したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

No.33 あざなえる沈黙への供物

1管理者★:2023/05/23(火) 12:31:12 ID:???00
感想はこちらにどうぞ。

2名無しさん:2023/05/24(水) 07:10:48 ID:8ivvr0TM00
VIPRPGらしからぬシリアスな世界観と普段とは違った役割をもったキャラクターが印象的で、
短編ながら戦争の時代を生きた主人公サイの壮絶な一生涯の物語に色々と考えさせられました。
セーブする度に歳をとっていくサイが怖くて、ラストまではらはらしながら読ませていただきました。
万人受けはしなそうな作風だけど、戦争の悲惨さを訴える意味で有意義な作品だと思いました。

3名無しさん:2023/05/24(水) 13:05:57 ID:KYzUQ/nkSa
個人の感想ですが、戦争の悲惨さという単純な内容では無いと思いました
もしそうならば主人公たちは反戦に奮闘したりと、普通はそういうプロットにされるでしょう
反出生主義を含有した虚無主義を描いた作品に思いますね

4名無しさん:2023/05/24(水) 13:43:52 ID:RH9Akt5I00
読んできた。登場人物みんな年をとって顔グラ変わっていくから、
光陰矢のごとしというか時の流れを感じてより一層切なさを感じました

>>3
個人の感想ですが、反出生主義を含有した虚無主義と戦争の悲惨さ、両方とも題材なんじゃないですかね
作中の人物が反戦に奮闘する描写がなくとも戦争の悲惨さを表現した作品は世にたくさんあるかと

5名無しさん:2023/05/24(水) 17:59:00 ID:NBg73O.Y00
氏の作品にしてはアイロニーともとれる諦観から一歩現実へ踏み込んだ作品だと思います
人の生き死にを描きつつ反出生主義を崩さない姿勢が見えました

あえていうならば氏の作品は少年期から高齢末期は描かれつつも
誕生時から言葉を紡ぎ始める幼少期の描写が無いということです(あったらごめんなさい
氏の家庭環境の関係で描写できないのあれば失礼ですが、ここを描写すれば
知恵の悲劇と出会う前の「生」の喜びの一端がつかめるのでは?

6名無しさん:2023/05/24(水) 22:46:26 ID:IvmvBwGcMM
短い中で物語のエッセンスが詰まっていて読みやすかったし面白かったです!
年齢で各キャラクターの顔グラ変化するのがとても面白い試みで群像劇になっていました。

神を信じるか・信じないか、商業主義と非商業主義の対比など現実にも関係する興味深いテーマだったのも読みやすかったです
バースティ(30代まで)が可愛かった…

作者さんにしては明るめの作風で、ヘレンやイシュタムなどのギャグも笑えました!!
生き死にを描いているので重いのですが不思議と楽しい時間でしたね…。

7名無しさん:2023/05/26(金) 14:15:06 ID:71qK7FzA00
読解力が足りず主人公が最後にどのような絵を完成させたかが分かりませんでした。
わかった人いますか?

8名無しさん:2023/05/26(金) 17:11:23 ID:VGdstr7A00
氏の近年の作品で一番心を動かされたかもしれません。
サイ以外は平易な語り口で、飾り立てずあるがままを淡々と、共感し易い笑いや涙もあり、物語に入り易く言葉も染み込み易かったです。
VIPRPGのキャラや世界観が独自の解釈で強めに反映されていたのも印象的でした。
僭越ながら何か視界が開けた印象を受けました。

はっとさせられる言葉が多くありました。
とりわけ最期の、円環を直線に、蜃気楼は後ろに辺りは言葉から画を呼び起こされた思いがしました。
生命を肯定したい、様々な模索も結局はその想いからくるのかもしれないと思わされます。

一神教的な神に踏み込んだのは珍しい気がします。
自分は生まれもあり多神教的な神が最も望ましく、自分も最期にはそこへ回帰することになると思いますが、
それでは手の届かない無償の愛が必要な人々や場所はやはりあるのだろうなと思わされます。

サイとバースティ、どちらも分かる気がします。自分は中間くらいの立ち位置でしょうか。
自分なりに目指す心を表現しようとはしますが、共感というツールは意識して用います。
死後に評価される作品についてはサイに同調しますね。だからこそバースティのように現世利益も欲しい。
ただどちらにせよどっちつかずで不真面目な身としては、真面目に突き詰めていける二人が羨ましく感じてしまったw

あれこれと言葉を並べる作品ではないかもしれませんが言葉で語りたくなる作品でした。
ありがとうございました。

9名無しさん:2023/05/27(土) 15:23:35 ID:AWAb00T200
作中の登場人物の殆どが子孫を残さず死んでいくのに哀愁を感じた
旅行のお話が一番好きだった そこから先はみんなにどんどん死が迫って来てつらい

いい作品でした 作者様ありがとうございます

10名無しさん:2023/05/30(火) 15:50:19 ID:YR.w45fw00
作者の死生観と創作に対する姿勢が端的に現れていて好きな作品
作者の中では平易で楽観的だから読み易いのも良い…

ドラマもなく登場人物が消えていくのはリアリティすら感じて震えた
やはり氏は文章力あるなと思った

しかし作中の戦争の動機が乏しいと感じた
民衆が血を求めていたというスポーツみたいなノリでは戦争は始まらない。いつの時代も大国により意図的に造られるのが戦争である
大企業の軍需利権などリアリティのある理由ならもっと共感出来た。氏の読書知識なら余裕のはず…
生々しすぎるだろうか?…

11名無しさん:2023/05/30(火) 17:07:29 ID:NBg73O.Y00
オーストリアの皇太子が暗殺されたことを発端に始まった戦争があってだな

12名無しさん:2023/05/30(火) 22:20:24 ID:q8sBbEyU00
サイは倖せ者である。

平均寿命を超えて生き、商業に囚われず描きたい絵を描き続けた。

最期には創作の到達点も見つかった。

やはり現実に比べれば、喪太郎の作品は牧歌的であると感ずる。

2030年どころか2025年に我々の民族が存続しているかも危ういからだ。
20代、30代で物語が閉じてしまうのでこのような中編ドラマにもなりゃしない。

サイの最期は衰退国家の民族にとっては、不倖な戦争ではなく理想の去き方として羨ましく映った。

しかし本作はそれすらも含蓄する懐の深さがある。


「「「死」を否定的人描いていない」」


主人公は戦争や死に抵抗しない。
そして自身が去くことを含めて最後の芸術を完成させる。

死に対する価値観を変えれば全ての呪詛への見方が変わり、サイの様に超越する可能性も出てくる。

さもなくば、他人指向の無限廻廊から抜け出す事は叶わない。


我々は今こそ末法思想を見直す必要がある。

情報過多で次々と作家が不要になっていく怒涛の時代。VIPRPGの様な快楽人形劇場ですら例外では無いだろう。


私は本作を以て確信を持って言える。

喪太郎は末法の世に必要な作家で有ると。

13名無しさん:2023/06/05(月) 20:20:44 ID:vmcnubLY00
村から町になるぐらい人口が増加してるし、空襲ができるぐらい進歩してるし
死人が出てるは出てるけど順調に文明は進化してる感じ?
約50年の繁栄でこれだけ元気に戦争できてるんだし、更に半世紀後の世界が凄そうだ

14名無しさん:2023/06/15(木) 00:09:43 ID:xd/V9vV.00
WW1からWW2がモチーフかな? 平穏なパートが殆どだけど、だからこその強い読みごたえがあった
サイ自身は生について悩み続けてるけども、たまに雲っても概ね穏やかで優しい時間が過ぎてそれが一気に潰されるのが苦しかった
見知った面々が絶望や苦痛の中で死んでいくのは本当に悲しい、デイジーは心安らかな最期だったらしいのが救い
生み出し存続させるとは、無残に殺されたニンニン達みたいな体験を一定の割合で発生させ続けるのと表裏一体なんだよなぁと
そういう面では、正直自分はずっと反出生が究極の人類愛であり平和なんじゃないかなって考えてる
それでも、アムイ翁の村存続の夢だとかハクタイ村の名前考えたりだとか、共感するし新たに何か生み出す過程には明るさを感じるんだよね
死っていう時限爆弾は不変でも、ならそれまでは生を謳歌していたい
実際劇中子供を産まない選択をした夫婦だけど、村やゴローとバースティ達が実質それにあたる存在だった印象
サイは最期何を見出して描いたのかなぁ
仮に生存者に絵が発見されるなら「戦火」を追体験出来るような絵として歴史に残ったりするんだろうか、それを望むかはサイのみぞ知るだけど
生まれて来る事は博打だけど、基本完全に運な娯楽の博打よりは行動で望む結果を掴みに行けるのはそう
結末が失敗と絶望だとしても、やれるだけの事はやりたいなぁと月並みな感想だけど開戦派対和平派の辺りで少し思った
とっ散らかった感想になったけど、重厚な映画一本見終えたような感慨を得られた
とにかくこの作品と出会えてよかった、ありがとう

15名無しさん:2023/06/18(日) 18:14:30 ID:NBg73O.Y00
他の方も書いてある感想を省いて気になったところだけあげると
デイジーが都合のいい彼氏くんならぬ都合のいい彼女さんだったのが気になりました
サイが村長勤めていた時期を除くと彼は好き放題絵を描いてただけで家計を支えてたのはデイジーだったと思います
にもかかわらずサイにわがままや愚痴の一つも言わずひたすら彼に貢いでました
正直都合がよすぎて人間味を感じられないくらいです
NTRものならヤリチン陽キャに寝取られてるところです

16名無しさん:2023/06/19(月) 20:07:19 ID:xd/V9vV.00
幼少期の、正直神すら信じられないのに育て親の意向で納得行かない進路になりそう
って不満ないし不安をサイが聴いてくれた事に本人としては凄く恩に感じてたのかなぁとぼんやり思いつつ自分は読んでた
でも確かにデイジーは何を感じて・考えてたかってとこももう少しだけ知りたかったかも、テンポとか尺の都合で難しいかもだけど
サイ含めて多数から見た親しみやすさとかよりは独特な感性で生きてる面々多いからデイジーの動向もあんま気にならなかったけど、でもそこの補足まであったら更にもっと凄い良い感じになりそう

17名無しさん:2023/08/25(金) 02:19:46 ID:HEhv34Xs00
今更だが遊んだ
萌芽から枯死までの切なさのようなものが心に残る

18名無しさん:2023/11/27(月) 22:55:43 ID:nOHlxj8k00
凄い好きだなこの作品
合う合わないあるけどクオリティある作品出し続けられる作者すごいなって思う

19名無しさん:2024/03/13(水) 14:49:38 ID:gntxFscc00
タイトル画面のピアノ曲の原曲誰か教えてくれ


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板