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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>896
「ほうかのォ」
ヤジロベー、ぎりぎりのバランス、か。
であるなら尚更、自分の立つ位置は決まってる。
何時だってそうだ………バランスは崩れて、『平穏』『穏便』とは正反対の場所にずしんと着地するのだ。
けれど不安定なところをふらふらするよりも、不穏な場所をノシ歩いてくほうが、自分には合っている。
「アホぉ、お前らは学校に行けるありがたみが解らんからそんなことがゆえるンよ。
義務教育の間はありがたく行かせてもらえ」
──藤堂虎鈴は周囲には不良であると認識されているが、それは違う。
藤堂虎鈴はほんのちょっとばかり血の気が多くて、喧嘩っ早いだけで……不真面目でもなければサボり魔でもない。
宿題もやるし、授業態度もいい(成績がいいとは言っていない)。
「物好きなやつじゃ………あンなもんでいいなら、うちンとこに来たら何時でも作って」
ふと、紅太をまじまじと見る。
『力を持つもの同士は、惹かれ会う』
「……………お前がもやし持ってくるンなら、何時でも作ったるわ」
紅太に背を向けると、すたすたと先に歩いて、教室に入っていった。
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