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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>512
「で、でも……」
「ひっ」
見えない『何か』に、制服を引っ張られる。
なにかいる。明らかに、也哉子には知覚しえない『何か』が。
意味がわからない。
わけがわからない。
ただひたすらに理解不能で、それが恐ろしい。が――――
「う……うん」
「ごめんね。ちょっと、驚いちゃって」
ゆっくりと立ち上がって、おぼつかない足取りでソファへと移動する。
すごく怖いし、意味が分からない。
だが、これが『嵐ノ宮暁利の世界』だということは、なんとなくわかった。
だったら、多分大丈夫だ。
きっと悪いことにはならないと、そう思う。否、そう『思いたい』。
だから少し無理に笑いながら、ソファに座る。
「えっと、それで、あたしの話なんだけど……
……その、ちょっと待ってね。まだ少し混乱してるみたいだから」
大きく息を吸って、吐いて。
異常を受け入れる体制はできても、この衝撃はすぐには誤魔化しきれない。
足だってまだ、奮えてる。
顔だってまだ、蒼褪めてる。
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