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【場】砂浜
98
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/03/01(日) 00:47:26
>>97
「……ッ」
ウィルを押し倒したアウレアの身体は、震えていた。
それは――もう、論理的な推測なんかではなかった。
『ヨハネスブルグ』の能力者が『相手をただ女にする』だけで済ませるはずがないとか、
そういえばあの時の女は妙にルンクスに協力的だったとか、そういったことはまるで無関係。
言うなれば、ただの『女の勘』だ。
ルンクスの言動、そしてウィルの変化。
愛を知る『女』だからこそ、その微妙な関係性に鋭敏に反応できる。
、、 、、 、、
ウィルは――ルンクスのものになりつつある。
そんな、荒唐無稽な、通常であれば思い至ることさえ
困難であろう可能性にも行き着けるほど鋭敏に、反応できてしまう。
ウィルはここ数日アウレアの様子がおかしかったことに気付いているはずだ。
街に出歩き、そして戻って来る。そして『足りない』と呟く。およそまともな精神状態ではなかった。
それは、彼女が本能的にこの危機的状況を察知していたからだ。
ウィルがとられる。精神も肉体も作り替えられ、自分の傍から離れる。
その最悪の結末が想定できるがゆえに、必死に事態の打開に動いていたのだ。
「それ……信じて良いんだよね」
顔を上げる。
その表情は、こう訴えていた――『まだ足りない』。
『足りていない』のだ。アウレアの中のピースが。
「この先、どんなことがあっても……
わたしは『今』のウィルを信じて良いんだよね」
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