『蝶』を見て、墨彦は明確に驚きの声をあげる。


             「………………こ、これは……

              僕の『インク・フィッシュ』のように
              『名は体を表す』ものだと思っていましたが……

                    さなぎ先輩のは『それ以上』―――!」


     「まさか単なる『殻』ではなく、
      『蝶』まで生み出し、操れる『スタンド』………
      ………………だったとは」



息を呑む墨彦を横目に、
さなぎはまず5mの範囲内で蝶をはばたかせてみる――

だが『二体同時』、
かつ『特に調べたい部分を明確に意識しての操作』ではなかったため、
現時点ではどちらも全容をざっと見渡した程度にとどまった。


  ・『植え込み』は畳4枚ほどの大きさ。
   花壇の高さは膝丈ほど。(>>550
   背の低い草木と高い樹が混在している。
   土は一部、うっすらと湿っている。


  ・『キッズスペース』の情報と配置は別記の通り。(>>551
   床材は『アースゴーファー(ゴムブロック)』になっている。
   『テニスコート二面分』くらいは余裕でありそうな広さで、
   現在位置からだと蝶の射程『5m』では足りない。


これ以上の情報を得たいなら、
『明確な目的意識』(>>563) が必要だが―――


  『三つの視覚を使った調査』は、
  『広い視野が必要な哨戒』には向くかもしれないが、
  『集中が必要な注視や精査』には向かないことにさなぎは気づく。


  三つとも『隅から隅まで』――というわけにはいかない。


大雑把に全容を見渡すくらいなら問題ないが、
さなぎ本体がスケッチブックを『精査』したいというなら、
なおさら『どこに意識を集中させるか』を考える必要がある。

569久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 14:52:16

          「…………………
           …………………
           …………………」


そしてさなぎの推理に対して無言を貫く墨彦。
『マーブリング技法』で描かれたみたいに複雑な表情をしている。


「さなぎ先輩の質問についてですが………
 今の『実践』が自分から見せられるすべてです。
 僕からはこれ以上、能力について答えることはしません。

 ………ただし、」


  チラ

    「ただし、先輩の推測―――
     『白か黒かはっきりつける』方法があるとしたら、
     どうします?」


さなぎがまとうモノクロの『像』を見下ろしながら、
墨彦は続ける。



「さなぎ先輩、『推測』を『確信』に変えたいなら、
 『取引』をしませんか?

 もしさなぎ先輩が応じてくれるなら、
 僕は『インク・フィッシュ』のもう一つの能力を、
 今みたいにさなぎ先輩に『実践』してみせますよ」


    「その『能力』は間違いなく、
     『宝を隠す』ために僕が屋上で使ったものだと約束します」



「そのためにさなぎ先輩が支払う対価は―――」


そういって墨彦がふたたび示すのは、
さきほどさなぎに見せた三本の指だ。


「『制限時間3分』…………で、どうです?」


【残り時間:8分30秒】
(※ 会話するだけなら時間経過なし)

570久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 14:54:52

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

精神の水面下にて、久染墨彦は考える。



「(『インク・フィッシュ』の動作を
  さなぎ先輩に見せたのには『二つの理由』があるが……)」


      「(そのうちひとつが、先輩に
        この『取引』を持ちかけるためだった。  しかし……)」



「(想像以上に『先輩の勘が良すぎたッ』!


  あの動きだけでここまで推測されるってのは
  さすがに予想外だったぞ―――

  ズバ抜けた『動物的直感』ってヤツか?
  (この場合は『昆虫的直感』と言ったほうがいいかもしれないけど)


  クッソォ〜〜〜〜〜〜〜……

  能力の一端を見せるのは、
  もっと慎重に考えたほうが良かったか?)」




            「(いや………
             最終的には『教えても困らない』と
             判断したから教えたんだ。

             さなぎ先輩がどう推理しようと、
             現時点ではまだ『あの隠し場所』にはたどり着かないはずッ)」




「(むしろ現時点で問題ありすぎなのは――――)」

571志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 15:43:19
>>568-570

「うーむ……」
ちらりと自分のスマホで制限時間を確認する。

「今が大体残り8分だからぁ、あと5分になるんですね……んー、能力の秘密が暴けるのは魅力的なんですけど」

「制限時間を減らす以上、どうしてもタイマーを操作する必要性が出てきて……『その時間』で生じる『ズレ』は避けられませんよねぇ」
「そこのところどうなんです?」
結構細かい女だ。だが、この疑問はもっともである。

「それに3分……というのもなかなか重いですねぇ……」

572久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 16:32:15
>>571

  決して表情には出さないが、
  決して表情には出さないのだが、
  (結構細かい女だ)と墨彦も思った。



「『ズレ』というのはよくわからないですが……

 『スマホの操作時間がもったいない』ということであれば、
 そのぶんの『10秒』くらいなら『ロスタイム』をあげてもいいです。

 つまり実際に減らすのは『2分50秒』ってことになりますね―――」



当然渋るさなぎに対し、苦笑する墨彦。



「まあ、対戦相手が突然切り出してきた提案を
 素直に受けいれるのは難しいってのは、よくわかります。

 しかしさなぎさんがさっき言ったように(>>567)、
 『取引』』はあくまで『フェア』なものです。

 フェアであるということはつまり、互いにとって得をする、ということです。
 さなぎさんが望まないなら、やらなくっても構いません」


玉虫色の笑みを見せる墨彦。


「『残り6分』までならいつでも『取引』は受け入れます。
 ただ個人的な感想を言わせてもらうなら―――

 『能力を知る』ことは『隠し場所を絞る』ことにもつながります。
 つまり『早いほうがいい』………と、僕は思いますね」



(※ 会話するだけなら時間経過なし)

573志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 16:40:46
>>572

「んっん〜〜〜〜〜〜」
少し考えるが、

「それもそうですねぇ。私もこの直感に絶対の自信があるわけじゃあないですし(いい線行ってるんじゃないかとは思うけど)、
このまま悩んで時間を浪費するくらいならいっそ受けちゃった方が得かもです」
相手の性質や生態を知るのが始まりなのは、宝さがしも蝶々探しも同じですからねぇ、とさなぎ。

「決まりました。『取引に応じますぅ』」

574久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 17:11:02
>>573

「―――『グッド』ッ!」

承諾の声に親指を立てる墨彦。



「では今から『実践』―――っていうより、
 むしろ『答え合わせ』って感じですかね。


 さなぎ先輩…………
 あなたの推理(>>567) は、『正解』でした。

 そのスケッチブック、表紙をめくってみてください」


「めくりました? なら、表紙裏を見てください。
 『リアルな絵筆と絵の具の絵』が描いてあるでしょ? 

 それを――――『解除』する」


墨彦の指を掻くしぐさと同時に、
表紙裏に描かれた『絵筆と絵の具』が『現実に飛び出す』。

さきほどまで『二次元の絵』だったものが、
さなぎの手の中で手触りのある『実体の画材』になっている。


「さなぎ先輩の読みどおり、
 『現実の物体を平面に沈めてしまう』のが
 『インク・フィッシュ』のもうひとつの『能力』―――ですね」


プハ、と息を吐くと、
真剣にさなぎを見つめていた墨彦の表情がとたんに緩む。


「いや〜〜〜〜〜〜〜〜 やっぱり変でした?

 『コイツはなぜカバンを持っていないんだろう?』
 『まさかハダカでスケッチブックだけを持ち歩いているんだろうか?』
 『画材も持たずにスケッチブックだけを?』

 …………って、やっぱ相当怪しかったですかね?」


         「でもまさか『泳ぎ』を見せただけで
          あそこまでドンピシャで当てられるとは思わなかったな〜〜〜〜〜〜ッ」



と嬉しそうな表情を見せる墨彦。

墨彦にしてみれば、どうせいつかバレる(実際ほとんどバレている)能力を
貴重な『三分』とトレードできたのだから嬉しいのも当然………
ということになるのだろう。

575久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 17:24:22

「おっと、忘れてた。
 この能力について、なにか知りたいことがあれば教えますよ」


【残り時間:8分30秒⇒5分40秒】
(※ 会話するだけなら時間経過なし)

576志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 17:32:09
>>574

「あらぁ……正解だったんですねぇ。ちょっと損しちゃいましたか……ま、いいか」
残念そうにやれやれポーズをとるさなぎ。

「ちなみに、『条件』とかってあるんですかぁ? 『平面沈溺』の『条件』……まさか何でもかんでも平面化できるわけじゃあないでしょう?」
と、聞いてみる。損はできるだけ取り返したい。もっとも、この情報がプラスになるかは分からないが……。

「そうですねぇ……鞄を持ってないのも怪しかったですしぃ、宝さがしという勝負を持ちかけてきたのもポイントでしたねぇ。そういうのって自分が得意なのを提案するでしょうからぁ。
物を隠すのに自信があるんだろうなぁ、と思いましたぁ。で、絵を魚化して泳がすのであれば、まぁまず一番に思いつくのは『沈める』ですよねぇ」
うーん、もうちょっとよく考えれば3分使わずに済んだかもしれません。流石ですね……と言うさなぎ。
これも、さなぎの臆病さ……自身の無さが裏目に出た、ということだろう。

「ま、これから取り返しましょう……『まだ5分もあるんですから』」
久染さんは最初キッズスペースのあたりに居ましたよねぇ。じゃあ、キッズスペースの……アスレチックジムを重点的に調べてみましょう。
写真右のでっかい絵が気になるかなぁ。ここを見たり、撫でたり押したり叩いたりいじくってみましょう。

577久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 18:20:21
>>576

さなぎの質問を訊くや否や、浮かれていた表情を引き締め、
また少し考える素振りを見せる墨彦。が、すぐに口を開く。


「さすがに…………勘がいいですね。
 『条件』はありますよ。

 『僕が姿を見ることができなくなった』時点で
 『沈没』は――というか、『インク・フィッシュ』は解除されます。

 例外は物体の『背面』とか『裏側』に回った場合で、
 つまり足の裏とか背中なら直接見えなくてもOKってことなんですが………」


    . . .. .. . ... .. .
   つまりそれはどういう意味か。


「さなぎ先輩には能力それ自体というより、
 この『条件』の方が『大きなヒント』になるでしょうね―――」


『互いに得をする』という墨彦の誘い文句は
あながち間違いではなかった………の、かもしれない。
墨彦はまた複雑な表情をしている。



気を取り直したさなぎは、まず墨彦のいたキッズスペースに視線を走らせる……
『こがねくろうエアードーム』『アスレチックジム』『パンダの乗り物×2』だ。
なお、アスレチックジム周囲に『大きな絵』はない………どうする?


 (※ わかりにくくて申し訳ないが、
    写真はどれも『遊具』単体の参考画像であり、
    周辺環境……すなわち床面や背景は関係ないものと考えてもらいたい。

    『アスレチックジム』であれば、
    >>551に記載してあるもの以外は写真とは関係ない。)



【残り時間:5分40秒】

(※ 確認のため、時間は進んでいない)


【現在位置】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                蛹 墨                     ┃
┃              ______                      |    蝶             .┃
┃            [ 休憩用ベンチ ]                      │          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─蝶 │        ッ        ┃
┃植│                               │  │ │          ズ         ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │  │ │                ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │  │ │          ス        ┃

578久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 18:31:22
>>577 (自レス・訂正)


ごめんなさい、間違えました。


>  「さなぎ先輩には能力それ自体というより、
>   この『条件』の方が『大きなヒント』になるでしょうね―――」


このセリフは、『まるまるなかった』ことにしてください。

579志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 18:36:48
>>577

「『見る』ことが条件、ですかぁ……それじゃあ」
そう言うと、さなぎは自分の鞄を漁り……スカーフを取り出す。シルク製だ。
さなぎは肌が敏感なので、シルク製じゃないとかゆくなってしまうのだ。

「ちょっと失礼しますよ……」
と言って、久染の目元に巻きつけたい。つまり『目隠し』の形になる。

「よし、これで久染さんはノーマルタイプの技の威力が上がりますねぇ!」
と、小粋なジョークを飛ばしつつ……

「これでハチミツが解除されないようなら、『裏側』に『隠れてる』ってことですよねぇ」
まずは手始めにパンダの乗り物を調べてみよう。ひっくり返るだろうか?

580久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 18:45:18
>>579

  シルシル…………


   フワ サ――ッ


 「…………え!?
 ちょ、さ、さなぎ先輩!?


 (絵面的に)マズイですよこれは!」


当然だが墨彦は驚きと抗議の声をさなぎに上げる。

年下の少年にこんなことをしといて
小粋なジョークを飛ばせるさなぎはなかなかブッ飛んでいる。



さなぎの『視界内』に変化はない。
『蝶の視界』にも同様だ。『落下音』のようなものも聞こえない。

581久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 18:51:31
>>580
(申し訳ない、途中送信。ご迷惑をおかけする)


>>579

   シル シル ………


     フワ サ――ッ



 「…………え!?
 ちょ、さ、さなぎ先輩!?


 (絵面的に)マズイですよこれは!」



当然だが墨彦は驚きと抗議の声をさなぎに上げる。

年下の少年にいきなりこんなことをしといて
ポップなジョークを飛ばせるさなぎはなかなかブッ飛んでいる。


様子を伺ってみるが………さなぎの視界内に特段変化はない。
曇り空の下、ゴウゴウと風の音がするだけだ。
『蝶の視界』にも同様だ。『落下音』のようなものも聞こえない。



『キッズスペース東』へ移動し、『パンダの乗り物』を調べるさなぎ。
今のさなぎにはなかなか親しみのある『カラーリング』だ。

一般人なら苦労するだろうが、
さなぎのまとう『クリサリス』のパワー(B)なら、問題なくひっくり返せる。


     ゴ  ロォ


………まず手前側の一匹。
転がして底面を覗きこむが、特に違和感はない。



【残り時間:5分10秒】


【※ マップは別途追記する】

582志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 18:57:15
>>581
「大丈夫でしょぉ〜〜〜〜ま、多少はね?」
目隠しの何がまずいのかしら、とでも言いたげだ。
蝶々ばっかり追いかけてきた少女の頭はメルヘンだった。

「この方法が一番手っ取り早く視界を奪えますしぃ」
普通に目を閉じてもらえばよかったんじゃあないだろうか。

「こっちには何もないですねぇ」
もう一方もひっくり返してみよう。

583久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 19:15:04
>>582

「せ、先輩!

 僕は『目隠し』されたらコロっと『擬死』して
 簡単に捕まえられる『クロコノマチョウ』………

               じゃあないんですよ!」


かなり『さなぎ感』の強い困惑の声が本人の背中に振りかかる。
『スカーフ』を通じて『さなぎ的な何か』が墨彦に『憑依』したのかもしれない。

振り返ってみると、今まさに墨彦はスカーフを剥ぎとったところだった。
さなぎに向かってジローリ、抗議の半眼を向けている。



それはさておき、
さなぎはクールに自身の目的を完遂させる。


    ゴ   ロォ


………『パンダの乗り物』、二匹目も同様に転がした。
しかしそこにあったのは一匹目と同様、
児童を乗せる用の『鞍』の底部と、薄汚れた『人口毛皮』の足裏だけだ。




【残り時間:5分】

【現在地】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  墨                ┃
┃              ______                      |      蝶              ┃
┃            [ 休憩用ベンチ ]                      │                ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─蝶 │                ┃
┃植│                               │  │ │                ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │植│ │                    パ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │え.│ │             蛹パ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │込│ │                ┃
┃込│[8人席]   [ 席 ]           [ 席 ]       │み│ │      キ ッ ズ        ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │      ス ペ ー ス     ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]                                  │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃


※ 目隠しされた墨彦は動けず、さなぎについていくことができなかった。
※ 蝶はどちらも『5m射程』の外。現在は、聴覚のみ有効な状態。

584志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 19:23:08
>>583

「てへっ☆ そんなに怖い顔しないでくださいよぅ」
てへっじゃない。可愛く言っても駄目である。
「久染さんを捕まえる気はないから安心してくださいな。私が捕まえるのはハチミツですよぉ」

「パンダには何もないですねぇ……じゃ、次は……」
こがねくろうドームを調べてみよう。押したり引いたりしたら何か起こるだろうか?
ちなみに今更だが、キッズスペースと屋上の境界に壁のようなものはあっただろうか?

585久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 19:54:16
>>584

「…………………」


スカーフを握りしめ無言の墨彦が今何を思っているか不明だが、
さなぎはマイペースに北上し、『こがねくろうのエアードーム』に近づく。

空気はパンパンに詰まり、
底面は『ホバークラフト』のように丸くなっている。

中を調べる前にひとまず外側から人並みの力で『揺らし』てみるが、
パンダ同様、さなぎの目にも『蝶』にも特に違和感はない。

(『押したり引いたり』……がどのようなレベルか分からない。
 クリサリスの『全力(パB)』を使う?)



「ちょ…………」

さなぎに近づこうと足を一歩踏み出した墨彦だったが、
さなぎの強行を見てふたたび足を止めた。遠巻きから不安げに様子を見ている。

しかし目の前ではばたく『蝶』が不気味なのか、
あるいは『スカーフの苦い経験』があるのか、それ以上近寄ってこない。


キッズスペースと屋上の境界に壁はない。
床材が違うだけでフラットな造りだ。



【残り時間:4分40秒】

【現在地】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  |                ┃
┃              ______                      |墨     蝶             ┃
┃            [ 休憩用ベンチ ]                      │        蛹         .┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─蝶 │                ┃
┃植│                               │  │ │                ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │植│ │                    パ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │え.│ │               パ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │込│ │                ┃
┃込│[8人席]   [ 席 ]           [ 席 ]       │み│ │      キ ッ ズ        ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │      ス ペ ー ス     ┃※
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃なお、マップの外周は
┠─┘[8人席]                                  │                ┃すべてフェンス。
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃ 


『キッズスペースの蝶』のみ『5m内視覚』が有効な状態。
現在、蝶はキッズスペース側を向いている。
(前回からの蝶の視点での変化は、『パンダが転がっている』ことのみ)。

586志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 20:43:51
>>585
人間並みの力でどうにもならないならばそこは違うのだろう。
中を覗き、何も無いようならアスレチックジムを見てみよう。

「ん〜〜〜〜……」

587久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/25(土) 22:11:26
>>586
中を覗く。画像の通り、中心部に『支柱』がある。
天井から床までぐるりと眺め、支柱の裏側も見てみるが、
パッと見た限りでは何もないように思えた。

精査したわけではないが、
『インク・フィッシュ』が侵入できるような
『隙間』『切れ込み』の類もないようだ。


「………………
 ………………
 一瞬、めっちゃ怖い想像しちゃったよ……
 『こがねくろう』があのパンダみたいになるのかと……」

さなぎは『蝶』を通じ、安堵の溜息とともに
墨彦がポツリと漏らしたひとりごとを聴きとった。


目の前でさなぎに揺すられる『こがねくろうドーム』を見た墨彦は、
その姿を『ブチ転がされたパンダ×2』と重ねあわせ、
なにやら『怖い想像』をした様子。
それでさなぎの周辺には近づかなかったのかもしれない。



ともかく『エアードーム』を出たさなぎは西へと移動。
次の目的地、『アスレチックジム』の前に立つ。


さなぎの目の前には
『トンネル』『スライダー』『金網』『ゴム山』『スロープ』とある………(>>551)
さて、まずどれから調べるか―――と、


「もしも『手がかり』がない状況なら………」

    トッ
       トッ


アスレチックを眺めるさなぎの背後から
墨彦の声が足音とともに近づいてくる。


「さなぎさんから、『取引』を僕に持ちかけることもできますよ。
 『質問』でも『確認』でも『要求』でもいい…………

 それが『フェア』で、『対価』が適切だと感じたなら、
 僕も応じるでしょう」



【残り時間:4分10秒】

【現在地】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  |                ┃
┃              ______                      |       蝶             ┃
┃            [ 休憩用ベンチ ]                      │  墨               .┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─蝶 │                ┃
┃植│                               │  │ │    蛹             .┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │植│ │                    パ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │え.│ │               パ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │込│ │                ┃
┃込│[8人席]   [ 席 ]           [ 席 ]       │み│ │      キ ッ ズ        ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │      ス ペ ー ス     ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]                                  │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃ 

※ 現在、『蝶』は二匹とも『視覚共有』状態。
   中央の蝶は『南』を、キッズスペースの蝶は『南』を向いている。
  (二つの視界に特段の変化はない。さなぎに近づく墨彦が見える程度。)

588志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/25(土) 23:53:51
>>587

「……今回のルール上」
さなぎは呟く。

「普通に何の芸もなくハチミツを平面に沈めることはできないはずですよねぇ〜〜〜〜〜〜。
座標の問題が残りますからねぇ……。つまり、使うんなら何らかのギミックを利用しなければならない」

とりあえず片っ端から弄ってみますかね……と、アスレチックを片っ端から……表面、表側を押したり引いたりしてみよう。
その際、奥に行かないと……つまり、アスレチックをクリアしないとたどり着けないタイプのアスレチックならば、無視をすることにする。

「時間の関係上、奥にはないと考えるのが自然かしら」

589久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/26(日) 00:35:13
>>588

『何の芸もなく平面に沈めることはできない』。
『何らかのギミックを利用しなければならない』。
『時間の関係上奥にはない』。


「………………」


さなぎの呟きに押し黙る墨彦を蝶の視点で捉えつつ、
目ぼしいアスレチックを順番に精査していくさなぎ。


入り組んだ『スロープ』を無視して、
手前から『ゴム山』『トンネル』『スライダー』『金網』………
と次々『押し引き』してみる。


…………その四つに『変化なし』だ。
隅々調べたが、見た目にも異常はない。



「………………」

キッズスペースの『蝶』の瞳に、
タイマーを一瞥して笑みを浮かべる墨彦の姿が映った。
墨彦はすぐに笑顔を消すと、さなぎの背中に声をかける。


「では、僕の方からもう一度『取引』を打診してみましょうか。


 僕が先輩に提示するのは、
 前回と同じ………

               . . ... . .
 『インク・フィッシュ』の『もう一つの能力』です。

      . . . ... . . ..
 これも『宝を隠すために使った』―――

       . . .. . . . .
 当然、『沈没』とは別の『能力』」



    「対価は『1分30秒』」



【残り時間:3分40秒】
(※ 会話するだけなら時間経過なし)

【現在地と蝶の視界:変化なし】

590ようこそ、名無しの世界へ…:2015/07/26(日) 01:00:50
>>589
「流石にこの局面でその数字は大きすぎますよぉ」
『絵を魚にして泳がせる』。『乾き具合を操る』。『平面に沈める』。……他に能力があるのか?
だが、あるとしてもやはり1.5分は重い。

「んー……追加しましょう。『クリサリス』」
再び両肩から蝶を生み出す。これで二匹ずつ、合計四匹……出せる蝶全てだ。
新しく出した白い蝶に、スロープの中を探らせよう。白い蝶は光るので、暗い場所でも重宝するはずである。

「んー……もしピンチになったらぶっ壊すしかないのかしら。もしそうなっても、ばれなきゃいいですよね……」
というさなぎの呟きを、君は聞いてもいいし、聞かなくてもいい。

自分は身体能力にものを言わせて、スライダーを駆け上がろう。そういう遊具じゃないのなら後々い訂正する。

591志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/26(日) 01:01:14
>>590

592久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/26(日) 12:26:13
>>590-591

   ※ 自分は『スロープ』と『スライダー』が『逆』の認識だった。
      以降、『土管=スロープ』
     『スライダー=金網に挟まれた波形板』で統一する。


渋るさなぎに苦笑する墨彦。
『二度目の光景』だ。


  「まあ、そうですね………
   ですが、その答えも『前と同じ』です。(>>572)

   闇雲に探すくらいなら、
   『早く隠し場所を絞ったほうがいい』――フフ。なあーんて」


いけしゃあしゃあと墨彦はうそぶく。
先ほどの墨彦の発言、つまりこういうことだ………


    宝を隠すために『沈没』は確かに『使った』。
    だが、『使った能力はそれだけだ』とはひとことも言っていない。

    つまり『沈没』は、『宝の隠し場所』に直接関係して『いない』。
    『もう一つの能力』からさなぎの意識を外させるための『囮』にすぎなかった。


 『目隠し』しても周辺に一切の変化がなかったことから、
 さなぎには半ばわかっていたことではあるが――


       . . .. .. .
      ではどこにある?



 さなぎの考える通り、墨彦の『隠す時間』は決して多くはなかった。
 だとすれば、宝は間違いなく墨彦の『初期位置』、
 そこから決して遠くない場所にある、はずだが―――


 墨彦の言う『もう一つの能力』というのが、
 その前提に関わってくるのだろうか?



       「『残り2分』までは『取引』を受けつけます。
        さっき言ったように、
        さなぎさん側から『取引』を提案しても構いませんよ」


墨彦の声を背中で受け流しつつ、
さなぎは淡々と己のなすべきことを実行する。


      ズギュ!

                   ズギュン!


『これで最大限度』、二匹の『蝶』を新たに生み出し、
『白い蝶』の『燐光』を灯りがわりに、薄暗い『スロープ』内へ潜行させる。

視線をぐるりと一周――トンネル内をしらみつぶしに探すのだが、
頭の先から尻尾まで見通しても、『蝶』の視界に『違和感』は見つからない。



さなぎ自身は『クリサリス』を駆使し、
すばやくスライダーを登り切る。
高さ『3m弱』ほどの『金網』の頂上に立ち、高所からの視界を確保する。


      正面を見れば、墨彦の頭頂部と自身の『蝶』、
      それと『こがねくろうエアドーム』の一階部分を見下ろせる。


   西を向けば群立する『植え込み』と『蝶』、『中央入口』。
   東を向けば『ひっくり返ったパンダ』を、それぞれ上から眺めることができる。


【残り時間:3分20秒】
【現在地:変化なし】

593久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/26(日) 12:28:08
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

精神の水面下にて、久染墨彦は考える。




 「(フフ…………
   『インク・フィッシュ』の『真の能力』は『一つだけ』なんて、
   僕ひとことも言ってないもんね――――ッ。


       『能力を教えても困らない』(>>570
       ってのは、まさしくそれが『囮』だったからだ!


   誰だってあの能力を見れば、
   ペタンコにして『平面』に隠したんだろうと『思い込む』。

   その誤解へうまく誘導することで、貴重な時間を稼げたぞ!)」



                  「(ま―――実際、僕だって最初は『沈没』を使って
                    隠そうとしてたわけだから(>>544) (>>547
                    その推理は『9割正解』だったわけだけど……

                    今回は僕の土壇場の発見が活きたって感じかな!)」 フフ!



            チラ


  「(そして僕があのとき一番『問題ありすぎ』(>>570) だと思っていたのは――)」



           パタ パタ パタ ……


    「(この『蝶』! 『こいつらの存在』!
      完全に『予想外』でカンペキに面食らったし、
      一瞬『即敗北』も覚悟したけれど―――


      『こういう使い方』なら、まったく全然問題はないねッ!)」




      ズギュ!

                   ズギュン!



  「(…………………むうう! しかし、まだ『蝶』を生み出せるのか……!
    一体『操作限界数』はいくつなんだ?
    僕の『インク・フィッシュ』みたいに『∞』じゃあないだろうな…………

    でも、ま、『こういう使い方』なら大丈夫だろ…………それよりも)」



 「(僕的にむしろ今いちばんの『不安事』は、
   さなぎ先輩の『呟き』の方だな……

   いま、『ピンチになったらブッ壊す』って言ってなかった?
   『ばれなきゃいい』ってのはなにかの聞き間違い………ですよね? せ、先輩?)」

594志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/26(日) 16:38:22
>>592
「んっん〜……」
さなぎは呟く。

「物を動かす……宝を隠してから動かすのは禁じていましたけど、隠す前に動かすのは禁じていませんでしたね……」
「だから、テープがくっつかないよう気を付けてさえいれば、動かすことはできる……。
で、動かす手段ですが……まぁ、『インク・フィッシュ』って言うぐらいですし群れで協力するとかすればハチミツくらいなら運べるんじゃあないかな……」

「さっき見たところ……『インク・フィッシュ』は私と同じくらいの速さですね……と、なると……」

「……んー、どうしましょ。あ、そうだ。『インク・フィッシュ』がスタンドなら……どんな能力を持っていようと、久染さん(ほんたい)を気絶させれば……。
うん、久染さんから私への暴力は禁じられているけど、その逆は禁じられていない。いけますね。

……勝ちかそれ? そんなんで勝って嬉しいか? 自分で作ったルールの裏を自分でかくってとんだ一人相撲ですぅ」
自問自答。この呟きは……距離的に聞こえないかもしれない。

しかしこのままでは埒が明かない。植え込みを大まかに確認してから、
素早くスライダーを滑り降り(そういう遊具だよね?)、
全速力で屋上の中央部に移動しつつ、周囲を『蝶』に探らせたい。

                      プロジェクト・ライスプレス
「作戦変更。プランBで行きましょう。『作戦名:虱潰し』!」
riceではなくlice。いや、本当に全部虱潰しにするわけじゃあないけどね。

595久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/26(日) 18:04:23
>>594 (志染・質問レス)

>周囲を『蝶』に探らせたい。

現在『蝶』は下図のとおり『4匹』いますが、
どの蝶をどの方向に動かしますか?

(『同色2匹』を同時操作すると『半身マヒになる』とのことなので、
 自分が勝手に判断することはできないという考え)



>>590 時点での現在地】


出入り口(中央)
   │↑│
 ━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
             ∴                    ┃
               |       黒1           ┃
               │   墨             ┃
        ┌─白1.│                  ┃
        │  │ │                  ┃
        │植│ │  蛹 白2           パ┃
        │え.│ │      黒2           パ┃
        │込│ │                  ┃
        │み│ │                  ┃
        │  │ │                  ┃
        └─┘ │       キ ッ ズ         ┃
               │      ス ペ ー ス       ┃
               └───────────┨

北側……『こがねくろうエアドーム』
西側……『アスレチックジム』
東側……『パンダの乗り物(転倒)×2』
∴……『墨彦の身体の下にあった絵』×6

596志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/26(日) 18:15:02
>>595
順番にうまいこと操作することで、4匹で周囲を全体的に見渡す予定です。
前後左右に蝶が居る形になればベストです

597志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/26(日) 18:29:56
位置関係的には

  黒1
白1蛹白2
  黒2

みたいな感じです。

598久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/26(日) 19:18:19
>>594 >>596-597

さなぎは『西』を向き、金網の頂上から植え込みを見下ろす。
細木の枝の流れや花壇の輪郭が俯瞰してよく見える。


   だが『細木』には『瓶』を隠せるような『死角』はなさそうだし、
   パッと見たかぎり『花壇』の土が『掘り返された』ような気配も見当たらない。


上記を確認したさなぎは速攻で『スライダー』を蹴り降りると、
そのまま『クリサリス』のスピードを殺すことなく
『植え込み』を勢いよく跳び越え―――

       
   バッ

                ダン ッ!


着地、そして『屋上中央』へ最速ルートで到達する。



          「…………………
           ………………ヤッバ……」


  その『人外の跳躍』を見た墨彦が驚愕の声を漏らしたのを、
  さなぎは『黒1』の聴覚を通じて受けとった。



そして自身の移動と同時。
さなぎは自身の四方に配置するために『蝶』を操作するが……

『蝶』自体は『スピード:D』、かつ『異色2匹ずつ』、
『二回』に分けて操作する必要があるせいで、
配置には想像以上に時間がかかった。


それでも『30秒』をフルに使い、
現在は下図のような配置まで移動を終えた。


まだ『探索』と呼べるほどの行為は行えていない………
………『蝶』のスピードと操作制限を考えると、
『虱潰し』にも『選択と集中』が必要になってくるかもしれない。



【残り時間:2分50秒】

【現在地】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  ∴                ┃
┃              ______                      |                ┃
┃            [ 休憩用ベンチ ]      黒1          │          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─┐ │        ッ        ┃
┃植│                                  墨 │  │ │          ズ         ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │  │ │                ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │  │ │          ス        ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │  │ │          ペ         ┃
┃込│[8人席]   [ 席 ]      白1  .[ 席 ] 蛹     │白2.  │          |         ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │         ス         ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]                        黒2.       │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃
┃植│       │                 │                            ┃
┃え.│        │                 |         /⌒ヽ   ______    ┃
┃込│       │      ステージ.     │        { 樹 }  [ 休憩用ベンチ]..   ┃
┃み│       │                 │        ヽ_ ノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ┃
┠─┘       │                 │                ┌─┬─┬─┐    ┃
┗━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━┷━┷━┷━━┛
                                           自販機コーナー(右下)

∴……『墨彦の身体の下にあった絵』×6
(マップ詳細は>>550-501

599久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/26(日) 19:27:58
>>598 (自レス・訂正)


…………と書いたんですけど、
せっかく30秒も使ったんだから、
『配置はさなぎの思い通りに完了した』という結果に訂正します。


『蝶』の位置や蝶の視界の方向も、マップの図に関係なく、
志染さんが自由に決めた上で次のレスを行って構いません。

600志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/27(月) 21:43:11
>>598-599
ありがとうございます。
では、図の白1の位置に蛹が行き、同じ間隔で左にシフトみたいな感じでお願いします。
蝶の一部は常に久染さんを視界に入れておきます。
画面上側を北として、基本的に北に居る蝶は北方向、南に居る蝶は南方向……のように監視させたいです

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「あと3分弱……急がないといけません」
たとえば、この『座席』はどうなっているだろう? 何か仕掛けがあるだろうか?
……座席のうち、一つだけに特殊な仕掛けがあるとも思えないので、一つだけを弄ってみれば分かるだろう。
座席に特に変わった仕掛けが無いようなら、ステージを調べるつもりだ。
変わった仕掛け……ないし、何かギミックがあるようなら、座席の調査を続行しよう。

601久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/27(月) 22:49:09
>>600
(※ 配置について了解しました。)

時間を気にしつつも、手早く『座席』を調べるさなぎ。

イスは細木のように華奢な金属製で、
とてもじゃないがなにか『仕掛け』ができるような造りではなさそうだ。
テーブルにはビアガーデン用の白の『日傘』が突き立っているが、これも同様だ。
(それぞれ>>550 の画像通り)


座席から顔をあげるさなぎ。

南の『ステージ』は現在地の床面より『20cm』ほど高い。
イベント期間中ではないためか、舞台上には見事に何もなく、
奥にある南側フェンスまでこの位置からでも視線が通る。


と。


『座席』を調べながら南の『ステージ』に意識を向ける
さなぎの姿を見て、


                      「……フフ」


墨彦が『吐息のように薄い笑い声を漏らした』のを、
近くにいた『蝶(白2)』が確かに『知覚した』。


直後、墨彦はみずからの気の緩みを自覚したのか、
すぐに顔から笑みを取りはらった。
今は注意深げな表情で、さなぎと『蝶』の様子を静かに見守っているのみ。


   余って動かせない『蝶』に墨彦の動向を『監視』をさせるのは、
   間違いなく『有用』な『蝶の使い方』の『一つ』だ―――


  クイ


「…………」

墨彦は黙って右手のスマホを覗きこむ。



【残り時間:2分50秒⇒2分40秒】

【現在地】


  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  絵                ┃
┃              ______                      |                ┃
┃            [ ベンチ   黒1]                    │          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─┐ │        ッ        ┃
┃植│                                     │  │ │          ズ         ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]             墨  │  │ │                ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │  │ │          ス        ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │  │ │          ペ         ┃
┃込│[8人席]   [白1]      蛹   [ 席 ] 白2    │  │ │           |         ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │         ス         ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]            黒2                      │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃
┃植│       │                 │                            ┃
┃え.│        │                 |         /⌒ヽ   ______    ┃
┃込│       │      ステージ.     │        { 樹 }  [ 休憩用ベンチ]..   ┃
┃み│       │                 │        ヽ_ ノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ┃
┠─┘       │                 │                ┌─┬─┬─┐    ┃
┗━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━┷━┷━┷━━┛
                                           自販機コーナー(右下)
(マップ詳細は>>550-551

602久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/27(月) 23:33:24
>>601 (自レス・訂正)

大変申し訳ない、
経過時間を変更します。

【残り時間:2分35秒】

1レスにおける最低経過時間は、
現時点で『15秒』。

603志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/27(月) 23:45:35
>>601-602

……先ほど、座席の傍に降り立った時の「やっば」という反応。
今回の、座席からステージへ移動したときの笑い。

これらの反応からして、座席のあたりに宝がある可能性が高いのではないか――――と、さなぎはあたりを付けた。
これが演技ならばたいしたものだが、その時は素直に負けを認めよう。

座席の調査を続行。
金属製の座席とのことだが、背もたれや座るところを外して、その下に何かを入れるようなことはできないだろうか?
所謂クッションを外す、みたいな感じだ。(映画館とか車の座椅子みたいな感じに)

不可能な場合、この座席を折りたたむことはできるだろうか?

それと、傘はどうだろう。閉じられそうな構造ならば閉じてみよう。現在閉じている状態ならば、開くことにする。

604久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/28(火) 00:45:04
>>603

 『蝶』がさなぎと『聴覚』を共有しているイメージを
 墨彦はあまり持っていないのか――

 彼が『蝶』の前で漏らした声はどれも、
 『演技性』を感じさせない『無意識の反応』だとさなぎは直感した。



己の推理を信じ、座席の調査を続けるさなぎ。

   座席の各部はきれいに『溶接』されており、
   『クリサリス』を纏うさなぎならともかく、
   墨彦の手ではどうやっても外せそうにない。
   『折りたたむ』のも同様だ。


   また墨彦は『隠す』段階では『クリサリス』の『パワー』を知らなかった。
   何かしらの能力を使って万がいち『イス』を変形できたとしても、
   『一般人』の能力の範囲で取り出せないようなら、
   『ルール(5)』(>>540) 違反で即失格になる。墨彦はそう考えるだろう………

   つまり、この座席に『宝を隠す』ことは『不可能』だ。


さなぎは傘に視線を移す。
先ほど調べたのは開いている状態の傘だったので閉じてみる。
隅々まで眺めまわすが、こちらにも『違和感』は見つけられない。
ということは―――


  あのとき墨彦が漏らした笑み(>>601) は、
  『さなぎの興味が座席からステージに移ったこと』から来る
  『安堵の笑い声』ではなく、

  『さなぎの捜索対象がどちらも本命に至らないこと』から来る
  『余裕の笑い声』だったのか―――?



さなぎの思惑を知ってか知らずか、
墨彦はさなぎの背中に声をかけてくる。


「さなぎさん、残り『2分24秒』……『23』……『22』。
 もう僕からの『取引 (能力に関する)』をする気はないようですが――」


「さっき言ったように、
 さなぎさん側から『取引』を持ちかけることは依然できます(>>587)。
 受けるかどうかは『内容』にも寄りますが…………。
 でもたとえば、


   『宝は現時点で金属製品に触れているか?』という質問に
   『YESかNOか』答えろ。


 という『取引』であれば、僕は…………………う〜〜〜〜ん、
 そうだな…………ま、『1分20秒』で受け入れるでしょうね」



【残り時間:2分20秒】
(※ 会話するだけなら時間経過なし)

【現在地:変化なし】

605志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/28(火) 19:39:22
>>604
「その取引を受けたら残り60秒……。私も、60秒で宝を見つける自信はないですよぉ……」
苦笑いするさなぎ。
「そうですねぇ……今、私が立っている位置を中心として……屋上を4つのエリア……北西エリア、北東エリア、南西エリア、南東エリアに分けた場合。
『宝』が隠されているのはどのエリアか教えてください。 ……という取引には」

「ハチミツ何g分くらいで応じてくれますかねぇ?
あと、久染さんの言う金属云々は、ハチミツで言うと何g分です?」
制限時間でなく、賞品を使う取引の場合どうなるかを尋ねてみる。
勝っても負けてもハチミツを手に入れられることから可能になる対価だ。
ちなみにどのくらいか聞くだけであり、この段階ではまだ取引を持ちかけない。

なお、応じる応じないにかかわらず、座席の下の地面を調べてみることにする。
特に何もなければ、今度は8人席に意識を移してみよう。
……蝶でしっかり久染さんの動きを観察しておく。声は出さないように気を付けても、目線や手の動き……などに、無意識に何かが現れるかもしれない。
(余談だが、人は表情を引き締めようと気を付けていても、手などの末端部位に感情が出てしまうことが多いらしい)
昔から蝶々を追いかけてきたさなぎは、観察力には自信がある方だ。……と、思う。

606久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/28(火) 21:30:30
>>605

「………………そうですか。
 『自動販売機』や『座席』を一個一個調べるのに比べたら、
 だいぶ『手早く済む』かと思ったんですけどね――――」


などとうそぶく墨彦だったが、
さなぎの提案を聞くと顎に手を添え真剣な表情で考えこむ。


   「ムムム? 『ハチミツ』との取引ですか?
    また面白い『リソース』を考えましたね………
    と言いたいところですが――」



「僕は父さんにおつかいで『頼まれて』、
 『レンゲのハチミツ』を買いにきたわけですから、
 僕に必要なのは『その完品』だけです。
 『分けられた』ハチミツには僕にとって報酬としての魅力がない」


    「なにより『ゲームの賞品』を分配するような『取引』は、
     このゲームの『勝者と敗者』の『明暗』をボカします。
     それでは僕たちがこのゲームに『尽力』する意味まで曖昧にされてしまう」



「…………なのでその『取引』の『対価』について答えるなら、
 『レンゲのハチミツまるまる一本分』ということになってしまいますね。
 残念ながら―――」


首を振って苦笑する墨彦。
『取引』するには『別のリソース』を考える必要がある。



一方、座席の下は『デザインコンクリート』(>>560) の床面があるのみ。
テーブルの脚回りから影になっている部分まで入念に調べる。
だが…………何も見つからない。顔を上げるさなぎ。


植え込みそばの『8人席』は、テーブルが『四角』になっている(畳より一回り大きい程度)。
違いはそれぐらいで、材質はイスも含め4人席と同じ『金属製』だ。
白い『日傘』がテーブル中央に一本、開いた状態で突き立っているのも同じ。




同時に『蝶』での監視をつづけるが、さすがに墨彦はチョウチョと勝手が違う。

これまで墨彦の『本音の反応』をキャッチできたのは、
墨彦が『無警戒』な状態で、かつ『意識が緩む一瞬』があった時だった。
さなぎと対面して会話している今の墨彦は、当然『そのどちらでもない』。

『本音の反応』を引き出すには、『無警戒』か『揺さぶり』が必要だ―――


【残り時間:2分5秒】
【現在地:変化なし】

607志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/28(火) 21:52:16
>>606
「あら〜〜〜〜……そうですかぁ、残念」
取引はおいおい考えるとしよう。
しかし、私は自分が食べるために買うから、レンゲの割合がどのくらいだろうと関係ないのだが、
そういえば久染さんはおつかいでしたね……。

「んー……。見つかりませんねぇ。……テーブル、テーブルかぁ」
そういえば、さっきから椅子しか探っていなかった気がする。
たとえば、テーブルの天板を外したり……ずらしたりすることはできないだろうか? また、

「この傘……外れないかなぁ?」
と言いつつ弄ったりしてみよう。 海の家なんかにあるこういう傘は大抵テーブルから取り外せるはずだが……。
ちなみに独り言を大きめに呟くのはゆさぶりの意味がある。あとは、自分の行動を整理するためだ。

傘が外れるようなら、その後で天板が外れないかどうか確かめてみたい。

608久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/28(火) 22:08:26
>>607

『8人席』には向かわず、『テーブル』の調査を行うさなぎ。
椅子同様、天板は『溶接』されていて人間の力では取り外せないことを確認した。


続いて『白い日傘』を掴みあげる。簡単にテーブルから取り外せた。
日傘を差し込むためにテーブルに開いた穴があらたに覗けるが、
その穴にも特に違和感はない。
天板も動くようになったりはしない。


   「………………」


さなぎの『ひとりごと』に、墨彦はつとめて無反応だ。
あえて言うなら、妙に『落ち着いている』ような気がする。



【残り時間:1分50秒】
【現在地:変化なし】

609ようこそ、名無しの世界へ…:2015/07/28(火) 22:33:56
>>608

「んっん〜〜〜……傘は外せたけど、それだけですねぇ」
傘を手に取りつつ、呟く。

「それにしても……この傘……手に持ってここから飛び降りたら……」

「ふわふわ飛べそうですよねぇ〜〜〜〜〜〜」
などと、危険なことを呟いている。もちろんそんなことをしたら、飛ぶのは意識と肉片である。

8人席の方に移動してみよう。同じように傘を外してみたい。通常席との違いはみられるだろうか?
「ん〜〜〜……勝てる気がしませんねぇ……まぁ、あきらめませんけどねぇ」
弱音を吐く。残り一分弱――――ラストスパートだ。

610志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/28(火) 22:34:26
>>609

611久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/28(火) 23:04:14
>>609-610

さなぎの口から突如飛び出た、

『飛び降りたら、ふわふわ飛べそうですよねぇ〜〜〜〜〜』

というエキセントリックなフレーズに、墨彦の肩がビクッとした。
がすぐに冗談だと気づいたらしく、たちまち冷静な顔を取り戻す。


あからさまなジョークを真に受ける
警戒過多な墨彦の様子を『蝶』の視点で捉えつつ、
もっとも手近な8人席へとすばやく移動するさなぎ。


傘は4人席と同様、簡単に外れた。
両手に持った二つの傘を見比べるが、違いはまるで見当たらない。
テーブルに開いた『日傘の差込口』も同様だ。
時間を確認するさなぎ。



残り『1分35秒』。
その時間で、さなぎに一体どれだけのことができるだろう?


              . .. . . .. . .. .. .
だが『宝の地図』なら、すでにさなぎが手にしている――――




(>>545) (>>592)
『準備する時間を与えなかった』さなぎの速度。


          (>>552
          さなぎが入ってきた瞬間の墨彦の『行動』。



   (>>562) (>>565
   墨彦の足元にあった落書きの『痕跡』。



             (>>577)
             『インク・フィッシュ』の『発現条件』。



    (>>589) (>>592-593)
    『沈没』と同時に使ったという、『インク・フィッシュ』の『もう一つの能力』。



(>>587) (>>589) (>>598) (>>601) (>>604) (>>608)
 墨彦が『蝶』の前で見せた『本音の反応』。






『ヒント』は――――すでに『与えられている』。
さなぎが言うように、これが『ラストスパート』だ。



【残り時間:1分35秒】
【現在地は別途追記する】

612久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/28(火) 23:08:50
【現在地】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  絵                ┃
┃              ______                      |                ┃
┃            [ ベンチ   黒1]                    │          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─┐ │        ッ        ┃
┃植│                                     │  │ │          ズ         ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │  │ │                ┃
┃え.│        [ 席 ]       墨  [ 席 ]       │  │ │          ス        ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │  │ │          ペ         ┃
┃込│[8人席]蛹  [白1]           [ 席 ] 白2   │  │ │           |         ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │         ス         ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]            黒2                      │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃
┃植│       │                 │                            ┃
┃え.│        │                 |         /⌒ヽ   ______    ┃
┃込│       │      ステージ.     │        { 樹 }  [ 休憩用ベンチ]..   ┃
┃み│       │                 │        ヽ_ ノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ┃
┠─┘       │                 │                ┌─┬─┬─┐    ┃
┗━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━┷━┷━┷━━┛
                                           自販機コーナー(右下)

613志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/28(火) 23:34:38
>>611
さなぎは思い返してみる。自分が入ってきたとき、久染さんは何をしていた……?
そう、うつぶせ状態でスマホを操作していた。ならば……

「残り1分半……私の速度ならば、これをやっても大丈夫でしょう」

相手と同じ目線に立ってみよう。蝶の高度を地面すれすれまで下げ、低い目線から周囲を見てみたい。
蝶の視界で足りないようなら、さなぎ自身が姿勢を低くするのもいい。
クリサリスのスピードならば、うつぶせ状態からでも迅速な行動が可能なはずだ。

蝶は、入ってきたときに久染が向いていた方向……(私はキッズスペースとの境から西側を向いていたと認識しているが、合っているだろうか?)
を向かせ、探らせる。……椅子やテーブル、ベンチの裏側もよく見よう。

しかし相手の目線に立つとか言いながら寝ころぶとはこれいかに。

614久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/29(水) 00:01:29
>>613 (志染・質問レス)

到着時に墨彦の向いていた側を探索させる(高度を下げる)蝶とは、
『白1』でいいでしょうか?
それともすべての蝶でしょうか?
(『白1』以外は『5mの視覚射程外』という認識です。)


もしくは『5m射程』に入るよう、さなぎさんが移動しますか?
その場合、移動場所の提示をお願いします。

615志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/29(水) 00:20:38
>>614
では、クリサリスのスピードで>>601の位置まで戻り、
1匹だけは久染さんを監視させつつ、他の3匹で探索させたいです。
視界が足りない場合はさなぎ自身もうつぶせになります

616久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/29(水) 00:58:28
>>613 >>615


さなぎは屋上に辿り着いた瞬間の光景を思い出す。

  墨彦は――――
  確かに床に『うつ伏せ』になり、『西側』を向いて『スマホ』を覗きこんでいた。



瞬間、迅速に行動を開始するさなぎ。

屋上中央まで移動すると同時、
『白2』以外の三匹の『蝶』の高度を限界まで下げ、『西側』を三つの視界でとらえる。





  「………!? 

    こ、れは…………」


とつぜん高度を下げた三匹の『蝶』を視認した墨彦は
口元を手で抑え、驚きの表情を見せる。




『蝶』の視点で、さなぎが調べなかった座席の『椅子』や『テーブル』、
そして自販機コーナー(上)の『ベンチ』の裏側まで、丹念に調べ尽くす。
だが――――


    『違和感』 は 『なにも見つからない』。



その結果に、座席中央に立つさなぎは逡巡する。
うつ伏せになるべきか否か、まだ『自販機』は調べていない。
低高度の探索に、自分の視界も追加するべきなのか?

しゃがみ込もうと背を曲げた―――その時、



墨彦を監視させていた『蝶(白2)』は、
口元を覆う手の奥に隠された、墨彦の『本音の反応』を見た。
墨彦は―――『低地』を探す『蝶』の姿を見て、


                 ニマ ァ―――



    . .. . . .. . .. . .. . . . .. .
   まるで勝利を確信したみたいに笑っている。 





【残り時間:1分20秒】

【現在地】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  絵                ┃
┃              ______                      |                ┃
┃            [ ベンチ   黒1]                    │          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─┐ │        ッ        ┃
┃植│                                     │  │ │          ズ         ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]   墨            │植│ │                ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │え.│ │          ス         ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │込│ │          ペ         ┃
┃込│[8人席]   [白1]      蛹   [ 席 ] 白2    │み│ │           |         ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │         ス         ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]            黒2                      │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃
┃植│       │                 │                            ┃
┃え.│        │                 |         /⌒ヽ   ______    ┃
┃込│       │      ステージ.     │        { 樹 }  [ 休憩用ベンチ]..   ┃
┃み│       │                 │        ヽ_ ノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ┃
┠─┘       │                 │                ┌─┬─┬─┐    ┃
┗━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━┷━┷━┷━━┛
                                           自販機コーナー(右下)

617志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/30(木) 20:56:12
>>616

……! 笑った!?

あの時は久染さんがうつ伏せになっていたから……同じ視点になれば自ずと隠し場所の検討がつくと思っていたけど……
もしかして違うのかしら? うつ伏せなのは結果論で……低い位置から見ればわかる……というわけではない?

ハッ! そういえば!

久染さんの足元にあったあの絵……かすれていた……そう、まるで布か何かで拭ったみたいに……
久染さんの服を『蝶』で確認しよう……特にズボンに注目しますぅ……インクか何かが付いた跡はないか?

……しかし、問題なのは……久染さんのズボンにインクがくっついていたからって……たとえばあの足元の絵がスライディングによってかすれた物だったとして……
『だから何だ』? ってことだ……隠し場所への手掛かりにはならないですね……。

頭を働かせよう……情報を整理しよう。

あの『かすれた絵』……よく思い出してみよう。あれがもし……スライディングによってかすれた物だったとしたら。
久染さんはどちら側から来たという事になる?

……いや、待って。そもそも……どうして『かすれていた』のかしら。
私の読みでは、久染さんは『インク・フィッシュ』にした絵を自在に乾かしたり湿らせたりできる。
……だったら、そうやって完全に乾かせば……かすれるようなこともないんじゃあないかしら?
かすれさせなければならなかった理由は? しかも、あの絵……反対側は滲んでた。
にじませる必要があった……? そこが分かれば隠し場所も言えてくる、んでしょうか……。
時間がありません。瑠璃色の脳細胞をフル回転させるんですッ!

……さなぎは推理する。時間を消費しないように、スピーディーに思考する。

618久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/30(木) 23:37:47
>>617

疑念の霧を晴らすべく、さなぎの『蝶』は動く。
墨彦のズボンは『ドリップペイント柄』だった。

         ┌───────────────────────────────┐
         │153 名前:久染 墨彦『インク・フィッシュ』 投稿日:2015/07/06(月) 00:02:21 │
         │                                             │
         │ちなみに今日の墨彦のファッションは……                       │
         │・『HEAD PORTER』の『ドリップペイントチノ』                   │
         └───────────────────────────────┘
          (ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1432052310/153)


そのために『パッと見ではわからなかった』が、
こうやって『明確に注視』してみれば――――『見える』。


    墨彦のズボンの『膝下』あたり、確かに『新たに付着したらしいインク痕』がある。
    『足元の崩れた落書き』と同じ色、同じ質感、『同じもの』。
    『太腿側』から『足先側』へ向かって『擦過』したようなその『かすれ方』!


          ―――『ビンゴ』だ!



『落書き』に残されていた『布のようなものによる擦過痕』(>>565)。
その正体をさなぎは確かに掴んだ。
直前まで、間違いなく墨彦は『あの絵の上を動いていた』のだ。

『インク・フィッシュ』の『もう一つの能力』とは、
すなわち『物体の高速運搬』―――さなぎの推測(>>594)が確信へと変わる。




     「……………………
         …………………?」


     急に動きを止めたさなぎの姿に、
     訝しげな目線を送る墨彦。
     その表情から、すでに笑みは消えている。



構わず思考をフル回転させ続けるさなぎ。
『インク・フィッシュ』が『運搬トラック』だとしたら―――
その脳内に、喚起されるひとつの『画』があった。



  たとえば『事故現場』の『アスファルト』。


  床面に刻まれたこの『インク』。
  この『かすれ方』は―――『あれ』ではないのか?


   .. . .. . . .. . . . .
  とつぜん目の前に人が現れて、

    . ... . . ..  . . .. .. .. . . .
  『慌てて急ブレーキ』を踏んだような時にだけ、


  路面にクッキリと残される『消せない痕跡』――――



【残り時間:1分05秒】
【現在地:変化なし】

619志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/31(金) 00:14:48
>>618

! そうか!
久染さんは私の飛び出しで、急ブレーキをかけた……それがあのかすれた絵の正体!
つまり逆に言えば、その直前まで久染さんは自身を高速で運搬していた! なら……

あの絵を辿れば久染さんが自分を運搬した……運搬元が分かるッ!

だけど……じゃあ自分を運搬したのは、何のため? ハチミツを抱えて隠し場所に行こうとした?
いや、それはない。急ブレーキをかけている以上、移動中に止まったという事で……つまり中断されたという事。
もしもハチミツを持っていたのなら、久染さんはハチミツを自分の手元に隠すしかなくて。
もしそうだった場合、久染さんは既に“敗北”していることになる。明らかに1m以上動いているわけだからね。だからそれはありえない。

ん? いや、待って。あの時私は中央扉から入ったわけで。久染さんが居たのは東側……私の目の前で停止したわけじゃあなかった。
じゃあ、どうしてあそこで急ブレーキをかける必要があったのでしょう。
……いや、私の登場で、早めにブレーキをかけたって線もある。

とにかく、あの絵を急いで辿ろう。久染さんはどっち側から自分を運搬した?
そして、どこへ向かうつもりだった?

620久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/07/31(金) 00:46:42
>>619

『痕跡』――『絵のブレーキ痕』をたどるため、
墨彦の『初期位置』、『キッズスペース』へと駆けるさなぎ。



      「…………!」

      墨彦は一瞬あと、我に返ったようにその背中を追いかける。
      その評定に、明確な『動揺』を『蝶(白2)』は感じ取った。




  『宝を持っていない』のに
  『隠し手』が『急いで動く』必要があるとするなら、その理由は一つしかない。
  すなわち―――

                    . . . . . .. . . . ..
     『探し手』が来る前に、『急いで隠し場所から離れる』ためだ。



  『隠し手』の心情としては、
  できれば隠し場所からなるべく離れた位置でさなぎの到着を待ち構えたかったに違いない。


  だが『クリサリス』をまとったさなぎの到着は、
  それを許さないほど『あまりにも早すぎた』。 (>>552) (>>592



  さなぎの登場によって、
  『離脱』は不完全な形で『中断』された――
  というさなぎの考えは、おそらく間違っていないだろう。  



  だとすれば、『どちら側から運搬されたのか』?




      さなぎは『その答えをすでに知っている』。




【残り時間 ―― 『1分』 】
【現在地】


  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                蛹 絵                     ┃
┃              ______                      |                ┃
┃            [ ベンチ   黒1]        墨          │          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─┐ │        ッ        ┃
┃植│                                     │  │ │          ズ         ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │植│ │                ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │え.│ │          ス         ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │込│ │          ペ         ┃
┃込│[8人席]   [白1]           [ 席 ] 白2    │み│ │           |         ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │         ス         ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]            黒2                      │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃
┃植│       │                 │                            ┃
┃え.│        │                 |         /⌒ヽ   ______    ┃
┃込│       │      ステージ.     │        { 樹 }  [ 休憩用ベンチ]..   ┃
┃み│       │                 │        ヽ_ ノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ┃
┠─┘       │                 │                ┌─┬─┬─┐    ┃
┗━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━┷━┷━┷━━┛
                                           自販機コーナー(右下)

621志染さなぎ『クリサリス』:2015/07/31(金) 20:21:32
>>620
久染さんのズボンに付いていた『ブレーキ跡』。これは、太腿側から足元側に向かっていた。
これが意味するところは……すなわち、久染さんがバックではなく普通に……前身移動していたという事。

そして……久染さんは私が入ってきたとき東側に居て。そしてこちらを向いていた……ならば。

普通に考えて、久染さんの運搬元は東側しかありえない――――――!
平面に潜っていたとしたら、擦過痕……ブレーキ跡などできようはずもない!

「つまり……!」

さなぎはその身体能力を生かし、久染の運搬元を辿る。あの絵の東に移動する。
つまりその場所は、奇しくも最初に探したキッズスペースという事になるのか……?

622久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/01(土) 00:40:26
>>621

『宝』は絵の先、『東』にある。

足元の痕跡から確信を得たさなぎは、
ふたたび『キッズスペース』へと足を踏み入れる。



       トッ

     トッ


   「………その迷いのない足取り。
    『もう一つの能力』にまでしっかり確信を得たってわけですね」


   足音とともに、さなぎの背中に墨彦の声が届く。
   それは―――『答えへ肉薄』しつつあるさなぎの姿に、
   たしかに覚悟を決めたような声だった。

   その声色に、さなぎと『蝶』は直感する。

      . . . . .... . . . . ..
     宝は間違いなくこの場所にある―――と。


   「だけど、『ここだ』っていう絶対の確信があって
    そこに立ってるってわけじゃあないみたいですね……」


 いま墨彦は、『蝶』たちから見れば『植え込み』の陰、
 細木を背負う位置に立ち、さなぎの様子を静かに見ている。



そしてさなぎの視界内にある遊具は当然、既知の三つのみ。 (>>551
どれもさなぎの手で『一度は調べた』ものだ。 


   ・東の『パンダの乗り物×2(転置)』
    (>>579-583

   ・北の『こがねくろうエアードーム』
    (>>584-587

   ・西の『アスレチックジム』
    (>>588-594


『前回』と違いがあるとすれば、
それはさなぎと『蝶』が得た『これまで』の『情報の蓄積』だけだ。



   「『残り50秒』。
    さなぎ先輩、『お手並み拝見』です」


逡巡するさなぎの背に、墨彦の声が降り注ぐ―――。



【残り時間 ―― 『50秒』】

623久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/01(土) 00:40:43
【現在地】

  出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  絵 蛹                   ┃
┃              ______                      |                ┃
┃            [ ベンチ   黒1]                    |          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─┐ 墨        ッ        ┃
┃植│                                     │  │ │          ズ         ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │植│ │                    パ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │え.│ │          ス       パ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │込│ │          ペ         ┃
┃込│[8人席]   [白1]           [ 席 ] 白2    │み│ │           |         ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │         ス         ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]            黒2                      │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃
┃植│       │                 │                            ┃
┃え.│        │                 |         /⌒ヽ   ______    ┃
┃込│       │      ステージ.     │        { 樹 }  [ 休憩用ベンチ]..   ┃
┃み│       │                 │        ヽ_ ノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ┃
┠─┘       │                 │                ┌─┬─┬─┐    ┃
┗━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━┷━┷━┷━━┛
                                           自販機コーナー(右下)

624志染さなぎ『クリサリス』:2015/08/02(日) 00:12:09
>>622

「……ええ。そうですね〜〜〜〜……ここら辺にあることは分かっても、どこにあるかまでは分かりません」
細かい場所までは分からない。しかし……キッズスペースのどこかといえば、それは北側なんじゃあないか……と思っている。

さて。しかしどちらにしても……この周辺にあると分かった以上、他の場所に蝶を割く意味はない。
                     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
『クリサリス』の強み……それは、遠くにいる蝶を解除できるということ。
更に、その後蝶を再発現するのに要するインターバルは2秒。つまり『蝶』は、遠くから手元への移動に関してのみ、瞬間移動を可能とする……!

さなぎは蝶……白2以外を解除する。白2は普通に久染の元にまで直線移動させる。
そして2秒のインターバルの間に、こがねくろうドームを持ち上げて、その下を調べたい。
何かがあった場合でもなかった場合でも、『蝶』を出現させる。もちろん全てだ。

625久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/02(日) 01:31:36
>>624

  パタ パタ……

      「…………」


      背後から接近する『蝶(白2)』を一瞥した墨彦は、
      腰に巻いていた『パーカー』をほどくと、
      Tシャツの上にバサリと羽織り、フードを被った。

    

『蝶(白2)』の視覚から上記の光景を受け取りつつ、
さなぎは三匹の『蝶』を解除―――
そして『クリサリス』の『膂力』を行使する。


            ガシィ!


   エアードームの底に手をかけ、
   その『パワー』でもって『持ち上げる』!



                   グ・・・         オ オオ

全長『8m』のドームには、送風機から絶えず送られる空気が密に詰まっている。
そのため『片手で楽々』―――とまでは行かないが、
両手を使えばそれだけで、底を見渡すのに不便ない高さまで持ち上げるのは『たやすい』!


                         グィイ―――― ッ!


    「…………!
     やはりそのスタンドの『パワー』――」

     尋常ならざるその『膂力』を目の当たりにし、墨彦はグッと息を呑む。
     だとしてできることは何もないのだろう、
     傾ぐエアードームの様子を、一歩下がってただ静かに見守るのみだ。




さなぎは持ち上げたドームの底面に素早く目を走らせる。
だが―――異常を見つけることはできない。

視界には空気で満たされゆるやかなカーブを描く底面があるだけだ。
直下の『ゴムブロック床』も同様だ。
『宝』であるハチミツ瓶の姿も、あるいは『落書き』の姿も視界内に認められない。



      ズギュ!
                         ズギュ!
             ズギュ!



だがさなぎは結果に構わず、
『三匹の蝶』を迷いなく両肩から『再発現』する。



      「…………………!
       また『蝶』を――――!」


      背後にいる墨彦が漏らした動揺の声を
      監視役の『蝶』がさなぎへ届ける。



      「…………『残り40秒』!」



【残り時間 ―― 『40秒』】
【現在地】

626久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/02(日) 01:34:38

出入り口(西)                   出入り口(中央)
    │↑│       自販機コーナー(上)       │↑│
┏━┷━┷━━━━┯━┯━┯━┯━━━━━┷━┷━━━━┯━━━━━━━━━━━┓
┃                └─┴─┴─┘                  絵 ∴蛹                 ┃
┃              ______                      |                ┃
┃            [ 休憩用ベンチ ]                      |          キ         ┃
┠─┐           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ┌─┐ │        ッ        ┃
┃植│                                     │  │ 墨          ズ         ┃
┃  │[8人席]          [ 席 ]                 │植│ │                    パ┃
┃え.│        [ 席 ]           [ 席 ]       │え白2 │          ス      パ┃
┃  │                    [ 席 ]                 │込│ │          ペ         ┃
┃込│[8人席]   [ 席 ]           [ 席 ]       │み│ │           |         ┃
┃  |               [ 席 ]                │  │ │         ス         ┃
┃み│        [ 席 ]           [ 席 ].         └─┘ │                ┃
┠─┘[8人席]                                  │                ┃
┃                                          └───────────┨
┠─┐        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ                            ┃
┃植│       │                 │                            ┃
┃え.│        │                 |         /⌒ヽ   ______    ┃
┃込│       │      ステージ.     │        { 樹 }  [ 休憩用ベンチ]..   ┃
┃み│       │                 │        ヽ_ ノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ┃
┠─┘       │                 │                ┌─┬─┬─┐    ┃
┗━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━┷━┷━┷━━┛
                                           自販機コーナー(右下)

∴……『蝶』×3(自由に配置してよい)

627志染さなぎ『クリサリス』:2015/08/02(日) 20:38:10
>>625
『送風機』というのはどういうものでしょう?
扇風機のようなものをイメージすれば大丈夫でしょうか?

628久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/02(日) 21:18:45
>>627 (志染・回答)

大きさ・形状ともに、
『エアードーム』参考画像(>>551)の『右下』にあるものを
イメージしてもらいたい。
ttp://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/005/442/15/N000/000/008/141688587570848842177.jpg


プラスチック製のパイプを通じ、
現在も『エアードーム』内部に空気を供給し続けているのが送風音で分かる。
(それ以上のことは調べてみないと分からない)

記述し忘れていたが、『エアードーム』は正面が南向き。

629志染さなぎ『クリサリス』:2015/08/02(日) 22:56:13
>>629
ありがとうございます。

630志染さなぎ『クリサリス』:2015/08/03(月) 22:10:20
>>625
……下にはハチミツはない。まぁ、こんな簡単に見つかるはずもないが……。
とにかく、私はこのドームが一番怪しいと思いますぅ。だから……

「まずはここ……」
白1を、ドームの中を見渡させてから通気口に侵入させ、送風機まで行かせて探らせよう。
黒1はアスレチック……さっき探したところとは、逆サイドから侵入させてまだ探してないところを明白にする。
黒2は私の自由を確保するため一旦待機。久染さん、及び周囲の監視を任せましょう。
そして私は……。こがねくろうの頭部。私のパワーとスピードなら容易に飛び乗れるはずだ。ここを探ろう。
特におかしなもの、変わったことがなければドーム内の捜索に移る方がよいか。

……残り40秒、これで見つけられなかったらかなり厳しいが……。
正念場だ。ここまで来たら勝ちを狙おう。

631久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/04(火) 23:37:22
>>630


『残り40秒』から『35秒』までの『5秒間』、
墨彦の視界に映ったのは、


  ドーム内部とアスレチックコーナーへ散る『二匹の蝶の動き』、
  そしてエアードームを支えていた手を放した『さなぎの姿』。


それらを目の当たりにした瞬間、
墨彦はみずからの心の中に、『勝利の確信』が静かに広がっていくのを自覚した。

632久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/04(火) 23:44:31
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

精神の水面下にて、久染墨彦は『笑う』。



  「(フ、フフ…………先輩との『この勝負』。     .        . .
    僕はなにより『蝶』が恐ろしかった―――その『翅』が、その『飛翔』が!)」


              ┌──────────────────────────┐
              │久染 墨彦『インク・フィッシュ』 投稿日:2015/07/26(日) 12:28:0.│
              │  『蝶』! 『こいつらの存在』!       . . .           │
              │  想外』でカンペキに面食らったし、一瞬『 即敗北 』も覚悟した│
              │   けれど――― 『 こういう使い方 』 なら、まったく全然問題は│
              └──────────────────────────┘

                       ┌──────────────────────────┐
                       │久染 墨彦『インク・フィッシュ』 投稿日:2015/07/28(火) 23:04:1.│
                       │   . . ..                               │
                       │  飛べそう ですよねぇ〜〜〜〜〜』                    │
                       │  キセントリックな フレーズ に、墨彦の肩がビクッとした。   │
                       └──────────────────────────┘


           「(『蝶』を『上空へ飛ばす』こと。
             それが僕にとって一番恐ろしい『蝶の使い方』 (>>593) だった……)」



   「(でなくとも、僕は階段を走破する際に見せたあの『速度』で
     さなぎ先輩自身が『跳躍』することを恐れていた)」


                   ┌──────────────────────────┐
                   │久染 墨彦『インク・フィッシュ』 投稿日:2015/07/26(日) 19:18:1.│
                   │………………ヤッバ……」                      │
                   │           . . . . .                          │
                   │      その 『 人外の跳躍 』 を見た墨彦が驚愕の声を漏らし.│
                   └──────────────────────────┘



      「(だけどさなぎ先輩……………フ、フ、フフフ。
        僕は今の『蝶の動き』を見て、先輩の意識がまだ『平面』にあるってことを『確信』しましたよ。
        『ドーム』から手を離すべきでもなかった―――それが『最短ルート』だったのに!)」


                                               . . .. . ..
             「(まっ…… 僕があえて『インク・フィッシュ』の能力を示唆しつづけたのは、
               そうやって『底面』や『内側』へと捜索範囲を『誘導』するためだったわけで、
               この結果は僕の『作戦』がうまくハマったってことかな〜〜〜〜ッ!)」



                . . . . . .. . .. .. .. .
         「(そして 飛ばない蝶なんてイモムシと同じ! 

           残り『32秒』!
           先輩の『意識』と『蝶』、そのまま最後まで『平面』に
           へばりついていてもらうッ! )」



    「(この勝負、僕の!)」


        「( 僕 の 『 勝  ――――――――――――

633久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/04(火) 23:50:10


                       グ
                      グ
                       グ
                   ・
                   ・
                   ・


  『蝶』の操作を終えた『さなぎ』は次の瞬間、両足に篭めていた力を『解き放つ』。
  『クリサリス』の身体能力、そのすべてを注ぎ込んで『空へ』!



                  ド
                 バ   
                 ッ  /
                   ・




          「 『 勝―――――― か、…か……」


  墨彦が目にしたのは、
                      . . . . .
  彼がもっとも恐れていた『五匹目の蝶』が飛び立つ姿!




             「  『な』! 」




                  「 『にィィィィィ――――――――――――― ッ!?』 」




    地上の墨彦の『絶叫』が『蝶』を通じて耳に響く。
    だが空を疾駆するさなぎには、眼下の状況などすべて瑣末な情報だ。
    ドームの『一階部分』を足場にし、頂上へ向けてさらに加速する!



                       シュ ォォォォオオオ―――――――――― ッ!




   『クリサリス』で風を貫き、『さなぎ』は空を舞う。



                       『7m』
                           ・
                           ・

                       『8m』
                           ・
                           ・


                       『9m』  ――― 『最高到達点!』



    『ドーム』頂上を見下ろす高度――瞬間、『反射光』がさなぎの視界を射した。
    その違和感を見逃さず、さなぎは光の方向、ドーム頂上中央部へ目を向ける。

    果たして、『エアードーム』の頂点にあったのは―――




                           _l_
                            l    キラ…



                  『紫』色 の 『×印』!


               『ビニールテープ』で封印された、
                 紛うことなき『宝』の姿!



                           . . . .
                ―――― 『見つけた』!

634志染さなぎ『クリサリス』:2015/08/05(水) 19:43:59
>>631-633

蝶のように舞い――――とはいかずとも、空へと跳び上がるさなぎの耳に、久染の絶叫が響き渡る。
少しびくっとするが……しかし、それでさなぎは『確信』する。
『宝』は上にある……!

そしてその予感通り。フクロウの頭の上に輝く『宝』! 見つけた。着地して回収だ。

「よ……っと!」
精密性はCだが、柔らかいドームの上に着地する分には問題ないだろう。
まさかハチミツを踏み割るなんてヘマはしまい。

「『樹液』も『花の蜜』も上にあるものですけれど……だからってこんなところに隠すだなんてぇ……」

そっとビニールテープを剥がして宝―――レンゲのハチミツを回収し……。

「なかなか味な真似をしますよねぇ〜〜〜〜〜〜」
しっかりと抱える。

「よっと!」
そっとこがねくろうの頭部から降り……

「やりましたぁ〜〜〜〜〜〜! この勝負、私(タテハチョウ)の勝ちですねぇ〜〜〜〜〜! うふふっ」
さなぎはとても嬉しそうだ! 大好物を手に入れられる喜びで顔が綻んでいる。
喜びの声を漏らしたところで、もう使わないので『クリサリス』を解除する。
久染の傍にある蝶も、同時に消えるだろう。

「しかし、まさか上に隠すだなんて……全く予想できませんでしたよぉ。いい勝負でした。ありがとうございました〜〜〜〜!」
久染に近づき、そう言いながら、はにかんで右手を差し出す。
試合が終われば『揚羽も立羽もない(ノーサイド)』。つまり『握手』を求めているようだ。

635久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/05(水) 20:58:34
>>634

  ビニールテープを剥がしてハチミツ瓶を――念願の『宝』を取りだすさなぎ。

  すると岩陰に隠れる恥ずかしがりやの『イワナ』みたいに、
  宝の下に潜んでいた『四匹』の『落書き』がひょっこり姿を現した。
  それがこの頂点までの『運搬』につかった『四匹』――というわけだ。



宝を片手にドームから飛び降り、華麗に着地するさなぎ。
すると地上にいた墨彦は『ぐげぇ〜〜〜〜〜〜〜〜』。


il|li ○| ̄|_ il|li


もしくは、『あぅあぅあぅ…………』という擬音が似合う状態だったが、
さなぎがスタンドを解除したのを見て自身の敗北を受け入れたのだろう。
ぐぐっと立ち上がると、悔しそうな笑顔を浮かべながらもさなぎと向き合った。


「…………おつかれさまでした。この勝負―――
 さなぎ先輩、あなたの『勝ち』です。
 こんなに『悔しい』のは『インク・フィッシュ』を使えるようになって初めてですよ。
 でも、…………本当にいい勝負でした」


差し出された右手にこちらも応じる。
『Gペン』の刺青が入った掌で、さなぎの手をグッと握りしめる。


「カメラの向こうでさなぎ先輩が『スタンド』をまとったとき、その『蝶』を出されたとき、
 『目隠し』をされたとき、ドームを『揺すられた』とき………僕、ほんとにドキドキしましたよ。

 楽しい………心の底からシビれる『9分30秒』でした」


いつの間にか墨彦の表情にあった悔しさはスカッと抜け落ち、
目の前の少女の健闘を称える純粋な笑顔になっていた。


「よかったら……さなぎ先輩、次もまた遊んでくれますか?」

636志染さなぎ『クリサリス』:2015/08/05(水) 21:52:57
「ええ、私も……。既に推理した情報で『3分』取られちゃったときは『やっちゃったぁ……』って思いましたし、
新情報を1分半で買い取るかどうかは本気で悩みましたよぉ……。
『隠し場所がドームである』っていう予想が当たっていなければ、あそこであのかすれた絵のことが脳裏をよぎらなければ……膝をついていたのは私の方だったかもしれません。

うふふ、どっちが勝ってもおかしくない名勝負……本当に楽しかったですよぉ。年甲斐もなく燃えちゃいました」
齢はそんなに変わらないけど。
久染の手を握り返すさなぎの手の甲には、大方の予想通り『蝶』の刺青が彫ってある。

「流石は『漫画家志望』……『楽しませる』のがとっても上手ですぅ。隠す役(アゲハ)を久染さんに任せて正解でしたよぉ」
楽しい勝負を提供してくれた久染を讃える。

「うふふ、もちろんですぅ! また遊びましょう!」
笑顔で答える。熱い勝負の後、お互いを讃えて『友情』が芽生える……『週刊少年ジャンプ』的な展開だ。
久しく染まる少年と、志が染まる少女。ハチミツ探しを通じて、二人は確かに友達になった。


「あっ、そうだ。久染さん、もしよかったら『赤外線』しません?」
と、連絡先の交換を持ちかけるさなぎ。

637志染さなぎ『クリサリス』:2015/08/05(水) 21:53:51
>>636
>>635

638久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/05(水) 22:39:42
>>636


   ギュ―――― ッ


さなぎの手の甲の刺青が目に入るが、墨彦は特に何も触れない。
彼女がそうしないように、それはきっと今は話さなくてもいいことだ。
『友達』と身の上を語りあう機会なら、これからたくさんあるはずだろうから――― と。


>「流石は『漫画家志望』……『楽しませる』のがとっても上手ですぅ。隠す役(アゲハ)を久染さんに任せて正解でしたよぉ」


            「うッ……!」


「…………ヘヘ、ヘヘヘ。
 な、なんですかそれ……! そ、そ、そんなにホメたって何にも出ませんよ――――っ」


  さなぎのド直球なホメ言葉に思わず赤くなり手を振る墨彦。
  マンガ家志望の墨彦にとって、まさしく
  自分の『エンターテイメント性』をホメられるのは『一番うれしい』ことなのだった。


「で、でも……嬉しいです…………ヘヘ。
 こちらこそ、最後まで付き合ってもらってどうもありがとうございました!」



         ペコォ―――――― ッ


髪をガシガシ掻いて真っ赤になった自分の顔をごまかしつつ、
墨彦はさなぎに礼を返す。



「赤外線…………ああ、連絡先ですね?
 もちろんいいですよ―――」


スマホを取り出し、さなぎと連絡先を交換しながら、ふと墨彦は空を見上げる。
ハチミツひとつでこんな出会いがあるなんて、最初は思ってもいなかった。

気づけば一面曇り模様だった空の隙間から、鮮やかな夏の太陽が覗き始めている――……

639志染さなぎ『クリサリス』:2015/08/05(水) 23:10:07
>>638
「『久染さん』……っと。よし、『登録完了』ですぅ」
登録しながら、久染に倣いさなぎも空を見る。

「あら、晴れてきましたねぇ」
もしもさなぎがあのまま普通にハチミツを購入していたら。
あるいは、善意で久染にハチミツを譲っていたら。
こんな出会いはなかっただろう。『DIONモールで見かけた人』『先輩と後輩』くらいの関係だったはずだ。
人と人とのつながりは、どこで何によってもたらされるか。分からないものだ。

ハチミツをきっかけに会い、ゲームをきっかけに友人になる。太陽もそれを祝福しているようだ……。

640久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/06(木) 00:21:49
>>639

「あ………ほんとですね。
 今日からしばらく、いい天気が続きそう―――」


さなぎともに、しばし屋上から夏空を見上げる墨彦。

不思議な縁を通じて友人になった二人のあいだに、
束の間おだやかな時間が流れ―――――かけたところで、



   「 …………って僕、

    他にもおつかい頼まれてたの忘れてた ――――――― ッ ! 」



とつぜん自分の目的を思い出して大声をあげる墨彦。
そう、彼は『おつかい』でモールに来ていたのだった!


「急に大声出しちゃってごめんなさい、さなぎ先輩!
 でも僕、急がなきゃーッ!」


ペコォーと頭を下げたあと、
ドタバタと転がるように駆け出す墨彦。

出入口に向かって走りながら、墨彦は早戻しのように
屋上にまき散らかした『落書きの魚』たちを元いた棲み家へ――
『スケッチブック』へと次々引き取っていく。



  「じゃあ―――さなぎ先輩、また!
   今度はもっと『普通に』遊びましょうね!

   あるいは、もっと『奇妙』な遊びでも、僕はぜんぜんOKですけど―――ッ!」



墨彦は振りかえり、ぴょんぴょん飛び跳ねながらさなぎに向かって叫ぶ。
最後にブンブンと大げさに手を振ると、墨彦は屋上出入口から去っていく。




  空にはすっかり夏の太陽。
  今日は最後まで気持ちのいい天気になりそうだ―――そんな予感を覚えながら。

  不思議な縁を通じて友人になった二人は、ゲームの舞台を後にするのだった。




              『志染さなぎ』 と 『久染墨彦』        ⇒  『友達になる』

              『アゲハとタテハのハチミツ探しゲーム』  ⇒  『Good Game (おしまい)』

641久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/06(木) 22:42:16

>>547で久染が送信した拍手内容は、以下の通り。


┌─────────────────┤拍手開示├───────────────────┐
│                                                                  │
│  ハチミツの隠し場所は、キッズスペースにある『エアードーム』の『頂点』。                     │
│  ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org453540.jpg                                │
│                                                                  │
│                                                                  │
│  普通の人間だったらどーやっても隠せない場所だが……                           │
│  僕なら『インク・フィッシュ』をドーム表面に走らせ、                                │
│  そのまま頂点まで『運搬』させてやればいい。                                │
│                                                                  │
│  位置固定用テープはあらかじめハチミツ瓶に貼っておき、瓶ごと『沈没』させて運ぶ。           .│
│  頂点についたら沈没を解除して、                                            │
│  浮上したテープをあらためて『魚』で引っ張ってベッタリ貼り付ければOKだ!                   │
│                                                                  │
└─────────────────────┐┌───────────────────┘
                                ││
      ┌──────────────────┘└───────────────────┐
      │                                                            │
      │  なおこちらが想定するさなぎ先輩の回収手段は、                             │
      │                                                            │
      │     『送風機を外して空気を抜き、ドームをペチャンコに萎ませて取り出す』            │
      │                                                            │
      │  というもの。                                                    │
      │                                                            │
      │  なのでこの隠し場所、                                              │
      │  ルール(5):『探し手が取り出せない場所に隠してはならない』に抵触するのでは?       │
      │  という疑義に対しては、                                            │
      │                                                            │
      │   ルール(6):『ただし取り出せる条件が明示されているなら可』を満たすので問題なし!     .│
      │  と答えられるはずだ。                                             │
      │                                                            │
      └──────────────┐┌───────────────────────┘
                              ││

642久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/06(木) 22:44:20
                              ││
┌─────────────────┘└────────────────┐
│                                                    │
│  唯一不安材料があるとすれば―――                            │
│  『クリサリス』の運動能力を使われたら、                          │
│  普通にジャンプしただけでエアードームの頂点ぐらい軽く越えてしまいそう、    │
│  ってことだ………。                                      │
│                                                    │
│  さなぎ先輩が屋上に到着したら、                                  │
│  なんとしてでも彼女のスタンドを解除させるか、                      │
│  どうにか『ジャンプ』をさせない方向に誘導していかなくては………           │
│                                                    │
└───────────────────────┐┌──────────┘
                                    ││
                                    ││
                                    ││
          ┌──────────────────┘└──────────────────┐
          │                                                          │
          │  ちなみに:                                                   │
          │  最初は自分が腰に巻いている『パーカー』を隠し場所とする予定だった。           │
          │   (『インク・フィッシュ』の『接着』によってパーカーのフード内にくっつける)            │
          │                                                          │
          │  屋上内に隠したと言いつつ、                                    │
          │  実は『一緒に同行する隠し役が肌身離さず持っていた』、                        │
          │   というのは、探し手の『思考の隙』を突くいい回答だと思っていた、の、だが……        │
          │  直前で『ルール(15)』が『宝の【座標移動】の禁止』になってしまったために断念。      │
          │                                                          │
          │  現状セカンドベストの案だけど、果たしてどこまで通じるか……。                  │
          │                                                          │
          └──────────────────────────────────────┘

643久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/06(木) 22:46:45

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    なお――――
    あまりにもさなぎの到着が『早すぎた』ために、
    実はさなぎが屋上に姿を見せた段階では

    墨彦はまだ 『宝を隠しきれていなかった』。

    そのあたりの詳細もふくめ、墨彦視点でのゲームの行動解説は以下。


                     ↓ ↓ ↓

644久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/06(木) 22:58:24

     くコ:≡                            くコ:≡
   〜〜〜〜〜〜 墨彦視点での行動と思考の流れ 〜〜〜〜〜〜
     くコ:≡                            くコ:≡



>>543-544 【隠し場所に悩む】

  拍手にあるとおり、直前に変更された『ルール(15):宝の座標移動の禁止』のせいで
  当初予定していた『自分の衣服に隠す』プランが使えなくなり迷いまくっている。(PLも)

  『チラ』『あそこも良さそう』と言及しているのは南東の『樹』の上方、枝部分のこと。
  しかし直後に言及しているように、『高所』に隠すのはさなぎの服装から心理的抵抗があった。

  最後に思いついた『逆転の発想』というのは、目立つ『木』ではなく『根元』に隠すということ。
  この段階では、『派手なエアードーム(=目立つ木)』の『底面(=根元)』に『沈没』させて隠す予定でいた。

                ※ ちなみに『グ・・・』はエアードームを軽く持ち上げた時の音で、
                   後にさなぎが同様の行動を行ったときも『同じ音』がしている。(>>625


>>547 【隠し場所の決定】

  しかし直後、ルール(13)のせいで沈没秘匿は不可能なことに今さら気づく。(PLも)

  『……オオ』とは、足元にある『送風機』の『ブオオオ』という『送風音の断片』であり、
  ガクーと膝をついたことで墨彦の耳に聴こえてきた。
  (後に>>625でドーム背面に近づいたさなぎも、やはり『同じ音』を聴いた)

  直後の墨彦のセリフの補完は『こんな単純な仕組みで膨らんでいるのか』。
  ここで墨彦は『空気を抜けるならルール5をクリアできる』という発想を得て、
  『魚で高速運搬して、ドームの頂上を隠し場所にする』ことを思いつく。

  スマホを取り出し、急いで自分と宝を『高速運搬』して離脱するのだが、
  直後のさなぎの行動が早すぎたため、彼女の到着時点で『どちらも完遂できなかった』。



>>552 【ヘッスラ姿でさなぎをお出迎え】

  早すぎるさなぎの登場に思わず『急ブレーキ(運搬中止&解除)』して離脱は中断。

  だが離脱直前に墨彦はスマホを『セルフカメラ(自撮り)』モードに切り替え、
  離脱しながら自分の『背後』にあるエアードームの姿を『視認』しつづけられるようにしていた。
  そうしてさなぎが屋上に到着した後でも、
  『宝の運搬』は隠れてコソコソ(さなぎに気付かれないようドームの背面側で)続いていた。

      ⇒メール欄 『selfie=自撮り』 『sneak up behind=背後でコソコソ』

645久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/06(木) 22:59:59
>>555 【さなぎを見上げてスマホをお手玉】

  墨彦のスマホ操作の効果音『クイクイ』は、
  スマホの『画面』をタッチ操作しているのではなく、スマホの『角度』を操作していることを表している。
  そうやって背後にある『エアードーム』の視認と『魚』の操作を続けていた。
         ※ のちに墨彦がスマホを『覗きこむ』際にも、似たような効果音が聴こえる。(>>601


  また直後にスマホをお手玉した際に出た『パシャッ』という効果音は、
  実はさなぎの接近に慌てて『誤操作でカメラのシャッターを切ってしまった音』。

  なのでもしこのとき墨彦から『カメラを取り上げた』のであれば、
  『エアードーム上方を登る魚の影』をとらえた『一撃必殺の証拠写真』をゲットすることができた。

  『スカート』を見上げて照れる描写は、>>544とあわせて
  捜索範囲から『高所』の意識を外してもらうためのPLからのちょっとした引っかけ。



>>560 【所持品&足元を調べる】

  『ドキドキ』しているのはさなぎの>>559の予想『墨彦の所持品に隠す』が『実は直前までドンピシャ』だったから。


>>562 【足元にあった崩れた落書き】

  平常時なら6匹ともちゃんと『転写解除』できたのだろうが、
  今回はさなぎの早すぎる登場による『急ブレーキ解除』、そして『離脱』と『秘匿』の『同時操作』だったために、
  一番後方の1匹だけ乾燥度をうまく調節できず、『転写』に失敗。

  後の>>618で分かるように、墨彦は急ブレーキの慣性でそのままズボンの膝あたりで『擦って』しまった。
  『作品毀損』のため『魚化』は解除、一匹だけ『半分インク』に戻っていたのはそれが理由。。



>>570 【墨彦モノローグその1】

  『インク・フィッシュ』の能力をあえて早いうちに教えた『もう一つの理由』とは、
  さなぎの捜索意識を『上空』ではなく『床面』『足元』などの『平面』に向けてもらうため。

646久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/06(木) 23:03:12

>>581 【目隠しされる】

  墨彦も考えてもいなかったさなぎの『妙手』で、マジでビックリしている。(PLも)
  さなぎが言及していない『落下音』『風の音』にまで触れているのは、
  ここで『音』に意識を向ければ『送風機の音』が聴こえる、というヒントのつもりだった。


>>584-585 【揺すられるドームにぎょっとする】

  墨彦が敗北の恐怖をもっとも強く味わったシーン。
  頑なにドームに『接近』しないのは、実は揺すられて『宝』が落ちないように
  ドーム頂上にいる『魚』を必死に操作しているから。(>>625で『一歩退がって』いるのも同じ理由)

  なのでもしこの時『蝶』で墨彦の様子を監視していれば、
  墨彦が『ドームの上方をハラハラ見上げている姿を確認できることになっていた。


>>587 【墨彦の本音の反応1】

  墨彦が考えていたさなぎの勝利法は『空気を抜いて萎ませる』『頂上めがけて飛ぶ』の二つだけで、
  『力任せにドームを転倒させる』のは墨彦にとって想定外の『第三の勝利法』だった。
  『蝶』が聴き取った墨彦の呟きはこれを指している。  
  >>625でも『ドームを持ち上げるパワー』を警戒しており、>>632の『手放さないのが最短ルート』もこの『転倒』を指す。


>>589-592 【二度目の取引打診】

  このタイミングで自分から『もう一つの能力』をバラしたのは、
  さなぎが『アスレチックジム』を登ることで『高所からの捜索』を思いつくかもしれない、という危惧から。
  また、みずから進んで『高速運搬』の存在をチラつかせることで、
  『キッズスペース』以外に捜索の目を向けさせることも狙っていた。


>>601 【座席とステージを探すさなぎを見て笑みを漏らす】

  この『笑み』は>>604で触れたように、『どちらも本命に至らないことから来る余裕の笑い声』。
  他にも墨彦の『視認範囲』をチェックできるなど、『蝶による監視』は実際かなり有効な一手だった。


>>611 【ラストスパート】

  後に>>632で触れたが、この時の墨彦は警戒過多状態だったため、
  『飛べそう』というフレーズだけに過剰反応してビクッとしている。

647久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/08/06(木) 23:06:25

   『アゲハとタテハのハチミツ探しゲーム』


                『志染さなぎ』 ⇒ 『WIN』!

648稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/30(日) 01:00:00
GMつきで対戦者募集。
細かい点は相手が来てから一緒に考えたい。
なお、レスはあまり早く出来ないですが、ご了承ください。

649鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/30(日) 23:55:34
>>648

お相手がいないのでしたら僕でもいいでしょうか。

650黒畝:2015/08/30(日) 23:58:04
お二人がよければGM請け負います。

651稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/31(月) 00:01:13
>>649-650
ありがとうございます。
よろしくお願いします。

652『青き陽』対『鈴生り』:2015/08/31(月) 00:42:33
双方の合意が得られたので、以下のルールでバトルを行います。
なお、このルールは『能力相性の悪さ』をカバーするためのモノです。

・鈴元PC先行、遅れて稗田PCのレスで開始。

・鈴元PCは6レスの間『準備期間』を与えます。
 この間に『仕込み』を行うことを許可します。
 尚、『仕込み』は短縮して1レスで完了します。『拍手』推奨。

この前提で、ステージに欲しいものなどがあるなら指定をお願いします。

653鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/08/31(月) 01:02:27
>>652

ステージの場所にもよりますが開けた場所なら障害物をお願いしたいところです。
また風があれば嬉しいです。

『準備期間』の『仕込み』についてですが
Aの場所で行われた『仕込み』がどれだけの量になろうとも『1レス』で終わらせ
次の行動に移るという認識でよろしいでしょうか。

654『青き陽』対『鈴生り』:2015/08/31(月) 01:06:29
>>653(鈴元・回答)
概ねその理解で構いません。
ただし、あまりに『過剰な仕込み』はGMから失敗裁定、もしくは未完了判定の可能性があります。
目安としては『十数分〜三十分内』程度に終わるなら1レスで終わることにします。

655稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/08/31(月) 01:32:46
>>652

「攻城戦みたいなもんか……」

ある程度の広さがあれば嬉しいです。
他に希望とかはないです。GMにお任せします。

656『青き陽』対『鈴生り』:2015/08/31(月) 01:38:13
>>ALL
了解しました。追加で条件として――

・稗田PCの所持アイテムは『一つまで』。
 鈴元PCの所持アイテムは『制限なし』。

これは問題ないでしょうか?


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