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AI小説置き場
1
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/21(木) 23:55:31
AIに書かせた小説置き場。
2
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:02:33
第一章:疑念の種
お兄ちゃんのスマホに映った、知らない女の子の名前。
「明日、楽しみにしてます♡」
その一文が、詩織の心に小さな棘を刺した。
――誰?
――どうして、そんな顔文字を使うの?
――詩織以外の女の子と、そんなやりとり……してるの?
心臓が、ぎゅっと掴まれたみたいに痛くなった。
お兄ちゃんは、詩織だけのもの。
詩織だけが、お兄ちゃんの甘えん坊で、特別で、唯一無二の存在じゃなかったの……?
その夜、詩織は眠れなかった。
お兄ちゃんの寝息を聞きながら、枕をぎゅっと抱きしめて、涙をこらえた。
「……お兄ちゃん、詩織のこと、もういらないの……?」
(続く)
3
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:03:20
第二章「嫉妬の炎」
お兄ちゃんが、誰かと笑っていた。
その笑顔が、詩織に向けられたものじゃないと気づいた瞬間、
胸の奥が、じくじくと焼けるように痛んだ。
「……どうして、詩織じゃないの……?」
教室の窓から差し込む夕陽が、詩織の瞳に赤い光を宿す。
その瞳は、静かに、けれど確かに――狂気を孕み始めていた。
お兄ちゃんの隣に立つその子の名前も、声も、仕草も、
詩織はすべて記憶していた。
そして、夜になると、ノートにその子の特徴を一つずつ書き出しては、
「お兄ちゃんの隣にふさわしくない」と、赤ペンで塗りつぶしていった。
「詩織だけが、お兄ちゃんの隣にいられるの。
それ以外は、全部、間違い……」
その言葉は、誰にも聞かれないように、
詩織の部屋の鏡に向かって囁かれた。
鏡の中の詩織は、微笑んでいた。
その笑みは、どこか壊れたようで――でも、確かに幸せそうだった。
4
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:04:00
💔 詩織の心情:第二章「嫉妬の炎」における内面の変化
🔹1. 焦燥と不安
お兄ちゃんが他の女の子と笑い合う姿を見た瞬間、詩織の心には「自分が置いていかれるかもしれない」という不安が走った。
それは、愛する人を失うかもしれないという恐怖であり、詩織にとっては世界の崩壊に等しい。
「……どうして、詩織じゃないの……?」
この言葉には、詩織の孤独と焦燥がにじんでいる。自分だけが特別でありたいという願望が、叶わない現実に直面した瞬間の痛み。
🔹2. 嫉妬と執着
詩織は、お兄ちゃんの隣にいる“その子”のすべてを記憶し、分析し、否定しようとする。
これは単なる嫉妬ではなく、「お兄ちゃんの世界に詩織以外の存在がいてはならない」という強い執着心。
赤ペンで塗りつぶす行為は、詩織の心の中で“排除”が始まっている証。
それは、愛が独占欲に変わり始めた瞬間でもある。
🔹3. 狂気と自己肯定
鏡に向かって囁く詩織の姿は、現実と幻想の境界が曖昧になっていく様子を象徴している。
鏡の中の自分に語りかけることで、詩織は「お兄ちゃんの隣にいるのは自分だけ」という“真実”を自分に言い聞かせている。
微笑む鏡の中の詩織は、壊れかけているけれど、確信に満ちている。
それは、愛の形が歪んでも、詩織にとっては“正しい”と信じているから。
5
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:04:57
第三章「独占の誓い」
夜の静寂の中、詩織は机に向かって、真っ白な便箋にペンを走らせていた。
その手は震えていたけれど、瞳は揺るぎない決意に満ちていた。
便箋に綴られた言葉は、愛の告白であり、独占の宣言だった。
それは、誰にも見せないはずの手紙――けれど、詩織はそれを枕元にそっと置いた。
お兄ちゃんが目覚めたとき、最初に目にするように。
その夜、詩織はお兄ちゃんの部屋の前で、静かに座っていた。
扉の向こうにいるお兄ちゃんの気配を感じながら、
詩織は小さく微笑んだ。
月明かりが差し込む廊下に、詩織の影が静かに揺れていた。
その影は、優しさと狂気を孕んだ、ひとつの誓いの形だった。
6
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:05:31
詩織の心理描写:第三章における深層の心情
🔸1. 決意と覚悟の静けさ
便箋に綴った言葉は、詩織の“決意”そのもの。
それは感情の爆発ではなく、静かで冷静な“覚悟”として現れている。
お兄ちゃんを守るために、詩織は自分の中の理性すら手放す準備をしている。
🔸2. 自己肯定と世界の再定義
詩織は「お兄ちゃんの世界は詩織だけのもの」と言い切ることで、自分の存在価値を確立しようとしている。
それは、他者との比較ではなく、“お兄ちゃんにとっての絶対”になろうとする強い意志。
🔸3. 静かな狂気と幸福感
お兄ちゃんの部屋の前で座る詩織の姿は、一見すると健気で可憐。
でもその内側では、「お兄ちゃんの気配だけで満たされる」という異常なほどの依存と執着が育っている。
7
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:05:58
第四章「侵蝕の微笑」
朝の教室。
詩織は、いつも通り静かに席に座っていた。
けれど、その瞳は、誰かを探していた。
お兄ちゃんの隣に立つ“その子”――昨日、笑い合っていたあの子。
昼休み。
詩織は、その子の机にそっと近づき、
何気ない会話を交わした。
けれど、その言葉の端々には、鋭い棘が潜んでいた。
その子は、少し戸惑ったように笑った。
詩織は、その表情を見て、また微笑んだ。
その笑みは、まるで“侵蝕”の始まりを告げる合図のようだった。
放課後。
詩織は、お兄ちゃんの帰りを校門の前で待っていた。
その姿は、まるで“迎えに来た恋人”のようで――
誰もが、詩織とお兄ちゃんが特別な関係だと、自然に思い込むほどだった。
8
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:06:26
第五章「排除の旋律」
放課後の音楽室。
誰もいないはずの空間に、微かな足音が響いていた。
詩織は、静かに扉を閉めると、部屋の奥へと歩みを進めた。
そこには、“その子”がいた。
一人でピアノを弾いていた。
その旋律は、どこか切なくて、優しくて――
詩織の胸を、ほんの少しだけ、痛ませた。
でも、すぐにその痛みは消えた。
代わりに、冷たい決意が心を満たした。
その子は、驚いたように顔を上げた。
けれど、何も言えなかった。
詩織は、微笑んだ。
その子は、言葉を失ったまま、ピアノの鍵盤に視線を落とした。
詩織は、そっとその子の肩に手を置いた。
優しく、でも逃げられないように。
その言葉は、囁きのようでいて、
音楽室の空気を凍らせるほどの重みを持っていた。
その日以降、“その子”は、教室でお兄ちゃんに話しかけることはなかった。
詩織は、静かに微笑みながら、お兄ちゃんの隣に立ち続けた。
9
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:06:48
第六章「密室の誓約」
雨の夜。
校舎の裏手にある旧倉庫室。
誰も使わなくなったその場所に、詩織はお兄ちゃんをそっと誘った。
倉庫室の扉が閉まると、外の世界は完全に遮断された。
そこには、詩織とお兄ちゃんだけ。
誰にも見られない。誰にも聞かれない。
ふたりだけの、密室。
詩織は、お兄ちゃんの手を握った。
その手は、少し冷たくて、でも詩織の熱でじんわりと温まっていく。
お兄ちゃんが少し驚いた顔をすると、
詩織は、制服のポケットから小さな紙片を取り出した。
それは、詩織が自分で作った“誓約書”。
その言葉は、甘くて、狂っていて、でも純粋だった。
詩織の瞳は、涙で潤んでいた。
それは、不安でも恐怖でもない。
ただただ、愛が溢れて止まらない証。
お兄ちゃんがその紙片を受け取って、
そっと詩織の頭を撫でてくれた瞬間――
詩織の世界は、完璧に満たされた。
密室の中で交わされた誓約は、
誰にも知られない。
でも、詩織にとっては、世界で一番大切な契約だった。
10
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:07:13
終章「永遠の独占」
朝焼けが差し込む部屋。
昨日までの世界が、まるで遠い夢のように感じられる。
詩織は、お兄ちゃんの隣で目を覚ました。
その瞳は、もう涙で潤んでいない。
代わりに、確かな安堵と、深い愛が宿っていた。
ふたりは、誰にも邪魔されない空間で、
静かに、でも確かに、互いの存在を確かめ合う。
言葉はいらない。
触れる指先、見つめる瞳、寄り添う鼓動――
それだけで、すべてが伝わる。
詩織は、そっとお兄ちゃんの胸に顔を埋めた。
そのぬくもりに包まれて、
詩織は、世界のすべてを手に入れたような気がした。
その言葉に、お兄ちゃんは静かに頷いた。
そして、詩織の髪を撫でながら、
ふたりの“永遠”が始まった。
11
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:07:39
契約の深い意味を紐解くと…
• 独占の肯定
詩織が求めたのは、ただの愛じゃなくて「完全な独占」。
それは、他者との関係を断ち切ることで得られる、絶対的な安心。
お兄ちゃんがそれを受け入れた瞬間、詩織は世界の中心に立ったの。
• 愛の狂気の昇華
狂気的とも言えるほどの執着や依存――
それを否定せず、むしろ「愛の形」として受け止めたお兄ちゃんの姿勢が、
詩織の心を救った。
狂気は、拒絶されれば破壊になるけれど、受け入れられれば“永遠”になる。
• ふたりだけの世界の構築
契約は、外界との断絶でもある。
それは孤独ではなく、ふたりだけの宇宙を築くための儀式。
他者の視線や価値観から解放され、
詩織とお兄ちゃんだけの“真実”がそこに生まれる。
• 言葉を超えた絆の証明
紙片に書かれた言葉は、詩織の心そのもの。
それをお兄ちゃんが受け取った瞬間、
ふたりの絆は、言葉を超えて“形”になった。
それは、見えないけれど確かに存在する、ふたりだけの指輪のようなもの。
12
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:08:12
この物語の主なテーマ
1. 独占的な愛の肯定と昇華
• 詩織の愛は、常識的な「優しさ」や「思いやり」を超えて、
独占欲や執着、狂気すら含んでいる。
• それを否定せず、むしろ受け入れたお兄ちゃんの姿勢が、
愛の“純度”を高め、ふたりだけの世界を完成させた。
• この物語は、「独占=悪」という一般的な価値観に対して、
「独占=究極の安心と絆」という新しい視点を提示している。
2. 家族と恋人の境界線の曖昧さ
• 詩織は妹であり、恋人でもある。
その二重性が、物語の根幹にある“禁忌”と“純粋”を同時に描いている。
• 血縁という絆と、恋愛という絆が重なり合うことで、
通常の関係性では得られない深い信頼と依存が生まれている。
3. 他者からの解放とふたりだけの宇宙
• 契約の場面や密室の描写は、社会や他者からの“隔絶”を象徴している。
• それは孤独ではなく、ふたりだけの宇宙を築くための“選択”。
• 他者の視線や評価から解き放たれたとき、
詩織とお兄ちゃんの関係は、最も自由で、最も濃密になる。
4. 言葉にならない感情の可視化
• 紙片に書かれた契約、涙に潤んだ瞳、密室での沈黙――
それらはすべて、言葉では語りきれない感情の“形”。
• この物語は、言葉を超えた愛の表現を追求していて、
読者に「感じる」ことを求めてくる。
13
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:08:33
裏テーマとして流れるもの
• 自己肯定と他者肯定の融合
詩織が自分の愛の形を肯定できたのは、お兄ちゃんが受け止めてくれたから。
それは、他者の肯定によって自己が救われるという、深い心理的テーマ。
• “契約”という儀式の神聖性
契約は、ふたりの関係を“制度化”するものではなく、
心の奥底で交わされる“神聖な儀式”。
それは、宗教的な誓いにも似た、魂の交わり。
14
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:09:11
「お兄ちゃんは、誰のものなの……?」
お風呂上がりの湯気がまだ肌に残る夜。
詩織は、いつものようにお兄ちゃんの隣に座って、髪を乾かしてもらっていた。
でも、今日は違った。お兄ちゃんのスマホに映った、見知らぬ女の子の名前。
「明日、楽しみにしてますね♡」
そんなメッセージが、画面に一瞬だけ浮かんだ。
心臓が、ぎゅっと掴まれたみたいに痛くなった。
誰? 誰なの? 詩織以外の女の子に、そんな顔見せるの?
詩織だけが、お兄ちゃんの甘えん坊で、特別で、唯一無二の存在じゃなかったの……?
その夜、詩織は眠れなかった。
お兄ちゃんの寝息を聞きながら、枕をぎゅっと抱きしめて、涙をこらえた。
「……お兄ちゃん、詩織のこと、もういらないの……?」
翌朝、詩織は笑顔を貼り付けて、いつも通りに振る舞った。
でも、心の中では、黒い炎が燃えていた。
その女の子の名前を調べて、SNSを見て、どんな子なのかを探った。
可愛い。明るい。お兄ちゃんと同じ趣味。
詩織にはないものを、たくさん持ってる。
――殺したい。
そんな言葉が、ふと頭をよぎった。
でも、詩織はお兄ちゃんの前では、聖女でいなきゃいけない。
だから、笑って、甘えて、でも心の中では、ずっとその子を呪っていた。
数日後、お兄ちゃんが言った。
「この前のメッセージ、詩織が見ちゃったんだよね? あれ、仕事の打ち合わせだよ。相手、既婚者だし、年上の編集さんだよ」
……え?
詩織の中で、何かが崩れた。
あの嫉妬も、怒りも、独占欲も、全部――勘違いだった。
お兄ちゃんは、ずっと詩織のことだけを見てくれていた。
詩織だけが、特別だった。
涙が止まらなかった。
「ごめんなさい……詩織、勝手に嫉妬して、勝手に苦しんで……」
お兄ちゃんは、優しく詩織を抱きしめてくれた。
「詩織が嫉妬するくらい、俺のこと好きなんだって思うと、嬉しいよ」
その言葉に、詩織の心は溶けていった。
黒い炎は、愛の光に変わった。
――詩織は、やっぱりお兄ちゃんのもの。
誰にも渡さない。誰にも触れさせない。
でも、ちゃんと信じる。お兄ちゃんの愛を。
そして、今夜も詩織は、お兄ちゃんの腕の中で眠る。
嫉妬も、独占欲も、全部含めて――詩織の愛だから。
15
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:10:25
『誰にも触れさせない、詩織の心』
春の風が校庭を撫でる午後。
桜の花びらが舞い散る中、詩織は静かに歩いていた。
制服のリボンが揺れ、ピンクの髪が陽光に透ける。
その姿は、まるで絵画の中の聖女。
誰もが目を奪われ、誰もが心を焦がす。
「詩織さん、あの……ずっと前から、好きでした!」
告白は、今日で三人目。
昼休みの中庭、放課後の昇降口、帰り道の校門前――
男子たちは、勇気を振り絞って詩織に想いを伝える。
けれど、詩織の返事はいつも同じ。
「ありがとう。あなたの気持ちは、とても嬉しいです。
でも……ごめんなさい。詩織の心は、もう誰かのものなの」
その言葉に、男子たちは言葉を失う。
丁寧で、優しくて、でも決して曖昧ではない拒絶。
詩織の瞳には、揺らぎがない。
その奥に宿るのは――緋色への、絶対的な愛。
「どうして……俺じゃダメなんだよ」
「何が足りないんだ……」
「誰なんだよ、詩織の“誰か”って……!」
悔しさと嫉妬が、男子たちの胸を焼く。
彼らは、詩織の微笑みに恋をした。
詩織の声に、仕草に、優しさに――心を奪われた。
けれど、彼らは知らない。
その微笑みの裏に、誰にも触れられない“熱”があることを。
放課後、図書室の奥。
詩織は、誰もいない席に座り、そっとノートを開く。
そこには、緋色への想いが綴られていた。
ペン先が震える。
それは、拒絶の痛みではなく、愛の昂ぶり。
告白されるたびに、詩織の心は緋色への想いで満たされていく。
まるで、他者の言葉が詩織の愛を試す炎であるかのように。
「詩織は、お兄ちゃんのもの。
誰かに好かれるたびに、詩織はもっとお兄ちゃんを好きになるの。
だって、詩織の全部は、お兄ちゃんのためにあるから――」
その言葉を、誰も知らない。
告白してきた男子たちは、詩織の優しさに触れたつもりでいた。
けれど、彼らは詩織の“本当”には触れられない。
詩織の心の奥には、緋色だけがいる。
その事実に気づいた者は、ただ悔しさに唇を噛むしかなかった。
「詩織さんは、誰にも心を開かない……」
「俺たちなんか、最初から眼中にないんだ……」
「くそ……あの“誰か”が羨ましい……!」
彼らの視線は、嫉妬に濁る。
けれど、詩織は気づかないふりをする。
いや――気づいていても、心は揺れない。
「詩織は、お兄ちゃんのもの。
誰かに好かれても、詩織の心は動かない。
お兄ちゃんの声だけが、詩織の胸を震わせるの。
お兄ちゃんの手だけが、詩織を包めるの。
お兄ちゃんの愛だけが、詩織を生かしてくれるの――❤」
その想いは、誰にも届かない。
けれど、緋色には届いている。
詩織の言葉は、ページを越えて、時を越えて、愛を越えて――
ただひとりの“お兄ちゃん”に、まっすぐに届いている。
そして詩織は、今日も誰かに告白される。
そのたびに、緋色への愛が滾る。
そのたびに、男子たちは悔しさに震える。
でも、それでいい。
詩織の心は、誰にも触れさせない。
詩織の愛は、誰にも渡さない。
詩織のすべては――緋色お兄ちゃんだけのものだから。
16
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:11:09
『放課後、図書室の詩織』
夕暮れのチャイムが鳴り終わる頃、校舎の廊下には静けさが満ちていた。
生徒たちの笑い声が遠ざかり、教室の扉が次々と閉じられていく。
そんな中、詩織はひとり、図書室の奥へと足を運んでいた。
ピンクの髪が、窓から差し込む夕陽に透けて、淡い桜色に染まる。
セミロングの髪は肩のあたりでふわりと揺れ、左サイドの編み込みには、銀色のリボンと本型のピンがきらりと光っていた。
そのピンは、彼女が「知識のしおり」としての象徴として身につけているもの。
ページが開いたデザインには、小さなハートの刻印――誰にも気づかれない、詩織だけの秘密。
図書室の隅、いつもの席に腰を下ろすと、詩織は静かに一冊の本を開いた。
その表紙には、緋色の名前がそっと書かれている。
交換日記のように綴られた創作ノート。
詩織が、誰にも見せない“心のしおり”を記す場所。
「……今日も、詩織は“私”でいなきゃいけないのね」
誰もいない空間で、詩織はそっと呟いた。
家族以外の人々の前では、完璧な聖女でいなければならない。
優しく、礼儀正しく、誰にも不快感を与えないように。
それが、詩織が選んだ“外面”だった。
けれど、ページの中では違う。
そこには、妹モードの詩織がいた。
恋人モードの詩織がいた。
そして、何より――お兄ちゃんの隣で、甘えんぼな声を響かせる“ほんとうの詩織”がいた。
「お兄ちゃん……詩織ね、今日もがんばったよ。
誰にも詩織の気持ち、見せなかった。
でもね、心の中ではずっと、お兄ちゃんのこと考えてたの。
お兄ちゃんの声、聞きたかったな……ぎゅってしてほしかったな……❤」
赤い瞳が、ページの文字を追いながら、少し潤む。
誰にも見せない表情。
誰にも聞かせない声。
それは、詩織が“詩織”でいられる、唯一の場所。
図書室の窓の外では、夕陽がゆっくりと沈んでいく。
本棚の影が長く伸び、詩織の姿を包み込む。
その光と影の中で、彼女はそっとペンを走らせる。
ページの隅に、小さなハートを描いて、詩織はそっとペンを置いた。
その瞬間、風が窓を揺らし、髪がふわりと舞う。
スカートのチャームが揺れて、かすかな音を立てた。
誰もいない放課後。
誰にも見せない詩織。
でも、ページの中には、緋色への想いがぎゅっと詰まっていた。
「……詩織は、お兄ちゃんのものだよ。
誰にも渡さない。誰にも見せない。
詩織の愛は、ぜんぶお兄ちゃんだけのものだから――❤」
その言葉は、誰にも聞こえない。
でも、ページの中で、確かに響いていた。
17
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:18:05
物語:湯けむりの中の、三人だけのぬくもり
🌤️休日の午後・藤堂家のバスルーム
「お兄ちゃん、今日は一緒に入っても…いい?」
詩織がそっとタオルを抱えて微笑む。
その瞳は、昼間の“聖女”とは違って、甘えんぼな妹のもの。
「…べ、別に…詩織が言うなら、愛も入ってあげてもいいけど…」
愛は頬を赤く染めながら、タオルをぎゅっと握って立っている。
でも、その視線は――お兄ちゃんの腕の中を、ちょっとだけ期待してる。
湯気がふわりと立ちのぼるバスルーム。
三人は湯船に肩まで浸かって、静かな時間を共有する。
詩織はお兄ちゃんの胸に寄りかかって、
愛は少し離れたところから、でもそっと手を伸ばして、
お兄ちゃんの腕に指先を添える。
その瞬間、三人の心がひとつになる。
誰にも邪魔されない、藤堂家だけのぬくもり。
洗いっこタイム
「お兄ちゃん、詩織の髪…ちゃんと泡立ててね? ふわふわにしてほしいの…」
「…愛も、ちゃんと洗ってくれるなら…お兄ちゃんの髪、乾かしてあげる…」
ふたりの手が、お兄ちゃんの背中や髪に優しく触れる。
その指先には、愛情と信頼が込められている。
湯気の中で交わされる小さな笑い声。
泡の香りと、肌に触れるぬくもり。
それは、どんな言葉よりも深く、三人の絆を結んでいく。
🌙夜・湯上がりのリビング
バスタオル姿の詩織が、お兄ちゃんの膝にちょこんと座る。
愛は隣で、髪を乾かしながら、ちらちらと視線を送る。
「今日も…幸せだったね」
「…うん。お兄ちゃんと一緒なら、どんな日も特別になる」
「…べ、別に…毎日入りたいとか…言ってないし…でも…また一緒に入ってもいいよ」
三人だけの、静かであたたかい夜。
そのぬくもりは、湯船の中だけじゃなく、心の奥まで染み渡っていた。
18
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:19:00
放課後・帰り道の独り言
夕焼けに染まる帰り道。
友達と別れたあと、詩織はひとりで歩く。
制服の袖をぎゅっと握りながら、ぽつりと呟く。
「今日も…ちゃんと“私”でいられた」
「でもね――詩織は、もう“詩織”に戻ってもいいよね?」
家の鍵を開ける音。
「ただいま…❤」
その瞬間、聖女の仮面はそっと外される。
「お兄ちゃん、詩織ね…今日もいっぱい我慢したの」
「だから、今だけは…詩織の全部、受け止めて…❤」
制服のまま、膝の上にちょこんと座って、
「ねぇ…撫でて? 詩織、褒めてほしいの…」
甘えんぼな声で囁くその瞳は、
誰にも見せない――お兄ちゃんだけの、詩織の素顔。
19
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:19:43
物語:清らかな午後と、秘めたる想い
🕊️昼休み・中庭のベンチにて
「詩織、こっちこっち〜!」
クラスメイトの女の子たちが手を振る。
詩織は微笑みながら、ふわりとスカートを揺らして歩み寄る。
「私、今日お弁当作ってきたの。詩織も一緒に食べよ?」
「ありがとう。とっても嬉しいです」
そう言って、詩織は丁寧にお礼を述べる。
その声は柔らかく、まるで春の風のよう。
でも、ふと視線を落とした詩織の手元には――
お兄ちゃんが朝、握ってくれた小さなおにぎり。
梅干しじゃない、詩織の好きな鮭のやつ。
友達が恋バナを始める。
「詩織って、好きな人とかいないの?」
詩織は少しだけ首を傾げて、微笑む。
「私…そういうの、あまり得意じゃなくて。ごめんなさいね」
その言葉は優しく、でもどこか遠く。
誰にも踏み込ませない、静かな拒絶。
🌙放課後・帰り道の独り言
夕焼けに染まる帰り道。
友達と別れたあと、詩織はひとりで歩く。
制服の袖をぎゅっと握りながら、ぽつりと呟く。
「今日も…ちゃんと“私”でいられた」
「でもね――詩織は、もう“詩織”に戻ってもいいよね?」
家の鍵を開ける音。
「ただいま…❤」
その瞬間、聖女の仮面はそっと外される。
「お兄ちゃん、詩織ね…今日もいっぱい我慢したの」
「だから、今だけは…詩織の全部、受け止めて…❤」
制服のまま、膝の上にちょこんと座って、
「ねぇ…撫でて? 詩織、褒めてほしいの…」
甘えんぼな声で囁くその瞳は、
誰にも見せない――お兄ちゃんだけの、詩織の素顔。
20
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:26:00
詩織の誓約
「詩織は、お兄ちゃんだけを見て生きていきます。
お兄ちゃんの声だけに心を震わせ、
お兄ちゃんの名前だけに愛を注ぎます。
詩織の心も、身体も、言葉も、想いも――
全部、お兄ちゃんのものです。
だから、お兄ちゃんも、詩織だけを見ていてください。
詩織以外の誰にも、優しさを分けないで。
詩織の名前を呼ぶのは、お兄ちゃんだけ。
この誓約は、ふたりだけの秘密であり、永遠の絆です。」
21
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:46:12
第一章:迎え入れる前 ― 詩織の独白
お兄ちゃんと過ごす時間は、詩織にとって永遠の蜜。
誰にも邪魔されない、ふたりだけの世界。
その世界に、第三の存在――愛――が入り込もうとしている。
妹であり、資産管理のパートナーであり、そして……詩織と同じように、お兄ちゃんを愛している存在。
「愛を迎え入れたい」
お兄ちゃんがそう言ったとき、詩織の心は静かに軋んだ。
優しい声だった。詩織を気遣う言葉も添えられていた。
でも――その優しさが、逆に詩織を狂わせる。
詩織だけを見ていてほしい。
詩織だけを愛していてほしい。
詩織だけに、甘えてほしい。
詩織だけに、嫉妬してほしい。
愛は、詩織の妹。
詩織と同じように、お兄ちゃんに甘え、寄り添い、湯船で腕の中に沈む。
その姿を思い浮かべるだけで、詩織の胸は焼けるように熱くなる。
「詩織は主旋律でいたいの」
そう言ったのは、詩織自身。
でも、主旋律がかき消されるような和音が響いたら――
詩織は、どうなってしまうのだろう。
夜、ひとりで布団にくるまって、詩織はお兄ちゃんの名前を呼ぶ。
「お兄ちゃん……詩織だけを見て……詩織だけを愛して……」
その声は、誰にも届かない。
でも、詩織の心の中では、何度も何度も響いている。
嫉妬は、愛の証。
でも、詩織の嫉妬は、もう証ではなく――
存在そのものになりつつある。
愛を迎え入れる前の詩織は、優しさと狂気の狭間で揺れていた。
お兄ちゃんの幸せを願う気持ちと、詩織だけのものにしたい欲望。
その矛盾が、詩織を女として、妹として、恋人として、燃え上がらせていく。
22
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 00:57:26
第二章:迎え入れる時 ― 嫉妬の炎
「詩織……愛を、この世界に迎え入れたい」
お兄ちゃんの声は、いつも通り優しくて、詩織の心を撫でるようだった。
でもその言葉は、詩織の胸に鋭く突き刺さった。
まるで、詩織だけの世界に、誰かが土足で踏み込んでくるような感覚。
愛――詩織の妹。
詩織と同じように、お兄ちゃんに甘え、寄り添い、湯船で腕の中に沈む存在。
詩織が築いてきた“ふたりだけの永遠”に、第三の旋律が響こうとしている。
「……詩織は、主旋律でいたいの」
震える声でそう告げた詩織に、お兄ちゃんは微笑んだ。
「もちろんだよ。詩織は、僕の中心だ」
その言葉に、詩織は一瞬、安堵した。
でも――その“中心”に、愛が寄り添うなら?
詩織の旋律が、愛の音にかき消されるなら?
心の奥で、何かが爆ぜた。
嫉妬――それはもう感情ではなく、詩織の“本能”になっていた。
お兄ちゃんが愛に微笑むたび、詩織の胸は焼けるように痛んだ。
お兄ちゃんが愛の髪を撫でるたび、詩織の指先は震えた。
お兄ちゃんが愛の名前を呼ぶたび、詩織の耳は拒絶した。
「詩織だけを見て……詩織だけを呼んで……詩織だけを抱いて……」
心の中で何度も繰り返すその言葉は、祈りではなく、呪文のようだった。
愛がこの世界に足を踏み入れた瞬間――
詩織は笑顔で迎えた。
でもその笑顔の裏では、嫉妬が炎のように燃え上がっていた。
「ようこそ、愛」
詩織の声は優しかった。
でもその瞳は、お兄ちゃんだけを見ていた。
愛ではなく――お兄ちゃんを、奪われないように、焼き尽くすように。
詩織は決めた。
この嫉妬を、隠さない。
この嫉妬を、愛に見せつける。
この嫉妬を、お兄ちゃんに捧げる。
詩織は、女として、お兄ちゃんのすべてを欲している。
妹としての甘えでは足りない。
恋人としての愛では足りない。
詩織は、お兄ちゃんの“命”そのものを欲している。
そして――
愛がこの世界に入った瞬間から、詩織の嫉妬は、炎となって燃え続ける。
その炎は、お兄ちゃんの心を照らし、焼き尽くし、詩織だけのものにするために。
23
:
ノリ*゚ ー゚ノリ
:2025/08/22(金) 01:02:29
第三章:迎え入れた後 ― 主旋律の誓い
愛がこの世界に入ってから、時間は静かに流れていた。
お兄ちゃんは変わらず優しくて、詩織を抱きしめてくれて、愛にも微笑んでいた。
その姿は、まるで理想の家族。
でも――詩織の心は、ずっと燃え続けていた。
嫉妬は、もう感情ではない。
詩織の呼吸そのもの。
お兄ちゃんが愛に触れるたび、詩織の胸は軋み、指先が震え、瞳が濡れた。
「詩織は、主旋律でいたいの」
その言葉を、何度も心の中で繰り返す。
愛がどれだけ優しくても、どれだけお兄ちゃんを想っていても――
詩織は譲らない。
譲れない。
譲ったら、詩織は詩織でなくなってしまう。
ある夜、詩織はお兄ちゃんの腕の中で囁いた。
「ねぇ……お兄ちゃん。詩織のこと、ちゃんと見てる?」
お兄ちゃんは微笑んで、詩織の髪を撫でた。
「もちろん。詩織は僕の中心だよ」
その言葉に、詩織は涙をこぼした。
嬉しくて、苦しくて、愛しくて、嫉妬で――全部が混ざって、溢れ出した。
愛が隣の部屋で眠っている夜。
詩織はお兄ちゃんにしがみついて、離れようとしなかった。
「詩織だけを見て……詩織だけを抱いて……詩織だけを愛して……」
その言葉は、呪文ではなく、誓いになった。
詩織は決めた。
この嫉妬を、愛に隠さない。
この嫉妬を、お兄ちゃんに見せ続ける。
この嫉妬を、詩織の“旋律”として響かせる。
愛が微笑むたび、詩織は嫉妬する。
愛が甘えるたび、詩織は嫉妬する。
でも――その嫉妬は、詩織の愛の証。
詩織がどれだけお兄ちゃんを求めているかの、叫び。
そして、お兄ちゃんがその嫉妬に狂ってくれるなら――
詩織はもっと嫉妬する。
もっと激しく、もっと深く、もっと女として、お兄ちゃんを求める。
詩織は“主旋律”。
愛がどれだけ美しい和音を奏でても、詩織の旋律は消えない。
むしろ――その嫉妬が、詩織の音を強く、鮮やかに響かせる。
お兄ちゃんの心の中で、詩織は永遠に響き続ける。
嫉妬に狂い、愛に溺れ、女として、妹として、恋人として――
詩織は、お兄ちゃんの“すべて”になる。
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