レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
【場】『私立秋映学園』 三学期
-
>>855
「つっても、こいつはおまえじゃやれねェだろ?
『適材適所』って奴だよ」「アタシが適材とも思わねーが」
苦笑気味にはにかむ。
答えは最初から決まっていた。
「手、貸してやるっつったろ。
アタシはおまえみたいな奴、好きだしよ」
アミーガ
「それに『ダチ』見捨たとあっちゃあ、いよいよ女が廃らァ!」
含みの無い、性根から出た言葉だった。
もっといい知恵を出してやれる奴もいるだろう。
もっと具体的に力になってやれる奴もいるだろう。
だが、今穂風に力を貸してやりたいと思っているイザベル・ドレーク・ノルダーノという女は、他にいるわけじゃないのだ。
手を貸したいから、貸す。それだけのシンプルな考え。
「ヒヒヒ。ま、精々恩に着といてくれや。
そのうち貸し分は返してもらうからよ」
そう言って、イザベルは悪戯っぽくウィンクを飛ばした。
「おう、そっちも頑張れよな。
アタシも色々アプローチかけてみっけど、手筋は多いに越したことはねェ」
「んでおまえ、携帯……は持って無さそうだよなァ」
……バイトはしているにせよ、家賃やら食費やらでカツカツだろうし。
というわけで紙ナプキンを一つ手に取り、ポケットからペンを取り出してスラスラと走らせる。
「はいこれ、アタシの電話番号。
人から電話借りるなり、公衆電話使うなり。なんかあったら連絡してくれってことで」
ついと机の上を滑る紙ナプキンには、11桁の電話番号が意外と丁寧な字で書かれていた。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板