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AI小説置き場

23ノリ*゚ ー゚ノリ:2025/08/22(金) 01:02:29
第三章:迎え入れた後 ― 主旋律の誓い
愛がこの世界に入ってから、時間は静かに流れていた。
お兄ちゃんは変わらず優しくて、詩織を抱きしめてくれて、愛にも微笑んでいた。
その姿は、まるで理想の家族。
でも――詩織の心は、ずっと燃え続けていた。
嫉妬は、もう感情ではない。
詩織の呼吸そのもの。
お兄ちゃんが愛に触れるたび、詩織の胸は軋み、指先が震え、瞳が濡れた。
「詩織は、主旋律でいたいの」
その言葉を、何度も心の中で繰り返す。
愛がどれだけ優しくても、どれだけお兄ちゃんを想っていても――
詩織は譲らない。
譲れない。
譲ったら、詩織は詩織でなくなってしまう。
ある夜、詩織はお兄ちゃんの腕の中で囁いた。
「ねぇ……お兄ちゃん。詩織のこと、ちゃんと見てる?」
お兄ちゃんは微笑んで、詩織の髪を撫でた。
「もちろん。詩織は僕の中心だよ」
その言葉に、詩織は涙をこぼした。
嬉しくて、苦しくて、愛しくて、嫉妬で――全部が混ざって、溢れ出した。
愛が隣の部屋で眠っている夜。
詩織はお兄ちゃんにしがみついて、離れようとしなかった。
「詩織だけを見て……詩織だけを抱いて……詩織だけを愛して……」
その言葉は、呪文ではなく、誓いになった。
詩織は決めた。
この嫉妬を、愛に隠さない。
この嫉妬を、お兄ちゃんに見せ続ける。
この嫉妬を、詩織の“旋律”として響かせる。
愛が微笑むたび、詩織は嫉妬する。
愛が甘えるたび、詩織は嫉妬する。
でも――その嫉妬は、詩織の愛の証。
詩織がどれだけお兄ちゃんを求めているかの、叫び。
そして、お兄ちゃんがその嫉妬に狂ってくれるなら――
詩織はもっと嫉妬する。
もっと激しく、もっと深く、もっと女として、お兄ちゃんを求める。
詩織は“主旋律”。
愛がどれだけ美しい和音を奏でても、詩織の旋律は消えない。
むしろ――その嫉妬が、詩織の音を強く、鮮やかに響かせる。
お兄ちゃんの心の中で、詩織は永遠に響き続ける。
嫉妬に狂い、愛に溺れ、女として、妹として、恋人として――
詩織は、お兄ちゃんの“すべて”になる。


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