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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>560(鈴元)
「…………照れますわ」
そう言って、銀杏羽は恥ずかしそうにそっぽ向いた。
先程のような硬さのない、やわらかい表情で。
「わたくしの方こそ、『これからもよろしく』。
別にわたくしは涼に施しをしているわけではありません。
こうしていることが、わたくしにとっても楽しいことなわけですし」
今回のクイズも、銀杏羽が楽しそうだからやっただけだ。
鈴元を部活に誘ったのも同じ動機だから、決して慈善事業ではない。
ただ――鈴元がそれに感謝したいというのなら、素直に受け取ろう。
感謝を求めてやったわけでないにしろ――喜ばれるのは、嬉しいことだ。
「鈴眼の羊羹は、とてもおいしいですものね」
微笑みながら、銀杏羽は鈴元と共に歩き出す。
お互いに、知らないことも多いし、『踏み込めない領域』だって存在する。
しかし、今はそれで良い。
互いの好きな物を知っている、まずは、そこから。
これが、二人にとっての『断金の契りの第一歩』だった。
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