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【場】『倉庫街』

528日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 00:49:51
>>527
「そうか」

   ニヤ

唇の端をつり上げる、冷笑。
「それがどうした?」と言わなくとも分かる意思。

「それはすまんな」

ハスキーな美声というやつだが、口調そのものは荒っぽい。
近付いてきた。クーラーボックスとか、釣果があればそれを覗き込もうとしよう。

529瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/03(火) 01:08:47
>>528
「(ああっ、やっぱりソレ系の人だ…)」

側に置かれているクーラーボックスを覗き込むと、中にはアジが2匹。
クーラーボックスの周りには、切り落とされたイワシの頭が散らばってる。

「夏近いからこんなトコね。
 おっ、また引いてる――」  クイッ クイッ

   キリキリキリ

「(しまった、逃げ時をのがした!)」

530日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 01:15:35
>>529

  グビ

血塗れの瓶からためらいなくラッパ飲みし始めた。

「・・・なあ」
「その『魚の頭』」「何に使うんだ?」

逃そうとそうでなかろうと、作業を終えたならそう訊ねよう。
純粋な好奇心だ。


        『ビーィ☆』


肩のオタマジャクシがなんか鳴いている。特に意味はなさそうだ。

531瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/03(火) 01:32:00
>>530
「これは使うっていうか〜(…やべぇ、アレ鳴いてる)」

        ザ バァ  ピチピチピチピチ!
                      ピチピチピチピチ!

仕掛けを引き上げる――木の枝のように分岐した釣り糸(サビキ仕掛けというやつだ)の先には、
指ほどのサイズの新鮮イワシ十数匹が鈴なりだー!やったー!

「こうやってたくさんつれるだろ?
 んで、このサイズのイワシなら捌くのにナイフを使わずに――」ミリッ メリメリ

イワシの頭を引きちぎると、首の断面に指を突っ込み内臓を抜く。
そのまま腹まで引き裂くと、その採れ採れ新鮮な『開き』を口の中に放り込んだ。

「その場で手開きできる、食べるとンまい」モグモグ

532日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 01:46:53
>>531
「ほう」

素直なおどろきと賞賛の視線を送る。
そして特に断りなく一つ掴み、同じように

「・・・こうか?」

メリ

頭を外し、手開きにして食べた。

    グビリ

飲んだ。

「悪くない」

指についたイワシの血を舐めとりながら笑う。

533瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/03(火) 01:57:17
>>532
「今の季節ならタモ入れたらエビなんかも取れるかなぁー」モグモグ


「んまいなぁーっ。
 いや、不思議とこの辺の獲物は栄養状態が良くってさ……あっ」

…『栄養撒布』してんのこいつじゃね?

534日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 23:19:57
>>533
白魚を並べたような細指が、二匹目を(無断で)開く。

「なにが『あっ』だ?」
「フン」

切れ長の目が『瑞川』を射るように見た。

「おおかた、何を考えたのかはわかるがな」

    チカ☆
  チカ☆

『オタマジャクシ』は尻尾の先から『レーザー』みたいな光を出している。
イワシとかアジに照射している。遊んでいるようにしか見えないが・・・

      チカ☆

『瑞川』本人にも照射した。熱いとか痛いとかそういうのは全然無い。

535瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/03(火) 23:31:35
>>534
「そ、それはどーも失礼しました…。
 って――うおっ!?おおっ!?」バッ

突然レーザー光を浴びせられ、思わず飛び退る。
光線になぞられた手足をかばう。

「熱ッ!痛ッ……くは、ない、ね?」ペタ ペタ

自身を触診。たぶん異常なし。

「……えーっと」

536日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 23:42:07
>>535
「何だキサマ、『スタンド使い』か」

こともなげに言うと、小イワシを口に。
噛みながら、『騒ぐな、命に別状は無い』とジェスチャーで伝えよう。

  グビリ

そしてさらに飲酒。

「飲むか?」

瓶ぐち差し出して訊いてきたぞ・・・

537瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/04(水) 00:00:03
>>536
「『健康被害はない』で済まされるなら、痴漢捜査官はいらない!」

その舐める様なレーザー照射は明らかにいやらしかったと思、あっはいイイタダキマス。
酒瓶を受け取り一口、きっとソルティなヤクザ風味。
ほんのり塩味が追加されてるのは海の側にいるせいだけではないはず。
いや、じゃなくて。

「なにやってんのさ、そのスタンド…」

538日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/04(水) 00:33:43
>>537
「気にするな」「『瑞川』」

平然と相手の名前を呼ぶ。
ソルティ? アルコール度数45度のスコッチだ。塩の味なんかしないぞ。

「『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』」
「名前が分かる」「そういう能力だ」

冷笑を浮かべつつ、『オタマジャクシ』を改めて紹介しよう。

539瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/04(水) 00:47:01
>>538
「ギャー!?」

「いきなりびっくりするぜ。
 人の顔を覚えるのが苦手なボクにはうらやましい能力だ」

>塩の味なんかしないぞ
いや、ビンの汚れが…。
お酒は返す。

540日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/04(水) 01:27:43
>>539
「・・・」

『羨ましい』とは新鮮な感想だ。
毒気を抜かれた気分で立ち上がる。瓶は受け取り、飲み干してから海へ還そう。ガラスは鉱物だからな。たしか。アルミとかもそうだ。

「なかなかウマかったぞ」

残りの小イワシを指さしてそう言うと歩き出す。
特に呼び止められたりとかでなければ、そのまま立ち去るつもりだ。

541瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/04(水) 21:07:06
>>540
なんかもうやりたい放題だな!
人類も自然の一部とかいう暴論。

「『旬』、だからね」

仕掛けを片付けながら、立ち去る姿を見送った。

                  ・・・・・・

「(去ったのを確認しながら)……あーびっくりした。
 水生動物の分布調査しにきて、
 オタマジャクシのスタンドを見ることになるとは思わなかったね」

「海もすっかり夏模様だ」

釣竿を収納し、その場を立ち去った。

542灰羽『アクエリアス』:2014/08/08(金) 22:19:38
「稽古とか言っちゃうとイイ勝負って条件は難しいってことがわかったな。
 かといって真剣勝負してくれと言っても、お礼もできないしなァ〜。
 金はないし、ほかに価値のあるあげられる物……パンツとか?
 でもパンツなんて欲しいか? 汚いだろ。私が男だったら別にいらねー」


適当なコンテナに腰掛け、ぼけーっと海を眺めながらぶつぶつ言う、飾り気の無い少女。
名前は灰羽あと。
少女は、3ヶ月で3人といい勝負しなければならないのだが、悩んでいた。


「パンツなんて欲しがるのはフィクションの一種か、一部の特殊な人だろ……多分。
 やっぱり無理やり襲いかかるしかないのかねェ……」

543灰羽『アクエリアス』:2014/08/09(土) 01:31:49
>>542
「あーあ……どうしたものかなァ〜」


帰った。

544錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/30(土) 21:35:37
   プカァー


一人、タバコを吸っている。
なんとなくこういう場所でタバコを吸いたい気分になったからだ。

  グビ

酒も。

545稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/30(土) 23:54:38
>>544
「あ?」

そこにやって来るのは、煙草をくわえた少年だ。
金色に染めた短髪、ヤクザかと見まがうような強面、改造された学ラン、分かりやすい『不良』だ。
そして『不良』なので、人気のないところで煙草をフカそうと考えているわけである。
(稲積は、女子供と捨て猫捨て犬には優しく、を地で行く『アナログ』な不良像を理想としている)

「先客か」 ペコ

一瞬後ろ腰に手を伸ばしたが、すぐに戻して目礼して煙草を吸い始める。

546錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/30(土) 23:59:33
>>545
ちらりと見た。
何か隠し持ってるな、とは思ったが、爆弾やミサイルじゃないかぎり『ザ・シグマ』は無敵なので気にしない。

「・・・」「あ」

ふと思いつき、携帯灰皿を取り出した。
『持ってる?』とジェスチャーで問いかける。

547稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 00:06:27
>>546
「ありがとよ」 ス

学ランのポケットから携帯灰皿を取り出す。
心配は要らねえ。オレは筋を通すタイプだからな。マナーは守るぜ。

「………」

それから、男の格好を見る。
なかなかワイルドな佇まいだな、と思った。
…オレもガタイの良い方ではあるが、コイツは次元が違いそうだ。
明らかに何かの職業に特化したみたいな筋肉のつき方してやがる。

…っと、少しじろじろ見過ぎたかもしれねえ。
最近スタンド使いに襲われてばかりだから、過敏になってるのかもな。

548錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/31(日) 00:51:36
>>547
まず思いつくのは『格闘家』――だろうか。
だが筋肉の質がちがう。数分あるいは数時間の運動に特化した彼らの(画面越しでも、直接観戦したことがあっても)肉体とは何かがちがう。
『警察官』や『自衛官』のような、常に『備える』人々の体ともちがう。

「何だよ」

見られて、気になったので聞く。

「灰皿持ってるのは感心だけど、睨むのは感心しねーぜ」

549稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 00:57:10
>>548
なんだ…? コイツの身体、明らかに『アマチュア』って身体じゃあない。
ガチガチだが、ボディビルダーとも違う。ああいう実用性のない筋肉でもねえ。
これは、どっちかというと、ゴリラとかそういう類のような……、

「ん? ああ、悪り」 「『良い体』してんなって思ってよ」

咎められたので、謝っとくぜ。
そういえば、自分の人相が悪いのを忘れてた。
こーいうことがあるから、変に目をつけられたりするんだよな…。

550錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/31(日) 01:04:28
>>549
「よく言われるけどな」

笑うとなんだか愛嬌のある猿みたいだった。野生だ。
ゴリラというのも的を射ているかもしれないな。

「学ランってことは学生? それとも趣味なのか?」

何本目かわからないが、火をつけながら訊く。
未成年だからどうこういうつもりはない。
ちょっとした興味だ。ただそれだけ。

551稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 01:07:57
>>550
「ああそうだ。ガクセーだよ」 「…悪いか?」

今までこういうシチュエーションでオレが学生かどうか聞いて来た奴は、
大体が未成年が煙草をどうこうって説教してきたからな…。
だから、自然とオレもこのゴリラ男に対して身構える。
メンド―くせえ説教が始まるようなら、さっさと場所を移すつもりだぜ。

552錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/31(日) 01:17:52
>>551
「いや、別に」

説教なんかしたくないし、大体肺が真っ黒になろうが死のうがそれはそいつの自己責任だ。

「まあそー構えるなよ」
「武器とか出すなよ? 怖いからな」

へらへら笑ったまま言う。

553稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 01:24:12
>>552
「あン?」

思わず肩透かしを食った。
なんというか、そういうのに気にしないタイプのヤツなのか。
色々と有難いぜ。そして、

「…変わってるな、アンタ」 「体つきとか性格もそうだが………」

           「『経験』が」

オレの……後ろ腰に隠し持っている『拳銃』に…
多分、さっき思わず手を伸ばした一瞬の動作だけで『気付いて』やがる。
つまり、そのくらいには『慣れ』てるってことだ。そういう動作そのものに。

体つきや性格もそうだがっつったが、それは間違いかもしれねえ。
こいつの『経験』が、体つきや性格を作る『礎』になってる、そんな気がする。
とはいえ、敵意や悪意は感じられねえから警戒はしないけどな。

   ギシリ

だからこれは、友好の笑みだぜ。
銀色に煌めく『牙』が生えそろってると、どうにも威嚇にしか見えねえがな。

554錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/31(日) 01:31:05
>>553
「変わった歯だな」
「差し歯?」

ギザギザの銀歯を指さして言う。
その指は、左手の五指全てに『黒炎』の刺青がびっしりと覆っている。

「一般的だと思ったことはねーけど」
「まあ十なん年も野宿してりゃ、それなりに『経験』は積めるよ。誰でも」

555稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 01:41:26
>>554
「いんや」 「『生え歯』だ」

注射されたら元の歯が抜けてこれが生えたなんて言っても信じられないから言わんがな。
そんで、コイツの指ヤベーな……。『刺青』。しかも指先に。
痛くなかったのか? と思うが…多分痛かったんだろうな。ファッションに命かけてやがる。

「十何年も『野宿』ってこたあアンタ、ターザンみたいな生活してんのか」
「その歳で世捨て人たあたまげたな…」 「虫とか食ったりすんの?」

『野宿』で武器を隠し持ってることに気付くような『経験』は積めねえと思うが、
まあそこはそれっつーか、コイツにも色々事情ってモンがあるんだろう。そこには触れねえぜ。

556錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/09/01(月) 00:05:03
>>555
「・・・へエ」

目を細めた。

「世捨てってほどじゃあねーけどな。何でも仕事はあるもんさ」
「虫? 腹減ってんの? 素揚げがあるけど」

つまみにな。
だが、それはそれとしてだ。

「トコロデ」

ふと、声質が変わった。
錆びた鉄を擦り合わせたような、人の声には違いないが人の声ではないような・・・奇妙な声色。

「『金属』ミテーに見エルが、ソレ、生えテンノ?」「被セモンとカジャナクテ?」

557稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/09/01(月) 00:12:49
>>556
食うかよ…と思いつつ、

  「!」 「………」

『変わった』ことに気付く。
そして気付いた。なるほど、『変わってる』奴というのは大抵『そう』だった。
コイツも………『スタンド使い』。

 「あーそうだよ」 「『生えてる』」
 「『生え歯』だって言ったろ」

   「何なら見てみるか?」

そう言って、『歯』を一本抜いて差し出すぜ。
10秒くらいですぐに生えるがな。

558錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/09/01(月) 00:29:31
>>557
「ハハはァ」

『生えている歯を引っこ抜いて差し出す』少年に、笑いかける。
そんなことが出来るのは錏葉九郎の知識においてたったの一つ。

「『歯』ノ能力か?」「サメみテーダナ」

煙を吐き出し、

「俺ハ錏葉九郎」「『スタンド』ノ名ハ『ザ・シグマ』」

   ス

差し出された『歯』を、友好的に

           ビ シッ!!

『まるで受け取るかのように手を伸ばし、デコピンの要領で指先でハジく』!(スB
問題なく顔面狙いだ。

559稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/09/01(月) 00:42:05
>>558
  「う」
       「おォおッ!?」

     ドヒュッ!

のけぞり――勿論絶対間に合わないスピードだが――『歯』を解除。
解除するんならのけぞる必要なんかねえけど、それはそれ。反射ってもんだ。

そしてのけぞった勢いで転がるように後退し、右手は後ろ腰へ。

  「テメェ…」「何のつもりだ」

     「喧嘩売ってんのか、オイ」
  ギシイ

歯を食いしばると同時に、口から金属音じみた音が出る。
この耳障りな音にも、もう慣れたモンだ。

…クソ、構えてはみたものの、あのスピード…スタンド使いにしても妙だぜ。
この距離であの身のこなしじゃあ、ちいっと厄介そうだ…。

560錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/09/01(月) 01:39:21
>>559

「オ」

「『買っテクレルのカ』」

嬉しげだ。
異様なのは声だけだ。それ以外、なんの変化も見えない。
見えないが、決定的に『ちがう』ことだけは理解できる。『スタンド使い』だからな。

「『歯』カ?」「『実体』ガアル」

ぐぐ、っと身を低く、低く、地をはう獣のような低姿勢の、『構え』だ。

561稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/09/01(月) 01:46:58
>>560
「売られた喧嘩は買う主義だ」 「クソッたれ!」

後ろ腰に回した手を勢いよく出す。…銃は、持ってねえ。
持ったとして、この間合いじゃそこを優先的に狙われるに決まってる。

「ぶっちゃけ不利だが、やるならやってやるぜ…」

「この通り魔野郎が」


          →『ハイ・ヴォルテージ』へ TO BE CONTINUED...
          ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395527022/242-

562灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 00:22:33
「ねえ、『アクエリアス』
 どこ行くんだ?」


力強い女性型のスタンドがふらふらと歩く。
その後ろをついてく小柄な少女。


「っていうかどこだここォ……?」

563烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 00:27:11
>>562

その少女のあとをスタスタついてきたよ。
『スタンド』出してふらふらウロついているなんて危なっかしくて心配だからね。

にこ にこ

雑踏とか雑音も無くなって微かに波の音が届くだけ。
足音には気付くんじゃあないか?

564灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 00:34:57
>>563
「……ム」

(いつのまにか人が……独り言聞かれてたかな。
 ハズカシイな……)


スタンドが見えていなければ独り言だろう。
スタンドが見えていても、自我の無いタイプの方が多いので独り言だと大体思われる。
そして『アクエリアス』は多少自我があったが、
散歩中の犬と同じくらい本体の言うことを無視していたので、実際独り言だった。


「ハイ ハイハイ ハイ」


さっとスマホを取り出して、電話しているふりをする。
さっきまで両手をぶらぶらさせていたので、モロバレだが。

565烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 00:41:32
>>564

   ヒョン

超スピードで『そいつ』は飛んできた。
『灰羽』の顔の真横。文字通り鼻先が触れそうなほど近くに、

    カッチ☆ カッチ☆ カッチ☆ カッチ☆

横向きの『骸骨』が楽しそうに歯を鳴らしている。
スマホを指先でこちこち叩いて、

   『カ カカカカカカカカカカカカカカカ――――ッ』

嗤っている。
浮かぶ『骸骨』。小さなツノと、ギザギザの歯。『灰羽』の顔の高さに、寝転がるような態勢でいる。
勿論『スタンド使い』同士で、そういう偏見は無い。
独り言のクセも気にはならない。喋ったりものを食べたり生きていたり、そういうのには興味がないからだ。あくまで断然、顔である。

566灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 00:50:06
>>565
「うわおー!?」


少女は、後ろから突かれた兎みたいに、びょっと飛び上がった。
そして女性型スタンドの後ろに隠れる。カートゥーンキャラクターみたいな挙動である。


「ビックリした……」


少女は顔の造形はそれほど悪くないが、飾り気が無く、髪の毛はところどころはねていた。
年齢的には中学生くらいだろうが、小柄なことと飾り気の無さから小学生的な雰囲気が少し残っている印象だ。

567烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 01:00:40
>>566
「やあ」『カカ!』

       シュタ!

『スタンド』の後ろに隠れてこっちを見る少女に、にこやかに微笑みかける。
『骸骨』は傍らで立っている。
ちょっと上等の黒スーツに金のピアス。笑う口元からのぞく歯は、『骸骨』と同じギザギザだ。むろん『義歯』だ。

「おどろかせてゴメンよ。
 それ、君の『悪霊・・・ン オホン」「『スタンド』だろ? 何で出しっぱなしで歩いてるのかなと思ってさ」

疑問をぶつけてみよう。

568灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 01:08:09
>>567
「あ……ど、どうも」


少女が女性型スタンドの後ろから顔を出す。
飾り気の無い、と言ったが、唯一おしゃれっぽいところがあった。
首に巻いてあるチョーカーだ。


「え? ん〜
 まあ、なんていうか散歩ですかね?
 普段こっちの都合につき合わせてるので、好きに歩かせてみようかなぁって……」

『グググ グウ?』


女性型スタンドも何か言ったが意味はわからない。

569烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 01:26:01
>>568
「散歩」

斬新な発想だと思った。今度やってみよう。

「散歩か。オレもそうなんだけど、いやちょっと気になってさ。
 ああ、でもどうしようかな。言った方がいいな。君のを聞いてオレは何も言わないのもフェアじゃあないからなあ」

  『カカ カカカカ』

笑っている。ふと『灰羽』は気付く。これは明朗とか快活とか、そういうのとは対極の『笑い』だ。
侮りや嘲り、それに、包み隠さず言うと悪意と殺意、とにかくそういった『悪いもの』が煮詰まったものが『骸骨』の笑い方だ。

「強そうだとは思うんだよ。君のも強そうだ。うん、でもアレだな」「殺せそうだな」
「最近仕事も忙しくて全然ヒマがなくてさ。どうしてもこう、イライラっとするっていうか、ムラムラッとくるっていうかさ」

「まあ、とにかくリクエストがあれば聞いておいてもいいよ。俺は絞めるほうが好きだけど、殴ったり蹴ったりのほうがいいならそれでもいいし」
「てきとーに道具とかあったほうがいいならそれでもいいし、いや別に希望通りに殺すわけじゃないんだけど」

何やら、喋っている。

570灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 01:37:39
>>569
「うん? うんん?
 言ったほうがいいって言っておきながら、
 なんだか全然意味がわからないですけどォ?」


男性の露骨な態度にさすがに不機嫌そうになる。
少女はあんまり空気が読めないので、ビビッたりはするが、同時に口ごたえもする。
女子の陰湿ないじめに対し普通に犯人探ししたり先生に言いつけたりするタイプだ。


「不良ですか?
 大人なのに……」


殺すだのなんだのくらいは、ちょっと態度の悪い男子学生もよく言っている言葉だ。
聞きなれないというほどではない。

571烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 01:53:29
>>570
「不良? とんでもない。これでも教員免許とったよオレ」

胸を張る。

「しかしだ。それはそれ、これはこれだ。意味が分からない? そうかな・・・わりとシンプルに言ったんだけど・・・」
「よしわかった。直接言おう。殺すからね」

     『カカ カカ カカ カカカカカ!』

      カチ ン☆

『骸骨』が歯を噛み鳴らし、

「『クライムウェイヴ』」

    ブ オ!!

『超神速』!(スA)
距離に関してはさきほど『灰羽』の顔の横に寝転がっていたときとそう変わらない。
つまり、『クライムウェイヴ(骨)』の『射程範囲内』だ。コマ落としのフィルムのように、瞬きの間に、距離を詰めるッ!

572灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 02:02:38
>>571
「ちょ……何このヒト!?
 あ、『アクエリアス』!」


物凄い速度で飛んできた骸骨に反応できない。
絞めるのが好きなどと言っていたので、とっさに首に来るのではないかと思い、
女性型スタンド、『アクエリアス』は首を絞めるならここに来るだろうという
未来予測の位置にチョップを繰り出す(破ス精BCA)

573烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 02:17:09
>>572
「!」  『カ !』

チョップは『空振り』だ。迫るのと同じくらい速く、元の位置に戻る『骸骨』。

『クライムウェイヴ』は最大6mの長射程内を自在に跳ね回る骸骨。『人間並み』のスピードで、正面から『骸骨』を捉えることは不可能に近い。
だが、飛び回る蜂を寄せ付けないように腕を振る、程度の意味での『防御』は―――可能だ。

「けっこう、良いとこ狙ってくるじゃないか」「『アクエリアス』? スピードは大したことなさそうだが・・・」

人間の骨を折る程度の打撃ならば、『クライムウェイヴ』の腕を吹っ飛ばすこともたやすい。パワーも低い。
そういう脆弱性は十分承知だ。

    ザ ッ!

「オレは『十板部 烙』」「そっちに行くからな」

名乗りながら、本体である烙が、歩いて距離を詰めていく――

574ようこそ、名無しの世界へ…:2014/10/13(月) 02:28:19
>>573
(この人も私みたいになんか事情があるのかなァ〜?)

「灰羽あと です。えーと? よろしく?」


名乗られたら、まあ名乗り返すしかないだろう。
正直少し迷いはしたが。


(なんで近づいて来るンだ〜?
 この距離であれだけ早いなら近づく必要無いじゃん! なんで?)

「アクエリアス、警戒しろ警戒ィ」


なんだかわからないが不気味だ。距離を取ろう。最初よりもっとだ。
そして適当な小石があるところまで移動したら、そのまま移動するとみせかけて小石を蹴り付けてみよう(破ス精BCA)

575灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 02:30:32
>>574
ageェ

576烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 20:09:40
>>574
事情や理由なんて大したことは無く、単に腹が減って牛丼にしようか讃岐うどんにしようか迷って決める程度のことだ。
素通りした自販機に昔よく飲んでたジュースがあって懐かしくて買っちまうとか、
特に用もないけどコンビニに寄ってお菓子買って帰るとか、
そんな程度の『何となく』だ。

  ザ  ザ  ザッ

距離を取る――言うのは容易いが実際は難しい。人間同士の足の速さなんてそうそう差は無いし、体格差=脚の長さで有利なのは断然

   ビシュッ!

「うおっ」    ガ  ィ    〜  ン   「っとォ〜」

蹴り飛ばされた『小石』を、『骸骨』でどうこうはしなかった。
前面に浮かぶ『もう一つのヴィジョン』。『クライムウェイヴ』。『鎧/骨』の能力。『甲冑』が立ちはだかり、『石』を弾く。
胴体がちょっとだけ凹んだ。

「危ないなァ」「まったく」

   ダ!

『二体のスタンド』を従え、『走って追う』!

577灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 21:54:04
>>576
「えっなにそれ?」

(これ変則型だよねェ……スタンド使い例外多すぎない?)


近づいてくるのだから近距離でなにかする能力なのだろうとは思ったが、これは予想外だった。
スタンド使いとして暦が浅い少女だったが、
出会ったのはあまり一般的ではなさそうなスタンドのほうが多い。


「こっち来たぁ」


相手が歩いているならまだしも、走ってこられたら距離をとるのは無理だ。
距離を保つことはできなくもないが、背中を向けて走る必要がある。
となれば、意表をついてこちらも男性に向かってダッシュ。
素早い骸骨には対応できないので、あらかじめ頭部などを腕で守り、そのまま体当たりだ(破B)

578烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 22:05:19
>>577
「おっと、嬉しいね」

『体当たり』を敢行する『アクエリアス』、その体を、

    ガ  ッ シィ ン!!!

『抱きとめ、締め上げる』ッ!!(破ス精BDC)
スピードはのろいが、その不利は『突進』する相手を抱きとめる、という状況がカバーしてくれる筈だ。
そして『鎧』のパワーはほぼ『アクエリアス』と互角・・・『組み合い』よりかは、こちらが有利な体勢で、
しかも『クライムウェイヴ』は二体いる。

距離を詰めた理由は、『灰羽』の背後に『骸骨』が回り込むだけの余裕・・・『射程距離』の余裕が欲しかったからである。
余裕があり、妨害がなければ、一秒、いや一瞬すらかからないほどの超神速で、背後に『骸骨』は回り込めるのだ。

   トン トン

     カチ☆ カチ☆

『灰羽』の肩を、後ろからつつく『骸骨』。

579灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 22:20:57
>>578
「うええ」


意表をついたはずが、予想されていたというのか。
背後からつつかれるが、これは無視する。
というかスゴイパワーで締め上げられているのだ。それどころではない。
仮にそのまま殴られても無視するしかないだろう。


「うぎゅうゥゥゥ」

『クオオ……』


もちろん『アクエリアス』も『鎧』と同じくらいのパワーがあるのだから、
大人しく締め上げられるつもりはない。
腕で締め上げに耐えつつ、『鎧』の足をガンガン蹴る(破スBC)

580烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 22:30:45
>>579
ごん、ごん、と鉄を叩く音。だが『向こう脛』を蹴たぐられても、当の本体はちょっと眉をひそめただけだ。

「痛い」

『クライムウェイヴ』は、『鎧』が皮膚の、『骸骨』が骨のダメージをそれぞれフィードバックする。
『鎧』の痛痒は即ち『皮一枚』のことでしかない。とはいえ『スゴい』パワーで蹴り続けられれば、鋼鉄の甲冑もいずれはゆがみ、拉げる。
もちろんその前にどうにでもなるのが、『クライムウェイヴ』だ。

   シュル

『無視』した『骸骨』の腕が、後ろからするりと『灰羽』の首に絡まる。
『絞めるのが好き』なので、言葉は違えないことにした。非力であろうが何であろうがノドの圧迫は容易い。『気道と頸脈を遮断されれば』、人間は落ちる。
『チョーク・スリーパー』だ。(破ス精DAB)

581灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 22:46:16
>>580
「硬いぐええ」


さすがにこれを無視したら気を失う。というかそのまま宣言通り殺されるかもしれない。
パワーは弱そうなので、引き剥がすことはできるが、腕は締め上げに抵抗している。
となれば頭を動かして頭突きで対抗しよう。
絞めているのは骨だ。生身の人間が行うチョーク・スリーパーよりは隙間が多いはず。
『アクエリアス』に後頭部で頭突きさせる。
足を蹴りつけるのに合わせて反動を使い、体全体で後ろに仰け反るくらいの勢いでやる。
(破スBC)

手の中に小盃を発現しておく。

582『倉庫街へようこそ!』:2014/10/13(月) 23:52:38
>>580-581(烙、灰羽)
『烙』は『骸骨』で『灰羽』本体を後ろから裸締めにかけた。
『甲冑』は『アクエリアス』を拘束し、本体の動きも困難な状態……!

           『キリ  キリキリキリ・・・・・』

『甲冑』に拘束された『アクエリアス』は、『灰羽』本体と距離がある。
生身の『灰羽』の頭突きでは、『骸骨』に干渉することは出来ない。

手の中に『小盃』を発現出来たが……締め上げがきつい。
だんだんと『灰羽』の意識が薄れていく。『呼吸困難』の症状だ。

あと数秒で完全に意識も落ちてしまうだろう……

583烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 23:59:55
(ありがとうございます)
>>582

「んん・・・」

「イイね。骨身に伝わるっていうか、この感じが・・・」

あと少しか。まあ、絞め落としてしまおう。
行動は何も変わらない。継続する。

584灰羽『アクエリアス』:2014/10/14(火) 00:20:32
>>582
予想以上に距離があったようだ。


「ぐえー」


腰につけたペットボトルは蓋が開いてないし、体は届かない。
こうなれば他に手は無い。小盃を投げるしかないだろう。
だが『アクエリアス』の精密性は高いとはいえ、体勢が厳しい。
こうなれば本体に当たってしまっても仕方がない。
『骸骨』に向けて(上腕は締め付けに対抗しているので)手首のスナップで『小盃』を投げつける。
狙いは腕の関節あたりだ。本体に当たっても胸辺りになるので首よりはマシだろう。
同時に、もう片方の『小盃』を敵本体へ同様にして投げる。
こちらは狙いは適当でいい。当たればより効果は大きいが、注意を逸らすだけでも効果がある。
(破ス精BCA)

585烙『クライムウェイヴ』:2014/10/16(木) 00:26:12
>>584
この場合、つまり『頭をかばう格好で突進』し、その体勢のまま『抱き締められている』場合、という意味だが、
『前方』は丸々全て覆われている状況である。腕の可動域は手首のスナップを考慮しても、『鎧』の向こう側には決して届かない。
ましてや今、『締め付け』に対抗するべく肩に力が入っている状態だ。『スタンド』に筋肉や骨は無いが、操作する感覚は生身の感覚を超越はしない。
肩から上腕が力んだ状態では、『投擲』は不可能。実際、何とかまともに物を投げつけるには『手首のスナップ』を効かすしかない。
そして繰り返しになるが、この状態からでは『前方』にあるのは敵の胸板。『盃』は、鋼鉄の鎧にあたって弾かれる。

『骸骨』を狙うのならば『背後』に投げつける、ということになるが・・・これは狙いが『本体』と同位置である。
位置関係の把握さえ確実ならば、そして狙いの位置も『本体』は身を以て実感している。いわばこれ以上無いほど精確、だ。
狙えるのならば、『アクエリアス』の『精密動作製』はそれを可能とする。

   ヒ ュ ッ

「ん・・・!」

『チョークスリーパー』を解き、『骸骨』が離れる。(スA
万一の『被弾』に備えて離れる。もちろんこのままでは『灰羽』に当たるかもしれないが、『解除』はできるだろう。

十板部 烙。
敵を抱きとめ、締め付ける『クライムウェイヴ(鎧)』。
それに抵抗する『アクエリアス』。
息と、首の血行が復活する『灰羽』。
その背後でさらなる『投擲』に備える『クライムウェイヴ(骨)』。

一直線に並ぶ格好になるな。

「けっこう、わりと、頑張るじゃあないか」
「本格的な殴り合いとなると、実はこのままだと分が悪い。力で押さえつけることは出来てるけどね」「だが、君を狙えば逆に狙撃される可能性」
「意外なイラ立ちだ」

自由に動けるなら『骸骨』に飛び道具を当てるのは至難の業だし、本体である烙には完全に『鎧』が邪魔になって当たらない・・・
とはいえ、『膠着』しているのは確かだ。

586灰羽『アクエリアス』:2014/10/16(木) 01:30:35
>>585

     カンッ


肩越しに届くか、と思ったが角度が悪かったようだ。
十板部に投げた『小盃』は、鎧にはじかれる。


「ぷはあ……ぐッ
 痛ったァ〜」
             ザクッ

そして『骸骨』が素早く引いたため片胸が自らの刃で切り裂かれる。
力の入りにくい体勢であり、刃の切れ味自体がそれほどでもなかったため、
そこまで深い傷ではないが、血があふれる。


 ジュル
      ジュるるん


そして『小盃』に血を吸わせる。
もう片方の『小盃』がはじかれたのは失敗だったが、
目の前の鎧の胸板にはじかれたなら、すぐ下に落ちるだろう。
それなら『アクエリアス』の足にちょいと当てて調節できる。むしろ好都合だ。

『小盃』に吸わせた血を、対である落ちる『小盃』からマシンガンとして連射する。
必要なら落ちる『小盃』に足を当てて調整する(精A)
狙いは十板部の頭部、上半分、さらに言うなら眼。
破壊できれば良いが、そうでなくても血の目潰しになる。
(破ス精BBA 血の一滴一滴を連射)


「けほっけほ
 じゃあ、私の頑張りに免じてそっちが死んでくださいよォ」


いくら『骸骨』が速いとはいえ、位置が遠い。
連射にしているので質量は小さいがパワーでも勝る。
『鎧』は『アクエリアス』と力比べをしている。
防ぐことを優先して締め付けるのをやめるなら、『アクエリアス』を動かす心の準備をしておく。
そして、血を事前に察知される可能性だが、初見であるし、
灰羽が両手で傷口と『小盃』を隠すことで見つかりにくくする。傷口を押さえることは不自然では無いはずだ。

587烙『クライムウェイヴ』:2014/10/19(日) 02:11:35
>>586
『十板部 烙』は、勝利を確信している。
相手は拘束から抜けだす気配はなく、その『能力』であろう『盃』で何らかの攻撃を試み・・・失敗した。
『鎧』は問題なく押さえ込みを成功させ続けており、『骸骨』も自由の身だ。あとは少々勿体ないが『合一』して、その比類なきパワーで圧殺する。
そのヴィジョンは明白に脳裏に浮かんでおり、そしてそうなることは既に決定事項――

  ヒュ  ッ

『だった』。

侮ったのは『アクエリアス』、その機械じみた『器用さという言葉ではおさまらぬ『精密さ』。
『落ちる盃』を『足で受け』、能力によって撃ちだす『血』で、『狙撃する』。
そんな芸当は、『殺人鬼』の予測する未来の埒外だ。故に――直撃する。


    バ ヅン!!!


「!?」「あっ」「?」

     「ぐっ」「ああああァああァァぁッ!!!!!」

少なくとも、どう見積もっても『肉を抉る』ほどの威力(原作『運命の車輪』のガソリン弾程度)の『血弾』は、
計算され尽くしたかのような弾道を描いて『殺人鬼』の右目に吸い込まれるように『着弾』。
『フッ飛ばした』。

「あ――――ッ!!」

殴られる、銃で撃たれる、腹を刺される、そういうのは経験済みだし対処可能だった。
だが予想外にして人生の予定外、『失明』という事態にあって、『殺人鬼』ということの他はきわめて一般的な人間である『烙』にとっては・・・

   フ

『鎧』の拘束が緩む――!

588灰羽『アクエリアス』:2014/10/19(日) 04:19:21
>>587
目をやった……が灰羽の出血は止まらず、血の連射も続く(破ス精BBA)
このままいけばもう片方の目も失明するかもしれない。


「『アクエリアス』ッ突き飛ばせ!」


拘束が緩んだ『鎧』を突き飛ばさせる(破B)
スタンドが2体いるあたりダメージフィードバックがどうなっているのかいまいちわからないが、
本体である十板部も体勢を崩すかもしれない。
その場合は血弾の角度を調整しよう。足で動かさなくても、盃からの発射角度は50度〜130度程度で制御できる。

と、『アクエリアス』に指示を出すと同時に灰羽自身が十板部に向かう。
『アクエリアス』も多少の自我があり、操作に集中しなくても指示すれば行動できるのだ。
片腕で傷口と『小盃』を押さえ、もう片腕で腰につけた二つのペットボトルのうち、一つのキャップを取る。
(ちなみにペットボトルのラベルは桃の天○水といろ○すだが中身は洗剤だ)
頭突きが届くほどではないが、それなりに近い位置にいたはずだ。数歩でつくだろう。

589烙『クライムウェイヴ』:2014/10/20(月) 22:39:03
>>588
頭が焼けるようだ。
片方の目がフッ飛んで見えない。必死で顔を庇った腕に、連射する『血弾』が連続して食い込む。
たちまち腕も血塗れになる。貫通するようなものは無いが、肌を破り、肉に食い込んでいく。『弾』の血と、自分自身の血がたちまち足下に血溜りをつくっていく。

「うああッ」
       ビス!

片耳も削ぎ飛ばされた。あくまで連射は容赦がない。     ガ ク
激痛と、失明の絶望感にヒザをつく。
『鎧』の、『本体が被弾した部分』に、小気味好くパンチ穴のような穴が開いていく。
『鎧』と『本体の皮膚』はダメージを共有するのだ。『鎧』の腕は穴だらけだ。
胴体や頬の部分にも幾つか穴が開き――

 「あ」「あがああっ」「ぐ」
「『クライム」
     「ウェイヴ』――!!!」

奇しくも、『アクエリアス』と似た特性を『クライムウェイヴ』もまた持っていた。
神速の『骸骨』と鋼鉄の『鎧』、悪魔じみた意匠のそれぞれが未成熟ながらも意思をもち、『骸骨』にはさらに独立した視聴覚を備える。
だから『十板部 烙』の視覚は奪われはしたが、共有する視覚は戦場を視認する。『十板部 烙』が痛みと混乱にさいなまれても、『クライムウェイヴ』はその殺意を体現する。
そしてさらに、『灰羽』の知らぬ『クライムウェイヴ』。その本領。

  ドンッ!!!

突き飛ばされる『鎧』。

             ギャン

力なくよろめく『鎧』に、『灰羽』の背後から飛び上がり、飛び込むように『骸骨』が迫り、『合一』する。よろめく体に、力が満ちる。

『クライムウェイヴ』:二つで一つ。『鎧/骨』のスタンド。二つが一つに『合一』し、無双のパワーを得る。
                  (ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/253)

『灰羽』と『烙』の距離は『数歩の距離』だ。それぞれの『スタンド』はそれぞれの傍らに居る。
そして、骸骨の模様が浮かび上がる穴だらけの甲冑が、そっと上げた片足を、地面に対して斜めに向ける―――歩き出すように。

590灰羽『アクエリアス』:2014/10/21(火) 00:52:18
>>589
「がっ……合体したぁッ!?」


と、いうことはなんらかの利点があるのだろう。
血弾をどうにかするだけなら『骸骨』で『盃』を蹴り飛ばしでもするのが手っ取り早い。
血弾を食らってでも合体を優先するだけの何かがある、のか。


(こっちへ足をォォ……?
 『骸骨』の速度と『鎧』の力を合わせもつ……のか!? 来るか?)


『アクエリアス』の両手に『大盃』を発現。
盃の側面、刃を向け警戒する……と見せかけて、両手に注目を集めて、『小盃』を蹴る。
『小盃』は血弾を発射している。それをさすがにこれ以上無視するとは思えない。
だから血弾に対応しようとした所に、血弾を捨て『小盃』を武器に使えば虚をつけるかもしれない。
狙いは足だが、十板部は膝をついている。当たるなら太ももだろう(破ス精BCA 切れ味ナイフ並み)


(ヤバい……なら相手が体勢を崩している今のうちに出来るだけ攻撃する!)

591烙『クライムウェイヴ』:2014/10/21(火) 01:51:45
>>590

     ガ   ド ムッ!!!

『撃発』。
『合一』した『クライムウェイヴ』は、その四肢を爆発的な威力・速度で発射することができる。
片足は上がり、地面に対して斜めに向かっている。歩き出す瞬間のようなその姿勢で、上げた脚を『射出』する。地面に対して斜めに突き刺さる『砲弾』じみて・・・
つまりこれは最もすばやく、簡単で、手軽な、『地面を爆裂し、その散弾を前方へと拡散する』攻撃。(破スAB
『血弾』も『小盃』も正面から迎撃し、そして逆に・・・『アクエリアス』と『灰羽』を襲う『散弾』の雨だ!

「ぐ  ぐぐ」「痛い・・・」「オレの目ェ」「くそォォ」「がァァーッ」
「うぐ ううう」「なんてヒドいことをヲ〜ッ」

   ガチン

撃発した脚は地面に食い込んでいる格好になるだろうから、そのまま歩くとガチンと嵌まる。
そして、二歩目。

「お前・・・はァ」
「お前は、殺してやるぞ・・・」「絞め殺すのは確定だが」「くそォォォ」

  ガ  ド ム!!

             ガチンッ

『灰羽』に辿り着くまで、『歩きながら』『脚の撃発=爆散弾を繰り返す』。
防御するにせよ回避(難しいだろうが)にせよ、その対処する時間が、一歩一歩を踏み出す隙となる。『クライムウェイヴ』は止まらない。

「目玉を抉って、耳も引きちぎってやるからな・・・手足を引き抜いて、それから殺してやる」
「オレの目をよォ〜」「潰してくれたことは・・・きっちりと返してもらうからな」

呪詛とともに、殺意が迫る。

592灰羽『アクエリアス』:2014/10/21(火) 02:40:17
>>591
「にィィ!?」


脚の『射出』、速度は『アクエリアス』が蹴ろうとするよりも早い。
まだ地面にあった『小盃』はどこかに吹っ飛ぶ。
そして速度で負けている上に、予想外の攻撃に『アクエリアス』もほとんど対応できない。
だが十板部の近づくという行動を失敗させることは出来た、というより結果的にそうなっただけだが……
『アクエリアス』は蹴るために片足を浮かしかけていた。
そこへ物凄いパワーの瓦礫が斜め下から来たことで、吹っ飛んだのだ。
瓦礫の重量がそれほどでもないためそこまで派手に吹っ飛んだわけではないが、
距離的に言えばより遠くなったと言える。


「おごー……」


『射出』……足踏みは凄まじい勢いだが、足運び自体は普通の速度だ。
よって吹っ飛んでる最中に2歩目の瓦礫を食らうということはなく、地面に転がる。
瓦礫は地面から跳ね上げるように飛ぶはずなので、
そのまま体勢を低くすればひとまず追撃を食らうことは無い。


(ぐへええぇ痛ぇえなんだあれェ……? 足がパイルバンカーにでもなってるのかぁぁ?
 即死指定じゃないっていうのはチャンスが増えていいことだが……)

593烙『クライムウェイヴ』:2014/10/23(木) 00:32:24
>>592
「く  うう」

ヒザを伸ばし、立ち上がる。
両腕と右目、左耳から出血。目は重傷だが、腕の傷も深い。滴る、程度では済まない出血量だ。
だが、逆襲は成功した。
距離が開いた分、また詰めなければならないが・・・

 ずるり   ズル  ズリ

肩で息をしながら、摺り足みたいに歩いて近付く。足を上げる力もない。ダメージは、わりと深刻だ。
それでも殺す。
よろよろと近付く『殺人鬼』。――追撃を避ける『灰羽』との距離は、約『7m』。

594灰羽『アクエリアス』:2014/10/23(木) 01:35:23
>>593
「ひゅるるるる……ひゅるる……」

(くそお、息がしにくい。笛みたいな音がしてるぞ私の呼吸音。
 なんか、肋骨?とか折れて、どっか刺さったりしてるとかなのかぁ?)


血弾は出血は強いることは出来るが、傷自体はそう深くない。
単純なダメージ量で言えばおそらく灰羽の方が大きいだろう。
下からの散弾だったので、主に上半身に当たり、
下半身はそんなにダメージを受けていないが、立ち上がってはさきほどの二の舞だ。
灰羽は這いつくばったままでいる。


『ク……クルナ』


ヒビの入った『大盃』を片方投げつける。
しかし十板部に当たらず、上空を通過するような軌道だ(ス精CA)


            ズキュン
                        ズキュン

595烙『クライムウェイヴ』:2014/10/25(土) 00:53:05
>>594

   ジャ キッ

右腕を、拳を掲げる。
狙う。(精B)

狙いは当然『大盃』。
未だ『射程外』だが、飛んでくるそれは別だ。
『盃』の能力は把握していない。だが『血弾』はそこから飛んできた。そのせいでこんな目にあった。

「お前の行動は」

痛みと疲労で、息もあらい。ぜひゅう、と不格好な音を吐く。

「すべて潰すからな」

         ガ    ド ン!!

『右腕射出』。(破スAB)
あいにく散弾銃ではないが、『クライムウェイヴ』の精密動作性は人間のそれを凌駕する。
人間が投げた程度の投射物を、空中で『撃ち落とす』。その程度はわけない。
撃ったならば前進を続ける。来るなと言われても止まらない。

596灰羽『アクエリアス』:2014/10/25(土) 01:31:12
>>595
「ピュヒィ……!」


       バキャア!


『ロ、ロケットパンチだとォ〜?』


空中で破壊された『大盃』からびちゃっと透明な液体が地面にこぼれ、
射出された右腕にみ液体がつく。ぬるぬるしている。
『大盃』に吸わせて移しておいたものだ。ただの洗剤にすぎないが……
>>592[(ペットボトルの)蓋を切る 吸わせる]>>594[大←洗剤])
同時に手元の『大盃』も消える。


「ヒュー……」

(飛ぶのか……しかし腕はどうなる……? どこへ行った? 戻ってくるのか?
 片腕になった今のうちになんとかするべきなのかァ〜?)

『クッ……ダガ今ならッ』



『アクエリアス』は再度両腕に『大盃』を発現。
片方の『大盃』を今度は十板部本体に向かって、それもスタンドの腕が無くなった右側へ投げつける(破ス精BCA)

両者の距離 ― 5m

597烙『クライムウェイヴ』:2014/10/26(日) 19:22:42
>>596

  ジャ キン

       ガドンッ!!!!

『左腕射出』。(破ス精ABB)
再度投擲される『大盃』を撃ち落としたい。
さきほど撃ちだした『右腕』は速やかに浮遊帰還し、中身(骨)の露出する右腕部位に再装着させる。(スC)

598灰羽『アクエリアス』:2014/10/26(日) 21:54:50
>>597
『解除ォ――!』


対である『盃』は手元にあるものを解除すると連動して両方消える。
ロケットパンチは早いが手を向ける必要があるし、初見で無ければ十分反応可能だ。
空中で『大盃』が消え、『左腕』は空振りして飛んでいく。

そして左手の『大盃』で隠し、さきほど『クライムウェイヴ』が砕いた地面の破片を集めていた。
>>596[破片を集める])
時間が無かったので数個程度だろうが、それを左手で十板部本体に投げつける(破ス精BCA)
それも視界が利きにくい右側を狙う。


『ウバシャァァ!』

(飛ばした部位が戻ッてくる速度は、撃つ時ほど早くないみたいだな……)

599烙『クライムウェイヴ』:2014/10/27(月) 21:51:36
>>598
「・・・『クライムウェイヴ』」

『十板部 烙』の右目はフッ飛んでいるが、『骸骨』の視界は健在だ。
目玉の無い『骸骨』がどうやって見ているのかは分からないし、そういう能力なのだと納得するしかないが、
とにかくダメージを共有するべき部位がそもそも無いわけだからな。

そして『骸骨』がまとう『鎧』は、鋼鉄の強度を誇る。
放たれる破片ていどなら、歩きながらでも充分だ。
防御のために足を止めるとかそういう必要も無い。それとも、戦車にライフル銃だとかを打ち込んで止めることができるだろうか?

   ス
             ゴン    ガツン     ギィン

ちょっと体を『投石軌道』に重なるようにすれば、問題なく受け止める。兜に一発、胴に二発だ。多少凹みはするかもしれないが
本体の皮膚と共有するダメージは軽微。

   ガチン

『右腕』をはめ、

         ヒュッ

『左腕』が帰還する。

「教えてやるぞ」
「もう『間に合わない』ことをな・・・『射程内』だ」

『3m』以内に、『灰羽』を捉える。

600灰羽『アクエリアス』:2014/10/28(火) 01:12:05
>>599
「う……ううゥ……」


一瞬立ち上がろうとするが力尽きたように諦め、
中途半端にうずくまったようなポーズになった。
再度体にめり込んだ破片を集める。


「スゥ――ハ――……」

601烙『クライムウェイヴ』:2014/10/29(水) 00:43:54
>>600
近付く。見下ろす。手を向ける。
再装着された『クライムウェイヴ』の両手で、『灰羽』の両腕を狙う。

「言葉通りにするぞ・・・手足をもぎとって、目玉と耳を削いでやる」
「それから殺す」「まずは、その悪い手だ」

うずくまる『灰羽』を前に、告げ、

  ジャ キン!

     ガ   ド ド ン!!!!!!

両腕射出!!

602灰羽『アクエリアス』:2014/10/30(木) 22:40:03
>>601
(射出は早いが……狙い自体は人間と大差ない速度だ。
 要するにィ……大口径の銃みたいなもの)

(そして2回撃たせた……あの足のも同じ原理? なら4回。
 これだけ見ればわかるか? そのタイミングが、予兆が……)


元々、下半身にダメージは少ない。
地面に転がったあとは、無理に立ち上がったりせず、
会話も肉声ではなくスタンド会話で喋り、できるだけ呼吸を安定させた。
つまり、立ち上がれないというのはうそ。演技である。
さすがに倒れたままでは動けないのでうずくまるようにし、足を動かせる状態にした。


「ッ」

『ガッアアアァ!』


発射の一瞬早いタイミングを見極め、左前方に飛びのき、
手の内に発現していた『小盃』を投げつける。
(『アクエリアス』は『盃』を持たずとも、手にくっつけて保持することが出来る)
と、同時に対となる反対側の手の『小盃』に吸わせていた血を転送して発射
投げつけた『小盃』を後押しする(破ス精BBA→押す→破ス精BCA)
>>600[手の内に小発現、吸血] )
狙いは首、横移動したことでスタンドを避けて本体を狙うことができるはずだ。


(そしてェ――必要だ、覚悟……が!)


やはりそううまくは回避できないかもしれない。
地面をえぐった瓦礫が吹っ飛んでくるかもしれない。
回避できず足が潰されるかもしれない。その覚悟をする。
そして同時にダメージを受けようと体勢を崩されようと、『アクエリアス』ならできる。
『アクエリアス』の精密性ならば狙い撃てると信じる。

603烙『クライムウェイヴ』:2014/10/30(木) 23:21:57
確認:『小盃』を『後押し』するというのは、小盃から血を噴射して推進力にするという理解で良いでしょうか?

604灰羽『アクエリアス』:2014/10/30(木) 23:28:09
>>603
そうです。
正確には、破スBBになると弾の形になるので噴射とは言えないかもしれませんが。

605烙『クライムウェイヴ』:2014/10/30(木) 23:52:10
>>604
ありがとうございます。了解しました。

>>603

常に、相手は『弱者』だった。

『悪霊』――『スタンド能力』を得るまではそうだったし、その後もおおむねそうだった。
いくつかの例外はあったが、危機感を抱いたことは実際のところ、無かった。
『どうにかなる』。殺せるなら殺す。そうでないなら捕まらないように帰る。『どうにかなってきた』。これまでは。
ヤバい橋こそ渡れど、致命的な失敗とは無縁だった『殺人鬼』が重ねた誤算の名は、『侮り』。

『スタンド』を侮ったために『右目』を失い、出血を強いられた。
激昂して尚、『敵』を侮り続けたがために、

     ダ ン!

『立ち上がれない演技』を疑いもせず、己の射程距離=『敵の射程距離内』にうかうかと侵入。
あまつさえ既に意識は『戦闘』ではなく『殺人』を思考していたが故に、


  「ッ」

  『ガッアアアァ!』


『対応』、『できない』。

「(―――立った?)(いや、跳んで)」
「(それでどうするってんだ? コザカしいさっきみたいな血の弾丸・・・じゃあない)」「(あれは何だ)」

飛来する、それだけではない。『加速』! 機械よりも精密に、超一級の狙撃手よりも正しい弾道で飛来する『盃』・・・

    ド    ヒュ   ゥゥ ゥ  ゥ   ウ     ウ      ウ      ウ――――――z_____ッ

「う  おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」


  バスッ


  十板部 烙『クライムウェイヴ』 ⇒『右眼球および左耳喪失』『両腕に無数の弾痕』『胸部・腹部にも被弾』『喉部切断・裂傷』  『出血多量』『戦闘不能』

606灰羽『アクエリアス』:2014/10/31(金) 00:12:19
>>605
「ぐへえッ」


着地のことは考えていなかったので、地面に倒れこむ。
そしてなんとか起き上がると、倒れた十板部のまわりをぐるぐる回る。


「ハ……アー、ハァー」

『生きてるゥ……よな?
 次に脳をぶち抜く……つもりだったけどォ
 戦闘中ならともかく、殺さなくてもいいとなるとどうしたものかな』


持っていた地面の欠片をぺちっと投げ当てて、意識が無いのを確かめた。


『やっぱりどっちでもいいっていうのが一番困る……
 スタンド使いの犯罪には警察はあんまり対処しないんだっけ? しかしなァ〜
 とりあえず電話しよう……』


灰羽あと『アクエリアス』 → 腹部裂傷多数 肋骨骨折 右肺損傷 出血多量

607烙『クライムウェイヴ』:2014/10/31(金) 00:19:46
>>606

   バゴッ

破片が当たってわりと良い音がしたが、死んではいない・・・ように見える。
だが意識を取り戻す気配はない。何時間か置いておけば死ぬだろう。
とりあえず、『灰羽』は『電話』することにする――


   灰羽あと『アクエリアス』 ⇒ 『勝利』

   烙『クライムウェイヴ』  ⇒ 『敗北』


  ド ォ ォ――――z______ン

608灰羽『アクエリアス』:2014/10/31(金) 00:20:49
>>606
+自傷でつけた胸の切り傷

609【The Outfit】:2014/10/31(金) 01:42:17
>灰羽、十板部
電話して五分もかからなかった。

          『ガロロロロォ――ッ』

地面をカッ飛ぶように進むハイエース!
『灰羽』に気づくと、エンジンを唸らせて急接近してくる。


       『ギュルルル  ギャキイッ!』

急ブレーキ! 開く後部座席のスライドドア!


           『ガララッ』

『キュウセイ』:
「どうなってんの!!??
 つか、もう近いしそこだから『ARENA』行くよ!!!」

610灰羽『アクエリアス』:2014/10/31(金) 02:00:21
>>607
>>609

【他】『電波塔』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/337
(電話)


『おなかいたいよーおなかいたいよー』


十板部の服を剥いで、自分と十板部を一応止血。
かつ十板部をいつでも殺せるように『大盃』を首に当てつつ、
本体はうずくまっておなかの痛みに耐えていた。


『あー、ランカさんだ……
 行くのはいいですけど、この人どうしましょうぅ?
 やっぱり殺しちゃったらまずいですか?』

611烙『クライムウェイヴ』:2014/11/02(日) 01:25:26
>>609-610
意識は戻らない(何らかの治療行為や『気付け』行為が無い限り順番は飛ばしてもらって良い)(もちろん首を落とすのも自由だ)

612【The Outfit】:2014/11/02(日) 02:08:54
>>610(灰羽)

『キュウセイ』:
「げええええッ! 思った以上に重症!
 すぐに治すから待ちなさい! 動いちゃダメ!」

            『シャ ガアア ッ』

『キュウセイ』が『義眼』から光を発した。
それに照らされた君の傷は――――

         『ギュ  ギュギュンッ』

  『癒えた』。痛みもウソのように消えている。
  そして、近づいて『十板部』の様子を確認している。

「殺すのは……私からはノーコメント!
 ぶっちゃけ殺さないで済むならそのほうがいいと思うけどね……」

「大体無駄なら恨みを買ったりするし。
 『傷を負わせたら殺せ』っていう考え方もあるけど」

「なんにせよ、ここだとマズいから運ぶよ」

>>611(烙)

      『ドサドサ』

ハイエースに積み込まれた。
(※以降、レスの必要はなし。)


>灰羽

「と、……メール?
 さっきボスに連絡したからかな」

「うぉ……! カフェに来いって。
 もう確認してるのか。うわあ……」

「行ける? 大丈夫?」

『キュウセイ』が心配げに君の顔を見ている。
今から『アルド』の元へ赴く必要があるようだ。

613灰羽『アクエリアス』:2014/11/03(月) 00:18:01
>>612
「うあー……
 ありがとうございます。この人このまま乗せちゃって大丈夫ですゥ?
 車に血がつくかも」


十板部を車に積み込む手伝いをする。


「うーん、生かしておいたらそのほうが復讐に来るものじゃありません?
 入れられるかわからないけど、もし刑務所に入れても脱獄くらいは出来そうな能力ですし。
 かといって、このまま野放しにするわけにもいきませんよねェ」


困ってしまう。
ひとまず傷は治してもらったほうがいいかもしれない。簡単に止血はしたがほっとくと死にそうだ。
しかし治すのは危険でもある。
上着は止血用にとってしまったのでズボンを脱がせて足と手を縛っておくか。
ハイエースに連れ込んだ男のズボンを脱がす少女(中学二年生)


「行けます行けます」

614【The Outfit】:2014/11/03(月) 00:46:12
>>613(灰羽)

『キュウセイ』:
「そこは考え方の違いかもね……
 私、そういうの結構苦手だからさ」

「あ、大丈夫。どうせこれレンタル車だし。
 助かるね。さ、助手席のほうに乗って!」

『ハイエース』に乗り込んだ。

      『ガッ ォォォ――――ッ』

エンジンが唸りを立てて、君たちをカフェへと運ぶ。

続きは以下のスレにて。

【供】『Force of “D”Evil』 〜Tres〜
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1408366443/

615【The Outfit】:2014/11/03(月) 01:18:05
【場】『倉庫街』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1325620031/562-614より移行。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

     『ギャキイッ』

『キュウセイ』:
「到着! そこの裏口から入って!
 あと、この人は悪いけど運んでね!」

裏口へと車が回り、そこで停車。
君に頼んでから『キュウセイ』は裏口の扉を開ける。

「ボースー! 運んできましたよんッ」

616スソーラ『レッド・マッド』:2014/11/11(火) 09:41:07

 オナカヘッタ

 ソレは倉庫街を放浪しながら絶えず『飢え』を覚えていた。
傍目20かそこらの美女、着てる服装は鋏と糸を通したドールちっくな服
顔はと言えば…男性が見れば異口同音に『綺麗』と称する、あらゆる美女の
価値観の違いがありし年齢や性癖の垣根に関係なく美しいといわれる
『奇妙』な顔つきもしていた。その目は虚ろでまるで無機質な人形のようだ

 オナカヘッタ…

ソレは腹が減っていた。河川を泳ぐ魚や路地裏の溝にひそむ鼠や
樹林に生息する野生動物では足りない、全然足りない。
 飢え 圧倒的な飢え  原子より存在せし『飢餓』がソレの心を占めていた。

 
―カツン  コツン

 (・・・ ・・・   オナカ)

 「ス   スス  ソー ラララ…」

            (ヘッタ・・・)

 原始より生まれ落ちた時から捕食者であるソレは『獲物』と『場』を求めてた。
知性でなく本能から、捕食にとって相応しき空間と獲物を
 獲物だらけの密集した、太陽がサンサンと照り付ける場所はソレにとって
似つかわしくなく、だからこそ愚鈍に歩きながら其処へと移動を寡黙に行っていた。

 耳元に誰かが近づいて来る音がする。『餌』だろうか?


               ……オナカヘッタ

617雑魚島『スピリット・キャラバン』:2014/11/12(水) 00:11:02
>>616

「ンッ?」


前方からなんとも特徴の薄い青年が通りかかった。


(美人だなぁ〜〜〜)


歩きながらもつい視線で追ってしまう。
そして見ていることがバレないようにスマホなんて取り出してみたりする。
このまま行くとすれ違うだろう。

618スソーラ『レッド・マッド』:2014/11/12(水) 00:23:45
>>617

コツコツ   コツコツ

 特徴の薄い青年、雑魚島とすれ違いかける。


       コツコツ      コツ…      ―ピタ

 しかし雑魚島の前方で、その美女は立ち止った。 沈黙が一瞬走る


 「…    ス  ソーラ   ラ   ラ   ラ  」


 君に対し彼女は緩慢な動作でフラフラと近づいてくる

619雑魚島『スピリット・キャラバン』:2014/11/12(水) 00:30:44
>>618

(あー、すれ違っちまうなー。でも声かける勇気なんてねーし)

「……!?」


すれ違うと思いきや、いきなり立ち止まってこちらに来る。
これには青年もキョドった!


「お、おい?
 なんかフラフラしてっけどよぉー
 あんた大丈夫か? 気分悪いのか?」


言いながらもキョロキョロと辺りを見回す。
これは美人局かなにかで、屈強な男がどこかに隠れているのでは? と思ったのだ。

620スソーラ『レッド・マッド』:2014/11/12(水) 00:36:16
>>619

   −カツン   カツン

辺りを見回し警戒する貴方、だが周辺には屈強な男の人影や遠方から観察する
のに最適な場所はない。

 見回す貴方にその女性は吐息がかかる程度まで近づく、そして……


          ・・・『ギュッ』

優しく、抱擁を貴方に与える。   我が子に対し抱きすくめるように
傷ついた生き物に安心を与えるように 嘆き悲しむものに癒しを与える聖人のように

 ――そして


         グ ググ……


  貴方の視界には、段々と『接吻』を施そうとする美女の顔が肉薄してくる

621雑魚島『スピリット・キャラバン』:2014/11/12(水) 00:44:46
>>620
「……あ? ちょ、ちょっと、おい、あんた。
 ホントに大丈夫か? 酔ってるのか?」


さすがに異常だ。嬉しさよりも困惑が強い。


「は、はああ?」

(酔ってて誰かと間違えてんのかぁ〜?
 それとも、薬でもやってんのか?
 どっちにしろさすがに面倒なことになるぞ)

「す、すいません、気持ちは嬉しいんですけど……
 いや、誰かと間違えてません〜? ほら、ちょっと離して」


キスから顔を逸らし、
優しく、女性を傷つけないようにだが、拘束から抜けようとする。

622スソーラ『レッド・マッド』:2014/11/12(水) 00:58:43
>>621(きょ、今日はこれぐらいで許して上げるんだからね!)

「……」

 オナカガスイタ

オナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタ
オナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタ
オナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタ
オナカガスイタオナカガスイタ
オナカガスイタ
オナカ…

(…  ……)

 飢餓が全身を支配してる。どうしようもない飢えと渇きだ。

>「す、すいません、気持ちは嬉しいんですけど……
 いや、誰かと間違えてません〜? ほら、ちょっと離して」

目の前の『エサ』はあっさりと腕の拘束を抜ける。当然だ、本能のままに
ただ食欲だけに専念し軽い固定の為だけに腕を動かしただけで、『エサ』が
暴れる事の想定などスソーラ、いや『レッド・マッド』には思考出来ないのだから。


 「……  ス    ソーラ     ソラ  ララ  」

本能が思う。食欲と捕食に対する面倒さを天秤にかける。

お腹は空いてる。エサが欲しい けどこのエサは動く 動くエサは食べにくい
食べにくいエサは食べ辛い お腹は空いてる 
動くエサ お腹は空いた エサを食べたい =動けないエサが食べたい

 それが帰結した『レッド・マッド』の『本能』だった。     




    ―クルン      
                  ・・・カツン  
                          コツン


 スソーラは数秒その場でぼーっと立ち尽くしていたが、瞬時に反転すると
別の場所へとフラフラと歩いていく。別のエサを求めて

623雑魚島『スピリット・キャラバン』:2014/11/12(水) 01:05:53
>>622
「あっ……」


結構素直に離してくれたが、ほっといて大丈夫なのだろうか?
明らかにフラフラしているが、ちゃんと帰れるのだろうか。
だが、もし薬関係でコワイ人達がバックにいたら?
あるいは、正気に返った美女にセクハラで訴えられるかもしれない。


「……う、」


 勇 気 が 足 り な い !

青年は伸ばしかけた手をゆっくりと下げて美女を見送るのだった……

624河原決明『マザー・ガンガ』:2014/11/23(日) 01:51:57
「 〜よくわかるここまでのあらすじ   
 謎の公務員、河原決明は、『倉庫街に住み着いてるホームレスの奴らの話聞いてこい』という指示を受けた!」
『やったきたぜ、倉庫街』と意気込む河原であったが、生来からのキレイ好きが災いし、早くも心が折れそうだ!」

「きったねーんだよ、ココはぁ まるでポイ捨て王国じゃないか!」
「脇の海からも悪臭が漂ってくるしさ」
「なんか向こうではストリートファイターな感じの人たちがファイッ!してるし」

「とにかく、早く仕事を終わらせよう」
「この聞き込みが終わったら、家にかえってきれいなシャワーを浴びるんだ…。」
「ってな訳で、僕はもう一回あたりを見渡すぜ」

625鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 02:10:44
>>624
黒いスーツに長いトレンチコートを羽織った、長身の男がいた。
頭には黒いシルクハット。全体的にヨレており、ピシッとしてはいない。姿勢も猫背だ。

       「ム……」

    「『フナムシ』……しかいない…な」

手には軍手をはめ、
『コンテナ』や『海水を吸った網』の『底』を覗き込み、何やら探している。
『ホームレス』ではなさそうだが……

626鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 02:11:26
>>625age

627河原決明『マザー・ガンガ』:2014/11/23(日) 02:29:25
>>626
「分からない。毎週お風呂に入ってピッチリしたスーツを着て隅田川周辺を歩くホームレスさんだっているんだ」
「聞き込もう」

ナナフシみてーな男に歩み寄る…


「おっ、やってますねェ」
「随分とファッショナブルな漁師さんですな」
「っていうか、穫れるんですか?ココで?」

「言っちゃあ悪いですけど、こっち側の水は汚い………釣りをするなら、向こう側の方がいいですよ」

「向こうの水辺は、異常にサカナが釣れるんですよ…
 ……なんでも、『死体』が…ときどき鑑識のひとがが潜って…………おっと、これ以上はいけない」

628鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 02:41:11
>>627
      「…………」

    「……面白いコトを言うな……
     僕が……『漁師』に見えるのか…?」

ナナフシそっくりの男は立ち上がり、河原を見る。

    「『汚い所』を探すのが……僕の仕事だ…」

    「サカナじゃあなく……『虫』をな…」

『仕事』はしているらしい。
手に持った『ジップロック』みたいな袋を数枚、河原に見せる。

                  ワゾ    ワゾゾ

全部の袋に『フナムシ』がぎっしり詰まっていた。
それぞれの袋にラテン語で学名らしきものが書いてある。
違う種類の『フナムシ』らしい。

『害虫研究家』か『変態』だろう。

629河原決明『マザー・ガンガ』:2014/11/23(日) 02:54:33
>>628
「へェ……虫、ですか……」
「探すお仕事ってことは、おたく、学者さん?」

「そんなにいっぱい捕まえて」
「解剖とかするの?スリ潰してエキスとか取り出す?」
「あと、猿に食わせたりとか…」

「あと、その…フナムシ?…全部同じに見えるんですけど…」
「なんか違うワケ?」


「(参ったな……ハードな人にあたっちまった……フナムシは嫌いなんだよ…なんか汚いし)」
「(しかしこの倉庫街に、まともな(?)仕事してる人がいるとは。ちと意外だ。)」

630鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 03:05:30
>>629

    「……一応…『専門家』だ」

名刺を取り出し、河原に渡す。
『害虫研究所』を経営しているらしい。
専門分野は『ゴキブリの研究』のようだが、決して儲からないため、
主に『害虫駆除』の仕事がメインのようだが。

    「今日は……主に分布状況や…生態の調査をだ…な……
     飼育できるなら飼育するが……難しいだろうな」

    「ちなみに全部違う種類だ……
     この街は素晴らしい……な…」  ニヤリ

ワゾワゾ動く袋を手に、微笑みの不気味さが際立つ。
『専門家』だが、『変態』でもあるようだ。

    「君は……何をしに来たんだ…?
     その格好……会社員か何かか……?」

『公務員』ってことはそれなりの格好をしているだろう。
それを認め、尋ねる。

631河原決明『マザー・ガンガ』:2014/11/23(日) 03:29:23
>>630
名刺を受け取る。

「害虫研究所、んん。」
「…世の中のためになる研究ですね…ホントに。そう思いますよ。」
「僕、殺虫剤とか、虫よけスプレーとか、そういうのによくお世話になるんで……」

「僕? 役所の方から来ました。」

「一応言っておくと、役所の方っていうのは、役所のある方角から来ましたって意味じゃなく、」
「そこに机を持ってますよーって意味で、ええ……」
「…そんなこと、言われなくても流石に分かるよね。うん。」

 自称役所勤めは、もともと細い目をさらに細くしながら、言葉を選んでいる。
確かに公務員というだけあって、スーツ(紺。少なくとも、量販メーカーのものでない)をピッチリと着ている。

「名刺?…申し訳ない。いま切らしてるんですよ…」

そうやってベラベラと口を回しながら、レースのハンカチで顔を拭ったり、自分の鞄を漁ったりしている。
…人によっては、『こいつ胡散臭ーな』、と思うかも。

632鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 03:43:05
>>631

    「まァ……そうだな……
     『そういった商品』の開発にも一役買っては…いる…」

どことなく複雑な表情だ。
コートのポケットに『ジップロック』を入れる。

    「『公務員』か……」

    「『市』の仕事を請け負うこともあるが……
     ……どうにも『低賃金』でな……」

役所には不満のあるクチらしい。
かといって別に河原が悪いワケでないのは分かっているので、責めたりはしないが。

    「ああ…別に『名刺』はいらない……」

胡散臭いのはお互い様なので口には出さないが、それとなく目を細めてしまう。
『公務員』というよりは『詐欺師』っぽい。

633河原決明『マザー・ガンガ』:2014/11/23(日) 04:34:29
>>632
「低賃金、ね」
「…どーにもならないからね、ソコは……」
「まあ、虫やら何やらの調査に払うカネは無え、って所ですな カワイソーだけど。世知辛いね。」
「それじゃあ、お互いお仕事がんばりましょ……またね……」


 そう言って、立ち去ろうとしたその瞬間。
河原決明は…近くに落ちていたヌルヌルの海藻を踏んで…

ずるッ
     スッテェェェェェーーーーーン

 そのまま、突っ込んで行った方向に… なんと、一匹のかわいい『フナムシ』が!!

   プチッ

「アイテテテ……あっクソ。スーツが汚れた。汚い。バッチイ。」
「ああくそ、吐き気がしてきた…おのれフナムシ。」

   「『こんな奴ら、滅んでしまえばいいのに』。まったくもー。」


河原決明による、自覚のない口撃が鶴山を襲う!!!

634鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 04:58:14
>>633

    「フム……君のせいではないしな……
     それで別段困っているワケでもない……」

少し顔を顰めるが、怒ることはない。
自覚はある。『虫』…それも『害虫』を取り扱う仕事だ。
とはいえ―――――

   プチッ


>「アイテテテ……あっクソ。スーツが汚れた。汚い。バッチイ。」
>「ああくそ、吐き気がしてきた…おのれフナムシ。」

    「…………」

>   「『こんな奴ら、滅んでしまえばいいのに』。まったくもー。」

      「…………」

    「………少し……『お喋り』が過ぎるぞ…」

『フナムシ』を潰されたのはイイ。
それに文句を言うのも別に構わない。
『デリカシー』のなさに、『一撃』食らわせようと思っただけだ。

                       ズ    ォ  ォ


                            ゾゾゾゾゾゾ
『MBHM』を発現し、『蟲』を発生。
河原の足元に『蟲』の群れが迫ってくる!

    「フン……『役人』風情が………
     親には『コネ』以外何も貰わなかったようだな…」

一言で言えば、「親の顔が見たい」って事だ。

635河原決明『マザー・ガンガ』:2014/11/23(日) 05:20:27
>>634
「………何? いまなんて言った?」
「いいや、復唱はしなくていい。大丈夫、意味は分かってる。」

ペッぺっ、と砂利の混ざった唾を吐く自称公務員。

鶴山のそばで像を結ぶ半虫半人のスタンド。そいつが放ち、迫りくる『蟲』…

>ゾゾゾゾゾゾ

 「なるほど、分かった。僕が悪かった。」
「無自覚ながら、酷いことを言ってしまった。…ごめん…しかし」

   「もう後には引けねーよな、お互い。『スタンド使い』の害虫ハカセさんよォ?」

   ニュル ニュル ニュル

河原の吐いた唾から黒い触手が、植物のように現れる!これは、明らかに河原の『スタンド』によるものだ!

「ノーエスケープ……ファイッ!!!」

636鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 05:41:46
>>635
     「ム……『見える』のか…」

    「分かれば良い……と言いたいところだが……
     ……お互いの言葉を飲み込むことは出来ない……」

髪をかき上げつつ、河原の足元へ迫っていた『蟲』を解除する。
その後、唾から生えた触手を一瞥し―――

                    ス  スススス――――ッ
    「…………」

―――高速でバックする。
自分のスタンドは接近戦には向かないので、距離を離したい。
『蟲』は最も近い底に潜む性質がある。
『河原の足元へ向かう』という事は、それよりも先に『鶴山の靴底を埋めていた』という事だ。

    「……『蟲』の恐ろしさを味わってから…帰るんだな……」


    /i_________ _ ._ 
  <     To Be Continued  |i\|i/
    \! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄   

【戦】『空高くスカイハイ』 2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395414482/

637高天原 咲哉『ウィーピング・ウィロウ』:2014/12/19(金) 22:32:10

゚   。     ゜  ゚   。        ゜ ゚   。        ゜
         ゜  。   。       ゜    ゜     ゚ ゜  。   。
 ゜  。   。       ゜
゚   。     ゜ ゜  。   。       ゜  ゚   。        ゜ ゚   。
        ゜  。   。       ゜  ゜  。
  。       ゜    ゜     ゚ ゜  。   。
 ゜   。   。   ゜  。   。       ゜     ゜
    ヘ l ノ r  ゝYイソ。       ゜  ゚   。
   ゜ ゜ヽYソ   ヾvノ/ ゜  。   。       ゜
      |i|     ||i。                 ゜  ゚   。
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''、.''"""'゙゙''''''''"""'、.""''"''''"""''"""'''''"""''""


   「うううっ、寒ぃー……」 ブルブル


 ぼた雪の降る師走の中ごろ、一人の青年が倉庫街の一角で寒さに震えている。

 青みがかった癖毛の、やや小柄な体躯。
 雪の降りかかったコートは、派手ではないが上等のものだ。
 一丁前に煙草をふかしている、その手首には少し前に流行したデジタルの腕時計。

 黄金町一番の『無法地帯』である此処をサバンナとするなら、温室育ちのウサギが迷い込んだようなものだろう。
 なぜ自ら、こんな縁遠い場所に赴いたのかと言えば―――、



   「はぁ… っかしーな、『倉庫街港前に18時集合』だろ……?」
                                           ガクガクブルブル

   「もう2時間15分も過ぎてるじゃねーか……っくしゅん!」

   「……もっかい電話してみっかな。今度は出てくれよ……?」 ピポパ ピッ



      Prrrr  Prrrr …… Pi


    オカケニナッタ デンワ バンゴウハ デンパノ トドカナイ トコロニ ……

638烙『クライムウェイヴ』:2014/12/19(金) 22:56:18
>>637
どうも調子がおかしい。
身体を動かそうとするとそのまま固まる、そういうことが最近、増えた。
何らかの後遺症を疑い、それより先に怪しむべき右の眼窩にハマったネジを撫ぜつつ、
この『元凶』たる『倉庫街』へと足を伸ばし、

「・・・」

「(カワイソーなヤツがいるな)」

『高天原』を見つめる男は、長身痩躯の黒ずくめ。けして安物ではないスーツ、コート、黒革靴に黒い傘。金のネックレスと時計は、悪趣味に一歩踏み込んでいる。
洒落かなにかは分からないが、右の目を覆うのはこれまた黒革の『眼帯』だ。

  サク
    サク

近寄る。

639高天原 咲哉『ウィーピング・ウィロウ』:2014/12/19(金) 23:13:50
>>638


 「…………」 Pi


 (……まさか、みんな約束忘れてんのかな。でも、俺以外の全員が忘れるってあるか?
  ……もう30分、30分だけ待ってみよう。ひ、一人くらいは来るかもしれねーからな、ウン)

    もう少し粘ってみることを決めたところで、此方を見つめ、近寄ってくる男に気付く。
    眼帯を視認できる距離まで近寄ったところで、ギョッと目を丸くした。


 (……ヤベー。どー見ても、ソッチの筋のお方だぜ。ドラマでよくある『取引』みてーなことをするつもりか?)
 (だ、だとしたら俺がここにいるのって拙いんじゃ……)




       「……」     ヒョコッ


 軽く頭を下げ、そのまま目を逸らした。どう見てもチキン野郎の所作だ。

640烙『クライムウェイヴ』:2014/12/19(金) 23:22:12
>>639
「やあ」

微笑みを浮かべて声をかける。あくまで友好的に・・・。動きに不備はない。あらゆる意味で。

「君、さっき携帯いじってたけどさ。
 こんなところで『待ち合わせ』か? ひょっとしてなにか『ヤバいこと』に関わったりしてない?」
「『なんとかドラッグ』とか」

備えあれば憂いも無い。強風等で万一、傘が壊れた時のために、

   ス

『折り畳み傘』!!

「このナリ(眼帯をとんとん叩く)でも一応学校の先生でね。君、小学生には見えないけどさ」

『折り畳み傘』を差し出す。使え、ということらしい。

641高天原 咲哉『ウィーピング・ウィロウ』:2014/12/19(金) 23:30:19
>>640

  「あっ」
  「ど、ども……」

   ややキョドりながら、声をかけてきた男に再び会釈。

  「い、いや……『友達』なんス……」

   気さくな話口と、公職に就いているという言葉に、あからさまにホッとした表情を見せる。
   だが、まだどこか距離がある。こんな場所で、見知らぬ相手を警戒するなという方が無理な話だ。


  「え……」
  「いや、そんな… 俺、あ、いや、僕は大丈夫なんで…」

  「オニーサンこそ、自分で使ったほうがいーんじゃないスか? 今日、かなり降るみてーッスよ」

   両手の平を見せる動作で、やんわりと拒んだ。


  「てか、学校のセンセがこんなところで何してんスか?」

642烙『クライムウェイヴ』:2014/12/19(金) 23:39:34
>>641
「ごらんのとおり、オレは既に傘を差してる」
「幸い天気予報では・・・まあアテにならないけど・・・強い風は吹かないようだし」
「まあ気にせず使いなよ。けっこう降ってるぜ。ところで『友達』?」

『トラブルの種』は大歓迎だ。現状、この身に起こっている異常をどうにかできるのは自分ではなく外的な『トラブル』。
それだけはわかる。

「こんな時間に?」「近くに店も無い、家も無いのに?」「いや、店はちょっと歩けば無いこた無いが・・・」
「・・・」「・・・・・・」「まてよ」
「だいたい、君いつからここにいるんだい?」

しかしこの青年の微妙なキョドり方は、どうも『普通』だ。『普通』すぎる。
『トラブルの種』とかそーいうのは期待出来なさそうな気がしてきて、ちょっと話題を変えようとする。
『何してるの?』という質問には答えない。まだ。

643高天原 咲哉『ウィーピング・ウィロウ』:2014/12/19(金) 23:57:20
>>642

>「ごらんのとおり、オレは既に傘を差してる」

   …目がどうにかしていたらしい。
   とりあえず厚意に甘え、折りたたみ傘を受け取った。


 「あ、う」

   捲し立てるような質問に、自分があらぬ疑いをかけられていることに気付く。
   しかし、身の潔白を証明しようにも、有効と思える方法はない。

   せいぜいが、聞かれたことに正直に答えるくらいなものだ。
   自分が何の面白み、もとい『変哲』もない、そこら辺にいるフツーの学生だと証明するための手段は。


 「え、えーと……『二時間ちょっと』くらい前から……ッス」

 「ホントは、六時集合って言われてて……
  4、5人くらい集まる予定だったんだけど、俺しか来てなくて……
  駅前の飲み屋で合コンするために、事前に決めた、集合場所……だったん、スけど……」


   あれ、おかしいな。涙が出そうになってきたぞ。

644烙『クライムウェイヴ』:2014/12/20(土) 00:32:43
>>643
「こっ」

「(この人スゲーアホかスゲー良い人のどっちかだな!! 同じ意味だったな)」

「いや、でも変だと思うべきだよ君、だって『駅前の飲み屋』で合コンするのにここまで来る意味がないだろ」

思わず諭すようなことを言ってしまった。殺人鬼なのに。
ひとしきり「そいつらは君だけ除け者にしてる」とか「それだけならまだしもウソの集合場所を言うなんて遊ばれてるんだ」とか
なんかどっちかというと善い奴サイドが言いそうなことをまくしたてる。殺人鬼だけど。
十板部 烙は殺人鬼ではあるが、人を殺したくなること以外はいたって普通の青年なのだ。愛や友情や正義さえ理解出来る。このように義憤に燃えることもできる。

「・・・ふう」「一通り言いたいことは言ったけど」

今出会った人の見も知らぬ『友達』を、けっこう辛辣に批判してみたの図。

「・・・身体は動く」
「うーむ。しかし二時間って君、風邪ひくぞ。オレは『十板部 烙』。さっきも言ったが学校の先生で、ここに来たのは散歩のコースだからだ」
「来る途中で屋台のおでん屋を見たよ。多分君の友達は来ないと思うけど、待つにしても近いしさ。とりあえずそこ行こうぜ」

これは本当。そして腹ごしらえをした後は―――      「・・・うくっ」

645高天原 咲哉『ウィーピング・ウィロウ』:2014/12/20(土) 00:47:39
>>644

 「―――、……」

  思考を停止して、ノイズを全てシャットアウトした。
  今の高天原の脳内には、自分が哀れなやつだとか友達を疑うような言葉は一言も届かない。


 「……あっ、いーんスか! ゴチッス!!」

  おでんの話を出した途端、瞳に生気が戻る。
  自分が学生で相手が社会人である以上、その世話になるのが当然とか考えてそうな勢いだ。

 「まっ、おでん食ってる間に連絡来るかも知れねーしな……」
 「俺、屋台のおでんって食ったことないんスよね」

  特に疑う様子もなく、言われた方向にへこへこついて行くのだ。

646烙『クライムウェイヴ』:2014/12/20(土) 01:01:17
>>645
「・・・く」

『腹ごしらえをした後は』―――

「(『殺す』? いやいや、そんなことはしない。なんと言っても好みじゃないしシチュエーションも最悪だ。大体カワイソーすぎるだろそんなの)」

  ス   「(・・・)」

歩き出す。

「イヤ、誘ったのはオレだからもちろんなんだけど」
「君、そーいう流れ作るのウマいね」「ハハ」

歩き出す。歩き出す。足は動いた。
『高天原』には、『烙』がちょっとばかり不自然に『停止していた』ように見えるかもしれない。

647高天原 咲哉『ウィーピング・ウィロウ』:2014/12/20(土) 01:13:10
>>646

 「ン? どーしたんスか、止まって」

  不自然に『停止していた』ことに、首を傾げてみせる。
  まるで警戒していない。その男が考えているような物騒なことなど、露とも心配していない様子だ。
  倉庫街なんてうろついていた、不審な男を相手に。


 「……あー、心配しなくてもそんなに食わないッス。その辺は弁えてますから、俺!」

  まったく見当違いな気遣いを見せ、青年は背を見せる。

  小柄な体躯だ。女子ども並とは行かないまでも、少し力を加えれば圧し折れそうなほどに。


 「大根派ッスか? はんぺん派ッスか?」
 「俺、大根派ッス」


 「……てか、お兄さんの用事はいーんスか? 結局、さっき聞きそびれたままだったけど」

648烙『クライムウェイヴ』:2014/12/20(土) 01:29:22
>>647
「いや、ちょっと『怪我』の後遺症でね」

問題なく動いている。
『停止していた』のは、ほんの何秒か・・・何瞬か・・・だ。
青年と並び歩く。身長差は大きい。

「右目と耳がブッとんで、目玉のあったとこには治療のせいだが『ボルト』が埋まってる」
「それで眼帯なんてダサいのを付けてるんだ。たまに身体がシビれて、一瞬動けなくなったりするんだよ」

昨日コケて肘をスリむいた、程度の怪我みたいに軽く言う。『そういう事情』を知っていれば、何度も同じ説明をする必要もないだろうからだ。
それに、それ以外は何の問題も無い。

「オレも大根だなぁ」「汁が染みてクタクタになってるやつがいいな」
「そこにカラシを・・・あ、ほらあそこだよ」「あの赤提灯。けっこー良い感じだと思わないか?」

指さし、向かう。用事はどうでもいい。どっちにせよ、ただの『散歩』にすぎなかったんだから。

649高天原 咲哉『ウィーピング・ウィロウ』:2014/12/20(土) 01:39:16
>>648

「け、怪我ッスか」 「……」

 文字通り『ブッ飛んだ』負傷だ。
 流石にいたたまれなかったのか、気遣うそぶりを見せる。

「事故かなんかッスか……うへぇ。後遺症とか……大変ッスね、その」
「うぉっすげぇ、ドラマのセットみてーだ!」

 なんとか言葉を選ぼうとしているが、おでん屋の提灯を見た瞬間に全部忘れた。
 今日の夕飯はハンバーグステーキよ、と言われてはしゃぐガキんちょのように、顔を輝かせる。

 そのまま男について行く。

650烙『クライムウェイヴ』:2014/12/20(土) 02:34:58
>>649
風吹き荒び、雪の散る厳寒の夜。
そんな一晩にふさわしいような店に腰を下ろし、二人は各々食いたいものを食い飲みたいものを飲み・・・
そしてついに待ち人は来なかったという。残念だな、高天原・・・

ちなみに烙の注文は、コンニャク、大根、ジャガイモ、たまご、ちくわ、すじ肉、がんも、袋に、熱燗二本であった。平常運転である。


烙『クライムウェイヴ』 ⇒ 勘定はまかせろー
『ペイド・イン・キラー』 ⇒ 『NOW LOCKING』(ただし条件は看破されつつある)

                  『悪業撥昧』 ⇒ 近日開始予定

651灰羽『アクエリアス』:2014/12/26(金) 22:44:02
「ちょ、挑戦者が来ないッ
 ……あんな張り紙じゃダメかァ〜?
 まあ、ちょっと無理かなと思ってたけど元々。ホント。
 わかってたもんね。だから落ち込んでなんか無いしィ」


倉庫街の一角に腰掛けた少女が、頭を抱えていた。


「時期が悪いよな……
 でも1月の半ばにはタイムリミットだからズラすってわけにもいかない……」

652瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/26(金) 23:13:23
>>651
「ふーっ……。
 いや流石にこの季節は倉庫の影で風避けながら、でも寒さが堪えるねぇ。
 相手のジーンズの金具がヘソに当たった時なんか変な声出ちゃったぜ…ブルルッ」カチャ カチャ

倉庫の影から、学士風の青年がベルトを締めなおしながら出てきた。
頬は上気し、寒風が吹き付けるたびに体から湯気が立ち上る。

「……おっ」

座り込んでいた灰羽のシルエットを見て反射的に身構える。
ここは死角だらけの無法地帯――強盗の待ち伏せとかだったり? と一瞬思ってしまったのだ。
すぐに構えを解くけど。

653灰羽『アクエリアス』:2014/12/26(金) 23:20:50
>>652
「はあァ……
 寒いし帰るか」


少女がため息を吐く。
そして立ち上がり、首をトントンと叩いた。
倉庫の影から出てきた青年には気づいていないようだ。


           「う……」


重みが無くなったのがきっかけになったのか、
少女が椅子代わりに腰掛けていた物体がかすかなうめき声をあげる。

654瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/26(金) 23:30:16
>>653
「なんだ、女の子か。
(……? どこかで見たことあるような顔の気もするな)」


「……ま、危ないことには変わりないな。
 ちょうど今、賢人のように清らかな気分だしおせっかいでも焼くか。
 おーい、キミ。人気の多いところまで送ってあげ――」

灰羽に声をかけようとして一瞬止まる。
なんかあの椅子、声を上げなかったか?
いや、鉄箱とかの軋む音だと思うが……違うのか。

少女の方に近づき、『椅子』をよく見てみる。

655灰羽『アクエリアス』:2014/12/26(金) 23:39:45
>>654

「…………」


そもそも椅子にしては位置が低すぎた。
高さとしては、ちょっとした段差でしかない。
それは男だった。冬らしくコートを着た、大学生くらいの男。
地面に倒れこんでいる以外は特におかしいところもない。
近寄って見ると、もう一人、通路際にも同じく大学生くらいの男が倒れているようだ。

少女は反応せず、離れていく。
ゆったりと歩いていて別に逃げる感じではない。
イヤーマフをつけているようなので、単に聞こえなかったのかもしれない。

656瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/26(金) 23:55:34
>>655
             ! ?

「ご 強盗だーッ!」

スマートフォンを取り出す。

「もしもし110番ですか! いや、119かな? どっちでもいいや!
 倉庫街で強盗です!大学生らしき二人が女の子を!
 いや女の子が!? 襲われて大変だー! あっ 発信ボタン押してなかった!」オロ オロ

別に本当に慌てている訳ではない。
このスッとろい通報という行為が強盗への挑発行為になると考えているからだ。
追っかけるより向かってきたところをふん捕まえようと考えた。

別に普段はこんなことはしないが、ちょうど賢者な気分だったので、
少女を安全なところまで送り届けてやろうというのと同じ。
「彼らの盗まれたかもしれない財布を取り返してやろう」というおせっかい心が沸いたのだ。

657灰羽『アクエリアス』:2014/12/27(土) 00:05:13
>>656
「ン?」


さすがに大声だと聞こえたのか、少女が振り返る。
いや、聞こえはしても聞き取れなかったのか、
イヤーマフを首にズラして、戻ってきた。


「あれ?
 もしかしてこの人たちのお仲間?」

658瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/27(土) 00:14:00
>>657
「えっ? いや、どうだろう……」チラッ

                 ウ ー ン

「彼らは……ボクと同じ大学の学生! かも、しれない…うん。
 イマイチ見覚えはないが、ずいぶんと酷いことをしてくれるじゃあないか!」

こうして顔を合わせてみると……普通の女の子っぽいな。
本当に彼女が彼らをやっつけてしまったのだろうか?
違うかも。

「……えっと、これはキミの仕業ってことでいいのかな?
 それとキミ、どっかで会ったことある?
 なんか見覚えある気がするけど、オープンキャンパスとかで会ったかな」

659灰羽『アクエリアス』:2014/12/27(土) 00:26:45
>>658
「えーと? てことは……
 つまり仲間ってわけじゃあないのか」


少女は、ふくろうのように首を傾けてそう結論づけた。


「会ったことオ〜?
 ……どうでしょう、道ですれ違ったこととかならあるかもしれませんね。
 私、中学生ですよ? まだ大学に見学は行きませんよー。
 学園祭には行ったことあるけど」


秋映学園は小、中、高、大が一緒になっているので、まあ会ってもおかしくないかもしれない。
少女は別に用事も無く、他の校舎に入ることは無かったが。


「ところでェ……なんかさっき、警察とかなんとか聞こえたんですけど、
 もしかして電話とかしちゃいました?」

660瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/27(土) 00:34:53
>>659
「じゃあ勘違いかもね。
 さっきなんとなく受けた『印象』さ。
 ……別にナンパじゃないぜ」

                ス ッ

「電話? するさ。
 彼らを寒空の下に放置という訳にもいかないだろ?
 ボクにはとても見過ごせないぜ、ハハハ――――」

119への発信ボタンを押そうとする。

661灰羽『アクエリアス』:2014/12/27(土) 00:45:14
>>660
「大学生の人が中学生をナンパって、どうなんですかね。
 案外普通なのか? ……あ、お兄さんのことじゃあないですよ?
 って、あッ」


少女は慌ててスマホ画面を手で隠して妨害してきた。
毛糸の手袋に瑞川の指がもっふり突き刺さる。


「するってことは、まだってことですよねっ?
 いや、やめたほうがいいですよ。
 警察の人だって面倒だろうし、この人達だってそンなこと望まないでしょうから。
 誰も得しないですから」

662瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/27(土) 00:52:56
>>661
「? なにしてるんだぃ」

「いや、119だよ? 救急車。
 病院まで2人も担いでいくとか大変じゃないか。
 ボクらもちょっと事情聞かれるかもしれないけど……何か困ることでもしたのかい?」グググ

笑顔のままボタンを押そうとする親指に力が加わる。
瑞川の指圧破壊力度数:65km平方cmくらい!(高校体力測定時)

663灰羽『アクエリアス』:2014/12/27(土) 01:03:34
>>662
「いたいいたたい」


ぐりぐりされて手袋ごしでも痛かったようだ。
手をひっこめてプルプル振る。


「あ、なんだ救急車ですか……んン〜
 それならまあ、いいか?
 でも私は行きませんよ? ちょっとそういう余裕は無いんです。
 私が関わらないでこの人たちが警察のやっかいになるなら大歓迎なんですけど」


対面の少女からはスマホの画面は見えないので、警察に電話すると思っていたようだ。
妨害をやめて見守ることにしたらしい。


(……あ、そうだ、一応やっとくか)


少女の背後に『女性型スタンド』が現れる

664瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/27(土) 01:25:24
>>663
「なんだキミ一刻一秒が惜しい受験生かい?
 箸が転がっても傷ついちゃうガラスの内申かい?
 だったらこんな危ないところに近づかなきゃいいと思うね」


「それじゃお電話をぅわっ!? あーっ!」ッカ―z_ン カラカラカラ

『女性型スタンド』の発現に驚いてスマホを落としてしまった。
ゴムケースにも入れられてない剥き身のスマホは、コンクリの護岸を滑ってゆき海へシュゥーッ。

「全損修理費参萬円(マイ・アイポン)!」 ジャポーン

                 ガ ク ゥーッ

「おいおいおい……。
 反射的にとはいえ。ボクになんてことしてくれるんだい。
 あんまオープンにはしたくないんだ……『見えちゃうの』は、さ」

「『見覚えがある顔』か……あぁ、『そっち』は思い出せそうだぜ……」 ムクリッ

665灰羽『アクエリアス』:2014/12/27(土) 01:34:11
>>664
「あっ?」


そのまま『女性型スタンド』は倒れた男のポケットを探り、
スマホを取り出すと瑞川のスマホと同じように海へとシュゥーッ! した。
超エキサイティンッ!
そのまま、もう一人の男の方へ向かう。


「……お兄さんのスマホの件については、私のせいじゃあないですよねェ〜?
 っていうか『見え』てる?」


女性型スタンドは、確かに最近、電柱なんかに張られている紙に描いてある絵に似てはいた。
少なくとも特徴は掴んでいる。多分。そんなレベルの画力。
その張り紙の内容は……

【対戦者希望
 勝つと50万円くらい貰えるっぽい。      (スタンドの似顔絵)
 怪我は治してもらえます。
 気になった人はメールしてください → xxx-xxxx-xxxxxx@xxx.xx.xx】

666瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/27(土) 01:47:25
>>665
        ジャポーン   ドポーン

およげスマホくん!
これでこの場から通信手段はなくなった。

「・・・・・・」  ジーッ

「あぁ、そうだね………。
 今のはちょっとした拍子に手を滑らせてしまっただけさ…。
 キミはぜーんぜん悪くないし、ボクもぜんぜん怒っちゃいない」


「悪いのは『キミの後ろにくっついているヤツ』だ」


         「そうだろ?」ニコッ


「そして……これから行なわれるであろう『コイツ』の悪さも……ボクのせいじゃない」

瑞川の背後に『屈強な人型スタンド』が現れる。
螺旋マークの刻まれた拳、古代の土偶のような奇妙な装飾、顔の上半分は蟲入り琥珀が埋まっている、というデザインだ。

667灰羽『アクエリアス』:2014/12/27(土) 01:57:14
>>666
「いや、まだありますけどね……」


『女性型スタンド』がもう一人の男の懐を漁り、取り出したのはスマホではなくガラパゴスケータイだった。
だからなんだといわけではないのだが。
『女性型スタンド』も特に反応を見せず、それも海へと投げ捨てる。


「もう無くなった。

 ……いや、私もスマホくらい持ってるからあるっちゃあるんですけどォ。
 これ壊されると、大怪我した時に助けを呼べないですからね。
 救急車とは違いますけど」


少女は腰の裏につけたバッグに装着された、計四本ものペットボトルの蓋を開ける。

668瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/27(土) 22:42:51
>>667
「それもそうだね。
 パスでロックしてるならあらかじめ番号を教えといてくれるかい?」

「今すぐ相手してやってもいいけどさ……。
 彼らを巻き込むとかわいそうじゃあないか、すこし場を移そうか」

(【戦】『空高くスカイハイ2』への移動を希望)

669灰羽『アクエリアス』:2014/12/27(土) 23:03:36
>>668
「ん? ああ、はい。解除しておきますか。
 ポチィーっと」


少女は……灰羽あとは、目の前の青年が何を思っているのか知らない。
本当にスマホをボッシュートしてしまった八つ当たり(?)なのか、
張り紙を見て賞金目当てなのか。倒れた2人の男性の仇でもとってやろうというのか。
しかし流れが自分にとって都合がいいので、このまま戦おうと思ったまでだ。


「この人たちを武器にでも使おうかなと思ったんですけど、
 ダメですかね? ダメか。
 万が一死なれても困っちゃいますしねェ」

「どこ行きます?
 私あんまりここらへん詳しくないんですよお」


(移動了解。マップとかはどうしますか?)

670瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/12/27(土) 23:19:33
>>669
>この人たちを武器にでも使おうかなと思ったんですけど
「うん、それも予想してね。
 場の流れとか勢いって怖いからさ。
 面倒ごとは起こしたくないよね」

スマホの修理費目当て、単なる報復行動……そういった面もあるだろう。
灰羽は汁由もないが彼、瑞川 碇之助の行動原理の一つに、『自分のルーツを探したい』『失われた記憶を発掘しよう』というものがある。
今回、灰羽を見て受けた「何か思い出せそうな感じ」が彼にはピンとくるものがあった……のかもしれない。

(MAPはこれでどうでしょう。位置設定はお任せします。
 大学生2人をMAPに入れて、このまま会戦というのもありかと。
 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395414482/431 ←ハイジPL作 倉庫街マップ)

671灰羽『アクエリアス』:2014/12/27(土) 23:42:21
>>670
し、汁由……!


「そですね!
 ではちょっと離れますカア」


2人は敵対しているにしては妙に穏やかな口調で話し合いながら、
男性達を残して歩き出した。

(マップがあるんですね。じゃあせっかくなので使わせてもらいましょう)

→ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395414482/525

672馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/11(日) 00:22:01
倉庫街の端っこ。
ところどころにほつれが見えるダウンを着た少年が座り込んでいる。
目の前には火の入った七輪が置かれている。

「……ん。そろそろかな?」

七輪の火を覗き、ぼそぼそと呟く。

673山田 浅海『アーカム13』:2015/01/11(日) 22:48:12
>>672

「こんにちは」
「このようなところで、何をしているのでしょうか?」

爽やかな笑みを浮かべた眼鏡の少年が、後ろから訊ねる。学生服からして、高校生のようだ。

674馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/11(日) 23:31:03
>>673
「ッ!?」ビクッ

突然に声をかけられ、肩を震わせる。

「あ、う、え、ええと……あの」

言葉になっていない声を発しながら振り向き、

「えと、焼く準備を、してたんです」

しどろもどろながら説明をしようとしている。
が、肝心の主語が抜け落ちているのであった。

675山田 浅海『アーカム13』:2015/01/12(月) 00:37:23
>>674

「なるほど」「焼くとは、その七輪を使って、ですね」

教師のように、少年の足りない言葉を補いながら、頷く。

「それで、何を焼こうとしていたのですか?」

676馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/12(月) 01:10:38
>>675
「何を……。あ、その」

視線を周囲にめぐらせ、
七輪を持ってくるのに使ったらしいザックに目を向ける。

「ホントは、部屋で焼いて、食べられればよかったんですけど、室内で七輪は、
ダメだろうと思って、でも、人目が少ない場所じゃないと困るので、
そのザックでここまで、持ってきたんです」

今度は意図的に誤魔化そうとしているのか、『何を』の具体的な名前は出てこない。
少なくとも食べ物であることは確かなようだが……。

「その、見たい、ですか?」

677山田 浅海『アーカム13』:2015/01/12(月) 01:32:57
>>676

少年の言葉に、微笑みながら頷く。

「興味はありますね。少しばかり言うのが憚られるものであるならば、なおさら」
「しかしわざわざ七輪を使うとなると、食に対してこだわりがあるようですね」

最近は技術の進歩も目覚ましく、何もわざわざ七輪を使わずとも調理できるだろう。
それが何かはまだ分からないが、恐らくは。
にも関わらず、こんな辺鄙なところまで訪れるということは、それだけの理由があるはずだ。

678馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/12(月) 01:48:49
>>677
「いえ、あの、部屋のフライパンで焼くよりは、こっちの方が、いいかな、と。
こだわり、というよりは、様式美、みたいな」

言いながら、七輪の火をもう一度軽く流し見しながら
ザップを取りに行って戻ってくる。その中に手を入れ、

「見せても、いいんですけど、あの、他言無用、ですからね?」
「あと、驚かないで、ください、ね?」

目を合わせ、念を押すように言う。

679山田 浅海『アーカム13』:2015/01/12(月) 01:52:52
>>678

「犯罪に関わるものでなければ」

『ゴミ掃除』にこのような外れまでやってきたが、なかなか面白そうなものに出会った。
そう山田は考えながら、少年の問いに頷く。

「・・・・・よほど貴重で珍妙な食材なのでしょうか」

680馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/12(月) 23:24:54
>>679
「き、貴重な食材といえば、そうですけど、驚かないで、
というのは、別の意味が、あって、ええと、見た方が早い、ですね」

言うが早いか、体をスーツのようなスタンドが覆う。

ザワザワ   ザワザワ   ザワザワ
そして、直後に体から緑色の何か(知識があればパセリと分かる)が全身から『生える』。
あっという間に全身が覆いつくされ、彼の顔と掌以外は見えなくなる。
   ザワザワ   ザワザワ   ザワザワ

「それで、これ、です」

そしてザックの中から手を抜き出す。
その手の中にあるのは何本かの『松茸』である。

681山田 浅海『アーカム13』:2015/01/12(月) 23:34:47
>>680

「・・・・・・・・・・なるほど」「あなたは『スタンド使い』だったのですね」

頷く。それがこの食事とどう関わっているのかは分からないが、
この緑黄色野菜を身に纏っていることからして、能力が関係あるのだろう。

「『スタンド』を装着する…珍しいタイプですね」
「しかしそれと『松茸』に何の関係性があるのでしょうか?」

単刀直入に訊ねる。

682馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/12(月) 23:50:08
>>681
「『スタンド』?ええと……?
あ、この能力って、そういう名前が、あるんですか?」
「僕は、『ベジタリアン・ミート』って、呼んでたんですけど」

言いながらも、取り出した『松茸』を七輪に並べる。

「珍しい、っていわれても、よく分からない、です。
関係性、ってのいうのも。ただ、出せるから、食べてるだけ、です」

掌を差し出すと、そこから『松茸』が『生えて』くる。

「見せても、動揺しない人なら、ザックから出すふり、なんて、しなくても、良かったですね」

683山田 浅海『アーカム13』:2015/01/13(火) 00:01:23
>>682

「…?まさかあなた、『スタンド』のことを教わってないのですか?」
「一体どなたの力で目覚めさせられたのでしょう」

訊ねながら、『アーカム13』を隣に発現。肩幅の広い人型のスタンドが腕を組む。

「あなたの能力は、野菜を作り出すことですか?」

684馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/13(火) 00:17:35
>>683
「お、教わる?目覚めさせられた?僕は、その、物心ついた時には、
使えたので、多分、生まれた時から、持ってたもの、です」

発現された『アーカム13』を見ると、不思議そうに見つめ、

「ん、これも、『スタンド』っていうの、ですか?
人の形をしたものが、突然出てくるって、面白い、ですね」
「んで、えと、能力は、野菜を出すこと、でも間違いはない、です」

685山田 浅海『アーカム13』:2015/01/13(火) 00:26:33
>>684

「…なるほど。わたし以外の『スタンド使い』には出会ったことはないと」
「生まれつきの『スタンド使い』…話には聞いていましたが実際に会うのは初めてですね」

簡潔に『スタンド』の説明をしておこう。
精神力が具現化したものであること、一般的に射程距離とパワーは反比例すること。
ものによってはダメージが返ってくること、それぞれに能力が備わっていること、など。

「しかしまぁ…食料問題を解決するにはいいスタンドですね」
「ちなみに、美味なのですか?」

686馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/13(火) 00:44:43
>>685
「はい、初めて、会いました。
『スタンド使い』って、そんな風に体系づけられてるくらい、いるんですね」

『スタンド』の説明をコクコクと頷きながら聞いての感想である。

「僕から離れるのと、15分くらい経つと、消えちゃうのを除けば、出来るかもしれませんね」
「美味しい、ですよ?食べて、みますか?」

687山田 浅海『アーカム13』:2015/01/13(火) 01:01:20
>>686

「少なくとも、わたしの知る限りでは十数人はいますね」
「とはいえわたしはこの街の外に出たことがないので、他はどうなのかは知りませんが」
「わたしにスタンド能力を目覚めさせた『刺青師』…彼がいる限り
 この街には『スタンド使い』は増え続けていくのですね」

以前この街に巨大なスタンドの月が落ちてきたこと、その際に十数人の
『スタンド使い』が集まり、この街はなんとか保たれたことも教えておく。

「くれぐれもそのテロリスト、『ヨハネスブルグ』には気をつけるよう」

「…おや、頂けるのですか?」
「とはいえ先に召し上がるのは気が引けますので、お先にどうぞ」

にこりと微笑む。

688馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/13(火) 01:30:38
>>687
「へー、『月』。そういえば、姉妹都市の、ニュースもやってましたね。
あんまり、ちゃんと見てませんでしたが」
「とりあえず、気を付けることに、します」

七輪の松茸をザックから取り出した箸で返し、焼けているのを確かめ、

「そう、ですか?では、お先に」

更にザックから醤油を取り出してかけ、箸で掴んで食べ始める。
モグモグと口を動かしながら割り箸を取り出し、無言で差し出す。

689山田 浅海『アーカム13』:2015/01/13(火) 01:49:02
>>688

(…毒はないようだな)

「ありがとうございます」

渡された箸を受け取り、『松茸』を掴む。
そして息を数度吹きかけ、冷めた所で口に入れる。
言うなれば『スタンド食物』、口にするのは初めてだ。

690馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/13(火) 02:10:55
>>689
『松茸』を口にする。触感も、味も、香りも、
(口にしたことがあるかは分からないが)通常の松茸そのままである。
その味も美味しい、といっていいもののはずである。

そして、同時に動物に触れることへの嫌悪感、恐怖を認識することになる。
動物質のもの(革製品など)を身に着けていればそれに対して、更に目の前の少年に対して。
……ただし、それは一瞬だけであるが。

「ムグ。美味しかった、ですか?」

691山田 浅海『アーカム13』:2015/01/13(火) 02:38:55
>>690

「・・・・・」

『モキュモキュ』

咀嚼する。実のところ、山田は『松茸』を食べたことはない。
味が薄く、これならば椎茸やえのき茸の方が美味いのではないか、などと思っていると。

「・・・・・ッ!」

全身に生じた『異変』に、思わず『アーカム13』に拳を振りかぶらせる。
が、その『異変』もまるで気のせいであったかのように、一瞬で消えてしまう。

「・・・・・なるほどな」
「ただ野菜を生み出すだけの能力ではないということか」「食えないヤツだ」

『アーカム13』を解除、そして少年の問いかけに頷く。

「美味しくはありますが、わたしのような貧乏舌には少し理解が難しいかもしれませんね」
「ありがとうございました。きみのお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

692馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/13(火) 03:00:26
>>691
「ん、松茸より、ホンシメジとかの方が、良かったですかね」

『アーカム13』が拳を振りかぶったのには気づいていないのか、
のんきな様子で次の松茸を箸で掴んでいる。

「ああ、僕は『馬肥 隼(うまこやし はやぶさ)』です」

693山田 浅海『アーカム13』:2015/01/13(火) 03:09:45
>>692

「了解しました、馬肥くん」「わたしは山田 浅海(やまだ あさみ)と申します」

「機会があれば、またお会いすることもあるでしょう。それでは、さようなら」
「それと、ごちそうさまでした」

ぺこりと一礼すると、踵を返した山田の姿は、倉庫街から静かに消えていった。

694馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』:2015/01/13(火) 20:52:53
>>693
「はい、さようなら、です」

その姿を見送った後も暫くそこにいたが、そのうち姿を消した。

695ようこそ、名無しの世界へ…:2015/01/22(木) 21:23:52


  ―――ッ …!!

          


  ノ\゛  ギッ゛!!   コ゛ 力ッッ!!

         ガンッ!   べゴッッ!  ドン!!

          ――ッ゛!     ――っっ゛!!


  倉庫街の入り組んだ場所で  何やら複数の怒鳴り声と争いの音が響く

 複数の打撃音と 壁にぶつかるような音   時々鈍い悲鳴のようなものも聞こえる

 
    …ラァ゛!        
           ぶっ殺…ッ

 物騒な言葉も飛び交ってるが、それは大多数と言う程には少ない
精々物音からして4、5人の諍いの声が冷たいコンクリートとコンテナ
に反響し合いこだましている。

 誰かが近づいてきても、その音源にいる人物たちは集中してる出来事に
構って接近に気付く事もないだろう

696薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/01/22(木) 23:48:46
>>695
通りすがったのは、例によって釣りの帰りで、釣果はゼロだったがそこそこ充実していたし、
大して避けるべき理由も見当たらないからだ。
ごく普通の道を歩くように通りすがる。
少し伸びた髪を後ろで括るのは薄紅色の真田紐。小さいクーラーボックス(中身は道具だ)と釣り竿を担いだ少年だ。

697ロンパリ? 『落伍人』:2015/01/23(金) 00:12:09
>>696


          ―コ゛   キ ャ ン゛!! 『グぇェ!?』

 
また一つ、鈍い打撃音と共に人のうめき声。壁に誰かが叩き付けられる音が聞こえる。

 ―君が見たのは修羅場の真っ只中であった。


    「    ―ドウシタァッッ゛!!  エテ公共!
 たかだか十数人デこのマンティコアに挑ンだん夕゛!! 
それ相応の『技』力! 『武器』力ッ! はたまた『スタンド』力ッ゛ッ!!
 ぶっ飛ばセノレ程度の代物デ挑んだンだロォ!  アアアァ゛!!?」

 『ッこ…の野郎、薬中がぁ』 
 『スタンドって何だよ…くそったれ、さっさとぼこられろってんだよ
このキモい社会のゴミダメの『ロンパリ』野郎がよぉ―――zノお!!!』

 …右頬に酷い吹き出物、汚らしい暗黒色の虹色でダークピンクのメッシュ。
右肩には蝙蝠の羽、左肩には蠍の尾らしき刺青が彫られている男。
               (※近づけばタトゥシールだと判明出来る)
 その人物は両拳にチェーンを巻きつつ獣のように葉を剥き出し低く唸り、充血した目で
錆びた鉄パイプを片手に構えながら憤った顔つきで男達を睨み据えている。

 
そして、そいつを取り囲むチンピラかヤクザの下っ端らしき強面の男達三人
が苛ついた様子で複数の鈍器をもって囲んでいる。その付近にはその
『ロンパリ』と罵倒した男によって倒されたのか、壁に寄り掛かるように
倒れて横たわっている者たちが数人いる。

 争闘の事情は伺い知れぬものの、どうもそのチンピラ達はその『ロンパリ』を
集団リンチしようとしてるようだが、中々応戦しているらしいと言う現状だ。

 傍観するも良し。関わり合いにならぬよう別の道へ行くのも問題ないだろう。
所詮は倉庫街に佇む社会不適合者達の諍いだ。

698薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/01/23(金) 00:34:10
>>697
「・・・」

うへえ、という顔をしたが、
『スタンド』という言葉は耳につく。
見れば刺青。(遠目なのでシールかどうかなんてのはわからない)
それにしては『ヴィジョン』が見えないのも気になる――
どっちのケンカにも手を貸す気はないが、いずれにせよ『スタンド使い』がこの程度を切り抜けられない筈もない。

おっと。
ところでどうやって登ったのか知らないが(頑張ったんだろう)、『ロンパリ』のちょうど頭上。
コンテナの上に陣取って、飛び掛からんとしている男がいる。気付くかどうかは知らないが、気付かないならボディスラムでも食らって押し倒されるだろうな。

699ロンパリ? 『落伍人』:2015/01/23(金) 01:13:50
>>698

 
       ――『怒り』が  滾々(こんこん)と血流を満たしていた。

 『あの夜』以降だ。元より、自分は飢餓と憎悪 それ等に伴う野獣の化身。
何物をも憎み 罵倒し 恨み  光と対極に据えるものだ。怒りが常に
この体に巣くっている事は何も不可思議でない。だが、その『怒り』は半身とも言えぬ。
『あいつ』が消えたあとから、どうにも形が歪になりかかっていた。

 「おおおおおおおおおおおおおおおああああああああぁぁ!!!」

 咆哮し、向かってくるチンピラの一人に鉄パイプを薙ぐようにして振る。
鈍器をもってたそいつは防ぎ、その隙に安全靴を履いた右足で腹部を思いっきり蹴る。

 くの字になった男にダメ押しに更に片手で殴る。血が撒き散らされる。
その一方で、暗黒色のダークピンク 『そいつ』が眼の端で壁際で立つのが『見えた』

 「−苛々するゼぇ…ッ 本当によ才ッ」

 幻影だ。

 幻影だ。間違いなく、幻覚だ。この体を侵している大麻か、モルヒネか
ヘロインかLSDか。その残り粕による残像だと言うのは理解してる。

 だが、消え去ってでも『そいつ』は居る。喋るでもなく 動くでもなく
ただただ見ている。恨んでいるかと言えばそう言う表情でもない
 じっくり見ていると酷く苛々が増すそんな顔で 『そいつ』が佇んでいる。


 そんな『怒り』に気が惹かれていたのが油断になった。付いてない
頭上から奇声と共に覆いかぶさった男の一人に組み付かれ地面に押し倒される。
 持ってた鉄パイプが転がり、手古摺らせやがって…と言う声と共に
数秒後に、頭には決して小さくない衝撃と洗ってない靴底と土の匂いを横に感じた。

 「散々好き放題やりやがって…甚振ってから海に放り棄ててやる!!」

 ノ\゛ギッ   ゲシッ     ゴ力゛ッ

 頭に途切れない衝撃と痛みが襲う。視界が揺れる 恐怖はない。ながらも
屈辱と、そしてその衝撃の揺れ幅でも決して消えない。『そいつ』に更に
苛つきは拍車していた。どうしようもなく、不愉快だった。

 「何故だ…」


   「    −何故『刺青師』なンぞにぶっ殺されタ…ロンパリッッ゛!!」


 小さくない怒鳴り声。それにチンピラは薬中が更に戯言を吐いているとせせら笑いながら
鈍器を振り上げる。

 『おい、流石に不味いんじゃねぇか?』

 『いいっていいって。こんな浮浪者一人が海で浮かんだ所で、黄金町の
警察は捜査なんぞしねぇよ…    って事でじゃあなぁぁ!!!!』


    (   ――ッ゛ッ゛   )

 痛めつけられても憤怒の表情を覆い隠さぬロンパリの男に、チンピラの
一人が角材を大きなモーションと共に振り下ろす。成功すれば
次の瞬間にはロンパリ男の脳天は割られるだろう。

700薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/01/23(金) 23:28:51
>>699
殴られているほうよりも、殴っている側が正論ではないが正しい。
浮浪者一人が浮いたところで誰も気にしない。その通りだろう。
ただ、その一浮浪者が口にしたことが若干、気にかかった。

「つまり単なる好奇心だ」

『ヨハネスブルグ』以外は、金にならない殺しはしない。
つまり切断するのは角材だけだ。振り下ろす、その握った手の少し先から切りとばす。使うのは『釣り糸』。
『アヴェンジド・セヴンフォールド』。釣り用の小さな錘を先につけた糸で、『精密』かつ『迅速』に切断する。(ス精BB)

「少し君に聞いてみたいことができた。ついさっき」
「と、いうわけだから他の人らは帰っていいぞ。警告しておくが、僕に対する攻撃は止めておけ」

警告はしたので、『ロンパリ』に歩み寄る間襲ってくる人がいたら、

?その人が棒やナイフを持っている場合、その武器を根元から切断。
?その人が無手で、殴り掛かるなどしてきた場合、その鼻を削ぎとばす。
?その人が帰らず、大声を出したり威嚇してきた場合、耳を切りとばす。(いずれもス精BB)

?上記の後、それでも攻撃の意思を見せた場合、両目を切り裂く。(ス精BB)

殺しはしない。死体があっても警官は大して仕事をしない。チンピラが何人不具になろうと、だから問題は無い。『ロンパリ』に近寄る。

近寄るということはチンピラたちは逃げるか無力化したという意味だ。

701ロンパリ? 『落伍人』:2015/01/24(土) 00:02:17
>>700

確実に脳天を叩き割ろうとする角材。それが瞬く間に半分へ変貌して
中心より先は明後日の方向へ飛ぶ。目を見開く男たちを他所に唐突に
現れる高校生程度の長身の男の出現。マンティコアには見覚えも何もない
人物だが、勝手にチンピラの集団は援軍かと息巻いて向かう。
 其処から先はあっと言う間だ。

 『ば、化け物がっ!!?』

先端から真っ二つにされる鈍器や刃物。それでも果敢に突っ込もうとして
耳を削がれる奴ら。 そこまで来ると死線を潜り抜けた訳でもねぇ奴等だ。
 ひぃひぃと情けない声と共に消え去っていく。

 「……ペッ」

口に溜まった血と唾を行儀悪く地面に吐き捨て。汚れた服を軽くはたきながら
立ち上がる。足は軽くふらつくも少し大人しくすれば動ける程度だ。
 スタンド視認ゴーグルを覆う。まだ発現しているなら薄金のスタンドも
見える事だろう。見えた所で、今の自分に成す術は低いが。

 「…誰ダ テメェ」

 「俺を煩わしいと  殺す為に『刺青師』が送ってきた刺客か?」

 そう、苛立ちを隠せぬ声色で問う。

 鈍器を持って威嚇するような真似はしない。そうする位なら、能力の産物で
行ったのだろう釣り糸が投げられるのを警戒して避けるのに集中する方が大事だと
理解してるし、何よりも自分を助ける形で参入して来たのだ。その今の問いかけが
おそらくは違う事は薄々理解してる。ならば? 何故助けたか。

 それを警戒する。だが、助けられた礼儀は弁えている。直ぐに敵意を完全に
向ける真似はしない

702薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/01/24(土) 00:52:03
>>701
「通りすがりの殺し屋だ」

「彼に雇われた覚えはないよ。君は彼の名前を知ってるし、見たところ『刺青』もある。
 なのにどうして一人で何とも出来なかったんだろう? と、思って」

思ったことを言う性格のようだ。
傍らに立つ、刃紋めいた『スタンド』は、組んだ腕の先で糸を弄んでいる。

「よければ教えてくれないか? どうして『スタンド能力』を使わなかったのか。それとも使ってて、僕が気付かず横から茶々入れただけだってんなら謝るが」

703ロンパリ? 『落伍人』:2015/01/24(土) 01:01:27
>>702

「通りすがりの殺し屋…ネェ」

 酷い虚無感が胸を鬩ぎあう。だから、どうだと言うのだ? と言う気分が
胸を満たしている。虚脱感と言って良いのだろうか、この感覚は。

 「…この『刺青』は紛い物だよ。そしてオリャア使い手じゃねぇ」

もう、この時点で目の前の男からすれば自分はちっぽけな害虫だ。見たところ
刃紋めいたスタンドもそこそこのパワーがある。己など歯牙にもかけないだろう。

 だが、『刺青師』を把握してるならば。聞きたい事があった。

 「…その『刺青師』について答える前に、俺も聞かせてくれ。お前ノ\
そこで『刺青』を彫って、スタンドを得た? そう言う経緯がアルって事で良いな?」

 「俺は、月が町を潰す時に向かった。向かった時の理由なんぞはどうでもいい。
奴は乗っていたヘリをどう言うカラクリか墜落させた。乗ってるパイロットを沈めた
とにかく向かった。その際、奴は俺に興味がある。お前の過去を聞かせてくれと言った」

 「その後、奴は微笑んた顔つきのまま『ウロボロス・テイル』と…
完全に一つの精神を潰す力を披露した」

 そこまで話を告げ、薄金を極端な斜視(ロンパリ)で見据えて、問う。

 「…答えロ。奴はこの町に巣食う敵か? それとも俺がイカレていて
妄言を吐いていると思うか?  ドッチだ」

704薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/01/24(土) 19:45:44
>>703
「まがい物?」

肩をよく見れば、それはただの『シール』と気付き、

「でも僕の『セヴン』を見たな」「君が『スタンド使い』じゃないのに『スタンド』は視認出来る。その理由は、何でもいいが」

「話の筋が通っているようで実は滅裂だ。彼が狂っているか、敵かどうかは僕にとってはどっちでもいい。
 ただ彼はこの刺青と力をくれた『恩人』であることは確かだ。君と彼と、どっちがイカれてるかといえば、僕の目には君の方がイカれてるようには見えるぜ」

ロンパリがどう思おうと、薄金にとっては『未知数』の脅威であることに変わりはない。
もちろん、未知数の脅威であることが恐れに直結はしない。この間合いなら、ロンパリが敵対行動を取るその瞬間に首を飛ばすことも可能だからだ。

「(ちょっとした好奇心だとはいえ、爆弾だったかな。何にせよ油断は出来ない――)」
「(何も『刺青』だけが『スタンド使い』の証明ってわけでもないのに)」

705ロンパリ? 『落伍人』:2015/01/24(土) 21:10:51
>>704

>君と彼と、どっちがイカれてるかといえば、僕の目には君の方がイカれてるようには見えるぜ

その言葉には何も感じ入る事がなかった。
 当然だ。その男は複数の人間にスタンドを発現する為の補助をしている。『恩人』だと
主張する者が存在する事が不自然でない。
 ーだからこそ、『奇妙』だった。

 「…お前の疑問の一つ。俺がスタンドを見える理由はフープル社って場所を
偶然知った。それ故二俺はスタンドを見えてる」

 これで、こいつ『薄金』の疑問の一つに返答した。次はこちらの番だ。

 「なぁ…     ――月を落とそうとしたのは『刺青師』だよな?」

 これが常に付きまとう。
愉快犯だ、月を落としても何ら被害を及ばない能力があるからだと独りごちに
納得しようとするものの、それでも。それでも妙な小骨が喉を引っかかる感覚が残る。

 町一つ、いや、それ以上を潰してまで『刺青師』と言う奴は何をしたかったのか?

 その嫌疑が付き従う。だからこそ、既に自分の中で決着つきかけている謎を
この男へと問う。

706薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/01/25(日) 01:55:49
>>705
「?」
「違うだろ」

それは多分明らかに違う。幻覚を見るのは勝手だし思い込むのも勝手だが――
いや、別に襲いかかるのも殺しにいくのもそれは勝手だ。結果はどうあれ。
ただ訊かれたら違うと返す。薄金次郎にそれ以外の選択肢がないだけだ。

「本人がそう言ったのか? 家は知ってるんだろうから、本人に訊きにいけばいいじゃないか?」
「どうしてそうしない? 『スタンド使い』じゃないからか? 死ぬ時は死ぬんだしあんまり変わらないと思うよ」

とくに寿命も短そうだし、とは言わずにおく。

707ロンパリ? 『落伍人』:2015/01/25(日) 11:20:05
>>706

 「 …  huuun゛nn」

>「違うだろ」

 違う。月を落とそうとしたのは『刺青師』では無い。

つまり、それは別のスタンド使いと言う事。
 ここれでまた矛盾がそうじる。俺は今まで確かに月を落とそうと仕組んでたのが
『刺青師』だと『確信』してる。でも、目の前の奴は特に可笑しな素振りもせず
『違う』と断言している。あちらが異常なのか…

 『奇妙』な感覚がした。ズブズブと湿原の深い沼底に四肢を浸かっているような
どうにもざわめく感覚だ。こういった時は、大抵幸先はよくなかった。

 
>「本人がそう言ったのか? 家は知ってるんだろうから、本人に訊きにいけばいいじゃないか?」
>「どうしてそうしない? 『スタンド使い』じゃないからか? 死ぬ時は死ぬんだしあんまり変わらないと思うよ」


「…マぁ、もっともだな」

 あちからすれば、こちらの事情など全く把握せず赤の他人だ。件の事について
こちらに有益な情報が飛び込む事が起こり得る筈もない。

 然しながら、奴が『ウロボロス・テイル』 アレが再三こちらに仕掛けられれば
打つ手がない。だからこそ、情報を張本人に訊くにしろ色々準備が必須なのだ。

 「近々行くさ…ところでよ。『スタンド使い』が自然と密集する場所。
そして居る場所ってノ知ってるか?」

 最後に、そう聞いてみる。

708薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/01/25(日) 23:21:17
>>707
「君の事情はぶっちゃけどうでもいいが」

だが形としては助けた・・・ことにはなるのかな。
それにこうして話をしたのも何かの縁だ。何かの縁は大事にするべきだし、敵でないなら尚更だ。

「僕は『刺青師』の何を知ってるわけでもない。だが『ああいう商売』だ。恨みだって買うだろう。それこそ売るほど」
「しかも襲ってくるのはただの人間とは限らないわけだ。だが彼は生きている。意味はわかるよな」

死ぬより生きてる方が誰しも良いはずだ。
そのくらいの世話焼きは罪にもなるまい。

「『スタンド使い』は惹かれあう。それこそそこら中で集まっているだろうさ。
 君の場合――まあ、とりあえず風呂に入って身なりを整えるのが先だろうけど」「君がいきなり話しかけてきたとしたら、僕なら手足を切り飛ばす」
「そのくらいには君は怪しいからな」

今回は事情が事情ということだ。
それ以上は言うことも訊くことも無い。
思い返せば――首を突っ込んだただの人が、『刺青師』になぜか異様に執着してるというだけのことで、
実際の所そんなことは薄金次郎の知ったこっちゃないからだ。
そういうわけなので、立ち去る。

709ロンパリ? 『落伍人』:2015/01/25(日) 23:33:00
>>708

>『スタンド使い』は惹かれあう。それこそそこら中で集まっているだろうさ

「……『スタンド使い』は    惹かれあう……」

 男は立ち去る。残されるのはただ一人のロンパリのみ。

 「…」

 いや、ただ荒れ狂う獣の目には。その端に佇む男の姿が見えていた。
とても朧気で、砂漠の幻影のように果てしなく覚束ないものの姿が見える。
 何も言葉も発さず、動く事すらない。だた、じっとこちらを見てる。

 「……何が言いてェ」

恨み言か? 死んだ事に対して悔やんでるのか? 妄執の亡霊かどうか知れないが
無力な残滓である事は間違いない。ただ不愉快で 目障りなだけだ。あぁ、そうとも

 「…くたばれ『ロンパリ』 おまえは…死んだ 死んだんだ。
何も出来ずくたばった。この体は俺のもんだ 目の前から消え去れ」

 
 
                          ―マンティコア

                          ―  ……。


 「……消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ
消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ」

 歪な獣は、壊れたように同じ単語を繰り返して倉庫街を後にする。
その目に映るのは、救いなどなき煉獄か  果ては或は…

710百武 亘『アヌビス・ゲート』:2015/02/01(日) 21:07:35
ブロロッッ

日が傾いてきた頃、
オンボロの原付に乗り、やってきた作業着を着た薄汚い男。
海が見える場所へ原付を停める。

「ふんっふんーふふふ
           ふふふーん♪」

「『竿』と」
「『網』と」
「『バケツ』と」
「そして『図鑑』」

鼻歌を歌いながら『釣り』の準備をし始めた。

「ひょっとしてここって『穴場』なんじゃあねぇのかな……」

711百武 亘『アヌビス・ゲート』:2015/02/02(月) 00:23:33
>>710
「ケッ……釣れねぇなぁ」
3分待っても釣れなかったので飽きて帰った。

712荒咬『ザップ』:2015/02/05(木) 22:06:15
全身が雪にまみれ、同じく雪で真っ白な傘を差した青年が道を歩いている。
しかし今日は雪は降っていない。
現在の時刻は、『過去』である『11月23日』。
彼は『異なる時間』に迷い込んでいた。

「そろそろ元の時間軸に戻らないと」

「この時間の『僕』と出会ったら、体が爆発してしまうからな」

スタンドを発現、『ダイヤルを回す』。

『ザップ』能力詳細
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/558

※次にレスする人は、詳細を読んで荒咬が『どこに移動するか』をレスの秒数下一桁で決め、URLを指定してください。
  1レスのみで構いません。お気軽にどうぞ。

713ようこそ、名無しの世界へ…:2015/02/05(木) 22:15:43
>>712
『5つ分となりの世界』はここらしいぜ。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1421852015/

714ようこそ、名無しの世界へ…:2015/02/05(木) 22:15:54
>>712
荒咬『ザップ』が向かう先は―――

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1421852015/

715荒咬『ザップ』:2015/02/05(木) 22:21:51
>>713-714
to be continued…
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1421852015/69-

716野伏『ヴァニラ・ニンジャ』:2015/02/22(日) 00:03:37
「……これも仕事なれば」

ペタペタペタ……『スタンド使いにしか見えないポスター』を電柱に貼っていった。

┌──────────────────────────────────────
│【求:スタンド使い】 『アリーナ開催中』 【賞金あり】

│我ら、戦闘集団『セクションV』。
│『倉庫街』のアリーナにて挑戦者を待つ。

│ 参加登録はダイナーにて
│→ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1367417060/

│ 挑戦はアリーナにて
│→ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1332343583/

│ セクションVとは?
│→ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1332343583/99-104

└──────────────────────────────────────

717モリー『フラクタル』:2015/02/22(日) 09:57:16

一人の女が電柱の前に立っている。
長い黒髪を携えた白人の女だ。
偏光ミラー加工のサングラスを掛け、モンクレールのダウンジャケットを一部の隙もなく着こなしている。
サングラスによって細かい表情を見ることは叶わないが、
神妙な様子で電柱の一部に目を走らせている気配が窺える。


「アリーナ開催中……賞金あり……」

718モリー『フラクタル』:2015/02/22(日) 22:29:19
>>717
「ふぅん、なるほどね……」

しばらくすると、女は電柱の前から踵を返し、
何かを逡巡するように口元に手を当てながら、その場から立ち去っていった。

719薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/04/28(火) 23:58:20
「・・・」

「(釣れるなあ)」

少年が港の埠頭で釣り。場所柄さえまともなら普通の夜釣りの光景だ。

720山田 浅海『アーカム13』:2015/04/29(水) 00:38:38
>>719

「・・・・・釣果はどうだ?」

後ろから、眼鏡をかけた学生服姿の少年が訊ねる。
『堕月事件』の際に、面識を持っていたかもしれない。

721薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/04/30(木) 19:52:55
>>720
「よく釣れるよ」

振り向きもせず答える。
此方はその声に聞き覚えもなければ、その姿も『どこかで見かけたかもしれない』程度の記憶でしかない。
ただ、こんなところをウロついてるわけだから、そこそこ変なヤツなのは間違いないな、と思っている。

「一応ことわっておくが」
「僕に手の届く距離には入るなよ」「言ったぞ」

言いながら竿をあげ、針に掛かった魚を外す。
どうってことのないサビキ釣りだ。

722山田 浅海『アーカム13』:2015/04/30(木) 22:09:11
>>721

「それは何よりだ」

釣りに関して詳しくは知らない。ただの世間話だ。
ただここは穴場なのだなと、そう思った。

「・・・?随分と警戒しているな」「『ヨハネスブルグ』にでも襲われたか?」

723薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/04/30(木) 22:33:28
>>722
「今の君の一言で」

くるり

「僕の方に用事ができた」       シュ ラ

振り向く。痩せ形。中背。端正と言って良い顔立ち。長い髪を一括りにしているのは萌葱色の『真田紐』。
一見してやや暗い雰囲気だが、その視線と傍らの『スタンド』は刃のごとく鋭い。

「どこかで見たかな?」「まあいい」
「『ヨハネスブルグ』と君はどういう関係だ?」

724山田 浅海『アーカム13』:2015/04/30(木) 22:42:40
>>723

「・・・・・『健忘症候群』か?」

肩をすくめる。面倒な相手に声をかけたなと、内心少しばかり後悔した。

「あの事件の時に『電波塔』にいたのはおまえではなかったのか?」

725薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/04/30(木) 22:50:37
>>724
『電波塔』で『一緒にいた』のなら、『敵では無い』。とりあえず今は。
『スタンド』を解除。

「忘れっぽいというより、あんまり覚えないだけだ」

必要ない情報は、という言葉は飲み込む。
実際のところ、月見遊山で終わってしまったわけだし。

「襲われたのなら『とっくに』だ」
「そうでなくても」「他人の『射程距離』内には入りたくはないし」

726山田 浅海『アーカム13』:2015/04/30(木) 23:09:44
>>725

「・・・・・確かに切迫していた状況だったからな」
「改めて自己紹介をしよう」「秋映学園高等部三年生の山田 浅海(やまだ あさみ)だ」

どうにか刃を納めてくれたようで何よりだ。こんな所で無駄な争いはしたくはない。

「おまえは『ヨハネスブルグ』の記者会見を見たか?」「『ヤング・ダイヤモンド』と名乗っていたか…」

727薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/04/30(木) 23:37:07
>>726
「薄金次郎」「二年」

つまり『先輩』相手だが、気にする性格ではない。

「今直ぐにでも切断しに行きたいと思うよ」

質問に首肯し、返答する。
言葉通りにしないのは自分が『殺し屋』で、最も適切な(つまり最高確率で『ヨハネスブルグ』を殺害できる)手段はその『指令』だと判断するからだ。
もっとも、それを誰かに言う必要も無いから、言わない。

728山田 浅海『アーカム13』:2015/05/01(金) 00:02:08
>>727

薄金の言葉に頷く。

「自ら首を縛ってくださいと言わんばかりの挑発的な行動だ」
「・・・・・とはいえおまえの言う通り いきなり街中でおっ始めるわけにもいかんしな」

「何か連絡手段はあるか?」「ヤツらを見つけたなら情報が欲しい」
「逆にこちらが見つけた場合はそちらにも伝えよう」

729薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2015/05/01(金) 00:17:08
>>728
「まさか携帯、持ってないとか言わないだろ?」

電話番号を告げる。
最も手っ取り早く、かつ現状最も確実な『連絡手段』。

「僕としては『ヨハネスブルグ』がこの地上から消えてなくなれば何だっていい」
「協力はありがたいし、助力も惜しまない」

道具を片付け始めた。
釣った魚も逃がしている。食べるわけではないようだ。妙なヤツだ。
特に何も無ければ、去る。

730山田 浅海『アーカム13』:2015/05/01(金) 00:30:13
>>729

「持ってはいるさ・・・所謂『スマホ』ではないがな」

ガラケーだ。赤外線通信とかはできないが、手打ちで素早く番号を入力する。
そして薄金の携帯に電話をかけ、番号を記録させておいた。

「同感だ」
「1分1秒たりとも あのような悪(クズ)が存在しているのは耐え難いな」

「理想としては『暗殺』がベストだが・・・敵もこちらをマークしているだろう」
「まずは敵の行動パターンを知る辺りから始めるべきか」

魚を逃がす様を見て、そういう楽しみ方が釣りにはあることを思い出す。
非生産的だが、趣味とはそういうものなのかもしれない。山田にはあまり理解できないが。

「協力に感謝する」

最後に声をかけると、山田もまた薄金と反対方向へと歩き出した。
少し妙な奴だったが、その戦意は見れば分かる。悪くない、そう思いながら倉庫街を後にする。

731モリー『フラクタル』:2015/06/13(土) 23:45:23

深夜の倉庫街。
区画内に無数に乱立している貸し倉庫の前に、一人の女が立っている。
長い黒髪を携えた白人の女だ。
偏光ミラー加工のサングラスを掛け、真っ赤なノースリーブシャツを一部の隙もなく着こなしている。


「…………」

女は閉ざされた倉庫のシャッターに向かってまっすぐ右腕を突き出し、
そのまま手首を軸にして伸ばした人差し指をグルグルと水平に回転させている。

732モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 00:46:57

女が人差し指をグルグルと水平に回し、その動作が5回転目を超えた時、
『それ』は出現した。

『それ』は『円盤』だった。
道教における『陰陽太極図』を思わせるような白黒模様の『円盤』が
女が人差し指を回して空中に描いた『円』にそのまま沿うように出現し、宙に浮いている。


  シュッ        ――ザシュゥ!!


直後、『円盤』は凄まじい速度で飛翔し、前方にある
貸し倉庫のシャッターの右端へと突き刺さった。



ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!


シャッターに切り込んだ『円盤』はそこで進路を直角に変更。
右端から左方向へと進み、
閉ざされた鋼鉄の鎧戸を横一文字に切り裂いてゆく。

733稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/14(日) 00:55:47
>>731-732
「おい…」 「何だ何だ? 解体業者か何かか?」

後ろから、声をかける。
…っつっても、この轟音じゃあオレの声が聞こえるかは分からねえけどよ。

「いきなり何だっつーんだ」 「ビックリしたぜ」

火のついたタバコを咥えて、学ラン姿で呟く。
金色の髪、人相の悪い顔――見れば分かる通り、不良ってヤツだ。
向こうからしたら、事情を知らねえガキ、に見えるかもな。

…いや、空中に浮かんでいる『それ』を見ても
特に気にしていない時点で、そう思うことはないか。

734モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 01:09:43
>>733
「……ッ!」

稲積が背後から声を掛けると、女はビクッと反応し振りかえった。
体の線が出るようなタイトなノースリーブシャツとスキニーパンツに身を包んだその出で立ちは、
アクション映画に出てくる女のスパイか殺し屋、といった印象の風体だ。
少なくとも解体業者には全く見えない。


「…………」

振りかえった女は幾秒か稲積の様子を伺い、口を開いた。


「あんたさぁ、もしかして『アレ』、見えてんの?」

そう言って右手の親指を、現在進行形でシャッターを切り進んでいる『円盤』に向けた。

735稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/14(日) 01:15:51
>>734
「スタンドだろ」

適当そうに言い、

「だから『解体業者か』って言ったんだ。
 スタンド使いが適当な解体の仕事を依頼されて、
 って可能性だって別に考えられなくもねえしよ」

最後に補足して、目の前の女を見る。
…どうでも良いが、ノースリーブってそれだけで
ちょっとエロい要素があると思うのはオレだけだろうか。

「驚かして悪かったが、逆に興味がそそられるぜ。
 アンタ、此処で何してんだ? スペック調査とかか?」

さっきはああ言ったが、解体業者じゃねえってことくらいは
オレも流石に分かってる。(スタンド使いにわざわざそんな依頼は出さねえし)
だがだとすると、何をしているのかってところの目的が見えねえ。

736モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 01:29:23
>>735
「……何だ、おたくもスタンド使いか」

稲積の言葉を聞き、女はやれやれといった感じで肩を竦めた。


「『解体業者』?
 ハハ、んなわけないだろ。盗みだよ、『盗み』。
 あんたもその口かい? だったら悪いけどここはあたしが頂くから、
 他の倉庫を当たってくんな。
 そうだねぇ……確かあっちの区画はDIONモールのなんとかっていう店舗が使ってて
 結構金目の品が保管されてるってウワサを聞いたことあるから狙い目かもよ」


そう言いながらあさっての方向を指差す女。
その態度には不安も罪悪感も一切感じられない。
まるで『スタンド使いが倉庫街にいるなら盗みをやるのが当然』とでも言いたげな態度だ。

737稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/14(日) 01:43:27
>>736
「盗み?」

その発想はなかった、って顔で固まる。

いや…そういや、そういう方法も『アリ』なんだよな。
『スタンドはスタンド使いにしか見えない』。
それにこの街じゃ、スタンドの犯罪は取り締まられないしな。

それに、オレは不良だぜ。
正義漢って訳じゃねえし、別にオレにコイツのやってることを
特別咎めるような理由はねえ。

    「ああ、オレもスタンド使い」

       カチャッ

そう言って、『つけ歯』を外して制服のポケットに。
現れるのは鋼色の『歯』。
それから、後ろ越しから拳銃を取り出し、
『歯』を弾倉に装填していく。

       「見せてもらった『お礼』だ」 「コイツがオレのスタンド」

738モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 01:58:38
>>737
「へぇー、歯と一体化してんのかい」

自分の歯を取り外して拳銃の弾倉に装填していく稲積を、
女は興味深そうな様子で観察している。
と言っても、大きなサングラスを掛けているので実際にどんな顔をしているのか正確には分からないが。



ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ――─ズバッ!


「……お、終わったか」

そこで、『円盤』がシャッターを左端まで切り終えた。
女はそれを確認すると稲積に背を向けてシャッター板の前に立ち、


   ――バダム!

両断されたシャッターの下半分を蹴り倒し、
そのまま身を屈めて開いた空間から倉庫の中へと入っていった。




    ……ヒュカヒュカヒュカヒュカヒュカ


シャッター板を切り終えた『円盤』は、左端まで達したところで
進行方向を直角に切り替え倉庫から手前の方向へと飛び出し、
倉庫の左端手前付近で直径1mの四角形を描くような軌道でグルグルと『ループ』するように飛び続けている。

739稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/14(日) 02:12:06
>>738
       「おう」

あっさり答えつつ、全て終えた拳銃は銃口を地面に下げる。
まあ、お手軽に撃てる武器だからな。向けねえって意志表示みてえなもんだ。

「ところで」

その上で、倉庫の中へ入って行った女に言う。
多分、中は響くだろうし、聞こえてると思うけどよ。

「今からそこから出て、今日の『お仕事』は
 やめるって訳には…いかねえか?」

そう、言う。
オレは不良だ。だから正義感なんてモンには突き動かされねえ。
コイツがオレの知らねえところで物を盗もうが知ったことじゃねえし。

だが、一方でオレは『昔ながらの不良』ってのを目指してるんだ。
そして、オレの目指す不良像っていうのは、
こんなところで盗人の行いをヘラヘラ黙認する人格じゃあねえ。

         「別に改心しろとか、そんなカッタルいことは言わねえよ」

「だが、テメェの行いを黙って見るのは『オレの流儀に反する』」

戦闘準備は、互いに出来てる。
距離もそれなりに空いてる。
オレにしたって、此処から相手をすぐに狙うことはできねえ。
条件は対等だ。だから、オレは遠慮なく言う。

   「…此処でオレと一戦交えるか、
    日を改めて楽して盗みを敢行するか。
    簡単なリスクコントロールだと思うんだがよ」

740モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 02:37:39
>>739
倉庫の中へと入っていった女へと声を掛ける稲積。


 カツ、カツ、カツ、カツ、カツ、カツ……ピタ


そこで、倉庫内から響いてきた女の足音が止まった。


「……『流儀』?
 ハハ、何を言うかと思えば……」


嘲笑的なニュアンスを多分に含んだ声音が倉庫内から稲積の元へと届く。


「いちいちお伺いを立てなきゃ喧嘩も出来ないのがあんたの『流儀』なのかい?
 くっだらないねぇ……。一戦交えたいっていうんならさぁ」



   ぐっ   ザリッ



「黙って
 さっさと
 かかってくりゃいいだろ?」

741モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 02:38:19
>>740

742稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/14(日) 02:50:11
>>740
「後ろから撃って負け惜しみに『不意打ちだ』なんて言われたら後味悪りィからな」

そいつもオレの流儀。
勝つなら後味が良いのが最高。後味が悪けりゃ負けたも同じだろ。
能力を事前に見せたのも、先に見させてもらった『礼』ってことになる。

「これでもオレは、『女の子には優しいコーマクン』で通ってるんだぜ?」

装填数は六発。
これまでの経験上、これだけで決まるってことはあり得ねえ。
やたらめったら撃ちまくったって、弾切れになって隙を見せるだけだ。
さっきみてえに『円盤』がこっちに向かってくる可能性も考えて、
穴の脇――向こうが覗いていたとして、見えない位置――に飛び退くようにして移動。

それから、屈む。

(※マップについてはそちらに一任したい)

743稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/14(日) 02:51:46
>>742(追記)
飛び退く方向は倉庫から見て左側にしておく。

744モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 11:03:50
>>742-743
《MAP》


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴┏┓∴∴
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴◎┛∴∴
∴■■■■─────■■■■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴
∴■■■■■■■■■■■■■∴
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴


□:倉庫内の何もない空間。床はビューコート(厚膜型硬質ウレタン樹脂)。一辺の大きさは1x1m
■:倉庫の外壁。材質はコンクリート
∴:倉庫の外の何もない空間。足元はコンクリート
柱:コンクリート角柱。天井と繋がっている。直径は50cm
箱:段ボール箱。中に何が入ってるかは不明
─:倉庫のシャッター。鋼鉄製。下半分(地面から120cmまで)は両断され、倉庫の内側に蹴り倒されている
◎:『円盤』。直径は30cm。地面から120cmの高さを水平に、四角形を描く軌道でループ飛行している。
倉庫内のイメージ写真(窓はないものとする):ttp://www2s.biglobe.ne.jp/~terra/yokohama_photo/naka_mm21/akarenga03.jpg


稲積の移動した位置が文章だけではよくわからなかったので、
上記のAAを用いて移動した位置を図示して頂けると助かります。
もし提示したMAPがそちらの想定と違っていたようでしたら、
>>742-743でレスした内容を変更してもらっても構いません。

745モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 11:11:31
>>744
一箇所誤記があったので訂正します。

誤 → 柱:コンクリート角柱。天井と繋がっている。直径は50cm
正 → 柱:鉄骨の柱。天井と繋がっている。直径は50cm程度

746稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/14(日) 14:08:59
>>744
了解。倉庫外部のマップの認識に大きな齟齬はありませんでした。
その上で、


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴┏┓∴∴
∴∴∴稲∴∴∴∴∴∴∴◎┛∴∴
∴■■■■─────■■■■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴
∴■■■■■■■■■■■■■∴
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

この位置に陣取っておくつもりでした。

747モリー『フラクタル』:2015/06/14(日) 19:25:28
>>746
了解です。ありがとうございます。


>>742-743
稲積は倉庫入り口の西側へと飛び退いて、そこで身を屈めた。

───────────────────────────────

一方、白人の女……モリー・パイソンも
偶然にも稲積と同じように身を屈めた姿勢を取り、
新たな『円盤』を追加発現しつつ、相手の出方を伺っていた。

>>740-741 拍手
 モリーは倉庫内で振りかえって入り口の方へと向き直り、
 その場で膝を曲げて身を屈めた体勢を取り、
 同時に左手を下に向けて回し、低い位置で新たな『フラクタル』を発現する。
 【フラクタルB 発現:左小指/直径:20cm/高さ:地面から20cm/角度:水平】》


(……入って来ないね)

しかし、入り口の方へ視線を向けても稲積の姿はモリーからは見えない。


(となると……)

モリーは稲積が『今、どこにいるのか』を推理する。
ついさっきまで入り口の前にいた以上、そう遠くへは行っていないだろう。
となると、恐らくシャッターの入り口前から東か西へずれ、外壁で視線を遮れる場所か、
或いはシャッターの上半分にへばりついているか、その辺りだろう。
まぁ、最後の一つはやや飛躍しすぎた発想だ。普通に考えれば東か西のどちらか。
だが、東側には『円盤』を一枚『スクウェア・ループ』で待機させている。
『円盤』が鋼鉄のシャッターを切断する威力があることは既に向こうには知られている。
そんな『円盤』に接近する東側へあえて行くだろうか?
と考えると、ヤツが今いる場所は十中八九入り口の西側の外壁付近。
そうアタリをつけ、モリー・パイソンは行動を開始する。 


∴┏━━━━←┓∴∴∴∴∴∴∴
∴┗━→┓∴∴┃∴∴∴∴∴∴∴
∴┏━←┛∴∴┃∴∴∴┏┓∴∴
∴┗━━→∴∴┃∴∴∴①┛∴∴
∴■■■■──┃──■■■■∴
∴■□□□□□┃□□□□□■∴
∴■□□柱□□↑□□柱□□■∴
∴■□□□□□②□□□□□■∴
∴■□□□□□女□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南

二枚目の『円盤』を上図のような軌道で飛ばす。
予想通り相手が倉庫入り口の西側付近でじっとしているならどこかで命中するだろう。
秒速15mで飛行する『円盤』なら上図の軌道を全て通過し終えるのにかかる時間は『2秒間』程度だ。





□:倉庫内の何もない空間。床はビューコート(厚膜型硬質ウレタン樹脂)。一辺の大きさは1x1m
■:倉庫の外壁。材質はコンクリート
∴:倉庫の外の何もない空間。足元はコンクリート
柱:鉄骨の柱。天井と繋がっている。直径は50cm程度
箱:段ボール箱。中に何が入ってるかは不明
─:倉庫のシャッター。鋼鉄製。下半分(地面から120cmまで)は両断され、倉庫の内側に蹴り倒されている
女:モリー『フラクタル』
①:『円盤』。直径は30cm。地面から120cmの高さを水平に、四角形を描く軌道でループ飛行している。
②:『円盤』。直径は20cm。地面から20cmの高さを水平に飛行している。
倉庫内のイメージ写真(窓はないものとする):ttp://www2s.biglobe.ne.jp/~terra/yokohama_photo/naka_mm21/akarenga03.jpg

748稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/14(日) 23:25:58
>>747
「………」

さて、此処までは良い。問題はこの後だ。
あの『円盤』は最大で何枚まで出せる? 一枚? 二枚?
そんな甘いこと言ってたら絶対に寝首をかかれる。何枚でも、って可能性を考えるべきだ。
…だが、だとしたらどうする? 鉄のシャッターも切り裂く『円盤』をいくらでも操れる
スタンド使いを相手に、オレの武器と言やあ、相手目掛けて銃撃するだけ、

…そう、思ったその時だった。

     ヒュンッ

それを真っ先に目撃できたのは、入口の方を見て屈んでいたからかもしれねえ。
でなければそれを目で追うことすら難しかっただろう。
それを見て、オレは思わず拳銃を持ち上げて狙おうとし…気付いた。
速すぎて全体像を負うことすらできない『それ』は――――、
この軌道…? 何だ? むやみやたらに飛ばしてるって感じか?

               ヒュン!

…そう、一瞬考えたが…『違う』。
コイツは、そうじゃあねえ。コイツの動きは計画的だッ!

        (『全体をカバーすればいずれは相手を切り裂くだろう』………)

   (コイツ、そう考えてッ!
    オレのことを『計画的』に狙ってきていやがるッ!!)

うおおおお……! マズイぞコイツは! 素早過ぎる!
引きつけて飛び退くなんて悠長なことやってたら確実に足を切断される!
鉄製のシャッターをスパッと切り裂くほどの力を持って!

どのみち、今のオレにできることは少ねえ。
ほんの少しばかり軌道を目で追っちまったから、残された時間は一秒弱ってところか?
とにかく北西方向に転がるようにして回避した後、立ち上がってすぐ走れる状態になる。
(余裕があるならシャッターと二枚の『円盤』を視界に収められるように南東方向を向く)
物音でこっちの居場所が割れるリスクは当然考えちゃいるが、このままじゃじり貧だ。
虎の子の『歯弾』は今使うわけにはいかねえ。とにかくすぐ動ける状態になる必要がある。

…逃げた先に円盤があるリスク、は早々ねえだろう。
こっちの回避行動が間に合うかどうかってレベルの話なんだ。
回避した先に『円盤』がある、なんて不幸は起こり得ないはずだ。

行動概要:
 一秒弱ほど軌道を見た後、北西方向に転がるようにして回避。
 その後、すぐさま立ち上がってシャッターと二枚の『円盤』を視界に収められるように南東方向を向く。

∴┏━━━━←┓∴∴∴∴∴∴∴
∴┗━→┓∴∴┃∴∴∴∴∴∴∴
∴┏★←┛∴∴┃∴∴∴┏┓∴∴
∴┗━稲→∴∴┃∴∴∴①┛∴∴
∴■■■■──┃──■■■■∴
∴■□□□□□┃□□□□□■∴
∴■□□柱□□↑□□柱□□■∴
∴■□□□□□②□□□□□■∴
∴■□□□□□女□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南

     ★・・・回避先

***

本体の口に発現している金属製の『歯』のヴィジョン。
   『苦痛』を噛み締め、『撃ち返す』能力。

       『バイト・ザ・ブリット』
           『歯』
 破壊力:B スピード:C  射程距離:E
 持続力:A 精密動作性:E  成長性:D
           『弾丸』
 破壊力:B スピード:B 射程距離:C〜A
 持続力:D 精密動作性:C 成長性:なし

能力詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/626-627
暫定質疑:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1325306952/196
外見:金髪を刈り上げている。根本は黒髪な為、襟足のあたりは黒い。体格はがっちりしている。
服装:黒地に白い牙模様のTシャツ。下は学生ズボン。後ろ腰に拳銃を差している。
所持品:『歯弾』装填済みの拳銃(スタームルガー セキュリティ6)・口にタバコ

749モリー『フラクタル』:2015/06/15(月) 00:36:19
>>748
飛び出してきた『円盤』の軌道を目で追い、稲積は北西方向に転がり回避を試みた。

   バッ!  ヒュカッヒュカッ

『円盤』の軌道が規則的である程度予測がしやすかったことと、
極端に低い高度を飛んでいて飛び越えるのが容易だったことが幸いして、
稲積は無事に『円盤』を回避できた。

そしてすぐさま立ち上がって南西の方角に目を向け――


    ヒョコッ

そこで、
女がシャッターの下から倉庫の外に顔を出したのを稲積は目撃した。
女の視線は北西方向――『稲積のいる方向』へと向けられている。

ニヤ、と女の口元が笑みの形に歪められた。

─────────────────────────────────────

モリーは『円盤②』の発進と同時にその場を移動し、
シャッターの手前まで来ていた。

《モリー『フラクタル』:倉庫街>>747 拍手

 『円盤②』の発進と同時に、モリーは下図の★の位置へ向かい、
 そこから身を屈めて北西方向に視線を向ける。
 そこで稲積の姿が確認できなかった場合は、
 シャッターの切り落とされた下半分から顔を外に出して、より詳しく様子をうかがう。 


 ∴┏━━━━←┓∴∴∴∴∴∴∴
 ∴┗━→┓∴∴┃∴∴∴∴∴∴∴
 ∴┏━←┛∴∴┃∴∴∴┏┓∴∴
 ∴┗━━→∴∴┃∴∴∴①┛∴∴
 ∴■■■■──┃──■■■■∴
 ∴■□□□□□┃□★□□□■∴
 ∴■□□柱□□↑□□柱□□■∴
 ∴■□□□□□②□□□□□■∴
 ∴■□□□□□女□□□□□■∴
 ∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
 ∴■□□□□□□□□□□□■∴
 ∴■□□□□□□□□□□□■∴
 ∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
 ∴■□□□□□□□□□□□■∴北
 ∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
 ∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
 ∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南   》



稲積の回避位置を踏まえると、恐らくモリーはシャッターの下半分から顔を出して位置を確認する必要がある。
それを踏まえて全体の配置は以下のようになる。


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴稲∴∴∴∴∴∴∴∴┏┓∴∴
∴┗━→②∴∴∴∴∴∴①┛∴∴
∴■■■■─────■■■■∴
∴■□□□□□□□女□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南


この位置から倉庫外に顔を出せば稲積の姿を視認することは出来るだろう。
稲積の姿を見てモリーはニヤッと笑い、
『円盤』を操作し、新たな軌道プログラムを入力する。

750モリー『フラクタル』:2015/06/15(月) 00:38:27
>>748

┏━━←┓∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
┃∴∴∴┃∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
┗→稲∴↑∴∴∴∴∴∴┏┓∴∴
∴∴∴∴②∴∴∴∴∴∴①┛∴∴
∴■■■■─────■■■■∴
∴■□□□□□□□女□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南

『円盤②』は上図のような軌道で、南東方向へ視線を向けている稲積の
『背後』へ回りこみつつ西から東への軌道で『稲積の脛(左右どちらか狙いやすい方)』を切り付けに行く。

同時に『円盤①』も『スクウェア・ループ』のプログラムを解除し、新たなコマンドをインプット。



┏━━←┓∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
┃∴∴∴┃∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
┗→稲∴↑∴←━━━━┓∴∴∴
∴∴∴∴②∴∴∴∴∴∴①∴∴∴
∴■■■■─────■■■■∴
∴■□□□□□□□女□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南


上図のような軌道で東から西への軌道で稲積を切り付けに行く。

稲積が現状のまま南東方向に視線を向け続けた場合、『円盤②』は0コンマ数秒後に稲積の視界から外れる。
稲積が『円盤②』の動きを目で追った場合、モリーと『円盤①』は必然的に視界から外れる。

『円盤②』は高さが地面から20cmなのでジャンプすれば充分避けられるが、
その場合、高さ120cmを飛行している『円盤①』は避けきれないだろう。
『円盤①』は高さが地面から120cmなのでしゃがめば充分避けられるが、その場合は『円盤②』の回避が困難。

そして『円盤①』『円盤②』共に、稲積の現在位置まで図の軌道で到達するのにかかる時間は『1秒弱』だ。


(さて、こいつは躱せるかね……?)





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本体が指で『円』を描くことで発現する『円盤』の像のスタンド。
『円盤』は凄まじい切れ味を持ち、高速で飛行することが可能だが、
『水平』か『垂直』の角度でしか存在できず、最初に定めた平面上でしか動かすことはできない。

『フラクタル』
破壊力:B スピード:B 射程距離:B(20m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/582-583)


☆外見
白人特有の彫りの深い相貌に、それとはややミスマッチな長い黒髪を携え、
そして右目の下に『カミソリの刃』を象ったマークの刺青が彫られている。
服装は赤色のノースリーブシャツに、同じく赤色の長手袋を両腕に着用。
下は黒のタイトスキニージーンズに、革製のブーツを履いている。
顔には偏光ミラー加工のサングラスを装着している。


☆持ち物
特になし。

751稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/15(月) 00:59:51
>>749-750
    /
   ・

アイツ…顔を出してやがる! こっちが対応できねえってことを理解した上で…
その上で、オレのことを視認していやがる! クソったれ!

オレは…どうする? 結局オレはヤツの想定の外には出られなかった。
掌の上で転がされて、今も…『二枚の円盤』でオレは狙われてやがる。
いや、これはそうじゃねえ。
此処から、攻撃を受けずに巻き返すとか、そういうことができる状況じゃあねえんだ。
『どっち』を選ぶか。オレに許されているのは、その選択だけだ。
此処から、アイツの想定の外の選択肢を選び取ることはできねえ。
そういう状況を、あのグラサン女は設定していやがるんだ。

どのみち、此処から『円盤』二枚を躱すことなんか不可能だ。
せめて敵のことを視界に収めておこうと、そうしなければ
もっと恐ろしいことが起こるかもしれないと、南東方向を向き続ける。
それくらいしか、オレには残された選択肢なんかねえ。

                     「…なら躱す必要なんかねえ」

そう言いながら、オレは『屈む』。
これで『ループしていた円盤』を安全確実に回避する。
代償として――

         ズバア!

オレの右足(モリーの位置から場所を確認しやすかったのは右足だった)は
あっさりと簡単に切断されてくれるが、この『苦痛』は『噛み締め』て堪える。
同時に弾倉を開け、『一発目』の『歯弾』を任意解除。
『苦痛』入りの『歯弾』を装填し直す。

想定の外の選択肢を選べねえなら、それで良い。
オレは、想定内の選択肢を選んだうえで、想定の外へ飛んでやる。
受けた分は『撃ち返し』さえすればチャラだ。
なら、オレはこれからアイツに『撃ち返し』することだけを考えるんだ。

行動概要:
 南東方向を向いたまま、①『円盤』を屈んで回避。
 右足が脛の位置で両断されるが、この『苦痛』を噛み締め、解除した『一発目』に装填する。

752モリー『フラクタル』:2015/06/15(月) 22:00:15
>>751
迫り来る二枚の『円盤』に対し、稲積は『南東を向いたまま屈む』という選択肢を取った。


     バッ

それとほぼ同時に、女がシャッターの下をくぐるように横っ飛びで倉庫の外に飛び出してきた。

《モリー『フラクタル』:倉庫街>>749-750 拍手
 モリーが今いる位置に向かって稲積が発砲してくる可能性を考え、
 身を屈めた状態からシャッターと『円盤①』の下をくぐるように横っ飛びで北方に飛び出す。
 極力視線は稲積から動かさないよう意識する。》



         ズバア!

直後、『円盤①』が稲積の頭上を通り過ぎ、
『円盤②』が稲積の右足の脛から下を一撃で切り落とした。
普通なら痛みのショックで行動不能になってもおかしくないが、
すぐさまその『苦痛』を『噛み締め』て『歯弾』に変えることで稲積は痛みを消した。
クリアな感覚を保ったまま、稲積は反撃の準備を開始する。
まず、作成した『歯弾』を取り出し、同時に弾倉を開け――――


───────────────────────────────────

相手の攻撃を懸念して現在位置から飛び退いたモリーだったが、
稲積の行動は幾らか予想に反するものだった。
まず攻撃は来なかった。これはまあ、大したことではないが、
『円盤②』をあっさり食らったことにはモリーも多少の驚愕を覚えた。
もちろん、『円盤②』をジャンプで避ければ『円盤①』は恐らく胴体に命中するだろうし、
そうなれば致命傷だ。ならば『円盤②』で足を切られる方を選択するのは理に適っているとは言えるが……

(足一本切られても逆転のメドはある……と見るべきかね、これは)

ヤツのスタンドは『拳銃』と組み合わせて使うものの様子。
機動力を削がれても射撃のみでこちらを倒す算段があるということか。


(フン、面白いじゃないか。
 だがね……
 『フラクタル』の――― 真 の 恐 怖 は こ こ か ら だ )


『円盤②』が稲積の右足を切り飛ばした、その『直後』。
モリーは『未だ飛び続けている』それに新たなコマンドを入力する。


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴∴┏←┓∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴∴稲→②∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴女∴∴∴∴∴
∴∴■■■■─────■■■■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南


上図のような軌道ですぐさま『Uターン』させ、
『もう一度』稲積の脚部……残った『左足』を北から南への軌道で切り付け、両断を狙う。


(例えば『銃弾』だったら、相手に命中し着弾すればそれで攻撃は終わりだ。
 だが『フラクタル』は違う。
 命中し切断・貫通しても『円盤』の勢いは『一切落ちない』。
 何度でも何度でも何度でも攻撃を加え続けることが可能なんだよ……!!)


先ほどは角度的に見えにくかった左足だが、『右足が無くなった』今ならきっとよく見えるに違いない。
そして……このような軌道で切り返した場合、『円盤②』が稲積の右足を切断してから、
左足に命中するまでの移動距離は『6m』。所要時間は『0.4秒』だ。
苦痛を噛み締め、歯弾を作成し、拳銃の弾倉を開け、歯弾を取り出し、それを弾倉に入れ、弾倉を閉じる。
この一連の動作が『0.4秒』以内に完了しなければ、それより先に『円盤②』は左足を切り落とす。
そうなれば『屈む』という姿勢の維持ももう出来まい。恐らく転倒するだろし、それに伴って歯弾の装填は中断されるだろう。

753モリー『フラクタル』:2015/06/15(月) 22:01:04
>>751
尚、『円盤①』は稲積の頭上を通り過ぎた後、下図の軌道でスクウェア・ループさせる。

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴∴┏←┓∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
①┓∴稲→②∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
┗┛∴∴∴∴∴∴∴∴女∴∴∴∴∴
∴∴■■■■─────■■■■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南



□:倉庫内の何もない空間。床はビューコート(厚膜型硬質ウレタン樹脂)。一辺の大きさは1x1m
■:倉庫の外壁。材質はコンクリート
∴:倉庫の外の何もない空間。足元はコンクリート
柱:鉄骨の柱。天井と繋がっている。直径は50cm程度
箱:段ボール箱。中に何が入ってるかは不明
─:倉庫のシャッター。鋼鉄製。下半分(地面から120cmまで)は両断され、倉庫の内側に蹴り倒されている
稲:稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』
女:モリー『フラクタル』
①:『円盤』。直径は30cm。地面から120cmの高さを水平に飛行している。
②:『円盤』。直径は20cm。地面から20cmの高さを水平に飛行している。
倉庫内のイメージ写真(窓はないものとする):ttp://www2s.biglobe.ne.jp/~terra/yokohama_photo/naka_mm21/akarenga03.jpg

754稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/15(月) 22:10:51
>>752-753
・『円盤』に新たなコマンドを入力するのと、稲積が弾倉を開けたのは同じタイミングと考えていいだろうか。

755モリー『フラクタル』:2015/06/15(月) 22:14:49
>>754
それで大丈夫です。

756稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/15(月) 22:48:47
>>755
感謝。

>>751-752
   1(3rd_person)

右足を切り飛ばした直後。

   ヒュゥゥゥウウウ―――

       ヴ   ン

シャッター外に出て、新たなコマンドを入力するモリー。
命令を受けた『円盤』は軌道を変化し――
左足を切り飛ばさんと、再度その刃を剥くッ!

回避された①の『円盤』についても、『スクエアループ』で滞空させておいた。

   2

「な、んだと…………ッッ!?」

何だかんだで、相手のことをどこかで舐めてた…のかもしれねえ。
日本刀だって、骨を斬れば刃こぼれするって話は聞いたことがある。
それと同じように、骨を断たせれば刃を潰せるって思ってた。
だが。
この女のスタンドは、その当たり前な想定を軽々しく超えて来る……ッ!?

 「う、」 「おおおおおおお」

限界だ! これ以上やらせるわけにはいかねえッ!
だが、オレだって別に全く対策がなかったわけじゃあねえ。
さっきは『狙いが絞り切れなかった』から出来なかったが…、
相手の狙いが左足一本なら、オレにも出来ることはある。

             カシィン

  「おおおおッ!!」  ガン!
                   ガン!
             ガン!

すぐ撃てるように調節しつつ弾倉を閉め、女の方を見ながら自分の北側目掛け『三連射』。
どのみちオレに『円盤』は見えねえ。そっちを見るメリットはねえし、女を視界から外す方が怖ええ。
そしてオレはあの『円盤』を狙い撃つほどの技量はねえが、相手の狙う場所が分かるなら、
その場所目掛けて『弾丸を置いていく』くらいのことはできる。
そういう状況を整えれば別に狙えなくとも、『向こうの方から勝手に当たりに来てくれる』訳だ。
これで『円盤』の破壊力が鋼鉄並とかならお手上げだが…流石にそこまで無敵の能力じゃあねえだろう。

『三連射』を終えたなら、そのままグラサン女の方へ拳銃を向ける。
左足の方だけで立てるよう、重心の意識は忘れねえぜ。

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴∴★←┓∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
①;┓∴稲→②;∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
┗┛∴∴∴∴∴∴∴∴女∴∴∴∴∴
∴∴■■■■─────■■■■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南

   ★・・・銃撃ポイント

757モリー『フラクタル』:2015/06/15(月) 22:53:47
>>756
すいません、ちょっとこの判定はセルフでは難しいので
誰かにGMを依頼したいのですが、どうでしょうか?

758稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/15(月) 22:57:15
>>757
異論ありません。
よろしければ、依頼の方お願いします。

759『モリーVS稲積』:2015/06/16(火) 23:41:45
>>752-753
【モリー側の行動】
・『円盤②』をUターンさせ、『稲積』の『左足』を切り裂く。(北から南の軌道)
・『円盤②』の移動距離は『6m』。『0.4秒』後に到達。

>>756
【稲積側の行動】
・『苦痛弾丸』の装填。
・『円盤②』の再接近を察知。
・自らの『左脚』付近目掛けての『乱射』。
・倒れ込まぬようにバランスを維持。


>>752-756(モリー&稲積)
残りの下肢を斬り飛ばさんと、『フラクタル②』が牙を剥く。
『苦痛弾丸』を装填し終えた『稲積』はその接近に気付き、
即座に『銃口』を『フラクタル②』へ向けるも、――――間に合わない。



                ギリリリリリリリ


                                ドバババッ!!


                                     ―――――ザッ プォゥ!


弾丸の『装填』、それは『円盤』を前にしては大き過ぎる『隙』だ。
膝下に食い込んだ『フラクタル②』を『銃撃』によって破壊するも、
『左膝下』を半ばまで切り裂かれ、血の噴水が吹き出していく。


                          グラァ
                                        ドサッ


激痛に怯んだ『稲積』は尻もちを付くが、銃口は『女』へと向けられている。
が、急速な『出血』によって意識が混濁する。マトモに狙いは定められない。
噴出する『血液』が地面を染め上げる。『痛み』は軽減出来ても、そのダメージは『深刻』だ。

『稲積』の残り弾数は『3発』。
『モリー』の残存する『フラクタル』は『4枚』だ。

                                   ビリリ


『フラクタル②』の発現に使用した『左小指』が痺れる。

760モリー『フラクタル』:2015/06/17(水) 00:06:18
>>759
すいません、ちょっと質問です。

・『モリー』の残存する『フラクタル』は『4枚』というのはどういうことでしょうか?

761『モリーVS稲積』:2015/06/17(水) 00:13:20
>>760(モリー)
『最大発現数』と『総数』を混同しておりました。
この記述については無視して下さい。面倒をお掛けします。

762モリー『フラクタル』:2015/06/17(水) 00:28:25
>>761
了解です。ありがとうございます。

763モリー『フラクタル』:2015/06/17(水) 00:32:23
>>759
「へぇ…やるじゃん」

『円盤②』を拳銃で迎撃したのを見て感嘆したように呟く。
正直な所、『円盤』を破壊されるとは思っていなかった。
左足切断後にどのような軌道で飛ばすかも考えていたのだが(>>752拍手)、
どうやら無駄になってしまったようだ。

(さて、ここからあたしはどうするべきかな……)

これで現在発現している『フラクタル』は『円盤①』のみ。
しかし、両足を負傷した稲積はもう立ち上がることは不可能だろうし、
そうなると高度120cmの『円盤①』は攻撃に使える機会は恐らくないだろう。
よって、現状では自分には武器となるものが何もないということだ。
となると、ここは一旦仕切りなおして『フラクタル』を新たに発現するのが定石。
そこで、モリーは……




       ――――『 ダ ッ !!』


そこで、モリーは
、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、
丸腰のまま一直線に稲積に向かって駆け出した。






(……ヤツのさっきの行動……)


稲積は右足を切られた直後、どういうわけか拳銃の弾倉を開けて弾丸を入れ直していた。
戦闘開始の時点で、弾倉には『6発の歯弾』が装填済みだったにも関わらずだ。
そこから推測するに……恐らく『歯弾』には性質の違うものが複数種あるのだ。
戦闘開始後に『最初のものより強い歯弾』の作成に成功したから、弾丸を入れ直した。そうとしか考えられない。
ならば、ここで時間をおいてそれを使われるのはマズいかもしれない。
今できる最速の攻撃……全速力で駆け寄って『格闘戦』でケリをつける。
現在動かしている『フラクタル』は『円盤①』のみ。本体への行動リソースへの影響はない。
一方ヤツは両足がもう使えない上に大量の出血で意識が朦朧としている様子。
徒手格闘でも充分に勝機はある。
接近途中に拳銃を撃たれることが懸念されるが、
先ほど『円盤②』を迎撃する際、『3発』も撃ったところを見る限り、
ヤツの射撃、少なくとも『命中精度』は低いとみて間違いない。
弾倉内に入っている『残り3発』の弾丸だけで、
自分が接近する前に急所を撃ち抜かれて斃される可能性は低い。それに『賭ける』。

764稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/17(水) 01:04:19
>>
1(3rd_person)

出血が低下した稲積を見て、
精密射撃は不可能と判断し接近を開始するモリー。
しかし――そこで、モリーは気付く。

  グ
       グゥ
        ウ
      ン.
          :

『弾丸』が。
稲積が最初に『円盤』目掛け放った『弾丸』が、
地面に着弾し跳ね返った後も勢いを失わず――
やや横合いからモリー目掛け、接近してきている!!


その瞬間。

左足から、灼熱が噴出した。

「あ゛っ、」

    「あ゛あァァああああああああああッッッ!!!!」

今回は事前に覚悟して『噛み締める』用意をしていなかったから、
思わず痛みにのたうち回りそうになり……、そこで我に返る。
クソッ、そんなことしてる暇ねえだろうがッ!!

               ガッヂイィッ!!

今の『苦痛』を『噛み締め』――っつっても、両足からの出血じゃそんなに『猶予』はねえが――、
倒れたのをこれ幸いと、そのまま仰向けになる。
人の身体の厚みってのは、どこを測ったって20cm以上にはならねえ。(デブは別だがな)
見たところ、あの『円盤』の高さはそんなもんだし、ひとまずは安全だろう。

…だが、クソ。追い詰められている感覚ってのをひしひしと感じるぜ…。
この体勢に入ったら最後、野郎はオレが動こうとして身体を動かした瞬間、
そこをスライサーみてえにスパスパと切り裂くに決まっていやがる。
つまり、袋小路。此処から先、オレはどんなアクションも起こすことができねえってわけだ。

………って、接近、してる?
ちくしょう、視界が霞んで見えやがる。
これじゃあ相手が何をしているか、大まかにしか分からねえ。
近づいて来て、何かしようってことは分かるが…それだけだ。

だが――、

             「オレの攻撃は既に『終わっている』」

先程(>>751)装填した『追尾弾』は、弾倉の一発目に入れられている。
そして、オレは『円盤』目掛けて銃弾を乱射していた。
その中には当然、『追尾弾』も含まれてるって訳だ。
(『追尾弾』の追尾精度は『紙飛行機が曲がる程度』なので、『円盤』破壊には影響を及ぼさない)
『追尾弾』は相手に『苦痛』を『撃ち返す』まで、一分間は解除されねえ。
つまり、地面にぶつかって跳弾か何かみたいに弾かれた後も、
勢いを持続させたまま、『苦痛』を与えた張本人である女目掛けて突き進む、って訳だ。
大回りなのが欠点だが、スピード差と行動タイミングの早さはこっちに分がある。十分間に合うはずだぜ。

    「散々食らったんだ」 「今度はテメェの番だぞ」

              バイト・ザ・ブリット
         「『歯ぁ食いしばれ』」

おそらくあのスタンドに、クソったれのガラス箱野郎みてえな強靭なパワーはねえ。
そんなのがあるなら、わざわざ時間をかけてシャッターを破壊したりしねえで、
人型のヴィジョンで力任せにシャッターを捻じ曲げちまえば済む話だしな。
だとすれば、相手にもオレと同様『防御力に乏しい』って弱点がある。

この攻撃を躱す術は、存在しねえはずだ。

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴∴弾→━━━┓∴∴∴∴∴
①┓∴稲∴∴∴∴女←┛∴∴∴∴∴
┗┛∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴■■■■─────■■■■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南

765稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/17(水) 01:04:56
>>764
>>763

766稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/17(水) 01:10:08
>>764-765
レス中に修正漏れがあったので訂正。
見落とし申し訳ありません。

>>763
1(3rd_person)

出血が低下した稲積を見て、
精密射撃は不可能と判断し接近を開始するモリー。
しかし――そこで、モリーは気付く。

  グ
       グゥ
        ウ
      ン.
          :

『弾丸』が。
稲積が最初に『円盤』目掛け放った『弾丸』が、
地面に着弾し跳ね返った後も勢いを失わず――
やや横合いからモリー目掛け、接近してきている!!


その瞬間。

左足から、灼熱が噴出した。

「あ゛っ、」

    「あ゛あァァああああああああああッッッ!!!!」

今回は事前に覚悟して『噛み締める』用意をしていなかったから、
思わず痛みにのたうち回りそうになり……、そこで我に返る。
クソッ、そんなことしてる暇ねえだろうがッ!!

               ガッヂイィッ!!

今の『苦痛』を『噛み締め』――っつっても、両足からの出血じゃそんなに『猶予』はねえが――、
尻もちを突いた体勢のまま、相手を睨みつける。…これじゃ格好つかねえけどよ。

…だが、クソ。追い詰められている感覚ってのをひしひしと感じるぜ…。
ここからなら、相手は好きに『円盤』を作れやがる。
回避は難しいから、オレはそれを甘受するしか方法がない。
つまり、袋小路。此処から先、オレはどんなアクションも起こすことができねえってわけだ。

………って、接近、してる?
ちくしょう、視界が霞んで見えやがる。
これじゃあ相手が何をしているか、大まかにしか分からねえ。
近づいて来て、何かしようってことは分かるが…それだけだ。

だが――、

             「オレの攻撃は既に『終わっている』」

先程(>>751)装填した『追尾弾』は、弾倉の一発目に入れられている。
そして、オレは『円盤』目掛けて銃弾を乱射していた。
その中には当然、『追尾弾』も含まれてるって訳だ。
(『追尾弾』の追尾精度は『紙飛行機が曲がる程度』なので、『円盤』破壊には影響を及ぼさない)
『追尾弾』は相手に『苦痛』を『撃ち返す』まで、一分間は解除されねえ。
つまり、地面にぶつかって跳弾か何かみたいに弾かれた後も、
勢いを持続させたまま、『苦痛』を与えた張本人である女目掛けて突き進む、って訳だ。
大回りなのが欠点だが、スピード差と行動タイミングの早さはこっちに分がある。十分間に合うはずだぜ。

    「散々食らったんだ」 「今度はテメェの番だぞ」

              バイト・ザ・ブリット
         「『歯ぁ食いしばれ』」

おそらくあのスタンドに、クソったれのガラス箱野郎みてえな強靭なパワーはねえ。
そんなのがあるなら、わざわざ時間をかけてシャッターを破壊したりしねえで、
人型のヴィジョンで力任せにシャッターを捻じ曲げちまえば済む話だしな。
だとすれば、相手にもオレと同様『防御力に乏しい』って弱点がある。

この攻撃を躱す術は、存在しねえはずだ。

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴∴弾→━━━┓∴∴∴∴∴
①┓∴稲∴∴∴∴女←┛∴∴∴∴∴
┗┛∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
∴∴■■■■─────■■■■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□□□■∴北
∴∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
∴∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南

767モリー『フラクタル』:2015/06/17(水) 01:42:02
>>764
「……!」

『円盤②』を貫通して地面に着弾した筈の弾丸が、
自分の横合いを凄まじい速度で通り過ぎ、モリーは瞠目した。
反射的に『この弾丸は自分の背面に回りこんで攻撃しようとしているのでは?』と思い当たった。
それは、自分が『フラクタル』を用いて先ほどから『何度もやっていた』ことだ。
一直線ではなく大きく迂回するコースを取っていたためすぐさま命中することはなかったが、
それでも自分が稲積に接近するより先に命中することはもう避けられない。

……それは、当然予測していた。

接近途中に、万が一『自分に向かって正確に弾丸が飛んできたら』、
それを躱すことも防ぐことも、自分にはできないと。
ならば―――『弾丸を食らってもそのまま接近し、攻撃を完遂する』手段はないか?

そこでモリー・パイソンが出した結論は、



  
       ――――『バ ッ !!』



『跳ぶ』ということだった。



《モリー『フラクタル』:倉庫街>>762 拍手
 稲積に向かって一直線に走りつつ、
 下図の『★』のラインを超えたところでモリーは思い切りジャンプし、
 自分の両膝を曲げ胸のあたりに引き付けつつ稲積へと飛びかかる。


 ∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 ∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 ①┓∴稲∴∴★∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 ┗┛∴∴∴∴★∴∴∴女∴∴∴∴∴
 ∴∴■■■■─────■■■■∴
 ∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
 ∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
 ∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
 ∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
 ∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
 ∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
 ∴∴■□□□□□□□□□□□■∴
 ∴∴■□□柱□□□□□柱□□■∴
 ∴∴■□□□□□□□□□□□■∴北
 ∴∴■箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱箱■∴↑
 ∴∴■■■■■■■■■■■■■∴↓
 ∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴南  》




走っている途中に弾丸が命中したら流石に転倒は免れない。
だが、助走をつけて跳躍した状態で弾丸が命中しても、
慣性に従って肉体はそのまま前進する。
足を踏み出した段階から、モリーはただそれだけを念頭に置いて疾走していた。
だから、『追尾弾』命中までに跳躍まで踏み切ることが出来れば―――



 ―――ドスゥ!

空中で背中に『弾丸』が命中し、左の腎臓に穴を空け


   ズバァ!

『痛みを返す』というその能力によって右足が脛から下を両断されても、
さながら一個の『弾丸』の如く、モリー・パイソンの飛翔は止まらない。




「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」


そして間合いに入ると同時に曲げていた膝を一気に伸ばし、
尻餅をついた姿勢の稲積の胸部に、残った左足で思い切り『飛び蹴り』を放つ。
全体重を乗せた蹴りで稲積の上半身を勢い良く後ろに倒し、
そのまま後頭部をコンクリートの地面に叩きつけ、『脳震盪』を起こすことを狙う。

768稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2015/06/17(水) 02:26:56
>>767
   1(3rd_person)

      ダン ッ

果たして――それは『間一髪』だったと表現しても良いかもしれない。
モリーが跳躍した一瞬後、その脇腹に『追尾弾』が触れる。
(『追尾弾』は着弾した時点で『撃ち返し』を行う為、着弾によるダメージはない)

そして、その飛び蹴りが――――、

   2

『予測していた』。

接近してきた野郎が、何かしらの手を打ってオレに
攻撃してくることなんざ、流石のオレにだって予測できていたことだ。

   ■拍手開示――――――――――――――――――――――――┐
   |倉庫街>>764(稲積)                              |
   |顔面を攻撃されると予測し、パンチの直前に               |
   |後ろにのけ反り、口を開いて『鋼鉄の歯』で迎撃する。(破スCC)  ..|
   └――――――――――――――――――――――――――――┘

方法は分からねえ。だが、『信頼』はある。
此処まで『計画的に』オレを潰そうとしてきやがった相手が、
今更無策で飛び込んでくるなんて『無計画』を犯すはずがねえっていう『信頼』はな。

そして、オレはその予測に従って、口を開けたまま後ろにのけ反って――、

………な、

アレ?

   3(3rd_person)

   ゴガッッッ!

派手な音が、初夏の空に響き渡る。
稲積は――『鋼鉄の歯』を惜しげもなく見せた少年は、完全に沈黙していた。
蹴りの直前、攻撃のダメージを軽減しようとしていたのか、後ろにのけ反ったりも
していたようだが……後頭部をコンクリートに打ち付ける、というモリーの作戦の前では無意味だ。

大勢は変わらない。
胸元に蹴りを浴びた少年は、そのまま蹴倒され、
その衝撃と失血によるダメージで意識を失っている。

    「…………」

少年は、完全に白目を向いて気絶している。

              稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』 ⇒ 『左膝下半分切断』 『後頭部打撲』 『出血多量』 『敗北』

                                                『再起――』

769モリー『フラクタル』:2015/06/17(水) 02:45:52
>>768

    ――ドサン!!

渾身の飛び蹴りを稲積の胸部に打ち込み、
稲積が倒れたと同時に、モリーの肉体も宙空から地に落ちた。


「…………」


モリーは地べたに座り込んだまま、倒れ伏した稲積の様子を伺う。
心臓が激しく鼓動する。
稲積はピクリとも動かない。


「…………」


あらためて、モリーは待った。
動悸が治まるとともに、笑いが込み上げてくる。
声を殺したその長い笑いが、慟哭のように体を揺さぶり、
しまいには肘の内側に口を押し付けなくてはならなかった。

やがて、驚いたことに、モリーの眼から涙が溢れだし、笑いがすすり泣きに変わる。


モリーは、この戦いのさなか、心の奥でずっと死の恐怖に怯えていたことと、
今、自分が生き残ったという事実に心の底から安堵していることを知った。

770モリー『フラクタル』:2015/06/17(水) 03:19:09
>>768


―――――その後、


モリーは、自分の両腕に嵌めている長手袋を外し、
それを繋ぎあわせて作った即席のロープで自分の右太腿を縛り、止血。
そして新たに発現した『フラクタル』で、切り落とされたシャッター板の端を
細長く切り取ることで、長さ120cmの杖を拵えた。
それを握りしめて地面につきたて、ようやくモリーは立ち上がった。


「…………」

改めて、倉庫の方に目を向ける。
元々、今夜はここに盗みに入る予定だったのだ。
だが……


「……なんかそんな気分じゃなくなっちまったね」


白目を向いて倒れている稲積へと目を向ける。



「あんたの顔に免じて、
 今日ここで盗みをするのはやめにしといてやるよ」


モリーがそう呟くと、一迅の港風が二人の間を吹き抜けていった。





























「…………………………で、
 代わりにコイツを貰っていくことにするわ。
 日本での相場がどれくらいか知らないけど、売ればそこそこ金になるだろ」


そう言いながらモリーは、
気絶している稲積から、その手に握られていた『拳銃』を奪い取り、
それをポケットに入れて、杖をつきながら何処へと歩き去っていった。






              モリー『フラクタル』        ⇒ 『右膝下完全切断』 『スタームルガー セキュリティ6を強奪』 『勝利』


              稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』 ⇒ 『左膝下半分切断』 『後頭部打撲』 『出血多量』 『敗北』

                                                『再起――“可能”』

771『Wolf Calling Wolf』:2015/10/30(金) 00:29:13
倉庫街の午後。人も通わぬこの場所で。

 ガ ガオォ――ン

         ドボギャアアッ


「あ、バカ野郎ッ」


               「ヤローじゃねェーもん」 
               「オトメだもん」


「ンだからァァ――ッ
 『先走って』んだよお前はァァ――ッ」

「センセイに怒られるだろうがァァ〜〜〜ッ」


               「えへへー」


「えへへ違うわァァ――ッ」

――――『暴力沙汰』が起きていた。
無視するのも、気に留めて近づくも、自由だ。

772リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/10/30(金) 01:18:00
>>771
いつものゴシック服を身につけて
日暮れ前になんとなく遠出をしようと思った。

『暴力沙汰』を見てしまった。気に留めた。

まぁ見ちゃったからにはしょうがない。

行ってみよう。

773『Wolf Calling Wolf』:2015/10/30(金) 01:29:10
>>772(リン)

  ド  ドドド

君の見た光景は……


          バンッ!

倉庫の壁に叩きつけられて伸びている少女の姿!
どっかで見覚えがある気がする……

  バンッ!

頭を抱えている長襦袢を羽織った東南アジア系の少年!
ロングのポニーテールに鋭い目つき、褐色の肌。

             バァ――z___ン

そして、ドヤ顔で吹っ飛ばした少女を見下ろしているもう一人の少女。
ロングTシャツにレザーの編み上げロンパース。レザーのキャスケット。
カナリアイエローの派手な髪が、異様に眼を惹く。


「テメ、マジふざけんなよ」

「キッカぁぁ――ッ!
 勝手に先に始めたって言われんだぞッ!」


               「ジッサイ、そーじゃん」
               「アナタとワタシ、キミとボク、ボーイ・ミーツ・ガール!」


「あ、こんにゃろ巻き込む気かァァ――ッ」


               「イェンとならアタシ……いいのよ?」


「だからシャレてる場合じゃねえの!」

漫才めいた会話が繰り広げられている……
君はまだ気づかれてないが……あの少女。『倒れた少女』。

あの『夜』に見た覚えがある……『スタンド使い』だ。

774リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/10/30(金) 01:35:08
>>773
「ヘイヘイヘイそこのチビどもさん」

PAN   PAN    
              PAN

軽く手叩きだ、注目させてみる。

「何しておりますの?」

775『Wolf Calling Wolf』:2015/10/30(金) 01:47:16
>>774(リン)

『イェン』:
「ヘイッ! どこの誰か知らねーがチビ呼ばわりは許さねェぞこら」

『キッカ』:
「聞きましたオクサマ、この人カノジョより背が低いんですよ」

『イェン』:
「うっせ僕の牛乳消費量知ってんのかこら!
 チップは積んでんだ! ぜってー爆上がり確定株だからな!」

『キッカ』と呼ばれた方が近づいて話しかけてくる。
日本人のようだが……その頬に異様な文字が記してあった。

  『 Wolf
     Colling
      Wolf  』

『イェン』と呼ばれた少年にもあるが……これの字はかなり乱れている。
無理やり書かれたような感じだ。とはいえ、ひどく目立つのは変わらない。

『キッカ』:   ムシャシュギョー
「なにって……武 者 修 行かな。超つよくなるための」

『イェン』:
「テメーのは通り魔だコラ。早いこと帰るぞッ!」

776リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/10/30(金) 01:56:33
>>775
「あーダメダメですよ
 大きくなりたかったらなっぱもたべて、ナッパ」

うるふ、くーりんぐ、うるふ? こーりんぐかな?


で、ふっとばされたがわは息してるかな?
あと、誰だったか、覚えてたら思い出す。名前とか。

「むしゃしゅぎょーってのは、ひょっとしてアンタたち」

『ルージング』をポージングさせながら出現させ

「『こういうの』の事、言ってんじゃないでしょうね?」

喋りながらちょっとだけ、目が細くなる。

777『Wolf Calling Wolf』:2015/10/30(金) 02:15:28
>>776(リン)
倒れている少女はあまり傷がない。ていうか小さい。
それこそリンと同程度の身長だが……名前は覚えがある。

確か『高泉』。そう名乗っていたような気がする。


『キッカ』:
「OH! YES!」 「そのとおりねェー」

    スタ タッ タンッ

『キッカ』が後方へと跳び離れた。
『LML』の姿を見、即座に間合いをとった。『知っている者の動き』だ。
双方の距離は3メートル半程度まで開く。『イェン』は動かないで首を振る。

『イェン』:
「僕は無関係なッ! キッカに引きずられてきただけだ。
 場合によったらオマエを叩ッ斬って、腹掻っ捌いて責任とってやらァ」

『キッカ』:
「カノジョ泣くけどいいのー? ンじゃ負けらんないなァ〜」
「つかイマまでヤッたことなくね? 一発キメてみない?」

『イェン』:
「だからッ! テメーは言い回しがヤなんだよそういうのッ!」

『キッカ』:
「オクサマ見ました? あれがチェリーくんの反応でっす」

『キッカ』は笑っている……可愛らしい笑みだ。
だが、その眼の奥は獣のように……『的』から外れていない。

778リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/10/30(金) 02:23:53
>>777
そういえばタカイズミ……さんだっけ。
気絶?で済んでいればいいが。


「エロスはほどほどにしてくださいよオクサマ」

「それこそ、『嫐る』 になっちゃうじゃないですかぁ」

『ルージング』をポージングからスムーズに構えさせる。
袖で口元を隠しンフフな笑いをしつつも、同じく『的』を注視する。

3.5m。軽い間合いだ。

足元に適当なものがなかったか思い出し、
蹴り飛ばしてアタックできそうな物体があったなら狙ってみる。破ス精BBC

なさそうなら仕方ない。スタンド、武器などの挙動に注意を払いつつ接近だ。
近距離パワータイプのスタンドで有る所の『ルージング・マイ・レリジョン』は殴らなきゃ始まらない。

779『Wolf Calling Wolf』:2015/10/30(金) 02:35:31
>>778(リン)

『イェン』:
「僕は関知しねェ。好き勝手にやれィ」
「…………一緒に責任はとってやらァ」

   ドスッ

『イェン』は地面の上に胡坐で座り込み頬杖をついた。
あくまで眺めるだけ……のようだ。彼は動かない。

動くのはまず……『リン』のスタンドッ!
足元にあった小石を素早く蹴りつけ、吹っ飛ばすッ!

        ドギャッ  ビシイッ!


『キッカ』:
「…………イェンのそーいうとこは好きだねェー」

「でも、イマはこっちのオクサマのが――」

          ギャンッ  ギャギャンッ

『キッカ』の両脚が何かに覆われる……スタンドヴィジョン。
実体化したそれはハイサイブーツのような形状だが、全体が装甲に覆われている。
             スパー
ヒールが高く、膝には蹴爪のように、突出した部位があるようだ。


                 「フォーリンLOVEッ! そんなカンジぃ〜〜〜?!」


          ズ ン  ダダッ!

高速でサイドステップ! その動きは軽やかで、バランスの悪い靴の形状も気にしていない。
スタンドである故か、バランス感覚に崩れはなく、飛んでくる石を回避した(ス:B相当)。


『キッカ』:            スグリ キッカ
「秋映学園特別編入生――『須栗 橘花』」

「スタンドの名前は――『キッキング&スクリーミング』」

「一つお手合わせ願いまっス! そいじゃいっくよー!」


           ギャン  ギャギャンッ

サイドステップを刻みながら……機動力を活かし、『リン』の背後に回らんとするッ!

780【跳銃 vs『キッキング&スクリーミング』】:2015/10/30(金) 02:38:14

リン『ルージング・マイ・レリジョン』
                      VS
                          キッカ『キッキング&スクリーミング』



                                  ⇒ 『戦闘開始』!

781リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/10/30(金) 23:14:56
>>779
             アメノキ リン
「同じく、小学4年。 天之樹 麟」


「アナタをほうちして、他の人にめいわくがかかったらコトです。

 ……ぶっ飛ばしてさし上げましょう」

サイドステップで回りこもうという接近は大変理にかなってる。

しかし、こちらは左手を前に、右拳を後ろに構えた
正拳突きのように動きを取り、旋回しながら前に動く。

距離を詰めるのはともかく、背後を取られた状態になるのはこまるので
その2つを同時に緩和する。

目で捉えられない程早いわけではないのだから接近に対する対応は出来るはず。

あとは、飛び道具と急接近だ。何かあると上の前提は崩れるのだから。
移動した軌跡、や足元などに何か変わったものは見えるだろうか。

782【跳銃】 VS『キッキング&スクリーミング』:2015/10/30(金) 23:30:01
>>781(リン)

「いやいや! ぶっ飛ぶコトはするケドぉ〜ッ」

「トブのはそっち! 行くぜ行くぜいっくぜェェ――ッ」

          ギャンッ
            ギャ  ギャンッ

獣並みの速度でリンの背面に回り込もうと、ステップを刻み続ける。
移動は高速だが、見切れないほどではないが――


       ギュオ  オ ン

間合いは相手から詰めてくるッ! 旋回して対応するのがやっとだ。
スタンドが左側面に回り込んだのに向き直り、対峙する形となる。

互いの間合いは1メートル弱。その移動の軌跡に何か異常はない。
足元にもないが――この『スタンド』。どことなく見覚えがある。
『何かの形状』に酷似しているのだが……判別が難しい。

「そいじゃ一発目ッ! どーんッ!」

        ヒュバアッ

率先して大技! 『LML』の顔面に目がけて、ハイキックを放ってくる! (ス精BD)

783リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/10/31(土) 22:36:45
>>782
「トバしますねぇ」

見覚えが、有るようなないようなそんな感じか。
捉えるべきは特徴だ。接近しつつ有る足のヒールと蹴爪に注目して、
更に見覚えがないか考える。


わざわざ隙や対処される可能性の高い頭を狙ったハイキックを
しかも初手から行うとは、コイツよほどこの一撃に自信があるか
あるいはそういうことを考えないタイプか、だ

「でもそういう思い切りの良い人は割りと好いんしょうですよ、っと!」

考えられるのは、途中でジェットのように火を吹いて急加速や制動が出来るとか
蹴り足からさらにこちらを加害出来る飛び道具が出るなどだ。
それかもっとシンプルに、破壊力に優れているか。

あいにく穴が開いている『ルージング』の拳は、点での攻撃を防御するのは難しいので
優先してヤマを張るのは飛び道具だ。

蹴りの軌道から頭を外しながら、出して構えていた左拳を払い、
敵のカカトがこちらの顔の前へ到達する前に打ち合いに至らせてみる。

右拳は握りこんで顔の前へ。打ち返しを抜く攻撃が来ないか警戒だ。

784【跳銃】 VS『キッキング&スクリーミング』:2015/10/31(土) 23:07:54
>>783(リン)
足のヒール――は細く長いが、鋭利ではない。
蹴爪は先端が尖っているようだが、微妙な曲線を帯びている。

リンは蹴りの軌道のから頭を外し、構えていた左拳で払う。

      バシイ  ン ッ


  「おとッ、と。さすが近距離パワー型ぁ〜」

当たりは……思っていたより軽い(破ス精CBD相当)。
靴自体が重く硬いようだが、真っ向からの当たりでは『LML』のほうが勝る。
撃たれた反動に乗り、蹴り脚は伸ばしたまま片方の足を軸に回る……

            ギュロォン

――回る姿を見、あることに気づいた。   スパー
突きつけられた踵のヒール。膝に備えられた蹴爪、腿は『筒を束ねたようなパーツ』。
正面から見ると理解できる。ヒールは銃口、蹴爪は撃鉄、そして腿は輪胴弾倉。


            「ン〜なァンって、ねッ!」

この脚は『銃』――そして、『撃鉄』が動いたと思うと――

     ガ ガ ァン
                    ギュオオオン

ヒールから銃弾が放たれる(パスBB相当)。
リンに目がけてではない。叩き返された反動! それに銃撃の反動!
勢いに乗っての『逆回転』で軌道が反転したハイキックが放たれる!
勢いを活かしているので、スピードは先程より早く……威力は。

                グォオンッ

どれほどのモノか。想像がつく……!

785リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/10/31(土) 23:21:55
>>784 質問
回転は逆だが、狙いは頭部なのは変わらず?

786【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/10/31(土) 23:28:19
>>785(リン・回答)
>回転は逆だが、狙いは頭部なのは変わらず?
大まかに上段狙い。叩き返された反動もあり、ブレている。

787リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/01(日) 00:10:00
>>786
感謝

>>784
ヤマはある程度はあたった。しかし張ったモノが両方だったという意味では
ハズレとも言っていいだろう

「つまりは」

飛び道具を撃ちつつ、加速出来る能力だ。

そうなると単なる格闘では厳しい。能力を使う。
右の腕を蹴りに合わせて上半身を防御する動き、
左拳は腕を顔の前に、拳は右拳を支える動きにしながら、胸部、右こぶしから
『黒泡』(どちらも発現後経・最大経3m)を作り出し、体の前へ。蹴り出しへの盾にする。

鋭利な箇所によって割られるかどうかはある程度運も絡むが
不器用な攻撃故突き刺さる可能性よりは勝算はあるとみる。

「かっこういいじゃないの! ね!」

788【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/01(日) 00:30:16
>>787(リン)

   ギョオオオオ――z___ッ

迫る蹴りに対して、右の腕を防御のために構える。
左拳は手首を掴んで盾を支えるようにしながら――

    ボ  ワ  ォ ン  ボワ ン

更に、二つの『黒泡』が発現するッ!
だが、キッカの回転は止まらず、ガードの上からッ!

        「ノロいぜオクサマっ!」

     ドガアアッ!
                 ガガァンッ

加速に加速を重ねた相手の動きのほうが早かった!
『黒泡』が完全に出るより早く、重爆の如き一撃が見舞われるッ!

           ドグシャアアッ

腕を支えるしっかりとしたガードのおかげで、痛手はない。
だが、上半身が薙ぐように払われて、横に大きく傾いでしまう。
身体が揺らされたことで、視界がブレて、キッカの姿を見失う……!

789リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/01(日) 00:56:32
>>788

           ドグシャアアッ

「やはり、『かそく』。
 乗ればはかい力は十分」

膂力と反動による二重原動力の攻撃とでもいおうか。

より脅威なのは速さ+速さだが、
しかし面と向かって気合を込めれば、上体がかしいだで済んでいる。

相手の手はわかった。しかしここで見失うのは痛いか。
ヤマをはらなければならなくなる。

だから……

横にかしいだまま倒れこむように水平に片足を上げ、先ほど発現させた泡に接触させ、
『ルージング』と自分を『泡』の中へ格納する。両方あるがどちらでもかまわない。

入った時点で入らなかった方、もしくは膨張して入った内側の『泡』は解除だ。


入ったところでリンは考え、『ルージング』は動き出す。

  敵スタンドは銃撃を当てに来るのではなく、反動による加速が好みだろうか。

「オクサマって、かそくとか、プラスとか、そういうの好きでしょ?
 今ならもう一本! ってやつ」

  三角蹴りとか、上空からとか、
  今さっきやってのけたように、『勢いをました強襲』が好きなタイプと見た。

敵の『銃撃』は自分のケリを更に加速する程の『反動』……
跳べるはずだ。そう見て上にヤマを張り、泡の上部を叩かせて泡を上空へ飛ばす。
外れたとしても、距離を取るコトにはなるし、当たっていれば出鼻をくじけるはずだ。

790【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/01(日) 01:22:13
>>789(リン)
一撃の重さは下手すれば『LML』より上かもしれない。
今回は盾を支えるが如き、しっかりとしたガードが功を奏したのだ。

       グ ォン
                  ブル ルゥンッ

倒れ込んだ体勢のまま、片足を上げて咄嗟に『黒泡』の中に入る。
同時にもう一つは解除。『黒泡』の中から、上を見上げて拳を叩く。

       ボムンッ ボボッ
                  グオオンッ

上空へと速やかに飛翔――! と同時! 『目が合った』。


    「お」  「おおう」  「……『その能力』ッ」

                 ヒゥゥゥ――――ッ

キッカは足を水平に伸ばして、片足立ちのまま上空に跳ね上がっていた。
跳べる体制ではないが、軸足のヒールから硝煙が立ち昇っている。
おそらくは銃撃で垂直に飛び上がり、上を取るつもりだったのだ。

「聞いたことがある」 「エライ人たちが話してたんだ」

「『月殺し』の『スタンド使い』」
「その中の一人に、『泡使い』が居るッ!」

            「……大将首だ!
               首よこせェ――ッ!」


            ガ  ガァアンッ

蹴りに伸ばした右脚――から銃撃ッ! 二人は共に同じ高度にある。
互いの距離は1メートル弱。反動でキッカは吹き飛ばされるが――

             ギュオオオ――ッ

巨大な銃弾が泡に囲われたリンへと飛んでくる!(破ス精:BBE相当)

791【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/01(日) 01:23:01
>>790(GMレス)
メール欄追加。失礼。

792リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/01(日) 01:57:57
>>791 質問

銃弾のおおよそのサイズはどれぐらいに見える?

793【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/01(日) 02:05:08
>>792(リン・回答)
>銃弾のおおよそのサイズはどれぐらいに見える?
通常の銃弾より大きく、大型ライフル弾程度はある。

794リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/01(日) 02:09:20
>>793
回答感謝とともに追加質問
先ほど反動加速蹴りに使った側の足は右だった? 左だった?

795【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/01(日) 02:13:52
>>794(リン・回答)
>先ほど反動加速蹴りに使った側の足は右だった? 左だった?
右足だった。

796リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/01(日) 02:21:38
>>795
感謝。

>>790
「あぁん?」

思わず声が下がる。

いつの間にそんなことになってんだろう。


それはそうと銃弾だ。
実際の銃弾は鋭いかというと、実はそうでもない事が多いらしいが
なにせスタンド弾だ。未知の鋭利な弾丸の可能性は否定出来ない。

しかし、『泡』は容量限界の破壊をされれば勢いは消せないが
飛び道具の刺突による破壊を受けた場合はそれを停止させる能力がある。
また閉じ込めた場合はその運動エネルギーも停止される。

よって対策を起き上がる動きに留めながら泡の側面へ移動。壁を叩き、距離を詰める
破壊されて落下しても良いようにする体勢に持って行き、最短距離(弾丸を飲み込みそのまま)接近させることを狙う。

破壊されればその時だが、そうでなければこの壁殴打の速度は
キッカの移動力(まぁ単純な移動のほうだが)に匹敵できるはず。追いすがる。

797リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/02(月) 18:25:47
>>796(追記)
半径3mの泡なため、場所が狭いとサイズオーバーで割れる可能性を考え
起き上がる動きとともに左拳から最大半径1m泡を出し、
その中へ本体とスタンドをさらに格納してから外の泡を解除し行動を開始することにする。

798【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/03(火) 23:48:34
>>796(リン)

「オクサマをブッ倒すと支給額が増えるの! お小遣いの!」

凄まじく浅ましい理由でリン(及びその他の面子)は狙われていた。


         ギュオオオッ

それはそれとして、眼前に迫る『銃弾』。
対する『リン』は即座に『1メートル』の『黒泡』を発現する。

         ボンッ   ズギュッ

外部の泡を解除し、起き上がりながら『泡』を叩こうとした、時――

             ギュ  オン!

『銃弾』が着弾! 拍子抜けなことに、目立った影響はない。
慣性を失って『黒泡』の中へと転がり、そのまま何も起きない。

新しい『黒泡』を発現する『半秒の間』が行動を遅れさせる。
移動には至らず、まだ、リンは動いていない。キッカのほうは――


       「ハ レ ツ」  「 してねェ〜〜〜〜〜ッ 」
     「ナニその泡ッ! チートじゃん! マジなのォォ――ッ」

             グ  グオンッ

                ガァンッ

身体を地面に対し水平に伸ばし、更に左脚も水平に。
その状態から、左脚から銃撃を行っているッ!
しかし、その銃撃はリンを狙ってはいないようだ。

       ドッゴォ――z____ッ

反動で身体自体が銃弾と化したように飛んでいく(パスBB相当)。
単発のみの移動なら、『泡』の移動に勝るとも劣らないかもしれない。
キッカは水平に身体を伸ばした状態から、右足に右手で触れている。

                    ズギュンッ

……と、『泡』内の『銃弾』が消えてしまった。
現在双方の距離は『5メートル』といったところだ。

799リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/04(水) 00:51:40
>>798
図示できる地図などがあれば出してもらえるとありがたいです。

800【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/04(水) 01:11:20
>>799(リン・回答)
>図示できる地図などがあれば出してもらえるとありがたいです。


        イェ
  壁高
  壁
  壁      橘        麟
  壁
  壁

概ねこのような位置関係。
キッカは西の方向へと吹っ飛んでいる。周囲に目だったものはない。

801リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/04(水) 23:41:08
>>798
「そうだいな目的を期待した私がおばかでした」

しかし、スタンドの賜物か、あれほどの人外挙動や
強力な反動の制御もこなしてみせるか。


「オクサマご存じないのですの!?」

しかし、泡使いとしか知らないとは、なんとも雑な子だ

やるしかないがね。


右足から放った弾丸が、右足を触ることで消えた。
射程距離というわけでもない(そもそもルージングの『泡』の中は射程距離という概念から隔絶された空間だ)


(……『リロード』かなぁ)

撃った弾がすべて戻るとかだろうか。
しかし、まだ何か解くべき鍵はある気がする。

このあと、敵の右足がすぐ撃てるようになるのかそれは気にしておきたい。

さて、まずは接近だ。
自身を立ち上がらせながら、直線で(スタンドの泡内殴打による)接近をかける。

右拳と胸部は泡のインターバルを抜けているはずだ、確認。

802【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/05(木) 00:34:15
>>801(リン)
確かに異常な挙動だが、本体は難なくこなしている。
『スタンドの影響』だろうか? 身体能力が上がっているようだ。

そして、右足に触れている――正確には『右足の腿』に。

       カチ  チン

右足の腿は先程観た時気付いたが、『輪胴弾倉』だ。
それに触れることで回転させているのが見えた。

   「『銃にして靴』」 「『靴にして銃』」

       「それが『キッキング&スクリーミング』」ッ!」

 「超ツエー能力だけどォ――ッ!
  こっちだって修行だかんネッ! 負けられるかッ」

          ドッゴォォ――ッ

倉庫目掛けて吹っ飛ぶキッカを、リンは『黒泡』を叩いて追う。
相手はそのままに壁に向かって吹っ飛びッ!

       カキンッ

                ガ  ガァンッ

更に左脚から追加の銃撃ッ! 見れば左足のヒールの角度が変わっている。
水平に伸びたそれから銃弾が放たれ、発生する反動の方向を変換し――

            ギュル  ルル  ン ッ

                   ドガバギャアアンッ!

空中での『サマーソルトキック』! それが背面にある倉庫の壁に。
硬く頑強なブーツの爪先が、倉庫の壁を蹴り破るッ!

                   ゴ ゥ  ッ

敵はそのまま倉庫の壁に生じた穴から、中に入りこむ……
間合いは変わらず5メートル。リンはまだ倉庫の中に入っていない。
穴はクレーターのように大きく開いているが、その縁は1メートルには満たない。

803【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/05(木) 00:35:07
>>802(補記)
メール欄追加。

804リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/05(木) 23:43:01
>>802
「奴の『スタンド』……ヒール、じゅう口を
 後ろに伸ばすなんてのもできるみたいねぇ」

考えとくに越したことはないか

接近前に側に扉になるモノがあるかどうかを見ておいて
とりあえずは穴の奥を見に進もう。


泡内からルージングは構えを取り、
壁の中の様子を観察にはいる。

倉庫の中には何が有るかだ。刺突可能な物があれば状況は大分悪くなる。

なおこちらへ攻撃態勢を取る敵が居ればすぐに穴から見えなくなる位置へ移動させたい。

805リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/05(木) 23:43:55
>>804
穴に泡が接着する位接近して壁の中を観察するという意味。

806【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/05(木) 23:53:46
>>804(リン)
ヒールは地面に対して垂直だけではなく、後方へ水平に曲げられるらしい。
パッと見で扉は――ない、が。窓がある。人一人出入りするには十分だろう。

        ババ バゥーッ

穴の元へと近づくと、中の様子が見える――

        カキ カキカキン

敵――『キッカ』は床に着地し、左足に触れている。
『輪胴弾倉』に手ずから触れて、回転させているようだ。


        「フィィ―――ッ
         これで満タンッ! いつでも来いッ」

        ビシイッ

着地した状態から穴に向けて指を突きつけている。
敵の準備は万端のようだ。仕掛けはせず、ただ待ち構えている。

倉庫内にはジャンク品の類と思しき、ガラクタの山が転がっている。
ネジや金属板、解けた針金、ガラス片の類が片付ける為まとめられている。
キッカからガラクタの距離は4メートル程度といったところ。相手は意識してない。
穴や窓のある壁から、キッカまでの距離も4メートルといったところだ。

|          |
|    芥    窓
│          │
│          │
│    橘    穴麟
│          │
│          窓
|          |

807リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/07(土) 23:01:32
>>806
「おやまぁ」

弾を補充する為に一旦距離をとったか。

しかし、この場所はなかなかにスリリングだ。
無意識でここに来たのなら大変よく出来ましたと言いたい位の。

待ち構えてくれているのだから、
銃撃への警戒はしつつ
泡を解除したうえで、入り込む。

まずは入ったばかり。
スタンドは前、本体が壁を背にした状態に、でいい。

「ちゅうざしましたが、さいかいといきましょーか、キッカさん」

808【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/07(土) 23:11:45
>>807(リン)

「OH YES! キャもォ〜〜ンッ」

キッカは指を立てて、繰り返しちょいちょいと動かして招く。
双方の距離は4メートル程度から変わらず。

立ち姿で対峙する形になるが――


「あの『泡』」 「なんでも閉じ込められるのかなァ〜?」

  「入っちまったらヤバそーだし、ウマいこと対処しなきゃ」


     ス  ス

足のスタンスを大きくとり、左右両方どちらへも動ける構え。
軽く上半身は傾けて……リンの挙動を観察しているようだ。

809リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/07(土) 23:32:55
>>808
「そのそうぞうは、『正しい』」

まぁ、あの破壊力であれば瓦礫をふっとばすのは大変容易に思えるが、
それらを泡で対処することは(単発はともかく弾幕なら)不可能だ。
もしされたら自力でやらねばならない。

さらにじっくりとことを進めたいが、あいにく敵の銃弾は
隙を与えればリロードできるためそうもいかない。


とりあえずは、接近。

離れる事で相手がこちらを見るようにさせ、気づかせないことで接近が容易な状況を相殺するか
ガラクタに接近しづらいよう間に入り、視線の中に入れて気づかれても接近を許さないようにするか、

キッカに間接攻撃がある以上、後者はダメだろう。

先ほどのように左手をまえに、右手を腰だめに構えて
キッカに視線を据えながら、キッカの目線を瓦礫から外させるように
斜め左前(図で言えば左下方向)へゆっくりと進む。

810【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/07(土) 23:53:36
>>809(リン)

「おッおー♪ イイッ! ねェ〜〜ッ」

左手を前に構え、右手を腰だめに引く。
左下方向へと進み……瓦礫から視線を外させる――

         「『近距離パワー型』」

   「どうするかなァ〜 こういう状況で蹴りはマズい?」

        ガ     ガガ ァ ――ッ

キッカも動くッ! 動く方向はリンと並行。左下へ。
いや、それよりも早く……その脚力を活かして先行ッ!(ス:B相当)

        ギャン  ギャンッ

「ステップ、ステップ……」

             「ウマいコトしてやらなきゃ」

距離は2メートル程度まで縮まっている……!

811リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/08(日) 00:13:54
>>810
よし、来てくれたか


「まずは」


泡を左手から出し、発現経を『半径1m』、最大系を天井より少し狭い位に設定。
外部から非常に見づらいサイズとなるそれを、出すと同時に左手で押し出す。
(足から後ろを向いてこちらに銃撃されてもよい用、床スレスレになるように)

キッカが泡で隠れ見えなくなると同時にルージング、リン本体の互いの視覚でカバーするように左右を見張り、
キッカの姿が確認できた時点でそちらに両方とも向き直る。

銃撃警戒は欠かさず。

812【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/08(日) 00:26:41
>>811(リン)

  フ ォン

左手から発現される『黒泡』。
光を遮るそれが、二人の間を阻む遮蔽物となる。

         「ッとォォーッ」

     ギャギ  ギギンッ

ポンと押し出されたそれに対し、キッカも動く。
大股に跳ねるように、更に左側へと回り込んだ。

             ギュ ォ ォ ーz_ ッ

やはり『速い』。直線的に、左側からリンに向けて、突っ込んでくる。
両者の距離は1メートルにも満たない。次の瞬間には殺到するだろう。
既にリンは『LML』を向き治らせ、対峙する構えが取れている。

813リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/08(日) 00:32:32
>>812
リンとキッカは1mを切るとして、
キッカは目の前に出した泡に対しどれ位近くまでいる?

814【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/08(日) 00:40:21
>>813(リン・回答)
>リンとキッカは1mを切るとして、
>キッカは目の前に出した泡に対しどれ位近くまでいる?
『黒泡』は先程のキッカの居た位置に近く、2メートルほど。
リンから見たなら正面に位置する形になる。

815リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/08(日) 01:11:52
>>814
感謝。

>>813
首尾は上々。

「ウマイこと接近してくれましたね」

向き直らせて対峙の構えが取れたルージングは右手を中段、
平手打ちの形に水平やや右上よりから左下へ払う

同時に右手、手の平側から泡を発現。発現経ビーチボールサイズ、最大経半径1m
ビーチボールサイズが発現経であれば『一瞬』で膨らむそれを、発現しつつ払う動きで押す。
下や左下、左からの直接攻撃であれば対象を接触させるのに十分だ。

勢いをつけて狙ってくるであろう方向、つまり左から攻撃してくると見たし、
こちらの拳の間合いを上回るケリの射程を、手から出すビーチボールサイズ半分、泡で延伸することで対向する。

同時に左、下からの攻撃を警戒する左拳の防御態勢をとり両の足は激突に備え構えておく

816【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/08(日) 01:28:14
>>815(リン)
構え、舞うように腕を動かし、『黒泡』を発現――――
     .. .
   「ノ ロ い」
          「ンンねェェ――ッ」

         ギュオ  ォ ッ

発現する動作と同時。前方へと突っ込む。
左足で跳ね、右足は膝蹴りのために折って、構える。
跳ねると同時、左脚の膝の撃鉄がが屈伸ッ!

      ガ  ガァアンッ

『銃撃』の反動が発生ッ! 爆発的な加速を得るッ!(スB+B相当)
『黒泡』の発現は間に合うが、押す動作までは完了していない。

             ジャギ ィ ン

  「サワんのはコエーけどッ! 一番キツいのかましてやるッ」

折り畳んだ右足の膝の『撃鉄』――先端は『蹴爪』のように鋭いッ!
上半身狙いの『爆速』の膝蹴りが迫っているッ!

817リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/11(水) 01:02:48
>>816
速さを利用した力押しか。
全く、単純なだけに強い。そして大変面倒だ。

泡を割るつもりなのだろうか。
発現した位置はそのまま持っているに等しい。
そして割るには、『割るように正確に突き刺す』必要がある。

中心を突き刺せた場合、その先にあるのはルージングの右手……泡を作る穴の有る、ね。
正確に割れなきゃ泡に取り込まれるだけだ。

上半身の守りを固めはしつつも、受けに入る。

と同時に、ダメージを受けたとしても、際の本体へのフィードバックを利用して
本体の手を、近づけておいた(>>815)牽制に使った泡へ取り込ませる。

818【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/19(木) 23:06:35
>>817(リン)

     ゴ  ォ  ォ  ッ

鋭い蹴爪が、真正面から突っ込んでくる。
狙いはど真ん中、発現した『黒泡』へと吸い込むように突き立ち、

             バ  ツゥ――ン

『黒泡』が破裂し、『LML』の手に蹴爪が『食い込んだ』。
勢いのままに圧されるが――

  「ン なに ィ〜?」  「穴ァァ〜〜〜ッ!?」

ダメージはない。穴に蹴爪が刺さり、そのまま固定された。
相手は脚を上げた状態で、片足立ちのままになっている。

「そっちで受け止めんなら、このまま壁に叩きつけてェェェ――ッ」

                   ググ
                       ガキキ

撃鉄が起きる――が。リンは既に『黒泡』に触れている。

819リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/19(木) 23:13:03
>>818
撃鉄が起きたのは蹴り(手穴で受け止めた)足?
それとも片足立ちの支点のほう?

820【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/19(木) 23:17:12
>>819(リン・回答)
>撃鉄が起きたのは蹴り(手穴で受け止めた)足?
>それとも片足立ちの支点のほう?
支点となった脚。

821リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/19(木) 23:31:51
>>820
感謝

>>818
「見えなかったですか、キッカ……」

「この穴は泡を出すと同時に、
 こうげきをすり抜けさせる当たり判定の穴なんですよ」

リンは泡に触れた、
つまりそれは泡に取り込まれることを表し、
泡を隔てた本体とスタンドが射程距離という概念から開放されるとともに

【『ルージング』の後ろに誰もいなくなる】ことを意味する。

敵は加速してこちらを壁に叩きつけようという算段だ。
『ルージング』の破壊力とはいえ正面から受けるのは危険。だから……

「じゃぁ、行きますよ」

起きた撃鉄が点火に至る瞬間までに
『ルージング』の左手で蹴り足、あるいは相手の腰をつかみにかかる。
さらに蹴爪を通した右手の穴はがっしり敵の膝をつかみ、

点火に至る時、背をのけぞらせて後部へ倒れこむ。

足元からの加速で前に進むばあい自然と上体を前のめりにさせる動きになるはず、
そこを右手の穴を力の支点に使えば『ルージング』から見て後ろから後ろ斜め下にベクトルを変える事を狙い、

スープレックスに近い形で、敵の加速も利用し、顔を地面に叩きつけさせたい。

822【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/20(金) 00:16:49
>>821(リン)

「だからッ! なンだってーのーよッ!」

「この間合いならこっちのが強いってェ――――」



        ズブ  ズブゥ

  「?」  「??」

          「アンタなにやって……」


                ドプンッ


          「本体を……隠した?」

本体であるリンが『黒泡』の中に『消える』。
『LML』を縛る概念すらも消えて――――『障害物』も消えた。

       ガシンッ  グイッ

            「……この状況何かマズ……ッ」


      ガ ガァア ンッ!

『撃鉄』が落ち、その勢いに任せて『LML』が倒れ込む。
既に捕縛は完了し、敵の身体の各部をしっかりと掴んでいる。

        グゥ z ン

                 ドッギャアアア ッ

勢いのままに飛ぶ敵を――そのまま固定し、顔面を床にたたきつけるッ!

          「……ウソォォォォ〜〜〜〜ッ」

           ドグシャアアアッ

――――凄まじい破砕音が響いた。下手をすれば脳挫傷で致命傷だが……


                  ピク  ピクピク

まだ、何とか生きているようだ。

キッカ『キッキング&スクリーミング』⇒ 『顔面に重度の裂傷』『頸椎骨折』『全治一年』『再起可能』

823リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/20(金) 00:21:54
>>822

「あ、やば」

失敗したら怖いなーとか思ってつい加減することを忘れてしまった。
自分の破壊力と相手の破壊力的には最悪死んでもおかしくなかった。反省。

「おーい、『イェン』さんでしたっけー

 終わったんですけど、ヤっちゃいましたー」

で、更にヘタ打つとこのまま成仏しかねないので人手を呼んでみる。

824【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/20(金) 00:47:34
>>823(リン)

       ピク  ピクピク


まだ痙攣しているから大丈夫だ。死んじゃいないはず。
リンが倉庫の外へと呼びかけると……

       ガララ ガッシャ―z_ン


『黒畝』:
「呼んだかしらって観た顔が観た顔を再起不能にしているッ!?」

出てきた『闇医者』。まるで待ち構えていたかのような唐突な出現であった。

「アンタこんなところでなにしてんの。
 アタシは学校先生として、不良を探しに来てて一人は見つけたんだけど」

825リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/20(金) 00:52:41
>>824
「不良にからまれました。
 しばきました、ちょっとやりすぎましたてんちょー」

泡の中から返事をして、ルージングと泡を解除し、立つ。

「というわけで、何とかしてください」

敬礼のポーズである。
雇われ店員が店長になすりつける事案である。

826『Wolf Calling Wolf』:2015/11/21(土) 23:18:18
>>825(リン)

『黒畝』:
「なるほど判らないわね。
 まあ、怪我してるなら治すからおいでおいで」

       チョイチョイチョイ

手招きをしてきた。
尚、その背後には『再起不能』にされた『イェン』が居る。

「あと、コイツらが先取りして始めちゃったけど、お金出すわ。
 『30万円』でいいかしら。確かそんなもんだったわよね」

827リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/22(日) 00:27:33
>>826
「あーあ」

こりゃスープレックスでフェイスクラッシャーされたキッカもイェンも
厄日間違いなしだ。

とりあえず近寄ってみる。
オキニの服も汚れず、怪我はなかったような気が……どうだっけ?

「え? あぁはい。
 とりあえず、こっちも」

キッカを泡に突っ込んで持ってくことにしよう。

828【跳銃】 vs『キッキング&スクリーミング』:2015/11/25(水) 23:22:31
>>827(リン)

『黒畝』:
「ああ、なんて可哀想。とりあえず適当にくっつけておきましょう」

        ズギュンッ  ズギュン

首が変な方向に曲がっているキッカはとりあえず治療された。
リンのほうに怪我はない。ある意味いい稼ぎになった気すらする。

「はい、じゃあこれはお代。
 じゃあ、また店で会いましょう。それじゃあお世話さま〜」

「……チ、持っていくのが面倒くさいわね。よいしょと」

         ズギュズギュ

『30万円』の入った封筒を手渡された。
二人をまとめて肉団子のように丸めると、それを転がしていく。


            ゴロンゴロン


「じゃあね〜」

829リン『ルージング・マイ・レリジョン』:2015/11/25(水) 23:48:14
>>828
あーあ

もう一度頭のなかでつぶやく

封筒をとりあえず懐に突っ込んで、

「えーと、おつかれさまでしたー?」

見送る。
……何をするつもりだったんだっけ。

帰るか、とりあえず。


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