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【ファンキル】SSスレ

1ゆるりと管理人:2019/07/21(日) 01:13:38

ファンキルの二次創作SSを投稿するスレです。

・18禁の内容はNGです
・原作のキャラクター性を著しく損ねる内容はご遠慮下さい、
また損ねている可能性がある場合は注意書き等でご配慮下さい
・複数レスに跨る場合は投稿者名(いわゆるコテハン)を利用しましょう
・投稿に対する暴言は規制対象になります
・ダモクレスばかり登場させるのは控えましょう

※物は試しのスレなので需要が無く過疎った場合は放置でOKです

379名無しさん:2019/08/04(日) 12:54:41
みんな頑張れ

380名無しさん:2019/08/04(日) 13:23:24
こういうの待ってたんだよ

381名無しさん:2019/08/04(日) 13:36:14
ソロモンのケツは最高やな

382名無しさん:2019/08/04(日) 13:37:04
>>380
あんまりそういう発言はよくないと思う
他にもSSを書いてくださってる方がいるからこういうのを待ってた発言はあまりしない方が良いと思います

383名無しさん:2019/08/04(日) 13:54:20
こういうのでいいんだよこういうので

384チャレンジアロンちゃん:2019/08/04(日) 14:01:17
自分のがそんなに好評じゃないのは知ってるけど「こういうのを待ってた」とか「こういうので良いんだよこういうので」って感想あるけど結局どういうのが良いんだろう?
まあたぶん意見聞いてもあまり変わらないとは思うが

385名無しさん:2019/08/04(日) 14:11:31
>>384
SSと一言で言っても内容は千差万別で読者の好みも同じですよ
自分はチャレンジアロンちゃんシリーズ好きですし

386名無しさん:2019/08/04(日) 14:12:02
どれが良いっていうより最近無かったパターンのやつが来たから
そういうのが好きな奴が良いなぁってなってるだけでしょ
もし本当に需要が無かったらもっとボコボコに言われてるはずだし自信持って

387チャレンジアロンちゃん:2019/08/04(日) 14:12:55
>>385
ありがとう
やっぱり自分の書きたいものを書くのが一番か

388名無しさん:2019/08/04(日) 14:13:59
>>384
俺は好きだぞ(直球)

389チャレンジアロンちゃん:2019/08/04(日) 14:15:28
>>386
自信を持ってこれからも書いていきます
そして自白します桃太郎まがいのクソみたいなSSを書いた犯人は俺です

390名無しさん:2019/08/04(日) 14:16:39
>>373
飛び降りた姫が死にきれなくて2回目飛び降りたとか?

391チャレンジアロンちゃん:2019/08/04(日) 14:19:42
>>388
ありがとう
自分の書いてるのが好きって人がいるのわかると嬉しいね

392名無しさん:2019/08/04(日) 20:55:11
>>391
お前の(書くssのアロンの)事が好きだったんだよ(絶賛)!!

393名無しさん:2019/08/04(日) 22:07:38
>>366
遅レスだけどアダマス先生出してくれてありがとう
こういうとこでは無縁だと思ってたから嬉しい

394名無しさん:2019/08/04(日) 23:36:58
結局>>372ってどういうことなの・・・?

395名無しさん:2019/08/04(日) 23:39:27
>>394
一回飛び降りて死ねなかったからもう一回上がって飛び降りたんじゃね

396名無しさん:2019/08/04(日) 23:42:53
考察の余地が残されてるところがグッド

397名無しさん:2019/08/04(日) 23:49:33
>>395
それにしか思えなくなった

398とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 01:43:26
私はアバリス暗殺者である

私は裏社会では死神と呼ばれ恐れられている

裏社会で死神と呼ばれるのは相当な暗殺の成功率が高くなければそうそう呼ばれない

私は100%成功させてきた

私は影が薄くこっちが接触するまでは機械ですら気づかないほどだ

だがそんなある日私は失敗した

まさかこんなに計画が狂うとは思いもよらなかった

傷は深いし意識ももうろうとしてきた

ダメだ意識が遠のいて行く私はここで死ぬのか...

はぁ一度くらい女らしく恋愛をして見たかったな

私は意識を失った

399とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 01:52:50
アバリス「う、うーん」

私は目を覚めると見慣れない部屋にいた

アバリス「ここは?」

男「あ!目が覚めたんだね」

男が私が目を覚めるのを見ると台所に行って料理を持ってきた

アバリス「あ、ありがとう」

男「君が道端で倒れてるのを見かけて心配で家まで運んだんだ」

アバリス「そ、それはどうも」

男「名前は?住所は?近かったら家まで送るよ」

アバリス「あ..えっと...」

ここで名前を明かして狙われるかも知れないここは嘘をつこう

アバリス「記憶がないんです」

男「え?記憶喪失」

アバリス「多分そうです」

男「そうか...記憶喪失か....」

男は少し考えて納得したように頷いた

男「うん記憶を取り戻すまでの間ここに住んで良いよ」

アバリス「え、でも迷惑じゃ...」

男「大丈夫大丈夫一人暮らしだしそんなに迷惑じゃないよ」

アバリス「で、ではお言葉に甘えて」

こうして私は彼との二人暮らしが始まった

400とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 02:07:33
男「それじゃあ仕事行ってくるから留守番よろしく」

アバリス「はい気をつけて行ってください」

私は彼が出かけるのを見届けるとため息が出た

アバリス「はぁ変な嘘をついてしまった」

『一時身を隠すためだ』と自分に言い聞かせた

アバリス「とりあえず洗濯と掃除でもするか」

洗濯機を回してる間に掃除を始めた

棚の上の埃をある程度落として床の掃除をした

ベッドのしたにエロ本を見つけた

アバリス「やっぱり男の人ってこういうを好むのか...」

数ページめくって見たが見るのを止めた

掃除を終えると料理をした

冷蔵庫を確認する

アバリス「よしあれが出来るな」

私は鍋いっぱいのカレーを作った

アバリス「よしこれで数日の食料には問題ないな」

我ながら女子らしい一人暮らしをしていて良かったと思った

男「ただいま」

アバリス「お帰りなさい掃除と洗濯、後料理も作りました」

男「本当!?うわー助かるな」

男は美味しそうにカレーを食べた

私は安心した

もしこれで不味かったらどうしようかと思った

だが三日目辺りから彼は苦笑いするようになった

男「今日もカレーだね...あのもしかして明日もカレー?」

アバリス「ええそうですけど」

男「不味くはないんだけど...そろそろ別のも食べたいな」

私は衝撃を受けた

私は今までカレーしか食べてなかった

なぜならカレーはだいたい日保ちが良いからカレーで済ませてきたから別のを作ったことはなかったからだ

アバリス「そ、そうします」

私の試練が始まった

401とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 02:26:39
男「今日の夜楽しみにしてるよ後必要な食材がなかったら勝手にスーパーとかで買って良いからね」

アバリス「わかりました気をつけて行ってください」

彼がドアを閉めると私は握りこぶしを作った

アバリス「新しい料理を作るしかない!」

私はとりあえず料理のレシピを確認する

アバリス「ハンバーグに肉じゃが...から揚げも作れるの!?」

私は料理のレシピの多さに呆気にとられていた

今まで料理はカレーしか作ったことなくから揚げなんてお店で作れない特殊な物と思っていた

アバリス「作りやすそうなハンバーグを作るか」

ハンバーグのレシピを確認して冷蔵庫の物を確認する

アバリス「足りないな買いに行くか」

はっきり言うと出かけることには気が引けた

どこで誰に会うかわからないからだ

これでもし裏社会の奴に出会ったら....いやそれはないか

スーパーに買い物に行きちょうど買おうと思っていた物がタイムセールなるものがあったのでいつもの軽い身のこなしで取り買い物を済ませた

帰りの途中おばあさんがひったくりに会った

おばあさん「ひ、ひったくりー誰か捕まえてー」

このままほっとくことも出来たが撃退することにした

強い跳躍力でひったくり犯の前に立ち回し蹴りを食らわせた

空中に飛んだバックをキャッチしておばあさんに返した

おばあさん「バックが急に...」

おばあさんは呆気にとられていた

そりゃあそうだ私が見えるわけがない

家に帰りハンバーグを作っているとふと思った

アバリス「そういえば彼は私が見えてたな...」

不思議なこともあるなと思いハンバーグを作り終えた

男「ただいまー今日はハンバーグだなんだね」

アバリス「初めて作ったから美味しいかどうかわかりません」

男は一口食べた

男「美味しい!」

アバリス「それは良かったです」

私は試練を乗り越えたのであった

402とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 02:47:26
ある日のこと私は彼と少し遠出した

水族館まで出掛けた

アバリス「なんで水族館なんですか?」

男「もしかしたら記憶を取り戻すかも知れないのと...」

アバリス「と?」

男「水族館好きなんだよね」

アバリス「ふふかわいらしいですね」

水族館に着き中に入ると

職員「おめでとうございます!100万人目のお客様です!」

男「うわっ!びっくりした」

職員「お客様は栄えある100万人目の来場者様です」

男「え!なんか嬉しいな」

職員「それじゃあ記念撮影しますハイチーズ」

私はその場にいたままだったので一緒に写った

職員「はいお客様記念品と写真です」

職員は確認してなかったが私がしっかりと写っていた

どうやらそこらの機械よりカメラの方が優秀らしい

男「いやー嬉しいなこんな記念すべき瞬間の人になるなんてねぇ...ってあれ?おーいどこだー?」

アバリス「ここにいますよ」

男「あ、ごめんごめん姿が見えなくてさ」

やっぱり前日のことは気のせいだったか

その後私たちは色んな魚を見た

スタンダードな見た目から奇妙な見た目のものまで

イルカショーも見たがイルカのジャンプで跳ねた水でびしょびしょになった

そして帰りの電車内

男「渡したい物があるんだ」

アバリス「なんですか?」

男「はいこれ」

それは今日撮った写真が入ったロケットだった

私と彼のツーショットにもなっている

アバリス「ありがとうございます」

私はもらったロケットを着けた

アバリス「どうですか?」

男「うん似合ってる似合ってる」

私は人生で初めて人からプレゼントをもらった

心のどこかで暖かさを初めて感じた

403とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 03:10:29
ある日の夜

男「おーいどこにいる?」

アバリス「ここにいますよ」

男「なんか最近見失うことが多くなってきたななんでだろう?」

アバリス「そんなのは些細なことですよ」

男「些細なことじゃないよ!」

アバリス「そ、そうですか?」

珍しい彼の気迫に驚いた

男「そうだよ今はどうこう出来ないけどしっかりと見失わないようにするよ」

アバリス「ありがとうございます」

彼は優しい

優しいから彼の甘さに甘えている自分が情けない

嘘をついてるしいつかは裏社会に戻らないといけないその決断もしなければならない

そして私は彼に好意を抱いている

自分でどうすれば良いか決めあぐねていた

私が考えていると彼が話かけてきた

男「ねぇちょっと出掛けたいんだけど」

アバリス「出掛けるってもう夜遅いですよ」

男「夜遅いからこそ見せたい景色があるんだよ」

アバリス「わかりました」

私は彼と少し小高い山の中にある公園に着いた

アバリス「うわーー綺麗」

夜の街の夜景が綺麗に光っていた

男「たまにこの夜景を見たくなるんだよね」

アバリス「本当に綺麗ですね」

私にとって夜の街は人と人の欲望が渦巻く汚いものかと思っていた

アバリス「.......私が本来いた場所」

私はぼそりと声が出た

男「ん?どうかしたの?」

アバリス「あのもし私が記憶を取り戻してもし私が凶悪でたくさんの人を殺してた奴だったらどうします?」

男「うーんどうもしないな」

男「君は君だよだけど君の言う通りたくさん人を殺しているならその罪を償ってほしいよ」

アバリス「そうですか...」

アバリス「約束してください」

男「なにを?」

アバリス「私が記憶を取り戻そうとも取り戻さなくても私を私として受け入れてくれますか?」

男「受け入れるよ約束する」

アバリス「約束ですよ」

男「ああ約束!」

私は1つの決断を下した

A.裏社会に戻らず男と一緒に住み続ける

B.一度裏社会に戻り全てのことにケリをつけて男の元に戻る

404とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 03:24:21
>>403
A.裏社会に戻らず男と一緒に住み続ける

私は彼の元に居続けた

もう会えるかどうかもわからない裏社会から抜けて私は幸せを掴む

私は彼と一緒に居て本当に幸せだった

私と彼があった日を私の誕生日として祝ってもらい

私は彼の誕生日を祝った

色んなところに連れて行ってもらい私は彼に色々と奉仕した

少し困ったことは彼が私を最初の頃よりもよく見失うようになり私のことをちょくちょく忘れるようになっていた

まあそれは些細なことだから気にしなかった

それは間違いだった気にすれば良かった

ある日のこと

私は朝食の準備を終え彼が目を覚ました

アバリス「おはようございます」

男「あれ?朝食が置いてある昨日準備してたかなぁ?」

アバリス「また私のこと見失ってる」

私は彼の後ろからだーれだをした

アバリス「だーれだ?」

男「え?え?なに?」

アバリス「ふふおはようございます」

男「だ、誰?」

アバリス「え?」

アバリス「わ、私ですよ」

男「私ですよって誰だよ!?」

私はショックを受けた彼は私のことを忘れていた

男「誰か知らないけど出てってくれ!不審者」

私は頭の中である言葉がよぎった

暗殺者が自分の顔を見られたらその顔を見た奴を殺せ

私は台所のナイフを手に取った

男「な、なにするつもりだ?」

私は彼を見つめた

405とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 03:38:59
>>404
私は港にいた

*******

アバリス「深手を負ってここで休んでいたがまさか家主が早く起きるとはな」

アバリス「運が良かったなの傷が治っていたらお前は今頃血を吹き出して死んでただろうな」

私は窓から逃げ出した

********

私は海を眺めていた

初めてはいつだったか友達が私を認識出来なくなり私を忘れていた

次に親友さらには家族まで私を認識出来なくなり私を忘れていた

慣れていたはずだった

だけど愛した人から忘れられるのは言葉に出来ないほどきつかった

私は首から下げていたロケットを引きちぎり中にある写真を見た

戸惑いながらピースする私、嬉しそうな満面の笑みをする彼

もう古い過去の記憶

私はロケットを海に投げ捨てた

幸せになれるはずだった

だけどこの影の薄さはもはや呪いだ

私は裏社会の人間それに足を踏み入れた時点で抜け出すこと幸せになることは許されなかったんだ

私が死神と呼ばれる由縁は誰も私を覚えていないからだ

死神は名称はあれど姿形は人それぞれだ

私も同じように女だったり男だったり140の小柄だったり二メートルを越える大柄だったりと様々だ

誰も私を知らない誰も私を覚えていない

私は1人だ

END

406とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 03:46:33
>>403
B.一度裏社会に戻り全てのことにケリをつけて男の元に戻る

私は1つの置き手紙を置いて彼の元を消えた

男「おはようって....おーい!おーい!!おーい!!!」

男「どこに行ったんだ...うん?」

男「手紙?」

『すみません私は実は記憶喪失ではありませんでしたあなたの優しさに甘えていましたそれで私は自分のことでケリをつける必要がありますもし私のことを待ってくださるなら一年待ってください一年経って私が戻って来なかったらこの手紙も私のことも忘れてくださいbyアバリスより』

男「アバリス....それが彼女の本当の名前」

男「待つよ愛する君が戻ってくるならいつまでも」

407とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 04:04:18
>>406
私は彼と約束したあの公園で待っていた

私は裏社会から抜けるためにあの手この手を尽くして私はついに裏社会から抜け出せれた

今の時刻は夜の11:58これが12:00を過ぎたら彼は私のことを忘れて幸せになっているのだろう

心臓の鼓動が速く脈打つ

こんなに緊張するのは初めての経験だった

私はどこか期待しているのか彼が来るのを

来ないなら来ないで諦めれば良いのに......

時計を確認する11:59もうすぐで針が12:00を指す私が諦めかけたその瞬間

男「おーい!」

アバリス「!?」

彼が走って来た

男「はぁはぁギ、ギリギリ間に合った」

アバリス「お、覚えててくれたの?」

男「絶対に君を忘れないし君を待つためなら何年でも待つよ」

アバリス「で、でも私より良い女なんていr」

男「いない!君よりもかわいくて美しくて素敵な女性いないよ!」

アバリス「そ、そう」

彼は花束を渡してきた

男「つ、付き合ってください!!」

私は笑いが出た

アバリス「ふふ少し同棲してたのに今さら告白?」

男「いや形は大事だし」

アバリス「そうですね形は大事ですね」

私は一本のバラを差し出した

アバリス「私と結婚してくれませんか?」

バラの花びらの間に指輪が2つ入れていた

男「え、え、え、え、えっと...」

アバリス「女から告白するのも良いものでしょ?」

男「よ、よろしくお願いします」

彼はバラを受け取り指輪をはめ私の指に指輪をはめた

私は幸せだ

私は1人じゃない

END

408とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 04:12:28
な、長くなってしまった....
萌えスレであったアバリス暗殺者の話でAサイドの悲恋ENDだけだったんですが自分的にはアバリスには幸せになってほしかったのでBサイドも勝手に作りました
話的にファンキルの世界観ではなく現代に合わせた感じになりました
男の名前が出なかったのは読んでる方の名前に勝手に脳内であわせてください女性の方がいたらすみませんそこまで考慮できませんでした
Bサイドで男が時間ギリギリだったのは仕事の残業で遅くなったとうとう色々と理由をつけて想像してください
この話で満足してくださった方がいたら良かったです

409とある暗殺者の記録:2019/08/05(月) 05:00:43
1つ忘れてました
これはアバリスが暗殺者になった話が前提ですので少しばかりキャラが変わってます

410名無しさん:2019/08/05(月) 21:44:55
こういうのいいな
昔読んだ○番へ進めみたいな感じで

411名無しさん:2019/08/05(月) 21:54:08
ゲームブック懐かしいな

412名無しさん:2019/08/05(月) 22:02:01
ゲームブックと言えばにゃんたんシリーズ

413名無しさん:2019/08/06(火) 02:18:27
こういう書き方もあるのか

414名無しさん:2019/08/06(火) 02:24:02
やっぱり物語としてはハッピーエンドがいいけど、ビターバッドも見たいのが本音
こういう構成は良いね、好きだわ

415名無しさん:2019/08/06(火) 03:20:05
Aパートは裏社会の繋がりを断ててないから何かと巻き込まれてしまって男性との時間も取れない時もあっただろうし、アバリスのことだからそれで後ろめたさで男性の気持ちをどこか離れさせてしまったのが原因か、最後に男性を殺してしまった?のもどこか自分自身も覚めていたのかもしれないね
安直な道を選ぶと落とし穴に気づけないのと同じだね

Bパートはあえて一度身を引いたことで男性はアバリスのことを強く印象に残し、手紙も残したことで忘れることはなかったし、1年の空白がアバリスへの想いをさらに募らせたわけだ
裏社会との繋がりも断ってるから、もうなにも怖くないね

って何で俺は他人のSSの考察なんてしてるんだ、寝よう

416名無しさん:2019/08/06(火) 08:24:16
遅レスだがいい物みせてもらいました。
萌えスレからここまで膨らませてくれて感無量

417名無しさん:2019/08/06(火) 09:06:37
黒ティル「お呼びでしょうか、マスター」
マスター「ああ。わざわざ来てもらってすまない」
黒ティル「他の姫には内密の呼び出し。よほど重要な任務なのでしょう?」
マスター「とても重要な話だ。実は折り入って頼みがあるんだが・・・」
黒ティル「何でしょうか」
マスター「スカートの中の匂い嗅がせてください!」
黒ティル「・・・は?」
マスター「初めて会った時から良い匂いがするんじゃないかとずっと思っていたんだ。だから1回だけでいいから嗅がせてほしい!」
黒ティル「えーと・・・自分が何を言っているのか分かっています?」
マスター「だからこうして2人きりで頼み込んでいるんだろう。それに今後君に蔑まれることだって分かっている。なんなら隊を抜けられることも覚悟の上だ。だとしても1度でいいから嗅がせてほしい」
黒ティル「この隊は私の居場所なんです。抜けることなどありませんが・・・と言うか初めて会った時って私がマスターや隊の姫達を襲撃した時ですよね?あの時にそんなことを考えていたのですか?」
マスター「恐怖と共に淡い恋心を抱いていた」
黒ティル「淡くないです」

418名無しさん:2019/08/06(火) 09:07:07
マスター「頼む、嗅がせてくれ。このとおりだ」
黒ティル「そんなこと認めるわけが・・・だけど、マスターのご命令とあらば背くわけには・・・」
マスター「命令しているわけじゃない。あくまでも君の自由意思として嗅がせてくれるよう頼み込んでいるんだ。こんな命令をしたらパワハラになってしまうだろう」
黒ティル「既にセクハラになっているのですが」
マスター「どうしてもだめなのか?」
黒ティル「いえ、別にだめとは言っていませんが・・・」
マスター「じゃあ良いということか!?」
黒ティル「そ、それは・・・」
アロンダイト「そこまでです!」
マスター「げっ、アロンダイト!?」
アロンダイト「マスターから不義の気配を感じると思って来てみたら案の定ですね。今すぐ教会のハラスメント対策課に一緒に来てもらいます」
マスター「痛い痛い痛い!腕引っ張らないで!」
黒ティル「・・・」
アロンダイト「もう大丈夫ですよ。これからもマスターからハラスメントを受けるようなことがあれば私に言ってください」
黒ティル「はい、ありがとうございます」
黒ティル「アロンダイト・・・//」
こうしてアロンダイトのハーレムにまた1人新たな姫が加わるのであった。

419名無しさん:2019/08/06(火) 09:08:11
黒ティルのスカートの匂いを嗅ぎたい人生だった話。
萌えスレ見てて黒ティルならこんな反応しそう的な。

420名無しさん:2019/08/06(火) 09:46:12
アロン....新章どころか天上の時から女に手を出してたとは....さすが天然タラシ

421名無しさん:2019/08/06(火) 14:15:35
不義の気配で草

422名無しさん:2019/08/06(火) 14:25:06
フギィ!

423名無しさん:2019/08/06(火) 18:23:55
>>421
寺生まれもびっくりな察知能力

424名無しさん:2019/08/06(火) 19:06:54
マスター「入隊希望の方ね」
エクスカリバー「はい。宜しくお願いします」
マスター「えーと、エクスカリバーさん・・・へー、聖ユグドラシル姫学院で生徒会長やってたんだ」
エクスカリバー「はい。結局廃校になったのか卒業できたのかすら自分でもよく分かっていませんが・・・」
マスター「そ、そうなんだ・・・まあ、ウチは学歴不問だからね。淘汰値は99。へー、もう覚醒してるんだ」
エクスカリバー「はい。入隊後はすぐに前線で戦えると自負しています」
マスター「うんうん、実技試験の成績も良いみたいだね。待遇面だけど、この紙に書いてあるとおりだよ」
エクスカリバー「ありがとうございます。拝見します」
マスター「ああ、ウチは華美な服装は禁止だからね。今着てるくらいの服装なら大丈夫だけど、できれば腕も隠してほしい」
エクスカリバー「分かりました」
マスター「それじゃあ、結果は今週中には電話するから。特に質問がなければこれで終わりです」

カドケウス「ねえねえマスター、今日来た子、採用するの?」
マスター「うーん、能力も高いみたいだし、問題ないんじゃないかな。アロンダイトやデュランダル達にとっても良い刺激になると思うしね」
カドケウス「だけどこの前応募してきたエンシェントキラーズの子は落としたよね。剣士はもう一杯いるからって。まさかエンシェントキラーズを落とすと思わなかったから驚いたんだけど、何で今回は採用するの?」
マスター「まあ・・・あの時はあの時と言うか。任務が増えてきたし、今後のことを考えると採っておいて損はないかなって」
カドケウス「・・・前から気になってたんだけどさあ」
マスター「何?」
カドケウス「マスターって着エロ好きだよね?」
マスター「えっ、な、何をいきなり!?」
カドケウス「だって隊の皆に露出の少ない服着せてるよね」
マスター「別に着せてるわけじゃないよ」
カドケウス「さっきもわざわざ服装の話だけしてたし」
マスター「聞いてたの!?で、でもそれは組織としての風紀を保つためであって・・・」
カドケウス「ああそっか!派手な恰好をしない子を選んで隊に入れてるんだ!それならマスターが着せる必要ないからね」
マスター「だから違うってば・・・!」
カドケウス「そっか、それでティルフィングのこともあれだけ熱心に勧誘したんだ。この前も2人きりでセクハラ強要してたよね」
マスター「何でそれを知ってるの?」
カドケウス「えっ、本当にそんなことしたの!?」
マスター「はめられた!」
カドケウス「・・・いやー、しかし、あんたも裏ではやることやってるんだねぇ」
マスター「いや、やってないんで。アロンダイトに止められて未遂で終わったんで。教会に連れてかれて散々始末書書かされたんで」
カドケウス「だけどマスター、私にだけはそういうこと何もしないよね。どうして?本当に好きな相手は嫌らしい目で見られないとか?」
マスター「そういうわけじゃないよ」
カドケウス「じゃあ何で?ねえ、何で?」
マスター「お前にだけは興奮しないんだよ!」
カチッ
マスター「・・・何、今の音?」
カドケウス「動かぬ証拠、録音しちゃった!これを教会に提出したらどうなるかなー?」
マスター「なっ!?そ、それだけは勘弁してください・・・!」
カドケウス「どうしようかなー?あ、そうだ、私、今欲しいものがあるんだけど、きっとマスターは買ってくれないんだろうなー」
マスター「な、何が欲しいの・・・?」
カドケウス「水着!私、ラグーナガーデンに遊びにいきたいの!」
マスター「水着?・・・露出の少ないやつね」
カドケウス「教会支部ってどこにあったっけ?」
マスター「分かった!買うから!どんなのでもいいから!」
カドケウス「やったー!早速皆に伝えてこないと」
マスター「待った、全員分なの!?」
マスター「はぁ・・・皆水着着ちゃうのか・・・この夏はつまらなくなりそうだ・・・」

425名無しさん:2019/08/06(火) 19:12:33
そういやアロンも露出しないからこのマスター着エロ好きなんだろうなと思い至った。
多分もう続けない。

426名無しさん:2019/08/06(火) 21:10:35
落とされたのはクレスか

427チャレンジアロンちゃん:2019/08/07(水) 00:52:20
チャレンジアロンちゃん番外編

アロンダイト
「そんな...梓弓あなたのこと信じていたのに...」

梓弓
「ごめんなさいアロンダイトでもこれだけは譲れないの」

アロンダイト
「なんで....なんで....」

アロンダイト
「なんでたけの◯の里派じゃないですかーー!」

梓弓
「きの◯の山の方が食べてやすくておいしいんですよ!」

アロンダイト
「たけの◯の里の方が色々とおいしいですよ!」

二人は言い争っていた

マスター
「なにがあったの?」

アバリス
「たけの◯の里かきの◯の山かで言い争っているんです」

マスター
「ふーん」

カシウス
「円環の如く争いも繰り返される」

マスター
「この世で一番平和な争いだけどな」

アロンダイト・梓弓
「皆さんはどっちですか!!」

マスター
「ポッ◯ーかな」

アバリス
「アル◯ォートですね」

カシウス
「チョ◯ボール」

アロンダイト・梓弓
「あ.....はい」

みんな違ってみんな良い!


自分はブラックサンダーが好きです
皆さんは好きなチョコレート菓子はなんですか?
今回は何のチャレンジも何の疑問の解決もしてないので番外編です

428名無しさん:2019/08/07(水) 00:56:47
ブラックサンダーあのお値段で美味しいよね、夏は溶けるから冷蔵庫にちゃんと入れような!
最近はキットカット食べてる

429名無しさん:2019/08/07(水) 01:09:57
BAKEを食べてあげてくださいっ…!

430名無しさん:2019/08/07(水) 02:46:40
パサパサしたクッキー生地が苦手なわいは当然のようにきのこ派

431名無しさん:2019/08/07(水) 06:20:08
そこは小枝だろォ!?

432名無しさん:2019/08/07(水) 08:28:14
その点トッポってすげぇよな、最後までチョコたっぷりだもん

433名無しさん:2019/08/07(水) 16:53:42
アポロン「アポロ」

434名無しさん:2019/08/07(水) 19:54:33
ネス「チョコボールとコワラノマーチ大好きなのです♪」

435名無しさん:2019/08/08(木) 15:55:45
どうでもいいけどコアラな

436名無しさん:2019/08/08(木) 21:17:48
>>424
へーもう覚醒してるんだ、でクスッと来た
こういうちょいメタネタっぽいの好きだわ

437pixivにあげたけど掲示板にも書きたくなったマスター:2019/08/08(木) 23:57:54
『※358からの続きです』



「それではわたくしともお相手いただけるかしら」
 ぴょんっ、とデュランダルは舳先から甲板へと乗り移ってきた。
 たちまちその小柄な姿はケイオスリオン兵たちに紛れて見えなくなる。
「一体どこに……」
 アロンダイトは船内への扉を守るという都合上、あまり後退することはできない。ケイオスリオン兵の攻撃を凌ぎつつ油断なく周囲に目を凝らし、デュランダルを見つけ出そうと、
「こっちですわよ」
「……く!」
 声は真下から。
 猫科の肉食獣のように限界まで態勢を低くしたデュランダルが既にアロンダイトの足元まで接近していた。
「そーれ、バッサバサですの!」
 直後に繰り出される真下からの切り上げ。
 アロンダイトの薄桃色の髪が一房散った。
 デュランダルの片手剣はアロンダイトの鼻先を通過していく。
「やはり剣なしではキツイです、ね!」
 上半身をスウェーさせることで初撃を交わしたアロンダイトは足払いを放つ。
「武器が来るまで待ってあげてもよろしくてよ」
 バックステップで蹴りから逃れるデュランダル。
 アロンダイトは無理に追わずその場に留まる。
「悪魔人の皆さんも待ってくれるんですか?」
「それはちょっとわかりませんわね」
 デュランダルは真っすぐ突撃するかと見せかけて、唐突に加速して急反転、アロンダイトの真横から横薙ぎに剣をふるってきた。
 ――――避けられない!
「はぁっ!」
 あえて手甲をデュランダルの両手剣にぶつけることで軌道を反らす。
 しかし斬ル姫の斬撃は一般兵とは重みが違う。
 ケイオスリオン兵の攻撃を耐え続けてきた手甲は真っ二つに切断され、アロンダイトの手の甲には一筋の切り傷が付いた。
「うっ……」
 わずかに呻いたアロンダイトに対してデュランダルは瞳を輝かせていた。
「面白いですわ!」
 バレエのように甲板を舞いながら、再びケイオスリオン兵たちの中に姿を消す。
「武器のない斬ル姫を一方的にバッサバサする弱い者イジメになるかと思っていましたら、貴女なかなかお強いのですわ! スタイルを見るからにわたくしと同じ騎士ですわね! 敵でなければティータイムに誘っていましたの」
 隠れる直前、デュランダルの目の中に星がキラッと瞬いた。
「次の攻撃はどう凌ぐのかしら? 楽しみで仕方ありませんわ!」


(デュランダル……真っ当な剣技ではないですね)
 同じ騎士とはいったがアロンダイトとデュランダルではバトルスタイルに大きく違いがある。アロンダイトはそう考える。
 アロンダイトは質実剛健に型にそった剣をふるう。いわば剣法の使い手。
 対してデュランダルは緩急のついたかなり変則的な剣を使ってくる。
 騙し討ちじみた接近。
 攻め際の急加速や減速を駆使し、相手の死角からの攻撃。
 太刀筋もよく見てみると刺さればいいやと言わんばかりの乱雑なもの。
 あれでは殺法だ。
 まともな人間が使えば技一つ放つたびに関節や筋肉が悲鳴をあげる。本来ならば生涯たった一度の暗殺などのために練り上げる技だ。
 それをデュランダルは斬ル姫の頑強さで悠々と使いこなす。
(実践的というならばそうなのでしょう。少なくとも、殺人においては私よりもはるかに勝る)

438pixivにあげたけど掲示板にも書きたくなったマスター:2019/08/08(木) 23:58:29
「それでは行きますわよ」
 ケイオスリオン兵の群れの中で、ぴょんっと兎のようにデュランダルが跳ねた。次の動きを見逃すまいとアロンダイトが目を凝らす。
 一瞬、宙に浮いたデュランダルは当然重力にしたがってケイオスリオン兵たちの群れに落ちていき。
 再び隠れて―――――――――、
「後ろですわ」
 ぞわり、と耳元で囁かれた声に寒気が走った。
(は、速い――――……………)
 逆手に握られた片手剣がアロンダイトの脳天めがけて振り下ろされて、
「う……」
 無理やり首を傾けて急所は避けたが。
 ズプリ、と片手剣が左肩に挿しこまれていた。
「……く」
「やった! のですわ! ……きゃっ」
 デュランダルの歓声が、途中で悲鳴に変わった。
「掴みましたよ……デュランダル……」
 次の瞬間、デュランダルの視界が上下逆さまに変わった。
「一つ学びました。こうすればあなたは逃げられない」
 アロンダイトの右手がデュランダルの足首をがっしと掴んで持ち上げていたのだ。
 そしてそのまま振り回す。十分に遠心力がついたところで放り投げるとデュランダルの体は甲板の床と平行に吹き飛んで行った。
「痛っ」
 砲丸のように飛ばされた射線にいたケイオスリオン兵にぶつかって初めてデュランダルが苦痛をもらした。
「なかなかやりますわね。だがそう何度も続くと思わないことですわ!」
 再び大きく跳躍。アロンダイトへ飛び掛かる。

「アロンダイト!」

 背後から声がした。アロンダイトはそちらを振り向かずに、ただ背後から投げ渡されたモノだけを右手に掴む。
 ガッチィ! 刃と刃がぶつかり合って火花を散らす。
「な、それは……」
「肩が壊れてから来るなんて遅いですよ」
 アロンダイトは片手の力だけでデュランダルの二刀流を押し返し、はじき返した。
 彼女の右手にはトレイセーマ専用装備『シトゴロシ』が構えられている。
 その大岩を砕いたらたまたま形になったような無骨な大剣は、デュランダルの片手剣など容易く砕けそうな気配を放っていた。
「確かに力負けしているのはわたくしでしょう。なれば、その剣と打ち合わなければいいだけのこと!」
 デュランダルが再び攻撃のために姿勢を屈める。その時だった。


「盾兵を前方に回し、鎗兵と銃兵で制圧しなさい」
 アロンダイトの背後、彼女が守っていた扉から白い鎧を着た兵士たちが統率された動きで登場し、整列した。
 ハルモニア兵たちである。
 武装を整え、部隊を編成しケイオスリオン兵に立ち向かう準備ができたのだ。
「さあ、突撃しなさい!」
 それを指揮するのはキト。アロンダイトに剣を投げ渡し、そして彼女がハルモニアと行動することになった原因でもある人物である。
 何はともあれ、状況はケイオスリオン兵、ハルモニア兵ともに均衡となった。


「さて、どうしましょうか。私の戦う理由は一方的な攻撃が見ていられなかったというだけなので。ここで戦線離脱しましょうか」
「寂しいこと言わないでくださいな。わたくしたちはわたくしたちの戦いを続けましょう」

439pixivにあげたけど掲示板にも書きたくなったマスター:2019/08/08(木) 23:59:09
「そうです。悲しいこと言わないでください。アロンダイトはこれからもハルモニアで理想社会実現のために尽力するのです」
「あなたは黙っててくれませんか」
 混戦が始まった甲板で向かい合うアロンダイトとデュランダル。とそれにヤジを飛ばすキト。どうやら彼女たちの戦いはまだ続くようだった。
 アロンダイトは大剣を片手持ちから両手持ちに直して、
「左肩が治ってる?」
「私が治しておきました。こう見えて私の専門は杖と銃なので」
 デュランダルに刺された左肩がいつの間にか元通り動くようになっていた。
 ちらりと横を見るとキトが白い杖を持って立っている。
「借りを作ったとは思いませんから」
 そう言うとアロンダイトは身を翻して船内へ続くドアへ飛び込んだ。
「来なさいデュランダル!」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


高潔の守護盾(アロンダイト)
・自身または周囲三マス以内の味方ユニット一体に、デュエル時に受けるダメ―ジを累積二百まで耐えられる効果を付与する


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 寸刻みにされた机が宙を舞う。
 アロンダイトはすっかりハルモニア兵が出払った船内を悠然と駆け抜けていく。
「どこまで距離を取れば気が済むんですの!?」
 それを追うデュランダル。
 壁を蹴り、勢いのまま天井を走り、部屋中を勢いのついたスーパーボールのように縦横無尽に跳ねまわり、障害物を切り刻みながら隙を見つけると急激に加速してアロンダイトに一太刀斬りつけていた。
 ガッチィ!
「くっ……また!」
 その剣は体にまで届かない。デュランダルの剣はアロンダイトの一振りに容易く弾かれる。
 だがアロンダイトの振るう大剣も同様に届かない。
 弾いた後の追撃でアロンダイトが放った振り下ろしをデュランダルは素早い身のこなしで回避し、アロンダイトの射程距離から離れていく。
「切りがありませんわね」
「……………」
 デュランダルが離れたことを確認してアロンダイトは再び走り出す。
「あ、また! どこまで逃げれば気が済むんですの!?」
 デュランダルの口調に焦りと苛立ちが見え隠れするようになってきた。
 対してアロンダイトの表情は落ち着いたまま変化がない。
 しだいに船内の奥へと追い詰められている恐怖、そういったものも全くない。
 考えていることを思う通り実行している。そうした余裕に似た雰囲気。
「やはり、動きは目で追えないほどに速いですが、実際に剣と剣で相対すれば対応はできますね。これならば……」
「なに一人で喋っているんですの!?」
 今走っている場所は食堂だったらしい。大きな机がデュランダルによって両断されアロンダイトに向かって残骸が飛んできた。
「……せいッ!」
 机の残骸を打ち払った。その先に、
「やりました!」
 デュランダルが双剣を振りかざしていた。
 振りかぶった大剣を防御に回していたのでは間に合わない。
「えっ?」

440pixivにあげたけど掲示板にも書きたくなったマスター:2019/08/08(木) 23:59:49
 デュランダルの間の抜けた声。
 アロンダイトの首に両側から叩きつけたはずの双剣が一ミリも肌に食い込まなかった。
「『高潔の守護盾』。ある程度の攻撃までなら耐えられる私のスキルです」
 それでは。とアロンダイトは呆気にとられるデュランダルに反撃はせずに、
 —―――――ズンッ。
 と力強く床を踏みしめ、踏み抜いた。
「えっ?」
 蜘蛛の巣のように床に網目状のヒビが走り、ずぶりと体が沈んだ瞬間、真っ逆さまに二人は下の階へ落ちていく。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「けほっけほっ。なんですのここは? 埃とカビの匂いがしますわ」
「動力室へ繋がる廊下でしょうね」
 アロンダイトとデュランダルが落ちた先は人一人が通れるのがやっとというほど狭い一本道の通路だった。
 咳き込みながら身を起こすデュランダルにアロンダイトは言った。
「この船のハルモニア兵に案内された時に教わったことなので正確なことは言えないのですが。ともかくこの船の下層にはマナを制御する動力室があるそうです」
 廊下の先には扉が見えた。おそらく職員たちが作業しているのだろう。
「さて、ここで決着をつけましょうか」
 大剣を持ち上げ、上段に構える。
 廊下が狭すぎるために左右に振り回すことはできない。上から下への振り下ろしか、逆の切り上げに攻撃法は絞られる。
 デュランダルも同様に右手を上へ左手を下へ、双剣をそれぞれ構えた。
「行きます」
「ではわたくしももっ……」

 ――――ガツン!

 音にするならばそうだろう。決して目にも止まらぬ一撃ではない。
 まっすぐ振り下ろされたアロンダイトの大剣をデュランダルが受け止めた。
 その直後にデュランダルの頭にハンマーで殴られたような衝撃が打ち込まれたのだ。
「ぐっ。まさか……」
 たちまちバランスを失いデュランダルは床に倒れこむ。頭は打たれた衝撃で痛み、視界は揺れていた。
 それは単純な話。
 アロンダイトは受け止めた片手剣ごと大剣をデュランダルの脳天にまで押し込んだ。というだけのことだ。
 単純な力負け。
「まさかっ!」
 がばりと起き上がりデュランダルは全力で剣を振るった。
「そうです。あなたの考え通り」
 易々と双剣を受け止めたアロンダイトは足さばきを変えて、デュランダルの剣筋を反らした。態勢を崩したデュランダルへ大剣の腹を扇のように振り上げるようにして追撃を放つ。
「軽い!」
 その力だけでデュランダルの体は宙に浮き、廊下の壁へ叩きつけられた。

「剣術とは体格で勝る相手に勝つために磨かれた技術です。戦場では相手を選べませんからね。だから常に自分より大きな相手との戦いを想定しています。自分の本来のウェイト以上の力を武器に伝えるのがあらゆる武具術の基礎です。私が今やったように。オーダーキラーズのマサムネ曰く、『武道が基礎に始まり基礎に終わるのは、それこそが奥義だからだ。小手先の技は所詮小手先の技。些末なことである』とのことです」

441pixivにあげたけど掲示板にも書きたくなったマスター:2019/08/09(金) 00:01:31
「うっ……」
 追う者と追われる者、両者の立場は逆転していた。
 呻きながら再び武器を構えるデュランダルにアロンダイトはすり足で油断なく近づいていく。
「デュランダル。あなたにはそれがない。背丈も重さも私より大きく劣る。しかしあなたの太刀筋はあまりにも自身のスピードと勢いに頼りすぎている。死角からの攻撃はたしかに脅威です。しかし、この状況ならば」
 人一人通れるかの狭い通路。
 剣も満足に振るえないほどに狭い。
 おのずとここでは正面と正面での勝負を迫られる。
「ここならば、私の方が強い。あなたが体格差を埋める努力をしない限り」


「アロンダイト……まさか最初からそのつもりで」
「そうです。あなたを船内で戦うことになった時から、ここに誘導しなければ勝てないと思っていました」
「そうですの……。ま、確かにこの状況は逃げられませんわね」
 ぎらり、とデュランダルの目の中で星が瞬いた。
 双剣を突きの姿勢で構え、疾風の如き速度でアロンダイトへ突撃する。
「は、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――――――――――っ!」
 その直後、首がもげたような感覚と共にデュランダルの意識は途絶えた。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 アレスは戦争と破壊を司る神として知られているが、実のところ頻繁に敗北している。
 同じ戦争の神である勇気があり理知的なアテナと比較してアレスは戦争の狂乱と暴力の側面ばかりを集約された神であるからか、その暴力衝動のままに突き進み、英雄の機転によって敗北するというケースが多いのだ。
 
アレスをD. plugされたデュランダルにもその性質が色濃く出ていたのだろう。
 だから一旦撤退すればいいと頭ではわかっていてもアロンダイトを前にひくことはできず特攻してしまった。
 デュランダルにとってアレスとして敵前逃亡だけは決してできなかったのだろう。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「覚悟の一撃、だったのでしょうね」
 ジャンプして落ちた穴から上階に戻ったアロンダイトは下を見て呟いた。
 穴を除くとデュランダルが大の字になって倒れている。
 その胸は規則正しく上下していた。
「なんとか峰打ちで終わらせられてよかったです」
 デュランダルの今後はどうなるかわからない。
 だがケイオスリオンとハルモニアの争いでトレイセーマ所属の斬ル姫である自分がデュランダルの命まで奪うのは何か違う気がした。
 だから命を奪わずに済ませられて本当によかったと思う。
「はぁ……これも自己満足ですかね」


「はははははハハハハハハハ! 素晴らしい! ケイオスリオンの斬ル姫など歯牙にもかけないと言った具合ですかこれは全く素晴らしい! ハルモニアとしての初陣は好調な出だしになりましたね!」
「またあなたですか」

442pixivにあげたけど掲示板にも書きたくなったマスター:2019/08/09(金) 00:02:02
「できれば物品は壊さずに戦ってもらえるとなおよかったのですが」
「ユニコーンは無理に捕らえると暴れ回って檻を壊すこともあるそうです。そういうものと思ってください」
 アロンダイトが呼吸を整えていると向こうから派手な笑い声と共にキトがやってきた。相変わらず騒がしいその調子にアロンダイトは呆れを通り越したため息が出る。
「指揮官としてはいいのですか? 甲板の方は?」
「貴女のおかげでこちらも部隊を整える時間がありましたからね。シェキナーの援護もありますしこのままハルモニアが押し切れそうな雰囲気です」
「なるほど。ならもういいですね」
 すっ、とアロンダイトはキトの真横を通り過ぎスタスタと歩いて行った。
 何となく無視したような雰囲気になっているがその程度で気に病むキトではない。
「おお、頼もしい! 勝利の直後だというのに雑兵の支援にまで向かってくれるとは!」
「どこがそう見えるんですか。トレイセーマに帰るんですよ。静かに行けば誰も気がつかないし、あなたにも私を止めるだけの力はないでしょう」
「そんなことを言わないでくださいよ! 貴女はハルモニアの同胞! 理想社会実現のための一兵となるんでしょう!?」
「なりません!」
 アロンダイトが声を荒らげたその時、


 ――――グガシャン!


 巨大な手が金属の塊を握りつぶしたような鈍い音がして、直後、壁がメリメリと外側から引き裂かれた。
「おー、やっぱりこっからうまそうな匂いがすると思ったんだ」
 引き裂かれた穴から人が出てきた。
 まず目に入るのは真っ青な髪。一本の太い三つ編みにされている。すらりと手足の長い長身の女性でトゲの飾りがついた攻撃的なコートを羽織るようにして着ていた。
 気怠そうにキトとアロンダイトを見比べる。
「んー、お前は……違うな。じゃ、そっちのピンクだ」
 アロンダイトを捉えた切れ長の目が鷹のようにきゅっと細められる。
「おまえ、デュランダルと戦ったな? 生きてるってことは勝ったんだな?」
 女性はどこからか取り出した長鎗をガツン! と床に突き刺した。
 次の瞬間、空気が一変する。
「おまえ、オレと戦えよ」
 全身から殺気を放出して、女性が凄惨に笑った。
 その気配を受けて、ぴりっとアロンダイトの表情が引き締まる。
「私は、トレイセーマの所属です。ケイオスリオンと敵対の意思はなく、この戦闘からは離脱しようと考えていたところですが」
「関係ねーんだよ、んなこたー」
 ひゅんひゅんと長鎗が回転する。
 頬を釣り上げたまま女性は長鎗を構えた。

「このオレ。天下最強の武。方天画戟が相手するって言ってるんだぜ」

 穂先を下に。
 末端を上に。

「構えろよ。トレイセーマの」
「……これだから戦闘狂は」

 体の側面を敵に。
 大剣を胸の前に。

 互いの視線が交差する。
 次の瞬間、—―――打ち合わされた鋼と鋼が火花を散らした。

443pixivにあげたけど掲示板にも書きたくなったマスター:2019/08/09(金) 00:03:49
今回はここまでです。キル姫のバトルスタイルに関してはモーションとか見ながら想像で書いてるので誰か不快にさせたらごめんなさい。
ラスボスも出たのでもうじき終わります。

444ものしりセファー:2019/08/09(金) 00:05:11
『ものしりセファー』


セファー「わたくしはなんでも知っています。知りたいことなんでも教えましょう」



草薙剣「余の神器はどこに?」

セファー「瀬戸内海に沈みましたね。オリジナルは消失したかと」

草薙剣「そうなのかのう……」



フライシュッツ「お姉ちゃんの弾丸は一番大切な人に当たっちゃうの……」

セファー「原点の魔弾の射手を読む限りそのような記述はないですね」

フライシュッツ「でも不安だよ……」



アルマス「なぜマスターはキル姫と繋がれるの? なぜマスターとレーヴァテインは顔見知りみたいな雰囲気なの? なぜマスターはキル姫と会うと頭が痛むの?」

セファー「その答えはただ一つ。マスターが世界で唯一バイブスを持ちさらにユグドラシルの化身で天上世界を救ったからです」

アルマス「??????」



グリモワール「なんでキラーズが本なのに銃ユニットなわけ?」

セファー「それは禁則事項です」

グリモワール「はぁ?」



リサナウト「一言居士という言葉があるわ! それは」

セファー「なにかにつけ一言多い人のことですね」

リサナウト「……そうよ」



シユウ「アルテミスが手を繋ぐと赤ちゃんができるって言ったぞ。ならシユウとヴァドは赤ちゃんたくさんできるなー」

セファー「いえ赤ちゃんは××××で作られます」

シユウ「なんだそれ?」

セファー「×と×が××すると××が××と××して……」

シユウ「気持ち悪いな! シユウは信じないぞ!」

445ものしりセファー:2019/08/09(金) 00:05:51
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



セファー「今日もいろんな悩みを解決しました。でも皆さんの反応が今一つだったのは気になりますね……」

マスター「あ、セファー! ちょっと来て! 草薙剣が!」

草薙剣「余は行くぞ余は行くぞ余は行くぞ」

セファー「どうしたのですか? 水着に着替えて自己暗示までかけて。まさかその湖で泳ぐつもりですか?」

草薙剣「無論じゃ! やはり自分の目で確認せんと諦められん!」

セファー「いえ、先ほども言った通り草薙剣は何千年も前に壇ノ浦の戦いで行方不明に……そもそもあの時代と今では海の地形も変わってますし、何年も塩水に放置されれば金属とて分解され……」

草薙剣「やってみなければわからなかろう」

マスター「いやだって草薙剣は水ダメでしょ。泳げないならそもそも潜っても」

セファー「そうです。わたくしと同じ海落ち仲間でしょう」

草薙剣「そんなこともあろうかとライフセーバーを呼んでおる」

ヴォータン「私だ! 海に沈んだ宝なら任せろ!」

マスター「いや止めようよ!?」

ヴォータン「無粋なこと言うな。そも宝の地図に書かれた宝などなくて当たり前。大事なのはその過程だろう。自分で冒険し、己で答えを得る。それに勝る学びなどないであろう」

セファー「!」

ヴォータン「確かに地図だけで世界を知るのも正しかろう。だからってそれで満足するのが正しいことなのか? 己の足で踏みしめて己で確認してこそ真に身に付いたといえるのではないか?」

マスター「なんかいいこと言ってる風だけど無駄足前提というか……」

セファー「ヴォータン……なんという高い志なのでしょう。自分の手で確認してこその真の知識! まさに天啓です! さあ草薙剣、行きましょう! 真の知識を得るために!」

草薙剣「言われずともそのつもりよ! ゆくぞっ!」

セファー・草薙剣「「じゃぼん!」」

マスター「…………」

セファー「がぼぼぼぼぼ……」

草薙剣「けほっ! 足が届かぬ! 助けて! 死ぬ、死ぬる助けおま!」

マスター「溺れてんじゃん!」

ヴォータン「おしきた任せろ!」

446ものしりセファー:2019/08/09(金) 00:06:22
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



セファー「死ぬかと思いました……」

セファー「けどこれでやはりわたくしは泳げないということとあの湖の中には神器がないということが確認できました」

セファー「やはり真の知識というものは実践によって得られるものなのですね」

セファー「今にして思えばわたくしは全てを知っているキラーズの力に驕っていたのかもしれません」

セファー「知識だけを伝えるなら本にでもできます。しかし私は人間……ではないですけど。自身の経験に基づいた実のある知識を伝えれば皆も安心してくれるに違いありません!」

セファー「さぁ、実践開始です!」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



マスター「で、なぜここにいるかわかるかな?」

セファー「まず畑でキャベツの葉の中を一つ一つ確認し、次にコウノトリを捕まえては口の中を覗いて、道行く男女に接吻およびそれに続く行為をしてもらうよう頼んでいました」

マスター「そこで逮捕されたと」

セファー「そうですね」(純真な瞳で)

マスター「少しは反省しようよ……保釈金もタダじゃないだから」

セファー「知識の確認につい熱が入ってしまいました」

マスター「知識の確認?」

セファー「経験に由来しないアドバイスでは聞く人を安心させることなどできません。今までのわたくしは知識を知った気になっているだけで本当は何も知らなかったのです」

マスター「知った気になっているだけって?」

セファー「0度を下回っても凍らない水。心臓が3つある生物。誰もが当たり前に思っていますが冷静に考えると信じられないことが世の中にはたくさんあります。それを実際に確認せずに本のページを読み上げるようにただ伝えるだけで本当にいいのでしょうか?」

マスター「いいと思うよ」

セファー「え?」

マスター「わざわざ知ってる知識の確認するために人に迷惑をかけたり危険なことをするくらいなら本みたいでもいいんじゃないかな」

セファー「しかし……」

447ものしりセファー:2019/08/09(金) 00:06:58
マスター「確かに経験も大事だけど、経験しなくても知識が得られるならそれはそれでいいことじゃないかな? 僕はセファーのいいところは誰かが危ないことをする前にそれは危険だよってアドバイスできるところだと思うよ」

セファー「マスター……わたくしのことをそのように」

マスター「わかってくれたかな」

セファー「わかりました! わたくし、ウィ〇ペディアになります!」

マスター「え?」

セファー「わたくしにできるのは客観的な情報を潤沢に与えること! このセファー、目が覚めました!」

マスター「寝ぼけてるんじゃないかな……」



(それからすぐ後)



マスター「出撃したいんだけど……」

セファー「お待ちください。まだ敵エネミーの情報を伝えきっていません。この戦場のエネミーは総じて食いしばり、麻痺付与、HP自動回復のスキルを持っており一撃で倒しきることが推奨されますが遠距離攻撃に耐性を持っておりますので近接からの攻撃が有効かと、なお戦闘開始直後の突撃はおやめください。なぜなら……」(機械のような目)

マスター「次は要約について教えなきゃかぁ……」



『終わり』

448ものしりセファー:2019/08/09(金) 00:09:38
書いてるときはもっとバカっぽい内容だったのにちょっと真面目な話に…?あれ?

449名無しさん:2019/08/09(金) 00:39:28
今回の長編も短編もどっちも良いなー、書ける人って羨ましい
自分もやろうとしても上手く纏まらないからなぁ

450名無しさん:2019/08/09(金) 00:58:49
セファーとかヴォータンとかマイナー姫(言い方悪くてすまん)にスポット当てて書いてくれるの嬉しい
あとキル姫の口調真似て書くの上手いなあ

451名無しさん:2019/08/09(金) 09:59:47
ひゃあ。ありがとうございます!嬉しいです!

実はこの短編は水着ヴォータンのキャラクエが面白くてその連想で作ったやつなんです。ヴォータンが主人公だったはずなのに気づけば海賊帽繋がりで絡ませたはずのセファーが主役になってました



あと遅レスですけどアロンちゃんの人こちらが拾ったロケットパンチネタ拾い返してくれてありがとうございました!嬉しいやら面白いやらでよかったです!

452EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:26:22
EPILOGUE アルマス

アルマス×マスターのSSです。

話は新章ストーリー後を想定して書きました。

アルマスの可愛さが伝われば幸いです。

今まで挙げたSSは全部台本形式で投稿してたので、意見・感想を頂けると嬉しいです。

453EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:27:33

初めて出会った時の印象は最悪だった。

記憶喪失で頼りなくて。

ティニは敬意を払っているみたいだけど、その頃の私にはアナタを認めることができなかった。

決して退かない、倒れない。千の槍を受けてなお、立ち続ける不屈の剣。

それが私のキラーズ、アルマス。

仲間の為に前線に立てない人に、誰かを率いる資格はない。

その考えは今でも変わらない。

454EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:28:27

「…………ん」

「起こしたかな?」

目を開けるとマスターが私の寝顔を覗きこんでいた。

見つめられてることに耐えられなくて、寝返りをうって顔を逸らす。

頭の下にはマスターの太腿があった。寝ている間に膝枕されたみたいだ。

「……何してるのよ」

「あんまりにも気持ち良さそうに眠ってるから。つい」

そう言ってマスターは私の髪を指先で優しく梳いていく。

何となく、心地良いな、と思った。

「最近は昼寝ばかりだね」

「平和になったんだから別にいいでしょ」

「ティルフィングがまるでレーヴァみたいだって言ってたよ」

「ぐっ……。レーヴァテイン程ぐうたらはしてない!」

彼女は極度の面倒臭がりだ。私は流石にそこまでじゃない筈……。

「ティニも起こしてくれればいいのに……」

「中々起きてくれないからって、僕が呼ばれたんだけどね」

「うぐっ……悪かったわよ……
ってマスターは私のこと起こしてくれてないじゃない」

「もう少しだけダメかな」

そう言ってマスターに優しく頭を撫でられる。

……こういう所が本当にズルい。

「本末転倒じゃない」

「うん、そうだね」

私の頭を撫でていた手が止まる。それが酷く名残惜しかった。

「別に止めてとは言ってないでしょ」

どうしても羞恥心が邪魔をしてつっけんどんな言い方になる。

それでも、マスターは頬を緩ませて微笑んでくれた。

「ん……」

彼の指先が私の髪に触れる。

「素直じゃないなぁ」

「悪かったわね。レーヴァテインみたいで」

「ううん。君のそういう所が好きだよ」

「……バカッ!」

心臓がうるさい、顔が熱い。

この人はこんなにも私の心を掻き乱す。

「アルマス、ーーーーーー」

「……え?」

本当に、振り回されてばかりだ。

455EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:29:21

「レヴァ、来客だぜ!」

昼寝を堪能していたら、珍しく誰かが来たみたいだ。

でもまだ眠っていたい。

「……パス」

「おいおい何言ってんだレヴァ!こうも毎日寝てばっかじゃいつか太っ」

「うるさい」

「ムギュギュ」

余計なことを言うムーに少し苛立ち、下顎を掴んで黙らせる。

「いい加減に起きたら?」

その声を聞いて少し驚く。

「アルマス?」

ティターニアも一緒だ。

見ればアルマスは深刻そうな表情を浮かべていた。

「レーヴァテイン、相談があるの」

彼女が私を頼るのは珍しい。大嫌いな面倒ごとの匂いに、私は盛大に溜め息をついた。

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

「それで何だか自分の心がまるで自分じゃないみたいで、なんて言うか、借り物みたいっていうか……」

「端的に言って」

「言ってるでしょ」

「何が言いたいのか俺にはサッパリだぜ」  

アルマスの相談を聞くことにした私は、彼女の難解な説明に苦しめられていた。

正直埒があかない。
 
「ティターニア、アルマスの言いたいこと分かる?」

「私にもサッパリ……」

「お手上げね……」

「ちょっと!諦めないでよ!」

「悩みを聞いて欲しいなら言いたいことを纏めてからにして」

「言いたいことは決まってるんだけど……」

アルマスが極度の口下手なのは今に始まったことじゃない。

面倒くさいので話はまた今度にしようとしたのだけれど

「……マスターがあんなこと言うから」

アルマスがボソッと呟いた言葉を私は聞き逃さなかった。

456EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:30:43

「アルマスーーーーーーごめん」

「え?」

あの時マスターは確かにそう言った。

「何言ってるのよ。らしくない」

「そう、かな……」

初めて見る表情だった。悔しさを滲ませた、そんな表情。

「…………何に悩んでるの?」

「時々、嫌になるんだ。何もできない自分に」

「そんなことない」

力強く否定する私に、マスターは苦笑いをする。

「そんなことあるんだ。人類の復権を目指して君と旅をした中で、僕は何一つ役に立てなかった」

違う。

「僕は君の活躍を傍で見ているだけで、ただ守られてばかりだった」

違う!

「アルマス、君は前線で傷だらけになりながら皆を守ってくれた。でも僕は……」

聞いてられなかった。

「違う!!アナタがいてくれたから、皆戦うことができた!平和な今を取り戻すことができた!」

「だから、お願いだから……」

「自分が役に立てなかったなんて、そんなこと言わないで……」

自分を卑下するマスターをこれ以上見ることができなかった。

「…………ごめん」

マスターの表情は晴れない。

「それでも思うんだ。確かにあの戦いで僕のバイブスは役に立ったのかもしれない。でも」

「僕自身に一体何ができたんだろうって……」

いつの間にか、私の頭を撫でていた手は止まっていた。

初めて漏らすマスターの弱音に、私はもう何も言えなかった。

457EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:31:56

「……そう」

「そう、って……。もっと何かないの?」

レーヴァテインは一時間に渡る私の説明を最後まで聞いてくれた。

「……なんで私に相談したの?」

「なんでって……」

その理由を余り言いたくはなかった。

「言わないとダメ?」

「言わないなら、このまま寝るわ」

「ぐっ……」

まだ肝心なアドバイスを貰ってない。

「なんだレヴァ、分かんねぇのか?」

「どういうこと?」

「いい、言う。言うから」

レーヴァテインに相談を持ちかけた理由。

「私はちょっと口下手で……」

「ちょっと……?」

レーヴァテインは余計なことを言うオートアバターの下顎を掴んで黙らせ、その先の言葉を促した。

「レーヴァテインは私と同じで不器用な所があるから、分かってくれると思って……」

「……そういうことね」

何か納得したような、しょうがないとでも言いたげな顔でレーヴァティンは溜め息をついた。

「…………はぁ、おっけ」

「アルマス、余計なことは考えなくていい」

「え?」

「自分の想いをマスターに、心のままに伝えてあげて」

そう告げた彼女の目は優しく、私の悩みに対して本気で考えてくれた「答え」なのだと伝わってきたから。

「今からマスターに会ってくる」

「アルマス?そんなに急がなくても」

「ごめん、ティニ。それでも今じゃなきゃダメな気がするの」

「ありがとう、レーヴァテイン。また今度会った時に礼をするわ!」


ーーーーーー

ーーー





「レヴァ、あれで良かったのか?」

「……大丈夫。私にディスラプターズの皆が居てくれるように、アルマスにも自分のことを理解して支えてくれる人がいる」

マスターが弱音をこぼしたのも、きっとアルマスが相手だから。

「他の人ならともかく、マスターにならきっと想いは伝わるから」

だから、大丈夫。

「ハハっ、ほんと似た者同士だな」

「……うるさい」

否定はできない。私もアルマスも不器用をこじらせている。

苦労人だな、とつついてくるムーを手で払いのける。

「…………」

不器用な彼女へ「頑張れ」と心の中で呟いた。

458EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:32:53

息を切らしながら、がむしゃらに走る。

私の想い。

あの長い旅で、ずっと傍に居てくれた。

どんな苦境に立たされても、私の強がりを信じてくれた。

そして、

そしてーーー

「マスター!!!」

459EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:33:36

「ーーーアルマス?」

「はぁっ、はぁっ……、見つけた。この絶バカ!!」

マスターの胸に飛び込む。

「え、えっと、どうしたの……?」

「どうしたもこうしたもない!いいから聞いて」

彼の胸に額を押し付けて俯く。

今からする話をしている間は、顔を見られたくないから。

これまでの旅路を思い返す。

「正直、初めて会った時はアナタのことが嫌いだった」

「記憶喪失で何もできない癖に面倒ごとを持ち込んでって、そういう風に思ってた」

「違わないよ。僕は……」

「でも、そうじゃなかった」

「挫けそうなとき、何度も助けてくれた。励ましてくれた。傍に居てくれた」

「バイブスなんて関係ない。アナタが皆を支えてくれたから、幸せな今があるの」

「私達のマスターがアナタで良かった」

これが、マスターに伝えたかったこと。

ちゃんと言えた。

それだけで満足だったのに。

460EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:34:45

「それでも皆の逆境を救ってくれたのは、アルマス。君だよ」

「君は幾つもの困難を乗り越えてきた。その足で。その剣で。その心で」

「まだ言えてなかったけど……。皆を、僕達を助けてくれてありがとう」

私はマスターのことをただ心配して励まそうとしてたのに。

「君は僕の憧れだよ」

いつだって私の欲しい言葉をかけてくれる。

本当にズルい。

そう、そうだった。そんなマスターのことを、私は……。

「〜〜〜〜っ」

顔が熱くなる。きっと今の私は耳まで真っ赤だ。

自分の本当の気持ちに、気付いてしまったから。

ーーー自分の想いをマスターに、心のままに伝えてあげて

マスターの背に手を回し、抱きしめる。

「あ、アルマス?」

「歯の浮く様な台詞ばっかり……。恥ずかしくならないの?」

もう止められなかった。

「いつもそう!自分のことはどうでもよさそうにして、他人の心配ばかりして!!」

もう抑えきれなかった。

「皆にいい顔をして!誰にでも優しくて!そんなアナタが好きなのにこれっぽっちも気づいてくれなくて!」

不器用で不格好だと自分でも分かってる。だけど

「アナタのそういうところが……」

ちっとも端的に言うことはできなかったけれど

「……バカ、大好き」

大切なことは伝えられたと思う。

顔を上げると目が合った。

その後は、気がつけば顎を上げて目を閉じていて。

強く抱きしめらながら、唇を重ねていた。

この日、私はマスターの「特別」になった。

461EPILOGUE アルマス:2019/08/09(金) 20:36:20

初めて出会った時の印象は最悪だった。

記憶喪失で頼りなくて。

ティニは敬意を払っているみたいだけど、その頃の私にはアナタを認めることができなかった。

仲間の為に前線に立てない人に、誰かを率いる資格はない。

その考えは今でも変わらない。

だけど彼は、マスター、なんて呼ばれてる癖にちっとも統率者っぽくなくて。

誰よりも支えてくれて。

誰よりも傍にいてくれて。

誰よりも信じてくれた。

決して退かない、倒れない。千の槍を受けてなお、立ち続ける不屈の剣。

それが私のキラーズ、アルマス。

私が自分[アルマス]でいられるのは、彼のおかげだ。

だから、

「ずっと傍に居てよね」

口下手な私には、これが精一杯。

「………うん」

マスターはキョトンとしてたけど、少しして笑顔で頷いてくれた。

指を絡ませあって、手を繋ぐ。

「これなら、離れ離れにはならないね」

「ばか」

心が温まった気がした。

守っていきたいと思えた。この日溜まりの様な暖かさを。アナタと、ずっと。

Fin

462名無しさん:2019/08/09(金) 21:08:56
…善い物を視た、尊いと感じた
自分がアルマス好きなのもあるが、素晴らしいSSをありがとうございます

書き方につきましては、今回の様な内容では、この書き方で合ってると思います
個人的に台本書きはキャラの人数が多い、同じ様な話し方のキャラが居る、地の文が少ない会話劇な時に使う物な気がするので

改めて、素晴らしいSSをありがとうございました

463名無しさん:2019/08/09(金) 21:14:31
は?なにこれ尊すぎるんだけど。これの作者様は天才か?

464名無しさん:2019/08/09(金) 22:08:21
グッジョブ!グッッッッッジョブ!

465名無しさん:2019/08/09(金) 23:32:05
アルマスサイドいいぞ〜これ!
できるならティルサイドも読んでみたい

466解決アロンちゃん:2019/08/10(土) 01:13:44
解決アロンちゃん3

これはアロンダイトの疑問を解決したりしなかったりアロンダイトが人の悩みを解決したりしなかったりするものです

アロンダイト
「マスター私もっと強くなりたいんです」

マスター
「無理」

アロンダイト
「どうしてそんなこと言うんですか!」

マスター
「自分のストーリー展開忘れたか?」

アロンダイト
「う...思い出したくありません」

マスター
「もうなアロン=弱いなんだよ」

アロンダイト
「私はそういう自分から脱却したいんです!」

マスター
「それにな強いキャラなんてなシリーズに属してる奴ぐらいなんだよ」

アロンダイト
「私はそういうのも終わりにしたいんです!そういうなんかシリーズに属してるキャラ以外も強いんだぞ!って言うのを知らしめたいんです」

マスター
「まあアロンの言いたいことも解るけど強くなるって実際どうやって?」

アロンダイト
「それについては任せてください私が今まで強いと言われてきた人たちのデータを集めて統計した結果のがありますので」

マスター
(若干心配だな)

アロンダイト
「さあ今こそアロンダイト超強化計画始動です!」

467解決アロンちゃん:2019/08/10(土) 01:21:37
>>466
アロンダイト
「それではマスター今まで強いと言われた人たちの特徴はなんだと思いますか?」

マスター
「シリーズに属してる人たち」

アロンダイト
「それ以外で」

マスター
「運営に優遇されてる人」

アロンダイト
「それは少しあるかもしれませんけど違います」

マスター
「ユーザーから崇め讃えられてる人」

アロンダイト
「それは違います」

マスター
「売り上げが確実に良いとわかってる人」

アロンダイト
「そんなんあってたまるか!」

アロンダイト
「答えは騎乗してるかどうかです」

468解決アロンちゃん:2019/08/10(土) 01:31:17
>>467
マスター
「どういうこと?」

アロンダイト
「ほら思い出してください」

アロンダイト
「ディスラプ、コマンドそれにアルマスの第三CCみんな騎乗してるじゃないですか」

マスター
「まあアルマスのは浮いてるけど騎乗扱いだしな」

アロンダイト
「それ以外はみんな歩行じゃないですか」

マスター
「アロンの言い分も解るけどゴッドは?」

アロンダイト
「...............」

アロンダイト
「みんな騎乗していて強いと言うことは」

マスター
「ゴッドは?」

アロンダイト
「...................」

アロンダイト
「うっうんマスター」

マスター
「はいなんでしょう?」

アロンダイト
「そこからは目をそらしてください」

マスター
「気にしたら負け理論ね」

469解決アロンちゃん:2019/08/10(土) 01:46:42
>>468
アロンダイト
「とりあえず私はCCの際騎乗すれば強くなると言うことです!」

マスター
「あのさあ思ったんだけど」

アロンダイト
「はいなんでしょう?」

マスター
「アロンがさ馬とか鳥に乗ってた時あんま強いって話聞かなかったような?」

アロンダイト
「そこからは目をそらしてください」

マスター
「あ、都合が全面的に悪いのは全スルーですねわかりました」

マスター
「それじゃあアロンの望み通りユニコーンに乗るの?」

アロンダイト
「それも良いんですが馬には一度乗ったので竜に乗りたいです竜」

マスター
「竜?」

アロンダイト
「馬に乗る騎士も良いんですが竜に乗る騎士も良いじゃないですか!?」

マスター
「だから普通の騎士じゃなくて竜騎士が良いと?」

アロンダイト
「そうです竜に股がり大空を駆ける良いじゃないですか」

マスター
「まあ良いかも知れないけど」

アロンダイト
「と言うことで私強くなるために竜に乗る訓練してきます!」

マスター
「竜に乗る訓練って誰に竜借りるの?」

アロンダイト
「うーんラグナロクとかに借ります」

マスター
「貸してくれるかな?それに乗れるの?」

その日、竜の尻尾にしがみつきながら振り回されているアロンダイトが大空で良く見えたとか

470チャレンジアロンちゃん:2019/08/10(土) 02:48:48
チャレンジアロンちゃんⅧ

これはアロンダイトをバカにするものではございません出来ないアロンを愛でるためのものです

アロンダイト
「私手品が出来るんです」

マスター
「初めて知ったよ」

アロンダイト
「まずは簡単なマジックから」

アロンダイト
「この帽子の中には何もありません」

アロンダイト
「この帽子にハンカチを乗せて棒でトントンと叩くとなんと」

マスター
「なんと?」

アロンダイト
「鳩が出て....あれ?出て....あれ?」

アロンダイト
「鳩さんー元気ですか?」

アロンダイト
「ちょっと体調が悪くて苦しいぽー」(裏声)

マスター
(言い訳が苦しいぽー)

アロンダイト
「それじゃあ次のマジックに行きましょう次のマジックは少し難しいです」

マスター
(簡単なの出来なかったのに難しいの行くの?)

アロンダイトはトランプを取り出した

アロンダイト
「さあマスター好きなカードを一枚選んでください」

マスター
「これで」

アロンダイト
「私に見えないように確認してください」

マスター
(ハートの6か)

アロンダイト
「それでは戻してください」

マスター
「はいはい」

アロンダイト
「これを適当にシャッフルして一番上のこのスペードの7がマスターが引いたカードですね!」

アロンダイトが持ってたカードはクローバーのキングだった

マスター
「全然違う」

アロンダイト
「ええ!」

471チャレンジアロンちゃん:2019/08/10(土) 02:56:36
>>470
アロンダイト
「おかしいなオティヌスさんに教えられた通りにやったんだけどな」

マスター
「騙されたんじゃないの?」

アロンダイト
「そ、そんなことありません!」

マスター
「あれ?シユウがアバリスに引っ付いてる」

アロンダイト
「どうしたんでしょう?」

マスター
「嫌がらせでも受けてる...わけじゃないか」

マスター
「シユウどうしたんだ?」

シユウ
「アバリスのマジックを見せてもらうように頼んでるんだ」

マスター
「アバリスマジック出来るの?」

アバリス
「はいオティヌスさんに少しばかり教えてもらって」

マスター
「へぇー見せてくれない?」

アロンダイト
「私も見てみたいです」

アバリス
「わかりました少し準備に時間がかかりますので待ってください」

472チャレンジアロンちゃん:2019/08/10(土) 03:05:41
>>471
アバリス
「それじゃあマジックを始めます」

アバリス
「まずここに帽子とハンカチがあります」

アバリス
「この帽子には種も仕掛けもございません」

アバリス
「この帽子にハンカチを被せてこの不思議な杖でトントンと叩くとなんと」

アバリス
「帽子からウサギのぬいぐるみが」

アバリスは帽子からウサギのぬいぐるみを取り出した

マスター
「おお!」

マスター
「すごいな」

アロンダイトは少し驚いた表情をしていた

アバリス
「それではこのウサギのぬいぐるみをこの箱に入れます」

アバリス
「もちろんこの箱にも種も仕掛けもございません」

アバリス
「この箱の中に先ほどのウサギのぬいぐるみを入れて蓋を閉めてまたこの不思議な杖でトントンと叩くと」

アバリスは杖でトントンと叩いた

アバリス
「すると箱の中のウサギのぬいぐるみが本物のウサギと入れ替わってます」

アバリスは箱からウサギを取り出した

シユウ
「すごいすごい」

マスター
「全然わからない」

アロンダイトはポカーンとしていた

473チャレンジアロンちゃん:2019/08/10(土) 03:17:06
>>472
アバリス
「それでは最後のマジックです」

アバリスはトランプを取り出した

アバリス
「マスター好きなカードを一枚引いて何かしらのマークを書いてください」

マスター
「わかった」

カードを一枚引いてダイヤの5に大きな円の中に四角を書いた

アバリス
「それではそれをカードの山に戻してください」

アバリスの言われた通りに戻した

アバリス
「これを適当にシャッフルして半分に分けます」

アバリス
「右と左どちらにしますか?」

アロンダイト
「ここは私が選択します左です」

アバリス
「わかりました左ですね」

アバリスは左の方をシャッフルし始めた

アバリス
「それでは好きなタイミングでストップって言ってください」

シユウ
「ストップ!」

アバリス
「はいストップですね」

アバリスは一番上を自分には見えないようにめくった

アバリス
「これがマスターが引いたカードですね」

アバリスの手にはダイヤの5がありマークもしっかりと書かれていた

アバリス
「さすがにマークまではわかりませんがダイヤの5に大きな円で中に四角のマークですか?」

マスター
「当たってる!」

474チャレンジアロンちゃん:2019/08/10(土) 03:22:31
>>473
シユウ
「アバリスすごいぞ!」

アバリス
「ありがとうございます」

マスター
「アバリスすごいな」

オティヌス
「私が教えたからね」

マスター
「鼻が高いな」

オティヌス
「まあ弟子が成功すると嬉しいからね...ただ」

マスター
「ただ?」

オティヌス
「私のまだ出来ないマジックまで成功させてるから師匠の面目丸潰れなんだけどね」

マスター
「あらら」

アロンダイト
「あの....マスター」

マスター
「なに?」

アロンダイト
「アバリスみたいに色んなことをこなせるようになりたいです」

マスター
「それは誰もが抱く願望だよ」

三人はアバリスが少し遠い存在のような気がするのであった

475名無しさん:2019/08/10(土) 07:27:46
ここで書いてる人たちにイベントストーリー書いて見て欲しい思いがある

476日の出より、晴れた姿の君達へ:2019/08/10(土) 09:18:53
季節トレイセーマ編です

注意事項
拙い文章
トレイセーマのキャラが出てきますが全員出てくる訳ではありません
基本キャラ同士の掛け合いのもとストーリーを進めていくつもりです
書き出しは遅いのでまったり更新していくつもりです
ここに登場するマスターは本編のマスターではありませんが、天上世界の一部のキル姫と接点があり彼女たちの記憶を持っています
キル姫は獣刻の影響を薄めて、天上編のユニットベース(中には獣刻影響が色濃い姫もいます)になっています
トレイセーマ、ファンキルの世界観を踏襲してはいるつもりですが、多少の改変、解釈の違いがありますのでご了承ください
以上の点に注意して読んで頂けると幸いです

477日の出より、晴れた姿の君達へ①:2019/08/10(土) 09:36:00
カシウス「ムラマサ・・・相談があるのだけれど」
ムラマサ「拙者にですか?」
カシウス「貴女にしか頼めない」
ムラマサ「拙者にしか・・・ですか。ふふ、わかりました、何なりと申しつけ下さいませ」
カシウス「貴女の好意に甘えるわ。それで相談というのは・・・・・・」


数日後
マスター「ふぁ〜今日もお勤めご苦労様、マサムネ」
マサムネ「主君。気を緩めるのはわかりますが、まだ警戒を解かれない方がいいかと」
マスター「うん、わかってるよ」
マサムネ「しかし、ガボーには困ったものだ。姉を見たという情報を聞きつけた途端に一目散に隊を抜け出して・・・・・・拙者はいいが主君に迷惑をかけてしまうのはいただけないな」
ガボー「申し訳ありません」
ガジャルグ「そう怒らないであげて、この子の問題を先延ばしにしてた私にも責任があるわけだし」
マスター「しかし追いつけて良かったよ。追いついたら一騎討ちを始めてるし、もう少し遅かったらお互い危ない状態までいってたかもしれないし」
マサムネ「正直、鬼気迫る二人を相手に拙者一人で止めるのは骨が折れたぞ」
ガジャルグ「私も悪かったわ。妹の成長が嬉しくて、・・・・・・つい」
マスター「とにかく二人に怪我がなくて良かった。それから・・・ガボーはガジャルグときちんと会えて良かったね」
ガボー「マス、ター・・・その、ありがとうございます。・・・・・・こんなボーのために」
マスター「こらこら、こんなとか言わない。君がガジャルグに会いたいと思うのは獣刻される前から知っていたし、それについては本当に良かったよ(なでなで」
ガジャルグ「・・・・・・」
マスター「これからは姉様にいっぱい甘えてもいいけど、獣刻された影響もあるし、気持ちに折り合いをつけられるように頑張らないとね。もう姉様とは離れ離れにならない、いやさせないって約束するから、ガボーも約束してくれるかな?」
ガボー「はい、マスター」
マスター「ふふ、いい返事だ。ガジャルグもこれからは面と向き合って妹と接して貰って、良いよね?」
ガジャルグ「ふん!言われなくてもそのつもりだったわ」
マサムネ「(まったく、主君は優しすぎる)」
マスター「ん?何か言った?マサムネ」
マサムネ「いいえ、何でもありませぬ。それより主君、もうすぐトレイセーマでござる。拙者は先に行ってカシウス殿に謁見して参ります故」
マスター「うん、後で僕も顔を出すよ」
マサムネ「御意。では御免」
ガジャルグ「・・・彼女行っちゃったけど良かったの?さっき問題を起こしてた私たちだけを残して」
マスター「彼女は聡明だよ。そんな彼女が君達と僕を一緒にさせて問題ないと判断したんだ。それだけ言えば、完璧な君ならわかるよね」
ガジャルグ「そうね。他人から、ううん仲間から信頼されるのは・・・存外悪くないわ」
ガボー「ね、姉様・・・」
ガジャルグ「ん?なぁに?ボー」
ガボー「そ、その、手を繋いで貰っても構いませんか。・・・・・・まだ、不安なんです、目を離したらまた姉様がいなくなってしまいそうで」
ガジャルグ「しょうがないわね。今日は二人で一緒に過ごしましょうね、募る話もいっぱいあるし」
ガボー「はい、姉様!!」


To Be Continued

478少し病んでる彼女の話:2019/08/11(日) 01:35:25
朝の眩しい日差しが目に入る

マスター「うーん」

ベッドから少し重みを感じる

多分いつものあれなんだろう

マスター「うーん....」

目を開けると彼女が自分の上に乗っていた

アバリス「あ、マスターおはようございます」

アバリス「かわいらしい寝顔でしたよ」

彼女はアバリス本来はこんなことをする娘ではない

彼女は奥手で少しオドオドしていた娘だった

彼女は影が薄くあまり人と話をする姿を見なかったので自分から構ってあげるようにしていた

そして気づいたらこうなっていた

彼女はヤンデレという部類なんだろう

だがヤンデレといっても軽い方と思う

自分が他の女性を見たり話たりしても特になにも言わない




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