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【場】『私立秋映学園』 三学期

851葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』【部外者】:2015/10/08(木) 02:00:43
>>850

          「……はいっ!」

                「必ずっ!!」

   コクッ

短い返答だった。
だが、意志はそこにあった。

          スッ

      スッ

ナイフで器用に生地を切っては、口に運ぶ。
大口は開けない。

      「……」

   パクッ

時々覗く犬歯は、少しだけ鋭い。
けれど、人間の歯だ。牙ではない。

              ・・・・ともかく。

「分からない……です、けど……
 学校には……ずっと、お家で勉強してた……から。」

            「先生は……ええと。
             皆、家の人じゃなかったと思います。
             こっそり、外の話、聞いたり……したので。」

    コッ
        コッ

ミルクティーのカップを傾ける。
ゆっくりと――だ。

           「は……」

温かい息を吐く。
雨で冷えた体には、ほっとする味だった。

「……外のこと、何も知らないとかじゃ、ないと思います。
 その。使用人の方たちも、外の人……だった、と、思います。」

         「すみません。
          ……私も、よく、わからなくて。
          家の、その、仕組みとかは、あんまり……」

イザベルの推理で言うなら――後者が近い、のか?
穂風自身、よくわかってはいないこと。

「弁護士……あの、法律の人、ですよね。
 ……知り合いには、その、いない……です。」

            はぁ ・・・・

思わずため息が出る。
それでも、学校には、通いたい。絶対に。

「……保護者無しだと、本当に無理、なのかな。」

         ・・・・ひっくり返すようなこと。

可能性にはすがりたい。
その目は決してふざけてはいない。




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