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【ミ】『黄金町の終わる夜』 第三幕

256『黄金町の終わる夜』:2014/06/26(木) 00:25:34
>ALL

       ヒュ オ オ オ オ

刹那、遺体の落下は『スロー』に感じられる。
『黄身』の内側から、遺体に迫る影の姿。
少年の形をした、血の色の『何か』。
『中心核』に触れた遺体と『鏡写し』になる。
遺体に触れる。吸い込まれる。同化する。

                    パ チ

痩せぎすな少年が、目を、開ける。
──そして。

>>251(ロンパリ)
煙突を横目に、終焉の時を待つ。
煙突に変化はない。
だが、どこか空気が緩和した気がする・・・・


>ALL

            パ キィイイイイイイイ ン

──それは、『超新星』を思わせる閃光だった。
誰もが目を眩ませ、目を閉じてしまうような。
そして目を開けた次の瞬間・・・・

そこにもう、巨大な『月』の姿はなかった。

           カカカカカ カカカカカ・・・・

力を使い切った吉本とともに、元の姿に戻る『電波塔』。
その上で、『月』にいたスタンド使いは、揃って空中に投げ出される。
仕舞屋の『クリスタル・クリプト』内の者は緩やかに留まり、
リンの傍にいた者も、『泡』の中に救出された。
その他の者は──

                  ヒ ュ ウ ウ ウ ウ ウ


落下していく・・・・やさしい風の中を。
眼下に横たわる『黄金町』は、
寝息をたてるように、小さな家の灯を瞬かせていた。

そして『電波塔』・・・・
見上げる面々が、自分たちに気付いたことを知る。


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