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【場】『倉庫街』

528日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 00:49:51
>>527
「そうか」

   ニヤ

唇の端をつり上げる、冷笑。
「それがどうした?」と言わなくとも分かる意思。

「それはすまんな」

ハスキーな美声というやつだが、口調そのものは荒っぽい。
近付いてきた。クーラーボックスとか、釣果があればそれを覗き込もうとしよう。

529瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/03(火) 01:08:47
>>528
「(ああっ、やっぱりソレ系の人だ…)」

側に置かれているクーラーボックスを覗き込むと、中にはアジが2匹。
クーラーボックスの周りには、切り落とされたイワシの頭が散らばってる。

「夏近いからこんなトコね。
 おっ、また引いてる――」  クイッ クイッ

   キリキリキリ

「(しまった、逃げ時をのがした!)」

530日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 01:15:35
>>529

  グビ

血塗れの瓶からためらいなくラッパ飲みし始めた。

「・・・なあ」
「その『魚の頭』」「何に使うんだ?」

逃そうとそうでなかろうと、作業を終えたならそう訊ねよう。
純粋な好奇心だ。


        『ビーィ☆』


肩のオタマジャクシがなんか鳴いている。特に意味はなさそうだ。

531瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/03(火) 01:32:00
>>530
「これは使うっていうか〜(…やべぇ、アレ鳴いてる)」

        ザ バァ  ピチピチピチピチ!
                      ピチピチピチピチ!

仕掛けを引き上げる――木の枝のように分岐した釣り糸(サビキ仕掛けというやつだ)の先には、
指ほどのサイズの新鮮イワシ十数匹が鈴なりだー!やったー!

「こうやってたくさんつれるだろ?
 んで、このサイズのイワシなら捌くのにナイフを使わずに――」ミリッ メリメリ

イワシの頭を引きちぎると、首の断面に指を突っ込み内臓を抜く。
そのまま腹まで引き裂くと、その採れ採れ新鮮な『開き』を口の中に放り込んだ。

「その場で手開きできる、食べるとンまい」モグモグ

532日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 01:46:53
>>531
「ほう」

素直なおどろきと賞賛の視線を送る。
そして特に断りなく一つ掴み、同じように

「・・・こうか?」

メリ

頭を外し、手開きにして食べた。

    グビリ

飲んだ。

「悪くない」

指についたイワシの血を舐めとりながら笑う。

533瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/03(火) 01:57:17
>>532
「今の季節ならタモ入れたらエビなんかも取れるかなぁー」モグモグ


「んまいなぁーっ。
 いや、不思議とこの辺の獲物は栄養状態が良くってさ……あっ」

…『栄養撒布』してんのこいつじゃね?

534日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 23:19:57
>>533
白魚を並べたような細指が、二匹目を(無断で)開く。

「なにが『あっ』だ?」
「フン」

切れ長の目が『瑞川』を射るように見た。

「おおかた、何を考えたのかはわかるがな」

    チカ☆
  チカ☆

『オタマジャクシ』は尻尾の先から『レーザー』みたいな光を出している。
イワシとかアジに照射している。遊んでいるようにしか見えないが・・・

      チカ☆

『瑞川』本人にも照射した。熱いとか痛いとかそういうのは全然無い。

535瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/03(火) 23:31:35
>>534
「そ、それはどーも失礼しました…。
 って――うおっ!?おおっ!?」バッ

突然レーザー光を浴びせられ、思わず飛び退る。
光線になぞられた手足をかばう。

「熱ッ!痛ッ……くは、ない、ね?」ペタ ペタ

自身を触診。たぶん異常なし。

「……えーっと」

536日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/03(火) 23:42:07
>>535
「何だキサマ、『スタンド使い』か」

こともなげに言うと、小イワシを口に。
噛みながら、『騒ぐな、命に別状は無い』とジェスチャーで伝えよう。

  グビリ

そしてさらに飲酒。

「飲むか?」

瓶ぐち差し出して訊いてきたぞ・・・

537瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/04(水) 00:00:03
>>536
「『健康被害はない』で済まされるなら、痴漢捜査官はいらない!」

その舐める様なレーザー照射は明らかにいやらしかったと思、あっはいイイタダキマス。
酒瓶を受け取り一口、きっとソルティなヤクザ風味。
ほんのり塩味が追加されてるのは海の側にいるせいだけではないはず。
いや、じゃなくて。

「なにやってんのさ、そのスタンド…」

538日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/04(水) 00:33:43
>>537
「気にするな」「『瑞川』」

平然と相手の名前を呼ぶ。
ソルティ? アルコール度数45度のスコッチだ。塩の味なんかしないぞ。

「『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』」
「名前が分かる」「そういう能力だ」

冷笑を浮かべつつ、『オタマジャクシ』を改めて紹介しよう。

539瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/04(水) 00:47:01
>>538
「ギャー!?」

「いきなりびっくりするぜ。
 人の顔を覚えるのが苦手なボクにはうらやましい能力だ」

>塩の味なんかしないぞ
いや、ビンの汚れが…。
お酒は返す。

540日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2014/06/04(水) 01:27:43
>>539
「・・・」

『羨ましい』とは新鮮な感想だ。
毒気を抜かれた気分で立ち上がる。瓶は受け取り、飲み干してから海へ還そう。ガラスは鉱物だからな。たしか。アルミとかもそうだ。

「なかなかウマかったぞ」

残りの小イワシを指さしてそう言うと歩き出す。
特に呼び止められたりとかでなければ、そのまま立ち去るつもりだ。

541瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2014/06/04(水) 21:07:06
>>540
なんかもうやりたい放題だな!
人類も自然の一部とかいう暴論。

「『旬』、だからね」

仕掛けを片付けながら、立ち去る姿を見送った。

                  ・・・・・・

「(去ったのを確認しながら)……あーびっくりした。
 水生動物の分布調査しにきて、
 オタマジャクシのスタンドを見ることになるとは思わなかったね」

「海もすっかり夏模様だ」

釣竿を収納し、その場を立ち去った。

542灰羽『アクエリアス』:2014/08/08(金) 22:19:38
「稽古とか言っちゃうとイイ勝負って条件は難しいってことがわかったな。
 かといって真剣勝負してくれと言っても、お礼もできないしなァ〜。
 金はないし、ほかに価値のあるあげられる物……パンツとか?
 でもパンツなんて欲しいか? 汚いだろ。私が男だったら別にいらねー」


適当なコンテナに腰掛け、ぼけーっと海を眺めながらぶつぶつ言う、飾り気の無い少女。
名前は灰羽あと。
少女は、3ヶ月で3人といい勝負しなければならないのだが、悩んでいた。


「パンツなんて欲しがるのはフィクションの一種か、一部の特殊な人だろ……多分。
 やっぱり無理やり襲いかかるしかないのかねェ……」

543灰羽『アクエリアス』:2014/08/09(土) 01:31:49
>>542
「あーあ……どうしたものかなァ〜」


帰った。

544錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/30(土) 21:35:37
   プカァー


一人、タバコを吸っている。
なんとなくこういう場所でタバコを吸いたい気分になったからだ。

  グビ

酒も。

545稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/30(土) 23:54:38
>>544
「あ?」

そこにやって来るのは、煙草をくわえた少年だ。
金色に染めた短髪、ヤクザかと見まがうような強面、改造された学ラン、分かりやすい『不良』だ。
そして『不良』なので、人気のないところで煙草をフカそうと考えているわけである。
(稲積は、女子供と捨て猫捨て犬には優しく、を地で行く『アナログ』な不良像を理想としている)

「先客か」 ペコ

一瞬後ろ腰に手を伸ばしたが、すぐに戻して目礼して煙草を吸い始める。

546錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/30(土) 23:59:33
>>545
ちらりと見た。
何か隠し持ってるな、とは思ったが、爆弾やミサイルじゃないかぎり『ザ・シグマ』は無敵なので気にしない。

「・・・」「あ」

ふと思いつき、携帯灰皿を取り出した。
『持ってる?』とジェスチャーで問いかける。

547稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 00:06:27
>>546
「ありがとよ」 ス

学ランのポケットから携帯灰皿を取り出す。
心配は要らねえ。オレは筋を通すタイプだからな。マナーは守るぜ。

「………」

それから、男の格好を見る。
なかなかワイルドな佇まいだな、と思った。
…オレもガタイの良い方ではあるが、コイツは次元が違いそうだ。
明らかに何かの職業に特化したみたいな筋肉のつき方してやがる。

…っと、少しじろじろ見過ぎたかもしれねえ。
最近スタンド使いに襲われてばかりだから、過敏になってるのかもな。

548錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/31(日) 00:51:36
>>547
まず思いつくのは『格闘家』――だろうか。
だが筋肉の質がちがう。数分あるいは数時間の運動に特化した彼らの(画面越しでも、直接観戦したことがあっても)肉体とは何かがちがう。
『警察官』や『自衛官』のような、常に『備える』人々の体ともちがう。

「何だよ」

見られて、気になったので聞く。

「灰皿持ってるのは感心だけど、睨むのは感心しねーぜ」

549稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 00:57:10
>>548
なんだ…? コイツの身体、明らかに『アマチュア』って身体じゃあない。
ガチガチだが、ボディビルダーとも違う。ああいう実用性のない筋肉でもねえ。
これは、どっちかというと、ゴリラとかそういう類のような……、

「ん? ああ、悪り」 「『良い体』してんなって思ってよ」

咎められたので、謝っとくぜ。
そういえば、自分の人相が悪いのを忘れてた。
こーいうことがあるから、変に目をつけられたりするんだよな…。

550錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/31(日) 01:04:28
>>549
「よく言われるけどな」

笑うとなんだか愛嬌のある猿みたいだった。野生だ。
ゴリラというのも的を射ているかもしれないな。

「学ランってことは学生? それとも趣味なのか?」

何本目かわからないが、火をつけながら訊く。
未成年だからどうこういうつもりはない。
ちょっとした興味だ。ただそれだけ。

551稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 01:07:57
>>550
「ああそうだ。ガクセーだよ」 「…悪いか?」

今までこういうシチュエーションでオレが学生かどうか聞いて来た奴は、
大体が未成年が煙草をどうこうって説教してきたからな…。
だから、自然とオレもこのゴリラ男に対して身構える。
メンド―くせえ説教が始まるようなら、さっさと場所を移すつもりだぜ。

552錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/31(日) 01:17:52
>>551
「いや、別に」

説教なんかしたくないし、大体肺が真っ黒になろうが死のうがそれはそいつの自己責任だ。

「まあそー構えるなよ」
「武器とか出すなよ? 怖いからな」

へらへら笑ったまま言う。

553稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 01:24:12
>>552
「あン?」

思わず肩透かしを食った。
なんというか、そういうのに気にしないタイプのヤツなのか。
色々と有難いぜ。そして、

「…変わってるな、アンタ」 「体つきとか性格もそうだが………」

           「『経験』が」

オレの……後ろ腰に隠し持っている『拳銃』に…
多分、さっき思わず手を伸ばした一瞬の動作だけで『気付いて』やがる。
つまり、そのくらいには『慣れ』てるってことだ。そういう動作そのものに。

体つきや性格もそうだがっつったが、それは間違いかもしれねえ。
こいつの『経験』が、体つきや性格を作る『礎』になってる、そんな気がする。
とはいえ、敵意や悪意は感じられねえから警戒はしないけどな。

   ギシリ

だからこれは、友好の笑みだぜ。
銀色に煌めく『牙』が生えそろってると、どうにも威嚇にしか見えねえがな。

554錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/08/31(日) 01:31:05
>>553
「変わった歯だな」
「差し歯?」

ギザギザの銀歯を指さして言う。
その指は、左手の五指全てに『黒炎』の刺青がびっしりと覆っている。

「一般的だと思ったことはねーけど」
「まあ十なん年も野宿してりゃ、それなりに『経験』は積めるよ。誰でも」

555稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/08/31(日) 01:41:26
>>554
「いんや」 「『生え歯』だ」

注射されたら元の歯が抜けてこれが生えたなんて言っても信じられないから言わんがな。
そんで、コイツの指ヤベーな……。『刺青』。しかも指先に。
痛くなかったのか? と思うが…多分痛かったんだろうな。ファッションに命かけてやがる。

「十何年も『野宿』ってこたあアンタ、ターザンみたいな生活してんのか」
「その歳で世捨て人たあたまげたな…」 「虫とか食ったりすんの?」

『野宿』で武器を隠し持ってることに気付くような『経験』は積めねえと思うが、
まあそこはそれっつーか、コイツにも色々事情ってモンがあるんだろう。そこには触れねえぜ。

556錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/09/01(月) 00:05:03
>>555
「・・・へエ」

目を細めた。

「世捨てってほどじゃあねーけどな。何でも仕事はあるもんさ」
「虫? 腹減ってんの? 素揚げがあるけど」

つまみにな。
だが、それはそれとしてだ。

「トコロデ」

ふと、声質が変わった。
錆びた鉄を擦り合わせたような、人の声には違いないが人の声ではないような・・・奇妙な声色。

「『金属』ミテーに見エルが、ソレ、生えテンノ?」「被セモンとカジャナクテ?」

557稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/09/01(月) 00:12:49
>>556
食うかよ…と思いつつ、

  「!」 「………」

『変わった』ことに気付く。
そして気付いた。なるほど、『変わってる』奴というのは大抵『そう』だった。
コイツも………『スタンド使い』。

 「あーそうだよ」 「『生えてる』」
 「『生え歯』だって言ったろ」

   「何なら見てみるか?」

そう言って、『歯』を一本抜いて差し出すぜ。
10秒くらいですぐに生えるがな。

558錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/09/01(月) 00:29:31
>>557
「ハハはァ」

『生えている歯を引っこ抜いて差し出す』少年に、笑いかける。
そんなことが出来るのは錏葉九郎の知識においてたったの一つ。

「『歯』ノ能力か?」「サメみテーダナ」

煙を吐き出し、

「俺ハ錏葉九郎」「『スタンド』ノ名ハ『ザ・シグマ』」

   ス

差し出された『歯』を、友好的に

           ビ シッ!!

『まるで受け取るかのように手を伸ばし、デコピンの要領で指先でハジく』!(スB
問題なく顔面狙いだ。

559稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/09/01(月) 00:42:05
>>558
  「う」
       「おォおッ!?」

     ドヒュッ!

のけぞり――勿論絶対間に合わないスピードだが――『歯』を解除。
解除するんならのけぞる必要なんかねえけど、それはそれ。反射ってもんだ。

そしてのけぞった勢いで転がるように後退し、右手は後ろ腰へ。

  「テメェ…」「何のつもりだ」

     「喧嘩売ってんのか、オイ」
  ギシイ

歯を食いしばると同時に、口から金属音じみた音が出る。
この耳障りな音にも、もう慣れたモンだ。

…クソ、構えてはみたものの、あのスピード…スタンド使いにしても妙だぜ。
この距離であの身のこなしじゃあ、ちいっと厄介そうだ…。

560錏葉九郎『ザ・シグマ』:2014/09/01(月) 01:39:21
>>559

「オ」

「『買っテクレルのカ』」

嬉しげだ。
異様なのは声だけだ。それ以外、なんの変化も見えない。
見えないが、決定的に『ちがう』ことだけは理解できる。『スタンド使い』だからな。

「『歯』カ?」「『実体』ガアル」

ぐぐ、っと身を低く、低く、地をはう獣のような低姿勢の、『構え』だ。

561稲積 誇生『バイト・ザ・ブリット』:2014/09/01(月) 01:46:58
>>560
「売られた喧嘩は買う主義だ」 「クソッたれ!」

後ろ腰に回した手を勢いよく出す。…銃は、持ってねえ。
持ったとして、この間合いじゃそこを優先的に狙われるに決まってる。

「ぶっちゃけ不利だが、やるならやってやるぜ…」

「この通り魔野郎が」


          →『ハイ・ヴォルテージ』へ TO BE CONTINUED...
          ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395527022/242-

562灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 00:22:33
「ねえ、『アクエリアス』
 どこ行くんだ?」


力強い女性型のスタンドがふらふらと歩く。
その後ろをついてく小柄な少女。


「っていうかどこだここォ……?」

563烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 00:27:11
>>562

その少女のあとをスタスタついてきたよ。
『スタンド』出してふらふらウロついているなんて危なっかしくて心配だからね。

にこ にこ

雑踏とか雑音も無くなって微かに波の音が届くだけ。
足音には気付くんじゃあないか?

564灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 00:34:57
>>563
「……ム」

(いつのまにか人が……独り言聞かれてたかな。
 ハズカシイな……)


スタンドが見えていなければ独り言だろう。
スタンドが見えていても、自我の無いタイプの方が多いので独り言だと大体思われる。
そして『アクエリアス』は多少自我があったが、
散歩中の犬と同じくらい本体の言うことを無視していたので、実際独り言だった。


「ハイ ハイハイ ハイ」


さっとスマホを取り出して、電話しているふりをする。
さっきまで両手をぶらぶらさせていたので、モロバレだが。

565烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 00:41:32
>>564

   ヒョン

超スピードで『そいつ』は飛んできた。
『灰羽』の顔の真横。文字通り鼻先が触れそうなほど近くに、

    カッチ☆ カッチ☆ カッチ☆ カッチ☆

横向きの『骸骨』が楽しそうに歯を鳴らしている。
スマホを指先でこちこち叩いて、

   『カ カカカカカカカカカカカカカカカ――――ッ』

嗤っている。
浮かぶ『骸骨』。小さなツノと、ギザギザの歯。『灰羽』の顔の高さに、寝転がるような態勢でいる。
勿論『スタンド使い』同士で、そういう偏見は無い。
独り言のクセも気にはならない。喋ったりものを食べたり生きていたり、そういうのには興味がないからだ。あくまで断然、顔である。

566灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 00:50:06
>>565
「うわおー!?」


少女は、後ろから突かれた兎みたいに、びょっと飛び上がった。
そして女性型スタンドの後ろに隠れる。カートゥーンキャラクターみたいな挙動である。


「ビックリした……」


少女は顔の造形はそれほど悪くないが、飾り気が無く、髪の毛はところどころはねていた。
年齢的には中学生くらいだろうが、小柄なことと飾り気の無さから小学生的な雰囲気が少し残っている印象だ。

567烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 01:00:40
>>566
「やあ」『カカ!』

       シュタ!

『スタンド』の後ろに隠れてこっちを見る少女に、にこやかに微笑みかける。
『骸骨』は傍らで立っている。
ちょっと上等の黒スーツに金のピアス。笑う口元からのぞく歯は、『骸骨』と同じギザギザだ。むろん『義歯』だ。

「おどろかせてゴメンよ。
 それ、君の『悪霊・・・ン オホン」「『スタンド』だろ? 何で出しっぱなしで歩いてるのかなと思ってさ」

疑問をぶつけてみよう。

568灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 01:08:09
>>567
「あ……ど、どうも」


少女が女性型スタンドの後ろから顔を出す。
飾り気の無い、と言ったが、唯一おしゃれっぽいところがあった。
首に巻いてあるチョーカーだ。


「え? ん〜
 まあ、なんていうか散歩ですかね?
 普段こっちの都合につき合わせてるので、好きに歩かせてみようかなぁって……」

『グググ グウ?』


女性型スタンドも何か言ったが意味はわからない。

569烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 01:26:01
>>568
「散歩」

斬新な発想だと思った。今度やってみよう。

「散歩か。オレもそうなんだけど、いやちょっと気になってさ。
 ああ、でもどうしようかな。言った方がいいな。君のを聞いてオレは何も言わないのもフェアじゃあないからなあ」

  『カカ カカカカ』

笑っている。ふと『灰羽』は気付く。これは明朗とか快活とか、そういうのとは対極の『笑い』だ。
侮りや嘲り、それに、包み隠さず言うと悪意と殺意、とにかくそういった『悪いもの』が煮詰まったものが『骸骨』の笑い方だ。

「強そうだとは思うんだよ。君のも強そうだ。うん、でもアレだな」「殺せそうだな」
「最近仕事も忙しくて全然ヒマがなくてさ。どうしてもこう、イライラっとするっていうか、ムラムラッとくるっていうかさ」

「まあ、とにかくリクエストがあれば聞いておいてもいいよ。俺は絞めるほうが好きだけど、殴ったり蹴ったりのほうがいいならそれでもいいし」
「てきとーに道具とかあったほうがいいならそれでもいいし、いや別に希望通りに殺すわけじゃないんだけど」

何やら、喋っている。

570灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 01:37:39
>>569
「うん? うんん?
 言ったほうがいいって言っておきながら、
 なんだか全然意味がわからないですけどォ?」


男性の露骨な態度にさすがに不機嫌そうになる。
少女はあんまり空気が読めないので、ビビッたりはするが、同時に口ごたえもする。
女子の陰湿ないじめに対し普通に犯人探ししたり先生に言いつけたりするタイプだ。


「不良ですか?
 大人なのに……」


殺すだのなんだのくらいは、ちょっと態度の悪い男子学生もよく言っている言葉だ。
聞きなれないというほどではない。

571烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 01:53:29
>>570
「不良? とんでもない。これでも教員免許とったよオレ」

胸を張る。

「しかしだ。それはそれ、これはこれだ。意味が分からない? そうかな・・・わりとシンプルに言ったんだけど・・・」
「よしわかった。直接言おう。殺すからね」

     『カカ カカ カカ カカカカカ!』

      カチ ン☆

『骸骨』が歯を噛み鳴らし、

「『クライムウェイヴ』」

    ブ オ!!

『超神速』!(スA)
距離に関してはさきほど『灰羽』の顔の横に寝転がっていたときとそう変わらない。
つまり、『クライムウェイヴ(骨)』の『射程範囲内』だ。コマ落としのフィルムのように、瞬きの間に、距離を詰めるッ!

572灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 02:02:38
>>571
「ちょ……何このヒト!?
 あ、『アクエリアス』!」


物凄い速度で飛んできた骸骨に反応できない。
絞めるのが好きなどと言っていたので、とっさに首に来るのではないかと思い、
女性型スタンド、『アクエリアス』は首を絞めるならここに来るだろうという
未来予測の位置にチョップを繰り出す(破ス精BCA)

573烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 02:17:09
>>572
「!」  『カ !』

チョップは『空振り』だ。迫るのと同じくらい速く、元の位置に戻る『骸骨』。

『クライムウェイヴ』は最大6mの長射程内を自在に跳ね回る骸骨。『人間並み』のスピードで、正面から『骸骨』を捉えることは不可能に近い。
だが、飛び回る蜂を寄せ付けないように腕を振る、程度の意味での『防御』は―――可能だ。

「けっこう、良いとこ狙ってくるじゃないか」「『アクエリアス』? スピードは大したことなさそうだが・・・」

人間の骨を折る程度の打撃ならば、『クライムウェイヴ』の腕を吹っ飛ばすこともたやすい。パワーも低い。
そういう脆弱性は十分承知だ。

    ザ ッ!

「オレは『十板部 烙』」「そっちに行くからな」

名乗りながら、本体である烙が、歩いて距離を詰めていく――

574ようこそ、名無しの世界へ…:2014/10/13(月) 02:28:19
>>573
(この人も私みたいになんか事情があるのかなァ〜?)

「灰羽あと です。えーと? よろしく?」


名乗られたら、まあ名乗り返すしかないだろう。
正直少し迷いはしたが。


(なんで近づいて来るンだ〜?
 この距離であれだけ早いなら近づく必要無いじゃん! なんで?)

「アクエリアス、警戒しろ警戒ィ」


なんだかわからないが不気味だ。距離を取ろう。最初よりもっとだ。
そして適当な小石があるところまで移動したら、そのまま移動するとみせかけて小石を蹴り付けてみよう(破ス精BCA)

575灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 02:30:32
>>574
ageェ

576烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 20:09:40
>>574
事情や理由なんて大したことは無く、単に腹が減って牛丼にしようか讃岐うどんにしようか迷って決める程度のことだ。
素通りした自販機に昔よく飲んでたジュースがあって懐かしくて買っちまうとか、
特に用もないけどコンビニに寄ってお菓子買って帰るとか、
そんな程度の『何となく』だ。

  ザ  ザ  ザッ

距離を取る――言うのは容易いが実際は難しい。人間同士の足の速さなんてそうそう差は無いし、体格差=脚の長さで有利なのは断然

   ビシュッ!

「うおっ」    ガ  ィ    〜  ン   「っとォ〜」

蹴り飛ばされた『小石』を、『骸骨』でどうこうはしなかった。
前面に浮かぶ『もう一つのヴィジョン』。『クライムウェイヴ』。『鎧/骨』の能力。『甲冑』が立ちはだかり、『石』を弾く。
胴体がちょっとだけ凹んだ。

「危ないなァ」「まったく」

   ダ!

『二体のスタンド』を従え、『走って追う』!

577灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 21:54:04
>>576
「えっなにそれ?」

(これ変則型だよねェ……スタンド使い例外多すぎない?)


近づいてくるのだから近距離でなにかする能力なのだろうとは思ったが、これは予想外だった。
スタンド使いとして暦が浅い少女だったが、
出会ったのはあまり一般的ではなさそうなスタンドのほうが多い。


「こっち来たぁ」


相手が歩いているならまだしも、走ってこられたら距離をとるのは無理だ。
距離を保つことはできなくもないが、背中を向けて走る必要がある。
となれば、意表をついてこちらも男性に向かってダッシュ。
素早い骸骨には対応できないので、あらかじめ頭部などを腕で守り、そのまま体当たりだ(破B)

578烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 22:05:19
>>577
「おっと、嬉しいね」

『体当たり』を敢行する『アクエリアス』、その体を、

    ガ  ッ シィ ン!!!

『抱きとめ、締め上げる』ッ!!(破ス精BDC)
スピードはのろいが、その不利は『突進』する相手を抱きとめる、という状況がカバーしてくれる筈だ。
そして『鎧』のパワーはほぼ『アクエリアス』と互角・・・『組み合い』よりかは、こちらが有利な体勢で、
しかも『クライムウェイヴ』は二体いる。

距離を詰めた理由は、『灰羽』の背後に『骸骨』が回り込むだけの余裕・・・『射程距離』の余裕が欲しかったからである。
余裕があり、妨害がなければ、一秒、いや一瞬すらかからないほどの超神速で、背後に『骸骨』は回り込めるのだ。

   トン トン

     カチ☆ カチ☆

『灰羽』の肩を、後ろからつつく『骸骨』。

579灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 22:20:57
>>578
「うええ」


意表をついたはずが、予想されていたというのか。
背後からつつかれるが、これは無視する。
というかスゴイパワーで締め上げられているのだ。それどころではない。
仮にそのまま殴られても無視するしかないだろう。


「うぎゅうゥゥゥ」

『クオオ……』


もちろん『アクエリアス』も『鎧』と同じくらいのパワーがあるのだから、
大人しく締め上げられるつもりはない。
腕で締め上げに耐えつつ、『鎧』の足をガンガン蹴る(破スBC)

580烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 22:30:45
>>579
ごん、ごん、と鉄を叩く音。だが『向こう脛』を蹴たぐられても、当の本体はちょっと眉をひそめただけだ。

「痛い」

『クライムウェイヴ』は、『鎧』が皮膚の、『骸骨』が骨のダメージをそれぞれフィードバックする。
『鎧』の痛痒は即ち『皮一枚』のことでしかない。とはいえ『スゴい』パワーで蹴り続けられれば、鋼鉄の甲冑もいずれはゆがみ、拉げる。
もちろんその前にどうにでもなるのが、『クライムウェイヴ』だ。

   シュル

『無視』した『骸骨』の腕が、後ろからするりと『灰羽』の首に絡まる。
『絞めるのが好き』なので、言葉は違えないことにした。非力であろうが何であろうがノドの圧迫は容易い。『気道と頸脈を遮断されれば』、人間は落ちる。
『チョーク・スリーパー』だ。(破ス精DAB)

581灰羽『アクエリアス』:2014/10/13(月) 22:46:16
>>580
「硬いぐええ」


さすがにこれを無視したら気を失う。というかそのまま宣言通り殺されるかもしれない。
パワーは弱そうなので、引き剥がすことはできるが、腕は締め上げに抵抗している。
となれば頭を動かして頭突きで対抗しよう。
絞めているのは骨だ。生身の人間が行うチョーク・スリーパーよりは隙間が多いはず。
『アクエリアス』に後頭部で頭突きさせる。
足を蹴りつけるのに合わせて反動を使い、体全体で後ろに仰け反るくらいの勢いでやる。
(破スBC)

手の中に小盃を発現しておく。

582『倉庫街へようこそ!』:2014/10/13(月) 23:52:38
>>580-581(烙、灰羽)
『烙』は『骸骨』で『灰羽』本体を後ろから裸締めにかけた。
『甲冑』は『アクエリアス』を拘束し、本体の動きも困難な状態……!

           『キリ  キリキリキリ・・・・・』

『甲冑』に拘束された『アクエリアス』は、『灰羽』本体と距離がある。
生身の『灰羽』の頭突きでは、『骸骨』に干渉することは出来ない。

手の中に『小盃』を発現出来たが……締め上げがきつい。
だんだんと『灰羽』の意識が薄れていく。『呼吸困難』の症状だ。

あと数秒で完全に意識も落ちてしまうだろう……

583烙『クライムウェイヴ』:2014/10/13(月) 23:59:55
(ありがとうございます)
>>582

「んん・・・」

「イイね。骨身に伝わるっていうか、この感じが・・・」

あと少しか。まあ、絞め落としてしまおう。
行動は何も変わらない。継続する。

584灰羽『アクエリアス』:2014/10/14(火) 00:20:32
>>582
予想以上に距離があったようだ。


「ぐえー」


腰につけたペットボトルは蓋が開いてないし、体は届かない。
こうなれば他に手は無い。小盃を投げるしかないだろう。
だが『アクエリアス』の精密性は高いとはいえ、体勢が厳しい。
こうなれば本体に当たってしまっても仕方がない。
『骸骨』に向けて(上腕は締め付けに対抗しているので)手首のスナップで『小盃』を投げつける。
狙いは腕の関節あたりだ。本体に当たっても胸辺りになるので首よりはマシだろう。
同時に、もう片方の『小盃』を敵本体へ同様にして投げる。
こちらは狙いは適当でいい。当たればより効果は大きいが、注意を逸らすだけでも効果がある。
(破ス精BCA)

585烙『クライムウェイヴ』:2014/10/16(木) 00:26:12
>>584
この場合、つまり『頭をかばう格好で突進』し、その体勢のまま『抱き締められている』場合、という意味だが、
『前方』は丸々全て覆われている状況である。腕の可動域は手首のスナップを考慮しても、『鎧』の向こう側には決して届かない。
ましてや今、『締め付け』に対抗するべく肩に力が入っている状態だ。『スタンド』に筋肉や骨は無いが、操作する感覚は生身の感覚を超越はしない。
肩から上腕が力んだ状態では、『投擲』は不可能。実際、何とかまともに物を投げつけるには『手首のスナップ』を効かすしかない。
そして繰り返しになるが、この状態からでは『前方』にあるのは敵の胸板。『盃』は、鋼鉄の鎧にあたって弾かれる。

『骸骨』を狙うのならば『背後』に投げつける、ということになるが・・・これは狙いが『本体』と同位置である。
位置関係の把握さえ確実ならば、そして狙いの位置も『本体』は身を以て実感している。いわばこれ以上無いほど精確、だ。
狙えるのならば、『アクエリアス』の『精密動作製』はそれを可能とする。

   ヒ ュ ッ

「ん・・・!」

『チョークスリーパー』を解き、『骸骨』が離れる。(スA
万一の『被弾』に備えて離れる。もちろんこのままでは『灰羽』に当たるかもしれないが、『解除』はできるだろう。

十板部 烙。
敵を抱きとめ、締め付ける『クライムウェイヴ(鎧)』。
それに抵抗する『アクエリアス』。
息と、首の血行が復活する『灰羽』。
その背後でさらなる『投擲』に備える『クライムウェイヴ(骨)』。

一直線に並ぶ格好になるな。

「けっこう、わりと、頑張るじゃあないか」
「本格的な殴り合いとなると、実はこのままだと分が悪い。力で押さえつけることは出来てるけどね」「だが、君を狙えば逆に狙撃される可能性」
「意外なイラ立ちだ」

自由に動けるなら『骸骨』に飛び道具を当てるのは至難の業だし、本体である烙には完全に『鎧』が邪魔になって当たらない・・・
とはいえ、『膠着』しているのは確かだ。

586灰羽『アクエリアス』:2014/10/16(木) 01:30:35
>>585

     カンッ


肩越しに届くか、と思ったが角度が悪かったようだ。
十板部に投げた『小盃』は、鎧にはじかれる。


「ぷはあ……ぐッ
 痛ったァ〜」
             ザクッ

そして『骸骨』が素早く引いたため片胸が自らの刃で切り裂かれる。
力の入りにくい体勢であり、刃の切れ味自体がそれほどでもなかったため、
そこまで深い傷ではないが、血があふれる。


 ジュル
      ジュるるん


そして『小盃』に血を吸わせる。
もう片方の『小盃』がはじかれたのは失敗だったが、
目の前の鎧の胸板にはじかれたなら、すぐ下に落ちるだろう。
それなら『アクエリアス』の足にちょいと当てて調節できる。むしろ好都合だ。

『小盃』に吸わせた血を、対である落ちる『小盃』からマシンガンとして連射する。
必要なら落ちる『小盃』に足を当てて調整する(精A)
狙いは十板部の頭部、上半分、さらに言うなら眼。
破壊できれば良いが、そうでなくても血の目潰しになる。
(破ス精BBA 血の一滴一滴を連射)


「けほっけほ
 じゃあ、私の頑張りに免じてそっちが死んでくださいよォ」


いくら『骸骨』が速いとはいえ、位置が遠い。
連射にしているので質量は小さいがパワーでも勝る。
『鎧』は『アクエリアス』と力比べをしている。
防ぐことを優先して締め付けるのをやめるなら、『アクエリアス』を動かす心の準備をしておく。
そして、血を事前に察知される可能性だが、初見であるし、
灰羽が両手で傷口と『小盃』を隠すことで見つかりにくくする。傷口を押さえることは不自然では無いはずだ。

587烙『クライムウェイヴ』:2014/10/19(日) 02:11:35
>>586
『十板部 烙』は、勝利を確信している。
相手は拘束から抜けだす気配はなく、その『能力』であろう『盃』で何らかの攻撃を試み・・・失敗した。
『鎧』は問題なく押さえ込みを成功させ続けており、『骸骨』も自由の身だ。あとは少々勿体ないが『合一』して、その比類なきパワーで圧殺する。
そのヴィジョンは明白に脳裏に浮かんでおり、そしてそうなることは既に決定事項――

  ヒュ  ッ

『だった』。

侮ったのは『アクエリアス』、その機械じみた『器用さという言葉ではおさまらぬ『精密さ』。
『落ちる盃』を『足で受け』、能力によって撃ちだす『血』で、『狙撃する』。
そんな芸当は、『殺人鬼』の予測する未来の埒外だ。故に――直撃する。


    バ ヅン!!!


「!?」「あっ」「?」

     「ぐっ」「ああああァああァァぁッ!!!!!」

少なくとも、どう見積もっても『肉を抉る』ほどの威力(原作『運命の車輪』のガソリン弾程度)の『血弾』は、
計算され尽くしたかのような弾道を描いて『殺人鬼』の右目に吸い込まれるように『着弾』。
『フッ飛ばした』。

「あ――――ッ!!」

殴られる、銃で撃たれる、腹を刺される、そういうのは経験済みだし対処可能だった。
だが予想外にして人生の予定外、『失明』という事態にあって、『殺人鬼』ということの他はきわめて一般的な人間である『烙』にとっては・・・

   フ

『鎧』の拘束が緩む――!

588灰羽『アクエリアス』:2014/10/19(日) 04:19:21
>>587
目をやった……が灰羽の出血は止まらず、血の連射も続く(破ス精BBA)
このままいけばもう片方の目も失明するかもしれない。


「『アクエリアス』ッ突き飛ばせ!」


拘束が緩んだ『鎧』を突き飛ばさせる(破B)
スタンドが2体いるあたりダメージフィードバックがどうなっているのかいまいちわからないが、
本体である十板部も体勢を崩すかもしれない。
その場合は血弾の角度を調整しよう。足で動かさなくても、盃からの発射角度は50度〜130度程度で制御できる。

と、『アクエリアス』に指示を出すと同時に灰羽自身が十板部に向かう。
『アクエリアス』も多少の自我があり、操作に集中しなくても指示すれば行動できるのだ。
片腕で傷口と『小盃』を押さえ、もう片腕で腰につけた二つのペットボトルのうち、一つのキャップを取る。
(ちなみにペットボトルのラベルは桃の天○水といろ○すだが中身は洗剤だ)
頭突きが届くほどではないが、それなりに近い位置にいたはずだ。数歩でつくだろう。

589烙『クライムウェイヴ』:2014/10/20(月) 22:39:03
>>588
頭が焼けるようだ。
片方の目がフッ飛んで見えない。必死で顔を庇った腕に、連射する『血弾』が連続して食い込む。
たちまち腕も血塗れになる。貫通するようなものは無いが、肌を破り、肉に食い込んでいく。『弾』の血と、自分自身の血がたちまち足下に血溜りをつくっていく。

「うああッ」
       ビス!

片耳も削ぎ飛ばされた。あくまで連射は容赦がない。     ガ ク
激痛と、失明の絶望感にヒザをつく。
『鎧』の、『本体が被弾した部分』に、小気味好くパンチ穴のような穴が開いていく。
『鎧』と『本体の皮膚』はダメージを共有するのだ。『鎧』の腕は穴だらけだ。
胴体や頬の部分にも幾つか穴が開き――

 「あ」「あがああっ」「ぐ」
「『クライム」
     「ウェイヴ』――!!!」

奇しくも、『アクエリアス』と似た特性を『クライムウェイヴ』もまた持っていた。
神速の『骸骨』と鋼鉄の『鎧』、悪魔じみた意匠のそれぞれが未成熟ながらも意思をもち、『骸骨』にはさらに独立した視聴覚を備える。
だから『十板部 烙』の視覚は奪われはしたが、共有する視覚は戦場を視認する。『十板部 烙』が痛みと混乱にさいなまれても、『クライムウェイヴ』はその殺意を体現する。
そしてさらに、『灰羽』の知らぬ『クライムウェイヴ』。その本領。

  ドンッ!!!

突き飛ばされる『鎧』。

             ギャン

力なくよろめく『鎧』に、『灰羽』の背後から飛び上がり、飛び込むように『骸骨』が迫り、『合一』する。よろめく体に、力が満ちる。

『クライムウェイヴ』:二つで一つ。『鎧/骨』のスタンド。二つが一つに『合一』し、無双のパワーを得る。
                  (ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/253)

『灰羽』と『烙』の距離は『数歩の距離』だ。それぞれの『スタンド』はそれぞれの傍らに居る。
そして、骸骨の模様が浮かび上がる穴だらけの甲冑が、そっと上げた片足を、地面に対して斜めに向ける―――歩き出すように。

590灰羽『アクエリアス』:2014/10/21(火) 00:52:18
>>589
「がっ……合体したぁッ!?」


と、いうことはなんらかの利点があるのだろう。
血弾をどうにかするだけなら『骸骨』で『盃』を蹴り飛ばしでもするのが手っ取り早い。
血弾を食らってでも合体を優先するだけの何かがある、のか。


(こっちへ足をォォ……?
 『骸骨』の速度と『鎧』の力を合わせもつ……のか!? 来るか?)


『アクエリアス』の両手に『大盃』を発現。
盃の側面、刃を向け警戒する……と見せかけて、両手に注目を集めて、『小盃』を蹴る。
『小盃』は血弾を発射している。それをさすがにこれ以上無視するとは思えない。
だから血弾に対応しようとした所に、血弾を捨て『小盃』を武器に使えば虚をつけるかもしれない。
狙いは足だが、十板部は膝をついている。当たるなら太ももだろう(破ス精BCA 切れ味ナイフ並み)


(ヤバい……なら相手が体勢を崩している今のうちに出来るだけ攻撃する!)

591烙『クライムウェイヴ』:2014/10/21(火) 01:51:45
>>590

     ガ   ド ムッ!!!

『撃発』。
『合一』した『クライムウェイヴ』は、その四肢を爆発的な威力・速度で発射することができる。
片足は上がり、地面に対して斜めに向かっている。歩き出す瞬間のようなその姿勢で、上げた脚を『射出』する。地面に対して斜めに突き刺さる『砲弾』じみて・・・
つまりこれは最もすばやく、簡単で、手軽な、『地面を爆裂し、その散弾を前方へと拡散する』攻撃。(破スAB
『血弾』も『小盃』も正面から迎撃し、そして逆に・・・『アクエリアス』と『灰羽』を襲う『散弾』の雨だ!

「ぐ  ぐぐ」「痛い・・・」「オレの目ェ」「くそォォ」「がァァーッ」
「うぐ ううう」「なんてヒドいことをヲ〜ッ」

   ガチン

撃発した脚は地面に食い込んでいる格好になるだろうから、そのまま歩くとガチンと嵌まる。
そして、二歩目。

「お前・・・はァ」
「お前は、殺してやるぞ・・・」「絞め殺すのは確定だが」「くそォォォ」

  ガ  ド ム!!

             ガチンッ

『灰羽』に辿り着くまで、『歩きながら』『脚の撃発=爆散弾を繰り返す』。
防御するにせよ回避(難しいだろうが)にせよ、その対処する時間が、一歩一歩を踏み出す隙となる。『クライムウェイヴ』は止まらない。

「目玉を抉って、耳も引きちぎってやるからな・・・手足を引き抜いて、それから殺してやる」
「オレの目をよォ〜」「潰してくれたことは・・・きっちりと返してもらうからな」

呪詛とともに、殺意が迫る。

592灰羽『アクエリアス』:2014/10/21(火) 02:40:17
>>591
「にィィ!?」


脚の『射出』、速度は『アクエリアス』が蹴ろうとするよりも早い。
まだ地面にあった『小盃』はどこかに吹っ飛ぶ。
そして速度で負けている上に、予想外の攻撃に『アクエリアス』もほとんど対応できない。
だが十板部の近づくという行動を失敗させることは出来た、というより結果的にそうなっただけだが……
『アクエリアス』は蹴るために片足を浮かしかけていた。
そこへ物凄いパワーの瓦礫が斜め下から来たことで、吹っ飛んだのだ。
瓦礫の重量がそれほどでもないためそこまで派手に吹っ飛んだわけではないが、
距離的に言えばより遠くなったと言える。


「おごー……」


『射出』……足踏みは凄まじい勢いだが、足運び自体は普通の速度だ。
よって吹っ飛んでる最中に2歩目の瓦礫を食らうということはなく、地面に転がる。
瓦礫は地面から跳ね上げるように飛ぶはずなので、
そのまま体勢を低くすればひとまず追撃を食らうことは無い。


(ぐへええぇ痛ぇえなんだあれェ……? 足がパイルバンカーにでもなってるのかぁぁ?
 即死指定じゃないっていうのはチャンスが増えていいことだが……)

593烙『クライムウェイヴ』:2014/10/23(木) 00:32:24
>>592
「く  うう」

ヒザを伸ばし、立ち上がる。
両腕と右目、左耳から出血。目は重傷だが、腕の傷も深い。滴る、程度では済まない出血量だ。
だが、逆襲は成功した。
距離が開いた分、また詰めなければならないが・・・

 ずるり   ズル  ズリ

肩で息をしながら、摺り足みたいに歩いて近付く。足を上げる力もない。ダメージは、わりと深刻だ。
それでも殺す。
よろよろと近付く『殺人鬼』。――追撃を避ける『灰羽』との距離は、約『7m』。

594灰羽『アクエリアス』:2014/10/23(木) 01:35:23
>>593
「ひゅるるるる……ひゅるる……」

(くそお、息がしにくい。笛みたいな音がしてるぞ私の呼吸音。
 なんか、肋骨?とか折れて、どっか刺さったりしてるとかなのかぁ?)


血弾は出血は強いることは出来るが、傷自体はそう深くない。
単純なダメージ量で言えばおそらく灰羽の方が大きいだろう。
下からの散弾だったので、主に上半身に当たり、
下半身はそんなにダメージを受けていないが、立ち上がってはさきほどの二の舞だ。
灰羽は這いつくばったままでいる。


『ク……クルナ』


ヒビの入った『大盃』を片方投げつける。
しかし十板部に当たらず、上空を通過するような軌道だ(ス精CA)


            ズキュン
                        ズキュン

595烙『クライムウェイヴ』:2014/10/25(土) 00:53:05
>>594

   ジャ キッ

右腕を、拳を掲げる。
狙う。(精B)

狙いは当然『大盃』。
未だ『射程外』だが、飛んでくるそれは別だ。
『盃』の能力は把握していない。だが『血弾』はそこから飛んできた。そのせいでこんな目にあった。

「お前の行動は」

痛みと疲労で、息もあらい。ぜひゅう、と不格好な音を吐く。

「すべて潰すからな」

         ガ    ド ン!!

『右腕射出』。(破スAB)
あいにく散弾銃ではないが、『クライムウェイヴ』の精密動作性は人間のそれを凌駕する。
人間が投げた程度の投射物を、空中で『撃ち落とす』。その程度はわけない。
撃ったならば前進を続ける。来るなと言われても止まらない。

596灰羽『アクエリアス』:2014/10/25(土) 01:31:12
>>595
「ピュヒィ……!」


       バキャア!


『ロ、ロケットパンチだとォ〜?』


空中で破壊された『大盃』からびちゃっと透明な液体が地面にこぼれ、
射出された右腕にみ液体がつく。ぬるぬるしている。
『大盃』に吸わせて移しておいたものだ。ただの洗剤にすぎないが……
>>592[(ペットボトルの)蓋を切る 吸わせる]>>594[大←洗剤])
同時に手元の『大盃』も消える。


「ヒュー……」

(飛ぶのか……しかし腕はどうなる……? どこへ行った? 戻ってくるのか?
 片腕になった今のうちになんとかするべきなのかァ〜?)

『クッ……ダガ今ならッ』



『アクエリアス』は再度両腕に『大盃』を発現。
片方の『大盃』を今度は十板部本体に向かって、それもスタンドの腕が無くなった右側へ投げつける(破ス精BCA)

両者の距離 ― 5m

597烙『クライムウェイヴ』:2014/10/26(日) 19:22:42
>>596

  ジャ キン

       ガドンッ!!!!

『左腕射出』。(破ス精ABB)
再度投擲される『大盃』を撃ち落としたい。
さきほど撃ちだした『右腕』は速やかに浮遊帰還し、中身(骨)の露出する右腕部位に再装着させる。(スC)

598灰羽『アクエリアス』:2014/10/26(日) 21:54:50
>>597
『解除ォ――!』


対である『盃』は手元にあるものを解除すると連動して両方消える。
ロケットパンチは早いが手を向ける必要があるし、初見で無ければ十分反応可能だ。
空中で『大盃』が消え、『左腕』は空振りして飛んでいく。

そして左手の『大盃』で隠し、さきほど『クライムウェイヴ』が砕いた地面の破片を集めていた。
>>596[破片を集める])
時間が無かったので数個程度だろうが、それを左手で十板部本体に投げつける(破ス精BCA)
それも視界が利きにくい右側を狙う。


『ウバシャァァ!』

(飛ばした部位が戻ッてくる速度は、撃つ時ほど早くないみたいだな……)

599烙『クライムウェイヴ』:2014/10/27(月) 21:51:36
>>598
「・・・『クライムウェイヴ』」

『十板部 烙』の右目はフッ飛んでいるが、『骸骨』の視界は健在だ。
目玉の無い『骸骨』がどうやって見ているのかは分からないし、そういう能力なのだと納得するしかないが、
とにかくダメージを共有するべき部位がそもそも無いわけだからな。

そして『骸骨』がまとう『鎧』は、鋼鉄の強度を誇る。
放たれる破片ていどなら、歩きながらでも充分だ。
防御のために足を止めるとかそういう必要も無い。それとも、戦車にライフル銃だとかを打ち込んで止めることができるだろうか?

   ス
             ゴン    ガツン     ギィン

ちょっと体を『投石軌道』に重なるようにすれば、問題なく受け止める。兜に一発、胴に二発だ。多少凹みはするかもしれないが
本体の皮膚と共有するダメージは軽微。

   ガチン

『右腕』をはめ、

         ヒュッ

『左腕』が帰還する。

「教えてやるぞ」
「もう『間に合わない』ことをな・・・『射程内』だ」

『3m』以内に、『灰羽』を捉える。

600灰羽『アクエリアス』:2014/10/28(火) 01:12:05
>>599
「う……ううゥ……」


一瞬立ち上がろうとするが力尽きたように諦め、
中途半端にうずくまったようなポーズになった。
再度体にめり込んだ破片を集める。


「スゥ――ハ――……」

601烙『クライムウェイヴ』:2014/10/29(水) 00:43:54
>>600
近付く。見下ろす。手を向ける。
再装着された『クライムウェイヴ』の両手で、『灰羽』の両腕を狙う。

「言葉通りにするぞ・・・手足をもぎとって、目玉と耳を削いでやる」
「それから殺す」「まずは、その悪い手だ」

うずくまる『灰羽』を前に、告げ、

  ジャ キン!

     ガ   ド ド ン!!!!!!

両腕射出!!

602灰羽『アクエリアス』:2014/10/30(木) 22:40:03
>>601
(射出は早いが……狙い自体は人間と大差ない速度だ。
 要するにィ……大口径の銃みたいなもの)

(そして2回撃たせた……あの足のも同じ原理? なら4回。
 これだけ見ればわかるか? そのタイミングが、予兆が……)


元々、下半身にダメージは少ない。
地面に転がったあとは、無理に立ち上がったりせず、
会話も肉声ではなくスタンド会話で喋り、できるだけ呼吸を安定させた。
つまり、立ち上がれないというのはうそ。演技である。
さすがに倒れたままでは動けないのでうずくまるようにし、足を動かせる状態にした。


「ッ」

『ガッアアアァ!』


発射の一瞬早いタイミングを見極め、左前方に飛びのき、
手の内に発現していた『小盃』を投げつける。
(『アクエリアス』は『盃』を持たずとも、手にくっつけて保持することが出来る)
と、同時に対となる反対側の手の『小盃』に吸わせていた血を転送して発射
投げつけた『小盃』を後押しする(破ス精BBA→押す→破ス精BCA)
>>600[手の内に小発現、吸血] )
狙いは首、横移動したことでスタンドを避けて本体を狙うことができるはずだ。


(そしてェ――必要だ、覚悟……が!)


やはりそううまくは回避できないかもしれない。
地面をえぐった瓦礫が吹っ飛んでくるかもしれない。
回避できず足が潰されるかもしれない。その覚悟をする。
そして同時にダメージを受けようと体勢を崩されようと、『アクエリアス』ならできる。
『アクエリアス』の精密性ならば狙い撃てると信じる。

603烙『クライムウェイヴ』:2014/10/30(木) 23:21:57
確認:『小盃』を『後押し』するというのは、小盃から血を噴射して推進力にするという理解で良いでしょうか?

604灰羽『アクエリアス』:2014/10/30(木) 23:28:09
>>603
そうです。
正確には、破スBBになると弾の形になるので噴射とは言えないかもしれませんが。

605烙『クライムウェイヴ』:2014/10/30(木) 23:52:10
>>604
ありがとうございます。了解しました。

>>603

常に、相手は『弱者』だった。

『悪霊』――『スタンド能力』を得るまではそうだったし、その後もおおむねそうだった。
いくつかの例外はあったが、危機感を抱いたことは実際のところ、無かった。
『どうにかなる』。殺せるなら殺す。そうでないなら捕まらないように帰る。『どうにかなってきた』。これまでは。
ヤバい橋こそ渡れど、致命的な失敗とは無縁だった『殺人鬼』が重ねた誤算の名は、『侮り』。

『スタンド』を侮ったために『右目』を失い、出血を強いられた。
激昂して尚、『敵』を侮り続けたがために、

     ダ ン!

『立ち上がれない演技』を疑いもせず、己の射程距離=『敵の射程距離内』にうかうかと侵入。
あまつさえ既に意識は『戦闘』ではなく『殺人』を思考していたが故に、


  「ッ」

  『ガッアアアァ!』


『対応』、『できない』。

「(―――立った?)(いや、跳んで)」
「(それでどうするってんだ? コザカしいさっきみたいな血の弾丸・・・じゃあない)」「(あれは何だ)」

飛来する、それだけではない。『加速』! 機械よりも精密に、超一級の狙撃手よりも正しい弾道で飛来する『盃』・・・

    ド    ヒュ   ゥゥ ゥ  ゥ   ウ     ウ      ウ      ウ――――――z_____ッ

「う  おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」


  バスッ


  十板部 烙『クライムウェイヴ』 ⇒『右眼球および左耳喪失』『両腕に無数の弾痕』『胸部・腹部にも被弾』『喉部切断・裂傷』  『出血多量』『戦闘不能』

606灰羽『アクエリアス』:2014/10/31(金) 00:12:19
>>605
「ぐへえッ」


着地のことは考えていなかったので、地面に倒れこむ。
そしてなんとか起き上がると、倒れた十板部のまわりをぐるぐる回る。


「ハ……アー、ハァー」

『生きてるゥ……よな?
 次に脳をぶち抜く……つもりだったけどォ
 戦闘中ならともかく、殺さなくてもいいとなるとどうしたものかな』


持っていた地面の欠片をぺちっと投げ当てて、意識が無いのを確かめた。


『やっぱりどっちでもいいっていうのが一番困る……
 スタンド使いの犯罪には警察はあんまり対処しないんだっけ? しかしなァ〜
 とりあえず電話しよう……』


灰羽あと『アクエリアス』 → 腹部裂傷多数 肋骨骨折 右肺損傷 出血多量

607烙『クライムウェイヴ』:2014/10/31(金) 00:19:46
>>606

   バゴッ

破片が当たってわりと良い音がしたが、死んではいない・・・ように見える。
だが意識を取り戻す気配はない。何時間か置いておけば死ぬだろう。
とりあえず、『灰羽』は『電話』することにする――


   灰羽あと『アクエリアス』 ⇒ 『勝利』

   烙『クライムウェイヴ』  ⇒ 『敗北』


  ド ォ ォ――――z______ン

608灰羽『アクエリアス』:2014/10/31(金) 00:20:49
>>606
+自傷でつけた胸の切り傷

609【The Outfit】:2014/10/31(金) 01:42:17
>灰羽、十板部
電話して五分もかからなかった。

          『ガロロロロォ――ッ』

地面をカッ飛ぶように進むハイエース!
『灰羽』に気づくと、エンジンを唸らせて急接近してくる。


       『ギュルルル  ギャキイッ!』

急ブレーキ! 開く後部座席のスライドドア!


           『ガララッ』

『キュウセイ』:
「どうなってんの!!??
 つか、もう近いしそこだから『ARENA』行くよ!!!」

610灰羽『アクエリアス』:2014/10/31(金) 02:00:21
>>607
>>609

【他】『電波塔』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/337
(電話)


『おなかいたいよーおなかいたいよー』


十板部の服を剥いで、自分と十板部を一応止血。
かつ十板部をいつでも殺せるように『大盃』を首に当てつつ、
本体はうずくまっておなかの痛みに耐えていた。


『あー、ランカさんだ……
 行くのはいいですけど、この人どうしましょうぅ?
 やっぱり殺しちゃったらまずいですか?』

611烙『クライムウェイヴ』:2014/11/02(日) 01:25:26
>>609-610
意識は戻らない(何らかの治療行為や『気付け』行為が無い限り順番は飛ばしてもらって良い)(もちろん首を落とすのも自由だ)

612【The Outfit】:2014/11/02(日) 02:08:54
>>610(灰羽)

『キュウセイ』:
「げええええッ! 思った以上に重症!
 すぐに治すから待ちなさい! 動いちゃダメ!」

            『シャ ガアア ッ』

『キュウセイ』が『義眼』から光を発した。
それに照らされた君の傷は――――

         『ギュ  ギュギュンッ』

  『癒えた』。痛みもウソのように消えている。
  そして、近づいて『十板部』の様子を確認している。

「殺すのは……私からはノーコメント!
 ぶっちゃけ殺さないで済むならそのほうがいいと思うけどね……」

「大体無駄なら恨みを買ったりするし。
 『傷を負わせたら殺せ』っていう考え方もあるけど」

「なんにせよ、ここだとマズいから運ぶよ」

>>611(烙)

      『ドサドサ』

ハイエースに積み込まれた。
(※以降、レスの必要はなし。)


>灰羽

「と、……メール?
 さっきボスに連絡したからかな」

「うぉ……! カフェに来いって。
 もう確認してるのか。うわあ……」

「行ける? 大丈夫?」

『キュウセイ』が心配げに君の顔を見ている。
今から『アルド』の元へ赴く必要があるようだ。

613灰羽『アクエリアス』:2014/11/03(月) 00:18:01
>>612
「うあー……
 ありがとうございます。この人このまま乗せちゃって大丈夫ですゥ?
 車に血がつくかも」


十板部を車に積み込む手伝いをする。


「うーん、生かしておいたらそのほうが復讐に来るものじゃありません?
 入れられるかわからないけど、もし刑務所に入れても脱獄くらいは出来そうな能力ですし。
 かといって、このまま野放しにするわけにもいきませんよねェ」


困ってしまう。
ひとまず傷は治してもらったほうがいいかもしれない。簡単に止血はしたがほっとくと死にそうだ。
しかし治すのは危険でもある。
上着は止血用にとってしまったのでズボンを脱がせて足と手を縛っておくか。
ハイエースに連れ込んだ男のズボンを脱がす少女(中学二年生)


「行けます行けます」

614【The Outfit】:2014/11/03(月) 00:46:12
>>613(灰羽)

『キュウセイ』:
「そこは考え方の違いかもね……
 私、そういうの結構苦手だからさ」

「あ、大丈夫。どうせこれレンタル車だし。
 助かるね。さ、助手席のほうに乗って!」

『ハイエース』に乗り込んだ。

      『ガッ ォォォ――――ッ』

エンジンが唸りを立てて、君たちをカフェへと運ぶ。

続きは以下のスレにて。

【供】『Force of “D”Evil』 〜Tres〜
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1408366443/

615【The Outfit】:2014/11/03(月) 01:18:05
【場】『倉庫街』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1325620031/562-614より移行。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

     『ギャキイッ』

『キュウセイ』:
「到着! そこの裏口から入って!
 あと、この人は悪いけど運んでね!」

裏口へと車が回り、そこで停車。
君に頼んでから『キュウセイ』は裏口の扉を開ける。

「ボースー! 運んできましたよんッ」

616スソーラ『レッド・マッド』:2014/11/11(火) 09:41:07

 オナカヘッタ

 ソレは倉庫街を放浪しながら絶えず『飢え』を覚えていた。
傍目20かそこらの美女、着てる服装は鋏と糸を通したドールちっくな服
顔はと言えば…男性が見れば異口同音に『綺麗』と称する、あらゆる美女の
価値観の違いがありし年齢や性癖の垣根に関係なく美しいといわれる
『奇妙』な顔つきもしていた。その目は虚ろでまるで無機質な人形のようだ

 オナカヘッタ…

ソレは腹が減っていた。河川を泳ぐ魚や路地裏の溝にひそむ鼠や
樹林に生息する野生動物では足りない、全然足りない。
 飢え 圧倒的な飢え  原子より存在せし『飢餓』がソレの心を占めていた。

 
―カツン  コツン

 (・・・ ・・・   オナカ)

 「ス   スス  ソー ラララ…」

            (ヘッタ・・・)

 原始より生まれ落ちた時から捕食者であるソレは『獲物』と『場』を求めてた。
知性でなく本能から、捕食にとって相応しき空間と獲物を
 獲物だらけの密集した、太陽がサンサンと照り付ける場所はソレにとって
似つかわしくなく、だからこそ愚鈍に歩きながら其処へと移動を寡黙に行っていた。

 耳元に誰かが近づいて来る音がする。『餌』だろうか?


               ……オナカヘッタ

617雑魚島『スピリット・キャラバン』:2014/11/12(水) 00:11:02
>>616

「ンッ?」


前方からなんとも特徴の薄い青年が通りかかった。


(美人だなぁ〜〜〜)


歩きながらもつい視線で追ってしまう。
そして見ていることがバレないようにスマホなんて取り出してみたりする。
このまま行くとすれ違うだろう。

618スソーラ『レッド・マッド』:2014/11/12(水) 00:23:45
>>617

コツコツ   コツコツ

 特徴の薄い青年、雑魚島とすれ違いかける。


       コツコツ      コツ…      ―ピタ

 しかし雑魚島の前方で、その美女は立ち止った。 沈黙が一瞬走る


 「…    ス  ソーラ   ラ   ラ   ラ  」


 君に対し彼女は緩慢な動作でフラフラと近づいてくる

619雑魚島『スピリット・キャラバン』:2014/11/12(水) 00:30:44
>>618

(あー、すれ違っちまうなー。でも声かける勇気なんてねーし)

「……!?」


すれ違うと思いきや、いきなり立ち止まってこちらに来る。
これには青年もキョドった!


「お、おい?
 なんかフラフラしてっけどよぉー
 あんた大丈夫か? 気分悪いのか?」


言いながらもキョロキョロと辺りを見回す。
これは美人局かなにかで、屈強な男がどこかに隠れているのでは? と思ったのだ。

620スソーラ『レッド・マッド』:2014/11/12(水) 00:36:16
>>619

   −カツン   カツン

辺りを見回し警戒する貴方、だが周辺には屈強な男の人影や遠方から観察する
のに最適な場所はない。

 見回す貴方にその女性は吐息がかかる程度まで近づく、そして……


          ・・・『ギュッ』

優しく、抱擁を貴方に与える。   我が子に対し抱きすくめるように
傷ついた生き物に安心を与えるように 嘆き悲しむものに癒しを与える聖人のように

 ――そして


         グ ググ……


  貴方の視界には、段々と『接吻』を施そうとする美女の顔が肉薄してくる

621雑魚島『スピリット・キャラバン』:2014/11/12(水) 00:44:46
>>620
「……あ? ちょ、ちょっと、おい、あんた。
 ホントに大丈夫か? 酔ってるのか?」


さすがに異常だ。嬉しさよりも困惑が強い。


「は、はああ?」

(酔ってて誰かと間違えてんのかぁ〜?
 それとも、薬でもやってんのか?
 どっちにしろさすがに面倒なことになるぞ)

「す、すいません、気持ちは嬉しいんですけど……
 いや、誰かと間違えてません〜? ほら、ちょっと離して」


キスから顔を逸らし、
優しく、女性を傷つけないようにだが、拘束から抜けようとする。

622スソーラ『レッド・マッド』:2014/11/12(水) 00:58:43
>>621(きょ、今日はこれぐらいで許して上げるんだからね!)

「……」

 オナカガスイタ

オナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタ
オナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタ
オナカガスイタオナカガスイタオナカガスイタ
オナカガスイタオナカガスイタ
オナカガスイタ
オナカ…

(…  ……)

 飢餓が全身を支配してる。どうしようもない飢えと渇きだ。

>「す、すいません、気持ちは嬉しいんですけど……
 いや、誰かと間違えてません〜? ほら、ちょっと離して」

目の前の『エサ』はあっさりと腕の拘束を抜ける。当然だ、本能のままに
ただ食欲だけに専念し軽い固定の為だけに腕を動かしただけで、『エサ』が
暴れる事の想定などスソーラ、いや『レッド・マッド』には思考出来ないのだから。


 「……  ス    ソーラ     ソラ  ララ  」

本能が思う。食欲と捕食に対する面倒さを天秤にかける。

お腹は空いてる。エサが欲しい けどこのエサは動く 動くエサは食べにくい
食べにくいエサは食べ辛い お腹は空いてる 
動くエサ お腹は空いた エサを食べたい =動けないエサが食べたい

 それが帰結した『レッド・マッド』の『本能』だった。     




    ―クルン      
                  ・・・カツン  
                          コツン


 スソーラは数秒その場でぼーっと立ち尽くしていたが、瞬時に反転すると
別の場所へとフラフラと歩いていく。別のエサを求めて

623雑魚島『スピリット・キャラバン』:2014/11/12(水) 01:05:53
>>622
「あっ……」


結構素直に離してくれたが、ほっといて大丈夫なのだろうか?
明らかにフラフラしているが、ちゃんと帰れるのだろうか。
だが、もし薬関係でコワイ人達がバックにいたら?
あるいは、正気に返った美女にセクハラで訴えられるかもしれない。


「……う、」


 勇 気 が 足 り な い !

青年は伸ばしかけた手をゆっくりと下げて美女を見送るのだった……

624河原決明『マザー・ガンガ』:2014/11/23(日) 01:51:57
「 〜よくわかるここまでのあらすじ   
 謎の公務員、河原決明は、『倉庫街に住み着いてるホームレスの奴らの話聞いてこい』という指示を受けた!」
『やったきたぜ、倉庫街』と意気込む河原であったが、生来からのキレイ好きが災いし、早くも心が折れそうだ!」

「きったねーんだよ、ココはぁ まるでポイ捨て王国じゃないか!」
「脇の海からも悪臭が漂ってくるしさ」
「なんか向こうではストリートファイターな感じの人たちがファイッ!してるし」

「とにかく、早く仕事を終わらせよう」
「この聞き込みが終わったら、家にかえってきれいなシャワーを浴びるんだ…。」
「ってな訳で、僕はもう一回あたりを見渡すぜ」

625鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 02:10:44
>>624
黒いスーツに長いトレンチコートを羽織った、長身の男がいた。
頭には黒いシルクハット。全体的にヨレており、ピシッとしてはいない。姿勢も猫背だ。

       「ム……」

    「『フナムシ』……しかいない…な」

手には軍手をはめ、
『コンテナ』や『海水を吸った網』の『底』を覗き込み、何やら探している。
『ホームレス』ではなさそうだが……

626鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2014/11/23(日) 02:11:26
>>625age

627河原決明『マザー・ガンガ』:2014/11/23(日) 02:29:25
>>626
「分からない。毎週お風呂に入ってピッチリしたスーツを着て隅田川周辺を歩くホームレスさんだっているんだ」
「聞き込もう」

ナナフシみてーな男に歩み寄る…


「おっ、やってますねェ」
「随分とファッショナブルな漁師さんですな」
「っていうか、穫れるんですか?ココで?」

「言っちゃあ悪いですけど、こっち側の水は汚い………釣りをするなら、向こう側の方がいいですよ」

「向こうの水辺は、異常にサカナが釣れるんですよ…
 ……なんでも、『死体』が…ときどき鑑識のひとがが潜って…………おっと、これ以上はいけない」


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