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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>439
「…………」
「すぅ」 「はぁ」
「そ、そうね……」
深呼吸は――気を落ち着けるための儀式。
なぜ落ち着けるか? それじゃ簡単で――ココロは今、混乱している。
そこに、貞菜の言葉が聞こえてくる。
――そのままでいい。
――最低だと自覚している自分でいい。
――成長ができる。
『ガタッ!』
「わ、わ………………私のッ!
……何が分かるの? はぁーーっ、はぁ―っ……!」
ベッドから飛び起きるようにして、そう叫んだ。
ココロは――自己嫌悪と、自責の渦にとらわれ続けている。それは精神のとても根深い部分だ。
つまりココロは全肯定されるのが苦手なのだ。
ピアノのことや、容姿を褒められたり、ちょっといいとこあるね、とか、優しいんですね、とか――そういうのはいい。
「…………ご……ごめん、なさい……」
「私……」 「……ごめんなさい……」
「先生……」
だが――全肯定は駄目だ。
それはココロにはとうてい、受けきれないのだ。
ガバッ……!!
自分のベッドに潜り込む。まるでハリネズミが外敵から身を守るように。
……これ以上は、干渉しない方がいいかもしれない。
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