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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>524
「……………………」
ジッと、嵐ノ宮の言葉を聞く。
その内容は、よくわからない。多分、向こうも伝える気はない。
迫る『空き缶』、注がれる視線。
どれも、怖い。酷く怖い。
それでも也哉子は一瞬瞠目すると、静かに目を開いて嵐ノ宮を真っ直ぐ見た。
肩は震えているし、呼吸は荒いけれど。
「……さっきまでは、思ってたよ。
暁利ちゃんは優しい子で、いい子で、『そういうの』とはなんにも関係ない子だって思ってた」
その震えを隠そうともせず、じっと真っ直ぐ嵐ノ宮を見る。
「ついさっき、違うのかなって思った。
もしかしたら、『そういうこと』ができる子で、したこともあるのかなって、ちょっと思った」
汗が噴き出す。足が震える。
カタカタと鳴る顎を必死に抑えて、せめて言葉だけは滑らかに紡げるように。
「ごめんね、暁利ちゃん」
今日何度目かも分からない、謝罪の言葉を紡ぐ。
「あたし、押し付けてたね。
怖いから、殺されたくないから、暁利ちゃんは良い子だって、思い込みたかった。
暁利ちゃんのこと、何も考えてなかった」
震える足を押さえつけて、すっくと立ち上がる。
・ ・ ・
「いいよ」
「凄く怖いし、逃げ出したいけど。
あたし、暁利ちゃんから逃げたくないから……『いいよ』」
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