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【場】『私立秋映学園』 三学期

857葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』【部外者】:2015/10/08(木) 04:32:12
>>856

「適材、適所――」

      「い、いえっ! イザベルさんは……私にとっては適材、です。」

        (自分だけじゃできないことは……
         他の人に、手伝ってもらってもいいんだ。)

穂風はまだまだ何にもできない。
だから、それなら、人に手を借りても……いい。

         ・・・・当然のことだ。

(アミーガ……それってきっと、良い言葉なんだろうな。)

「それに、あのっ……その!」

        「私も……イザベルさん。
         イザベルさんみたいな人、その、好きです。」

    ニコ ――

穂風は純真な笑顔で、そう言った。

「だから、その……きっと、必ず。
 恩は……返します。イザベルさんが困ったときに。」

         コク

言ってから、確認するように頷いた。
真剣な表情、だった。

          ・・・・忠義とかではない。
              恩を返したい。その気持ちだけ。

「はいっ! 私も……いえ、私こそ頑張ります。
 それで、その――」
 
           「は、はい……
            携帯は、その……」

連絡先。ついこの間、困ったばかり――
だったのだが。

      スラスラスラ

         ツィー

「あ……」

手元に滑って来た紙ナプキン。
手に取って、イザベルの顔と見比べて。

        「ありがとう……ございます。
         本当に私、その、何から……何まで。」

また、礼を言った。
言い尽くせないほどの礼を、穂風は感じる。




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