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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>532
「なにをいうとるがね、暁利ちゃん。
『ありがとう』なんて……あたし、なーんもしちゃあせんよぉ!」
柔らかく、也哉子は微笑んだ。
掴んで、包み込んでくる手を、こっちも両手で包み返して。
「償いなんて、しにゃあでええよ。
だって、『友達』だで。こそばいわ。
守ってくれるって言うんなら、あたしの方が『ありがとう』だわさ」
再び生まれる『渦巻き』。
でも、今度は怖くない。強がりじゃなくて、心の底からそう思う。
だって、暁利ちゃんの『瞳』がこんなに綺麗だから。也哉子は心からそう思って、安心して渦に身を委ねた。
「ほんだで、言うなら『ありがとう』でも、『ごめんね』でもあらすか」
関東也哉子は、なんの力もない一般人で。
つまり、自分を隠してくれる、護ってくれるような力は無くて。
だからこそ、包み隠さず笑って、言葉を伝えるのだ。
「――――暁利ちゃん、これからは一緒だて!」
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