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【ミ】『黄金町の終わる夜』 第三幕

264貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/06/26(木) 01:05:03
>>255-256
       「は、はは……」

シニヨンの女(仕舞屋)の能力らしき空間で、緩やかに落下しながら。

      ス  ウ

あたしは、静かに手を翳す。
空の上。
今の今まで、『脅威』しかなかった『そこ』。

――指の隙間からは、穏やかな月の光が差し込んでいる。

         『……ナオウン
          (……このくらい、詩的になってほしいものですが)』

……と、こんなことを考えるのは『バベット』だけどね。

     「馬鹿言ってんじゃあないわよ」 「あーもー疲れた……」
     「死ぬ……ってか、次の瞬間気絶してても、何ら不思議じゃないんじゃない?」

手を翳したまま、疲れてぐだーっとするわ。
もう絶対、絶対! 今後こんなことがあっても、あたしは動かないわよ!
なんかノリとかでよく考えもせずに突っ走っちゃったけど、最終的にあたし足手纏いだったし!
あたしが呼びかけなくても人はたくさん集まったもんね!
なんていうか、心配しなくてもこの街の連中なら平気だって分かったわ!

と、なんか今回の一件を通してよけい歯に衣着せない物言いになった気がする
あたしの唯一無二の『相棒』と共に、他の人の『降下補助』を待つわー……。死ぬ……眠い……。


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