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【ファンキル】SSスレPart3
373
:
ヘレナとカリスと時々オカン
:2020/10/07(水) 23:51:40
ヘレナとカリスは顔を見合わせる。
「えっと、ヘレナ……レーヴァに変なお薬飲ませた?」
「カリスこそ妙なミラクル起こしたりしてないだろうな?」
二人は同時に首を振る。
「レーヴァを起こしに行ったらこの子が居たんだよ。ムーも見当たらないし」
「ヘレナも無実だぞ。まぁ、なにはともあれ……」
ヘレナはレーヴァに向き直り、確認するように尋ねる。
「あなたはレーヴァで間違いないか?何か覚えてる事があったら話してくれると助かるぞ」
レーヴァは小さい頷いた。
少なくともレーヴァテインである事は間違いないらしい。
「わたし、レーヴァテイン……むにゃ……」
「レーヴァ、何があったの?分かる?」
カリスの問いにレーヴァテインはしばらく考える素振りを見せる。が……。
「……」
「えっと、レーヴァ?」
「ZZZZZ……」
「寝ちゃったぁ!!」
カリスの声にビクッとする幼女レーヴァテイン。
「あ、ごめんね!でもどうしよう。可愛いよ!」
「う〜ん。これは困ったな……。カリス、ちょっと」
ヘレナはカリスに代わりレーヴァテインと向き合う。頭を撫でながらゆっくりと質問を投げた。
「ヘレナ達の事は分かるか?どうしてここに居るのかも、お姉さん達に教えてくれ」
「……わたし、いかなきゃ……」
「何処にだい?」
「……えっと」
「うん」
「……zzzzzzz」
「大事な所で寝ないでくれぇ!」
「どうしよう、ヘレナ!すんごく可愛い!」
「だな……。でもこのままと言う訳にもいかないぞ。ヘレナ達の理性的にもな……。ソロモンを起こしてグラウと一緒に分析してもらおう。何か分かるかもしれない」
と、そこでちょうどソロモンの部屋の方向から物音がした。
「あ、ソロモン!ちょうど良かっ……」
振り向いたカリスの表情が凍る。
「……嘘だろう」
ヘレナも愕然とし、肩を落とす。
「おはよう!すこしねぼうしたわ!」
そこに立っていたのはレーヴァテインと同じく、縮んだ姿のソロモンであった。
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