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【個】異能博物館『ロフト・シンガーズ』

1『ロフト・シンガーズ』:2013/05/01(水) 00:14:07
あらゆる異能・怪異を探求・収拾する博物館、『ロフト・シンガーズ』。

1.この『博物館』には『スタンド使い』しか入れない。
2.現在の『博物館』への入り口は、
   『DIONモール四階、遊戯コーナー壁イラストの扉』。
3.入館料は『無料』。

110クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』:2014/07/19(土) 23:02:01
>>109
                         「野球したくなってきたわ」 「あー分かる分かる」
                   「ここめっちゃ広いしな」 「ミニゲームくらいならできるんじゃねーのー?」
                            「博物館で野球するのは流石にマズイと思うがね」

「詳細は『不明』だ」
「だが『スタジアム』は確実に『建設できる』」 「それが『成長』」
「『刺青師』がそう言っていたのだから、間違いないさ」「こないだ聞いた」

ただ……と女はもったいぶって溜めて、

「『一〇〇〇万』」

「その『成長』を勝ち取るには、それだけの金が必要になるらしい」
「スタジアムの建設費としては破格なのは間違いないが、
 やはり個人で集めるにはかなりキツイ額でね……」
「やはりメディアミックスの必要性を感じているわけだよ」
「ブログの書籍化とか、映画化とか、冠番組とか」 「CDデビューとかな」

「そういうわけで、此処に『ゾンビーズ募金』とか置けないか?」
「『黄金町にスタンドのスタジアムを作りましょう!』みたいなさ」

……この女。
あろうことか、金の無心じみたことを持ちかけてきたぞ……。

111『ロフト・シンガーズ』:2014/07/19(土) 23:21:00
>>110

「野球。ここでされると流石に困りますが……」
「展示として、それ以上相応しいものもなさそうだ」

ゾンビの大リーガーという展示。
そこに、野球をしている姿を。

芥川はそれを良いアイデアだと感じたし、実行したくなった。

「前向きに検討だな」
「どこか広くて安全な場所を……今日じゃなくてもいいか」

すっかりその気のようだ。
そもそもここで野球をされて困るのも、修繕費とかそういう問題だ。

べつに野球をされる事それ自体は構わないのである。

「……っと、スタジアムの話だ」
「一千万とは、なんともはや」

「高いのか安いのか……まあ、夢のある話です」
「夢らしい夢というか」

間違いなく実現困難。とはいえ興味は、ある。

「書籍化がまだ現実的では」

「それで……募金。ははぁ、それはむろん構いませんが……ここに人は来ませんね」

「物好きも物好きくらいで」
「……ああいや、それだとちょうどいいか」

その募金に協力するのも、相当な物好きだろうから。

「私もまあ、気分が良い日に入れるくらいはします」

なんにせよ、それなりに協力的だ。

112クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』:2014/07/20(日) 00:13:57
>>111
「おお! 本当か!」 「ありがとう晴乃丞!」

募金を前向きに検討、という芥川に、女はぱっと顔を明るくさせた。
どうやら金策はどれほどやっても足りないくらいらしい。

「そうと決まればまずはゾンビ好きで物好きなイラストレーターと知り合わなくては……」
「書籍化で印税ガッポで『ゾンビーズ・スタジアム』を建設するのだ!」

頭の中が腐ってるんじゃないかと思うような思考回路だった。

「それじゃあ晴乃丞」 「撮影も終わったみたいだし私は帰るとしよう」

                     「あん?」 「もう帰るのか」 「ありがとな『ザ・カメラ』君」
                              「撮られるカイカンに目覚めちまったぜ」
                       「生前の『アレ』を思い出すな……」 「パパラッチ?」

「募金の件」 「本当に頼んだぞ!」

                          「あと野球もな〜」

ざわざわと――。
『ゾンビーズ』達とその監督は、最後まで騒がしくしながら立ち去って行った。

113『ロフト・シンガーズ』:2014/07/20(日) 00:21:41
>>112

立ち去って行く『アストロ・ゾンビーズ』を見る芥川。

「……少し、騒がしかったな」
「だがまあ」

席を立つ。

「……いいオカルトだ。楽しくなりそうだぞ」

「まずは募金箱」
「野球のスペースも用意だな」

ブツブツ呟きながら、博物館の時間は過ぎて行く……

→『またの御来館を。』

114『ロフト・シンガーズ』:2015/02/06(金) 05:46:23


      どん!

-----

『ゾンビーズ・スタジアム募金』

アストロ・ゾンビーズのスタジアム設立に愛の手を。
あなたのやさしさが、この町に新しいオカルト・スポットを作ります。

目標金額→1000万円

-----

と、書かれた箱だ。入口近くの壁際に置かれている。
そしてなるほど、金を入れる穴がある。

壁には、ゾンビーズの『個人写真』が展示されている。
(撮影:『ザ・カメラ』)


「あとは……」

「……まァ、ここに好きで来るような人間なら、ゾンビーズのことは知っているだろうが……」

……一応、ゾンビーズについての説明が簡単に書かれたパネル展示も、そばにある。

-----

『アストロ・ゾンビーズ』とは?

地の底より蘇った、往年のベースボール・スター・ゾンビ達です。
キュレーターは知りませんが野球ファンなら誰もが驚く名選手ばかり。

近年この町の『都市伝説』の一角を担うようになった『真夜中の草野球』は、何を隠そう彼らと、そのマネージャーの仕業。
どうやら見学も出来るようですが、近づきすぎると刺激が強過ぎるかもしれません。

そんな彼らが運営するSNSアカウントも存在します。
気になる方は、ぜひフォローを。
(ここにURL。)

-----


「……こんなもの、か。」

115太田垣良『ザ・サードマン』:2015/02/14(土) 07:25:16
>>114
「…SNSを見てやってきたッス」

「…………」

「募金……『PLマネー』もOK、……なんスかね?」


PLマネーより、『100万』 寄付します。PLマネーがダメなら、取り下げますが…

116『ロフト・シンガーズ』:2015/02/14(土) 11:08:50
>>115

出迎えた、丸眼鏡の男。
彼は自分を、『キュレーター』と名乗ったが……

        「『100万』」

「……ですか。」

その寄付額を聞いて、唖然、といった顔つきだった。

「あいや、失礼。少々額にぶったまげましたが……ご寄付、ありがとうございます。」

      ガシャガシャ   チーン

『ゾンビーズ・スタジアム募金』
 現在の額:100万円
 のこり:900万円

「全額スタジアムのために使われる事を保証します。

 私も見てみたいからな……」

何度か頷いている……

……このキュレーター、歓待とかオモシロトークとかの期待出来そうな男ではない。
この場所に用が無いなら、帰ってよさそうだ。

117太田垣良『ザ・サードマン』:2015/02/14(土) 11:40:16
「そうッスね…」

「それじゃあ………………」

「……『PLマネー』から『70』 『PCマネー』から『30』」
「倍プッシュ…」


「『もう100万』ッス!もってけドロボーっ!死ね!バーカバーカ!また来るからなッ」


そう言って、太田垣少年はクールに去るぜ……

118『ロフト・シンガーズ』:2015/02/14(土) 11:52:37
>>117

「さらに『100万』……」

「いや、たまげたな。」
「ご寄付ありがとうございます。」


      ガシャガシャ   チーン

『ゾンビーズ・スタジアム募金』
 現在の額:200万円
 のこり:800万円

「もっと少額からでも受け付けております……またのご来館を。」

そうして、太田垣は出て行った。

「……いや、太っ腹な少年だ。ゾンビーズの追っかけだろうか?」

「ともかく……これは案外、スタジアムの建設も夢ではなさそうだ。」

119古崎 達郎『イージー・ワールド』:2015/02/14(土) 15:17:54
>>118
アタッシュケースに敷き詰められた『九十万』をねじ込む『イージー・ワールド』。

「ホームレス仲間がね、スタジアムを見たいって騒ぐからねじ込むぞい!」

「というか、黄金町に心霊スポットが少ないからねぇ」

120『ロフト・シンガーズ』:2015/02/14(土) 17:13:52
>>119

『ゾンビーズ・スタジアム募金』
 現在の額:290万円
 のこり:710万円


「ご無沙汰でしたね。成る程、都市伝説は多いがオカルトスポットとなると少ないか……」

「とはいえ、随分太っ腹ですね。出処は聞かない方がいい?」

121古崎 達郎『イージー・ワールド』:2015/02/14(土) 21:15:13
>>120
『キュレーター』に無言で微笑む。

「経済は綺麗な金だけじゃ動かないって話。紙幣に麻薬の粉末が云々ってあるだろ。ね?」

日本経済の黒い一面を説いて立ち去る。

122『ロフト・シンガーズ』:2015/05/10(日) 22:44:25
【場】『DIONモール』 その2 より。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395578249/935-954)


>>門倉


      ――門倉は『壁の絵の扉』に触れた。


その少し後、門倉は『ここ』にいた。
だだっ広い、白い壁の空間。

ほとんど何も見当たらない。
――が、ちらほらと、写真と文章の『パネル展示』がある。

その他……『カフェ』らしきスペースがある。
また『シアター』のような設備も見える。どちらも人っ子一人おらず、閑散としているが。

「ようこそ。ここが異能博物館……『ロフト・シンガーズ』。」

                    「此の世のあらゆる怪異を、蒐集する。
                     それがここの掲げる目標で、私の生涯を賭す趣味ということになります。」

芥川は、そこまで楽しくはなさそうな声色で言った。
だが、ほんのわずかに、口角は上がっていた。

「……コーヒーでも出しましょうか?」

123門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/05/10(日) 22:59:07
>>122
「『ロフト・シンガーズ』―――
  あらゆる怪異を、蒐集―――」

 『芥川』の言葉を繰り返す『門倉』。
  興味深そうに『部屋』の中を丹念に眺めている。

「………あ、コーヒーで構わないよ。
     ただ、ミルクだけは入れて欲しい」

124『ロフト・シンガーズ』:2015/05/10(日) 23:15:33
>>123

「私も全容を把握しているわけではありません。
 なんせほら、キュレーターに過ぎない身分だから。」

                 「……ミルクありで。
                    わかりました。」

芥川はカフェスペースへと歩いていく。

「……ああ、貴方もこちらへ。
 カフェスペース以外での飲食は禁止――ですので。」

入り口からカフェスペースの間には『募金箱』くらいしかめぼしいものは見当たらない。
……『ゾンビーズ・スタジアム募金』だそうだ。(>>114参照。)

「ご存知ですか? アストロ・ゾンビーズ。
 都市伝説ですが……現実だ。ゾンビたちのオールスターリーグだ。」

               「湯を沸かすので、少しお待ちを。
                ペットボトルのでいいならすぐですが。」

そして、その奥のキッチンへと入っていった。
カフェスペースの机といすは、清潔に手入れされている。

125門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/05/10(日) 23:22:28
>>124
『芥川』に促されるまま、ついていく。

「『アストロ・ゾンビーズ』? ゾンビたちのオールスターリーグ?

  いや、いや、いや――― これは凄い。

  『部屋』もそうだが、『怪異』という名の『話の種』。
   そんなものがここにはたくさん、蒐集されているというわけなのか!

     いや本当に――― しばらくここに住みたいくらいだ」

『門倉』が目を輝かせながら、そう応える。

「ああ――― コーヒーは沸かしてもらえると嬉しいな」

126『ロフト・シンガーズ』:2015/05/10(日) 23:35:05
>>125

「……あいにく、まだまだ発展途上でしてね。
 怪異は多いが、蒐集するとなるとなかなかどうして、骨が折れる。」

     「つまり――蒐集『されていく』わけです。」

事実、『らしい』展示は見当たらない。
パネル展示がいくつかあるだけだ……大きな物とかは、ない。

「住む分にはまったくもって問題ありません。
 無駄にだだっ広いし……ここにスタンド使いが住み着けば、それが『展示』になる。」

                 「Win-winだ。」

冗談だか何だかわからない口調だ。
……奥のキッチンで、芥川は電気ケトルのスイッチを入れた。すぐ沸くだろう。

         「……」
                    「今のは冗談ですよ。半分くらいは。」

そういうことらしい。

127門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/05/10(日) 23:45:18
>>126
「なるほど――― つまり、まだまだ未完成なわけだ。

で、その『蒐集』というのは具体的にどうやるのかな?
 貴方が実際に体験した事が『ここ』に自動的に展示される?」

『門倉』は周囲をぐるりと見回しながら、問う。

「住むの関しては吝かじゃあないけど、
 生憎仕事もあるんでね、時々、寄らせてもらうだけになるかな」

『門倉』の方も冗談とも本気ともつかぬ口調でそう返してくる。

128『ロフト・シンガーズ』:2015/05/11(月) 00:03:23
>>127

             『コポポポポポポ……!!!』

                  『カチリ』

電気ケトルを止めた。
そしてコーヒーカップを棚から取り出し、インスタントコーヒーの粉を入れる。

「インスタントのがウマいんです。
 私が淹れるのよりは。……将来的には、それ専門のスタッフも導入する、かも。」

そこに、お湯をゆっくり注いでいく。
量は少なめだ。粉が溶けきる程度……その後、ミルクも入れる。

見た目からして普通な、ミルクコーヒーの出来上がりだ。

「蒐集……アナログですよ。
 私が聞いて、写真係が撮って、それでパネルを作るとか――」

                   「――あるいは。  
                        怪異をそのまま飾ってしまう、とか。」

便利な機能は無いのだ。
展示数が少ない理由の一つかもしれない。

「ええ、それで十分です。
 私はだいたいいつでも……ここにいるので。」

芥川は頷いた。

               「……コーヒーをどうぞ。」

129門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/05/11(月) 00:12:40
>>128
「ありがとう」

 コーヒーを受け取る『門倉』。ゆっくりと口をつける。

「『写真係』や『スタッフ』なんかも居るのか。
 それはそれは………なかなか本格的なんだね。

 『怪異』―――『怪異』ね。
  世間にとっては不可思議な事でも、
   『スタンド使い』にとっては、『能力』の範囲って事でも、『怪異』に入るのかな?

   『ゲームを映写する幽霊』とか、『不治の病でも死なないお嬢様』の話だったら知っているけど
    もうすでに『終わった話』だから残念ながら『写真』とかは提供出来ないな」

130『ロフト・シンガーズ』:2015/05/11(月) 00:19:24
>>129

味はふつーだ。

「ええ、スタンドって存在自体が怪異ですからね。
 既にスタンド使いに関する展示も数件ほど――」

             「ああ、展示のネタはいつでも歓迎します。
              話だけでも、パネルにすれば展示にはなる……寂しい感じはしますが。」

芥川は門倉の挙げた二つの例に食いつく。
運営熱意は微妙だが……怪異への熱意は強い。


「……まァ、プライバシーなんて概念もありますからね。
            その辺は配慮するかもしれませんが……」

つまり、本人の許可は欲しい、ってところだ。
物言わぬ展示ならともかく、人間を取り扱う場合は一応

131門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/05/11(月) 00:29:21
>>130
「『プライバシー』か。さすがに『博物館』というからにはしっかりしているね」

 『門倉』は素直に感心しているようだ。

「今挙げた話は双方、許可は取り辛いかな。
 『お嬢様』は故あって傷心でそんな話はし辛そうだし、
  『幽霊』はもう成仏しているし………うん、難しそうだ」

 話しながら、コーヒーをぐぐっと飲む。

「まあ今後、許可の取れそうな『怪異』を見つけたら知らせに来るよ。
 いつも、この場所に『ある』、という事でいいんだよね?」

132『ロフト・シンガーズ』:2015/05/11(月) 00:34:54
>>131

「私個人はまあいいんですがね。
 展示する以上、あとでケチがつくのは面白くもない……」

「しかし幽霊か……
 やはりいるところにはいるもんなんですね。」

この場所に展示しているのは――今のところ裏のとれた怪異だけ。
そこを曲げるのは芥川としても『ロフト・シンガーズ』としても面白くない。


「ええ――ぜひ。
 我々の『ロフト・シンガーズ』は年中無休。」

               「いつでも、ここでお待ちしてますよ。
                展示になりたくなった時も、どうぞ。」

芥川はそう言って、陰気な笑みを浮かべる。

133門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/05/11(月) 00:47:00
>>132
「なるほど―――まあ、俺からしてみると、
 この場所がすでにひとつの『怪異』に見えるな」

『門倉』はもう一度ぐるっと室内を見回す。

「では、そろそろお暇しようかな。
 ………少し、恥ずかしいところも見られたしね」

 『恥ずかしいところ』とは、少女の『思い出』に浸っていた事だろう。

「―――俺の双子の『姉』でね、幼い頃に別れた。
      とても社交的な人で、今は俺以上の
       お喋りになっているんじゃあないかな」

134『ロフト・シンガーズ』:2015/05/11(月) 01:05:11
>>133

「まあ、そうですね。
 この世のあらゆる怪異を受け入れる場所が、怪異でない道理もない……」

その理屈は、芥川にも納得ができた。
「それは――」

            「まいったな、色々と私は知り過ぎたか。
             まあ、プライバシーということで……墓の下まで持っていこう。」

そう言って頷く。
あとは、門倉が去るのを見送るだろう。

「……それでは、またのご来館を。」

135門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/05/11(月) 01:19:49
>>134
「そうだね。また、是非寄らせてもらうよ」

 『門倉』はそう言って席を立つ。

「ああ――― そうだ、さっきの話の『姉』。
 もし貴方が会ったら、どうぞよしなに。

 ただし俺の話はしなくて構わない。
  彼女にとっても、もう過去の話だろうからね。

     『まこと』、『かどくら まこと』。

        ああいや、母親に引き取られたんだから、

              にし………

                      ――― 『西真寿(にし まこと)』か」

    『それでは』、と告げて、『門倉』はその場を後にした。

136朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/11(火) 22:27:02
「なんだか今日は調子が良くないなぁー…」
ゲームコーナーでしばらく格ゲーをしていた涙音であったが…
どうにも対戦成績が良くない。

「今日はレベルの高いプレイヤーばっかりみたいだなぁ…」
涙音はゲームコーナーによく行くようになった。
それというのもスタンドを手に入れたからというのも理由の一つだ。
万が一怖いお兄さんに絡まれた時でもどうにか出来るかもしれないと考えたからである。

…幸いここにいるユーザーはマナーの良い客ばかりだったので
彼女の心配はとうの昔に杞憂になっていたのだが…


「ん、ま、いいか。
 ちょっと一休みしよ…」
そう言って涙音が何気なしに背中に腰掛けた場所…

『DIONモール四階、遊戯コーナー壁イラストの扉』に
腰掛ける。割と全力で。

137『ロフト・シンガーズ』:2015/08/11(火) 22:38:12
>>136

壁に『腰掛ける』というのも妙な話だが――

ともかく。

       ギィ ィィィ 

            『バタン』



――気づけば朱鷺宮は真っ白な空間にいた。

いや、完全な真っ白ではない。
幾つかの『パネル』や、何も入っていない展示ケース。

それから……奇妙な『募金箱』(>>114)


      「……ご来館ありがとうございます?」


そして、朱鷺宮を見る一人の男。
丸メガネが古臭い、やせぎすの男だ。

「いや、その顔は――」

     「……『誤』来館、の方が正しいか。
      いや、この洒落は言うべきじゃなかったな……」

腕には、『はちどり』の腕章。
朱鷺宮の様子を、あまり興味なさげに覗っている。

「……で、何か御用ですか?
 それともただ壁に凭れただけ?」

         ・・・・この謎めいた空間の、関係者だろうか。

138朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/11(火) 22:47:43
>>137
「…ん?」
ふと、気が付くと今までいた遊戯コーナーではなく…
展示ケースやパネル、募金箱が置かれた妙な空間になっていた。

「…募金箱…
 アストロゾンビーズ…?そんな球団あったかな…」
不思議そうな顔をしながら取り敢えずあたりを見回して見る涙音。

と、そこに居たのは
「…あ、そのこんにちは…。
 えっと、そうですね。色々と気になるところはあるんですがその…」
そう言ってあたりを見回す。

「ここって、どういうところなんですか?」
少々不安げな顔で答える。
…だが別に怖がっているわけではなく、興味がありそうな感じだ。

139『ロフト・シンガーズ』:2015/08/11(火) 22:57:24
>>138

近くに『ゾンビの写真』がある。また、パネル展示もだ。(>>114参照)
ゾンビの野球チームだからゾンビーズらしい。

          ・・・・男は質問に頷く。

「異能博物館『ロフトシンガーズ』。
 ……ああ失礼、この場所の名前です。
 別に貴女を取って食う場所ではないです。」

異能博物館。
つまり、そういう場所なのだろう。

「貴女も――異能を持っているはずだ。
 ここに入るための『入場券』は、それですから。」

異能。それはスタンドを示しているのだろう。
あるいは朱鷺宮の『災難』も異能の域だが……

            「……ああ、コーヒーでも飲みますか?
             一応、ココアとかも仕入れてますが……」

男は、奥にある『カフェスペース』を顎で指し示す。

140朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/11(火) 23:05:06
>>139
(ゾンビ球団…?
 なんだか面白そう…)
まだ出会ったことはない。
しかし楽しそう。とは思えた。

「異能…博物館?
 不思議な場所ですね…
 その…そういえば覚えはあります。
 異能というと…」
少し考え事している…

「別に鳩尾に何かがぶつかってくるっていうのとは違って…
 『スタンド』のことでいいんでしょうか?」
そう言ってからカフェスペースに目を向ける。

「うーん、コーヒーは苦いのでちょっと苦手ですから…
 ココアを飲みたいですね。どちらかと言えば。」
そう答えてから、カフェスペースの手頃な場所に座ることにした。

141『ロフト・シンガーズ』:2015/08/11(火) 23:15:04
>>140

ゾンビーズのSNSアカウントもあるようだ。
会おうと思えば、会えるだろう。

「覚え。」

男は復唱する。
そして、朱鷺宮の言葉に頷く。

「ええそう。いわゆるスタンド、です。
 鳩尾? というのは、よくわからないが……」

カフェスペースへ歩いていく。
・・・・そして。

「では、ココアを。ああ料金は無料です……入館料もね。
 我々の給料がない訳ではないんでご安心を。」

男はさらに奥の、キッチンらしきスペースへと入って行った。

               カチ

          コポポポ

静かな館内。
電気ケトルのスイッチ音と、湯の沸く音が聞こえる。

142朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/11(火) 23:21:37
>>141
「…一応登録しておこうかな…」
そう言ってなんとなくゾンビーズのアカウントをスマホで探しておいた。

「…まぁ、鳩尾に関してはこっちの話…
 そうですか、なるほど…
 アナタもスタンド使いってことですけど…
 やっぱりこの『博物館』…なんですか?」
建物がスタンド、と言うのは涙音も一つ覚えがあった。
だからこそ、博物館のスタンドがあったとしても違和感を感じなかったのだろう。

「へー…
 料金が無料ですか、なかなかいい場所ですね。
 ただ…まだ展示物があんまりないみたいです…」
そう言って椅子の上でまた、博物館を見渡した。

143『ロフト・シンガーズ』:2015/08/12(水) 00:08:47
>>142

登録した。これでゾンビーズ情報が手に入る。
・・・・どんな情報があるのかは知らないが。


           コツ

              コツ


奥から、男がカップを持って帰ってきた。

「ええ、私もスタンド使いです。
 もっとも、貴女方のような能力ではないが、な。」

辺りを見渡して頷いた。
意味するところは――朱鷺宮の想像通り、か。

「展示が少ないのは、仕様です。
 異能とはそうホイホイ沸いてくるものでもない。」

「それとも貴女が生きた展示になってくれます?
 食事くらいは経費で下りると思いますが。」

冗談っぽく言った。

144朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 00:20:57
>>143
「まぁ…これはこれとして…」
そう言ってスマホを元の場所にしまう。

「…なるほど、
 やはりココがアナタのスタンド…
 空間なのか建物なのかはわかりませんが…
 あの壁が入り口なんでしょうかね?」
そう言って何気なく背中を預けていた壁を思い出す。

「まぁ…確かに何百人も現れたりはしませんよね…
 ましてや、入り方が特殊だとなおさらでしょうか。」

「…生きた展示物になるのはさすがに勘弁して下さい…
 その、せめてあのゾンビさんたちのようなぐらいならまだいいんですけど…」
そう言ってゾンビーズの写真を慌てて指さした。

145『ロフト・シンガーズ』:2015/08/12(水) 01:07:34
>>144

「ちなみに当館での撮影は今のところOKです。
 まあ、プライバシー的な部分はご遠慮願うかもだが……」

とのことらしい。
ともかく。

「ええ、絵の扉。
 どういう理由なのかは、謎ですが。」

「……外に出れば、探せば何百とある。
 でも、展示を作るのは私です。
 どうせそんな大量には、増えませんよ。」

つまり……噛み砕けば、彼の怠慢らしい。
いや、マイペースというべきか?

「それと、さっきのは冗談……
 写真を撮っていいんですか? 出来れば能力も見たいな。」

          ズイッ

     「おっと」

      __
      |.(' )i! ̄i|
      ||_゚_||. ̄
     f<|只/7ヽ
     ||<V//、\
     |.! o  {_/ /
     lノハ  (_|]/
     t,Y.|\/
      | |  |
      | |  |
      | |  |
      |_|_|
      (__t___)


写真、という言葉を発した時、いきなり妙な男が現れた。
そいつは……頭がカメラだ!

「……彼こそ、カメラマンの『ザ・カメラ』氏。」

男が付け加える。

146朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 01:16:33
>>145
「…まぁ、美術館や博物館は普通撮影禁止ですけど…」
取り敢えず自撮りはしないつもりのようだ。

「ふーん…
 確かに入館無料で見学無料となると…
 のんびりやるのが一番なのかもしれないですね。」
涙音はどこか落ち着いた様子である。
ざわついてない静かな場所が好きなようだ。

「写真…
 ええ、構いませんけど…でも能力ってカメラに写っ…」
そこまで言ったところで突如

「ぬあっ!?」
頭がカメラの妙な男が現れたのを見て、思わず倒れそうになった。

ガコッ!
「あいたっ…」
テーブルの角に鳩尾が軽く命中した。痛そうだ…

「あ…はぁ…
 スタンドですね…
 いきなりでびっくりしました…」
建物がスタンド、と考えていただけにこういうのは不意打ちだったのかもしれない。

「…ふむ…
 撮影されるのも結構好きです。
 いいですよ…では…」
改めて、涙音は席を軽く経ってから

『フォートレス・アンダー・シージッ!!』

ドゴォン!!
自らのスタンドをその場に出現させた。

…その外見は関節各所と鳩尾にターゲットスコープ状のパーツが装着された
女性軍人を思わせるスタンドであった。
そしてライフルを背負っており…

「私の能力は…」
そう言ってライフルを構える。

「あっ…逃げないでくださいね!」
そう言ってカメラ男の斜め前の床に向けて引き金を引く!

…命中すればそこに描かれた的が設置されるだろう。
「…この通り、『的』を設置することです。」

147『ロフト・シンガーズ』:2015/08/12(水) 01:39:52
>>146
  
      パシャ!

シャッター音。

「ははあ、鳩尾。」

合点がいったような声。

      「……そういう能力で? いえ、冗談。
       救急箱はないので、ご自愛を。」

    カチャ

『ザ・カメラ』はその様子も撮っていたようだ。
そして――

「展示が増えること自体は歓迎です。
 それでは、よろしく。」

     パシャ!

       パシャ!

         パシャ!

『ザ・カメラ』が次々シャッターを切る。


      ドキュン!

          パシャー!

放たれた弾丸にも、描かれた的にも動じず。
凄まじい……プロ根性だ。

「……ご協力、感謝します。
 展示は近いうちにできるでしょう。」

男は満足げに頷いた。

「しかし軍人みたいな外見ですが――ミリタリーなどに興味が?
 それとも、ご家系に軍属の方など?」

これは個人的興味の質問だろう。

148朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 01:47:05
>>147
「あっその…
 もしかして、ぶつかった瞬間も撮影を…?」
カメラのシャッター音を聞いて、とてつもなく恥ずかしい表情で答えた。
さしもの涙音も、そんな瞬間を残されるのは恥ずかしいものである。

「わ、わからないです…
 これは災難としか…言い様が無いです…
 あ、平気ですよ。慣れてますから…今日はどちらかと言えば軽い方です。」

そして本番のスタンド撮影は…

パシャ パシャ パシャ!
「…ありがとうございます。
 さすがですね。これが…カメラマン魂というものでしょうか…」
…見事に成功。プロ根性がかいま見える瞬間であった。

「…えっと…何でしょうねえ…
 家系とかを探したことないのでわからないですが…
 私も、ガンシューティングはやりますけど特別好きってわけでもありませんし…」
どうやら何故なのかはわからないらしい。
あるいは彼女の本質なのだろうか…

「…知ってるのはウチのお母さんは学生時代に
 『秋映の破壊神』なんて言われるくらいの不良だったらしいってことぐらいしか…ないですね。」
…さらりとなんかすごいことを言っている。

149『ロフト・シンガーズ』:2015/08/12(水) 02:09:32
>>148

「もちろん嫌なら載せません。
 責任をもって、写真は処分します。」

       コクリ

カメラマンも頷いた。

        「だが、その奇妙な災難――
         それもまた、異能と言える。」

つまり、朱鷺宮次第だ。
嫌なら嫌というべきだ。なんせ展示されるのだし。

         ・・・・そして。

   ペコー

カメラマンは一礼し、下がる。


「……なるほど、なるほど。不良というのは関係なさそうですね。
 いや、弱者を『的』にしていた――とかそういう意地の悪い解釈は出来るが。」

あまり愉快でもなさそうに彼は言った。
不良を尊敬するタイプには、見えない男だ。

「……今のは失言かな。
 お詫びと言っては何だが、サブレでも食べます?」

やや気まずげな顔だった。

150朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 21:36:31
>>149
「ん…まぁ、そうですね…
 展示するのであれば…その、お焚き上げ供養をお願いします…
 もしかしたら、災いを消してくれるかもしれない…」
恥ずかしいというだけでどうやら嫌というわけではないらしい。
取り敢えずは、オッケーということだろうか。

「はぁ…異能…ですか。
 …できればこういう異能は欲しくないですけどねー。」
ちょっと自嘲気味に笑う。

「むっ…何を言ってるんですか!
 今のお母さんはとても優しいんですよ!」
ちょっとムキになって立ち上がる。
軽く怒ってるふうだったが…

「…んっ、サブレ美味しそうですね。
 頂きます。」
食べ物の話となれば、すぐに機嫌が良くなった

151『ロフト・シンガーズ』:2015/08/12(水) 22:02:12
>>150

「供養……ああ。写真のですか。
 経費で落ちるかな……まあ、やっておきましょう。」

「異能というよりは、呪いめいていますしね。
 供養するのは、いいかもしれない……」

男は頷いた。

「それと、お母さんに悪いことを言ったことは、謝ります。
 ですが……覚えておくといい。歴史が消えることは、ない。」

          「……喋りすぎましたね。」

サブレを食べる朱鷺宮を見て、ひと時だけ目に灯った熱は消えた。
……不良、というものに思い入れがあるのかもしれない。

「そのサブレは下の階で売っています。
 宣伝するつもりはないが、なかなかウマい。」

あまり関心深くはなさそうだが、味は確かに良い。
もっとも、朱鷺宮の好み次第だが。

152朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 22:14:50
>>151
「よくわからないことですけど…
 まぁよろしくおねがいしますね…」
ちょっと申し訳無さそうに答える。

「…たしかにそうですけど…
 もぐもぐ…さすがにいきなり言われるとびっくりしますよ…
 もぐもぐ…ちょっと怒ってしまって…こちらこそすみません。」
サブレを食べながら答える。
機嫌は治っているようである。

「ふむ…しかし、不良の話をしたら急に目に力が入ったように見えましたが…」
と言って、軽く館長である彼の目を見つめる。

「いいですね。後で買いに行ってみましょうかね。」
そう言ってドンドンとサブレを食べ続ける。

153『ロフト・シンガーズ』:2015/08/12(水) 22:33:35
>>152

「いきなり破壊神がどうのと言われて、ビックリした男が私です。」

男は苦笑した。

「それと、私なんぞが言うのもなんですが……
 思ったことを全て口に出すのは、知的ではない。」

        「……気を悪くしたなら、すいません。」

男の目は明らかに朱鷺宮への友好は示していない。
かといって、嫌悪の色もないが。

「……それは今、セール品です。
 500円もしなかったんじゃあないかな……
 安くて美味いというのは、いいことだ。」

          「……少し、失礼します。」

そう言いつつ、奥のキッチンに引っ込む。
……自分の飲み物でも淹れるのだろうか。

154朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 22:47:00
>>153
「…その件はどうもすいませんでした。
 思い当たることかもっていうのを考えてたら…
 はっきり言うというのは、もうちょっと自重したいです。」
どうやら涙音も申し訳なく思っているらしい。
彼がどう思っているのか少し心配しているようだ。


「じゃあ、後で買ってみます!
 …あ、どうぞー」
奥に引っ込んでいった彼に少し気になる表情を浮かべる。

…取り敢えず待つべきかな?と少しそわそわし始める。

155『ロフト・シンガーズ』:2015/08/12(水) 23:10:43
>>154

男がどう思っているのかは不明だ。返答もない(奥にいるので当然かもだが。)
少なくとも良くは思っていないから、指摘したのだろうけども。

          ……カチャ

     コポポポ

「……別に、いつ帰ってくれても構いませんよ。
 ここは博物館ですので。」

奥から声が聞こえた。
……別に待たなくてもいいらしい。

       「あいにく、飲み物とサブレ……
        それから私の話。
        それ以外の歓待は、出来ません。」

朱鷺宮を特別邪険にしているということでは、なさそうだ。

156朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 23:14:15
>>155
「…ふむ、
 分かりました。」
取り敢えず涙音は下の階へ歩いて行くことにした。

「あ、サブレを買いに行っておきますねー。
 あれはなかなか気に入りました!」
そう言って下の階へと降りていった。

157『ロフト・シンガーズ』:2015/08/12(水) 23:19:52
>>156

「ええ、お好きに。
 サブレは一階の物産展です。」

奥から声が聞こえた。
そして朱鷺宮は『絵の扉』をくぐり、外へ――

       ギギィー ・ ・ ・

           ザワ

            ザワ

……無事に、ゲーセン内の絵の扉前に出た。
サブレを買うなら、そうするといいだろう。

いずれにせよ――

       ザワ
               ワイ ワイ

              ・・・・博物館の静かな日々は続く。

158朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/08/12(水) 23:21:56
>>157
「…ふむ、まるで夢の中のような場所でしたね」
そう言って元のゲーセン前に出た。

「ただの落書きじゃなかった…
 ふむ、機会があればたまに…
 あ、まあとりあえず…」
そう言ってサブレを買いに歩き始めた。

159『ロフト・シンガーズ』:2015/08/19(水) 06:38:06
展示:黄金町のスタンド使い その3

スタンド名:『フォートレス・アンダー・シージ』
能力:銃を撃ち、『的』を設置すること。
(本体の側で銃を構える『フォートレス・アンダー・シージ』の写真)
(発砲してから弾丸が床に着弾し、『描かれた的』を展開するまでの連続写真)
※撮影者→『ザ・カメラ』

『キュレーターの解説』
『フォートレス・アンダー・シージ』は見ての通り、『軍人』を思わせるヴィジョンのスタンド。実際に撃てる『銃』も、所有しています。
私事ですが、これほどハッキリとした『衣服』のような意匠を持つスタンド、というのはキュレーターは初めて見ました。

本体の彼女は快くインタビューにも応じてくれましたが、特段ミリタリーマニアといった嗜好はなく、また軍人に関連したエピソードも無いようでした。
スタンドのヴィジョンは本体よりも、『能力』と関連する物なのかもしれません。

所有する能力は、弾丸の着弾点に的を設置すること……のようです。
詳細は聞けませんでしたが、気になるのは、この能力と本体の少女が背負う数奇な『宿命』との関連性でしょうか。

(テーブルの角で鳩尾を打つ『朱鷺宮涙音』の写真)

この写真だけでは悪趣味な隠し撮りに見えますが、彼女は『鳩尾に何かがぶつかって来る』という宿命、つまりまた別の『異能』(彼女は単に災難、あるいは呪いのような物と認識しているようでしたが)の元にいるそうです。 
卵が先か、鶏が先かの議論ではありませんが、この二つの異能の相関は、キュレーターの興味を沸きたてます。
『的』の能力が、鳩尾に『災難』という矢を集めたのか……それとも鳩尾から矢を逸らすために、『的』の能力に目覚めたのか。

……通して『少女』と呼称してきましたのでお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら彼女の名前は聞きそびれてしまいました。
名前を聞くことは、徹底した方がよさそうですね。


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